JPH07120998A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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Publication number
JPH07120998A
JPH07120998A JP5286028A JP28602893A JPH07120998A JP H07120998 A JPH07120998 A JP H07120998A JP 5286028 A JP5286028 A JP 5286028A JP 28602893 A JP28602893 A JP 28602893A JP H07120998 A JPH07120998 A JP H07120998A
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JP
Japan
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image forming
color
image
image carrier
multicolor
Prior art date
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Pending
Application number
JP5286028A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiichiro Iijima
喜一郎 飯島
Noribumi Sato
紀文 佐藤
Minoru Kasama
稔 笠間
Nobuyuki Nakayama
信行 中山
Takeshi Noguchi
武史 野口
Kenji Kanzaki
健治 神崎
Kenichi Kobayashi
健一 小林
Satoshi Usui
聡 臼井
Katsumi Sakamaki
克己 坂巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP5286028A priority Critical patent/JPH07120998A/ja
Publication of JPH07120998A publication Critical patent/JPH07120998A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置自体の大型化、複雑化、大容量化を解消
し、低コストと省スペースを達成しながら、従前と同等
のカラー画像の生産性を確保し、更に、特定色画像の生
産性、画質を向上させる。 【構成】 複数の単色可視像が担持される多色像担持体
1と、この多色像担持体1上に特定色の単色可視像を直
接形成する特定色画像形成手段2と、単色像担持体4上
に特定色を除く各色成分単色可視像を形成する複数の単
色画像形成ユニット3と、各単色画像形成ユニット3上
の単色可視像を多色像担持体1側へ転写させる中間転写
手段5と、多色像担持体1上に形成された複数の単色可
視像を一括して像受容体7に転写させる一括転写手段6
と、多色像担持体1を単色画像形成ユニット3から切り
離す切離手段8とを備え、特定色モードM2時に、単色
画像形成ユニット3から切り離された多色像担持体1上
に特定色画像のみを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー画像を得る複
写装置、プリンタ等のカラー画像形成装置に係り、特
に、像担持体上にトナー像等の可視像が担持される複数
の画像形成ユニットにて各色成分画像を順次形成し、こ
れらを像受容体に転写するようにした所謂タンデム型の
カラー画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のカラー画像形成装置として
は、例えば図21に示すように、感光ドラム211の周
囲に帯電器212、レーザ走査スキャナ等の露光デバイ
ス213、現像器214及びクリーナ215が配設さ
れ、感光ドラム211上の静電潜像がトナー現像される
例えば四色(ブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の
単色画像形成ユニット201〜204を有し、これらの
単色画像形成ユニット201〜204を転写搬送ベルト
205に沿って搬送すると共に、各画像形成ユニット2
01〜204に対向する転写搬送ベルト205部位には
夫々一次転写器216を配設し、感光ベルト211上に
形成された各色トナー像を夫々の転写器216を介して
転写搬送ベルト205に沿って搬送される記録用紙20
6に順次重ね転写するようにしたものが既に提供されて
いる(例えば特開昭59−155871号,特開昭62
−238587号公報)。
【0003】また、各単色画像形成ユニットにて形成さ
れた各単色トナー像を中間転写ベルトに一旦転写させた
後に、記録用紙に一括転写させるようにしたものも既に
提供されている(例えば実開昭59−192159
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したタ
イプにあっては、ブラック、イエロ、マゼンタ、シアン
の各色トナー像を形成するために、夫々感光ドラム等の
像担持体を始め、例えば電子写真用の各種デバイスを具
備した四つの単色画像形成ユニット201〜204が必
要であり、更に、これらのトナー像を記録用紙206に
順次転写させるために転写搬送ベルト205あるいは中
間転写ベルトが必要不可欠になってしまう。尚、転写搬
送ベルト205あるいは中間転写ベルトには、付着する
不要トナーを除去する目的で通常クリーナが付設され
る。
【0005】このようなタイプにおいては、設置スペー
スの嵩む感光ドラム等からなる単色画像形成ユニット2
01〜204が四つ並列に設置され、しかも、クリーナ
を付設した転写搬送ベルト205あるいは中間転写ベル
トが設置されることから、機械寸法が大きくなるばかり
か、機械重量も増加するために、フレームの剛性強度等
を十分配慮した構造が必要になってしまう。この結果、
カラー画像形成装置(マーキングシステム)が複雑化、
大型化したものになり、コスト的に嵩むものになるばか
りか、駆動対象となるドラム数、ベルト数が多く、これ
らに対する駆動モータの回転負荷が増え、しかも、各々
に設置されているクリーナ215負荷が増えることか
ら、全体の負荷トルクも大きくなり、通常の電源容量
(1.5KVA)での使用が困難になってしまうという
技術的課題が生ずる。
【0006】この発明は、以上技術的課題を解決するた
