JPH07138221A - アミジノ化合物 - Google Patents

アミジノ化合物

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JPH07138221A
JPH07138221A JP30742293A JP30742293A JPH07138221A JP H07138221 A JPH07138221 A JP H07138221A JP 30742293 A JP30742293 A JP 30742293A JP 30742293 A JP30742293 A JP 30742293A JP H07138221 A JPH07138221 A JP H07138221A
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JP
Japan
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amidinophenyloxy
compound
acid
nmr
nujol
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Application number
JP30742293A
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English (en)
Inventor
Hisashi Takasugi
寿 高杉
Masayuki Kato
眞行 加藤
Mitsuru Okubo
充 大久保
Fumie Takahashi
史江 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式: [式中、R1はアミジノ基または保護されたアミジノ
基、R2は水素または低級アルキル基、R3は水素、アシ
ル基、アシル(低級)アルコキシ基、適当な置換基を有
していてもよいアシル(低級)アルキル基またはN−ア
ル(低級)アルキル−N−低級アルカノイルアミノ(低
級)アルキル基、R4はアシル基、アシル(低級)アル
コキシ基、適当な置換基を有していてもよいアシル(低
級)アルキル基またはN−アル(低級)アルキル−N−
低級アルカノイル(低級)アルキル基、mは1〜6の整
数を意味する]で示される化合物またはその塩。 【効果】 上記化合物を有効成分とする医薬品は、グリ
コプロテインIIb/IIIa拮抗剤であり、血小板凝
集阻害剤であり、血栓性疾患(例えば、動脈血栓;動脈
硬化症)等の予防剤および/または治療剤として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は種々の薬理作用を有する
アミジノ化合物およびその塩類に関する物であり、医薬
の分野において有用である。
【0002】本発明のアミジノ化合物およびその塩類
は、グリコプロテインIIb/IIIa拮抗剤であり、
血小板凝集阻害剤であり、血栓性疾患[例えば、動脈血
栓;動脈硬化症;虚血性心疾患{例えば、狭心症(例え
ば、安定狭心症、切迫梗塞を含む不安定狭心症、等)、
心筋梗塞(例えば、急性心筋梗塞、等)、冠動脈血栓、
等} ;虚血性脳疾患{例えば、脳梗塞(例えば、脳血
栓(例えば、急性期の脳血栓、等)、脳塞栓、等)、一
過性脳虚血、出血後の脳血管れん縮(例えば、クモ膜下
出血後の脳血管れん縮、等)、等};肺血管性障害(例
えば、肺血栓、肺塞栓、等);抹消循環障害{例えば、
閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎(バージャー
病)、レイノー病、糖尿病合併症(例えば、糖尿病性血
管症、等)、静脈血栓症(例えば、深部静脈血栓症、
等)、等};等]の予防剤および/または治療剤として
有用であり、また、再狭窄および/または再閉塞(例え
ば、PTCA(percutaneous trans
luminal coronaryangioplas
ty)後の再狭窄・再閉塞、TPA(組織プラスミノー
ゲン活性化因子)投与後の再閉塞、等)予防剤として有
用であり、さらに、血栓溶解剤(例えば、TPA等)と
の併用剤;血液凝固阻止剤(例えば、ヘパリン、等)と
の併用剤;血管外科領域や弁置換術等における血栓形成
の予防剤および/または治療剤:体外循環時(例えば、
外科手術、血液透析、等)の血栓形成の予防剤および/
または治療剤;移植時の血栓形成の予防剤および/また
は治療剤;播種性血管内凝固(DIC)、血栓性血小板
減少性紫斑病、本態性血小板血症、炎症(たとえば。腎
炎、等)等の予防剤および/または治療剤;癌転移の仰
制剤:免疫疾患の予防剤および/または治療剤;等とし
て有用である。
【0003】また、本発明のアミジノ化合物およびその
塩類は、細胞接着阻害剤としても有用性が期待され、炎
症(例えば腎炎、等)の予防剤および/または治療剤;
癌転移の仰制剤;免疫疾患の予防剤および/または治療
剤、等として有用であると期待される。
【0004】すなわち、本発明の一つの目的は、前記種
々の薬剤として有用な化合物およびその塩類を提供する
ことである。
【0005】本発明のもう一つの目的は、このような化
合物またはその塩類の製造法を提供することである。
【0006】この発明のさらにもう一つの目的は、有効
成分としてこのような化合物またはその塩類を含有する
前記種々の薬剤として供される医薬組成物(製剤)を提
供することである。
【0007】
【発明の構成】本発明の新規目的化合物は以下の式
(I)で表される。式: [式中、R1はアミジノ基または保護されたアミジノ
基、R2は水素または低級アルキル基、R3は水素、アシ
ル基、アシル(低級)アルコキシ基、適当な置換基を有
していてもよいアシル(低級)アルキル基またはN−ア
ル(低級)アルキル−N−低級アルカノイルアミノ(低
級)アルキル基、R4はアシル基、アシル(低級)アル
コキシ基、適当な置換基を有していてもよいアシル(低
級)アルキル基またはN−アル(低級)アルキル−N−
低級アルカノイル(低級)アルキル基、mは1〜6の整
数を意味する]で示される化合物またはその塩。
【0008】目的化合物(I)またはその塩は、下記の
反応式で示される方法によって製造することができる。 製造法1
【0009】製造法2
【0010】製造法3 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ前と同じ意
味であり、R1 aは保護されたアミジノ基、R3 aおよび/
またはR4 aはそれぞれカルボキシ保護基を有する基、R
3 bおよび/またはR4 bはそれぞれカルボキシ保護基を有
する基を意味する)。
【0011】化合物(I)の好適な医薬として許容され
る塩は慣用の無毒性の塩であって、無機塩基との塩、例
えばアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩
等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグ
ネシウム塩等)、アンモニウム塩;有機塩基との塩、例
えば有機アミン塩(例えば、トリエチルアミン塩、ピリ
ジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノ
ールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N′−
ジベンジルエチレンジアミン塩等)等;無機酸付加塩
(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、りん酸塩
等);有機カルボン酸付加塩または有機スルホン酸付加
塩(例えばギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレ
イン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩等);塩基性または酸性アミノ酸(例えばア
ルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等)との塩等
のごとき塩基との塩または酸付加塩を包含し得る。
【0012】この明細書の以上および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に包含される種々の定義の好適な
例および説明を以下詳細に説明する。
【0013】「低級」とは、特に指示がなければ、炭素
原子1ないし6個(好ましくは1ないし4個)を意味す
るものとする。
【0014】「低級アルキル基」および「アシル(低
級)アルキル基」、「アシル(低級)アルコキシ基」、
「N−アル(低級)アルキル−N−低級アルカノイルア
ミノ(低級)アルキル基」の好適な「低級アルキル」部
分としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル等のような直鎖状もしくは分岐鎖
状の炭素数1ないし6のアルカンの残基を意味し、その
好ましい例としてはC −C アルキル基が挙げら
れる。
【0015】「低級アルキル基」としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル
等のような炭素数1ないし6を有する直鎖状もしくは分
岐鎖状アルキル基、その好ましい例としては炭素数1な
いし4個のアルキル基が挙げられる。
【0016】好適な「保護されたアミジノ基」として
は、アシルアミジノ基または適当な置換基を有していて
もよいアル(低級)アルキル基(例えばベンジル基、ト
リチル基等)等の慣用の保護基で置換されたアミジノ基
等を挙げることができる。「アシル基」および「アシル
(低級)アルコキシ基」、「アシル(低級)アルキル
