JPH07138879A - ゴム補強用ガラス繊維コードおよびそれを用いた伝動ベルト - Google Patents

ゴム補強用ガラス繊維コードおよびそれを用いた伝動ベルト

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JPH07138879A
JPH07138879A JP28488893A JP28488893A JPH07138879A JP H07138879 A JPH07138879 A JP H07138879A JP 28488893 A JP28488893 A JP 28488893A JP 28488893 A JP28488893 A JP 28488893A JP H07138879 A JPH07138879 A JP H07138879A
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JP
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belt
fiber cord
rubber
glass fiber
treatment liquid
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JP28488893A
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Chikashi Tomahara
史 笘原
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス表面へのぬれ性および接着性を向上さ
せるとともに接着剤層の吸水率を低減してガラス繊維コ
ードの破損を防止し、ベルト寿命を大幅に改善する。 【構成】 水素化ニトリルゴム(H−NBR)と、レゾ
ルシン系樹脂形成成分であるメチレン供与体およびメチ
レン受容体とを主成分とする混練物を有機溶剤に溶かし
てなる処理液で処理されたガラス繊維コード(ベルト抗
張体)4をベルト本体3に埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム補強用ガラス繊維
コードおよびそれを用いた伝動ベルトの改良に関し、特
に耐熱性、耐水性および耐屈曲疲労性等の物性向上対策
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、伝動ベルトの寿命および信頼性の
向上への要求が高まりつつある。かかる伝動ベルトとし
て歯付ベルトは種々の分野で多用されている。特に、自
動車のエンジンに用いられるOHC駆動用歯付ベルト
は、高負荷でかつ多軸で使用される上に、エンジンの熱
により100〜140℃にも達する高温条件下におかれ
る。また、走行中の天候により雨がエンジンルームに入
り込み、エンジンの熱との相乗により高湿条件下となる
こともある。このような過酷条件に起因して歯付ベルト
の耐用寿命が短くなる問題がある。
【0003】この歯付ベルトの耐用寿命の短縮化の一態
様として、ベルト抗張体である繊維コードの接着剤層が
破壊し、もしくは繊維コードと接着剤界面が破壊し、繊
維コードの破断、ひいてはベルトの切断に至るものが多
い。この原因として、 ベルトにかかる繰返し伸張圧縮応力による接着剤層
の亀裂、 高温条件による接着剤の硬化劣化に伴う接着剤層の
亀裂、 高湿条件による接着剤の吸水膨潤、裂傷、繊維との
界面破壊 といったことが考えられる。
【0004】したがって、歯付ベルトの過酷条件下での
耐用寿命を増すには、接着剤層の耐屈曲疲労性、耐熱性
および耐水性等の物性の向上が重要な因子となる。
【0005】ところで、ベルト抗張体としてガラス繊維
コードを用いた場合において、従来のベルト本体を構成
するゴム配合物とガラス繊維コードの接着は、RFL液
(レゾルシン−ホルマリン(RF)縮合物とゴムラテッ
クス(L)の混合物)でガラス繊維コードを処理し、未
加硫ゴム配合物と密着加硫することにより行われている
(特開昭63−270877号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、RFL
は水系であることから、溶剤系の接着剤よりも耐水性に
劣る。また、ラテックスを用いていることから、接着剤
層にミクロ的な空隙が発生し、この空隙に水が溜まって
耐水性を低下させてしまうことになる。
【0007】ところで、ベルト本体を構成するゴムの加
硫は、ベルトの耐熱性向上のために有機過酸化物(P
O)加硫に移行しているが、RFLはこの有機過酸化物
の影響により硬化し、耐屈曲疲労性性が低下してしま
う。
【0008】一方、ベルト性能向上のために溶剤系の接
着剤を用いる方法が開発されている。この方法は、接着
剤単体での耐水性に関してはRFLよりも優れるもの
の、ガラス表面とのぬれ性と接着性に関してはRFLよ
りも劣るため、ベルト性能で見た場合、RFLを用いた
ベルトよりも劣ってしまう。そのため、溶剤系の接着剤
を単体でガラス繊維コードに適用することは好ましくな