めに為されたものであって、装置自体の大型化、複雑
化、大容量化を解消し、低コストと省スペースを達成し
ながら、従前と同等のカラー画像の生産性を確保するこ
とができ、更に、特定色画像の生産性、画質を向上させ
ることができるカラー画像形成装置を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、各色成分に対応する複数の単色可視
像が担持される多色像担持体1と、この多色像担持体1
上に特定色の単色可視像を直接形成する特定色画像形成
手段2と、夫々単色像担持体4を有し、当該単色像担持
体4上に特定色を除く各色成分に対応する単色可視像を
形成する複数の単色画像形成ユニット3(例えば3a〜
3c)と、各単色画像形成ユニット3(3a〜3c)の
単色像担持体4上の単色可視像を多色像担持体1側へ転
写させる中間転写手段5と、多色像担持体1上に形成さ
れた複数の単色可視像を一括して像受容体7に転写させ
る一括転写手段6と、多色像担持体1を単色画像形成ユ
ニット3(3a〜3c)から切り離す切離手段8とを備
えたものである。
【0008】このような技術的手段において、上記多色
像担持体1としては、ベルト状、ドラム状等適宜選定し
て差し支えないが、設置スペースの点からすればベルト
状のものが好ましい。そして、この多色像担持体1とし
ては、単色可視像を担持する機能に加えて、単色画像形
成ユニット3からの単色可視像を中間転写手段5を介し
て転写保持する機能が必要であり、この点で、単色像担
持体4と異なる。
【0009】また、上記特定色画像形成手段2は、単色
画像形成ユニット3の画像形成方式と必ずしも一致して
いる必要はなく、多色像担持体1上に直接特定色の単色
可視像を形成するものであれば、レーザ走査デバイス等
の露光デバイスやイオン流記録ヘッド等で形成された潜
像を特定色の現像器でトナー現像したり、あるいは、イ
ンクジェット記録ヘッドにて可視像を形成する等適宜選
定して差し支えない。そしてまた、この特定色画像形成
手段2の特定色としては、通常単色での使用頻度の高い
色であるブラックが選定されるが、必ずしもこれに限定
されない。更にまた、特定色画像形成手段2と単色画像
形成ユニット3との位置関係については、多色像担持体
1の進行方向に対して単色画像形成ユニット3の上流
側、下流側あるいはその中間部のいずれに配置しても差
し支えない。
【0010】更に、単色画像形成ユニット3としては、
ドラム状、ベルト状等の単色像担持体4上に単色可視像
を形成し得るものであれば、電子写真方式を始め各種の
画像形成方式を採用して差し支えない。
【0011】また、中間転写手段5としては、各単色画
像形成ユニット3の単色像担持体4上の単色可視像を多
色像担持体1へ転写させるものであれば、静電転写、熱
転写、加圧転写方式等適宜選定して差し支えなく、ま
た、レイアウトについては各単色画像形成ユニット3毎
に個々的に設けてもよいし、あるいは、一つのものを移
動させて共用するようにしてもよい。また、一括転写手
段6についても、多色像担持体1上の各単色可視像を像
受容体7側へ一括転写させるものであれば、静電転写、
熱転写、加圧転写方式等適宜選定して差し支えない。
【0012】また、上記切離手段8としては、多色像担
持体1を単色画像形成ユニット3から切り離すものであ
れば、多色像担持体1側を移動させてもよいし、あるい
は、単色画像形成ユニット3側を移動させてもよいし、
両者を共に移動させる等適宜選定することができるが、
単色画像形成ユニット3側を移動させるということは位
置合わせが面倒になる懸念があり、位置合せが容易であ
るという点からすれば、多色像担持体1側を移動させる
方が好ましい。この場合において、上記多色像担持体1
の移動方式としては、単色画像形成ユニット3から離間
する方向へリトラクトさせるものであれば、平行移動、
あるいは、ベルト状の多色像担持体であれば、一点を回
転軸として揺動移動させる等適宜選定して差し支えな
く、その移動距離についても、単色画像形成ユニット3
が停止している状態で多色像担持体1が作動したとして
も、多色像担持体1と各単色画像形成ユニット3が干渉
しない程度であれば適宜選定して差し支えない。
【0013】また、上記切離手段8の具体的態様として
は、基本的に多色像担持体1を単色画像形成ユニット3
から切離できるものであればよいが、露光ポイント等の
画像形成位置のずれに伴なう画質低下や衝撃によるデバ
イスの破損等を有効に防止するという観点からすれば、
切り離し位置あるいは切り離し前の基準位置において可
動対象物としての例えば多色像担持体1を衝撃を与える
ことなく正確に位置合せすることが必要である。このと
き、切離手段8としては、多色像担持体1及び単色画像
形成ユニット3の少なくともいずれか一方側をリトラク
ト自在に可動支持する可動支持手段と、可動対象物を切
り離し位置と切り離し前の基準位置とに位置合わせする
位置合わせ手段とを具備させればよい。
【0014】また、本願におけるカラー画像形成装置の
動作モードは、基本的にカラーモードM1以外に特定色
だけの特定色(単色)モードM2をも実行し得ることが
前提になる。この場合においては、カラーモードM1以
外に特定色モードM2が選択されるモード選択手段9
と、このモード選択手段9にてカラーモードM1が選択
される場合には全体系を作動させ、一方、特定色モード
M2が選択された場合には、上記切離手段8にて多色像
担持体1を各単色画像形成ユニット3(3a〜3c)か
ら切り離し、各単色画像形成ユニット3(3a〜3c)
及び中間転写手段5を停止させ、多色像担持体1、特定
色画像形成手段2及び一括転写手段6を作動させるモー
ド制御手段10とを具備させるようにすればよい。
【0015】更に、カラーモードM1と特定色モードM2
とを選択できるタイプにおいて、処理効率をより向上さ
せるという観点からすれば、特定色画像形成手段2とし
て可視像形成速度が選択的に可変設定されるものを用
い、モード制御手段9が特定色モードM2選択時に多色
像担持体1及び特定色画像形成手段2をカラーモードM
1選択時よりも高速で作動させるようにすることが好ま
しい。
【0016】
【作用】上述したような技術的手段によれば、例えば図
1に示すように、モード選択手段9がカラーモードM1
を選択すると、モード制御手段10がカラーモードM1
を実行する。このとき、多色像担持体1の進行方向に対
して各単色画像形成ユニット3(3a〜3b)の下流側
に特定色画像形成手段2が配置されているものを例に挙
げると、特定色画像形成手段2は、多色像担持体1上に
直接特定色の単色可視像を形成する。一方、各単色画像
形成ユニット3(3a〜3b)は夫々単色像担持体4上