基」、「アシルアミジノ基」の好適な「アシル」部分と
しては、カルボキシ;エステル化されたカルボキシ;低
級アルキル、カルボキシ低級アルキル、低級アルコキ
シ、低級アルコキシカルボニル低級アルキル、シクロ
(低級)アルキル、アリールおよびヒドロキシからなる
群より選ばれる置換基で置換されていてもよいカルバモ
イル;低級アルカノイル;複素環カルボニル;低級アル
キルスルホニル;などを挙げることができる。
【0017】エステル化されたカルボキシとしては、置
換または非置換低級アルコキシカルボニル(たとえばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボ
ニル、2−ヨードエトキシカルボニル、2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニルなど)、置換または非置換
アリールオキシカルボニル(例えばフェノキシカルボニ
ル、4−ニトロフェノキシカルボニル、2−ナフチルオ
キシカルボニルなど)、置換または非置換アル(低級)
アルコキシカルボニル(たとえばベンジルオキシカルボ
ニル、フェネチルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオ
キシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル
など)などを挙げることができる。
【0018】「複素環カルボニル」における複素環部分
としては、窒素原子1ないし4個を有する3ないし8
員、より好ましくは5ないし6員の不飽和複素単環基、
たとえばピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジ
ル、ピリジルN−オキシド、ジヒドロピリジル、テトラ
ヒドロピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニ
ル、トリアジニル、トリアゾリル、テトラジニル、テト
ラゾリルなど;窒素原子1ないし4個を有する3ないし
8員、より好ましくは5ないし6員の飽和複素単環基、
たとえばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジ
ノ、ピペラジニルなど;窒素原子1ないし5個を有する
不飽和縮合複素環基、たとえば、インドリル、イソイン
ドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリ
ル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル
など;
【0019】酸素原子1ないし2個および窒素原子1な
いし3個を有する3ないし8員の不飽和複素単環基、た
とえばオキサゾリル、イソオキゾリル、オキサジアゾリ
ルなど;酸素原子1ないし2個および窒素原子1ないし
3個を有する3ないし8員の飽和複素単環基、たとえば
モルホリノ、シドノニルなど;酸素原子1ないし2個お
よび窒素原子1ないし3個を有する不飽和縮合複素環
基、たとえばベンザオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾ
リルなど。
【0020】硫黄原子1ないし2個および窒素原子1な
いし3個を有する不飽和3ないし8員の不飽和複素単環
基、例えば、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾ
リルなど;酸素原子1個を有する3ないし8員の不飽和
複素単環基、たとえばフリルなど;酸素原子1ないし2
個を有する不飽和縮合複素環基、たとえばベンゾフラニ
ルなど;などを挙げることができる。
【0021】適当な置換基を有していてもよいアシル
(低級)アルキル基の「適当な置換基」としては、低級
アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、等)、低
級アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、等)、低級アルキルスルホニルアミノ(例えばメチ
ルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、プロピ
ルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、等)、
低級アルカノイルアミノ(例えばホルミルアミノ、アセ
チルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、バ
レリルアミノ、ヘキサノイルアミノ、ピバロイルアミ
ノ、等)、カルボキシ低級アルカノイルアミノ(例えば
カルボキシアセチルアミノ、カルボキシプロピオニルア
ミノ、カルボキシブチリルアミノ、カルボキシバレリル
アミノ、カルボキシヘキサノイルアミノ、カルボキシピ
バロイルアミノ、等)、低級アルコキシカルボニル低級
アルカノイルアミノ(例えばメトキシカルボニルアセチ
ルアミノ、エトキシカルボニルアセチルアミノ、プロポ
キシカルボニルアセチルアミノ、等)などを挙げること
ができる。
【0022】「N−アル(低級)アルキル−N−低級ア
ルカノイルアミノ(低級)アルキル」の好適な「アル
(低級)アルキル」部分としては、フェニル(低級)ア
ルキル(たとえばベンジル、フエネチル、フェニルプロ
ピルなど)、ベンズヒドリル、トリチル、トリルメチ
ル、キシリルメチル、メシチルメチル、クメニルメチル
などを挙げることができ、なかでも好ましいのはフェニ
ル(低級)アルキルであり、最も好ましいのはベンジル
である。
【0023】目的化合物(I)の製造法を以下に詳細に
述べる。製造法1 目的化合物(I)またはその塩は、化合物(II)また
はアミノ基におけるその反応性誘導体またはその塩を化
合物(III)またはカルボキシ基におけるその反応性
誘導体またはその塩と反応させることによって製造する
ことができる。
【0024】化合物(II)のアミノ基における好適な
反応誘導体としては、化合物(II)とアルデヒド、ケ
トン等のようなカルボニル化合物との反応によって生成
するシッフ塩基型のイミノ化合物またはその互変異性エ
ナミン型の異性体、化合物(II)とビス(トリメチル
シリル)アセトアミド、モノ(トリメチルシリル)アセ
トアミド[例えばN−(トリメチルシリル)アセトアミ
ド]、ビス(トリメチルシリル)尿素等のようなシリル
化合物との反応によって生成するシリル誘導体;化合物
(II)と三塩化燐またはホスゲンとの反応によって生
成する誘導体その他を挙げることができる。
【0025】化合物(III)のカルボキシ基における
反応性誘導体の好適な例としては、酸ハロゲン化物、酸
無水物、活性アミド、活性エステル等を挙げることがで
きる。その好適な例としては、酸塩化物;酸アジド;置
換燐酸(例えばジアルキル燐酸、フェニル燐酸、ジフェ
ニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン化燐酸等)、ジア
ルキル亜燐酸、低級アルカンスルホン酸(例えばメタン
スルホン酸、エタンスルホン酸等)、亜硫酸、チオ硫
酸、硫酸、脂肪族カルボン酸(例えば、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバル酸、吉草酸、イソ吉草
酸、2−エチル酪酸、トリクロロ酢酸等)または芳香族
カルボン酸(例えば安息香酸等)等の酸との混合酸無水
物;対称酸無水物;イミダゾール、4−置換イミダゾー
ル、ジメチルピラゾール、トリアゾールまたはテトラゾ
ールとの活性アミド;または活性エステル(例えばシア
ノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジメチル
イミノメチル[(CH =CH−]エス
テル、ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニ
トロフェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエス
テル、トリクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェ
ニルエステル、メシルフェニルエステル、フェニルアゾ
フェニルエステル、フェニルチオエステル、p−ニトロ
フェニルチオエステル、p−クレシルチオエステル、カ
ルボキシメチルチオエステル、ピラニルエステル、ピリ
ジルエステル、ピペリジルエステル、8−キノリルチオ
エステル等)またはN−ヒドロキシ化合物(例えばN,
N−ジメチルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシ−2
−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1
H−ベンゾトリアゾール等)とのエステル等を挙げるこ
とができる。これらの反応性誘導体は、使用すべき化合
物(III)の種類によって、これらの中から適宜選択
することができる。
【0026】反応は、通常、水、アルコール(例えばメ
タノール、エタノール等)、アセトン、ジオキサン、ア
セトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチ
レン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ピリジン等の慣用の溶媒または反応
に悪影響を及ぼさないその他のあらゆる有機溶媒中で行
われる。これらの慣用の溶媒は水と混合して用いてもよ
い。
【0027】化合物(III)を遊離酸またはその塩の
形でこの反応に使用する場合、反応は、慣用の縮合剤、
例えばN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド;N
