JPH07121654A - 文字認識表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字認識結果のうちの認識不能であったリジ
ェクト文字の修正作業を容易化する。 【構成】 画面１３において、文字認識結果を表示枠１
４内に表示し、かつその認識のもとになったフィールド
イメージ１８をも表示する。また、文字認識不能であっ
たリジェクト文字の部分及びこれに対応するイメージ情
報の部分にカーソル２０、２００を夫々表示する。キー
ボードからの修正入力に応じてカーソル２０及び２００
を連動して移動させる。 【効果】 修正対象が明らかになり、リジェクト文字の
修正作業が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文字認識表示装置に関
し、特にイメージ入力された手書き文字列に対して文字
認識処理を行った結果を表示する文字認識表示装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、光学的に文字を読取った結果
は、ディスプレイ画面に表示され、その画面上の表示を
見ることにより手書き文字が正しく読取られているか否
かの目視チェックが行われる。そのチェックの作業は非
常に時間がかかるので、これを改善するための画面表示
方法として特開平４―２１６１８５号公報がある。

【０００３】これは、読取った文字列のイメージ情報及
びこれに対応する文字認識結果を画面に表示する方法で
ある。そして、画面上の文字認識結果の部分におけるカ
ーソル移動と共にイメージ情報の対応部分を反転表示さ
せることにより、目視チェックが容易になる旨が開示さ
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、手書き文字
の読取りエラーには、イメージ情報としては読取れたが
文字認識処理が不能であったリジェクト文字と、「１」
を「７」と認識する等誤って認識された誤読文字とがあ
る。これ等のうち、リジェクト文字は画面上において
「？」と表示されるのが一般的であるが、その部分を画
面上で探し出すのは困難であり、修正作業に多大な時間
を要するという欠点があった。

【０００５】本発明はかかる欠点を解決するためになさ
れたものであり、その目的はリジェクト文字の修正作業
を容易に行うことのできる文字認識表示装置を提供する
ことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による文字認識表
示装置は、イメージ入力された手書き文字列に対して文
字認識処理を行った結果を表示する文字認識表示装置で
あって、前記文字列のイメージ情報及びこれに対応する
文字認識結果を表示する文字表示手段と、前記文字認識
結果のうちの認識不能であったリジェクト文字の部分及
びこれに対応する前記イメージ情報の部分にカーソルを
表示するカーソル表示手段とを有することを特徴とす
る。

【０００７】

【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

【０００８】図１は本発明による文字認識表示装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。図において、本
発明の一実施例による文字認識表示装置は、イメージス
キャナ等、帳票の画面を電気信号として入力するための
画像入力部１と、帳票上の文字位置や属性を符号化した
書式情報を保持する書式情報部２と、この書式情報をも
とに入力された画像から文字を切出す文字切出し部３
と、その切出した文字を認識しコード化する文字判定部
５と、書式情報部２の指定をもとにイメージデータを処
理するイメージ処理部７とを含んで構成されている。

【０００９】また、本実施例の文字認識表示装置は、イ
メージ処理部７によるフィールドイメージ情報８、文字
判定部５によるコード情報６及び文字切出し部４による
文字位置情報４をもとに、表示装置１２への表示画面制
御、キーボード１０からの修正入力及びファイル装置１
１への記録に関して処理を行うデータ修正部９を含んで
構成されている。

【００１０】かかる構成とされた本例の文字認識表示装
置は、表示装置１２の画面上に、文字認識結果及びその
文字認識のもとになったイメージ情報を表示するもので
ある。また、本例の装置は、画面上に表示されている文
字認識結果のうちの文字認識不能であったリジェクト文
字の部分及びこれに対応するイメージ情報の部分にカー
ソルを表示するものである。さらに、本例の装置は、キ
ーボード１０からのリジェクト文字の修正入力に応答し
てカーソルを他のリジェクト文字の部分及びこれに対応
するイメージ情報の部分に移動せしめる機能をも有す
る。

【００１１】ここで、表示装置１２の画面表示例につい
て図２を参照して説明する。図２には図１中の表示装置
１２における画面表示例が示されている。

【００１２】まず、同図（ａ）は、画面上に文字認識結
果及びその文字認識のもとになったイメージ情報が表示
されている様子が示されている。すなわち、画面１３内
には４つの表示枠１４〜１７が表示されている。そし
て、表示枠１４内には「１？３４５」、表示枠１６内に
は「ＡＢＣＤＥ」、表示枠１７内には「アイウエオ」が
夫々表示されている。