に夫々所定の単色可視像を形成した後に、中間転写手段
5が各単色画像形成ユニット3の単色像担持体4上の単
色可視像を所定のタイミング(特定色の単色可視像が中
間転写部位を通過するタイミング)で多色像担持体1側
に多重転写(一次転写)する。この状態において、多色
像担持体1上には各色成分(特定色及び単色画像形成ユ
ニットの各色成分)の単色可視像が順次重ね形成される
ことになり、これらの重ね可視像が一括転写部位を通過
するタイミングにおいて、一括転写手段6は重ね可視像
を像受容体7側へ一括転写(二次転写)する。
【0017】次に、モード選択手段9が特定色モードM
2を選択すると、モード制御手段10が特定色モードM2
を実行する。このとき、モード制御手段10は上記切離
手段8にて多色像担持体1を各単色画像形成ユニット3
(3a〜3c)から切り離し、各単色画像形成ユニット
3(3a〜3c)及び中間転写手段5を停止させ、多色
像担持体1、特定色画像形成手段2及び一括転写手段6
を作動させる。このため、多色像担持体1が循環回転し
たとしても、多色像担持体1と各単色画像形成ユニット
3とが相互に干渉し合うことはなく、特定色の単色可視
像のみが多色像担持体1上に形成され、一括転写手段6
にて像受容体7に転写される。
【0018】尚、この発明における切離手段8は、カラ
ーモードM1若しくは特定色モードM2選択時において画
像形成過程の中で作動するものであり、この点で、紙詰
まり時やメンテナンス時において画像形成ユニットの一
部を切離するもの(例えば特開昭63−296078
号,特開昭64−40847号、特開昭64−4084
8号)とは相違する。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実施
例1を示す。同図において、符号21〜24は例えばブ
ラック、イエロ、マゼンタ、シアンの色成分トナー像を
形成する#1〜#4の画像形成ユニットである。
【0020】この実施例において、上記#1画像形成ユ
ニット21は、駆動ロール32と従動ロール33との間
に掛け渡されて縦方向に沿って循環回転する縦型の感光
ベルト(本願発明の多色像担持体に相当)31を有す
る。尚、この感光ベルト31は後述する#2〜#4画像
形成ユニット22〜24の感光ベルト51よりも長尺に
形成されている。この感光ベルト31の周囲には、当該
感光ベルト31の回転方向に沿って、帯電器34、ブラ
ック系現像器35、上記#2〜#4画像形成ユニット2
2〜24、転写器36、クリーナ37が配設されてい
る。より具体的に述べると、上記帯電器34は、感光ベ
ルト31の従動ロール33に対向配置される例えばコロ
トロンで構成されており、感光ベルト31を表面側から
帯電する。また、ブラック系現像器35は、感光ベルト
31における後述するROS光学系25からの露光ポイ
ントP1の下流側に設けられ、ROS光学系25にて形
成されたブラック用静電潜像をブラックトナーにて現像
する。更に、転写器(本願発明の一括転写手段に相当)
36は、感光ベルト31の駆動ロール32部位を転写ポ
イントTとして対向配置されて所定のバイアスが印加さ
れるバイアス転写ロールからなり、紙送り系40にて搬
送される記録用紙(本願発明の像受容体に相当)41に
感光ベルト31上の各色成分トナー像を一括転写する。
更にまた、クリーナ37は感光ベルト31上の残留トナ
ーを除去する。尚、この実施例においては、帯電器3
4、ROS光学系25及びブラック系現像器35が本願
発明の特定色画像形成手段に相当する。
【0021】また、#2〜#4画像形成ユニット(本願
発明の単色画像形成ユニットに相当)22〜24は、夫
々駆動ロール52と従動ロール53との間に掛け渡され
て横方向に循環回転する感光ベルト(本願発明の単色像
担持体に相当)51を有し、各感光ベルト51の従動ロ
ール53部位が転写ポイントT2〜T4として感光ベルト
31に近接配置されている。そして、各感光ベルト51
の周囲には、当該感光ベルト51を帯電するコロトロン
等の帯電器54、後述するROS光学系25からの各色
成分静電潜像を対応するイエロトナー(マゼンタトナ
ー,シアントナー)で現像するイエロ系(マゼンタ系,
シアン系)現像器55、感光ベルト51上の残留トナー
を除去するクリーナ56が配設されている。
【0022】更に、図2において、画像処理系26は、
例えば図示外の原稿読取スキャナにて読取ったフルカラ
ー原稿情報を各色成分信号に分解処理し、夫々の信号を
画像メモリ27に格納しておくと共に、所定のタイミン
グでROS光学系25に各色成分信号を送出する。この
ROS(Raster Output Scannorの略)光学系25は、
例えば各色成分毎に別系統の半導体レーザ及びその走査
光学系からなるものであり、画像処理系26からのタイ
ミング信号に同期して画像メモリ27から読み出された
各色成分信号に応じた光信号を照射し、ミラー28を介
して各感光ベルト31,51の各露光ポイントP1〜P4
に導くようになっている。
【0023】また、この実施例においては、図2及び図
3に示すように、上記#2〜#4画像形成ユニット22
〜24の転写ポイントT2〜T4に対応する感光ベルト3
1の裏面側にはコロトロン等の転写器(本願発明の中間
転写手段に相当)57〜59が夫々配設されており、こ
の転写器57〜59に対向する感光ベルト51の従動ロ
ール53は転写器57〜59の対向ロールとして接地さ
れている。
【0024】そしてまた、上記各感光ベルト51は、特
に図4に示すように、表面側に感光層(例えば電荷輸送
層及び電荷発生層からなるOPC有機感光層)511、
裏面側に導電層512を有する2層構造であるが、感光
ベルト31は、裏面側から転写電界を与え、ブラック以
外のトナーを転写させる必要性から、表面側に感光層3
11、その裏面側に導電層312を有することに加え
て、導電層312の裏面側に絶縁性のベース層313を
有する3層構造であり、これによって、導電層312で
電荷を逃がすことなく転写電界を生成し得るのである。
尚、符号50は感光ベルト51と感光ベルト31との間
に確保される所定ギャップ(この実施例では記録用紙4
1が通過し得る程度(100μm以内)のギャップ)の
空気層を示すが、両ベルト51,31が接触していても
よい。
【0025】また、上記紙送り系40は、図示外の給紙
カセット内の記録用紙41を搬送ロール42で転写ポイ
ントTへと搬送し、転写ポイントTを通過した記録用紙
41を搬送ベルト43を介して加熱定着ロール等の定着
器44へと搬送するものである。
【0026】更にまた、図2において、上記#1画像形
成ユニット21は図示外のリトラクト機構にて#2〜#
4画像形成ユニット22〜24から図中一点鎖線で示す
