JPH07131742A - 投射型ディスプレイの画像補正装置 - Google Patents

投射型ディスプレイの画像補正装置

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JPH07131742A
JPH07131742A JP27640093A JP27640093A JPH07131742A JP H07131742 A JPH07131742 A JP H07131742A JP 27640093 A JP27640093 A JP 27640093A JP 27640093 A JP27640093 A JP 27640093A JP H07131742 A JPH07131742 A JP H07131742A
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Application number
JP27640093A
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English (en)
Inventor
Susumu Tsujihara
進 辻原
Yasunori Inoue
育徳 井上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンバーゼンスや幾何学歪及び輝度やフォー
カス等の各種の補正を自動的に行い、大幅な調整時間の
短縮化が可能な投射型ディスプレイの画像補正装置を提
供すること。 【構成】 表示装置の光源の所定の位置に山形状のテス
ト信号を発生するテスト信号発生回路3と、このテスト
信号を投射拡大表示装置1に供給し、光源上に映出され
た画像を撮像する撮像素子4と、撮像素子4からの傾斜
が直線となる撮像信号から先頭値と傾斜から各色毎の表
示位置・傾斜誤差を算出する算出回路5と、算出回路5
の出力からテスト信号の表示領域に対応した補正領域の
コンバーゼンス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する
補正波形作成回路6とを備え、この補正波形により投射
拡大表示装置1を駆動して自動的に補正する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は投射型ディスプレイの各
種の補正を行う装置に関し、コンバーゼンスや幾何学歪
及び輝度やフォーカスなどの各種の補正を自動的に行う
投射型ディスプレイの画像補正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に3原色を発光する3本の投写管を
用いてスクリ−ンに拡大投写する投射型ディスプレイ
(ビデオプロジェクター)においては、投写管のスクリ
−ンに対する入射角(以下集中角と呼ぶ)が各投写管で
異なるため、スクリ−ン上で色ずれ、フォーカスずれ、
偏向歪、輝度変化が生じる。これらの各種の補正は、水
平及び垂直走査周期に同期させてアナログ的な補正波形
をつくり、この波形の大きさ、形を変えて調整する方式
をとっているが、補正精度の点で問題がある。また各種
の補正をスクリーン上でのずれを目視により観察して手
動で補正するため、調整時間がかかるという問題があ
る。
【0003】そこでコンバ−ゼンス精度の高い方法とし
て、特公昭59−8114号公報に記載のディジタルコ
ンバ−ゼンス装置が、また自動的に偏向歪を補正する方
法として、特公平3−38797号公報や特公平1−4
8553号公報の自動コンバーゼンス補正装置が、コン
バーゼンス誤差の検出とその補正方法として特開64−
54993号公報のコンバーゼンス誤差補正方法が、ま
た投写型ディスプレイのコンバーゼンス誤差の検出、補
正を自動的に行う方法として、特開昭63−48987
号公報の投写型ディスプレイのコンバーゼンス誤差補正
装置に記載の方法が開示されている。
【0004】図36に従来の自動補正が可能な自動コン
バーゼンス補正装置のブロック図を示す。図36に示す
ように、カラー画像表示装置のコンバーゼンスを調整す
るため、画像表示装置101の全表示画面を水平ならび
に垂直方向にそれぞれ正の整数N、Mに分割した領域を
作り、そのマトリクス状各領域での各色の表示信号波形
が水平および垂直方向で山形波形線対称となる低周波信
号を、信号発生装置102より信号切換器103を通し
て画像表示装置101に供給する。
【0005】さらに、画像表示装置101の表示画面を
撮像する撮像装置104からの信号を画像処理装置10
5に導き、前記各領域ごとにその信号の水平ならびに垂
直方向の重心位置を算出するにあたり、前記画像処置装
置105に導入されたディジタル信号に変換された信号
に内挿処理をほどこし、スレッシュールドをかけ低周波
信号波形を2次式と近似することにより各領域ごとの重
心位置を求める。ついで各色間の重心誤差値を算出し、
この重心誤差値に基づき画像表示装置101のコンバー
ゼンスを自動的に調整している。
【0006】図37に従来の各種の自動調整が可能な画
像補正装置のブロック図を示す。投写装置111は各色
の投写器すなわちR投写器112、G投写器113、B
投写K器114を含み、その各色の光は投写スクリーン
115上へ投写され、各投写器112〜114の像は投
写スクリーン115上で結像されている。このとき非結
像面に補助スクリーン116を設置し、この補助スクリ
ーン116上の非結像の像をフォトセンサ114で検出
する共に、図36で述べたように、この像に存在するコ
ンバーゼンス誤差情報をマトリクス重心誤差値の算出に
より求め、この非結像の像に存在するコンバーゼンス誤
差情報より投写スクリーン115上でのコンバーゼンス
誤差を求め、これにより投写型ディスプレイのコンバー
ゼンスを自動的に調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成の補正装置では、検出用撮像手段をディ
スプレイ装置の中に組込んで一体型の自動補正が可能と
なるが、画面中心の静的(スタティック)なコンバーゼ
ンス補正のみしか調整できないため、全画面の調整を行
うためには複雑な調整と時間がかかるという問題点を有
していた。
【0008】また全表示画面を水平方向Nならびに垂直
方向Mに分割した領域の低周波信号波形を2次式近似に
よる重心位置を算出しているので、画像処理部で複雑な
処理が必要であるため、回路規模が非常に大きくなると
共に調整時間が非常にかかるという問題点を有してい
た。
【0009】また山形波形線対称となる低周波信号によ
る画像処理を行っているため、画像表示装置の受像ガン
マ特性による各レベルの位置検出感度と精度が変化して
補正精度が低下するという問題点を有していた。
【0010】本発明はかかる点に鑑み、投射光学系の光
学画像を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、この算
出信号により全画面のコンバーゼンスや幾何学歪及び輝
度やフォーカスを補正するための補正波形を作成して自
動的に補正することにより、調整時間を大幅に短縮でき
る投射型ディスプレイの画像補正装置を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、表示装置
の光源の所定の位置に山形状のテスト信号を発生する発