−シクロヘキシル−N′−モルホリノエチルカルボジイ
ミド;N−シクロヘキシル−N′−(4−ジエチルアミ
ノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,N′−ジエチ
ルカルボジイミド、N,N′−ジイソプロピルカルボジ
イミド;N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド;N,N′−カルボニルビス−
(2−メチルイミダゾール);ペンタメチレンケテン−
N−シクロヘキシルイミン;ジフェニルケテン−N−シ
クロヘキシルイミン;エトキシアセチレン;1−アルコ
キシ−1−クロロエチレン;トリアルキルホスファイ
ト;ポリ燐酸エチル;ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩
化燐(塩化ホスホリル);三塩化燐;塩化チオニル;塩
化オキサリル;ハロギ酸低級アルキル(例えばクロロギ
酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等);トリフェニル
ホスフィン;2−エチル−7−ヒドロキシベンズイソオ
キサゾリウム塩;2−エチル−5−(m−スルホフェニ
ル)イソオキサゾリウムヒドロキシド分子内塩;1−
(p−クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ
−1H−ベンゾトリアゾール;N,N−ジメチルホルム
アミドと塩化チオニル、ホスゲン、オキシ塩化燐等と反
応させて調整されるいわゆるビルスマイヤー試薬のよう
な慣用の縮合剤の存在下に行うことが望ましい。
【0028】反応は、アルカリ金属炭酸水素塩、トリ
(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アル
キルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジル
アミン等の無機または有機塩基の存在下で行うこともで
きる。反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし
加温下で行われる。
【0029】製造法2 化合物(Ib)またはその塩は、化合物(Ia)または
その塩をアミジノ保護基の脱離反応に付すことにより製
造することができる。化合物(Ia) および(Ib)
の好適な塩類については、化合物(I)について例示し
たものを参照すればよい。この脱離反応の好適な方法と
しては加水分解、還元等のような常用の方法が挙げられ
る。
【0030】(i)加水分解 加水分解は塩基または酸(ルイス酸含む)の存在下に行
うのが望ましい。好適な塩基としては、例えばナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、例えばマグネシウム、
カルシウム等のアルカリ土類金属それらの金属の水酸化
物または炭酸塩または炭酸水素塩、例えばトリメチルア
ミン、トリエチルアミン等のトリアルキルアミン、ピコ
リン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5
−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン等のような無機塩基および有機塩基が挙げられ
る。
【0031】好適な酸としては、例えばギ酸、酢酸、プ
ロピオン酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等の有
機酸および例えば、塩酸、臭化水素酸、塩化水素、臭化
水素等の無機酸が挙げられる。例えばトリクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸等のトリハロ酢酸等のようなルイス酸
を使用する脱離は、例えばアニソ−ル、フェノ−ル等の
陽イオン捕捉剤の存在下に行うのが好ましい。反応は通
常、水、例えばメタノール、エタノール等のアルコー
ル、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、それらの混合
物のような溶媒中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさ
ない溶媒であれば、その他のいかなる溶媒中でも反応を
行うことができる。液状の塩基または酸も溶媒として使
用することができる。反応温度は特に限定されないが、
通常はは冷却下ないし加温下に反応が行われる。
【0032】(ii)還元 還元は化学的還元および接触還元を含む常法によって行
われる。化学的還元に使用される好適な還元剤は、例え
ばスズ、亜鉛、鉄等の金属または例えば塩化クロム、酢
酸クロム等の金属化合物と、例えばギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、
塩酸、臭化水素酸等の有機酸または無機酸との組合せで
ある。接触還元に使用される好適な触媒は、例えば、白
金板、白金海綿、白金黒、コロイド白金、酸化白金、白
金線等の白金触媒、例えばパラジウム海綿、パラジウム
黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、コロイドパラ
ジウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭酸
バリウム等のパラジウム触媒、例えば還元ニッケル、酸
化ニッケル、ラネーニッケル等のニッケル触媒、例えば
還元コバルト、ラネーコバルト等のコバルト触媒、例え
ば還元鉄、ラネー鉄等の鉄触媒、例えば還元銅、ラネー
銅、ウルマン銅等の銅触媒等のような常用のものであ
る。還元は通常、水、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、N,N−ジメチルホルムアミドのような反応に
悪影響を及ぼさない常用の溶媒、またはそれらの混合物
中で行われる。さらに、化学的還元に使用する上記酸が
液体である場合には、それらを溶媒として使用すること
もできる。さらにまた、接触還元に使用される好適な溶
媒としては、上記溶媒、ならびにジエチルエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のようなその他の常用
の溶媒、またはそれらの混合物が挙げられる。この反応
の反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下ないし
加温下に反応が行われる。
【0033】製造法3 目的化合物(Id)またはその塩は、化合物(Ic)ま
たはその塩をカルボキシ保護基の脱離反応に付すことに
よって製造することができる。この反応は、製造法2で
示す方法またはこれと同様の方法で行うことができる。
化合物(Ic)および化合物(Id)の好適な塩として
は化合物(I)で例示したものと同じものを挙げること
ができる。前記製造法で得られた化合物は、粉末化、再
結晶、カラムクロマトグラフィー、再析出などの慣用の
方法で単離、精製することができる。目的化合物(I)
の有用性を示すために、化合物(I)の代表的化合物の
薬理試験データを以下に示す。
【0034】試験 試験1:アデノシン二リン酸(ADP)による血小板凝
集に対する作用 試験化合物 (1)実施例1の目的化合物(1) 試験方法 ヒト血液から3×108個/mlの濃度で血小板を含有
する多血小板血漿(PRP)を調製した。225μlの
PRPに薬液*25μlを加えたあと、37℃で2分間
攪拌した。この溶液に5μlのADP(2.5μM)を
凝集誘発剤として加えた。凝集計(NKK HEHA−
TRACER1)を用いて凝集を測定した。阻害剤(試
験化合物)の活性はIC50値、すなわち血小板凝集反応
を50%仰制するのに要する投与量で表わした。 薬液*・・・試験化合物はジメチルスホキシドに溶解し
た。 試験結果 試験化合物 IC50(M) (1) 6.0×10-7
【0035】実施例1 ジメチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ]−1,
2−フェニレンジオキシ]ジアセテート(1.0g)と
10%パラジウム−炭素(0.4g,50%wet)の
1N塩酸(2.1ml)、水(10ml)およびテトラ
ヒドロフラン(60ml)中混合物を大気圧で1時間水
素添加する。触媒を濾去後、濾液を減圧下で濃縮し、凍
結乾燥して、ジメチル[4−(4−アミジノフェニルオ
キシ)アセチルアミノ−1,2−フェニレンジオキシ]
ジアセテ−ト・塩酸塩(0.81g)を得る。IR(ヌ
ジョール): 3340,1735,1670,160
0cm−1NMR(DMSOd6,δ):3.69(3
H,s)3.70(3H,s)4.77(4H,s)
4.86(2H,s)6.91(1H,d,J=8.8
Hz)7.18−7.30(4H,m)7.84(2
H,d,J=8.8Hz)9.06−9.10(2H,
br)9.25−9.29(2H,br)10.34
(1H,s) Mass(m/z):466(M+free+1)
【0036】実施例2 ジメチル[4−[2−(4−アミジノフェニルオキシ)
アセチルアミノ]−1,2−フェニレンジオキシ]ジア
セテート・塩酸塩(0.26g)の10%酢酸(8m
l)水溶液を6時間還流する。室温まで冷却後、沈殿を
濾取して、[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセ
チルアミノ−1,2−フェニレンジオキシ]ジ酢酸・塩
酸塩(0.1g)を得る。 NMR(DMSOd6,δ):4.79(6H,s)
6.77(1H,d,J=8.8Hz)7.11−7.