ように平行姿勢のまま切り離されるようになっている。
尚、図2における#1画像形成ユニット21のリトラク
ト位置(一点鎖線で示す位置)は切り離し動作を強調す
る上で実際のリトラクト位置よりも誇張して図示してい
る。
【0027】この実施例で用いられるリトラクト機構1
00の具体例を図5及び図6に示す。同図において、符
号101,102は感光ベルト31の駆動ロール32、
従動ロール33を回転支承するボックス状の浮動フレー
ムであり、スプリング部材103,104で夫々弾性支
持されている。そして、上記浮動フレーム101、10
2の底壁部には下方に延びる一対のラック部材105が
夫々設けられ、各ラック部材105にはピニオンギア1
06が噛合し、図示外の減速ギア列を介して4つの駆動
モータ111〜114に駆動連結されている。尚、符号
107はラック部材105の進退軌跡を案内するガイド
ブロック、108は駆動ロール32の駆動モータであ
る。
【0028】また、上記浮動フレーム101、102の
幅方向両側には夫々ストッパ片121が突出形成されて
おり、このストッパ片121がリトラクト位置あるいは
基準位置に到達した時点でロック機構122にて拘束保
持されるようになっている。この実施例において、上記
ロック機構122は、図6及び図7に示すように、上記
ストッパ片121が係合する一対の係合溝(リトラクト
位置,基準位置に対応)124,125を有する断面E
字状のロックホルダ123と、このロックホルダ123
をストッパ片121と係合するセット位置とストッパ片
121と干渉しない待機位置との間で進退動させるアク
チュエータ(例えば電磁ソレノイドアクチュエータ)1
26とを備え、所定の位置に到達したストッパ片121
を係合溝124又は125に係合させ、ストッパ片12
1を拘束保持するものである。尚、この実施例では、上
記ストッパ片121側に例えば断面三角形状あるいは円
弧状の位置決め突起127が形成され、係合溝124,
125側には位置決め突起127に対応した位置決め孔
128が形成され、位置決め突起127が係止溝124
又は125に係合あるいは離脱する際に位置決め孔12
8に係脱自在に嵌合するようになっている。
【0029】更に、上記浮動フレーム101、102の
上方位置(基準位置に相当)を規制するために、浮動フ
レーム101、102の幅方向側方上部には例えば発光
素子及び受光素子からなる光センサ131、132が設
けられ、更に、浮動フレーム101、102の上壁部に
は浮動フレーム101、102が規制位置に到達した段
階で光センサ131、132の光を反射するセンサマー
ク突片133、134が設けられている。一方、上記浮
動フレーム101、102の下方位置(リトラクト位置
に相当)を規制するために、浮動フレーム101、10
2の下方には圧力センサ135、136が設けられ、浮
動フレーム101、102の底壁部が圧力センサ13
5、136に当接した時点の圧力変化により浮動フレー
ム101、102の下方規制位置が検知されるようにな
っている。
【0030】そして、上記光センサ131、132及び
圧力センサ135、136の検知信号はリトラクト制御
系140に取り込まれ、このリトラクト制御系140は
駆動モータ111〜114を適宜制御する。このリトラ
クト制御系140の処理フローを図8、図9に示す。図
8において、先ず、カラーモードM1選択時(ST1)
には、先ず、各光センサ131、132の出力が目標値
にあるか否かをチェックし(ST2)、なければ、浮動
フレーム(可動支持部材)101、102が指定範囲内
に到着するまで駆動モータ111〜114を通常駆動さ
せる(ST3,4)。この後、各光センサ131、13
2出力が目標値に達するか否かをチェックしながら、浮
動フレーム101、102が基準位置になるよう各駆動
もモータ111〜114を微調整する(ST5,6)。
そして、浮動フレーム101、102が基準位置に到達
した時点で、ロック機構122にてストッパ片121を
拘束保持することにより浮動フレーム101、102を
固定し、カラーモードを実行する(ST7,8)。一
方、ST2において、各光センサ131、132の出力
が目標値にあると判断される場合には、既にカラーモー
ド位置にセットされているものと判断し、直ちにカラー
モードを実行する(ST2,8)。
【0031】また、図9において、白黒モードM2選択
時(ST1)には、先ず、各圧力センサ135、136
の出力が目標値にあるか否かをチェックし(ST2)、
なければ、圧力センサ135、136出力が変化するま
で駆動モータ111〜114を通常駆動させる(ST
3,4)。この後、各圧力センサ135、136出力が
目標値に達するか否かをチェックしながら、浮動フレー
ム101、102が基準位置になるよう各駆動もモータ
111〜114を微調整する(ST5,6)。そして、
浮動フレーム101、102が基準位置に到達した時点
で、ロック機構122にてストッパ片121を拘束保持
することにより浮動フレーム101、102を固定し、
白黒モードを実行する(ST7,8)。一方、ST2に
おいて、各圧力センサ135、136の出力が目標値に
あると判断される場合には、既に白黒モード位置にセッ
トされているものと判断し、直ちに白黒モードを実行す
る(ST2,8)。
【0032】更に、この実施例に係るカラー画像形成装
置のプロセス制御系を図10に示す。同図において、符
号60はカラーモード若しくは白黒モードのいずれかの
モードを選択するモードセレクタであり、モードセレク
タ60にてカラーモードM1が選択されると、カラーモ
ード制御系61が働き、リトラクト機構100、紙送り
系40、ROS光学系25、#1〜#4画像形成ユニッ
ト21〜24、#1〜#4転写器36、57〜59を作
動させる。一方、モードセレクタ60にて白黒モードM
2が選択されると、白黒モード制御系62が働き、RO
S光学系25のブラック以外の色成分画像形成部分、#
2〜#4画像形成ユニット22〜24、#2〜#4転写
器57〜59を停止させ、リトラクト機構100、紙送
り系40、ROS光学系25のブラック画像形成部分、
#1画像形成ユニット21、#1転写器36のみを作動
させる。そしてまた、この実施例では、カラーモードM
1か白黒モードM2かによってプロセス速度(速度信号v
1,v2)を切換る速度切換回路63が設けられている。
【0033】この実施例において、上記速度切換回路6
3は、紙送り系40、ROS光学系25のブラック画像
形成部分、#1画像形成ユニット21、#1転写器36
に対するプロセス速度を切換えるものであり、カラーモ
ードM1選択時には通常速度v1に切換え、白黒モードM
