JPH0713483U - 浄水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 浄水器において、不使用時におけるハウジン
グ内の水の残留量を少なくする。 【構成】 充填筒５１内に水処理剤５５を充填したカー
トリッジフィルタＣをハウジングＡの収容筒３１内に出
し入れ自在に収容し、ハウジングの底部側の入水口３７
から収容筒３１内に導入した水を、カートリッジフィル
タＣ内を通過させて水処理剤５５で処理し、ハウジング
の中心に立設した吐出管Ｂの上端の吐出口４４から送水
する浄水器において、カートリッジフィルタＣの底部周
縁を収容筒３１の下端内壁面に対し気密にシールし、入
水口３７から収容筒３１内の底部に導入される水をカー
トリッジフィルタＣの底部に形成した流入孔６０から充
填筒５１内に直接流入させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は水道水等の水を活性浄化等、処理する浄水器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭等で使用する浄水器として、図３に示す構造のものが一般に知られ ている。この従来の浄水器は、収容筒２の上端に上蓋３を備えると共に下端に底 部材４を備え、底部材４の側面には収容筒２内に連通する入水口５を設けると共 に上蓋３の中心に送水管６を設けたハウジング１と、収容筒２の内壁面との間に 間隙部７を形成して収容筒２内に出入自在に収容する充填筒９内に水改質活性剤 １０Ａ，活性炭１０Ｂ，コーラルサンド１０Ｃ，天然イオンカルシウム１０Ｄ等 の処理剤を層状に充填し、ハウジング１内に装填したカートリッジフィルタ８を 有してなっている。１１は流入孔１２を形成し、充填筒９の上端に被冠した蓋板 、１３は充填筒９の底板１４と蓋板１１を貫通してカートリッジフィルタ８の中 心に立設した吐出管、１５は吐出管１３の下端部側に設けた通孔、１６は充填筒 ９の底部近くに敷設したフィルタ、１６Ａは水処理剤１０の上端面に載置したフ ィルタ、１７は底部材４に形成した水抜き孔、１８は水抜き孔１７に取付けた閉 塞用プラグ、１９は入水口５に取付けた接続用プラグ、２０はハウジング内にお いて、吐出管１３の上端部に嵌合して設け、該部分をシールするパッキング部材 、２１は上蓋３の上部側に設けたナット部材等を示すものである。

【０００３】 従来の浄水器は上記のように構成され、接続プラグ１９を水道の蛇口（図示せ ず）等に接続して使用するもので、蛇口等のコックを開くと、水は入水口５から ハウジング１内に導入され、間隙部７を通って上昇し、蓋板１１の流入孔１２か らカートリッジフィルタ８内に流れ込み、水処理剤１０を通過して浄水処理され 、フィルタ１６を通り、通孔１５から吐出管１３に入り、同管１３を上昇して送 水口６から送水される。これにより、水道水を任意の水処理剤で処理して飲料水 として使用することができる。

【０００４】 ところで、この種浄水器は、蛇口等のコックを閉じると、ハウジング内の流水 路中に水が残留した状態になるので、再びコックを開くと、まづ、ハウジング内 に残留している水が飲料水として送出されることになる。したがって、コックの 閉成時、即ち、水の不使用時におけるハウジング内の水の残留量を少なくするこ とが衛生上好ましい。

