JPH07121556A - 音楽情報検索装置 - Google Patents

音楽情報検索装置

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Publication number
JPH07121556A
JPH07121556A JP5263589A JP26358993A JPH07121556A JP H07121556 A JPH07121556 A JP H07121556A JP 5263589 A JP5263589 A JP 5263589A JP 26358993 A JP26358993 A JP 26358993A JP H07121556 A JPH07121556 A JP H07121556A
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JP
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scale
melody
music
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Application number
JP5263589A
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English (en)
Inventor
Ichigaku Asano
一学 浅野
Haruo Hayamizu
治夫 速水
Shizuo Shiokawa
鎮雄 塩川
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、楽曲のメロディーの一部を検索条
件としてデータベースから所望の音楽情報を検索する音
楽情報検索装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の音楽情報検索装置は、楽曲のメロデ
ィーの一部を入力する入力手段110と、入力された楽
曲のメロディーの一部をフーリエ変換して得られるスペ
クトルの中で所定の音階の範囲に対応した周波数範囲内
で強度が最大であるスペクトルを示す周波数を選択し、
入力された楽曲のメロディーの一部を周波数に対応する
音階に符号化して音階列を生成する変換手段120と、
生成された音階列中の各音階の絶対値成分の偏差を補正
する補正手段130と、補正された音階列を検索条件と
して楽曲のメロディーを検索する検索手段140と、検
索された楽曲のメロディーを出力する出力手段150と
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽情報検索装置に係
り、特に楽曲のメロディーの一部を検索条件とする音楽
情報検索装置に関する。殊に、例えばジュークボックス
やカラオケ装置で選曲を行う等、楽曲に関する情報を格
納したデータベースを検索する際に利用できる音楽情報
検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による楽曲等の情報を検索する
装置においては、一般に、楽曲の題名等の検索すべき情
報のまとまりに付与された名前、又は、かかる名前を符
号化した記号をユーザの入力情報とし、これによりデー
タベースを検索している。ここで、名前の符号化は人手
により行われる。
【0003】図9は、上記の従来技術による音楽情報検
索装置を示し、ユーザから検索条件が入力される入力部
401と、検索条件に基づいて情報を検索する検索部4
02と、被検索情報を格納するデータベース403と、
検索結果を出力する出力部404と、検索結果を音楽メ
ロディーとして出力するスピーカー405と、検索結果
を表示するディスプレイ406とから成る。入力部40
1に入力された題名又は記号は、検索部402に送ら
れ、検索部402においてデータベース403から上記
題名又は記号に該当する情報が検索される。検索結果音
楽情報は、データベース403から出力部404に取り
出される。出力部404は、検索結果音楽情報中の楽曲
データを音響信号に変換し、これを適当に増幅した後、
スピーカー405を介してユーザに聴覚情報として提供
する。一方、検索結果音楽情報中の文字情報或いは画像
情報は、出力部404によりディスプレイ406に表示
され、ユーザに視覚情報として提供される。尚、スピー
カー405及びディスプレイ406は、音楽情報検索装
置が出力する情報に含まれる情報の種類、即ち、聴覚情