15(4H,m)7.77(2H,d,J=8.5H
z)8.94−9.02(2H,br)10.10(1
H,s)10.50−11.00(2H,br) Mass(m/z):418(M+free+1)
【0037】実施例3 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノフェニルオキシ]アセテート・塩酸塩 mp:190℃ IR(ヌジョール):3340,3200,1735,
1650,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):369(3H,s)4.
76(2H,s)4.88(2H,s)6.90(2
H,d,J=9.1)7.21(2H,d,J=8.
9)7.56(2H,d,J=9.1)7.87(2
H,d,J=8.9)9.10(2H,s)9.29
(2H,s)10.38(1H,s)
【0038】実施例4 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
フェニルオキシ]酢酸・塩酸塩 mp:2300℃ IR(ヌジョール):3250,3140,1650,
1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):4.66(2H,s)
4.87(2H,s)6.91(2H,d,J=9.
1)7.24(2H,d,J=8.9)7.57(2
H,d,J=9.0)7.86(2H,d,J=8.
9)
【0039】実施例5 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[3−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノフェニルオキシ]アセテート・塩酸塩 mp:90℃ IR(ヌジョール):3370,3250,3070,
1740,1685cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.70(3H,s)
4.76(2H,s)4.92(2H,s)6.63−
6.68(1H,m)7.19−7.30(4H,m)
7.34−7.35(1H,m)7.88(2H,d,
J=8.9)9.11(2H,s)9.31(2H,
s)10.55(1H,s)Mass(m/z):35
8(M+free)
【0040】実施例6 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [3−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
フェニルオキシ]酢酸・塩酸塩 mp:290℃(dec) IR(ヌジョール): 3280,1675,1610
cm-1 NMR(DMSOd6,δ):4.89(2H,s)
4.99(2H,s)6.97(1H,d,J=8.
0)7.18(1H,d,J=7.8)7.30−7.
47(4H,m)7.90(2H,d,J=8.3) Mass(m/z):344(M+free)
【0041】実施例7 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 [4−[(4−アミジノフェニルオキシ)−N−メチル
アセチルアミノ]−1,2−フェニレンジオキシ]ジ酢
酸・塩酸塩 mp:80℃ IR(ヌジョール): 1730,1650,1600
cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.14(3H,s)
4.57(2H,s)4.74(2H,s)4.78
(2H,s)6.92−7.12(5H,m)7.79
(2H,d,J=8.8)9.05(2H,s)9.2
2(2H,s) Mass(m/z):432(M+free)
【0042】実施例8 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノ−2−メトキシカルボニルフェニルオキシ]アセ
テート・塩酸塩 IR(ヌジョール):3300,1760,1690,
1660,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.69(3H,s)
3.80(3H,s)4.85(2H,s)4.91
(2H,s)7.05(1H,d,J=9.1)7.2
2(2H,d,J=8.9)7.72−7.78(1
H,m)7.88(2H,d,J=8.8)8.03
(1H,d,J=2.6)9.11(2H,s)9.3
0(2H,s)10.60(1H,s) Mass(m/z):416(M+free)
【0043】実施例9 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
−2−カルボキシフェニルオキシ]酢酸トリフルオロア
セテート mp:275℃(dec) IR(ヌジョール):3550,3370,3300,
1690,1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):4.59(2H,s)
4.86(2H,s)7.17−7.29(3H,m)
7.63−7.69(1H,m)7.78−7.82
(3H,m)9.08−9.16(2H,br)9.2
1−9.33(2H,br)10.26(1H,s)
【0044】実施例10 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル3−[5−(4−アミジノフェニルオキシ)アセ
チルアミノ−2−メトキシカルボニル−メチルオキシフ
ェニル]プロピオネート・塩酸塩 NMR(DMSOd6,δ):2.61(2H,t,J
=7.4Hz)2.83(2H,t,J=7.4Hz)
3.59(3H,s)3.69(3H,s)4.82
(2H,s)4.87(2H,S)6.85(1H,
d,J=9.2Hz)7.20(2H,d,J=8.9
Hz)7.43(1H,s)7.45(2H,d,J=
8.9Hz)8.98−9.12(2H,br)9.2
6−9.30(2H,br)10.30(1H,s) Mass(m/z):444(M++1)
【0045】実施例11 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノ−2−[2−(2−メトキシエチルアミノカルボ
ニル)エチル]フェニルオキシ]アセテート・塩酸塩 mp:91℃ IR(ヌジョール):3600,1740,1665,
1630,1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.35(2H,t,J
=7.6)2.78(2H,t,J=8.1)3.22
(3H,s)3.15−3.33(4H,m)3.69
(3H,s)4.81(2H,s)4.86(2H,
s)6.83(2H,d,J=9.6)7.20(2
H,d,J=8.9)7.42−7.45(2H,m)
7.84−7.93(3H,m)9.09(2H,s)
9.29(2H,s)10.27(1H,s) Mass(m/z):487(M+free)
【0046】実施例12 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
−2−[2−(2−メトキシエチルアミノカルボニル)
エチル]フェニルオキシ]酢酸トリフルオロアセテート IR(ヌジョール):3310,3250,3070,
1730,1665,1610cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.35(2H,t,J
=7.6)2.78(2H,t,J=8.0)3.17
−3.32(4H,m)3.21(3H,s)4.68
(2H,s)4.83(2H,s)6.80(1H,
d,J=8.6)7.20(2H,d,J=8.9)
7.38−7.85(2H,m)7.80−7.88
(3H,m)9.05(2H,s)9.16(2H,
s)10.03(1H,s) Mass(m/z):473(M+free)
【0047】実施例13 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノ−2−(2−モルホリノカルボニルエチル)フェ
ニルオキシ]アセテート・塩酸塩 IR(ヌジョール):3350,1760,1660c
-1 mp:183℃ NMR(DMSOd6,δ):2.52−2.62(2
H,m)2.76−2.84(2H,m)3.69(3
H,s)3.42−3.48(8H,m)4.82(2
H,s)4.85(2H,s)6.85(1H,d,J
=8.9)7.20(2H,d,J=8.9)7.42
−7.46(2H,m)7.85(2H,d,J=8.
9)9.02(2H,s)9.24(2H,s)10.
06(1H,s) Mass(m/z):499(M+free)
【0048】実施例14 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
−2−(2−モルホリノカルボニルエチル)フェニルオ
キシ]酢酸・塩酸塩 mp:255℃(dec) IR(ヌジョール):3650,3200,1720,
1670,1650,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.55−2.62(2
H,m)2.71−2.79(2H,M)3.00−
3.58(8H,m)4.65(2H,s)4.84
(2H,s)6.82(1H,d,J=8.6)7.2
0(2H,d,J=8.8)7.40−7.45(2
H,m)7.84(2H,d,J=8.8)9.19
(4H,s)10.15(1H,s) Mass(m/z):485(M+free)
【0049】実施例15 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニル)アセチルアミノ
−2−モルホリノカルボニルフェニルオキシ]アセテー
ト・塩酸塩 mp:143℃ IR(ヌジョール):3280,3050,1750,
1670cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.40−3.82(8
H,m)3.70(3H,s)4.86(2H,s)
4.90(2H,s)4.86(2H,s)4.90
(2H,s)6.95(1H,d,J=8.9)7.2
1(2H,d,J=8.9)7.56−7.65(2
H,m)7.87(2H,d,J=8.9)9.10
(2H,s)9.29(2H,s)10.56(1H,
s) Mass(m/z):471(M+free)
【0050】実施例16 実施例2と同様にして下記化合物を得る。 [4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノ
−2−モルホリノカルボニルフェニルオキシ]酢酸トリ
フルオロアセテート mp:226℃(dec) IR(ヌジョール):3400,1650,1600c
-1 NMR(DMSOd6,δ):3.10−3.90(8
H,m)4.39(2H,s)4.84(2H,s)
6.78(1H,d,J=9.0)7.13(2H,
d,J=8.9)7.43−7.52(2H,m)7.