生手段と、前記発生手段からのテスト信号を表示装置に
供給し、前記光源上に映出された画像を撮像する撮像手
段と、前記撮像手段からの傾斜が直線となる撮像信号か
ら先頭値と傾斜を検出する検出手段と、前記検出手段か
らの出力から各色毎の表示位置・傾斜誤差を算出する算
出手段と、前記算出手段の出力信号から前記テスト信号
の表示領域に対応した補正領域のコンバーゼンス、幾何
学歪、ガンマ補正波形を作成する作成手段とを備えた構
成である。
【0012】第2の発明は、表示装置の前記光源画像を
撮像する撮像手段と、前記撮像手段の出力信号より各色
毎の誤差値を算出する算出手段と、前記算出手段の出力
信号によりコンバーゼンスを補正するための補正波形を
作成する作成手段を備えた構成である。
【0013】第3の発明は、周辺の所定位置に発光特性
の異なる領域を設けた光源と投射光学系を用いてスクリ
ーン上に前記光源画像を投射拡大して表示する表示手段
と、前記光源画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
の出力信号より各色毎の誤差値を算出する算出手段と、
前記算出手段の出力信号によりコンバーゼンスを補正す
るための補正波形を作成する作成手段とを備えた構成で
ある。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、投射光学系の光源画像の
山形状テスト信号を直接撮像して各色毎の誤差値を算出
し、この算出信号により全画面のコンバーゼンスや幾何
学歪及び輝度を補正するための補正波形を自動的に作成
して補正するので、各種の複雑な調整が不要となり大幅
な調整時間の短縮化が図られることとなる。
【0015】また、第2の発明によれば、投射光学系の
光源画像を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、この
算出信号によりコンバーゼンスを補正するための補正波
形を自動的に作成して補正するので、検出用のテスト信
号が不要でリアルタイムでの自動調整が実現できる。
【0016】第3の発明によれば、周辺の所定位置に発
光特性の異なる領域を設けた光源に表示された光源画像
を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、この算出信号
によりコンバーゼンスを補正するための補正波形を自動
的に作成して補正するので、検出用のテスト信号や画像
外枠信号などが不要であるため、簡単な構成でのリアル
タイムでの自動調整が実現できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の第1の実施例における
投射型ディスプレイの画像表示装置のブロック図、図2
は本発明の第1の実施例における構成を示すものであ
る。
【0018】図1において、1は光の3原色のCRTか
らの光源光をレンズで拡大投射するための投射拡大表示
装置、3は検出用のテスト信号を発生するためのテスト
信号発生回路、2は画像光を表示するためのスクリー
ン、4は光源からの直接画像光を撮像するための撮像素
子、5は撮像素子4からの出力信号に基づいて各色毎の
誤差値を算出するための算出回路、6は算出回路5から
の出力信号よりコンバーゼンスや幾何学歪及び輝度また
フォーカスの補正波形を作成するための補正波形作成回
路であり、補正波形作成回路6からの補正波形は投射拡
大表示装置1を駆動して各種補正が行われる。
【0019】以上のように構成された本実施例の投射型
ディスプレイの画像補正装置について、以下その構成を
図2を用いて説明する。図2には透過型スクリーン11
を用いた背面投射型ビデオプロジェクターの場合の構成
図を示し、図2(a)はセット構成を示し、図2(b)は光
学構成を示す。
【0020】図2において、CRT8からの光源となる
画像光はレンズ9で拡大投射され透過型のスクリーン1
1に拡大投射される。スクリーン11とレンズ9の間に
設けられたミラー7は一体構成のセットの奥行きを短く
するための光学反射手段である。CRT面の画像光を直
接検出するため、スクリーン11上部の結像面に設置さ
れた撮像素子4により画像光が撮像される構成となって
いる。
【0021】図2(b)に示すように、CRT8とレンズ
9からの画像光はスクリーン11の表示面に対して直角
投射されるが、スクリーン11左部に設置された撮像素
子4でCRT面の画像光が直接撮像され、画像光が検出
される。撮像素子4はスクリーン面11に対して傾いて
設置されて、CRT管面の画像が撮像される。
【0022】次に、CRT管面の画像光を検出して各種
補正波形を作成する方法について詳細に説明するため、
図3のブロック図と図4の表示画面図と図5の動作波形
図を用いる。まず、図3において、入力端子15には同
期信号が入力され、偏向回路18で画面をラスタ走査す
るための補正電流を作成し、この補正電流を偏向ヨーク
26に供給して走査を制御している。入力端子14から
の映像信号は映像回路17に入力され、CRT8のカソ
ード電極を駆動するための各種の信号処理や増幅が行な
われる。入力端子15からの同期信号はテスト信号発生
回路25に供給されて、図4に示す9個の四角状のテス
ト信号がCRT8管面上に映出される。
【0023】一般に投射管などのCRTの入力信号電圧
(E)対発光出力(L)の関係は L=kEr の式により近似でき、入力信号電圧(E)と発光出力
(L)をいずれも対数目盛で示すとガンマ(γ)はその
傾斜となり、これがCRTのガンマ(γ)特性となる。
一般にCRTでのガンマ特性はγ=2.2である。以上
のことからテスト信号発生回路25ではガンマ特性2.
2の変換データが書き込まれており、図5に示す四角錐
状のテスト信号が発生される。テスト信号は表示装置内
の切換回路16に供給され、入力端子14からの映像信
号と切換を行って、映像回路17に供給されてスクリー
ン11上にテスト信号が映出される。
【0024】まず第1番目の調整項目のコンバーゼンス
や幾何学歪を調整する場合について説明する。CRT8
管面には図5に示すような四角錐状の画像光が得られ
る。
【0025】図5に示す四角錐状のテスト信号の周波数
帯域としては1MHz以下の低周波の信号成分であるた
め、結像や非結像点にかかわらず図5に示すように相関
性があり傾斜がほぼ直線的に変化する光電変換信号が得
られる。
【0026】本実施例では分かりやすく説明するため、
撮像素子として低価格で応答速度の遅いフォトダイオー
ド13を用いた場合について述べるが、高価なCCDカ
メラなどの撮像デバイスでも上記のように低周波成分の
テスト信号であるため高精度の検出と補正が実現できる
ことは言うまでもない。
【0027】CRT8管面からの画像光はフォトダイオ
ード13で撮像される。フォトダオード13からの光電
変換信号は、画像処理を行うためアナログ/デジタル変
換器(以下A/Dという)21に供給されて、図5に示
すテスト信号表示画面の情報がデジタル信号に変換され
る。A/D21からのデジタル信号はフレームメモリ2
2に供給されて表示情報が記憶される。フレームメモリ
22からのデータは各調整領域に対応したデータが抽出
して読み出され、CPU23に供給され重心位置の検出
と誤差値の算出が行われる。
【0028】CPU23では応答速度が遅いフォトダイ
オード13及び、A/D21のサンプル周波数が14.