報及び/又は視覚情報の有無に応じて配置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の装置によると、ユーザが検索条件として指定でき
るのは、楽曲の題名若しくは題名に対応する名前、又は
記号に限定されるので、題名等が分からない楽曲に関す
る音楽情報を検索することができない。これに対し、ユ
ーザがメロディーを記憶している楽曲については、記憶
しているメロディーを使って音楽情報を検索することが
できれば、より効果的に音楽情報を検索できることが経
験的に知られている。
【0005】ところが、メロディーを検索条件として用
いて検索する場合、楽曲のメロディー全てを用いて検索
することは検索上の効率が悪く、同時に、ユーザが楽曲
のメロディー全てを記憶して検索条件として与えるので
はユーザへの負担が大きく有効ではない。また、楽曲の
調子は必ずしも一意には決まらず(例えば、ハ長調の場
合もあればヘ長調の場合もあり)、さらに、ユーザが正
確な調子でメロディーを再現することも難しい。従っ
て、ユーザが記憶するメロディーから楽曲を検索するこ
とは困難である。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑み、ユーザから
様々な調子で与えられる楽曲のメロディーの一部を検索
条件として、データベースから楽曲の音楽情報等の所望
の情報を検索し得る情報検索装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。本発明の音楽情報検索装置は、楽曲のメロデ
ィーの一部を入力する入力手段110と、入力手段11
0により入力された楽曲のメロディーの一部をフーリエ
変換して得られるスペクトルの中で所定の音階の範囲に
対応した周波数範囲内で強度が最大であるスペクトルを
示す周波数を選択し、入力手段110により入力された
楽曲のメロディーの一部を周波数に対応する音階に符号
化して音階列を生成する変換手段120と、変換手段1
20により生成された音階列中の各音階の絶対値成分の
偏差を補正する補正手段130と、補正手段により補正
された音階列を検索条件として楽曲のメロディーを検索
する検索手段140と、検索手段により検索された楽曲
のメロディーを出力する出力手段150とを有する。
【0008】さらに、本発明の音楽情報検索装置の補正
手段130は、音階列の先頭の音階が所定の音階に一致
するよう音階列の各音階から先頭の音階と所定の基準音
階との差を差分して、音階列の各音階の絶対値成分の偏
差を補正する。
【0009】さらに、本発明の音楽情報検索装置の補正
手段130は、音階列中の隣接する二つの音階を差分し
て、音階列の各音階の絶対値成分の偏差を補正する。
【0010】
【作用】本発明の音楽情報検索装置の入力手段110
は、楽曲のメロディーの一部のみを検索条件としてユー
ザからの音声自体を入力することができ、検索条件が曖
昧な場合にもユーザは検索条件を入力できる。同時に、
楽曲のメロディー全てではなく楽曲のメロディーの一部
のみを検索条件とするので、検索データの大きさが制限
され、検索データの大きさに応じて増加する検索処理時
間の増加を抑制することができる。
【0011】また、本発明の音楽情報検索装置の変換手
段120は、入力された楽曲のメロディーの一部をフー
リエ変換したスペクトルの中から所定の周波数範囲内で
最大強度スペクトルを有する周波数を選択して音階に符
号化するので、符号化の際に不所望の雑音の影響が少な
い。さらに重要な点として、楽曲のメロディーが符号化
されるので、楽曲のメロディーの検索を従来より知られ
る文字列検索に置き換えて容易に行うことができる。
【0012】その上、本発明の音楽情報検索装置の補正
手段130は、音階列中の音階の絶対値成分の偏差を補
正することにより音階列中の音階の変動成分を抽出する
ことができるので、例えば、入力された楽曲のメロディ
ーの一部の周波数が理想的な信号の周波数に対して偏差
が有る場合でも、この偏差の影響を除去することができ
る。したがって、本発明の装置は、楽曲のメロディーの
一部を入力する場合には、調子の違いに影響されない音
階列に変換することができるので、音程の高低差があっ
ても的確な検索結果を得ることが可能となる。
【0013】さらに、上記の如く、本発明の音楽情報検
索装置では、検索条件である楽曲のメロディーの一部が
文字列等に符号化されるので、データベースの検索キー
として文字列を利用することができ、検索手段140
は、文字列検索により検索を行うことが可能である。
【0014】