い。
【0009】また、加硫可能なゴムにメチレン供与体と
メチレン受容体を配合し、ゴムの加硫時に繊維と接着を
行う直接加硫接着法(いわゆるHRH法)もあるが、こ
の方法は金属および有機繊維を用いる場合を対象とし、
しかもゴム中に添加する方法のため、フィラメント内部
まで入り込むことができず、内部のフィラメントはむき
出しのままになっている。そのため、ガラス繊維コード
では、フィラメント同士の摩擦による損傷が激しくな
り、疲労性が劣ってガラス繊維コードに適用することは
好ましくない。
【0010】すなわち、これまでは、ガラス表面とのぬ
れ性、接着性、耐水性および耐屈曲疲労性のすべてを満
足する処理剤は得られていないのが現状である。
【0011】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水系であるRFLの
代わりに溶剤系の処理剤を採用し、かつその組成を特定
することにより、ガラス表面へのぬれ性および接着性を
向上させるとともに接着剤層の吸水率を低減し、伝動ベ
ルトの抗張体として用いた場合に、耐熱性、耐水性およ
び耐屈曲疲労性を向上させてガラス繊維コードの破損を
防止しベルト寿命を大幅に改善せんとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の解決手段は、水素化ニトリルゴム
(H−NBR)と、レゾルシン系樹脂形成成分であるメ
チレン供与体およびメチレン受容体とを主成分とする混
練物を有機溶剤に溶かしてなる処理液でゴム補強用ガラ
ス繊維コードを処理したことを特徴とする。
【0013】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、処理液の固形分濃度を3〜5wt%にしたこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の第3の解決手段は、水素化ニトリ
ルゴム(H−NBR)と、レゾルシン系樹脂形成成分で
あるメチレン供与体およびメチレン受容体とを主成分と
する混練物を有機溶剤に溶かしてなる処理液で処理され
たゴム補強用ガラス繊維コードをベルト本体に埋設した
ことを特徴とする。
【0015】本発明の第4の解決手段は、第3の解決手
段において、処理液の固形分濃度を3〜5wt%にしたこ
とを特徴とする。
【0016】本発明に用いられる水素化ニトリルゴム
(H−NBR)ポリマーは、不飽和ニトリル−共役ジエ
ン共重合ゴムの共役ジエン単位部分を水素化したもの;
不飽和ニトリル−共役ジエン−エチレン型不飽和単量体
三次元共重合ゴムや不飽和ニトリル−エチレン型不飽和
単量体系共重合ゴムの共役ジエン単位部分を水素化した
もの(COOH−H−NBR)である。不飽和ニトリル
−エチレン型不飽和モノマー系共重合ゴムにおいては、
該不飽和単量体の一部をビニルノルボーネン、ジシクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエンのような非共役ジ
エンで置換して共重合させたものであってもよい。
【0017】これらのH−NBRは、具体的にはブタジ
エン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ア
クリロニトリル共重合ゴム等を水素化したもの;ブタジ
エン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合
ゴム等およびこれらを水素化したもの;ブタジエン−エ
チレン−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレ
ート−エトキシエチルアクリレート−ビニルクロロアセ
テート−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレ
ート−エトキシエチルアクリレート−ビニルノルボーネ
ン−アクリロニトリル共重合ゴム等が例示でき、通常の
重合手法および通常の水素化方法を用いることにより得
られる。
【0018】本発明に用いられるレゾルシン系樹脂形成
成分であるメチレン供与体としては、ヘキサメチレンテ
トラミン、多価メチルメラミン誘導体、オキサゾリジン
誘導体、多価メチロールアセチレン尿素等が挙げられ
る。
【0019】メチレン受容体としては、レゾルシン、レ
ゾルシン−アルデヒド縮合物、レゾルシン−アルキル、
アリル,アラルキルフェノール−アルデヒド共縮合物、
レゾルシン−アルデヒド縮合物とアリキル,アリル,ア
ラルキルフェノール−アルデヒド縮合物との混合物、レ
ゾルシンと脂肪酸との混合物等のレゾルシン系化合物、
m−クレゾール−アルデヒド縮合物、m−エチルフェノ
ール−アルデヒド等のm置換アルキルフェノール系化合
物、メチルレゾルシン、エチルレゾルシン、プロピルレ
ゾルシン、メチルレゾルシン−アルデヒド縮合物、エチ
ルレゾルシン−アルデヒド縮合物、プロピルレゾルシン
−アルデヒド縮合物等が挙げられるが、特にこれらに限
定されるものではない。