【０００５】 しかるに、上記従来の浄水器は、不使用時に収容筒２と充填筒９との間の間隙 部７及び上蓋３とカートリッジフィルタ８の上面との間に形成される空所２２の 全域が水の溜り場になるので、可成りの量の水がハウジング内に残留する問題を 有している。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、不使用時におけるハウジ ング内の水の残留量を少なくし得る浄水器を提供することを目的とするものであ る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案に係る浄水器は、収容筒の上端を上蓋で閉塞 すると共に下端を底部材で閉塞したハウジングと、管体の下端を底部材に埋設し て固定すると共に管体の上端を上蓋から突出させて吐出口を形成し、ハウジング の中心に立設した吐出管と、上下端を閉塞した充填筒の中心に中心パイプ体を縦 設し、充填筒内に水処理剤を充填してなり、ハウジングの収容筒内に出し入れ自 在に収容されるカートリッジフィルタとを有し、上記底部材の側面には上記収容 筒内と連通する入水口が形成され、上記カートリッジフィルタは中心パイプ体と 上記管体との間に流水通路を形成して中心パイプ体を上記管体に嵌装すると共に 、充填筒の底部周縁を収容筒の下端内壁面に対し気密にシールして収容筒内に収 容されており、上記中心パイプ体の上端部には充填筒内の上端部と上記流水通路 とを連通する流出孔が形成され、上記カートリッジフィルタの底部には上記入水 口から収容筒内に導入される水を受け入れる流入孔が形成され、上記吐出管の下 端部には上記流水通路と管体内を連通する通孔が形成されていることを特徴とす るものである。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、カートリッジフィルタは充填筒の底部周縁をハウジングの収 容筒の下端内壁面に対して気密にシールして収容されているので、入水口からハ ウジング内の底部に導入される水はカートリッジフィルタの底部の流入孔から充 填筒内に直接流れ込み、同筒内の水処理剤を通過して処理され、充填筒内の上端 部から流出孔を通って流水通路に流出し、通孔から管体を通って送水される。こ のように、本考案によれば、収容筒と充填筒との間及び上蓋とカートリッジフィ ルタの上面との間に形成される空所内は流水路ではなく、水が流入することはな い。そのため、不使用時におけるハウジング内の水の残留量は少なくなる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。図１は本考案に係る浄 水器の１実施例を示す縦断面図、図２は同上浄水器の拡大縦断面図である。

【００１０】 上記図１，図２において、この実施例の浄水器は、ハウジングＡと、このハウ ジングの中心に立設する吐出管Ｂと、上記ハウジングＡ内に出し入れ自在に収容 されるカートリッジフィルタＣとを有してなっている。

【００１１】 ハウジングＡは、カートリッジフィルタＢを収容する収容筒３１と、この収容 筒３１の上端をパッキング材等３２を介装して気密に閉塞する上蓋３３と、収容 筒３１の下端をパッキング材等３４を介装して気密に閉塞する底部材３５を有し 、底部材３５の側面には通孔３６により収容筒３１内の底部に連通する入水口３ ７を設け、入水口３７に、水道管の蛇口等（図示せず）へ接続する接続プラグ３ ８を取付けてある。

【００１２】 吐出管Ｂは上下端の外壁面にネジ溝を刻設した管体４１よりなり、管体４１の 下端を底部材３５の中心底部にパッキング材等４２で気密にシールして埋設した ネジ筒４３に螺合して固定すると共に管体４１の上端を上蓋３３の中心から突出 させ、この突出端で吐出口４４を形成してハウジングＡの中心に立設してある。

【００１３】 上記吐出管Ｂの上蓋３３からの突出上端にナット４５を螺合して締付け、上蓋 ３３を収容筒３１に固定してある。ナット４５には、送水管４６を、その下端を 管体４１の吐出口４４と連通してネジ部材４７で取付けてある。４８，４９はパ ッキング部材である。

【００１４】 カートリッジフィルタＣは、上端に天板５２を有すると共に開口下端に蓋体５ ３を気密に被冠した充填筒５１と、この充填筒５１の中心に、天板５２及び蓋体 ５３を気密に貫通して縦設した中心パイプ５４を有し、充填筒５１内の底部近く にはフィルタ５７が敷設されていると共に筒５１内には、水改質活性用セラミッ ク５５Ａ，活性炭５５Ｂ，コーラルサンド５５Ｃ，天然イオンカルシウム５５Ｄ 等の水処理剤５５を層状に充填してあり、水処理剤５５の上面には、天板５２の 下面に流路５６を形成してフィルタ５７Ａが載置してある。上記水処理剤５５は 上記例示した以外の任意のものを自由に選択して採用できる。