【実施例】以下、図面と共に本発明の実施例を詳細に説
明する。図2は本発明の第1の実施例による情報検索シ
ステムの構成図であり、ユーザからの音声であるメロデ
ィーの一部を入力するためのマイクロホン201と、入
力された楽曲のメロディーの一部をフーリエ変換してそ
のスペクトルの最大値に応じて音階を定め、音階列を生
成するフーリエ変換部207と、フーリエ変換部207
で生成された音階列を基準の音階から始まるように音階
の絶対値成分の偏差を補正する転調部208と、楽曲の
メロディーの一部の音階列を検索キーとし、格納された
楽曲等の音楽情報が検索されるデータベース203と、
転調部208で音階の絶対値成分の偏差が補正された音
階列を検索条件としてデータベース203を検索する検
索部202と、検索部202の検索結果に応じてデータ
ベース203から楽曲のメロディーを含む音楽情報を取
得し、メロディー等の音の情報を音響信号に変換し、文
字、画像等の映像の情報を映像信号に変換して出力する
出力部204と、音響信号を可聴化するスピーカ205
と、映像信号を可視化するディスプレイ206とから成
る。
【0015】本発明の第1の実施例による音楽情報検索
システムの検索動作を以下に詳細に説明する。ユーザが
情報を検索したい楽曲のメロディーの一部をマイクロホ
ン201を介して入力すると、入力されたメロディーの
一部がフーリエ変換部207で順次フーリエ変換されて
スペクトルが計算され、得られたスペクトルの中でスペ
クトルが最大値となる周波数に対応する音階に変換され
る。ここで、スペクトルの最大値は、そのスペクトルの
周波数に対応して変換された音階が通常の音階域に含ま
れる範囲の周波数のスペクトルの中から選択されるの
で、通常の楽曲には含まれない不所望な周波数の影響が
除去される。また、変換された音階を音階列に加える際
には、変換された音階が変わる毎に音階列に格納する。
これにより、音の長さは無視され、異なる音階が現れる
までの音が1つの音階として扱われる。結局、音階列に
は、メロディーの一部に対応して音階が変わる毎にその
音階が格納されるので、メロディーの速度やリズムのば
らつきの影響をうけない検索を実行できるようになる。
【0016】次に、転調部208において、音階列の先
頭に格納される音、即ちメロディーの一部の第1音の音
階が、所定の基準音階と一致するよう音階列中の音階を
変調する。具体的には、メロディーの一部の第1音の音
階と所定の基準音階との差(以下、バイアス成分)を音
階列に格納されたすべての音階から差し引く。この結
果、バイアス成分が補正された音階列が得られる。これ
により、メロディーの一部の第1音の音階の絶対値成分
に依存しない検索が可能となる。
【0017】転調部208で補正された音階列は検索部
202に入力されて、データベース203に格納された
音楽情報の検索キーと一致するものが検索される。ここ
で、音階をデータとする音階列、即ち文字列を検索キー
とするので、例えば前方一致検索、又は類似度検索によ
る一致度の高い順に検索結果を出力する検索等の従来の
文字列検索技術を利用してデータベース203をするこ
とができる。以上の検索により、入力されたメロディー
の一部に最も一致するメロディーを有する楽曲が検索さ
れる。
【0018】出力部204は、検索部202の検索結果
に基づいて、該当する楽曲に関する音楽情報をデータベ
ース203から抽出する。出力部204は、音楽情報の
中でメロディー等の音の情報を音響信号に変換し、適当
に増幅したのちスピーカー205に出力して可聴音にす
る。一方、音楽情報の中の文字情報及び画像情報等の映
像情報は、映像信号に変換してディスプレイ206に出
力してディスプレイ206の画面上に表示される。
【0019】尚、上記の本発明の第1の実施例による情
報検索システムの構成において、スピーカー205及び
ディスプレイ206の両方が、検索システム毎に独立し
て設置されるものとしているが、検索結果として出力さ
れる情報に応じて必要な装置を設置すればよい。また、
スピーカー205及びディスプレイ206を複数の情報
検索システム間で切り換え得るよう接続してもよい。
【0020】図3は、本発明の第1の実施例による情報
検索システムのフーリエ変換部207において、入力さ
れたメロディーがフーリエ変換されて得られたスペクト
ルを示す。同図の(a)のスペクトル1では、スペクト
ルが最大値を示す周波数が通常の音の周波数範囲に含ま
れていて、この周波数に対応する音階が、例えば“D”
の音であることを示している。ここで、音階を“A”か
