JPH07133251A - 新規なハロメチレン化合物またはその塩 - Google Patents

新規なハロメチレン化合物またはその塩

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JPH07133251A
JPH07133251A JP27590493A JP27590493A JPH07133251A JP H07133251 A JPH07133251 A JP H07133251A JP 27590493 A JP27590493 A JP 27590493A JP 27590493 A JP27590493 A JP 27590493A JP H07133251 A JPH07133251 A JP H07133251A
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哲也 梶田
Kenichi Takashima
健一 高嶋
Minako Yotsutsuji
美奈子 四辻
Morihiro Nishio
守弘 西尾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
2は、水素原子または置換されていてもよいアルキル、
アシルもしくは複素環式基を、R3は、ヒドロキシル
基、アルコキシ基などを、もしくはR2とR3が一緒にな
って結合手を;Xは、ハロゲン原子を;Yは、水素原
子、ハロゲン原子または置換されていてもよいアルキル
基を示す。」で表わされるハロメチレン化合物またはそ
の塩。 【効果】 この化合物は、優れた抗真菌活性を示すトリ
アゾール誘導体およびその塩の重要な合成中間体として
有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、一般式[1]
【化3】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
2は、水素原子または置換されていてもよいアルキル、
アシルもしくは複素環式基を、R3は、ヒドロキシル
基、アルコキシ基または式
【化4】 (式中、R4およびR5は、同一または異なって水素原子
もしくは置換されていてもよいアルキル基を示す。)で
表わされる基を、もしくはR2とR3が一緒になって結合
手を;Xは、ハロゲン原子を;Yは、水素原子、ハロゲ
ン原子または置換されていてもよいアルキル基を示
す。」で表わされるハロメチレン化合物またはその塩に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−213906号には、たとえ
ば、一般式[2]
【化5】 「式中、R7は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
8は、水素原子、フッ素原子または置換されていてもよ
いアルキル基を;R9は、式
【化6】 [式中、R10は、ヒドロキシル基または式
【化7】 (式中、R11およびR12は、同一または異なって水素原
子または置換されていてもよいアルキル基を示す。)]
で表わされる基を示す。」で表わされる化合物またはそ
の塩などが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−213906号に記載の方法に比してさらに優れた
方法の開発、とりわけ、光学活性な化合物についての優
れた合成法の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような状況下におい
て、この出願発明者らは鋭意研究を行った結果、一般式
【化8】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
2は、水素原子または置換されていてもよいアルキル、
アシルもしくは複素環式基を、R3は、ヒドロキシル
基、アルコキシ基または式
【化9】 (式中、R4およびR5は、同一または異なって水素原子
もしくは置換されていてもよいアルキル基を示す。)で
表わされる基を、もしくはR2とR3が一緒になって結合
手を;Xは、ハロゲン原子を;Yは、水素原子、ハロゲ
ン原子または置換されていてもよいアルキル基を示
す。」で表わされる新規なハロメチレン化合物またはそ
の塩が、たとえば、一般式[2]の化合物またはその
塩、とりわけ、それらの光学活性体の有用な中間体であ
ることを見いだし、この出願発明を完成するに至った。
以下、この出願発明化合物について詳述する。
【0005】この出願明細書において特にことわらない
限り、ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子およびヨウ素原子を;アルキル基とは、たとえば、
メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルおよびn-ブ
チルなどの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-10アルキル基
を;アルコキシ基とは、たとえば、メトキシ、エトキ
シ、n-プロポキシ、イソプロポキシおよびn-ブトキシな
どの直鎖状もしくは分枝鎖状のC1-10アルコキシ基を;
アシル基とは、たとえば、ホルミル基、アセチルおよび
エチルカルボニルなどC2-10アルカノイル基並びにベン
ゾイルおよびナフトイルなどのアロイル基を;アリール
基とは、たとえば、フェニルおよびナフチル基を;ま
た、複素環式基とは、たとえば、テトラヒドロピラン−
2−イルおよびテトラヒドロフラン−2−イルなどの炭
素原子を介して結合する含酸素複素環式基をそれぞれ意
味する。
【0006】R1における環中の炭素原子を介して結合
する複素環式基の複素環式基としては、酸素、硫黄また
は窒素原子を1つ以上含む5員または6員の複素環式
基、たとえば、2−フリル、3−フリル、2−チエニ
ル、3−チエニル、2H−ピラン−3−イル、ピロール