75(2H,d,J=8.8)8.75(2H,s)1
0.21(1H,s)11.25−11.34(2H,
br)
【0051】実施例17 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル
アミノ−2−(2−メトキシエチルアミノ)カルボニル
フェニルオキシ]アセテート・塩酸塩 mp:175℃ IR(ヌジョール):3420,1740,1670,
1625,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.27(3H,s)
3.39(4H,s)3.75(3H,s)4.89
(2H,s)4.95(2H,s)7.10(1H,
d,J=9.0)7.22(2H,d,J=8.9)
7.76−7.81(1H,m)7.86(2H,d,
J=8.9)8.14(1H,d,J=2.7)8.5
6(1H,s)9.08(2H,s)9.27(2H,
s)10.47(1H,s) Mass(m/z):459(M+free)
【0052】実施例18 メチル[4−[4−(アミジノフェニルオキシ)アセチ
ルアミノ]−2−(2−メトキシエチルアミノカルボニ
ル)フェニルオキシ]アセテート・塩酸塩(0.34
g)と1N水酸化ナトリウム(2.06ml)のテトラ
ヒドロフラン(3.5ml)および水(3.5ml)中
混合物を1時間室温で攪拌する。混合物を0.1%トリ
フルオリオロ酢酸水溶液で酸性にし、生成した沈殿を濾
取して、[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチ
ルアミノ]−2−(2−メトキシエチルアミノ)カルボ
ニルフェニルオキシ]酢酸トリフルオロアセテート
(0.19g)を得る。 mp:282℃(dec) IR(ヌジョール):3230,1660,1630,
1610cm-1 Mass(m/z):445(M+free)
【0053】実施例19 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 3−[5−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルア
ミノ−2−モルホリノカルボニルメチルオキシフェニ
ル]プロピオン酸・塩酸塩 mp:82℃(dec) IR(ヌジョール):3350,3200,1675,
1640,1610cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.42−2.58(2
H,m)2.75−2.82(2H,m)3.25−
3.70(8H,m)4.84(4H,s)6.85
(1H,d,J=8.5)7.20(2H,d,J=
8.7)7.40−7.45(2H,m)7.84(2
H,d,J=8.7)8.99(2H,s)9.23
(2H,s)10.15(1H,s) Mass(m/z):485(M+free)
【0054】実施例20 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−ブチルスルホニルアミノ−3−[4
−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノフェ
ニル]プロピオネート・塩酸塩 mp:120℃ IR(ヌジョール):3200,1720,1670,
1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):0.75(3H,t,J
=7.1)1.06−1.42(4H,m)2.60−
2.82(3H,m)2.94−3.03(1H,m)
3.64(2H,s)4.01−4.13(1H,m)
4.91(2H,s)7.18−7.25(4H,m)
7.60(2H,d,J=8.5)7.81−7.90
(3H,m)9.12(2H,s)9.31(2H,
s)10.52(1H,s) Mass(m/z):491(M+free)
【0055】実施例21 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 2−(S)−ブチルスルホニルアミノ−3−[4−(4
−アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノフェミル]
プロピオン酸トリフルオロアセテート IR(ヌジョール):3320,3080,1680,
1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):0.75(3H,t,J
=7.1)1.06−1.52(4H,m)2.58−
2.80(3H,m)2.97−3.06(1H,m)
3.90−4.02(1H,m)4.87(2H,s)
7.22(4H,t,J=9.0)7.54−7.64
(3H,m)7.83(2H,d,J=8.9)9.1
7(2H,s)9.20(2H,s)10.24(1
H,s)
【0056】実施例22 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−アセチルアミノ−3−[4−(4−
アミジノフェニルオキシ)アセチルアミノフェニル]プ
ロピオネート・塩酸塩 mp:130℃ IR(ヌジョール):3300,1715,1675,
1650,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):1.79(3H,s)
2.76−3.02(2H,m)3.59(3H,s)
4.36−4.47(1H,m)4.90(2H,s)
7.19(4H,t,J=8.2)7.56(2H,
d,J=8.4)7.86(2H,d,J=8.8)
8.37(1H,d,J=7.7)9.08(2H,
s)9.28(2H,s)10.4(1H,s) Mass(m/z):413(M+free)
【0057】実施例23 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 2−(S)−アセチルアミノ−3−[4−(4−アミジ
ノフェニルオキシ)アセチルアミノフェニル]プロピオ
ン酸トリフルオロアセテート mp:202℃ IR(ヌジョール):3380,3300,3070,
1680,1660,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):1.78(3H,s)
2.73−2.84(1H,m)3.00−3.06
(1H,m)4.31−4.42(1H,m)4.87
(2H,s)7.15−7.22(4H,m)7.53
(2H,d,J=8.3)7.84(2H,d,J=
8.8)8.13(1H,d,J=8.0)9.13−
9.20(2H,br)9.44−9.52(2H,b
r)10.26(1H,s) Mass(m/z):399(M+free)
【0058】実施例24 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルア
ミノ−2−(N−ベンジル−N−アセチルアミノメチ
ル)フェニルオキシアセテート・塩酸塩 mp:117℃ IR(ヌジョール):1750,1660,1630,
1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.12(3H,s)
3.66(3H,s)4.48−4.88(8H,m)
6.85−6.98(1H,m)7.19−7.42
(8H,m)7.54−7.63(1H,m)7.87
(2H,d,J=8.8)9.08(2H,s)9.2
8(2H,s)10.35(1H,d,J=7.4) Mass(m/z):519(M+free)
【0059】実施例25 ジメチル(4−アミノ−1,2−フェニレンジオキシ)
ジアセテート・塩酸塩(0.70g)、[4−(N−ベ
ンジルオキシカルボニル)アミジノフェニルオキシ]酢
酸(0.75g)および5−ヒドロキシベンズトリアゾ
ール(0.35g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(10ml)中混合物に1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド(0.42ml)を
攪拌下0℃で加える。室温で一夜攪拌後、混合物を水中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水および食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒
を留去する。残渣をジエチルエーテル−アセトンから再
結晶して、ジメチル[4−[4−(N−ベンジルオキシ
カルボニル)アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ
−1,2−フェニレンジオキシ]ジアセテート(0.6
0g)を得る。 mp:162−164℃ IR(ヌジョール):3420,3360,1740,
1680,1640,1610cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.69(6H,s)
4.76(2H,s)4.77(4H,s)5.10
(2H,s)6.90(1H,d,J=8.7Hz)
7.07(2H,d,J=8.8Hz)7.17−7.
40(7H,m)8.00(2H,d,J=8.8H
z)9.13−9.19(1H,br)10.02(1
H,s)
【0060】実施例26 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 ジフェニル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミジノフェニルオキシ]−N−メチルアセチルア
ミノ−1,2−フェニレンジオキシ]ジアセテート mp:108℃ IR(ヌジョール):3380,3240,1760,
1745,1680,1660,1630,1610c
-1 NMR(CDCl3,δ):3.19(3H,s)4.
