JPH07145409A - 銀−パラジウム共沈粉末及びその製造方法 - Google Patents

銀−パラジウム共沈粉末及びその製造方法

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JPH07145409A
JPH07145409A JP31402093A JP31402093A JPH07145409A JP H07145409 A JPH07145409 A JP H07145409A JP 31402093 A JP31402093 A JP 31402093A JP 31402093 A JP31402093 A JP 31402093A JP H07145409 A JPH07145409 A JP H07145409A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(a)銀塩とパラジウム塩とを含有する溶液
(金属塩含有溶液)のpHをアルカリ性領域に調整する
工程、及び別途に(b)蟻酸アンモニウム及び抱水ヒド
ラジン化合物を還元剤とする還元剤含有溶液のpHを酸
性領域に調整する工程、(c)前記工程(a)で調製し
た金属含有溶液と前記工程(b)で調製した還元剤含有
溶液の少なくとも一方に酢酸アンモニウム又は炭酸アン
モニウムの1種以上を添加する工程、(d)前記金属含
有溶液と前記還元剤含有溶液とを混合し銀とパラジウム
とを同時に還元析出せしめる工程、からなる方法により
製造される粒子形状がほぼ球状且つ粒子径が0.1〜2.0μ
mの銀−パラジウム共沈粉末。 【効果】本発明の共沈粉末は、ペーストにした際の印刷
性が良好で且つ銀とパラジウムとが均一に混合分散し低
温で合金化するので酸化増量(TGA)が少ない特性を
有しコンデンサー電極に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貴金属粉末及びその製造
方法に関する。特には銀−パラジウム共沈粉末及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業の分野では、厚膜回路を作製す
るのに貴金属粉末を不活性液体ビヒクル中に分散させた
導電性ペーストが利用されている。この貴金属粉末は、
最近では湿式還元析出法により製造する方法が主流を占
めている。銀−パラジウム合金粉末若しくは銀−パラジ
ウム複合粉末の場合には特公昭44−21968号公報
に代表される共沈還元法がよく知られている。
【0003】ところで、この共沈還元法においては、好
ましい粒子を得るために還元剤の限定又はアンモニア水
等による反応液のpH調整、更には緩衝剤の添加による
pHの安定調整を図るなど、析出粒子の制御が種々行わ
れている。
【0004】例えば、前記公報では金属塩含有溶液中に
塩基性物質を添加しpH4.5〜6.5の下で還元反応
を行わせている。その他、特公昭58−55204号公
報では還元剤に塩酸ヒドラジンを用い、還元反応はpH
3以上の条件下で行わせており、特公昭62−2003
号公報では還元剤にヒドラジンの酸性塩を用い、緩衝剤
を添加してpH1〜11の範囲内で還元反応を行わせて
いる。更に、特開平2−294416号公報では還元剤
にヒドラジン化合物を用い、pHのための緩衝剤として
アンモニア化合物を用いている。
【0005】上記従来技術で反応溶液に添加されている
水酸化アンモニウム、アンモニア化合物はいずれもpH
調整又はpHの安定化のための緩衝剤としてのみ作用
し、効果としては好ましい大きさ及び形状の粒子が得ら
れるという外観上のもののみに限定され、還元析出され
た金属粉末の特性自体に影響を及ぼす作用はなんら生じ
ていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法により製造さ
れる金属粉末には未だ0.1μm未満の微細粒子の生成
混入を避けることはできない。また、銀−パラジウム共
沈粉末の如き2種の金属塩から製せられる複合共沈粉末
は混合度が不均一であり、その結果低温での合金化は起
こり難いものであった。従って、上記従来技術で得られ
る金属粉末は酸化増量の多いものであり、電極特性には