【００１３】また、画面１３内には、以上の表示枠の他
に、表示枠１４内の文字列に対応するフィールドイメー
ジ１８が拡大表示されている。他の表示枠内の文字列に
も図示せぬフィールドイメージが対応し、各フィールド
イメージは行番号及びフィールド番号で表現される。

【００１４】つまり、表示枠１４内の文字列に対応する
フィールドイメージ１８は、第１行目の第１フィール
ド、表示列１５内の文字列に対応するフィールドイメー
ジは、第１行目の第２フィールドとなる。また、表示枠
１６内の文字列に対応するフィールドイメージは、第２
行目の第１フィールド、表示列１７内の文字列に対応す
るフィールドイメージは、第２行目の第２フィールドと
なる。さらにまた、各フィールドイメージは、読取り対
象となった帳票上の対応部分を拡大若しくは縮小して表
示されるのであり、その拡大・縮小率は書式情報部２か
らイメージ処理部７に与えられるものとする。

【００１５】ここで、表示枠１４内の「１？３４５」の
「？」はリジェクト文字であり、その部分がリジェクト
文字であることを示すためにカーソル２０が図示の位置
に表示され、その結果「？」は白黒反転表示されてい
る。それに加えて、表示枠１４内の文字列に対応するフ
ィールドイメージ１８内の対応文字部分にもカーソル２
００が表示され、同じく白黒反転表示されている。

【００１６】ここで、以上のようにリジェクト文字位置
にカーソルを表示する方法について説明する。まず、文
字切出し部３においては、書式情報部２の書式情報をも
とに文字パターンを切出すため、各文字の位置が算出で
きる。そして、文字判定部５において正しく認識できな
かった文字についてはその旨を示すフラグを付加してお
く。

【００１７】一方、イメージ処理部７ではイメージデー
タについて、フィールドイメージの位置（行番号及びフ
ィールド番号）とフィールドイメージの拡大・縮小率と
を付加したフィールドイメージ情報８を、イメージ毎に
生成する。これにより、各文字の位置に拡大・縮小率を
乗算すれば、フィールドイメージ内における各文字の位
置がわかり、よってフィールドイメージを画面上に表示
した場合におけるイメージカーソル（フィールドイメー
ジ内のカーソル）の開始位置ＸＳとその終了位置ＸＥと
を算出することができる。

【００１８】次に、データ修正部９においては、フラグ
が付加されている文字、すなわちリジェクト文字（複数
存在する場合はその中の１つ）の位置にカーソルを表示
する。それと共に、そのカーソルの位置及び行・フィー
ルドの位置情報を入力し、さらにフィールドイメージ情
報８によるフィールドイメージの位置及びフィールドイ
メージの拡大・縮小率に基づいてフィールドイメージを
表示し、そのリジェクト文字に対応するフィールドイメ
ージ内の部分にイメージカーソルを表示する。

【００１９】キーボード１０への入力により一のリジェ
クト文字の修正作業が終了すると、他のリジェクト文字
にカーソルを移動させる。この場合も、フラグが付加さ
れている文字の位置にカーソルを表示し、かつ、そのリ
ジェクト文字に対応するフィールドイメージ内の部分に
イメージカーソルを表示するのである。

【００２０】なお、同図（ｂ）に示されているように、
カーソル２０を表示枠１６内の文字「Ｃ」の位置に移動
させると、表示枠１６内の文字列に対応するフィールド
イメージ１９が画面上に表示され、文字「Ｃ」に対応す
る部分にカーソル２００が表示される。このように、表
示枠内のカーソル２０の移動に応じて画面に表示される
フィールドイメージも変化し、そのフィールドイメージ
内のカーソル２００も画面上で移動するのである。これ
により、エラーの修正及び確認作業が容易になるのであ
る。