37(2H,s)4.71(2H,s)4.73(2
H,s)5.18(2H,s)5.19(2H,s)
5.22(2H,s)6.71−6.86(6H,m)
7.26−7.46(15H,m)7.78(2H,
d,J=8.8) Mass(m/z):746(M+
【0061】実施例27 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノフェニルオキ
シ]アセテート mp:166℃ IR(ヌジョール):3400,3330,1760,
1675,1600cm-1 NMR(CDCl3,δ):3.81(3H,s)4.
63(2H,s)4.64(2H,s)5.21(2
H,s)6.90(2H,d,J=6.9)7.02
(2H,d,J=9.0)7.29−7.52(7H,
m)7.95(2H,d,J=8.9)8.26(1
H,s)
【0062】実施例28 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノフェニルオキ
シ]アセテート mp:146℃ IR(ヌジョール):3340,3190,1735,
1725,1660,1600cm-1 NMR(CDCl3,δ): 3.76(3H,s)
4.49(2H,s)4.60(2H,s)5.18
(2H,s)6.64−6.68(1H,m)6.87
(2H,d,J=8.9)7.06−7.43(8H,
m)7.81(2H,d,J=8.9)8.42(1
H,s)
【0063】実施例29 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル3−[5−[4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−メ
トキシカルボニルメチルオキシフェニル]プロピオネー
ト mp:149−150℃ IR(ヌジョール):3450,3360,1750,
1720,1670,1650,1620cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.61(2H,t,J
=7.3Hz)2.84(2H,t,J=7.3Hz)
3.59(3H,s)3.69(3H,s)4.75
(2H,s)4.82(2H,s)5.10(2H,
s)6.85(1H,d,J=8.6Hz)7.08
(2H,d,J=8.8Hz)7.31−7.45(7
H,m)7.99(2H,d,J=8.8Hz)9.0
3−9.10(2H,br)9.96(1H,s)
【0064】実施例30 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−[(2
−メトキシエチルアミノカルボニル)エチル]フェニル
オキシ]アセテート mp:160℃ IR(ヌジョール):3470,1720,1685,
1620,1605cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.55(2H,t,J=
7.3)2.96(2H,t,J=7.4)3.27
(3H,s)3.31(4H,s)3.80(3H,
s)4.60(2H,s)4.68(2H,s)5.2
1(2H,s)6.2−6.3(1H,br)6.68
(1H,d,J=8.9)7.00(2H,d,J=
6.5)7.12−7.61(7H,m)7.92(2
H,J=8.9)8.18(1H,s) Mass(m/z):621(M+
【0065】実施例31 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)ア
ミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−(2−モ
ルホリノカルボニルエチル)フェニルオキシ]アセテー
ト mp:157℃ IR(ヌジョール):1745,1655,1630c
-1 NMR(CDCl3,δ):2.67(2H,t、J=
7.5)2.97(2H,t,J=7.7)3.46−
3.54(8H,m)3.78(3H,s)4.61
(2H,s)4.64(2H,s)5.21(2H,
s)6.68(1H,d,J=8.8)7.01(2
H,d,J=8.9)7.25−7.53(7H,m)
7.92(2H,d,J=8.9)8.17(1H,
s) Mass(m/z):633(M+
【0066】実施例32 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−メトキ
シカルボニルフェニルオキシ]アセテート mp:76℃ IR(ヌジョール):3340,3180,1750,
1735,1660,1620cm-1 NMR(DMSOd6,δ): 3.69(3H,s)
3.80(3H,s)4.80(2H,s)4.85
(2H,S)5.12(2H,s)7.08(3H,
t,J=10.2)7.32−7.41(5H,m)
7.71−7.77(1H,m)7.98−8.02
(3H,m)10.25(1H,s)
【0067】実施例33 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−(2−
メトキシエチルアミノ)カルボニルフェニルオキシ]ア
セテート mp:135℃ IR(ヌジョール):3400,3200,1750,
1680,1650,1620,1605cm-1 NMR(CDCl3,δ): 3.39(3H,s)
3.59−3.69(4H,m)3.85(3H,s)
4.61(2H,s)4.72(2H,s)5.21
(2H,s)6.81(1H,d,J=8.9)6.9
5(2H,d,J=8.9)7.27−7.47(5
H,m)7.87(2H,d,J=8.9)7.96
(1H,d,J=2.8)8.06−8.12(1H,
m)8.53(1H,s)8.61−8.72(1H,
m) Mass(m/z):593(M+
【0068】実施例34 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)
アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−モルホ
リノカルボニルフェニルオキシ]アセテートmp:16
7℃ IR(ヌジョール):1750,1605cm-1 NMR(CDCl3,8):3.2−4.0(8H,
m)3.77(3H,s) 4.61(2H,s)4.65(2H,s)5.21
(2H,s)6.71(1H,d,J=9.0)6.9
6(2H,d,J=8.9)7.26−7.46(6
H,m)7.58−7.63(1H,m)7.88(2
H,d,J=8.8)8.37(1H,s) Mass(m/z):605(M+
【0069】実施例35 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル3−[5−[4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−モ
ルホリノカルボニルメチルオキシフェニル]プロピオネ
ート IR(フィルム):3380,1720,1640,1
620cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.61(2H,t,J=
7.5)2.93(2H,t,J=7.7)3.65
(3H,s)3.52−3.70(8H,m)4.48
(2H,s)4.69(2H,s)5.20(2H,
s)6.81(1H,d,J=8.8)6.97(2
H,d,J=9.1)7.28−7.46(7H,m)
7.90(2H,d,J=8.9)8.21(1H,
s)
【0070】実施例36 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−ブチルスルホニルアミノ−3−[4
−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミジノフ
ェニルオキシ]アセチルアミノフェニル]プロピオネー
ト mp:73℃ IR(ヌジョール):3300,1740,1660,
1610cm-1 NMR(CDCl3,δ):0.85(3H,t,J=
7.3)1.20−1.40(2H,m)1.55−
1.69(2H,m)2.76−2.87(2H,m)
2.93−3.16(2H,m)3.75(3H,s)
4.29−4.40(1H,m)4.56(2H,s)
5.02(1H,d,J=9.2)5.20(2H,
s)6.95(2H,d,J=8.9)7.15(2
H,d,J=8.4)7.31−7.65(7H,m)
7.86(2H,d,J=8.9)8.29−8.32
(1H,m)
【0071】実施例37 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−アセチルアミノ−3−[4−[4−
(N−ベンジルオキシカルボニル)アミジノフェニルオ
キシ]アセチルアミノフェニル]プロピオネートmp:
181℃ IR(ヌジョール):3420,3320,3270,
1740,1655cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.52(3H,s)2.
50−2.74(2H,M)3.28(3H,s)4.
22(2H,s)4.27−4.38(1H,m)4.
78(2H,s)6.58(2H,d,J=8.9)
6.71(2H,d,J=8.5)6.84−7.16
(8H,m)7.57(2H,d,J=8.8)7.9
8−8.10(1H−br)8.86(1H,s)9.
00−9.11(1H,br) Mass(m/z):547(M+
【0072】実施例38 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル4−[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)ア
ミジノフェニルオキシ]アセチルアミノ−2−(N−ベ
ンジル−N−アセチルアミノメチル)フェニルオキシア
セテート mp:75℃ IR(ヌジョール):3280,1725,1605c
-1 NMR(CDCl3,δ):2.14(3H,s)3.
