JPH07136147A - Mrイメージング装置 - Google Patents

Mrイメージング装置

Info

Publication number
JPH07136147A
JPH07136147A JP5188758A JP18875893A JPH07136147A JP H07136147 A JPH07136147 A JP H07136147A JP 5188758 A JP5188758 A JP 5188758A JP 18875893 A JP18875893 A JP 18875893A JP H07136147 A JPH07136147 A JP H07136147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
signal
magnetic field
sequence
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5188758A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiharu Shimizu
公治 清水
Kazuhiro Takeo
和浩 武尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP5188758A priority Critical patent/JPH07136147A/ja
Publication of JPH07136147A publication Critical patent/JPH07136147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MT効果の過渡的変化を捉え組織性状診断能
を向上させる新たな組織情報を得る。 【構成】 MTCパルスを付加しながら撮像シーケンス
を行なう期間t1〜t2と、付加しないで撮像シーケン
スを行なう期間t0〜t1、t2〜とを設けて、MT効
果の過渡的な各段階での画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NMR(核磁気共
鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRイメージング装置は、原子核の共鳴
現象を利用し、生体内各組織におけるスピンの緩和時間
差を捉えて画像化するもので、緩和時間差を表わす優れ
たコントラストの画像を得ることができることから医療
の形態診断の分野においてきわめて有用なものとなって
いる。NMRパラメータとしては、通常、プロトン密度
ρと2つの緩和時間T1、T2が主に利用されている。
【0003】ところで、近年、MT(magnetiz
ation transfer)効果によるコントラス
ト改善法が注目されている(雑誌「INNERVISI
ON」(8・6)1993、97ページ〜100ページ
や、日本磁気共鳴医学会雑誌Vol.9、Supple
ment2、169ページ、1989などを参照)。こ
れは生体組織中の自由水のプロトンと、膜や蛋白質など
の巨大分子のプロトンおよびその周囲にあってその運動
が制限されている水のプロトン(ここでは説明の便宜
上、結合水と称する)との相互作用を捉えて画像のコン
トラストとするもので、MTの大きさによりつくられる
画像のコントラストはMTC(magnetizati
on transfer contrast)と呼ばれ
ている。このMT効果は、単に画像のコントラストの改
善のみならず、組織性状を反映するものとして、医学的
な診断に役立つことが期待されている。
【0004】従来、このMTC画像を得るために、グラ
ジェントエコー法やスピンエコー法などの撮像シーケン
スに、水の共鳴周波数から少し離れた周波数帯域を選択
的に励起する、MTCパルスと呼ばれる励起パルスを付
加する方法がとられており、MTCパルスを印加した場
合と印加しない場合との信号変化率を算出する方法や、
MTCパルスを印加した状態でのT1緩和時間を複数回
の撮像により算出した後、これを考慮して自由水のプロ
トンと結合水のプロトンとの交換速度を定量化する方法
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、MT効
果においては、自由水のプロトンの磁化とT1(Mf、
T1f)、結合水のプロトンの磁化とT1(Mr、T1
r)、交換速度(k)などの因子が複雑に影響してお
り、上記の前者の単にMTCパルスを印加した場合と印
加しない場合との信号変化率を算出するだけでは内部情
報を正確に反映させることはできないし、また、上記の
後者の方法では複数回の撮像を行なう必要がある、とい
う問題がある。
【0006】この発明は、上記に鑑み、MT効果の過渡
的変化を捉えることにより、組織性状診断能を向上させ
る新たな組織情報を得ることができるようにした、MR
イメージング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMRイメージング装置においては、
MTCパルスを与えたときの信号強度変化過程の各段階
での画像を得るようにしたことが特徴となっている。
【0008】
【作用】MTCパルスを印加することにより蛋白質など
の巨大分子に結合したプロトンのスピンの位相がばらば
らになって飽和する。するとMT効果によって、この巨
大分子の周囲にある自由水のプロトンのスピンの位相情
報が影響され、これも飽和する。こうして周囲の自由水
のプロトンに順次飽和が広がっていき、縦磁化が減少し
て、信号強度が低下する。その過程の各段階での画像が
得られるので、結合水のプロトンの縦緩和ならびに交換
速度に関する情報が得られ、各部分の組織についての新
たな性状情報を取得することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好ましい一実施例について
図面を参照しながら詳細に説明する。図4に示すMRイ
メージング装置により、図2に示すようなMTCパルス
61を付加したパルスシーケンスを繰り返す期間と、M
TCパルス61をオフしたパルスシーケンスを繰り返す
期間とを、図1に示すように設ける。まず図4に示した
MRイメージング装置について説明すると、静磁場を発
生するための主マグネット11と、この静磁場に重畳す
るように傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイル12とが備
えられている。傾斜磁場コイル12はX、Y、Zの3軸
方向に磁場強度がそれぞれ傾斜する傾斜磁場Gx、G
y、Gzを発生するように3組のコイルから構成され
る。この静磁場及び傾斜磁場が加えられる空間に、図示
しない被検体(患者)が配置され、その被検体にRFコ
イル13が取り付けられる。
【0010】傾斜磁場コイル12には傾斜磁場電源21
が接続され、Gx、Gy、Gzの各傾斜磁場発生用電力
が供給される。この傾斜磁場電源21には波形発生器2
2からの波形信号が入力されてGx、Gy、Gzの各傾
斜磁場波形が制御される。RFコイル13にはRFパワ
ーアンプ33からRF信号が供給され、これにより被検
体へのRF信号照射が行なわれる。このRF信号は、R
F信号発生器31より発生させられたRF信号を、変調
器32で、波形発生器22から送られてきた波形に応じ
てAM変調したものとなっている。
【0011】被検体で発生したNMR信号はRFコイル
13により受信され、プリアンプ41を経て位相検波器
42に送られる。位相検波器42において、受信信号は
RF信号発生器31からのRF信号を参照信号として位
相検波され、検波出力がA/D変換器43に送られる。
このA/D変換器43にはサンプリングパルス発生器2
4からサンプリングパルスが入力されており、このサン
プリングパルスに応じて検波出力のデジタルデータへの
