JPH07144953A - 水硬性配合物及び水硬性硬化体の製造方法 - Google Patents

水硬性配合物及び水硬性硬化体の製造方法

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JPH07144953A
JPH07144953A JP5338752A JP33875293A JPH07144953A JP H07144953 A JPH07144953 A JP H07144953A JP 5338752 A JP5338752 A JP 5338752A JP 33875293 A JP33875293 A JP 33875293A JP H07144953 A JPH07144953 A JP H07144953A
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hydraulic
water
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JP5338752A
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Ryukichi Okamura
隆吉 岡村
Minoru Takehiro
実 武広
Seiichi Hashimoto
誠一 橋本
Shunichiro Uchida
俊一郎 宇智田
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Chichibu Onoda Cement Corp
Original Assignee
Chichibu Onoda Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水/結合材重量比が0.20以下のような超
低水/結合材比において、良好な作業性と十分な作業時
間を確保することができ、加圧成形等の特殊な成形法を
用いること無く、欠陥の少ない緻密な高強度硬化体を得
ることができる水硬性配合物及び水硬性硬化体の製造方
法を提供する。 【構成】 この発明は、結合材、骨材、ポリカルボン酸
系の高性能減水剤、及び水を含み、水/結合材重量比が
0.10〜0.20であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水硬性配合物及び水
硬性硬化体の製造方法、特に超低水/結合材比での練り
混ぜを可能とし、高強度を発現するモルタル、コンクリ
ート等の水硬性配合物及び水硬性硬化体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、モルタル、コンクリート等には1
000kgf/cmを越える高強度が要求されつつあ
り、しかも材令3日のような短期材令についても高強度
が重要視されるようになっている。モルタル、コンクリ
ート等において、高強度を得ようとする場合、水/結合
材重量比の低減を図ることが不可欠である。従来、ナフ
タレンスルホン酸系やアミノスルホン酸系等の高性能減
水剤と、ベアリング効果を持つシリカヒュームを用いる
ことにより、水/結合材重量比の低減を可能とし、かな
りの高強度硬化体が得られている。
【0003】しかしながら、さらに水/結合材重量比を
低減し、高強度硬化体を得ようとする場合、特に、水/
結合材重量比を0.20以下、細骨材/結合材重量比を
0.20以上にもすると、著しい固練り状態や過大な粘
性を示す状態となったり、あるいは、経時的に急速に流
動性を失う現象が現れる等、良好な作業性と十分な作業
時間を確保することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ナフタレ
ンスルホン酸系やアミノスルホン酸系等の高性能減水剤
では、0.20以下の超低水/結合材重量比での減水、
流動化作用が十分でなく、しかもシリカヒュームの添加
が過大な粘性の増加をもたらすことにより、通常の練り
混ぜ作業で高強度硬化体を得るには限度があり、更に高
強度が求められるものについては、加圧成形のような特
殊な成形法により、高強度を確保しているのが現状であ
る。
【0005】従って、この発明の目的は、水/結合材重
量比が0.20以下のような超低水/結合材比におい
て、良好な作業性と十分な作業時間を確保することがで
き、加圧成形等の特殊な成形法を用いること無く、欠陥
の少ない緻密な高強度硬化体を得ることができる水硬性
配合物及び水硬性硬化体の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明の水硬性配合物によれば、結合材、骨
材、ポリカルボン酸系の高性能減水剤、及び水を含み、
水/結合材重量比が0.10〜0.20であること(請
求項1)、結合材が水硬率2.20以上で、ブレーン比
表面積4000cm/g以上、30μm篩上残分値1
0〜20重量%に調整したポルトランドセメントである
こと(請求項2)、結合材が水硬率2.20以上で、ブ