ら“G”のアルファベットで表すことにする。フーリエ
変換部207は、入力された音響信号を“D”に符号化
する。一方、同図の(b)のスペクトル2では、スペク
トルが最大値を示す周波数が通常の音の周波数範囲の外
にあるため、通常の音の周波数範囲内でスペクトルが最
大値を示す周波数が選択され、その周波数に対応する音
階が、例えば“E”の音であることを示している。すな
わち、フーリエ変換部207において、入力されたメロ
ディーが“E”に符号化される。
【0021】図4は本発明の第1の実施例による情報検
索システムの転調部208において、フーリエ変換部2
07より出力された音階列の変換を示している。同図で
は、フーリエ変換部207の出力が“GDEDCBA
G”の場合に、所定の基準音階を“C”として、第1音
の“G”が音階“C”と一致するように音階が5度下げ
られて、転調部208における音階列の変換結果が“C
GAGFEDC”となることを示している。
【0022】図5は、上述の本発明の第1の実施例によ
る情報検索システムの動作の流れを簡単に説明するため
のフローチャートである。
【0023】マイクロホン201がメロディーの一部を
入力し、A/D変換等の処理を行って、フーリエ変換部
207に出力する(ステップ100)。
【0024】フーリエ変換部207は、メロディーの一
部に対して順次フーリエ変換を行ない、そのスペクトル
を得て(ステップ110)、スペクトルが最大値を示す
周波数に対応する音階が通常の音階の範囲外の場合には
ステップ130に進み(ステップ120)、通常の音階
の範囲外の音階に対応する最大のスペクトルを削除して
ステップ120に戻り(ステップ130)、スペクトル
が最大値を示す周波数に対応する音階が通常の音階の範
囲内の場合には、フーリエ変換されたメロディーの一部
をスペクトルが最大値を示す周波数に対応する通常の音
階の範囲内の音階に符号化して出力する(ステップ14
0)。
【0025】転調部208は、フーリエ変換部207よ
り出力された音階の列をその第1音の音階と所定の基準
音の音階との差を求め(ステップ150)、上記求めら
れた音階の差を音階列に格納された音階から夫々差し引
いて、転調された音階の列を得て、検索部202に出力
する(ステップ160)。
【0026】検索部202は、データベース203から
メロディーの一部の音階から成る検索キーを取り出し
(ステップ170)、転調部208より得られた音階の
列とデータベース203から得た検索キーと比較し、一
致しない場合にはステップ170に戻る(ステップ18
0)。
【0027】出力部204は、検索部202より検索結
果の検索キーを得て、データベース203から検索キー
に該当する音楽情報を入手し、音楽情報の中から音響信
号を取り出し、適当に増幅してスピーカー205に出力
する(ステップ190)。
【0028】スピーカ205は音響信号を得て、可聴音
に変換する(ステップ200)。
【0029】図6は本発明の第2の実施例による情報検
索システムの構成図であり、楽曲のメロディーの一部を
入力するためのマイクロホン201と、入力された楽曲
のメロディーの一部を符号化データに変換してそのスペ
クトルの最大値に応じて符号化値を定め、音階列を生成
するフーリエ変換部207と、フーリエ変換部207で
生成された音階列に格納される隣接する音階の差分(以
下では階差と呼ぶ)を求めて、階差から成る音階列を生
成して音階の絶対値成分の偏差を補正する階差部210
と、メロディーの一部の階差の音階列を検索キーとし、
格納された楽曲等の音楽情報が検索されるデータベース
203と、階差部210でバイアス成分が補正された音
階列を検索条件としてデータベース203を検索する検
索部202と、検索部202の検索結果に応じてデータ
ベース203から楽曲のメロディーを含む音楽情報を取
得し、メロディー等の音の情報を音響信号に変換し、文
字、画像等の映像の情報を映像信号に変換して出力する
出力部204と、音響信号を可聴化するスピーカ205
と、映像信号を可視化するディスプレイ206とから成
る。
【0030】上記から分かる如く、本発明の第2の実施
例では、前記本発明の第1の実施例における転調部20
8が上記階差部210に置き換えられている。以下に、
本発明の第2の実施例の情報検索システムにおける検索
動作を詳細に説明する。ユーザが情報を検索したい楽曲
のメロディーの一部をマイクロホン201を介して入力
すると、入力されたメロディーの一部がフーリエ変換部
207で順次フーリエ変換されてスペクトルが計算さ