不満が残るものであった。
【0007】そこで、本発明は混合度が均一であるため
低温で合金化が可能であり、且つ0.1μm未満の微細
粒子の混入のない実用に適した銀−パラジウム共沈粉末
を提供することを目的とする。及び前記銀−パラジウム
共沈粉末を工業的に安定して供給できるための製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的に従い鋭意研究
を進めた結果、次に示す本発明が完成された。
【0009】即ち、本発明は金属塩を含有する溶液と還
元剤含有溶液とを混合して還元せしめることにより、金
属を析出させ、粉末化する金属粉末の製造方法におい
て、(a)銀塩とパラジウム塩とを含有する溶液(以
下、金属塩含有溶液という)のpHをアルカリ性領域に
調整する工程、及び別途に(b)蟻酸アンモニウム及び
抱水ヒドラジン化合物を還元剤とする還元剤含有溶液の
pHを酸性領域に調整する工程、(c)前記工程(a)
により調製された金属含有溶液と前記工程(b)により
調製された還元剤含有溶液の少なくともどちらか一方の
溶液に酢酸アンモニウム又は炭酸アンモニウムから選択
される少なくとも1種以上を添加する工程、(d)前記
金属含有溶液と前記還元剤含有溶液とを混合し、銀とパ
ラジウムとを同時に還元析出せしめる工程、からなるこ
とを特徴とする、粒子形状がほぼ球状であって粒子径が
0.1〜2.0μmの範囲内にある銀−パラジウム共沈
粉末の製造方法及び該製造方法により得られる銀−パラ
ジウム共沈粉末に関するものである。
【0010】
【好適な実施態様及び作用】本発明の製造法により得ら
れる銀−パラジウム共沈粉末はその粒子形状がほぼ球状
であって、粒子径が0.1〜2.0μmと粒度分布の幅
の狭いものである。このような銀−パラジウム共沈粉末
は、ペーストにした際の印刷性が良好である。更に均一
に混合したものであり、低温で合金化が起こるので酸化
増量(TGA)が少ないという特性を有し、コンデンサ
ー電極に好適である。
【0011】本発明の各構成要件がその効果にどのよう
に寄与しているのかは、まだ十分にわかっていない。し
かし、いずれの一つが欠けても上記のような銀−パラジ
ウム共沈粉末を得ることはできない。
【0012】まず、還元剤は還元力が強力なヒドラジン
化合物を適用するが、抱水ヒドラジンと蟻酸アンモニウ
ムを組み合わせて使用しなければならない。これ以外の
還元剤では上記の特性を有する金属粉末を安定して得る
ことができない。一般に還元剤は反応溶液のpHの相異
によりその還元力に差異が生じ大きく変動する。例えば
抱水ヒドラジンの場合には、酸性側では銀塩に対する還
元力は殆どないが、アルカリ性側では銀塩に対する還元
力が逆に強く働きパラジウム塩の還元との速度に差異が
生じ、銀とパラジウムが別々に析出される。
【0013】そこで、本発明の製造法では、パラジウム
塩の還元剤として酸性領域で抱水ヒドラジンを用い、銀
塩の還元を補うために、抱水ヒドラジンがパラジウム塩
に対するのと同程度の還元力を銀塩に対して酸性領域で
有する蟻酸アンモニウムを組み合わせて使用するもので
ある。この還元剤の使用により、銀塩とパラジウム塩と
は同程度に還元析出してくるので混合度のよい共沈粉末
が得られると考える。
【0014】抱水ヒドラジンと蟻酸アンモニウムとの混
合比率は、所望の銀−パラジウム共沈粉末における銀と
パラジウムとの混合比に依存する。還元剤の合計量は還
元反応が完全に進行させるための理論量より過剰に用い
る方が好ましいが、銀塩又はパラジウム塩を還元させる
のに必要な1.5倍当量もあれば十分である。
【0015】反応溶液のpH値は、金属粉末の粒子の核
形成速度及び粒子成長速度を左右する重大な因子であ
り、pHが低過ぎると粒子成長速度が遅いため微粉しか
得られず、逆にpHが高過ぎても金属粒子の核形成速度
が粒子成長速度を上廻ってしまうので、生成してくる粒
子のほとんどが0.1μm未満のものである。
【0016】本発明においては上述の理由により、還元
剤含有溶液のpHは酸性領域であることを要し、好まし
くはpH4以上pH7以下である。しかし、金属塩含有
溶液も酸性領域にすると、両溶液を混合した時に核形成