【００１５】 上記中心パイプ体５４は吐出管Ｂの管体４１との間に流水通路５８を形成して 管体４１に嵌装する径に形成されていると共に、パイプ体の上端部には充填筒５ １内の上端部の流路５６と流水通路５８とを連通させて水を流出する流出孔５９ が形成され、カートリッジフィルタＣの蓋体５３には入水口３７から収容筒３１ 内の底部側に導入される水を受け入れる流入孔６０が形成されている。また、吐 出管Ｂの下端部には上記流水通路５８と管体４１内を連通する通孔６１が形成さ れている。

【００１６】 カートリッジフィルタＣは上記構成を具備し、パイプ体５４を管体４１に嵌装 し、パイプ体５４の下端部を底部材３５の中心部に気密に嵌入すると共に充填筒 ５１の底部、即ち、蓋体５３の周縁を収容筒３１の下端内壁面に対し、パッキン グ材等６２で気密にシールして収容筒３１内に出し入れ自在に収容されている。 図中、６３は中心パイプ体５４の下端部を底部材３５に対してシールするパッキ ング材、６４は管体４１に嵌合して上蓋３３と天板５２との間に介装し、該部分 をシールするシール部材、６５はパッキング材、６６は底部材３５に形成し、流 水通路５８と連通した水抜き孔、６７は水抜き孔６６に取付けた閉塞用プラグ、 ６８は収容筒３１と充填筒５１との間の間隙部、６９は上蓋３３とカートリッジ フィルタの上面との間に形成される空所を示すものである。

【００１７】 実施例の浄水器は上記のように構成したもので、次にその使用方法及び動作等 につき説明する。接続プラグ３８を水道の蛇口等に接続してセットする。そこで 、蛇口等を開くと、水は図２において矢印で示すように、入水口３７から通孔３ ６を通り、収容筒３１の底部に導入され、カートリッジフィルタＣの流入孔６０ から充填筒５１内に直接流れ込み、同筒５１内の水処理剤５５を通過して処理さ れ、充填筒５１の上端部の流路５６から流出孔５９を通って流水通路５８に流出 し、通孔６１から管体４１内に流入し、管体４１を上昇して吐出口４４を通り、 送水管４６から送出される。このようにして、水処理剤で処理した飲料水が得ら れる。また、入水口３７から収容筒３１内に導入される水は、筒３１，５１間の 間隙部６８及び上蓋３３の下部の空所６９内に流入することはない。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、不使用時におけるハウジング内の水の残留量を少なくするこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る浄水器の１実施例を示す縦断面図
である。

【図２】同上浄水器の拡大縦断面図である。

【図３】従来の浄水器を示す縦断面図である。

【符号の説明】

Ａ ハウジング Ｂ 吐出管 Ｃ カートリッジフィルタ ３１ 収容筒 ３７ 入水口 ４４ 吐出口 ５１ 充填筒 ５９ 流出孔 ６０ 流入孔 ６１ 通孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 収容筒の上端を上蓋で閉塞すると共に下
   端を底部材で閉塞したハウジングと、管体の下端を底部
   材に埋設して固定すると共に管体の上端を上蓋から突出
   させて吐出口を形成し、ハウジングの中心に立設した吐
   出管と、上下端を閉塞した充填筒の中心に中心パイプ体
   を縦設し、充填筒内に水処理剤を充填してなり、ハウジ
   ングの収容筒内に出し入れ自在に収容されるカートリッ
   ジフィルタとを有し、上記底部材の側面には上記収容筒
   内と連通する入水口が形成され、上記カートリッジフィ
   ルタは中心パイプ体と上記管体との間に流水通路を形成
   して中心パイプ体を上記管体に嵌装すると共に、充填筒
   の底部周縁を収容筒の下端内壁面に対し気密にシールし
   て収容筒内に収容されており、上記中心パイプ体の上端
   部には充填筒内の上端部と上記流水通路とを連通する流
   出孔が形成され、上記カートリッジフィルタの底部には
   上記入水口から収容筒内に導入される水を受け入れる流
   入孔が形成され、上記吐出管の下端部には上記流水通路
   と管体内を連通する通孔が形成されていることを特徴と
   する浄水器。