−3−イル、イミダゾール−2−イル、チアゾール−2
−イル、チアゾール−4−イル、イソチアゾール−3−
イル、イソオキサゾール−3−イル、ピリジン−2−イ
ル、ピリジン−3−イル、1−オキシド−ピリジン−3
−イル、ピラジン−2−イル、ピリミジン−2−イル、
ピロリジン−2−イル、ピロリジン−3−イル、2−ピ
ロリン−3−イル、イミダゾリジン−2−イル、2−イ
ミダゾリジン−4−イル、ピペリジン−2−イルおよび
モルホリン−3−イルなどが挙げられる。
【0007】R1におけるアリール基および環中の炭素
原子を介して結合する複素環式基;R2におけるアルキ
ル基、アシル基、複素環式基;R4およびR5におけるア
ルキル基;並びにYにおけるアルキル基の置換基として
は、たとえば、ハロゲン原子、アルコキシ基またはハロ
ゲン原子で置換されていてもよいアリール基などが挙げ
られる。R1、R2、R4、R5およびYの各基は、それぞ
れ、上述した置換基の一種または二種以上で置換されて
いてもよい。
【0008】一般式[1]の化合物の塩としては、たと
えば、塩酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの鉱酸との
塩;酢酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、
クエン酸、シュウ酸およびアスパラギン酸などのカルボ
ン酸との塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸お
よびトルエンスルホン酸などのスルホン酸との塩;並び
にナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属との塩
などが挙げられる。
【0009】この出願発明化合物において、異性体、た
とえば、光学異性体、幾何異性体および互変異性体など
が存在する場合、この出願発明化合物はそれらすべての
異性体を包含し、また水和物、溶媒和物およびすべての
結晶形を包含するものである。
【0010】一般式[1]の新規ハロメチレン化合物ま
たはその塩は、たとえば、つぎに示す製法1〜5によっ
て製造することができる。
【0011】
【化10】 「式中、Zは、ハロゲン原子を;R2aは、置換されてい
てもよいアルキル、アシルもしくは複素環式基を;R6
は、アルキル基を示し;R1、XおよびYは、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有する。」
【0012】
【化11】 「式中、R2bは、置換されていてもよいアシル基を示
し;R1、R6、XおよびYは、それぞれ、前記したと同
様の意味を有する。」
【0013】
【化12】 「式中、R1、R2b、R4、R5、R6、XおよびYは、そ
れぞれ、前記したと同様の意味を有する。」
【0014】
【化13】 「式中、R2cは、置換されていてもよいアルキルまたは
複素環式基を示し;R1、R4、R5、R6、XおよびY
は、それぞれ、前記したと同様の意味を有する。」
【0015】
【化14】 「式中、R1、R4、R5、XおよびYは、それぞれ、前
記したと同様の意味を有する。」
【0016】つぎに、一般式[1]の新規ハロメチレン
化合物またはその塩の製造法を、前記の製法1〜5にし
たがって、さらに詳細に説明する。
【0017】製法1 一般式[3]の化合物は、自体公知の方法またはそれに
準じた方法によって製造することができる。また、一般
式[1a]の化合物は、たとえば、テトラヘドロン・レ
ターズ(Tetrahedron Lett.)第25巻、第2301頁(1984
年)、同第29巻、第1803頁(1988年)またはケミストリー
・レターズ(Chem.Lett.)第1165頁(1984年)に記載の方法
などにより、一般式[3]の化合物を一般式[4]の化
合物および亜鉛と反応させることによって製造すること
ができる。
【0018】製法2 一般式[1b]の化合物を、通常の加水分解反応に付す
ことによって、一般式[1c]の化合物を得ることがで
きる。さらに、一般式[1c]の化合物は、容易に脱水
閉環し、一般式[1d]の化合物を生成する。
【0019】製法3 一般式[1b]の化合物を、溶媒の存在下または不存在
下に、一般式[5]の化合物と反応させることによっ
て、一般式[1e]の化合物を得ることができる。
【0020】この反応で使用される溶媒としては、反応
に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されない
が、たとえば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
および1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類;メ
タノールおよびエタノールなどのアルコール類;N,N
−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルス
ルホキシド;並びに水などが挙げられ、これらの溶媒を
一種または二種以上混合して使用してもよい。
【0021】一般式[5]の化合物の使用量は、一般式
[1b]の化合物に対して、等モル以上であればよい。
この反応は、通常、0〜100℃で、0.1〜24時間実施すれ
ばよい。
【0022】製法4 一般式[1f]の化合物を、製法3に準じて、一般式
[5]の化合物と反応させることによって、一般式[1
g]の化合物を得ることができる。
【0023】製法5 一般式[1d]の化合物を、溶媒の存在下あるいは非存
在下に、一般式[5]の化合物と反応させることによっ
て、一般式[1e]の化合物を得ることができる。この
反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであれば特に限定されないが、たとえば、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフランおよび1,2−ジメ