75(3H,d,J=4.3)4.52−4.63(8
H,m)5.24(2H,s)6.65−6.76(1
H,,m)6.97−7.05(2H,m)7.17−
7.43(11H,m)7.67(1H,d,J=8.
6)7.78−7.94(2H,m)8.25(1H,
d,J=7.3) Mass(m/z)653(M+
【0073】実施例39 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 3−[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチルア
ミノフェニル]プロピオン酸トリフルオロアセテート mp:260℃< IR(ヌジョール):3300,1685,1670,
1610cm-1 NMR(DMSOd6,δ): 2.50(2H,t,
J=7.3)2.78(2H,t,J=7.4)4.8
6(2H,s)7.15−7.22(4H,m)7.5
2(2H,d,J=8.5)7.82(2H,d,J=
8.9)9.09(2H,s)9.16(2H,s)1
0.17(1H,s) Mass(m/z):342(M+free+1)
【0074】実施例40 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 2−(S)−[2−(カルベトキシ)アセチル[アミノ
−3−{4−[(4−アミジノフェニルオキシ)アセチ
ル]アミノフェニル}プロピオン酸トリフルオロアセテ
ート mp:142℃ IR(ヌジョール):3280,1670,1650,
1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.78−3.11(4
H,m)4.30−4.42(1H,m)4.86(2
H,s)7.14−7.21(4H,m)7.51(2
H,d,J=8.0)7.82(2H,d,J=8.
4)8.38(1H,d,J=7.3)9.01(2
H,s)10.25(3H,s)Mass(m/z)4
43(M+free+1)
【0075】実施例41 N−{N−[5−(4−アミジノフェニルオキシ)アセ
チル−5−アミノ−2−[(カルベトキシ)メチルオキ
シ]ベンゾイル}グリシン(0.2g)のテトラヒドロ
フラン(20ml)および水(20ml)の溶液に、1
N塩酸(4.5ml)を攪拌下、室温で加え、溶媒を減
圧下で留去する。沈殿を濾取して、N−{[N−(4−
アミジノフェニルオキシ)アセチル]−5−アミノ−2
−[(カルベトキシ)メチルオキシ]ベンゾイル}グリ
シン・塩酸塩(0.18g)を得る 。NMR(DMSOd6,δ):3.97(2H,d,
J=5.7)4.79(2H,s)4.87(2H,
s)7.06−7.23(4H,m)7.75−7.8
4(3H,m)8.12−8.13(1H,m)9.1
7(4H,s)10.34(1H,s)
【0076】実施例42 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 N−{[N−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチ
ル]−5−アミノ−2−[(メトキシカルボニル)メチ
ルオキシ]ベンゾイル}グリシン mp:250℃(dec) IR(ヌジョール):3330,3200,1740,
1660cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.81(2H,d,J
=5.7)4.44(2H,s)4.85(2H,s)
6.99−7.16(3H,m)7.65−7.77
(4H,m)8.05−8.08(1H,m)8.82
(1H,s)9.95(1H,s)10.29(1H,
s)11.02(1H,s)
【0077】実施例43 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 2−(S)−ヘキサノイルアミノ−3−[4−(4−ア
ミジノフェニルオキシ)アセチルアミノフェニル]プロ
ピオン酸トリフルオロアセテート mp:210℃(dec) IR(ヌジョール):3340,3300,3100,
1670,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):0.84(3H,t,J
=6.8)1.13−1.37(4H,m)1.40−
1.58(2H,m)2.00−2.15(2H,m)
2.82−3.16(2H,m)4.10−4.20
(1H,m)4.86(2H,s)7.05(2H,
d,J=8.4)7.14(3H,d,J=8.4)
7.44(2H,d,J=8.4)7.78(2H,
d,J=8.7)10.21(1H,s) Mass(m/z)455(M+free+1)
【0078】実施例44 N−[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル]
−L−プロリル−β−アラニルメチルエステル・塩酸塩
(0.14g)のメタノール(1.5ml)および水
(1.5ml)中溶液に水酸化リチウム1水和物(43
mg)を攪拌下0℃で加える。室温で1時間攪拌後、混
合物をシリカゲルを使用するHPLCに付し、0.1%
トリフルオロ酢酸水溶液−アセトニトリル(91:9)
の混液で溶出して、N−[4−(4−アミジノフェニル
オキシ)アセチル]−L−プロリル−β−アラニントリ
フルオロアセテート(0.09g)を得る。 NMR(δ,DMSOd6):1.77−2.16(4
H,m)2.33−2.45(2H,m)3.19−
3.60(4H,m)4.21−4.95(3H,m)
7.06−7.16(3H,m)7.79(2H,d,
J=8.8)7.96 及び 8.32(total1
H,t,J=5.5)9.07(2H.S),9.15
(2H,s) Mass(m/z):363(M+free+1)
【0079】実施例45 実施例18と同様にして下記化合物を得る。 3{5−[2−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチ
ルアミノ]−2−(カルボキシメチルオキシ)フェニ
ル]}プロピオン酸・塩酸塩 NMR(DMSO−d6,δ):2.57−2.64
(2H,m)2.79−2.86(2H,m)4.69
(2H,s)4.85(2H,s)6.82(1H,
d,J=8.6Hz)7.20(2H,d,J=8.9
Hz)7.41−7.46(2H,m)7.84(2
H,d,J=8.9Hz)9.03(2H,br)9.
25(2H,br)10.20(1H,s)
【0080】実施例46 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル3−{[4−[4−(N−ベンジルオキシカルボ
シル)アミジノフェニルオキシ]アセチル]アミノフェ
ニル}プロピオネート mp:153℃ IR(ヌジョール):3300,1725,1660,
1645cm-1 NMR(CDCl3,δ)2.31(2H,t,J=
7.5)3.35(3H,s)3.56(2H,s)
4.89(2H,s)6.73(2H,d,J=8.
9)6.86(2H,d,J=8.4)6.95−7.
16(5H,m)7.23(2H,d,J=8.4)
7.71(2H,d,J=8.9)7.99−8.14
(1H,br)8.77(1H,s)9.10−9.2
3(1H,br) Mass(m/z):490(M++1)
【0081】実施例47 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル3−{[4−(4−アミジノフェニルオキシ)ア
セチル]アミノフェニル}プロピオネート・塩酸塩 mp:170℃ IR(ヌジョール):3320,1715,1665,
1655,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):2.60(2H,t,J
=7.2)2.81(2H,t,J=7.2)3.42
(2H,s)3.57(3H,s)4.91(2H,
s)7.19(4H,t,J=7.2)7.57(2
H,d,J=8.4)7.88(2H,d,J=8.
9)9.14−9.27(1H,br)9.27−9.
39(1H,br)10.49(1H,s) Mass(m/s):356(M+free+1)
【0082】実施例48 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 N−{[N−[[4−(N−ベンジルオキシカルボニ
ル)アミジノフェニルオキシ]アセチル]−5−アミノ
−2−[(メトキシカルボニル)メチルオキシ]]ベン
ゾイル}グリシンメチルエステル mp:165℃ IR(ヌジョール):3450,1750,1735,
1670,1650,1625,1610cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.66(3H,s)
3.74(3H,s)4.10(2H,d,J=5.
8)4.79(2H,s)4.98(2H,s)5.1
0(2H,s)7.07−7.13(3H,m)7.3
1−7.40(5H,m)7.82(1H,dd,J=
2.7,9.0)8.00(2H,d,J=8.8)
8.13(1H,d,J=2.7)8.88(1H,
t,J=5.8)9.02−9.18(2H,br)1
0.21(1H,s) Mass(m/s):607(M+1)
【0083】実施例49 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 N−{[N−[(4−アミジノフェニルオキシ)アセチ
ル]−5−アミノ−2−[(メトキシカルボニル)メチ
ルオキシ]ベンゾイル}グリシンメチルエステル・塩酸
塩 mp:194℃ IR(ヌジョール):3350,3060,1945,
1660,1650,1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):3.66(3H,s)
3.74(3H,s)4.09(2H,d,J=5.