【0020】これら3つの材料を配合する際は、H−N
BRポリマーにメチレン供与体とメチレン受容体とを予
め練り込んでおき、これを有機溶剤に溶解する。練り込
む方法としては、通常、ゴムの混練り機として用いられ
るバンバリー、ロール等を用いて練り込めばよい。ま
た、配合比率(重量部)は、H−NBR:メチレン受容
体:メチレン供与体=100:1.0:0.5〜10
0:10:8の範囲が最も好ましい。
【0021】これらの成分のほかに一般的なゴム配合剤
として、ケイ酸化合物のような無機充填剤、カーボンブ
ラック等の補強剤、軟化剤、粘着付与剤、老化防止剤等
を必要に応じて添加することができる。
【0022】これらを溶解する有機溶剤は特に限定され
るものではないが、メチルエチルケトン(MEK)が望
ましく、溶解後の固形分濃度は3〜5wt%が望ましい。
この固形分濃度を3〜5wt%に設定したのは、5wt%を
超えるとフィラメントの内部まで含浸しにくいためフィ
ラメント間の摩擦を防ぐことができず、ガラス繊維コー
ドを伝動ベルトの抗張体として用いた場合にベルト寿命
が延びないからである。一方、固形分濃度が3wt%未満
になると付着量が少ないためフィラメント間の摩擦防止
効果が小さく、ベルト寿命が短くなるからである。
【0023】本発明に用いられるガラス繊維コードは、
特に限定されるモノマーではなく、伝動ベルトの抗張体
として用いられているものであればよく、例えば一般に
Eガラス、Sガラスと呼ばれているものが挙げられる。
【0024】そして、上述の如き処理液でガラス繊維コ
ードを処理するわけであるが、この処理されたガラス繊
維コードをベルト抗張体として用いる場合には、これが
ベルト本体に埋設されて伝動ベルトが構成される。
【0025】また、伝動ベルトのベルト本体を構成する
ゴムは、天然ゴムおよび合成ゴムのいずれであってもよ
く、特に限定されるものではないが、例えば水素化ニト
リルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム等が挙
げられる。
【0026】その加硫系としては、有機過酸化物、金属
酸化物、硫黄のどの加硫系を用いてもよく、促進剤を用
いてもよい。その材料も従来から知られているものであ
ればよく、特に限定されるものではない。
【0027】例えば、有機過酸化物であれば、ジ−t−
ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイ
ド、ジクミルパーオキサイド、α,α´−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、2,5−ジメチルジ(t−ブチルパーオキシ)
ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソ
プロピルカーボネート、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン等を
挙げることができる。
【0028】また、その他の加硫剤であれば、硫黄、ト
リアジン類等の加硫剤や、チアゾール類、ジチオカルバ
ミン酸塩類、チウラム類、チオウレア類等の加硫促進
剤、アルキルフェノール樹脂、臭素化アルキルフェノー
ル樹脂、N−N´−m−フェニレンジマレイミド等の樹
脂加硫剤を挙げることができる。
【0029】なお、ゴム配合物は、上記した加硫剤以外
に、さらに、通常、ゴム配合物として知られている種々
の補強性充填剤、老化防止剤、可塑剤、加硫助剤、加工
助剤等の適宜量を含有してもよい。
【0030】上記処理剤をゴム補強用ガラス繊維コード
に処理するには、通常のディッピング方法によればよ
い。また、この処理をガラス繊維コードに最終撚りをか
ける前の段階で行うことにより、フィラメント間へのよ
り均一な含浸と被覆がなされる。
【0031】そして、上述の処理液をガラス繊維コード
に処理し、これをベルト抗張体としてゴム層に加硫接着
することにより、図1に示すように、背ゴム層1と該背
ゴム層1の片面に一体に形成された複数の歯ゴム層2と
からなるベルト本体3の上記背ゴム層1に複数本のベル
ト抗張体(心線)4が埋設され、上記歯ゴム層2の歯面
に歯布5が接着剤(図示せず)にて一体に接着された伝
動ベルトとしての歯付ベルトAを得ることができる。
【0032】
【作用】上記の構成により、本発明の第1の解決手段で
は、水素化ニトリルゴム(H−NBR)と、レゾルシン
系樹脂形成成分であるメチレン供与体およびメチレン受
容体とを主成分とする混練物を有機溶剤に溶かしてなる
処理液で処理されることにより、ガラス表面へのぬれ性
および接着性が向上するとともに接着剤層の吸水率が低
減し、耐屈曲疲労性、耐熱性および耐水性のすべてを満
たすガラス繊維コードが得られる。
【0033】本発明の第3の解決手段では、上述の如き
ガラス繊維コードがベルト本体に埋設されることによ
り、ガラス繊維コードの破損が防止され、ベルト寿命が
大幅に改善される。
【0034】本発明の第2,4の解決手段では、ガラス
繊維コードが固形分濃度3〜5wt%の上述の如き処理液