レーン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上
残分値10〜20重量%に調整したポルトランドセメン
ト80重量部以上と、ブレーン比表面積10000cm
/g以上の超微粉末20重量部以下からなること(請
求項3)、骨材が0.15mmの篩を通過する粒子が5
重量%以下となるように粒度調整した細骨材を含み、細
骨材/結合材重量比が0.20以上であること(請求項
4)、細骨材が2.0mmの篩上残分値5重量%以下と
なるように粒度調整したものであること(請求項5)、
細骨材が球状骨材であること(請求項6)、結合材10
0重量部に対して、2.0重量%以下の水和促進剤を含
むこと(請求項7)、水和促進剤が亜硝酸カルシウムで
あること(請求項8)を特徴とする。
【0007】さらに、この発明の水硬性硬化体の製造方
法によれば、結合材、骨材、ポリカルボン酸系の高性能
減水剤、及び水を含む水硬性配合物を、水/結合材重量
比が0.10〜0.20で練り混ぜ、成形すること(請
求項9)、大気圧以下で練り混ぜること(請求項1
0)、結合材が水硬率2.20以上で、ブレーン比表面
積4000cm/g以上、30μm篩上残分値10〜
20重量%に調整したポルトランドセメントであること
(請求項11)、結合材が水硬率2.20以上で、ブレ
ーン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上残
分値10〜20重量%に調整したポルトランドセメント
80重量部以上と、ブレーン比表面積10000cm
/g以上の超微粉末20重量部以下からなること(請求
項12)、骨材が0.15mmの篩を通過する粒子が5
重量%以下となるように粒度調整した細骨材を含み、細
骨材/結合材重量比が0.20以上であること(請求項
13)、細骨材が2.0mmの篩上残分値5重量%以下
となるように粒度調整したものであること(請求項1
4)、細骨材が球状骨材であること(請求項15)、水
硬性配合物が、結合材100重量部に対して、2.0重
量%以下の水和促進剤を含むこと(請求項16)、水和
促進剤が亜硝酸カルシウムであること(請求項17)を
特徴とする。以下、この発明を詳しく説明する。
【0008】この発明おいて、結合材は、普通、早強、
超早強、中庸熱、耐硫酸塩、白色などの各種ポルトラン
ドセメントを使用することが出来るが、短期材令におけ
る水和反応性、流動性及び強度発現性を考慮し、水硬率
2.20以上で、ブレーン比表面積4000cm/g
以上、30μm篩上残分値10〜20重量%に調整した
ポルトランドセメントが好適に使用できる。水硬率2.
20及びブレーン比表面積4000cm/gを下回る
と、短期材令おいて十分な強度発現性が得られない。ま
た、30μm篩上残分値は、流動性及び強度発現性の両
面を考慮したものであり、30μmの篩上に残る粒子の
量が10重量%を下回ると、十分な流動性が得られず、
これが20重量%を越えると、強度発現性が低下すると
共に粗大なセメント粒子が細骨材中の微粒分と干渉する
ために流動性が低下する。
【0009】上述した結合材は、ポルトランドセメント
の20重量部以下をブレーン比表面積10000cm
/g以上の超微粉末に置換して用いることができる。超
微粉末は、ベアリング効果により流動性を高めると共
に、マイクロフィラー効果によって水硬性硬化体を緻密
にし強度発現に大きく寄与する。超微粉末は、ブレーン
比表面積が10000cm/gを下回ると、ベアリン
グ効果及びマイクロフィラー効果が十分に得られない
が、ブレーン比表面積が10000cm/g以上であ
れば、特に形状や成分等に制限されることなく使用で
き、例えば、シリカヒューム、アエロジル、炭酸カルシ
ウム、高炉スラグ、フライアッシュ等が好適に用いられ
る。ポルトランドセメントに対する超微粉末の置換量
は、20重量部を越えると流動性の低下を招いて好まし
くなく、5重量部を下回るとほとんど効果が得られな
い。
【0010】次に骨材は、通常のモルタル、コンクリー
トに使用されている砂、砂利、砕石等の普通骨材をはじ
めとして、鉄、ステンレス等の金属骨材、アルミナ等の
セラミックス骨材、膨張頁岩などの軽量骨材等、各種骨
材の種類を問う事なく利用可能であるが、特に流動性を
考慮し、0.15mmの篩を通過する粒子が5重量%以
下となるように粒度調整した細骨材を含むものが望まし
い。この様に粒度調整することで、細骨材粒子とセメン
ト中の粗粒分とが干渉することを防いで、良好な流動性
が得られる。
【0011】また細骨材は、更にこれを2.0mmの篩
上に残る粒子を5重量%以下となるように粒度調整する
ことにより、型枠や接着する部品間のクリアランスが小
さい場合(例えば5〜10mm程度)でも、モルタルを
容易に充填することが可能となる。
【0012】さらに骨材は、上述した粒度調整にあた
り、球状骨材を細骨材として用いることにより、流動性
を著しく向上させることが可能となり非常に好ましいも