7)4.89(2H,s)4.98(2H,s)7.1
1(1H,d,J=9.0)7.22(2H,d,J=
8.9)7.77−7.87(3H,m)8.16(1
H,d,J=2.7)8.88(1H,t,J=5.
8)9.04(2H,s)9.26(2H,s)10.
46(1H,s)Mass(m/s):473(M+
ree+1)
【0084】実施例50 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−ヘキサノイルアミノ−3−{4−
[(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル]アミノフ
ェニル}プロピオネート・塩酸塩 mp:135℃ IR(ヌジョール):3280,1735,1670,
1640,1605cm-1 NMR(DMSOd6,δ):0.81(3H,t,J
=7.0)1.08−1.27(4H,m)1.33−
1.48(2H,m)2.05(2H,t,J=7.
3)2.77−3.03(2H,m)3.60(3H.
s)4.38−4.49(1H,m)4.90(2H,
s)7.18(4H,t,J=8.0)7.57(2
H,d,J=8.4)7.87(2H,d,J=8.
8)8.29(1H,d,J=7.8)9.11(2
H,s)9.30(2H,s)10.47(1H,s) Mass(m/z):469(M+free+1)
【0085】実施例51 実施例25と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−ヘキサノイルアミノ−3−{[4−
[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)アミジノフェ
ニルオキシ]アセチル]アミノフェニル}プロピオネー
ト mp:162℃ IR(ヌジョール):3360,3200,3120,
3060,1730,1690,1610cm-1 NMR(CDCl3,δ):0.87(3H,t,J=
6.7)1.24−1.30(4H,m)1.51−
1.66(2H,m)2.16(2H,t,J=7.
6)2.99−3.19(2H,m)3.72(3H,
s)4.60(2H,s)4.87(1H,q,J=
7.8)5.21(2H,s)5.96(1H,d,J
=7.8)6.98(2H,d,J=8.9)7.07
(2H,d,J=8.4)7.26−7.27(5H,
m)7.50(2H,d,J=8.5)7.90(2
H,d,J=8.9)8.25(1H,s) Mass(m/z):603(M++1)
【0086】実施例52 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−[2−(エトキシカルボニル)アセ
チル]アミノ−3−{4−[[4−(N−ベンジルオキ
シカルボニル)アミジノフェニルオキシ]アセチル]ア
ミノフェニル}プロピオネート mp:100℃ IR(ヌジョール):3340,3190,1730,
1665,1655,1620,1605cm-1 NMR(CDCl3,δ):1.26(3H,t,J=
7.1)3.00−3.21(2H,m)3.21(2
H,s)3.72(3H,s)4.18(2H,q,J
=7.2)4.59(2H,s)4.85(1H,q,
J=7.6)5.21(2H,s)6.97(2H,
d,J=8.9)7.11(2H,d,J=8.4)
7.27−7.55(8H,m)7.88(2H,d,
J=8.9)8.26(1H,s) Mass(m/z):619(M++1)
【0087】実施例53 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 メチル2−(S)−[2−(エトキシカルボニル)アセ
チル]アミノ−3−{4−[[(4−アミジノフェニル
オキシ]アセチル]アミノフェニル}プロピオネート・
塩酸塩 mp:125℃ IR(ヌジョール):3300,1730,1665,
1640,1600cm-1 NMR(DMSOd6,δ):1.15(3H,t,J
=7.1)2.81−3.04(2H,m)3.26
(2H,s)3.61(3H.s)4.04(2H,
q,J=7.1)4.46(1H,q,J=5.8)
4.90(2H,s)7.18(4H,t,J=8.
5)7.57(2H,d,J=8.4)7.87(2
H,d,J=8.9)8.64(1H,d,J=7.
7)9.08(2H,s)9.29(2H,s)10.
46(1H,s) Mass(m/z):485(M+free+1)
【0088】実施例54 L−プロリル−β−アラニンメチルエステル・塩酸塩
(1g)、[4−(N−ベンジルオキシカルボニル)ア
ミジノフェニルオキシ]酢酸(1.39g)および1−
ヒドロキシベンズトリアゾール(0.63g)のN,N
−ジメチルホルムアミド(10ml)中混合物に、トリ
エチルアミン(0.71ml)を攪拌下−10℃で加
え、−10℃で3時間攪拌後、1−エチル−3−(3−
ジメチル−アミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩
(0.89g)を加える。3時間後、混合物を水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水および食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留
去する。残渣をシリカゲルを使用するクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1)の混
液で溶出して、N−[[4−(N−ベンジルオキシカル
ボニル)アミジノフェニルオキシ]アセチル]−L−プ
ロリル−β−アラニンメチルエステル(0.34g)を
得る。 IR(ヌジョール):1720,1640,1605c
-1 NMR(CDCl3,δ):1.80−2.32(4
H,m)2.48(2H,t,J=6.3)3.40−
3.70(4H,m)3.64(3H,s)4.43−
4.73(3H,m)5.21(2H,s)6.87−
7.03(3H,m)7.27−7.46(6H,m)
7.85(2H,d,J=8.7) Mass(m/z)511(M++1)
【0089】実施例55 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 N−[4−(4−アミジノフェニルオキシ)アセチル]
−L−プロリル−β−アラニンメチルエステル・塩酸塩 mp:135℃ IR(ヌジョール):3200,1730,1645,
1605cm-1 NMR(DMSOd6、δ):1.76−2.14(4
H,m)2.44(2H,t,J=6.9)3.21−
3.71(4H,m)3.58(3H,s)4.01−
4.97(3H,m)6.94−7.18(2H,m)
7.83(2H,d,J=8.8)8.07及び8.4
5(total1H,t,J=5.6)9.09(2
H,s)9.28(2H,s) Mass(m/z):377(M+free+1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、R1はアミジノ基または保護されたアミジノ
    基、R2は水素または低級アルキル基、R3は水素、アシ
    ル基、アシル(低級)アルコキシ基、適当な置換基を有
    していてもよいアシル(低級)アルキル基またはN−ア
    ル(低級)アルキル−N−低級アルカノイルアミノ(低
    級)アルキル基、R4はアシル基、アシル(低級)アル
    コキシ基、適当な置換基を有していてもよいアシル(低
    級)アルキル基またはN−アル(低級)アルキル−N−
    低級アルカノイル(低級)アルキル基、mは1〜6の整
    数を意味する]で示される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物またはその塩類
    を有効成分として含有する医薬組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1034164A4 (en) * 1997-11-24 2001-07-11 Merck & Co Inc ALANINE-BETA DERIVATIVES ACTING AS CELL ADHESION INHIBITORS
WO2004009533A1 (en) * 2002-07-24 2004-01-29 Ptc Therapeutics, Inc. Acetylamino benzoic acid compounds and their use for nonsense suppression and the treatment of disease
CN104961645A (zh) * 2015-07-22 2015-10-07 中国药科大学 苯氧乙酸类衍生物、其制备方法及其作为药物的用途

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WO2004009533A1 (en) * 2002-07-24 2004-01-29 Ptc Therapeutics, Inc. Acetylamino benzoic acid compounds and their use for nonsense suppression and the treatment of disease
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