32MHz程度で処理される検出精度の粗いシステムに
おいても、高精度の位置検出が要求されることになる。
図6(a)にA/D21でサンプル周波数fsap=14.3
2MHz(サンプル周期70ns)で変換された光電変
換信号を示す。このときの光電変換信号の頂点である重
心位置はサンプル点S7に存在することになる。
【0029】図6(b)は光電変換信号の頂点である重心
位置がサンプル点S6〜S7間に存在する場合を示してい
る。この場合、サンプル点が粗いため高精度の位置検出
ができないことなる。よって重心位置近傍のサンプル点
の電圧より直線近似により重心位置を算出することによ
り、高精度の位置検出を行なう。
【0030】図6(c)に示すように光電変換信号の立上
がりのサンプル点S4〜S6のデータD4〜D6の直線近似
データと、光電変換信号の立下がりのサンプル点S9〜
S7のデータD9〜D7の直線近似データの交点を算出す
ることにより、検出精度の粗いシステムにおいても高精
度の重心位置を算出することができる。
【0031】次に、重心位置の検出動作について詳細に
説明するため図7のブロック図と図8の動作波形図を用
いる。CPU23は重心位置検出部72と誤差値算出部
73と差分フィルタ70と線形領域検出部71で構成さ
れ、重心位置の検出と誤差値の算出を行っている。図8
(a)の実線に実際のテスト信号、破線にA/Dによるサ
ンプリング信号を示す。
【0032】図8(a)から分かるように、サンプリング
周波数が低いことによってテスト信号の頂点部分の丸め
込みが起こり、このようなA/D21の出力信号から重
心位置を求めようとすると、実際の重心位置はA点であ
るのに、誤ってA’点をテスト信号の重心であると判断
してしまう。このような検出誤差をなくすために、重心
位置を演算により求める。重心位置の演算はこの丸め込
まれた部分を除いた線形部分を延長し、この延長部分の
交点を重心位置とする。すなわちデータ上では疑似的に
図8(a)の実線に示したようなテスト信号データを得る
わけである。
【0033】重心位置の検出は図4に示したテスト信号
の各々に対応する領域にデータを分割して、各領域に対
して重心位置の検出の演算処理を行う。このような領域
に分割して演算処理を行うことにより、パイプライン処
理のような並列的な演算処理を行うことが可能となる。
以下の演算処理の説明は一つの領域についてのみ行う
が、他の領域についても同様の演算処理を行うものとす
る。
【0034】演算処理の最初の段階として、サンプリン
グによる丸め込み領域を除き、テスト信号データの線形
部分のみを検出する操作を行う。これはテスト信号の画
像データをA/D21によりデジタルデータに変換し、
このデータを差分フィルタ70を通し、差分信号を検出
することにより行う。図8(a)に示すテスト信号の画像
データを差分フィルタ70に入力すると、その出力デー
タは図8(b)のようになる。さらにこの出力データから
線形領域検出部71によりデータの差分信号、すなわち
テスト信号の傾きが一定である期間A、Bの検出を行
う。ここで傾きが0である期間は無視する。以下、期間
A、B内の画像データのみを有効として重心位置の演算
を行う。
【0035】ここで重心位置の算出は、データ上での線
形期間A、Bを延長し、この交点のテスト信号を重心と
することにより行う。図8(b)に示すようにこの重心位
置決定の演算をするにあたり、線形部Aの最も頂点より
のデータDA(対応するアドレスnA)、線形部Aの傾き
をα、線形部Bの最も頂点よりのデータDB(対応する
アドレスnB)、線形部Aの傾きをβとすれば、重心位
置xは以下に示す式で決定できる。 x=nA+(DB−DA−β・(nB−nA))/(α−
β) このように線形外挿補間による重心位置の決定により、
たとえばA/Dのサンプリングが粗い場合でも高精度の
重心位置が検出できる。
【0036】図9(a)に38万画素の画像処理を行う場
合の重心位置のアドレスマップを示す。このように、水
平方向768点(x1〜x768)、垂直方向493点(y
1〜y493)のアドレスで構成されている。図9(b)にそ
のテスト信号の重心位置(黒丸●)が算出された時のア
ドレスマップの一部拡大した図を示す。図9(b)に示す
ように、重心位置としては(x=12.7、y=11.
3)で表される。このxとyのアドレスに対応した座標
データが重心位置のデータとなる。
【0037】次に、誤差値の算出方法について説明す
る。コンバーゼンス誤差を算出する場合は図10(a)に
示す波形図のように、G信号を基準信号として扱い、R
信号は左方向にt1、B信号は右方向にt2の誤差値が算
出される。
【0038】また、幾何学歪誤差を算出する場合は、図
10(b)に示す波形図のように、特定のサンプル点S20
を基準信号として扱い、R信号は左方向にt3、G信号
は左方向にt4、B信号は左方向にt5の誤差値が算出さ
れる。重心位置及び誤差値の算出はサンプル点のアドレ
スに対応した情報で管理されている。
【0039】以上のように、CPU23で重心位置と誤
差値が算出されたデータは補正信号作成回路24に供給
されて、コンバーゼンスや幾何学歪を補正するための補
正信号が作成され、表示装置内のコンバーゼンス補正回
路19や偏向回路18及び映像回路17やフォーカス回
路20に供給される。
【0040】次に図3に示す補正信号作成回路24での
コンバーゼンス補正波形の作成方法の動作について詳細
に説明するため、図11のブロック図と図12と図13
の補正波形図と図14の動作波形図を用いる。図3に示
す補正信号作成回路24は基本補正波形を発生するため
の補正波形発生回路28と、その補正波形を制御するた
めの補正制御回路29と、補正制御回路29からの各種
補正波形より各種の補正信号を作成するための補正信号
作成回路30で構成されている。
【0041】入力端子33、34からの水平同期信号と
垂直同期信号は補正波形発生回路28に供給され、補正
波形発生回路28は図12と図13に示すコンバーゼン
ス補正に最低必要な12種類の基本補正波形(WF1〜
WF12)を発生している。補正波形発生回路28は、
例えば複数のミラー積分回路で構成され、入力同期信号
に同期した補正波形が作成される。図12と図13に示
す補正波形発生回路28からの補正波形は、乗算型D/
A変換器35〜46の基準電位端子に供給される。補正
データはメモリ31に記憶されており、CPU23を通
してシリアルデータ作成回路32に供給される。
【0042】シリアルデータ作成回路32ではCPU2
3からの制御信号に基づき、図14に示すようなシリア
ル信号が作成される。図14(a)に示すシリアル信号は
アドレス信号(A3〜A0)とデータ信号(D7〜D
0)が多重されており、アドレス信号により乗算型D/
A変換器35〜46の選択を行い、その後データ信号に
より振幅制御が行われる。また図14(a)のシリアルデ
ータに同期して読み込むためのクロック信号とロード信
号を図14(b)(c)に示す。乗算型D/A変換器35〜
46では図14(c)のロード信号がLOWで、かつ図1
4(b)のクロック信号がポジティブエッジでデータ入力
するように設定されている。
【0043】図14に示した3本のシリアル信号は乗算
型D/A変換器35〜46の入力端子に供給され、補正
波形発生回路28からの12種類の基本補正波形(WF
1〜WF12)の極性と振幅が制御される。乗算型D/
A変換器35〜46からの振幅制御された信号は抵抗を
通して、オペアンプで構成された反転増幅回路47に供
給され、12種類の補正波形を加算及び増幅して出力端
子48には、例えば赤色(R)の水平方向(H)のコン
バーゼンス補正信号が作成でき、図3に示すコンバーゼ
ンス補正回路19に供給され補正される。
【0044】図15にアナログ方式の補正波形による補
正変化を画面上の動きの関係図を示す。図15に示すよ
うに、画面中心と周辺部の重心位置を算出することによ