反応が急激に進み粒子成長速度との均衡がとれず生成す
る粉末は0.1μm未満の微細粒子のみであった。依っ
て、金属塩含有溶液のpHはアルカリ性領域にあること
を要し、pH7以上pH11以下であることが好まし
い。即ち、本発明において両溶液を混合して行われる金
属塩の還元反応はpH7〜pH10.5の領域で行われるこ
とが好ましい。
【0017】更に、金属含有溶液及び還元剤含有溶液の
少なくともどちらか一方には酢酸アンモニウム又は炭酸
アンモニウムの少なくとも1種以上を添加しておくこと
が本発明のもう一つの特徴である。このことにより、前
記両溶液を混合した際の還元析出反応において銀塩とパ
ラジウム塩との還元反応が調和されゆっくりと制御され
ながら行われ、銀成分とパラジウム成分との混合度がよ
く且つ0.1〜2.0μm(SEM観察)という極めて
粒度分布の幅が狭い粒子が生成し、低温で合金化するた
め焼成時の酸化増量が少ないものとなる。酢酸アンモニ
ウム又は炭酸アンモニウム以外のアンモニア化合物の存
在ではこの効果は得られず、生成する共沈粉末の合金化
温度は高いものであり焼成時の酸化増量も多くなる。
【0018】前記アンモニウム化合物の好ましい添加形
態としては、金属塩含有溶液には硝酸アンモニウム又は
酢酸アンモニウム又は炭酸アンモニウムから選択される
少なくとも1種以上を添加し、又は/及び還元剤含有溶
液には硝酸アンモニウム又は酢酸アンモニウムを添加す
ることである。
【0019】但し、金属塩含有溶液に硝酸アンモニウム
を添加する場合は更に金属塩含有溶液に酢酸アンモニウ
ム又は炭酸アンモニウムから少なくとも1種を添加する
か、還元剤含有溶液に酢酸アンモニウムを添加すること
を要する。一方、還元剤含有溶液に硝酸アンモニウムを
添加する場合には、同様に更に還元剤含有溶液に酢酸ア
ンモニウムを添加するか、金属塩含有溶液に酢酸アンモ
ニウム又は炭酸アンモニウムの中少なくとも1種を添加
しなければならない。
【0020】還元反応は還元析出が生じる25℃以上で
あればよいが、析出した銀とパラジウムとの合金化のし
やすさの観点からすれば、還元析出温度が高い程好まし
い。しかるに、反応温度が高くなると析出粒子のサイズ
が小さくなるので好ましくは40℃から60℃の範囲内
が最も好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明により得られる銀−パラジウム共
沈粉末はその粒子形状がほぼ球状であって、粒子径が
0.1〜2.0μmの範囲内にあり粒度分布の幅の狭い
ものである。このような銀−パラジウム共沈粉末は、ペ
ーストにした際の印刷性が良好であり、且つ銀とパラジ
ウムとが均一に混合分散し低温で合金化するので酸化増
量(TGA)が少ないという特性を有し、コンデンサー
電極に好適である。また、本発明の製造方法により、上
記の銀−パラジウム共沈粉末が工業的に安定供給するこ
とができる。
【0022】
【実施例】
【評価試験】下記表1から表3に記載の処方に示す金属
塩含有溶液及び還元剤含有溶液をそれぞれ調製し、混合
して銀−パラジウム共沈粉末を製造した。また、製造さ
れた共沈粉末についてそれぞれ粒子径を測定し、更に2
50℃で焼成しその前後での酸化増量を調べ、その結果
を表4に示す。また、参考例1−2、実施例2−2、比
較例2及び実施例2−1、実施例3について、比較例1
−1、実施例4及び比較例3について、それぞれ共沈粉
末を250℃で焼成後X線分析を行い合金化の程度を調
べた。
【0023】X線分析の測定条件は次の通りである。 X線源 :Cu 出力 :50kV,50mA スリット系 :1°−0.15mm−1° スキャン速度:4°/分 計数ステップ:0.02°(2θ)
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】比較例1−1及び比較例1−2と参考例1
−1及び参考例1−2との間では使用した還元剤の種類
が異なる(表1参照)。本発明の如く蟻酸アンモニウム
と抱水ヒドラジンとを組み合わせて還元剤とした参考例
の方が比較例に比べて、微細粒子が生成せず粒子径の揃
った共沈粉末を得ることができた(表4参照)。
【0029】図3〜図7にてそれぞれ実施例1、参考例