【００２１】図１に戻り、かかる構成において、図示せ
ぬイメージスキャナ等によって読取られた帳票の画像信
号は、画像入力部１において受信され保持される。その
受信動作が終了すると、それに応答して文字切出し部３
は書式情報部２の書式情報をもとに文字パターンを切出
し、読取り文字の行位置、フィールド位置、イメージカ
ーソル開始位置ＸＳ、イメージカーソル終了位置ＸＥを
算出し、文字位置情報４を生成して蓄積する。文字判定
部５では、文字認識結果をコード化し、コードデータ情
報６を生成する。なお、イメージカーソル開始位置ＸＳ
及びイメージカーソル終了位置ＸＥはフィールドイメー
ジの先頭位置からの相対位置である。

【００２２】一方、イメージ処理部７では、画像入力部
１が受信したイメージデータを書式情報部２の指定にし
たがって処理し、イメージ毎に行番号、フィールド番
号、圧縮方法を付加したフィールドイメージ情報８を生
成する。

【００２３】文字位置情報４、コードデータ情報６及び
フィールドイメージ情報８は、データ修正部９に入力さ
れ表示装置１２の表示画面、キーボード１０からの入
力、ファイル装置１１への記録保持について処理が行わ
れる。

【００２４】ここで、図３を参照して図１のデータ修正
部９における処理手順について説明する。

【００２５】まず、データ修正部は、コードデータ情報
６を入力し、文字認識結果を表示装置１２の画面に出力
する（ステップＳ１）。ここで、リジェクト文字が存在
する場合は、そのリジェクト文字位置へカーソルを移動
させる（ステップＳ２）。なお、リジェクト文字が存在
しない場合は、キーボード１０により指定された位置へ
カーソルを移動させる。

【００２６】リジェクト文字位置へカーソルが移動する
と、そのカーソルの位置及び行・フィールドの位置情報
を入力し（ステップＳ３）、さらにフィールドイメージ
情報８によるフィールドイメージの位置及びフィールド
イメージの拡大・縮小率に基づいてフィールドイメージ
１８を表示装置１２の画面に出力する（ステップＳ
４）。

【００２７】そして、文字位置情報４に基づきフィール
ドイメージ内の対応する文字についてカーソル表示をす
る（ステップＳ５）。

【００２８】ここで、リジェクト文字が存在する場合
は、オペレータによる文字修正が行われる（ステップＳ
６→Ｓ７）。この修正作業は、表示装置１２の画面を見
ながらキーボードから正しい文字データを入力すること
により行われる。修正後の正しいデータはファイル装置
１１に保持される。

【００２９】キーボード１０から処理終了の指示がある
まで以上の処理が繰返されるが（ステップＳ８）、処理
が繰返される場合は、その前に表示装置１２の画面内の
イメージが消去される（ステップＳ９→Ｓ２…）。

【００３０】キーボード１０から処理終了の指示がある
と、処理は終了となる（ステップＳ８→Ｓ１０）。これ
により、次の帳票の文字認識結果について以上と同様の
処理が行われる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、文字認識
結果及びその認識のもとになったイメージ情報を画面表
示し、また文字認識不能であったリジェクト文字部分及
びこれに対応するイメージ情報の部分にカーソルを表示
し、そのカーソルをキーボードの入力に応じて移動させ
ることにより、操作者の画面を見ることによる負担を軽
減でき、リジェクト文字の修正作業が容易になると共
に、修正作業時間を削減し作業能率を向上させることが
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例による文字認識表示装置の構成
を示すブロック図である。

【図２】図１中の表示装置における画面表示例を示す図
である。

【図３】図１中のデータ修正部における処理手順を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１ 画像入力部 ２ 書式情報部 ３ 文字切出し部 ５ 文字判定部 ７ イメージ処理部 ９ データ修正部 １０ キーボード １１ ファイル装置 １２ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 イメージ入力された手書き文字列に対し
   て文字認識処理を行った結果を表示する文字認識表示装
   置であって、前記文字列のイメージ情報及びこれに対応
   する文字認識結果を表示する文字表示手段と、前記文字
   認識結果のうちの認識不能であったリジェクト文字の部
   分及びこれに対応する前記イメージ情報の部分にカーソ
   ルを表示するカーソル表示手段とを有することを特徴と
   する文字認識表示装置。
2. 【請求項２】 前記リジェクト文字の修正入力に応答し
   て前記カーソルを他のリジェクト文字の部分及びこれに
   対応するイメージ情報の部分に移動せしめるカーソル移
   動手段を更に含むことを特徴とする請求項１記載の文字
   認識表示装置。