り、自動的にコンバーゼンス補正を行うことができる。
【0045】一般に3原色を発光する3本の投射管を用
いるビデオプロジェクターのコンバーゼンス補正では、
3原色のRGBと水平と垂直方向の補正が必要であるた
め、最低でも12×6=72系統の制御が必要になり、
幾何学歪やその他の補正で計100系統の制御が必要さ
れる。
【0046】また、偏向回路18での画面振幅や偏向歪
の幾何学歪補正や映像回路17での輝度及びフォーカス
回路20のフォーカス補正に関しては同様の補正波形の
作成であるため説明は省略する。
【0047】図3に示すフォトダイオード13やA/D
21は動作ダイナミックレンジが制限されるため、図5
(a)に示すようにドライブ電圧と画面輝度の関係が比例
して変化するように補正して、全階調での検出感度と精
度を一定化して高精度の位置検出とレベル検出を行うも
のである。このように、画像表示装置の受像ガンマに対
応したテスト信号を作成することにより、全階調での検
出感度と精度を一定化して高精度の位置検出とレベル検
出を実現すると共に、重心位置算出のための近似演算処
理を簡素化できるものである。また画像表示装置の受像
ガンマはテスト信号の発生側で補正した場合について述
べてきたが、テスト信号発生〜画像表示〜撮像〜重心位
置検出のループ内にガンマ補正が存在すれば良い。
【0048】次に第2番目の調整項目の輝度を調整(ホ
ワイトバランス調整)する場合について説明するため、
図16と図17を用いる。輝度調整を行う場合も前記コ
ンバーゼンスや幾何学歪調整時と同様に、自動調整時に
はテスト信号発生回路25から輝度調整用テスト信号が
切換回路16に供給され、スクリーン11上に図16に
示す表示画面が映出される。図17(a)に示すウインド
信号はハイライトやローライトおよびユニフォミティー
調整を行う場合のテスト信号、図17(b)に示す四角錘
状信号はガンマ調整を行う場合のテスト信号であり、C
RT管面上に各テスト信号の画像光が得られる。
【0049】CRT管面上の画像光はフォトダイオード
13で撮像される。フォトダイオード13からの光電変
換信号は、画像処理を行うためA/D21に供給され
て、図17に示すテスト信号表示画面の情報がデジタル
信号に変換される。A/D21からのデジタル信号はフ
レームメモリ22に供給されて表示情報が記憶される。
フレームメモリ22からのデータは各調整領域に対応し
たデータを抽出して読み出され、CPU23に供給され
て各領域毎のレベルや傾斜および各色毎の誤差値の算出
が行われる。CPU23からの算出信号は補正信号作成
回路24に供給されて各種の補正信号が作成され、表示
装置の映像回路17に供給されて自動的なホワイトバラ
ンス(ハイライト/ガンマ/ローライト)やユニフォミ
ティー等の輝度補正が行われる。
【0050】自動輝度補正について、以下その動作を詳
細に説明するため、図18のブロック図を用いる。図1
8は図3に示す映像回路17の詳細なブロック図を示
す。入力端子からの映像信号とテスト信号発生回路25
からのテスト信号は切換回路55に供給され信号切換が
行われる。切換回路55からの信号は利得制御回路56
に供給され、コントラストやハイライトのドライブ調整
のための利得制御を行いクランプ回路57に供給され
る。
【0051】クランプ回路57では直流再生が行われユ
ニフォミティー補正回路58に供給される。ユニフォミ
ティー補正回路58では画面中心部と周辺部との輝度を
均一化補正が行われ、ガンマ補正回路59に供給され
る。ガンマ補正回路59では図21に示す7型投射管の
RGBの発光特性の変化を補正して映像出力回路60に
供給される。映像出力回路60ではCRTを駆動できる
状態まで増幅して後CRTに印加される。
【0052】本実施例の説明を行う前に、図19の発光
特性図を用いて蛍光体の飽和が起こった場合のガンマ補
正について説明を行う。図19は赤、緑、青(以下R、
G、Bと略す)7形CRTを用いて、大画面表示を行う
ビデオプロジェクターのR、G、Bの発光特性図であ
る。図19から分かるように、Gの直線特性に対して、
Bの発光特性はビーム電流のあるレベル以上から非直線
の領域をもつことが分かる。この非直線領域が生じる要
因は、B蛍光体の大電流領域での飽和によるものであ
る。この図から分かるように、この飽和による非直線特
性をキャンセルして図19の点線のように線形にせし
め、低輝度から高輝度領域までの全ての領域での色度を
一定に保つためにガンマ補正する必要がある。
【0053】さて、図18のように構成された輝度補正
の実施例について以下その動作を説明する。この動作を
説明するため(表1)の調整順番表と図16と図17を
あわせて用いる。
【0054】
【表1】
【0055】(表1)は輝度調整の調整順序を示す表で
あり、調整順番としては第1番目に低輝度を検出してロ
ーライトを調整、第2番目に高輝度を検出してハイライ
トを調整、第3番目に蛍光体飽和による中〜高輝度を検
出してガンマを調整、第4番目にガンマ調整時でのハイ
ライトが変化を補正するため再度高輝度を検出してハイ
ライトを調整、最後の画面全体(画面中心部と周辺部)
の中〜高輝度を検出して画面均一化のためのユニフォミ
ティ調整を行う。
【0056】(表1)から分かるようにローライト、ガ
ンマ、ハイライト調整は画面中心部の輝度検出のみで可
能であるが、ユニフォミティ調整は画面中心部と周辺部
の輝度検出が必要となる。よって、ローライト、ユニフ
ォミティ、ハイライト調整を行う場合は、図16に示す
ような画面中心部及び周辺部の、例えば9箇所に各階調
毎の図17(a)に示すウインド状のテスト信号を発生さ
せ、ガンマ調整を行う場合は図17(b)に示す四角錘状
(ランプ状信号など)のテスト信号を発生させて、CR
T管面上での画像光のレベルと傾斜が検出される。ガン
マ補正の場合は特にBランプ信号の傾斜が直線的になる
ように制御される。
【0057】図20に各調整項目でのテスト信号レベル
を示すための入出力特性図を示す。このように、各調整
モードに応じたレベルのテスト信号が発生される。例え
ば、ローライト調整時は入力電圧10〜20V、ガンマ
調整時は入力電圧50〜100V、ハイライト調整時は
100V、ユニフォミティ調整時は50〜60Vのレベ
ルのテスト信号が表示画面に映出される。
【0058】第1番目にホワイトバランスの調整を行う
場合について説明する。ホワイトバランス調整とは、C
RTの発光特性に起因する各階調毎の色バランスを調整
するものであり、図20に示す各階調のテスト信号をス
クリーン11上に映出し、各階調のレベル量をフォトダ
オオード13で検出される。フォトダイオード13で光
電変換された信号はA/D21に供給されて、テスト信
号表示画面の情報がデジタル信号に変換される。A/D
21からのデジタル信号はフレームメモリ22に供給さ
れて表示情報が記憶される。
【0059】フレームメモリ22からのデータは各調整
領域に対応したデータが抽出して読み出され、CPU2
3に供給されレベル検出と傾斜の誤差値の算出が行われ
る。CPU23からの誤差値信号は補正信号作成回路2
4に供給される。補正信号作成回路24では、図20に
示したように、黒レベル信号(10〜20%)でローラ
イトの制御信号を、中間〜白レベル信号(50〜100
%)でガンマの制御信号を、白レベル信号(100%)
でハイライトの制御信号が作成される。
【0060】ローライト制御信号はクランプ回路57に
供給されてCRTを駆動するRGB信号のカットオフを
制御している。また、ガンマ制御信号は数点の折れ線近
似で構成されたガンマ補正回路59に供給されて図19
破線に示すようにB蛍光体の飽和特性の補正が行われ
る。また、ハイライト制御信号は利得制御回路56に供
給されてCRTを駆動するRGB信号に振幅を制御する
ことにより、自動的にホワイトバランスの調整を行うこ
とができる。
【0061】第2番目にユニフォミティの調整を行う場
合について説明する。ユニフォミティ調整とは、CRT