2選択時には高速速度v2に切換るようになっている。こ
こで、上記ROS光学系25のブラック画像部分につい
てプロセス速度を変化させるには、半導体レーザの照射
タイミング及び走査光学系であるポリゴンミラーの回転
等を変化させ、書込み速度を変化させることが必要にな
る。尚、#2〜#4画像形成ユニット22〜24を始め
とする他の要素はカラーモードM1に対応したプロセス
速度で動作するようになっている。
【0034】また、この実施例で用いられる速度切換回
路63の具体例としては、例えば図11(a)に示すよ
うに、モードセレクタ60からのセレクト信号STに基
づいて速度信号v1,v2をデータセレクタ631で切換
え選択するようにしたり、あるいは、図11(b)に示
すように、モードセレクタ60からのセレクト信号ST
をCPU632で判断し、セレクト信号STに応じた分
周比信号を出力し、この分周比信号に基づいてラッチ6
33及びカウンタ634の分周比を決定し、この分周比
に応じた速度信号v1,v2を切換え選択するようにする
ものが挙げられる。
【0035】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の作動について説明する。先ず、カラーモード制御系
61の処理内容について説明する。カラーモードM1が
選択されると、リトラクト機構100は#1画像形成ユ
ニット21を基準位置にセットし、#1画像形成ユニッ
ト21と#2〜#4画像形成ユニット22〜24とを機
能的に結合する。この状態において、今、図示外の原稿
読取スキャナにてカラー原稿が読取られたとすると、フ
ルカラー画像情報が画像処理系26に取り込まれ、各色
成分信号に分解処理された後に画像メモリ27に格納さ
れる。これと同時に、#1〜#4画像形成ユニット21
〜24の感光ベルト31、51がクリーニングされた後
に帯電され、この状態において、ROS光学系25は、
画像メモリ27に格納されている各色成分信号を順次読
み出し、#1画像形成ユニット21の露光ポイントP1
へ最初にブラック画像成分に対するビームを照射し、以
後、所定の間隔をおいて#2〜#4の画像形成ユニット
22〜24の露光ポイントP2〜P4へイエロ画像成分、
マゼンタ画像成分、シアン画像成分に対するビームを照
射し、各感光ベルト31、51上に各色成分の静電潜像
を形成する。
【0036】この後、感光ベルト31上に形成されたブ
ラック静電潜像はブラック系現像器35にてブラックト
ナー現像され、また、#2〜#4画像形成ユニット22
〜24では、感光ドラム51上に形成されたイエロ静電
潜像(マゼンタ静電潜像、シアン静電潜像)がイエロ系
(マゼンタ系、シアン系)現像器55にて各色トナー現
像される。そして、上記感光ドラム31の循環回転に伴
ってブラックトナー像が転写ポイントT2に到達する
と、#2転写器57が作動し、#2画像形成ユニット2
2の感光ドラム51上のイエロトナー像が感光ベルト3
1上のブラックトナー像上に重ね転写される。この後、
ブラックトナー像及びイエロトナー像が転写ポイントT
3に到達すると、#3転写器58が作動し、#3画像形
成ユニット23の感光ドラム51上のマゼンタトナー像
が感光ベルト31上のブラックトナー像、イエロトナー
像上に重ね転写される。更に、感光ドラム31上の各色
トナー像が転写ポイントT4に到達すると、#4転写器
59が作動し、#4画像形成ユニット24の感光ドラム
51上のシアントナー像が感光ドラム31上の既設の色
トナー像上に重ね転写される。この段階において、4層
のトナー像が感光ベルト31上に形成されることにな
り、この4層のトナー像が転写ポイントTに到達する
と、#1転写器36が作動し、紙送り系40にて搬送さ
れた記録用紙41に4層のトナー像が一括転写され、転
写された記録用紙41は搬送ベルト43を経由して定着
器44に進入し、排出される。
【0037】次に、白黒モード制御系62の処理内容に
ついて説明する。先ず、白黒モードM2が選択される
と、リトラクト機構100が#1画像形成ユニット21
をリトラクト位置に退避させ、#1画像形成ユニット2
1と#2〜#4画像形成ユニットとを切り離す。この状
態において、#1画像形成ユニット21の感光ベルト3
1がクリーニングされた後に、帯電器34にて帯電さ
れ、その後、ROS光学系25にてブラック画像部分に
対応するビームが感光ベルト31の露光ポイントP1に
照射されて感光ベルト31上にブラック静電潜像が形成
される。この後、感光ベルト31上に形成されたブラッ
ク静電潜像はブラック系現像器35にてブラックトナー
現像され、このブラックトナー像が感光ベルト31の循
環回転に伴って転写ポイントTへ搬送される。このと
き、#2〜#4画像形成ユニット22〜24及び#2〜
#4転写器57〜59は停止状態にあり、#2〜#4画
像形成ユニット22〜24の各感光ベルト51は感光ベ
ルト31から切り離された状態にあることから、感光ベ
ルト31上のブラックトナー像が#2〜#4画像形成ユ
ニット22〜24通過時に破壊されることはなく、転写
ポイントTへ到達する。この段階において、#1転写器
36が作動し、感光ベルト31上のブラックトナー像が
記録用紙41に一括転写され、当該記録用紙41は定着
器44を経て排出される。
【0038】このような画像形成サイクルによるカラー
画像の生産性は、図20に示す従前のシステムと同等で
あり、白黒画像の生産性は、カラー画像のタイプに比べ
てプロセス速度が速くなる分だけ向上し、かつ、白黒画
像に他の#2〜4画像形成ユニット22〜24の色成分
が混じるという事態や、白黒画像が削り取られるという
事態は全く見られず、白黒画像の画質は極めて良好に保
たれる。
【0039】◎実施例2 図12はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例2を示す。同図において、カラー画像形成装置の基
本的構成は実施例1と略同様である(実施例1と同様な
構成要素については実施例1と同様な符号を付してここ
ではその詳細な説明を省略する)が、実施例1と異な
り、#1画像形成ユニット21は、駆動ロール32と従
動ロール33との間に掛け渡される縦型の誘電ベルト
(本願発明の多色像担持体に相当)71を有し、特に、
この実施例では、上記誘電ベルト71としては、ポリエ
チレンテレフタレート75μm厚のものを使用した。
【0040】また、#1画像形成ユニット21の潜像書
き込みデバイスとしてはイオン流ヘッド72が用いら
れ、画像処理系26からブラック画像に対応する信号が
供給され、イオン照射ポイントP1に画像信号に応じた
イオン流を照射する。また、画像処理系26は、ブラッ
ク以外の色成分画像に対応する信号をROS光学系25