変換が行なわれる。そのデジタルデータはホストコンピ
ュータ51に取り込まれる。
【0012】ホストコンピュータ51は、取り込まれた
データを処理して画像を再構成するとともに、シーケン
サー23を介してシーケンス全体のタイミングを定め
る。すなわち、シーケンサー23は、ホストコンピュー
タ51の制御の下に、波形発生器22、RF信号発生器
31、サンプリングパルス発生器24等にタイミング信
号を送り、波形発生器22から各波形信号が出力される
タイミングを定めるとともに、RF信号発生器31から
のRF信号発生タイミングを定め、さらにサンプリング
パルス発生器24からのサンプリングパルス発生タイミ
ングを定める。また、ホストコンピュータ51は、波形
発生器22に波形情報を送り、Gx、Gy、Gzの各傾
斜磁場パルスの波形、強度等を制御するとともに、RF
コイル13から被検体に照射するRF信号のエンベロー
プを定め、さらにRF信号発生器31に信号を送ってR
F信号の周波数を制御する。したがって、このホストコ
ンピュータ51により、グラジェントエコー法などの撮
像シーケンスに基づいたパルスシーケンス全体の制御が
なされるとともに、MTCパルス61の周波数や波形、
それを付加するか否かの制御がなされる。
【0013】ここでは、図2に示すように撮像シーケン
スとしてグラジェントエコー法に基づくパルスシーケン
スを行なうようにしており、この撮像シーケンスにMT
Cパルス61を付加するようにしている。図2に示すよ
うに、この撮像シーケンスはα°のフリップ角度を持つ
励起パルス62を、スライス選択用傾斜磁場Gzのパル
スとともに加え、読み出し用の傾斜磁場Gxのパルス
と、位相エンコード用の傾斜磁場Gyとを加えるとい
う、よく知られたグラジェントエコー法によるものとな
っている。MTCパルスはこの撮像シーケンスの励起パ
ルス62の直前に加えられ、自由水の共鳴周波数から少
しずれた(周波数オフセットを持った)周波数帯域を有
するようにキャリア周波数が定められる(RF信号発生
器31からのRF信号の周波数が定められる)。励起パ
ルス62の周波数は自由水の共鳴周波数とされる。な
お、この図2のシーケンスでは、撮像シーケンスの前後
に位相をばらばらにするスポイラーパルス(Gz、G
y、Gxの各パルス)を加えるようにしている。
【0014】そして、この繰り返し時間TReffを4
0msec程度の短いものとしてT1飽和を生じさせ
る。図1に示すように、時刻t0〜t1の間ではMTC
パルス61はオフにし、励起パルス62のみを持つ撮像
シーケンスを繰り返し、時刻t1〜t2の期間ではMT
Cパルス61と励起パルス62を持つシーケンスを繰り
返し、時刻t2〜t3の期間ではふたたびMTCパルス
61をオフとして励起パルス62のみを持つ撮像シーケ
ンスを繰り返し、時刻t3以降の期間ではMTCパルス
61と励起パルス62とをともにオフにして(パルスシ
ーケンスを停止して)回復を待つ。このような図1で示
すシーケンスを、図3に示すように繰り返し時間TRを
5秒〜10秒程度として繰り返す。そして、1つの繰り
返し時間TR内では、位相エンコード用Gyパルスの大
きさは同じにして同一の位相エンコード量とする。この
TRを、画像再構成に必要な位相エンコードステップ数
だけ繰り返す。
【0015】すると、繰り返し時間TRの中で、時刻t
0〜t1の期間では励起パルス62の短い時間TRef
fでの繰り返し印加により自由水のプロトンの飽和が進
み、信号強度が図1に示すように下がってくる。時刻t
1〜t2の期間ではMTCパルス61が加わるので結合
水のプロトンのスピンの方向がばらばらになって飽和
し、続いてMT効果により巨大分子の周囲にある自由水
のプロトンにこのスピンの位相情報が移り、縦磁化がさ
らに減少し、信号強度は約0.5秒後にほぼ定常状態に
なる。その後、時刻t2〜t3の期間ではふたたびMT
Cパルス61をオフとするので、MT効果がなくなるた
め信号強度は徐々に回復してくる。時刻t3以降はRF
パルス照射しないため、信号強度はT1緩和で回復す
る。
【0016】このように、MT効果の過渡特性を捉える
ことができ、結合水のプロトンの縦緩和ならびに交換速
度に関する情報が得られる。そして、このようなTRを
位相エンコード量を変えながら繰り返すので、TR内の
各時相での画像つまりMT効果の過渡的な各段階の画像
がそれぞれ得られる。こうして得られた各画像のピクセ
ルごとに、たとえば期間t1〜t2での信号強度変化の
時定数を算出して1枚の画像を作成することなどによ
り、各部分の組織についての、新たな性状情報を表わす
画像を得ることができる。
【0017】なお、上記の実施例では図2のようにMT
Cパルス61と励起パルス62とを1:1に印加してい
るが、この組み合わせは1:1に限らない。また、撮像
シーケンスもグラジェントエコー法に限らない。さらに
図3に示すように多数の短い繰り返し時間TReffよ
りなる繰り返し時間TRごとに位相エンコード量を変化
させて反復しているが、高速撮像シーケンスを用いれば
1個の励起パルス62で多数のエコー信号を発生させて
MT効果の過渡応答を捉えることができるので、繰り返
し時間TRを繰り返す必要がなくなる。
【0018】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明のMRイメージング装置によれば、生体組織性状
を表わす新たな情報を取得することができ、組織性状の
診断能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるTR内のパルスシ
ーケンスを示すタイムチャート。
【図2】同実施例にかかるTReff内のパルスシーケ
ンスを示すタイムチャート。
【図3】同実施例にかかるTRの繰り返しを示すタイム
チャート。
【図4】同実施例にかかるMRイメージング装置のブロ
ック図。
【符号の説明】
11 主マグネット 12 傾斜磁場コイル 13 RFコイル 21 傾斜磁場電源 22 波形発生器 23 シーケンサー 24 サンプリングパルス発生器 31 RF信号発生器 32 変調器 33 RFパワーアンプ 41 プリアンプ 42 位相検波器 43 A/D変換器 51 ホストコンピュータ 61 MTCパルス 62 α°の励起パルス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を発生する手段と、傾斜磁場を発
    生する手段と、RF信号を照射する手段と、NMR信号
    を受信する手段と、受信したNMR信号からデータを収
    集する手段と、これらを制御して自由水のプロトンの共
    鳴周波数から少し離れた周波数のRF信号照射をパルス
    的に付加しながら撮像シーケンスを行ない、その付加し
    たRF信号照射による過渡的な変化過程の各段階でのデ
    ータを収集させる手段とを備えることを特徴とするMR
    イメージング装置。
JP5188758A 1993-06-30 1993-06-30 Mrイメージング装置 Pending JPH07136147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5188758A JPH07136147A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 Mrイメージング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5188758A JPH07136147A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 Mrイメージング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07136147A true JPH07136147A (ja) 1995-05-30

