JPH0712940U - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH0712940U
JPH0712940U JP4579493U JP4579493U JPH0712940U JP H0712940 U JPH0712940 U JP H0712940U JP 4579493 U JP4579493 U JP 4579493U JP 4579493 U JP4579493 U JP 4579493U JP H0712940 U JPH0712940 U JP H0712940U
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JP
Japan
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gauge
stress
diaphragm
differential pressure
semiconductor
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JP4579493U
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English (en)
Inventor
圭三 大谷
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Azbil Corp
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Azbil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力電圧はダイヤフラム部の半径方向の応力
σr と、円周方向の応力σθとの差に比例することか
ら、ゲージ近傍部における円周方向の応力σr を減少さ
せ、大きな出力電圧を得る。 【構成】 ダイヤフラム部2の表面外周寄りにそれぞれ
2つずつ配設される半径および接線方向の差圧検出用ゲ
ージ(ピエゾ抵抗素子)3A,3Bの各ゲージ部3aに
隣接してその円周方向両側に浅溝11a,11bをそれ
ぞれ形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は差圧あるいは圧力を検出する半導体圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の半導体圧力センサとしてはSi(シリコン)半導体ダイヤフラ ムを利用したものが知られている。このSiダイヤフラム型半導体圧力センサは 、半導体結晶からなる基板(以下半導体基板という)の表面に不純物の拡散もし くはイオン打ち込み技術によりピエゾ抵抗領域として作用するゲージを形成する と共に、Alの蒸着等によりリードを形成し、裏面の一部をエッチングによって 除去することにより厚さ20μm〜60μm程度の薄肉部、すなわちダイヤフラ ム部を形成して構成したもので、ダイヤフラム部の表裏面に測定圧力をそれぞれ 加えると、ダイヤフラム部の変形に伴いゲージの比抵抗が変化し、この時の抵抗 変化に伴う出力電圧を検出し、差圧または圧力を測定するものである。
【0003】 図4および図5はこのような半導体圧力センサの従来例を示す平面図および断 面図で、半導体基板1は(100)面のn型単結晶Siからなり、エッチングに よりその裏面中央部を除去されることにより差圧または圧力に感応する薄肉円板 状の感圧ダイヤフラム部2を備え、またこのダイヤフラム部2の表面側にピエゾ 領域として作用し差圧または圧力を検出する差圧検出用ゲージ3(3A,3B) が設けられ、バックプレート4上に静電接合されている。バックプレート4は、 半導体基板1と熱膨張係数が近似したパイレックスガラス、セラミックス等によ って形成され、中央には前記半導体基板1の裏面に形成された凹陥部5を介して ダイヤフラム部2の裏面側に測定すべき圧力P1 ,P2 のうちの一方(P1 )を 導く貫通孔6が形成されている。