に供給し、ROS光学系25は#2〜#4画像形成ユニ
ット22〜24の露光ポイントP2〜P4にブラック以外
の色成分画像に対応する信号に基づくビームを照射す
る。尚、この実施例では、イオン流ヘッド72及びRO
S光学系25はいずれも400dpiの分解能を持ち、
ROS光学系25のビームの使用波長は例えば780n
mであり、#2〜#4画像形成ユニット22〜24の感
光ベルト51としては同波長に感度のあるOPCを用い
た。
【0041】更に、この実施例で用いられるカラー画像
形成装置のプロセス制御系を図13に示す。同図におい
て、プロセス制御系の基本的構成は、実施例1と略同様
に、カラーモード制御系61にて全体系を作動させ、白
黒モード制御系62にて、リトラクト機構100、紙送
り系40、イオン流ヘッド72、#1画像形成ユニット
21、#1転写器36のみを作動させるものである。ま
た、速度切換回路63は、紙送り系40、イオン流ヘッ
ド72、#1画像形成ユニット21、#1転写器36に
対するプロセス速度を切換えるものであり、カラーモー
ドM1選択時には通常速度v1に切換え、白黒モードM2
選択時には高速速度v2に切換るようになっている。
【0042】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の作動について説明する。先ず、カラーモードM1選
択時について説明すると、実施例1と略同様な画像形成
過程を経て、誘電ベルト71上にブラックトナー像が直
接形成され、イエロトナー像、マゼンタトナー像及びシ
アントナー像がブラックトナー像の上に順次重ね転写さ
れ、この後、4層のトナー像が#1転写器(バイアス転
写ロール)36にて記録用紙41に一括転写される。こ
こで、誘電ベルト71の駆動ロール32径をφ30、ま
た、感光ベルト51の駆動ロール52径もφ30とし、
#2〜#4の画像形成ユニット22〜24の各転写ポイ
ントT2〜T4間ピッチを120mmという条件下で、カ
ラーモードM1を実行したところ、160mm/sのプ
ロセス速度で、JISA4判横置きにて40枚/分を得
ることができた。
【0043】また、#2〜#4転写器57〜59の印加
電圧として#2=4KV,#3=5.5KV,#4=
6.5KVとしたところ、十分な高画質が得られること
が確認された。この点、図21に示す比較例において
は、#4の転写器として大体8〜10KVの印加電圧を
必要としていたのに比べると、電源電圧を低減できる
分、ローコスト、ローパワーを実現することが可能にな
る。
【0044】次に、白黒モードM2選択時について説明
する。白黒モードM2選択時においては、帯電された誘
電ベルト71上にイオン流ヘッド72にてブラック静電
潜像が形成され、ブラック系現像器35にてブラックト
ナー現像された後に、当該ブラックトナー像が転写ポイ
ントTに到達した時点で#1転写器(バイアス転写ロー
ル)にて記録用紙41に転写される。このとき、速度切
換回路63が紙送り系40、イオン流ヘッド72、#1
画像形成ユニット21、#1転写器36のプロセス速度
を高速速度v2に切り換えるので、カラーモードM1選択
時よりも画像形成処理速度が高速になる。
【0045】より具体的に述べると、白黒モードM2選
択時には、400mm/sのプロセス速度で、JIS規
格A4判横置きにて約100枚/分の高速処理が可能に
なることが確認された。ここで、画像処理系26の処理
としてはブラック画像データのみであり、他の色成分の
データ処理が不要になることから、フルカラー時に比べ
て約4倍の処理が可能であり、フルカラー時の2.5倍
のプロセス速度に対しては十分対応できた。また、イオ
ン流ヘッド72の記録速度の変更については、所定の性
能の範囲内においてタイミング制御の変更により容易に
対応できた。更に、#1現像器(ブラック系現像器)3
5は、#2〜#4現像器55に比べて約2.5倍の処理
能力が必要になるため、#2〜#4現像器55よりも多
くの容量を必要とする。更にまた、#1転写器(バイア
ス転写ロール)については、トナー層が1層となるた
め、高速の場合でも、バイアス電圧をフルカラー時の
1.5倍にするだけで十分な転写効率が得られた。以上
から、各種制御パラメータの変更とブラック系現像器3
5の大容量化のみで、白黒プリントの高速化に対応する
ことができた。
【0046】◎実施例3 図14はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例3を示す。同図において、カラー画像形成装置の基
本的構成は実施例1と略同様であるが、実施例1と異な
り、図示外のリトラクト機構は#1画像形成ユニット2
1を駆動ロール32を回転軸として揺動させ、#2〜#
4画像形成ユニット22〜24からリトラクトさせるよ
うにしたものである。尚、この実施例に係るリトラクト
機構の具体例としては実施例1の従動ロール33側に設
けたものをそのまま使用することが可能である。この実
施例においても、実施例1と略同様な作用を奏するが、
実施例1に比べて、リトラクト機構の構成が簡略化され
る。
【0047】◎実施例4 図15はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例4を示す。同図において、カラー画像形成装置の基
本的構成は実施例3と略同様であるが、実施例3と異な
り、#2〜#4の画像形成ユニット22〜24が感光ド
ラム81を具備しているものであり、実施例3に比べ
て、より装置の小型化が実現される。尚、実施例3と同
様な構成要素については実施例3と同様な符号を付して
ここではその詳細な説明を省略する。また、本実施例の
変形例として、#1画像形成ユニット21の感光ベルト
31をドラムで構成するようにしてもよい。
【0048】◎実施例5 図16はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例5を示す。同図において、カラー画像形成装置の基
本的構成は実施例3と略同様であるが、実施例3と異な
り、#1画像形成ユニット21の露光ポイントP1及び
ブラック系現像器35が感光ベルト31の回転方向に対
し#2〜#4画像形成ユニット22〜24の下流側に配
置されている。尚、実施例3と同様な構成要素について
は実施例3と同様な符号を付してここではその詳細な説
明を省略する。このタイプによれば、カラーモード時に
は、#2〜#4の画像形成ユニット22〜24で形成さ
れた各色成分トナー像が感光ベルト31上に順次重ね転
写され、この3層のトナー像の上にブラックトナー像が
重ね形成され、4層のトナー像が#1転写器36にて記
録用紙41に転写される。