で処理されることから、処理液がフィラメント間に十分
に含浸し、フィラメント間の摩擦防止が効果的に得ら
れ、ベルトの長寿命化が効果的に図られる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0036】表1に示す処理液でガラス繊維ストランド
(フィラメント直径9μm、番手15000〜2250
0ヤード/ポンド)をディップ処理し、3本引き揃えた
ものを11本集めて撚糸し、処理コードを得た。処理条
件は250℃×2.5min である。このガラス繊維コー
ドをベルト抗張体(心線)4として、図1に示す如き歯
付ベルトAを作製した。ベルト本体3(背ゴム層1、歯
ゴム層2)のゴム配合を表2に示す。また、この歯付ベ
ルトAを用いて下記の要領にて接着力の測定およびベル
ト屈曲試験を行い、そのデータを表1に示す。
【0037】表1より明らかなように、本発明による処
理により従来のRFL法より接着力が増大し、ベルト寿
命も伸びているいることが判る。
【0038】
【表1】
【0039】<接着力の測定要領>歯付ベルトAからベ
ルト抗張体(心線)4を引き抜いた時の接着力であり、
JIS規格に準拠した。
【0040】<ベルト屈曲試験の要領>歯付ベルトAを
図2に示すベルト屈曲試験機の4つの大プーリ11と、
相隣る大プーリ11間に配置された4つの小プーリ12
(直径30mm)とに巻き掛け、ウェイト13にて上記歯
付ベルトAに40kgf のテンションをかけた状態で、耐
水屈曲試験では屈曲回数5×107 回で屈曲走行させた
後、ベルト強力維持率を調べた。この際、水を1時間に
1リットルの割合で歯付ベルトAの歯底に滴下させた。
また、熱老化屈曲試験では熱老化条件150℃×168
hrs で熱老化した後、屈曲回数1×108 回で屈曲走行
させ、その後、ベルト強力維持率を調べた。なお、この
試験に用いた歯付ベルトAは、図1に示す構造のもので
あり、ベルト幅は19mm、ベルト本体3はH−NBR、
歯布5はナイロン帆布である。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、水素化ニトリルゴム(H−NBR)と、
レゾルシン系樹脂形成成分であるメチレン供与体および
メチレン受容体とを主成分とする混練物を有機溶剤に溶
かしてなる処理液でガラス繊維コードを処理したので、
ガラス表面へのぬれ性および接着性を向上させることが
できるとともに接着剤層の吸水率を低減させることがで
き、耐屈曲疲労性、耐熱性および耐水性のすべてを満た
すガラス繊維コードを得ることができる。
【0043】請求項3に係る本発明によれば、上述の如
きガラス繊維コードをベルト本体に埋設したので、ガラ
ス繊維コードの破損を防止することができてベルト寿命
を大幅に改善することができる。
【0044】請求項2,4に係る本発明によれば、ガラ
ス繊維コードを固形分濃度3〜5wt%の処理液で処理し
たので、処理液をフィラメント間に十分に含浸させるこ
とができ、フィラメント間の摩擦を効果的に防止するこ
とができ、ベルトの長寿命化を効果的に図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯付ベルトの断面図である。
【図2】ベルト屈曲試験機の構成図である。
【符号の説明】
3 ベルト本体 4 ベルト抗張体(ガラス繊維コード) A 歯付ベルト(伝動ベルト)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/693 F16G 1/08 A // B29K 21:00 105:08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化ニトリルゴムと、レゾルシン系樹
    脂形成成分であるメチレン供与体およびメチレン受容体
    とを主成分とする混練物を有機溶剤に溶かしてなる処理
    液で処理されていることを特徴とするゴム補強用ガラス
    繊維コード。
  2. 【請求項2】 処理液の固形分濃度が3〜5wt%である
    ことを特徴とする請求項1記載のゴム補強用ガラス繊維
    コード。
  3. 【請求項3】 水素化ニトリルゴムと、レゾルシン系樹
    脂形成成分であるメチレン供与体およびメチレン受容体
    とを主成分とする混練物を有機溶剤に溶かしてなる処理
    液で処理されたゴム補強用ガラス繊維コードがベルト本
    体に埋設されてなることを特徴とする伝動ベルト。
  4. 【請求項4】 処理液の固形分濃度が3〜5wt%である
    ことを特徴とする請求項3記載の伝動ベルト。
JP28488893A 1993-11-15 1993-11-15 ゴム補強用ガラス繊維コードおよびそれを用いた伝動ベルト Withdrawn JPH07138879A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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