Family

ID=16229260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5188758A Pending JPH07136147A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 Mrイメージング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07136147A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029671A (ja) * 1998-03-05 2010-02-12 Toshiba Corp Mri装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029671A (ja) * 1998-03-05 2010-02-12 Toshiba Corp Mri装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2737608B2 (ja) Mrイメージング装置
JP2721331B2 (ja) 核スピンを含む対象領域の局所分解検査用のスピン共鳴装置
JP3144220B2 (ja) Mrイメージング装置
JPH0956694A (ja) Mrイメージング装置
JP3516421B2 (ja) Mri装置
JP3847554B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0277235A (ja) 磁気共鳴イメージング方法
JP3514547B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH07136147A (ja) Mrイメージング装置
JP4789237B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP3205061B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH0581136B2 (ja)
JP3127932B2 (ja) Mri装置
JP3307114B2 (ja) Mrイメージング装置
JP3205079B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JP2000325325A (ja) Mrイメージング装置
JP2636649B2 (ja) Mrイメージング装置
JPH06285039A (ja) Mrイメージング装置
JPH07227387A (ja) 磁気共鳴イメージング方法
JPH0531096A (ja) Mrイメージング装置
JPH0578337B2 (ja)
JP3478867B2 (ja) 磁気共鳴イメージング装置
JPH06114030A (ja) Mrイメージング装置
JPS6357040A (ja) 磁気共鳴映像装置
JP2004057682A (ja) Mrイメージング装置