のとなる。ここでいう球状骨材とは、通常、金属やセラ
ミックスを溶融後、気圧によって飛散させ冷却して得ら
れる物が多く、その形状は丸みを帯びた球状若しくはそ
れに近いもので、骨材を構成する成分的な制限はない。
この種の球状骨材としては、転炉スラグや高炉スラグの
急冷品、鉄球、ステンレス球、ガラス球、アルミナやジ
ルコンムライト等のセラミックス球等が好適に使用で
き、細骨材/結合材重量比が0.20以上になるように
して用いる。
【0013】次に、この発明で使用するポリカルボン酸
系の高性能減水剤は、ポリカルボン酸及び/又はポリカ
ルボン酸塩を主成分とするとするもので、他の公知のナ
フタレンスルホン酸系やアミノスルホン酸系等の高性能
減水剤と比べて、0.20以下の超低水/結合材重量比
での減水、流動化作用が極めて良好なものである。特に
前述の水硬率0.20以上に調整したポルトランドセメ
ントとの適合性に優れており、短期材令における水和反
応性を損うことなく、減水性、流動性を著しく改善する
作用をする。
【0014】ポリカルボン酸系の高性能減水剤として
は、カルボキシル基を含有する重合性単量体又はその無
水物の1種又は2種以上の重合物、又はカルボキシル基
を含有する重合性単量体又はその無水物の1種又は2種
以上と他の重合性単量体との重合物又はそれらの塩で平
均分子量が500〜50000の化合物が好適に用いら
れる。具体的には、ポリアクリル酸塩、ポリメタクリル
酸塩、アクリル酸とアリルエーテルとのコポリマー、α
−オレフインとエチレン性不飽和ジカルボン酸とのコポ
リマー、その部分エステル化物、部分アミド化物、部分
イミド化物などの水溶性塩等が例示され、現在市販され
ている代表的なものとして、(株)エヌ・エム・ビー社
製のSP−8シリーズ、竹本油脂(株)社製のHP−1
1シリーズ、日本ゼオン(株)社製のワーク500、デ
ンカグレース(株)社製の100PHX等が好適に使用
されるが、これらに限定されるものではない。
【0015】上記示したポリカルボン酸系高性能減水剤
の添加量は、粒度調整するポルトランドセメント、骨材
及び所要の減水効果などを勘案して調整されるが、前述
の結合材100重量部に対して0.1〜10重量%、好
ましくは1〜5重量%添加する。これが0.1重量%未
満では減水効果が実質上無く、またこれを10重量%越
えて添加しても減水性、流動性の改善効果が頭打ちとな
る。
【0016】以上説明した配合成分のほかに、この発明
は、通常、セメント、モルタル、コンククリートにおい
て用いられる急硬・急結剤、高強度混和剤、化学混和剤
などの各種配合剤や補強材として各種繊維や鋼を使用す
ることもできる。特に水和促進剤としての亜硝酸カルシ
ウムの添加は、ポルトランドセメントの水和反応を高め
る効果があり、良好な流動性を保持できる時間は短くな
るが、速硬性が得られるので、材令一日以内の強度を大
幅に増大することができる。亜硝酸カルシウムの添加量
は、多くなるほど流動性を保持できる時間が短くなるの
で、結合材100重量部に対して2.0重量部以下とす
るのが好ましい。
【0017】この発明においては、前記説明した結合
材、骨材、ポリカルボン酸系の高性能減水剤を組合わせ
ることにより、水/結合材重量比が0.10〜0.20
程度の超低水/結合材比で、加圧成形等の特殊な成形方
法を用いること無く、通常の流し込み成形、若しくは振
動締固め成形により、良好な作業性と十分な作業時間を
確保することができる。この場合において、前記各成分
の混合及び混練方法に制限は無く、均一に混合混練でき
ればいずれの方法でもよいが、ミキサー内を大気圧以下
にして練り混ぜを行うと、強度低下の原因となる練り混
ぜ中の空気連行を防ぐと共に、減圧下での水分蒸発によ
る水/結合材比の低減化を更に可能とする。圧力は、
0.5気圧以下とすることで好ましいが、大気圧以下で
あれば効果が得られる。尚、配合成分の添加順序にも特
に制限されるものではない。
【0018】次に混練物は養生されるが、養生には各種
の養生方法が適用可能であり、常温養生、高温養生、常
圧蒸気養生、高温高圧養生のいずれの方法も採用でき、
必要うならば、これらの組合わせを行って高強度水硬性
硬化体とすることができる。
【0019】
【作用】既に述べたように、モルタル、コンクリート等
において、高強度を得ようとする場合、水/結合材重量
比の低減を図らなければならない。この発明は、結合
材、骨材、ポリカルボン酸系の高性能減水剤を組合わせ
ること、特に、水硬率2.20以上で、ブレーン比表面
積4000cm/g以上、30μm篩上残分値10〜
20重量%に調整したポルトランドセメント、0.15
mmの篩を通過する粒子が5重量%以下となるように粒
度調整した細骨材、及びポリカルボン酸系の高性能減水
剤を組合わせることにより、ポルトランドセメント粒子
と骨材粒子の干渉防止、ポリカルボン酸系高性能減水剤
との極めて良好な適合性等、これら三者が相乗効果的に
作用し、水/結合材重量比0.20以下及び細骨材/結
合材重量比0.20以上という極めて厳しい条件で、良