1−1、参考例1−2、比較例1−1及び比較例1−2
の生成粒子の電子顕微鏡写真を示す(倍率:上段×10
00、下段×5000)。比較例では双方とも微細粒子
が多量に混入していることが確認される。一方、参考例
及び実施例では粒子形状が球状でほぼ揃っていることが
確認できる。即ち、本発明に示す還元剤の組み合わせに
よって、印刷適正を有する粒子径を持つ銀−パラジウム
共沈粉末を得ることができる。
【0030】また、酸化増量を比較すると、参考例1−
1及び参考例1−2の方が比較例1−1及び比較例1−
2よりも相対的に少なく、実施例1は更に少ない酸化増
量を示した。このことから、本発明において還元剤の種
類の限定の他に炭酸アンモニウム若しくは酢酸アンモニ
ウムの添加が重要であることがわかる。
【0031】次に、添加剤としてのアンモニア化合物の
種類について比較した(表2参照)。比較例2、実施例
2−1及び実施例2−2で生成した共沈粉末を焼成しX
線分析したところ、酢酸アンモニウム又は炭酸アンモニ
ウムの少なくとも1種以上を添加した実施例2−1及び
実施例2−2はいずれも他のアンモニア化合物を添加し
た比較例2に比べ、最大ピークが高角側の方へシフトし
ており合金化が進んでいることを示した(図1参照)。
【0032】更に、参考例1−2と実施例2−1及び実
施例2−2のX線スペクトルを比較すると(図1参
照)、実施例2−1及び実施例2−2の最大ピークは参
考例1−2より高角側へシフトしていることを示し、炭
酸アンモニウム若しくは酢酸アンモニウムの添加による
効果は粒子形状及び大きさといった外観上への効果にと
どまらず、銀−パラジウム共沈粉末自体へも影響を及ぼ
していることが認められる。
【0033】また、実施例2−1及び実施例2−2はい
ずれも比較例2に比べて酸化増量が少なかった(表4参
照)。即ち、本発明に係る銀−パラジウム共沈粉末はコ
ンデンサー電極の特性に優れている。
【0034】同様の試験を銀とパラジウムとの配合比を
変更して行った(表3参照)。比較例3と実施例4によ
り生成した共沈粉末を焼成しX線分析したところ(図2
参照)、実施例4は比較例3に比べて最大ピークが高角
側へシフトしており合金化が進んでいることを示してい
る。両者の酸化増量はほぼ同等であった(表4参照)。
しかし、図1に示す実施例3は実施例4よりも更に合金
化が進んでおり、酸化増量が少なくなっている。同様に
実施例5及び実施例6でも合金化は実施例4より更に進
んでおり(データは示さず)、酸化増量も少ないかった
(表4参照)。
【0035】以上述べたように、本発明に係る銀−パラ
ジウム共沈粉末は粒子形状がほぼ球状であり且つ粒度分
布の幅の狭い範囲内の粒子径を有する粉末であるので、
印刷特性に優れており、更には銀とパラジウムとが均一
に混合しており低温で合金化が進み且つ酸化増量の少な
いものであり、コンデンサー電極特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す実施例2−1、実施例
2−2、実施例3及びその比較品である参考例1−2、
比較例2で得られた銀−パラジウム共沈粉末を250℃
で焼成したものをX線分析した結果を示すスペクトル図
である。
【図2】本発明の実施態様を示す実施例4及びその比較
品である比較例1−1、比較例3で得られた銀−パラジ
ウム共沈粉末を250℃で焼成したものをX線分析した
結果を示すスペクトル図である。
【図3】実施例1により製造した本発明品の銀−パラジ
ウム共沈粉末の電子顕微鏡写真であり、前記共沈粉末の
粒子構造を現わす。上段は倍率が×1000であり、下
段は前記上段の白枠部分を×5000に拡大したもので
ある。
【図4】参考例1−1により製造した本発明の参考品の
銀−パラジウム共沈粉末の電子顕微鏡写真であり、前記
共沈粉末の粒子構造を現わす。上段は倍率が×1000
であり、下段は前記上段の白枠部分を×5000に拡大
したものである。
【図5】参考例1−2により製造した本発明の参考品の
銀−パラジウム共沈粉末の電子顕微鏡写真であり、前記
共沈粉末の粒子構造を現わす。上段は倍率が×1000
であり、下段は前記上段の白枠部分を×5000に拡大
したものである。