トキシエタンなどのエーテル類;メタノールおよびエタ
ノールなどのアルコール類;N,N−ジメチルホルムア
ミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド;並びに
水などが挙げられ、これらの溶媒を一種または二種以上
混合して使用してもよい。
【0024】一般式[5]の化合物の使用量は、一般式
[1d]の化合物に対して、等モル以上であればよい。
この反応は、通常0〜100℃で、0.1〜24時間実施すれば
よい。
【0025】このようにして得られた一般式[1]
([1a]〜[1g])の化合物またはその塩は、抽
出、晶出、蒸留およびカラムクロマトグラフィーなどの
常法で単離精製することができる。また、一般式[1]
の化合物またはその塩を、たとえば、アルキル化反応、
アシル化反応、環化反応、置換反応、加水分解反応、酸
化反応、還元反応および脱保護などの自体公知の方法を
適宜組み合わせることによって、目的とする他の一般式
[1]の化合物またはその塩に誘導することができる。
さらに、上述したこの出願発明化合物の製造法において
一般式[1]および[3]〜[5]の化合物またはそれ
らの塩において、異性体、たとえば、光学活性体、幾何
異性体および互変異性体などが存在する場合、それらの
異性体を用いることもできる。
【0026】このようにして得られた一般式[1]の化
合物またはその塩は、その分子内に不斉炭素を2個有す
るとき、2種のジアステレオマーが存在する。このジア
ステレオマーの混合物から、晶出またはカラムクロマト
グラフィーなどの常法で、一方のジアステレオマーを容
易に単離することができ、この中間体から、たとえば、
一般式[2]
【化15】 「式中、R7、R8およびR9は、それぞれ、前記したと
同様の意味を有する。」で表わされる化合物の光学活性
体を得ることができる。
【0027】
【実施例】つぎに、この出願発明を実施例および参考例
を挙げて説明するが、この出願発明はこれらに限定され
るものではない。なお、混合溶媒および溶離液の混合比
は、全て容量比である。また、カラムクロマトグラフィ
ーにおける担体は、シリカゲル60(メルク社製)を用い
た。なお、表中の実施例番号に続くAはジアステレオマ
ーの混合物を示し;また、つぎの略語は、以下の意味を
有する。 Ac:アセチル Bn:ベンジル Et:エチル MOM:メトキシメチル Ph:フェニル THP:テトラヒドロピラン−2−イル
【0028】実施例1 亜鉛9.16gを含むテトラヒドロフラン200ml懸濁液に、四
塩化チタン2.66gを5〜10℃で滴下する。25〜30℃で30分
間攪拌した後、5〜10℃で2−アセトキシ−1−(2,4
−ジフルオロフェニル)エタノン20.0gを加え、ついで
同温度で、エチルブロモジフルオロアセタート26.5gを
滴下する。20〜25℃で4時間反応させた後、反応混合物
を酢酸エチル400mlおよび水400mlの混合溶媒に導入し、
6N塩酸でpH0.5に調整する。有機層を分取し、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー[溶離液;n-ヘキサン:酢酸エチル=9:1]
で精製すれば、油状のエチル−4−アセトキシ−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−
3−ヒドロキシブチラート20.6gを得る。 IR(ニ-ト)cm-1:3445,2990,1760,1615,1505
【0029】実施例2〜5 実施例1と同様にして、表1の化合物を得る。なお、表
1におけるR1およびR2は、それぞれ、つぎの式
【化16】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0030】
【表1】
【0031】実施例6 2−アセトキシ−1−(2,4−ジフルオロフェニル)
エタノン5.0gおよび亜鉛2.3gを塩化メチレン35mlおよび
ジメトキシエタン10mlの混合溶媒に懸濁させ、還流下、
エチルブロモフルオロアセタート6.0gを含む塩化メチレ
ン溶液5mlを30分間を要して滴下する。ついで、20分間
還流させた後、反応混合物を酢酸エチル100mlおよび水5
0mlの混合溶媒に導入し、6N塩酸でpH1.0に調整する。
有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離液;n-ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1]で精製すれば、油状のエチル
−4−アセトキシ−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシブチラート(ジア
ステレオマーの混合物)5.6gを得る。 IR(ニート)cm-1:3450,1750,1620,1500,1240
【0032】実施例7 亜鉛2.29gを含むテトラヒドロフラン25ml懸濁液に、四
塩化チタン443mgを5〜10℃で滴下する。25〜30℃で30分
間攪拌した後、5〜10℃で2−アセトキシ−1−(2,4
−ジフルオロフェニル)エタノン5.00gを加え、ついで
同温度で、エチルブロモジフルオロアセタート7.11gを
滴下する。20〜25℃で4時間反応させた後、反応混合物
を酢酸エチル50mlおよび水50mlの混合溶媒に導入し、6
N塩酸でpH0.5に調整する。有機層を分取し、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をエタノール58mlに
溶解させた後、2N水酸化ナトリウム水溶液58mlを10〜
15℃で加え、同温度で30分間反応させる。ついで、反応
混合物を酢酸エチル100mlおよび水100mlの混合溶媒に導
入する。水層を分取し、酢酸エチル100mlを加えた後、