好な作業性と十分な作業時間を確保することができ、高
強度水硬性硬化体とすることができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例、比較例によりこの発明を説明
する。実施例、比較例は、以下に示す配合材料及び配合
割合によりモルタルとし、続いて、JIS、R5201
に準じてモルタルフロー試験及び圧縮強度試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1〜3、比較例1 結合材として、水硬率2.22、ブレーン比表面積42
30cm/g、30μm篩上残分値14.6重量%に
調整したポルトランドセメント100重量部、骨材とし
て、0.15mm篩下通過値2.2重量%に粒度調整
(2.5mm篩上残分値14.6重量%)した天然の小
笠山砂50重量部(細骨材/結合材比50重量%)、ポ
リカルボン酸系の高性能減水剤として、竹本油脂(株)
製のHP−11(N)2重量部に表1に示す配合割合で
水を加え、ミキサー内の圧力を1気圧にして練り混ぜ、
モルタルとした。表1に示すように、この発明は、いず
れも30分まで良好な流動性を保ち、水/結合材比が1
9重量%(実施例3)でも、材令3日で900kgf/
cm以上の圧縮強度が得られるものの、水/結合材比
が21重量%(比較例1)になると、材令3日の圧縮強
度は700kgf/cm程度であった。
【0023】実施例4、5、6 細骨材/結合材比を25重量%(実施例4)、ポリカル
ボン酸系の高性能減水剤として、(株)エヌ・エム・ビ
ー社製のSP−8HS2重量部(実施例5)、骨材とし
て、0.15mm篩下通過値4.6重量%、2.5mm
篩上残分値4.3重量%に粒度調整した天然の小笠山砂
(実施例6)とした以外は、それぞれ実施例2と同一条
件で練り混ぜ、モルタルとした。いずれも、実施例1〜
3と同様に良好な値を示した。
【0024】実施例7 骨材として、0.15mm篩下通過値4.7重量%、
2.5mm篩上残分値1.1重量%の球状骨材(日本鋼
管(株)社製NKグリット)を用いた以外は、実施例2
と同一条件で練り混ぜ、モルタルとした。表1に示すよ
うに、球状骨材を用いることにより、モルタルフローが
著しく大きくなり、材令1日の強度はやや劣るものの、
材令3日では900kgf/cm以上の圧縮強度が得
られた。
【0025】実施例8、9 練り混ぜに当たり、ミキサー内の圧力を0.7気圧及び
0.4気圧とした以外は、実施例2と同一配合のモルタ
ルとした。モルタルフローはやや小さくなっているが、
強度増進効果が大きい。
【0026】実施例10 水和促進剤として、実施例2の配合成分に加えて、亜硝
酸カルシウムを結合材に対して1.0重量部添加した以
外は、実施例2と同一条件で練り混ぜ、モルタルとし
た。経時的なモルタルフローの減少が大きいものの、極
めて優れた速硬性を示し、材令1日で1200kgf/
cm以上の圧縮強度が得られた。
【0027】実施例11〜16、比較例2、3 結合材として、実施例2に示すポルトランドセメントの
一部を表2に示す超微粉末で置換した以外は、実施例2
と同一条件で練り混ぜ、モルタルとした。この発明の実
施例では、いずれもモルタルフローが大きくなり作業性
の改善を示すと共に、短期強度が増大した。しかしなが
ら、超微粉末の置換量が20重量%を越える(比較例
2)と、作業可能な流動性が得られず、通常の流し込み
成形が不可能であった。また、比較例3に示すように水
/結合材比を25重量%とすることにより、モルタルフ
ローが得られるものの、材令3日の圧縮強度は700k
gf/cm程度であった。
【0028】
【表2】
【0029】比較例4、5 高性能減水剤として、ナフタレンスルホン酸系高性能減
水剤(花王(株)社製マイティー150)を用い、水/
結合材比を19及び25重量%とした以外は、実施例2
と同一条件で練り混ぜ、モルタルとした。
【0030】比較例6、7 骨材として、0.15mm篩下通過値8.5重量%、
2.5mm篩上残分値13.7重量%の天然の小笠山砂
を用い、水/結合材比を19及び25重量%とした以外
は、実施例2と同一条件で練り混ぜ、モルタルとした。
【0031】比較例8〜11 結合剤として、表3に示すポルトランドセメントを用
い、水/結合材比を表1に示す値としたこと以外は、実
施例2と同一条件で練り混ぜ、モルタルとした。
【0032】
【表3】
【0033】比較例4〜11は、いずれも水/結合材比
を20重量%以下にすると、作業可能な流動性が得られ
なかった。水/結合材比を20重量%より越える量にし
てはじめて作業可能なモルタルフローが得られるもの
の、高強度硬化体とすることはできなかった。
【0034】
【発明の効果】以上説明した様に、この発明によれば、
水/結合材重量比0.20以下及び細骨材/結合材重量
比0.20以上という極めて厳しい条件で、加圧成形等
の特殊な成形法を用いること無く、良好な作業性と十分
な作業時間を確保することができ、高強度水硬性硬化体
とすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:02 Z 22:08) B 103:30 (72)発明者 宇智田 俊一郎 千葉県佐倉市大作2−4−2 小野田セメ ント株式会社中央研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合材、骨材、ポリカルボン酸系の高性
    能減水剤、及び水を含み、水/結合材重量比が0.10
    〜0.20であることを特徴とする水硬性配合物。
  2. 【請求項2】 結合材が水硬率2.20以上で、ブレー
    ン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上残分
    値10〜20重量%に調整したポルトランドセメントで
    あることを特徴とする請求項1記載の水硬性配合物。
  3. 【請求項3】 結合材が水硬率2.20以上で、ブレー
    ン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上残分
    値10〜20重量%に調整したポルトランドセメント8
    0重量部以上と、ブレーン比表面積10000cm
    g以上の超微粉末20重量部以下からなることを特徴と
    する請求項1記載の水硬性配合物。
  4. 【請求項4】 骨材が0.15mmの篩を通過する粒子
    が5重量%以下となるように粒度調整した細骨材を含
    み、細骨材/結合材重量比が0.20以上であることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか記載の水硬性配合物。
  5. 【請求項5】 細骨材が2.0mmの篩上残分値5重量
    %以下となるように粒度調整したものであることを特徴
    とする請求項4記載の水硬性配合物。
  6. 【請求項6】 細骨材が球状骨材であることを特徴とす
    る請求項4若しくは5記載の水硬性配合物。
  7. 【請求項7】 結合材100重量部に対して、2.0重
    量%以下の水和促進剤を含むことを特徴とする請求項1
    〜6いずれか記載の水硬性配合物。
  8. 【請求項8】 水和促進剤が亜硝酸カルシウムであるこ
    とを特徴とする請求項7記載の水硬性配合物。
  9. 【請求項9】 結合材、骨材、ポリカルボン酸系の高性
    能減水剤、及び水を含む水硬性配合物を、水/結合材重
    量比が0.10〜0.20で練り混ぜ、成形することを
    特徴とする水硬性硬化体の製造方法。
  10. 【請求項10】 大気圧以下で練り混ぜることを特徴と
    する請求項9記載の水硬性硬化体の製造方法。
  11. 【請求項11】 結合材が水硬率2.20以上で、ブレ
    ーン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上残
    分値10〜20重量%に調整したポルトランドセメント
    であることを特徴とする請求項9若しくは10記載の水
    硬性硬化体の製造方法。
  12. 【請求項12】 結合材が水硬率2.20以上で、ブレ
    ーン比表面積4000cm/g以上、30μm篩上残
    分値10〜20重量%に調整したポルトランドセメント
    80重量部以上と、ブレーン比表面積10000cm
    /g以上の超微粉末20重量部以下からなることを特徴
    とする請求項9若しくは10記載の水硬性硬化体の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 骨材が0.15mmの篩を通過する粒
    子が5重量%以下となるように粒度調整した細骨材を含
    み、細骨材/結合材重量比が0.20以上であることを
    特徴とする請求項9〜12いずれか記載の水硬性硬化体
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 細骨材が2.0mmの篩上残分値5重
    量%以下となるように粒度調整したものであることを特
    徴とする請求項13記載の水硬性硬化体の製造方法。
  15. 【請求項15】 細骨材が球状骨材であることを特徴と
    する請求項13若しくは14記載の水硬性硬化体の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 水硬性配合物が、結合材100重量部
    に対して、2.0重量%以下の水和促進剤を含むことを
    特徴とする請求項9〜15いずれか記載の水硬性硬化体
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 水和促進剤が亜硝酸カルシウムである
    ことを特徴とする請求項16記載の水硬性硬化体の製造
    方法。
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