JPH07126036A - 近赤外透過黒色フィルター用ガラス - Google Patents

近赤外透過黒色フィルター用ガラス

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JPH07126036A
JPH07126036A JP29451593A JP29451593A JPH07126036A JP H07126036 A JPH07126036 A JP H07126036A JP 29451593 A JP29451593 A JP 29451593A JP 29451593 A JP29451593 A JP 29451593A JP H07126036 A JPH07126036 A JP H07126036A
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JP
Japan
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glass
coo
black filter
weight
sro
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Application number
JP29451593A
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English (en)
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Tatsuya Senoo
龍也 妹尾
Hisao Hatta
比佐雄 八田
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Ohara Inc
Original Assignee
Ohara Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 近赤外、特に半導体レーザー波長付近を透過
するフィルターとしてシャープな分光透過性を有し、か
つ、化学的耐久性が優れ、熱処理等の発色工程を必要と
せず、安定生産に適した近赤外透過黒色フィルター用ガ
ラスを提供する。 【構成】 酸化物ガラス100重量%に対し、着色成分
として重量%で、Cr 0.2〜3.0%、Co
O 0.2〜4.5%、ただし重量比で、Cr
CoO=0.3〜4.0を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視域と遠赤外域を吸
収し、近赤外域、特に半導体レーザー波長付近のみを透
過するガラスで、半導体レーザー等のフィルターとして
シャープな透過性を有し、化学的耐久性が良好で、か
つ、熱処理等の発色工程が不要で、安定生産に適した近
赤外透過黒色フィルター用ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザー等の電子部品の使
用環境条件は、より過酷になり、それらに用いられるフ
ィルターガラスも、より化学的耐久性の良好なガラスが
望まれている。従来の近赤外透過フィルターガラスとし
てはコロイドによる着色ガラスであるCdS−CdSe
系ガラスと、有色イオンによる着色ガラスであるMn−
Cr系ガラスとに大別される。CdS−CdSe系のガ
ラスは、ガラスを熔融・冷却の後、コロイドを析出させ
るための熱処理工程を必要とし、これにより始めて目的
とする分光透過性を有するもので、熱処理工程を必要と
するばかりでなく、熔融過程でS,Se等の揮発が激し
いため、均質なガラスが得難く、かつ、ガラスの不均質
による熱処理での発色ムラを生じ、透過率の一定した品
質の良いガラスが得難く、安定生産には不向きである。
また、この種のガラスは一般的に化学的耐久性が悪く、
近年の要求を満たしていない。また、Mn−Cr系ガラ
スは、比較的安定生産可能であり、化学的耐久性も良好
であるが、分光透過性、シャープ性が劣っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、その目的は、近赤外、特に
半導体レーザー波長付近を透過するフィルターとしてシ
ャープな分光透過性を有し、かつ、化学的耐久性が優
れ、熱処理等の発色工程を必要とせず、安定生産に適し
た近赤外透過黒色フィルター用ガラスを提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意試験研究を重ねた結果、酸化物ガラ
スにCr23とCoOを導入した時、その配合比によ
り、可視域と遠赤外を吸収し、近赤外、特に半導体レー
ザー波長付近に対してシャープな透過率を有する黒色ガ
ラスが容易に、かつ、安定して得られる事を見いだし本
発明をなすに至った。すなわち本発明にかかるガラス組
成は、酸化物ガラス100重量%に対し、着色成分とし
て重量%で、Cr23 0.2〜3.0%、CoO
0.2〜4.5%、ただし、重量比で、Cr23/Co
O=0.3〜4.0を含有することを特徴とする。
【0005】次に、上記のとおり各成分の組成範囲を限
定した理由について述べる。基本組成たる酸化物ガラス
100重量%に対し、Cr23成分は重量%で0.2%
未満では350nm付近を透過するピークが出現し、
3.0%を超えると短波長側のシャープ性が劣化する。
CoO成分は重量%で0.2%未満では赤外域の透過傾
向が増大し、4.5%を超えると短波長側のシャープ性
が劣化する。ただし、重量比で、Cr23/CoOが