【0004】 前記差圧検出用ゲージ3は、前記感圧ダイヤフラム部2の表面で差圧または圧 力の印加時にダイヤフラム部2に発生する半径方向と周方向の応力が最大となる 周縁部寄りに拡散またはイオン打ち込み法によって4つ形成されており、ホイー ルストーンブリッジに結線されることでダイヤフラム部2の表裏面に加えられた 測定すべき圧力P1 ,P2 の差圧信号を差動的に出力する。測定差圧または圧力 はそれぞれ最大140Kgf/cm2 ,420Kgf/cm2 程度である。 また、4つの差圧検出用ゲージ3のうち半径方向の2つの差圧検出用ゲージ3 Aは、折り返しゲージを形成することで、低濃度(1019 個/cm3 )で所定 のシート抵抗を有し、結晶面方位(100)においてピエゾ抵抗係数が最大とな る<110>の結晶軸方向と平行な2つのゲージ部3a,3aと、これらゲージ 部3a,3aの一端を互いに連結する連結部3bと、ゲージ部3a,3aの他端 にそれぞれ接続された2つのリードアウト部3c,3cとからなり、連結部3b とリードアウト部3c,3cがゲージ部3a,3aに対するこれらの影響を除く ため一般に高濃度(1021 個/cm3 )の導電型(p+ 型)半導体物質領域を 形成している。一方、接線方向の2つの差圧検出用ゲージ3Bは、折り返しゲー ジを形成せず、低濃度(1019 個/cm3 )で所定のシート抵抗を有し、結晶 面方位(100)においてピエゾ抵抗係数が最大となる<110>の結晶軸方向 と平行な1つのゲージ部3aと、ゲージ部3aの端部にそれぞれ接続された高濃 度(1021 個/cm3 )の導電型(p+ 型)半導体物質領域を形成する2つの リードアウト部3c,3cとで構成されている。
【0005】 差圧検出用ゲージ3のピエゾ抵抗係数はp型、n型共に半導体基板1への不純 物のドーピング量が多くなるにつれて低下する。このため、差圧検出用ゲージ3 の比抵抗の変化率を大きくして、圧力に対する感度を上げ大きな出力電圧を得る には不純物濃度を低く設定する。また、ピエゾ抵抗係数は、p型と,n型で異な り、p型のほうがより大きく、このためn型半導体上にp型抵抗層を設けるのが 一般的である。
【0006】 差圧検出用ゲージ3の出力電圧は、ダイヤフラム部2の形状、肉厚、差圧検出 用ゲージ3の形成位置、ゲージ自体の向き等によっても異なる。例えば、向きに ついていえば、結晶面方位(001)のSi上にゲージを設ける場合、ピエゾ抵 抗係数が最大になる向きは<110>の結晶軸方向であるため、この方向に差圧 検出用ゲージ3を形成することが望ましい。
【0007】 なお、図4において7a,7bは蒸着によって形成されたアルミニウムからな るリードで、これらリード7a,7bの一端は各リードアウト部3c,3cにそ れぞれ接続されている。8は差圧信号取出し用端子部、9は差圧検出用電源端子 部である。
【0008】 図6はダイヤフラム部上の応力分布を示す図で、縦軸は半径方向の応力σr と 円周方向の応力σθ、横軸はダイヤフラム部中心からの距離である。差圧検出用 ゲージ3の出力電圧は応力の差|σr −σθ|に比例する。図から明らかなよう に円周付近ではこの差が最も大きく、このためゲージ3をダイヤフラム部2の周 辺部に形成している。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来の半導体圧力センサにおいて、検出感度の向上が大きな課題とさ れる。そこで、差圧検出用ゲージ3を圧力に感応するよう結晶面方位(001) におけるピエゾ抵抗係数が最大となる結晶軸方向(<110>)に揃えて形成す ると共に、応力の差|σr −σθ|が最も大きいダイヤフラム部周辺にゲージ3 を形成して大きな出力電圧を得るようにしている。 この場合、ダイヤフラム部2に発生する応力についてみれば、半径方向の応力 σr を大きくするか円周方向の応力σθを小さくすると、応力の差がより大きく なり、大きな出力電圧を得ることができる。半径方向の応力σr を大きくするに はダイヤフラム部2をより薄く形成すればよいが、その場合は破壊圧力が小さく なり、またダイヤフラム部をエッチングする場合厚さの制御が難しいという問題 があり、一定の厚さ(20〜50μm)以下にすることには限界があった。
【0010】 そこで、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、ダ イヤフラム部全体の厚みは変えず、ゲージ部近傍の厚みを薄くしてゲージ部近傍 における円周方向の応力σθを吸収ないし減少することにより、応力σr とσθ の差を大きくし、大きな出力電圧を得ることができるようにした半導体圧力セン サを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため本考案は、半導体結晶からなる基板の裏面に凹陥部を 形成することにより薄肉部を形成し、この薄肉部の主面に半径方向および接線方 向にそれぞれ一対のピエゾ抵抗素子を設けた半導体圧力センサにおいて、前記ピ エゾ抵抗素子に隣接してその円周方向両側に浅溝をそれぞれ形成したものである 。
【0012】
【作用】