れ、得られたスペクトルの中でスペクトルが最大値とな
る周波数に対応する音階に変換される。ここで、スペク
トルの最大値は、そのスペクトルの周波数に対応して変
換された音階が通常の音階域に含まれる範囲の周波数の
スペクトルの中から選択されるので、通常の楽曲には含
まれない不所望な周波数の影響が除去される。また、変
換された音階を音階列に加える際には、変換された音階
が変わる毎に音階列に格納する。これにより、音の長さ
は無視され、異なる音階が現れるまでの音が1つの音階
として扱われる。結局、音階列には、メロディーの一部
に対応して音階が変わる毎にその音階が格納されるの
で、メロディーの速度やリズムのばらつきの影響をうけ
ない検索を実行できるようになる。
【0031】次に、本発明の第2の実施例の階差部21
0は、フーリエ変換部207により得られた音階列中の
音階の絶対値成分の偏差を補正するために、音階列中の
音階の差分である音階の階差を抽出する。より具体的に
は、階差部210において、音階列中に隣接して格納さ
れる音階の差分、例えば音階を“G”と“D”とすると
き音階“G”と音階“D”とが半音の何倍離れているか
を示す数値、を求めて音階列を音階の階差の列に変換す
る。隣接する音階のかかる階差は、隣接する音階の変化
する成分に相当し、音階の絶対値成分の影響が除去され
ているため、音階の階差を求めることにより音階の絶対
値成分の偏差が補正される。この結果、メロディーの一
部の音階の絶対値成分に依存しない検索を実行できるよ
うになる。
【0032】階差部210で得られた階差の音階列は検
索部202に入力されて、データベース203に格納さ
れた音楽情報の検索キーと一致するものが検索される。
ここで、音階の階差をデータとする音階列、即ち文字列
を検索キーとするので、例えば前方一致検索、又は類似
度検索による一致度の高い順に検索結果を出力する検索
等の従来の文字列検索技術を利用してデータベース20
3をすることができる。尚、階差部210において、音
階が音階の階差に変換されたことに対応して、本発明の
第2の実施例によるデータベース203の検索キーは、
メロディーの一部の音階の階差を格納した音階列とな
る。さらに、検索部202では、メロディーの一部の音
階の階差とデータベース203の検索キーとの一致を検
索する。以上の検索により、入力されたメロディーの一
部に最も一致するメロディーを有する楽曲が検索され
る。
【0033】出力部204は、検索部202の検索結果
に基づいて、該当する楽曲に関する音楽情報をデータベ
ース203から抽出する。出力部204は、音楽情報の
中でメロディー等の音の情報を音響信号に変換し、適当
に増幅したのちスピーカー205に出力して可聴音にす
る。一方、音楽情報の中の文字情報及び画像情報等の映
像情報は、映像信号に変換してディスプレイ206に出
力してディスプレイ206の画面上に表示される。尚、
上記の本発明の第2の実施例による情報検索システムの
構成において、スピーカー205及びディスプレイ20
6の両方が、検索システム毎に独立して設置されるもの
としているが、検索結果として出力される情報に応じて
必要な装置を設置すればよい。また、スピーカー205
及びディスプレイ206を複数の情報検索システム間で
切り換え得るよう接続してもよい。
【0034】図7は、本発明の第2の実施例による音楽
情報検索システムの階差部210の階差抽出を説明する
ための図であって、フーリエ変換部207の出力が“G
DEDCBAG”の場合に、その対応する階差を前後の
音の差が半音の何倍になっているかによって表すことに
より、“(7)(2)(−2)(−2)(−1)(−
2)(−2)”なる階差を得ることができる。ここで、
正の数の階差は、前の音よりも後の音が高いことを示
し、反対に負の数の階差は、前の音よりも後の音が低い
ことを示している。このような階差を用いた検索は、特
に楽曲の途中におけるメロディーの一部の一致を見つけ
る場合に有効である。
【0035】図8は、本発明の第2の実施例による情報
検索システムの動作の流れを簡単に示すフローチャート
である。尚、ステップ100乃至140、及びステップ
190乃至200は、本発明の第1の実施例による情報
検索システムの動作の流れを示す図5に記載のフローチ
ャートと共通である。以下では、図5に記載の本発明の
第1の実施例に関するフローチャートには示されない、
本発明の第2の実施例において固有のステップを説明す
る。
【0036】ステップ250)階差部210は、フーリ
エ変換部207より出力された音階列の隣接する音階の