0.3未満では350nm付近を透過するピークが出現
し、4.0を超えると赤外域の透過傾向が増大する。
【0006】また、化学的耐久性が良く、より好適な酸
化物ガラスの基本組成範囲を示すと、重量%で、SiO
2 60〜75%、B23 0〜15%、Al23
〜10%、BaO 0〜10%、CaO 0〜10%、
SrO 0〜10%、MgO0〜10%、ただし、Ba
O+CaO+SrO+MgO 0〜20%、ZnO0〜
5%、TiO2 0〜10%、ZrO2 0〜5%、Na
2O 0〜20%、K2O 0〜20%、Li2O 0〜
5%、ただし、Na2O+K2O+Li2O12〜25
%、As23+Sb23 0〜1%及び上記各金属元素
の1種または2種以上の酸化物の一部または全部と置換
した弗化物のFとしての合計0〜5%を含有する組成で
ある。
【0007】さらに、着色成分について近赤外域、特に
半導体レーザー波長付近をよりシャープに透過する好適
な組成範囲を示すと、基本組成100重量%に対し、重
量%で、Cr23成分は0.5〜3.0%、CoO成分
は0.8〜3.5%、ただし、重量比でCr23/Co
O=0.7〜3.0を含有させた組成である。なお、こ
れ以外にも、MnO2、Fe23、CeO2、V25、N
23成分については、透過ピークの調整等の目的で各
々1.0%まで導入することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明にかかるガラスの実施組成例
(No.1〜No.7)を表1に示し、表1に示すガラ
スの対面研磨試料(厚さ1.0mm)の各波長(600
〜1200nm)における透過率%を表2に示す。また
表1の実施組成例No.1、No.3およびNo.5、
ならびに比較例A(CdS−CdSe系フィルターガラ
ス)および比較例B(Mn−Cr系フィルターガラス)
のガラスの対面研磨試料(厚さ1.0mm)の透過率曲
線を図1に示す。
【0009】
【表1】
【表1】
【0010】
【表2】
【表2】
【0011】表2および図1に見られるとおり、本発明
の実施組成例No.1、No.3およびNo.5のガラ
スは、比較例AおよびBのガラスと比べ800〜900
nm付近をピークとするシャープな分光透過性を有して
おり、Ga−As等の半導体レーザーのフィルターとし
て用いるのに適している。本発明の他の実施組成例のガ
ラスNo.2、No.4、No.6およびNo.7も同
様に優れた分光透過性を示している。
【0012】本発明の実施例のガラスは、いずれも酸化
物、炭酸塩、硝酸塩及び弗化物等の原料を所定の酸化物
組成が得られるよう、適宜選択して、混合したガラス原
料を石英または白金坩堝に投入し、これを約1250〜
1500℃の温度で熔解し、充分な攪拌によって泡切れ
を行った後、徐冷することにより容易に、かつ安定して
製造することができる。
【0013】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の近赤外透過黒
色フィルター用ガラスは、前記基本組成100重量%に
対し、Cr23とCoOを一定の割合で混在させる事
で、可視域と遠赤外域を吸収し、近赤外、特に半導体レ
ーザー波長付近のみを透過する半導体レーザー等のフィ
ルターとしてシャープな透過性を有し、化学的耐久性が
良好で、かつ、熱処理等の発色工程が不要であり、か
つ、安定生産に適した近赤外透過黒色ガラスとして好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施組成例No.1、No.3
およびNo.5のガラスならびに比較例Aおよび比較例
Bのガラスの透過率曲線を示す図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物ガラス100重量%に対し、着色
    成分として重量%で、 Cr23 0.2〜3.0%、
    CoO 0.2〜4.5%、ただし重量比で、 Cr2
    3/CoO=0.3〜4.0を含有することを特徴と
    する近赤外透過黒色フィルター用ガラス。
  2. 【請求項2】 前記酸化物ガラスが100重量%で、S
    iO2 60〜75%、B23 0〜15%、Al23
    0〜10%、BaO 0〜10%、CaO0〜10
    %、SrO 0〜10%、MgO 0〜10%、ただ
    し、BaO+CaO+SrO+MgO 0〜20%、Z
    nO 0〜5%、TiO2 0〜10%、ZrO2 0〜
    5%、Na2O 0〜20%、K2O 0〜20%、Li
    2O 0〜5%、ただし、Na2O+K2O+Li2O 1
    2〜25%、As23+Sb23 0〜1%及び上記各
    金属元素の1種または2種以上の酸化物の一部または全
    部と置換した弗化物のFとしての合計0〜5%を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の近赤外透過黒色フ
    ィルター用ガラス。
  3. 【請求項3】 着色成分として100重量%で、Cr2
    3 0.5〜3.0%、CoO 0.8〜3.5%、
    ただし、重量比でCr23/CoO=0.7〜3.0を
    含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の近赤外透過黒色フィルター用ガラス。
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