や光学系(レンズやスクリーン)に起因する画面各部で
の輝度のバランスを補正するものであり、前記と同様の
動作を行い図22に示したように、中間レベル信号(5
0〜60%)でユニフォミティの制御信号が作成され
る。ユニフォミティ補正信号は映像信号と補正信号を乗
算して変調映像信号を作成するアナログ変調器で構成さ
れたユニフォミティ補正回路58に供給されて、CRT
を駆動するRGB信号の各部の振幅を制御することによ
り、自動的に均一画面を表示するためのユニフォミティ
の調整を行うことができる。
【0062】
【表2】
【0063】次に、レベル検出方法について説明するた
め(表2)の動作制御表を用いる。図20の実線にCR
Tの発光特性を示す。受像ガンマ係数は2.2であるた
め、低ドライブ電圧と高ドライブ電圧の輝度変化量を比
較すると高ドライブ電圧ほど感度が高いことになる。こ
のことはCPUやフレームメモリ及びD/AとA/Dの
量子化ビット数に大きな影響を与える。即ち低ドライブ
電圧では1ビット当たりの輝度変化量が小さいが、高ド
ライブ電圧では1ビット当たりの輝度変化量が非常に大
きくなり、全階調における検出感度が変化するため高精
度の検出と補正ができないと共に、10ビット以上の量
子化ビット数が必要となる。よって図22破線に示すよ
うにドライブ電圧と画面輝度の関係が比例して変化する
ように補正して、全階調での検出感度と精度を一定化し
て高精度のレベル検出を行うものである。
【0064】一般にホワイトバランス調整やガンマ補正
のために必要な量子化ビット数は10ビット(1024
階調)が必要とされる。よって、本実施例では各調整モ
ード毎にA/D前段での利得と受像ガンマを行うことに
より、8ビットの量子化ビットでの処理を可能としてい
る。(表2)の動作制御表に示すように、ローライト調
整時は、図20に示すように、A/D前段の利得を大き
くして低輝度領域(10〜30V)の範囲を検出し、図
20の実線のガンマ補正係数(ガンマ補正無)とし、ハ
イライトとガンマ調整時はA/D前段の利得を小さくし
て低〜高輝度領域(10〜100V)の範囲を検出し、
図20の破線のガンマ補正係数(ガンマ補正有)とし、
ユニフォミティ調整時はA/D前段の利得を中として中
輝度領域(10〜60V)の範囲を検出し、図20の破
線のガンマ補正係数(ガンマ補正有)として高精度のレ
ベル検出を実現している。
【0065】このように、レベルが検出されたデータか
らは、ホワイトバランスやユニフォミティ等の輝度補正
が自動的に補正される。
【0066】次に第3番目の調整項目のフォーカスを調
整する場合について説明するため、図21の表示画面と
動作波形との関係図を用いる。電気的フォーカス調整を
行う場合も前記コンバーゼンス調整時と同様に、自動調
整時にはテスト信号発生回路25からフォーカス調整用
テスト信号が切換回路16に供給され、スクリーン11
上に図21(a)に示すテスト信号が映出され、フォトダ
イオード13で撮像して図21(a)に示すような四角錐
状の光電変換信号はA/D21に供給されてデジタル信
号に変換される。A/D21からのデジタル信号はフレ
ームメモリ22に供給されて表示情報が記憶される。
【0067】フレームメモリ22からのデータは各調整
領域に対応したデータを抽出して読み出され、CPU2
3に供給され高域成分のレベルと誤差値が算出されたデ
ータは補正信号作成回路24に供給されて、フォーカス
を補正するための補正信号が作成され、表示装置内のフ
ォーカス回路20に供給される。CPU23では高域成
分のレベル検出を行っているため、図21(b)に示すよ
うな信号が得られ、各補正領域のレベルが最大値となる
図21(c)に示す補正波形を算出している。
【0068】この補正データに基づいてフォーカス回路
20を駆動することにより、図21(d)に示すように、
周辺部のフォーカス調整が行われた光電変換信号がフォ
トダイオード13より得られる。このように、画面上の
各調整点のパターン信号の高域成分を検出し、高域成分
が最大となる補正量を抽出している。
【0069】次に、フォトダイオードの設置位置につい
て詳細に説明するため、図22と図23の光学構成図を
用いる。図2では投射光学系の結像面であるスクリーン
11面からCRT8管面の画像光を撮像する場合につい
て説明したが、図22ではCRTとスクリーン間に設け
られたミラー7の非結像面に撮像素子4を設置してCR
T8管面の画像光を撮像する場合の光学構成図、図23
ではレンズ9先端の非結像面に撮像素子4を設置してC
RT8管面の画像光を撮像する場合の光学構成図を示
す。図2ではスクリーン11が結像面であるため表示画
面外に撮像素子を設置した場合について説明したが、図
22と図23では非結像面であるため有効画像領域内に
撮像素子を設けて検出を行っている。このことは非結像
面であるため表示画像にあまり影響されないということ
に起因している。
【0070】
【表3】
【0071】(表3)に図2のスクリーン面と図22の
ミラー面と図23のレンズ先端の各検出方式の比較表を
示す。(表3)に示すように、第1番目のスクリーン面
検出方式では1個の撮像素子でプロジェクター駆動系や
投射光学系や機構系の全ての変動の自動調整が可能であ
り、第2番目のミラー面検出方式では1個の撮像素子で
プロジェクター駆動系と一部の投射光学系の変動の自動
調整が可能であり、第3番目のレンズ先端方式では各光
源に対応した3個の撮像素子でプロジェクター駆動系の
変動の自動調整が可能となる。
【0072】
【表4】
【0073】(表4)に各変動の要因を示すように、第
1番目の駆動系変動としてはCRTガンセンターや色ず
れ補正の駆動回路の温度特性による変動と地磁気により
色ずれが発生し、CRTのカットオフ電圧の変動による
色度すなわちローライトの色再現性が変動する。第2番
目の投射光学系変動としてはミラー変形による幾何学歪
と色ずれとレンズの温度特性による焦点(フォーカス)
ボケが発生し、第3番目の機構系変動としてはシャーシ
の変形による幾何学歪と色ずれが発生することになる。
この中で駆動系でのCRTでのローライト変動はカソー
ド電流検出を検出してカットオフ調整を行うことによ
り、また投射光学系でのレンズ温度特性による焦点ボケ
はガラス材料に採用により改善するすることは可能であ
るが、幾何学歪(偏向歪)と色ずれ(コンバーゼンス)
は非常に重要ファクタとなる。
【0074】これらの方式の選択としては駆動系や投射
光学系や機構系の変動の内どの項目での自動調整を実施
するかで決定され、本実施例では、全ての変動の自動調
整が可能なスクリーン面検出方式の場合について説明し
た。
【0075】以上のように幾何学歪、コンバーゼンス、
ホワイトバランス、フォーカス補正の各項目について詳
細に説明を行ってきたが、お互いの関係や調整順序につ
いて説明するため、図24の調整フローチャート図を用
いる。
【0076】第1番目に自動補正を行うための表示装置
や画像補正装置の初期設定を行い、第2番目にフォーカ
ス補正を行う、この理由としてはB蛍光体の飽和特性は
フォーカス特性に大きく起因するためである。
【0077】第3番目に画面中心部でのホワイトバラン
ス補正であるローライト、ハイライト、ガンマ補正を行
い、第4番目に画面全体のホワイトバランス補正である
ユニフォミティー補正を行い、以上が画像情報のレベル
検出おける補正モードである。
【0078】第5番目に画像表示装置に表示される画面
サイズと画面位相の表示領域補正を行い、第6番目に補
正領域を順次設定して幾何学歪(偏向歪)の補正を行
い、第7番目に上記同様に補正領域を順次設定してコン
バーゼンス(色ずれ)補正を行い、以上が画像情報の位
置検出における補正モードであり、収束すれば補正が完
了したことになる。
【0079】なお、重心位置の精度はテスト信号の線形
性に依存されるため、傾斜やレベル検出でのガンマ補正
後に幾何学歪やコンバーゼンス補正が実行されるため、