差分を求めて、音階の階差の音階列を得る。
【0037】ステップ270)検索部202は、データ
ベース203からメロディーの一部の音階の階差から成
る検索キーを取り出す。
【0038】ステップ280)検索部202は、階差部
210より得られた音階の階差の列とデータベース20
3から得た検索キーと比較し、一致しない場合にはステ
ップ270に戻る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音楽情報
検索装置によれば、人が記憶しているメロディーの一部
を検索のための条件として入力して、楽曲又は楽曲の関
連情報を検索することができるので、意図した音楽情報
検索の成功確率が高くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例による情報検索システム
の構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例による音響信号のフーリ
エ変換されたスペクトルを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例による転調を説明する図
である。
【図5】本発明の第1の実施例による情報検索システム
の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例による情報検索システム
の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例による階差抽出を説明す
る図である。
【図8】本発明の第2の実施例による情報検索システム
の動作を説明するフローチャートである。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
100 音楽情報検索装置 110 入力手段 120 変換手段 130 補正手段 140 検索手段 150 出力手段 190 データベース 201 マイクロホン 202、402 検索部 203、403 データベース 204、404 出力部 205、405 スピーカー 206、406 ディスプレイ 207 フーリエ変換部 208 転調部 210 階差部 401 入力部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲のメロディー及び音楽情報をデータ
    ベースから検索する音楽情報検索装置において、 該楽曲のメロディーの一部を入力する入力手段と、 該入力手段により入力された該楽曲のメロディーの一部
    をフーリエ変換して得られるスペクトルの中で所定の音
    階の範囲に対応した周波数範囲内で強度が最大であるス
    ペクトルを示す周波数を選択し、該入力手段により入力
    された該楽曲のメロディーの一部を該周波数に対応する
    音階に符号化して音階列を生成する変換手段と、 該変換手段により生成された該音階列中の各音階の絶対
    値成分の偏差を補正する補正手段と、 該補正手段により補正された該音階列を検索条件として
    該楽曲のメロディーを検索する検索手段と、 該検索手段により検索された該楽曲のメロディーを出力
    する出力手段とを有する音楽情報検索装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記音階列の先頭の音
    階が所定の音階に一致するよう前記音階列の各音階から
    該先頭の音階と該所定の基準音階との差を差分して、前
    記音階列の各音階の前記絶対値成分の偏差を求め、該偏
    差を補正することを特徴とする請求項1記載の音楽情報
    検索装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記音階列中の隣接す
    る二つの音階を差分して、前記音階列の各音階の前記絶
    対値成分の偏差を補正することを特徴とする請求項1記
    載の音楽情報検索装置。
JP5263589A 1993-10-21 1993-10-21 音楽情報検索装置 Pending JPH07121556A (ja)

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JP5263589A JPH07121556A (ja) 1993-10-21 1993-10-21 音楽情報検索装置

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