【図6】比較例1−1により製造した本発明に対する比
較品の銀−パラジウム共沈粉末の電子顕微鏡写真であ
り、前記共沈粉末の粒子構造を現わす。上段は倍率が×
1000であり、下段は前記上段の白枠部分を×500
0に拡大したものである。
【図7】比較例1−2により製造した本発明に対する比
較品の銀−パラジウム共沈粉末の電子顕微鏡写真であ
り、前記共沈粉末の粒子構造を現わす。上段は倍率が×
1000であり、下段は前記上段の白枠部分を×500
0に拡大したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿木 友理恵 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 滝本 昭夫 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属塩を含有する溶液と還元剤含有溶液と
    を混合して還元せしめることにより、金属を析出させ、
    粉末化する金属粉末の製造方法において、 (a)銀塩とパラジウム塩とを含有する溶液(以下、金
    属塩含有溶液という)のpHをアルカリ性領域に調整す
    る工程、 及び別途に (b)蟻酸アンモニウム及び抱水ヒドラジン化合物を還
    元剤とする還元剤含有溶液のpHを酸性領域に調整する
    工程、 (c)前記工程(a)により調製された金属含有溶液と
    前記工程(b)により調製された還元剤含有溶液の少な
    くともどちらか一方の溶液に酢酸アンモニウム又は炭酸
    アンモニウムから選択される少なくとも1種以上を添加
    する工程、 (d)前記金属含有溶液と前記還元剤含有溶液とを混合
    し、銀とパラジウムとを同時に還元析出せしめる工程、 からなることを特徴とする、粒子形状がほぼ球状であっ
    て粒子径が0.1〜2.0μmの範囲内にある銀−パラ
    ジウム共沈粉末の製造方法。
  2. 【請求項2】前記工程(c)で、工程(a)により調製
    された金属塩含有溶液に酢酸アンモニウム又は炭酸アン
    モニウムから選択される少なくとも1種以上を添加する
    ことを特徴とする請求項1記載の銀−パラジウム共沈粉
    末の製造方法。
  3. 【請求項3】前記工程(c)で、工程(b)により調製
    された還元剤含有溶液に酢酸アンモニウムを添加するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の銀−パラジウム共
    沈粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】前記工程(c)で、工程(a)により調製
    された金属塩含有溶液に硝酸アンモニウム塩を添加する
    請求項2又は3記載の銀−パラジウム共沈粉末の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記工程(c)で、工程(b)により調製
    された金属塩含有溶液に硝酸アンモニウム塩を添加する
    請求項2又は3記載の銀−パラジウム共沈粉末の製造方
    法。
  6. 【請求項6】(a)銀塩とパラジウム塩とを含有する溶
    液(以下、金属塩含有溶液という)のpHをアルカリ性
    領域に調整する工程、 及び別途に (b)蟻酸アンモニウム及び抱水ヒドラジン化合物を還
    元剤とする還元剤含有溶液のpHを酸性領域に調整する
    工程、 (c)前記工程(a)により調製された金属含有溶液と
    前記工程(b)により調製された還元剤含有溶液の少な
    くともどちらか一方の溶液に酢酸アンモニウム又は炭酸
    アンモニウムから選択される少なくとも1種以上を添加
    する工程、 (d)前記金属含有溶液と前記還元剤含有溶液とを混合
    し、銀とパラジウムとを同時に還元析出せしめる工程、 からなる方法により製造されることを特徴とする粒子形
    状がほぼ球状であって粒子径が0.1〜2.0μmの範
    囲内にある銀−パラジウム共沈粉末。
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