高精度の補正が実現できる。
【0080】以上のように本実施例によれば、投射光学
系の光源画像の山形状テスト信号を直接撮像して各色毎
の誤差値を算出し、この算出信号により全画面のコンバ
ーゼンスや幾何学歪及び輝度を補正するための補正波形
を作成して自動的に補正することにより、各種の複雑な
調整が不要となり大幅な調整時間の短縮化が実現でき
る。
【0081】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図25は本発明の第2の実
施例における投射型ディスプレイの画像補正装置のブロ
ック図を示すものである。
【0082】図25において、75は撮像素子4からの
出力信号より各色毎の誤差値を算出するための算出回
路、76は算出回路5からの出力信号よりコンバーゼン
スの補正波形を作成するための補正波形作成回路であ
り、補正波形作成回路6からの補正波形は投射拡大表示
装置1を駆動して各種補正が行われる。なお、第1の実
施例と同様の動作を行うものは同一番号で示し説明は省
略する。
【0083】本実施例の動作を説明するため、図26に
算出回路75と補正波形作成回路76のブロック図と図
27の表示画面図と動作波形図を用いる。図27(a)に
投射拡大装置1のCRT8管面上に映出された光源画像
を示し、CRT8の有効表示領域74内(破線)に画像
73(実線)が映出されている。このCRT8からの光
源画像光をフォトダイオード13で受光して図27(b)
に示す電気信号に変換される。フォトダイオード13か
らの撮像信号はLPF77で帯域制限されて図27(c)
に示すように表示領域での境界領域が傾斜をもって変化
する波形に変換される。
【0084】LPF77からの帯域制限された信号は微
分回路78で一次微分処理されて図27(d)に示す表示
領域境界線で変化する信号となる。微分回路78からの
一次微分信号は図7で述べたように重心位置の処理が行
われ、図27(e)に示す重心位置信号が重心位置検出部
72から得られる。重心位置検出部72からの検出信号
は誤差値検出部73で各色毎の誤差値が検出されて、ス
タティックコンバーゼンス回路79に供給されてスタテ
ィック的なコンバーゼンスが補正される。このスタティ
ック的なコンバーゼンス補正は図11と図12で説明し
たWB8に相当する乗算型D/A43のシリアルデータ
を制御することにより実現できる。
【0085】なお、本実施例では表示領域境界線の検出
を分かりやすく説明するため、LPF77と微分回路7
8を分離構成とする場合について述べたが、一般に微分
処理では帯域制限されるため同一構成とすることができ
る。このように本実施例では表4で述べたように、CR
T8管面の光源画像の表示領域境界線を検出してCRT
のガンセンター変動や駆動系の温度特性による変動によ
るスタティック的な色ずれ(コンバーゼンス)を自動調
整するものである。
【0086】次に、表示領域境界線を検出してスタティ
ック的なコンバーゼンスを自動調整する検出制御方法に
ついて詳細に説明するため図28のブロック図と図29
の動作波形図を用いる。図29(a)に投射拡大装置1の
CRT8管面上に映出された光源画像を示し、有効表示
領域74内(破線)に画像73(実線)が映出されてい
る。このCRT8からの光源画像光をフォトダイオード
13で受光して図29(b)(c)(d)に示す電気信号に変
換される。
【0087】フォトダイオード13からの撮像信号はL
PF77で帯域制限及び微分回路78で一次微分処理さ
れて図29(e)(f)(g)に示すように表示領域での境界
領域が傾斜をもって変化する波形に変換され、この信号
がA/D21でアナログ/ディジタル変換される。また
LPF77からの帯域制限された信号は平均値検出回路
61に供給されて撮像信号の平均値が検出される。A/
D21からの微分処理された8ビットのディジタル信号
の例えばLSBビット信号と前記平均値検出回路61か
らの検出信号は検出制御回路62に供給され、微分信号
が所定位置に発生されているか、撮像信号の平均値が例
えばAPL50%以上にあるかるを判断して、検出可能
な状態かを判断してしる。
【0088】したがって検出制御回路62からの検出結
果としては、図29(b)(c)では検出動作停止、(d)で
は検出動作開始という検出制御信号が得られ、この信号
は重心位置検出や誤差値検出を行うためのCPU23に
供給されて検出動作の制御が行われる。すなわち表示領
域境界線での微分信号の有無と撮像信号に平均値により
自動的に検出制御が行われ自動調整が行われることにな
る。
【0089】次に、表示領域境界線がどのように設定さ
れるかについて以下説明する。図29(a)に示す画像表
示領域73に設定は、一般に帰線消去(ブランキング以
降BLKを略す)信号により決定される。本発明の実施
例のように表示領域境界線を検出する場合には、BLK
信号のジッタや安定性が要求される。一般にはモノマル
チバイブレータなどでBLK信号の位相や期間が設定さ
れるようになっているが、安定性の点で劣るため、ディ
ジタル的なカウンタ方式により作成することにより高安
定でジッタないBLK信号を作成できる。このBLK信
号を用いて表示領域境界線を検出することができる。
【0090】以上にように、投射光学系の光源画像を直
接撮像して各色毎の表示領域境界線の誤差値を算出し、
この算出信号によりコンバーゼンスを補正するための補
正波形を自動的に作成して補正するので、検出用のテス
ト信号が不要で疑似的なリアルタイムでの自動調整が実
現できる。
【0091】次に、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図30は本発明の第2の実
施例における投射型ディスプレイの画像補正装置のブロ
ック図を示すものである。
【0092】図30において、65は光源の周辺部に発
光特性の異なる領域66を設けた光源画像、63は撮像
素子4からの発光特性の異なる領域66からの出力信号
より各色毎の誤差値を算出するための算出回路、64は
算出回路63からの出力信号よりコンバーゼンスの補正
波形を作成するための補正波形作成回路であり、補正波
形作成回路64からの補正波形は投射拡大表示装置1を
駆動して各種補正が行われる。なお、第1〜2の実施例
と同様の動作を行うものは同一番号で示し説明は省略す
る。
【0093】
【表5】
【0094】本実施例の動作を説明する前に、光源の周
辺部に発光特性の異なる領域を設ける方法について詳細
に説明するため(表5)を用いる。(表5)に示すよう
に発光特性の異なる領域を設ける方法としては信号発生
と蛍光体方式に大きく分類できる。信号発生方式として
はCRT管面の周辺部に山形状、四角錘状、横/縦バ
ー、横/縦バーのランプ信号を映出して検出を行うこと
ができる。また蛍光体方式として3原色の蛍光体とは異
なる短波長のP47の蛍光体を塗布して検出を行うこと
ができる。
【0095】本実施例を信号発生方式の場合の動作につ
いて説明するため、図31の表示画面図と動作波形図を
用いる。なお算出回路63と補正補正波形作成回路64
の構成は図7及び図25で述べた構成と同様であるため
詳細な説明は省略する。図31(a)に投射拡大表示装置
1のCRT8管面上の光源画像65の上左の周辺部にラ
ンプ信号、図31(b)にバー信号、図31(c)の山形状
信号を映出して、発光特性を制御した場合の表示画面図
と各信号の波形図を示す。
【0096】図31に示すように画面周辺部に映出され
た信号をフォトダイード13で受光し、この信号をA/
D21でディジタル信号に変換する。この変換されたデ
ィジタル信号はフレームメモリ22を通って、重心位置
検出部72と誤差値検出部に供給されて各色毎の誤差値
が算出される。この算出信号に基づいた補正データがス
タティックコンバーゼンス補正回路79に供給されてス
タティック的なコンバーゼンスが補正される。このスタ
ティック的なコンバーゼンス補正は図11と図12で説