6N塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去すれば、3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ−3,4−ジヒドロキシ酪酸
と3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフル
オロ−3−ヒドロキシ−4−ブタノリドの混合物を得
る。ついで、この混合物をトルエン50mlに溶解させた
後、ディーン−スターク(Dean-Stark)水分離器を用い
て、還流下に水を留去し、減圧下に溶媒を留去すれば、
融点68.5〜70.5℃を示す3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−ブ
タノリド4.50gを得る。 IR(KBr)cm-1:3445,1810,1620,1510,1405
【0033】実施例8 実施例7と同様にして、融点103.0〜105.5℃を示す3−
(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2,2−ジフ
ルオロ−3−ヒドロキシ−4−ブタノリドを得る。 IR(KBr)cm-1:3455,1810,1605,1500,1400
【0034】実施例9 3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオ
ロ−3−ヒドロキシ−4−ブタノリド168gをエタノール
500mlに溶解させ、5〜10℃でR−(+)−1−フェニル
エチルアミン89.6gを加え、同温度で30分間反応させ
る。ついで、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に
酢酸エチル500mlおよび水300mlを加え、6N塩酸でpH1.
0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去
する。得られた残留物をn-ヘキサンおよびジイソプロピ
ルエーテルの混合溶媒から再結晶すれば、融点79.5〜8
1.0℃を示す(R,R)−3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2,2−ジフルオロ−3,4−ジヒドロキシ−N
−(1−フェニルエチル)ブタンアミドおよび(S,
R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジ
フルオロ−3,4−ジヒドロキシ−N−(1−フェニル
エチル)ブタンアミドの混合物202gを得る。 IR(KBr)cm-1:3365,3215,1695,1665,1500
【0035】実施例10〜14 実施例9と同様にして、表2の化合物を得る。なお、表
2におけるR1およびR3は、それぞれ、つぎの式
【化17】 で表わされる化合物の置換基を示す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例15 エチル−4−アセトキシ−3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2−フルオロ−3−ヒドロキシブチラート
(ジアステレオマーの混合物)5.2gを4.2Nアンモニア
−エタノール溶液100mlに溶解させ、20〜25℃で15時間
反応させる。ついで、減圧下に溶媒を留去した後、得ら
れた残留物を酢酸エチル100mlおよび水30mlの混合溶媒
に導入する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離
液;n-ヘキサン:酢酸エチル=1:1]で精製すれば、
3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−フルオロ−
3,4−ジヒドロキシブタンアミド(ジアステレオマー
の一方)1.6gを得る。 IR(KBr)cm-1:3445,3300,1685,1505,1070 さらに、酢酸エチルで溶出すれば、もう一方のジアステ
レオマーである3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2−フルオロ−3,4−ジヒドロブタンアミド0.8gを得
る。 IR(KBr)cm-1:3445,3335,1715,1500,1125
【0038】実施例16 実施例9で得られたジアステレオマーの混合物200gを塩
化メチレン1000mlに溶解させ、5〜10℃でピリジン46.9g
を加える。ついで、同温度でトリクロロアセチルクロリ
ド108gを滴下し、10〜15℃で30分間反応させる。反応混
合物に水500mlを加え、有機層を分取し、飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下
に溶媒を留去する。得られた残留物をn-ヘキサンおよび
ジイソプロピルエーテルの混合溶媒で洗浄後、酢酸エチ
ルおよびジイソプロピルエーテルの混合溶媒から再結晶
すれば、融点147.5〜149.0℃を示す(R,R)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−
3−ヒドロキシ−N−(1−フェニルエチル)−4−ト
リクロロアセトキシブタンアミドまたは(S,R)−3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ
−3−ヒドロキシ−N−(1−フェニルエチル)−4−
トリクロロアセトキシブタンアミドのどちらか一方114g
を得る。 IR(KBr)cm-1:3240,1765,1685,1505,1240 旋光度[α]D=+64.4°(C=1.05, EtOH, 25℃)
【0039】実施例17 N−ベンジル−3−(2−クロロ−4−フルオロフェニ
ル)−2,2−ジフルオロ−3,4−ジヒドロキシブタン
アミド41.40gを塩化メチレン207mlに溶解させ、5〜10
℃でピリジン10.52gを加える。ついで、同温度でS−
(+)−2−フェニルプロピオン酸19.2gおよびオキサ