【0049】◎実施例6 図17はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例5を示す。同図において、カラー画像形成装置は、
上述した各実施例と異なり、画像メモリ27を具備して
いない。このため、画像処理系26は入力画像データを
順次処理し、ストックすることなく各色成分信号を次々
にROS光学系25へ転送し、ROS光学系25にて各
露光ポイントP1〜P4へ各色成分信号に応じたビームを
同時に照射する。このとき、図17及び図18に示すよ
うに、#1感光ベルト31の露光ポイントP1と転写ポ
イントT2との間のスパンは#2感光ベルト51の露光
ポイントP2と転写ポイントT2との間のスパンに対応
し、また、#1感光ベルト31の露光ポイントP1と転
写ポイントT3との間のスパンは#3感光ベルト51の
露光ポイントP3と転写ポイントT3との間のスパンに対
応し、更に、#1感光ベルト31の露光ポイントP1と
転写ポイントT4との間のスパンは#4感光ベルト51
の露光ポイントP4と転写ポイントT4との間のスパンに
対応するように設定されている。従って、ROS光学系
25から4色のビームが同時に照射されたとしても、露
光ポイントPと転写ポイントとの距離を調整することに
より、感光ベルト31上に各色成分トナー像が順次重ね
転写される。
【0050】◎実施例7 図19はこの発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施例7を示す。尚、上記各実施例と同様な構成要素につ
いては上記各実施例と同様な符号を付してここではその
詳細な説明を省略する。同図において、#1画像形成ユ
ニット21は、上記各実施例と異なり、一つの駆動ロー
ル92と二つの従動ロール93,94との間に掛け渡さ
れる横型の感光ベルト90を有し、この感光ベルト90
の周囲に帯電器34、ブラック系現像器35、#2〜#
4画像形成ユニット22〜24、転写器36、クリーナ
37を配設したものである。また、#2〜#4画像形成
ユニット22〜24の基本的構成は縦置きの感光ベルト
95を備えている点を除いて上記各実施例と略同様であ
る。更に、この実施例において、上記転写器36は感光
ベルト91の水平部の下側に位置する駆動ロール92に
対向配置するものであり、上記紙送り系40及び定着器
44は感光ベルト91の下方側スペースを利用して設け
られ、記録用紙41は転写器36を通過した後に搬送ベ
ルト43を介して定着器44へ搬送される。従って、こ
の実施例においても、感光ベルト91上に各色成分トナ
ー像が順次重ね形成され、#1転写器36にて記録用紙
41に一括転写される。
【0051】また、この実施例におけるリトラクト機構
(図示せず)は、図中一点鎖線で示すように、駆動ロー
ル92を回転軸として#1画像形成ユニット21を揺動
させ、#2〜#4画像形成ユニット22〜24からリト
ラクトさせるものであり、#1画像形成ユニット21の
下方にあるデッドスペースを有効に利用したものであ
る。
【0052】◎実施例8 この実施例に係るカラー画像形成装置の基本的構成は、
実施例1と略同様であるが、リトラクト機構が実施例1
と異なる。すなわち、この実施例に係るリトラクト機構
は、図20(a)(b)に示すように、#1画像形成ユ
ニット21の感光ベルト31の裏面にベルト押し上げ部
材を設置し、白黒モードM2が選択された時にはベルト
押し上げ部材を後退させ、#2〜#4画像形成ユニット
22〜22の各感光ベルト51と感光ベルト31とを1
〜3mm程度離間させておき、カラーモードM1が選択
された時にはベルト押し上げ部材を進出作動させ、感光
ベルト31と各感光ベルト51とを接触配置させるよう
にしたものである。ここで、ベルト押し上げ部材として
は、例えば図20(a)(b)に示すように、ソレノイ
ドアクチュエータ65の進退動に応じて回動するアーム
66の先端に弾性フィルム67を幅方向に沿って平行に
配置すると共に、弾性復帰スプリング68で弾性フィル
ム67を後退方向へ付勢し、ソレノイドアクチュエータ
65のロッド後退時に回動アーム66を介して弾性フィ
ルム67を弾性復帰スプリング68に抗して感光ベルト
31側へ押し付け、感光ベルト31を押し上げる構造の
ものが用いられている。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1〜4
いずれかに記載の発明によれば、特定色成分の画像形成
ユニットの多色像担持体の周囲に、他の色成分の単色画
像形成ユニットを配設し、各単色画像形成ユニットの単
色可視像を多色像担持体へ一旦中間転写させた後に像受
容体に一括転写させるようにしたので、従前の所謂タン
デム型のカラー画像形成装置においては、各色成分の画
像形成ユニットからなるサブシステムを転写ベルトや中
間転写ベルト等の周囲に配設するという構造に比べ、一
つのサブシステムを省略することができる。このため、
一つのサブシステムが省略される分だけ、装置スペース
及び装置負荷が少なくなり、その分、従前の生産性を維
持しながら、小型化、コストの低廉化、電源容量の低減
を図ることができ、装置の簡素化を実現することができ
る。
【0054】特に、この発明においては、多色像担持体
が単色画像形成ユニットから切離される切離手段を備え
ているので、特定色画像のみを形成する際に切離手段を
作動させ、多色像担持体に特定色画像形成手段にて画像
形成するようにすれば、多色像担持体上の特定色可視像
と各単色画像形成手段とが干渉し合う事態を確実に回避
することができ、高画質の特定色画像を確実に得ること
ができる。
【0055】また、請求項2記載の発明によれば、切離
手段の構成を工夫することにより、多色像担持体と各単
色画像形成ユニットとを衝撃なく確実に位置合せするこ
とができ、その分、装置寿命を不必要に縮めることな
く、安定した画像形成を実現することができる。
【0056】更に、請求項3記載の発明によれば、作像
モードに必要な構成要素のみを作動させるようにしたの
で、フルカラー画像のみならず、特定色画像を効率的に
形成することが可能になる。更にまた、請求項4記載の
発明によれば、作像モードに必要な構成要素のみを作動
させ、かつ、特定色モード選択時には特定色画像の形成
速度を高速に切り換えるようにしたので、特定色モード
選択時において特定色画像を高速に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るカラー画像形成装置の構成を
示す説明図である。
【図2】 実施例1に係るカラー画像形成装置の構成を
示す説明図である。
【図3】 実施例1に係る#2〜#4画像形成ユニット
の転写部構造を示す説明図である。