明したWB8に相当する乗算型D/A43のシリアルデ
ータを制御することにより実現できる。
【0097】次に蛍光体方式について詳細に説明するた
め図32のブロック図と図33の動作波形図と図34の
分光特性図を用いる。図33(a)にCRT管面上に光源
画像65と周辺部に図34に示す分光特性をインデック
ス蛍光体を塗布した場合の画面図を示す。なおインデッ
クス蛍光体上には一定量の電子ビームが照射されてい
る。光源画像65はインデックス蛍光体の波長成分のみ
を抽出するためのカラーフィルタ81でフィルタリング
された後にフォトダイオード13で受光され図33(b)
と(e)の異なる位相の撮像信号が得られる。
【0098】この撮像信号は2値化回路82で2値化さ
れて時間−電圧変換回路83に供給される。時間−電圧
変換回路83では図33(c)に示す基準信号から撮像信
号の立ち上がりまでの時間を電圧に変換している。時間
−電圧変換回路83は例えばランプ信号発生回路で構成
されており、時定数が同一でるため図33(b)では(d)
の電圧V1が、図33(e)では(f)の電圧V2が得られる
ことになる。このことは図33(c)の基準信号からの時
間に応じて電圧が変化することを意味しており、この電
圧情報より各色毎のタイミングを検出してスタティック
的なコンバーゼンスずれを検出するものである。時間−
電圧変換回路83からの電圧はA/D21を通してレベ
ル検出回路84に供給され電圧レベルが検出され、この
検出信号は誤差検出回路73に供給される。
【0099】誤差検出回路73では基準となるG信号に
対しての誤差値が算出される。この算出信号に基づいた
補正データがスタティックコンバーゼンス補正回路85
に供給されてスタティック的なコンバーゼンスが補正さ
れる。例えば図33(b)が基準となるG信号の場合であ
ると、図33(f)に示す電圧V2がV1と等しくなるよう
に帰還制御されることになる。
【0100】次に、蛍光体をマスクする方式について説
明するため図35の表示画面と動作波形図を用いる。図
33と同様に、フォトダイオード13で受光され図35
(b)と(e)の異なる位相の撮像信号が得られる。この撮
像信号は2値化回路82で2値化されて時間−電圧変換
回路83に供給される。時間−電圧変換回路83では図
35(c)に示す基準信号から撮像信号の立ち下がりまで
の時間を電圧に変換されるため、図35(b)では(d)の
電圧V1が、図35(e)では(f)の電圧V2が得られるこ
とになる。
【0101】時間−電圧変換回路83からの電圧はA/
D21を通してレベル検出回路84に供給され電圧レベ
ルが検出され、この検出信号は誤差検出回路73に供給
される。誤差検出回路73では図35(b)に示す基準と
なるG信号に対しての誤差値が算出され、図35(f)に
示す電圧V4がV3と等しくなるための補正データがスタ
ティックコンバーゼンス補正回路85に供給されてスタ
ティック的なコンバーゼンスが帰還制御されて自動的に
補正される。
【0102】以上のように本実施例によれば、周辺の所
定位置に発光特性の異なる領域を設けた光源に表示され
た光源画像を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、こ
の算出信号によりコンバーゼンスを補正するための補正
波形を自動的に作成して補正するので、画像外枠信号な
どが不要であるため簡単な構成での完全なリアルタイム
での自動調整が実現できる。
【0103】なお、本実施例において、理解を容易にす
るためCRTを用いた画像表示装置について述べてきた
が、それ以外の表示装置についても有効であることは言
うまでもない。
【0104】また、本実施例において、投射拡大表示装
置としては一体型、二体型のビデオプロジェクターを用
いた場合について述べてきたが、それ以外の投射型デュ
スプレイの表示装置としてもよい。
【0105】また、本実施例において、画像光を検出す
る撮像素子としてフォトダイオードを用いた場合につい
て述べてきたが、それ以外のCCDカメラや2次元や1
次元の検出素子としてもよい。
【0106】また、本実施例において、補正回路と投射
拡大表示装置との間の通信信号は表示装置内の駆動回路
を補正するための補正波形信号とした場合について述べ
てきたが、直接補正波形を制御するための制御信号とし
てもよい。
【0107】また、本実施例において、画像表示装置の
受像ガンマはテスト信号の発生側で補正した場合につい
て述べてきたが、テスト信号発生〜画像表示〜撮像〜重
心位置検出のループ内にガンマ補正が存在すれば良いこ
とは言うまでもない。
【0108】また、第1の実施例において、画像表示装
置に映出したテスト信号を四角錐の山形状信号として位
置検出する場合について述べてきたが、他の山形状の形
状としてもよい。
【0109】また、第1の実施例において、画面上を分
割してアナログ的にコンバーゼンス補正を行う場合につ
いて述べてきたが、コンバーゼンス調整が有効に行う方
式あれば他方式で行ってもよい。
【0110】また、第1の実施例において、撮像手段か
らの立上がり・下がりがほぼ直線的に変化する円錐状の
光電変換信号から各領域毎の水平及び垂直方向の重心位
置を直線近似により算出する場合について述べたが、簡
易的に近似できれば非直線近似で算出を行ってもよい。
【0111】また、第2の実施例において、表示領域境
界線の検出方法としては画像信号の微分処理により行う
場合について述べたが、それ以外の方法により検出を行
ってもよい。
【0112】また、第3の実施例において、画面周辺部
での検出位置は画面十字上の上と左側で行う場合につい
て述べたが、それ以外の周辺部の位置で検出を行っても
よい。
【0113】また、第3の実施例において、各種のテス
ト信号やP47などのインデックス蛍光体塗布や蛍光体
のマスクにより発光特性の異なる領域を設ける場合につ
いて述べたが、それ以外の方法で行ってもよい。
【0114】また、第3の実施例において、発光特性の
異なる領域に設定としては表示装置の走査と同一方向に
設ける場合について述べたが、斜め方向やまたその組み
合わせにより行ってもよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、投射光学系の光源画像の山形状テスト信号を直接撮
像して各色毎の誤差値を算出し、この算出信号により全
画面のコンバーゼンスや幾何学歪及び輝度を補正するた
めの補正波形を自動的に作成して補正するので、各種の
複雑な調整が不要となり大幅な調整時間の短縮化が図ら
れることなる。
【0116】また、傾きがほぼ直線的に変化する四角錐
状の光電変換信号で、先頭値と傾斜を算出して各種に補
正波形を演算により求めることによって、簡単な検出シ
ステムで高精度の補正が実現できる。
【0117】また、第2の発明によれば、投射光学系の
光源画像を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、この
算出信号によりコンバーゼンスを補正するための補正波
形を自動的に作成して補正するので、検出用のテスト信
号が不要で疑似的なリアルタイムでの自動調整が実現で
きる。
【0118】また、第3の発明によれば、周辺の所定位
置に発光特性の異なる領域を設けた光源に表示された光
源画像を直接撮像して各色毎の誤差値を算出し、この算
出信号によりコンバーゼンスを補正するための補正波形
を自動的に作成して補正するので、画像外枠信号などが
不要であるため簡単な構成での完全なリアルタイムでの
自動調整が実現でき、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における投射型ディスプ
レイの画像補正装置のブロック図
【図2】同実施例の動作を説明するための光学構成図
【図3】同実施例の動作を詳細に説明するためのブロッ
ク図
【図4】同実施例の動作を説明するための表示画面図
【図5】同実施例の動作を説明するための動作波形図