リルクロリド16.88gから調製したS−(+)−2−フェ
ニルプロピオニルクロリドの塩化メチレン溶液42mlを滴
下し、15〜25℃で1時間反応させる。反応混合物に水25
0mlを加え、6N塩酸でpH1.5に調整する。有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をn-ヘ
キサンおよびジイソプロピルエーテルの混合溶媒から再
結晶すれば、融点98.5〜100.0℃を示すN−ベンジル−
3−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−[(S)−2−フェ
ニルプロピオニルオキシ]ブタンアミド(ジアステレオ
マーの一方)10.48gを得る。 IR(KBr)cm-1:3385,1735,1680,1595,1155 旋光度[α]D=+29.6°(C=1.00, CHCl3, 25℃)
【0040】実施例18 実施例16で得られたジアステレオマーの一方113gを、
エタノール800mlおよび濃硫酸73mlの混合溶媒に加え、
3時間還流させる。ついで、水500mlを加え、減圧下に
エタノールを留去し、得られた残留物に酢酸エチル500m
lを加える。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去す
る。得られた残留物をエタノール250mlに溶解させ、4.7
Nアンモニア−エタノール溶液140mlを加え、15〜20℃で
30分間反応させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物に酢酸エチル230mlおよび水230mlを加え、6N塩酸
でpH1.0に調整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に
溶媒を留去する。得られた残留物を酢酸エチルおよびジ
イソプロピルエーテルの混合溶媒から再結晶すれば、融
点142.5〜144.5℃を示す(+)−3−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2,2−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ
キシブタンアミド44.2gを得る。 IR(KBr)cm-1:3485,3420,1705,1600,1505 旋光度[α]D=+18.8° (C=1.03, EtOH, 25℃)
【0041】参考例1 (+)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−
ジフルオロ−3,4−ジヒドロキシブタンアミド43.0gを
塩化メチレン215mlに溶解させ、5〜10℃でメタンスルホ
ニルクロリド27.7gを加える。ついで、同温度でトリエ
チルアミン24.4gを滴下し、10〜15℃で1時間反応させ
る。反応混合物に水215mlを加え、6N塩酸でpH1.0に調
整する。有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去する。
得られた残留物をN,N−ジメチルホルムアミド550mlに
溶解させ、1,2,4−トリアゾール21.3gおよび炭酸カ
リウム66.7gを加え、50〜60℃で7時間反応させる。つ
いで、不溶物を濾去した後、減圧下に溶媒を留去する。
得られた残留物に酢酸エチル430mlおよび水215mlを加
え、6N塩酸でpH1.5に調整する。有機層を分取し、水
層を酢酸エチル120mlで5回抽出する。有機層を合わ
せ、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させ、減圧下に溶媒を留去する。得られた残留物をカラ
ムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノ
ール=25:1]で精製すれば、非晶質の(−)−3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2,2−ジフルオロ−
3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)ブタンアミド28.1gを得る。ついで、この
化合物を酢酸エチル240mlに溶解させ、20〜25℃で2.86
N塩酸−酢酸エチル溶液37mlを滴下する。同温度で2時
間攪拌した後、濾取すれば、融点189〜202℃(分解)を
示す(−)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−2,
2−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−4−(1H−1,2,
4−トリアゾ−ル−1−イル)ブタンアミド塩酸塩26.2
gを得る。 IR(KBr)cm-1:3480,1715,1610,1505,1430 旋光度[α]D=-67.1℃ (C=1.00,EtOH,25℃)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 「式中、R1は、置換されていてもよいアリールまたは
    環中の炭素原子を介して結合する複素環式基を;R
    2は、水素原子または置換されていてもよいアルキル、
    アシルもしくは複素環式基を、R3は、ヒドロキシル
    基、アルコキシ基または式 【化2】 (式中、R4およびR5は、同一または異なって水素原子
    もしくは置換されていてもよいアルキル基を示す。)で
    表わされる基を、もしくはR2とR3が一緒になって結合
    手を;Xは、ハロゲン原子を;Yは、水素原子、ハロゲ
    ン原子または置換されていてもよいアルキル基を示
    す。」で表わされるハロメチレン化合物またはその塩。
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