【図4】 実施例1に係る#2〜#4画像形成ユニット
の感光ベルト及び#1画像形成ユニットの感光ベルトの
構造を示す詳細図である。
【図5】 実施例1に係るリトラクト機構を具体例を示
す説明図である。
【図6】 図5中IV方向から見た矢視図である。
【図7】 実施例1に係るロック機構の詳細を示す説明
図である。
【図8】 実施例1に係るリトラクト制御系のカラーモ
ード選択時の処理を示すフローチャートである。
【図9】 実施例1に係るリトラクト制御系の白黒モー
ド選択時の処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例1に係るカラー画像形成装置のプロ
セス制御系を示すブロック図である。
【図11】 実施例1で用いられる速度切換回路の具体
例を示す説明図である。
【図12】 実施例2に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図13】 実施例2に係るカラー画像形成装置のプロ
セス制御系を示すブロック図である。
【図14】 実施例3に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図15】 実施例4に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図16】 実施例5に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図17】 実施例6に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図18】 実施例6に係る各露光ポイントと転写ポイ
ントとの位置関係を示す説明図である。
【図19】 実施例7に係るカラー画像形成装置の構成
を示す説明図である。
【図20】 実施例8に係るカラー画像形成装置の一例
を示す説明図である。
【図21】 従来に係るカラー画像形成装置の一例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…多色像担持体,2…特定色画像形成手段,3(3a
〜3c)…単色画像形成ユニット,4…単色像担持体,
5…中間転写手段,6…一括転写手段,7…像受容体,
8…切離手段,9…モード選択手段,10…モード制御
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 信行 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 野口 武史 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 神崎 健治 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小林 健一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 臼井 聡 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 坂巻 克己 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各色成分に対応する複数の単色可視像が
    担持される多色像担持体(1)と、この多色像担持体
    (1)上に特定色の単色可視像を直接形成する特定色画
    像形成手段(2)と、夫々単色像担持体(4)を有し、
    当該単色像担持体(4)上に特定色を除く各色成分に対
    応する単色可視像を形成する複数の単色画像形成ユニッ
    ト(3:3a〜3c)と、各単色画像形成ユニット
    (3:3a〜3c)の単色像担持体(4)上の単色可視
    像を多色像担持体(1)側へ転写させる中間転写手段
    (5)と、多色像担持体(1)上に形成された複数の単
    色可視像を一括して像受容体(7)に転写させる一括転
    写手段(6)と、多色像担持体(1)を単色画像形成ユ
    ニット(3:3a〜3c)から切り離す切離手段(8)
    とを備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切離手段(8)は、多色
    像担持体(8)及び単色画像形成ユニット(3:3a〜
    3c)の少なくともいずれか一方側をリトラクト自在に
    可動支持する可動支持手段と、可動対象物を切り離し位
    置と切り離し前の基準位置とに位置合わせする位置合わ
    せ手段とを備えていることを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、カラーモ
    ード(M1)以外に特定色モード(M2)が選択されるモ
    ード選択手段(9)と、このモード選択手段(9)にて
    カラーモード(M1)が選択される場合には全体系を作
    動させ、一方、特定色モード(M2)が選択された場合
    には、上記切離手段(8)にて多色像担持体(1)を各
    単色画像形成ユニット(3:3a〜3c)から切り離
    し、各単色画像形成ユニット(3:3a〜3c)及び中
    間転写手段(4)を停止させ、多色像担持体(1)、特
    定色画像形成手段(2)及び一括転写手段(6)を作動
    させるモード制御手段(10)とを備えたことを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のものにおいて、特定色画
    像形成手段(2)は可視像形成速度が選択的に可変設定
    されるものであり、モード制御手段(10)は特定色モ
    ード(M2)選択時に多色像担持体(1)及び特定色画
    像形成手段(2)をカラーモード(M1)選択時よりも
    高速で作動させることを特徴とするカラー画像形成装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081670A1 (ja) * 2003-03-12 2004-09-23 T & M Corporation 画像形成装置
US7424254B2 (en) 2005-08-01 2008-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7693466B2 (en) 2000-09-14 2010-04-06 Ricoh Company, Ltd. Method for arranging image forming sections

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