【図6】同実施例の重心位置の検出動作を説明するため
の動作波形図
【図7】同実施例の重心位置の動作を説明するための詳
細なブロック図
【図8】同実施例の重心位置の検出動作を説明するため
の動作波形図
【図9】同実施例の重心位置の検出動作を説明するため
の表示画面図
【図10】同実施例の誤差値の算出動作を説明するため
の動作波形図
【図11】同実施例の補正波形作成の詳細なブロック図
【図12】同実施例の補正波形作成の動作を説明するた
めの動作波形図
【図13】同実施例の補正波形作成の動作を説明するた
めの動作波形図
【図14】同実施例の補正波形作成正の動作を説明する
ための動作波形図
【図15】同実施例の動作を説明するための補正波と補
正変化の関係を示す図
【図16】同実施例の輝度補正動作を説明するための表
示装置の表示画面図
【図17】同実施例の輝度補正動作を説明するための動
作波形図
【図18】同実施例の映像回路のの動作を説明するため
のブロック図
【図19】同実施例のガンマ補正動作を説明するための
特性図
【図20】同実施例の輝度補正動作を説明するための特
性図
【図21】同実施例のフォーカス補正動作を示す表示画
面と動作波形との対応図
【図22】同実施例の動作を説明するための光学構成図
【図23】同実施例の動作を説明するための光学構成図
【図24】同実施例の動作を調整順序を説明するための
フローチャート
【図25】本発明の第2の実施例の投射型ディスプレイ
の画像補正装置のブロック図
【図26】同実施例の動作を説明するためのブロック図
【図27】同実施例の動作を説明するための表示画面と
動作波形を示す図
【図28】同実施例の動作を説明するためのブロック図
【図29】同実施例の動作を説明するための表示画面と
動作波形を示す図
【図30】本発明の第3の実施例の投射型ディスプレイ
の画像補正装置のブロック図
【図31】同実施例の動作を説明するための表示画面と
動作波形を示す図
【図32】同実施例の動作を説明するためのブロック図
【図33】同実施例の検出動作を説明するための表示画
面と動作波形を示す図
【図34】同実施例のインデックス蛍光体の分光特性図
【図35】同実施例の検出動作を説明するための表示画
面と動作波形を示す図
【図36】従来の第1の投射型ディスプレイの画像補正
装置のブロック図
【図37】従来の第2の投射型ディスプレイの画像補正
装置のブロック図
【符号の説明】
1 投射拡大表示装置 2 スクリーン 3 テスト信号発生回路 4 撮像素子 5、75、63 算出回路 6 、76、64 補正波形作成回路 13 フォトダオード 21 A/D 22 フレームメモリ 23 CPU 24 補正信号作成回路 25 テスト信号発生回路 65 光源画像 66 発光特性が異なる領域 70 差分フィルタ 71 線形領域検出部 72 重心位置検出部 73 誤差値算出部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投射光学系を用いてスクリーン上に光源画
    像を投射拡大して表示する表示装置と、前記光源の所定
    の位置に山形状のテスト信号を発生する信号発生手段
    と、前記信号発生手段からのテスト信号を表示装置に供
    給し、前記光源上に映出された画像を撮像する撮像手段
    と、前記撮像手段からの傾斜が直線となる撮像信号から
    先頭値と傾斜から各色毎の表示位置・傾斜誤差を算出す
    る誤差算出手段と、前記誤差算出手段の出力信号から前
    記テスト信号の表示領域に対応した補正領域のコンバー
    ゼンス、幾何学歪、ガンマ補正波形を作成する補正波形
    作成手段と、前記補正波形作成手段からの補正波形で前
    記表示装置を補正するようにしたことを特徴とする投射
    型ディスプレイの画像補正装置。
  2. 【請求項2】信号発生手段は、表示画面を底面、信号レ
    ベル方向を高さ方向としてみた場合、四角錘状となるよ
    うなパターンを少なくとも一つ出力するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の投射型ディスプレイの画像
    補正装置。
  3. 【請求項3】誤差算出手段は、撮像信号の線形部分から
    先頭値の位置を近似計算することにより求めることを特
    徴とする請求項1記載の投射型ディスプレイの画像補正
    装置。
  4. 【請求項4】投射光学系を用いてスクリーン上に光源画
    像を投射拡大して表示する表示手段と、前記光源画像を
    撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの周辺部の出力
    信号より各色毎の表示位置誤差を算出する誤差算出手段
    と、前記誤差算出手段の出力信号によりコンバーゼンス
    を補正するための補正波形を作成する補正波形作成手段
    とを有し、前記補正波形作成手段からの補正波形で前記
    表示装置を補正するようにしたことを特徴とする投射型
    ディスプレイの画像補正装置。
  5. 【請求項5】誤差算出手段は、撮像信号の表示領域境界
    線の検出信号と平均レベルに応じて誤差値を求めること
    を特徴とする請求項4記載の投射型ディスプレイの画像
    補正装置。
  6. 【請求項6】周辺の所定位置に発光特性の異なる領域を
    設けた光源画像を投射拡大して表示する表示手段と、前
    記光源画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段からの
    周辺部の出力信号より各色毎の表示位置誤差を算出する
    誤差算出手段と、前記誤差算出手段の出力信号によりコ
    ンバーゼンスを補正するための補正波形を作成する補正
    波形作成手段とを有し、前記補正波形作成手段からの補
    正波形で前記表示装置を補正するようにしたことを特徴
    とする投射型ディスプレイの画像補正装置。
  7. 【請求項7】誤差算出手段は、テスト信号映出や異種蛍
    光体塗布や蛍光体遮断により発光特性の異なる画像情報
    より誤差値を求めることを特徴とする請求項6記載の投
    射型ディスプレイの画像補正装置。
JP27640093A 1993-11-05 1993-11-05 投射型ディスプレイの画像補正装置 Pending JPH07131742A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6056408A (en) * 1997-05-28 2000-05-02 Canon Kabushiki Kaisha Method and displaying projected image and projection-type image display apparatus
JP2001092414A (ja) * 1999-08-11 2001-04-06 Agilent Technol Inc 照射源較正方法
WO2002021832A3 (en) * 2000-09-08 2002-08-22 Wynne Willson Gottelier Ltd Image projection apparatus
US7813578B2 (en) 2006-04-04 2010-10-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for unobtrusively correcting projected image
JP2010288062A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Seiko Epson Corp プロジェクター、プログラム、情報記憶媒体および画像投写方法

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