ダイヤフラム部の浅溝は、ピエゾ抵抗素子付近における円周方向の応力σθを 吸収ないし減少する。したがって、ピエゾ抵抗素子には円周方向の応力σθが減 少し、|σr −σθ|が大きくなる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る半導体圧力センサの一実施例を示す平面図、図2は図1の II−II線拡大断面図である。なお、図4および図5と同一構成部材のものに対し ては同一符号をもって示し、その説明を省略する。本実施例はダイヤフラム部2 の表面外周寄りにそれぞれ2つずつ配設される半径および接線方向の差圧検出用 ゲージ(ピエゾ抵抗素子)3A,3Bの各ゲージ部3aに隣接してその円周方向 両側に浅溝11a,11bをそれぞれ形成したものである。ダイヤフラム部2は 従来と同様の厚さ、すなわち20〜60μm程度の厚さで、浅溝11a,11b の深さは数μm程度とされる。したがって、浅溝11a,11bはダイヤフラム 部全体の強度に影響を与えることはない。また、浅溝11a,11bの円周方向 の長さLは、ゲージ部3aの幅W(20μm程度)の5倍程度とされる。 なお、その他の構成は図4および図5に示した従来の半導体圧力センサと同様 である。
【0014】 図3はダイヤフラム部2の浅溝付近における応力分布を示す図である。 この図から明らかなようにゲージ部3a付近における円周方向(図2矢印方向 )の応力σθは、浅溝11aによって遮られるため減少する。一方、ゲージ部3 a付近における半径方向の応力σr は、円周方向の応力σθと直交するため浅溝 11a,11bによって遮られず、影響を受けない。したがって、ダイヤフラム 部2のピエゾ抵抗素子3A(3Bも同様)が形成されている部分2a(図2参照 )には円周方向の応力σθが減少し、|σr −σθ|が大きくなる。この結果、 出力電圧は、|σr −σθ|に比例するため、上記した従来のセンサに比べてよ り大きな出力を得ることができる。
【0015】 なお、上記実施例は半導体基板1をn型シリコン、ピエゾ抵抗領域であるゲー ジ部3aをp型シリコンによって構成した場合について説明したが、これはp型 シリコンからなるピエゾ抵抗体を用いた方が、n型に比較して圧力−抵抗のリニ アリティがよく、ピエゾ抵抗係数が最大となる(001)面、<110>結晶軸 方向において対称性の良好な正逆両方向の出力が取り出せるからであるが、本考 案はこれに何等特定されるものではなく、p型の基板にn型のピエゾ領域を形成 してもよいことは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る半導体圧力センサは、ピエゾ抵抗素子に隣接 してその円周方向両側に浅溝をそれぞれ形成したので、ピエゾ抵抗素子付近にお ける円周方向の応力を浅溝によって吸収ないし減少させることができる。したが って、ピエゾ抵抗素子に加わる応力は半径方向の応力のみで、大きな出力電圧が 得られ、センサの検出感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る半導体圧力センサの一実施例を示
す平面図である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】ダイヤフラム部の浅溝付近の応力分布を示す図
である。
【図4】半導体圧力センサの従来例を示す平面図であ
る。
【図5】同センサの断面図である。
【図6】ダイヤフラム部の応力分布を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ダイヤフラム部(薄肉部) 3A 半径方向の差圧検出用ゲージ 3B 接線方向の差圧検出用ゲージ 3a ゲージ部 3b 連結部 3c リードアウト部 4 バックプレート 5 凹陥部 11a,11b 浅溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体結晶からなる基板の裏面に凹陥部
    を形成することにより薄肉部を形成し、この薄肉部の主
    面に半径方向および接線方向にそれぞれ一対のピエゾ抵
    抗素子を設けた半導体圧力センサにおいて、 前記ピエゾ抵抗素子に隣接してその円周方向両側に浅溝
    をそれぞれ形成したことを特徴とする半導体圧力セン
    サ。
JP4579493U 1993-08-02 1993-08-02 半導体圧力センサ Pending JPH0712940U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63170253U (ja) * 1987-04-25 1988-11-07
WO2011021507A1 (ja) * 2009-08-19 2011-02-24 アルプス電気株式会社 ダイヤフラム型センサ用ブリッジ回路
JP6416357B1 (ja) * 2017-10-05 2018-10-31 三菱電機株式会社 流量測定装置

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