JPH07120025B2 - カラ−拡散転写法写真要素 - Google Patents

カラ−拡散転写法写真要素

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JPH07120025B2
JPH07120025B2 JP62039300A JP3930087A JPH07120025B2 JP H07120025 B2 JPH07120025 B2 JP H07120025B2 JP 62039300 A JP62039300 A JP 62039300A JP 3930087 A JP3930087 A JP 3930087A JP H07120025 B2 JPH07120025 B2 JP H07120025B2
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    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
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    • GPHYSICS
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    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一体型カラー拡散転写写真の画像保存性の改良
に関する。
(従来技術と問題点) カラー拡散転写写真では、撮影後アルカリ性処理液を展
開して画像を形成した後、系のpHを中性付近まで下げ画
像を安定化するとが公知である。特に、一体型(いわゆ
るモノシート型)カラー拡散転写写真においては、上述
の操作が重要であり、もし系のpHが高いままで画像を保
存した場合、熱や湿度によって、ハイライト部の光学濃
度が上昇し画質を著しく低下する場合がある。これは感
光層中にある未反応の色素前駆体(アルカリ性で現像主
薬酸化体とレドックス反応を起こし色素を放出する化合
物)が空気中の酸素等により酸化を受け、色素を放出す
るためである。この反応はpHが高い程進み易いので、こ
の様な故障に対しては系のpHをできるだけ下げた方が効
果的である。しかしながら、系のpHが低過ぎると、今度
は媒染層に媒染した色素が、光や酸素等により分解さ
れ、退色を起こし、極端な場合には画像を失うことがあ
る。従って、高温高湿下の暗所や明所での画像保存性を
改良するためには保存時の系のpH調整だけでは両立させ
ることが出来ず、別の方法で対策しなければならない。
(発明の目的) 本発明の目的は一体型カラー拡散転写法写真要素におい
て高温高湿下の暗所および明所での画像保存性を改良す
ることにある。
(発明の構成) 本発明者らは、検討の結果、アルカリ処理液のpHを低下
させるための中和システムを有するカラー拡散転写法写
真要素において、該中和システムに還元糖を0.1〜20mmo
l/m2含有させることによって本発明の目的である高温高
湿下の暗所における画像保存性および明所での画像保存
性(耐光性)の改良を効果的に達成することができた。
高温高湿下の暗所で長期保存したときの画像の低下、即
ちハイライト部の著しい濃度上昇は、前述のように色素
前駆体の酸化によるものであるから、酸化防止剤を系に
添加すれば画像保存性を向上させることができるはずで
ある。また、明所に長期保存したときの退色(光退色)
も色素の酸化反応によるものであるから、酸化防止剤が
光退色の改良に有効な事が予想される。酸化防止剤とし
ては還元剤を用いることが一般的であるが、還元剤の種
類によってはその酸化体自身が着色してハイライト部の
濃度を上げたり、媒染層に媒染している色素に反応して
退色させることがあり、添加することで画質を低下させ
てしまい逆効果となる。そこで、本発明者らは数多くの
還元剤について検討し、弊害なく画像保存性を向上させ
る化合物を探捜したところ還元性を有する糖類即ち還元
糖が最も適当であることが判った。
還元糖とは、遊離あるいはヘミアセタールをなしている
アルデヒド基またはケトン基を有し、還元性を示す糖の
ことで、銀塩や銅塩フェーリング溶液を還元することは
周知のことである、一般に遊離の単糖類はすべて還元糖
であり、少糖(オリゴ糖)類や多糖類でも一部に還元性
を示すものがある。具体的には江上不二夫、西澤一俊
著、「炭水化物」や、R.L.Whistler,M.L.Wolfrom,“Met
hods in Carbonhydrate Chemistry Vol.1"に記載されて
いる糖で還元性を示すものならばいずれも本発明に適す
る。但し、多糖類では分子量当りの還元基の割合が小さ
くなり、本発明の目的とする効果を得るためには添加重
量を多くしなければならないので、好ましくは単糖類か
二糖類、さらに好ましくは単糖類が良い。単糖類として
は、例えばリボース、デオキシリボース、キシロース、
アラビノース、ガラクトース、アロース、グルコース
(葡萄糖)、マンノース、フルクトース(果糖)、ソル
ボース、タガトース、フコース、ラムノース、マンノヘ
プチュロース、セドヘプチュロース、タロース、アルト
ロースなどがある。また、単糖類には光学異性体(D
体、L体)が存在するが、どちらでも良い。少糖(オリ
ゴ糖)類としては例えば、マルトース(麦芽糖)、ラク
トース(乳糖)、コウジビオース、ソホロース、ニゲロ
ース、ラミナリビオース、セロビオース、イソマルトー
ス、ゲンチオビオース、メリビオース、プランテオビオ
ース、ツラノース、ビシアノース、ルチノース、マンニ
ノトリオース、ベルバスコテトラオース、マルトトリオ
ース、キシロトリオース、パノースなどがある。
ところで、感光層中の色素前駆体および媒染層中の色素
の酸化防止という目的においては、還元糖の添加位置は
感光層中ないしは色素前駆体含有層ないしは媒染層内で
あることが当然考えられるが、このような位置に添加す
ると処理前における感光要素の保存性(生保存性)およ
び写真性が悪化するという弊害が生じる。これは、還元
糖が直接感光性ハロゲン化銀乳剤に作用したり、処理中
に現像や色素放出反応に関与して写真性を変化させてし
まうことによる。即ち還元糖の働くべき時期は生保存時
や処理時ではなく、画像形成後、これを長期間保存する
時である。従って、還元糖は感光要素中に添加するべき
ではなく、感光要素から離れた位置に添加し、画像形成
後に還元糖が感光要素中に拡散して行くことが好まし
い。前述の条件を満足する添加位置は具体的にはアルカ
リ処理液中和システムを司る層内が好ましい。この中和
システムとは、前述のように形成された画像を安定化す
るために処理後の系のpHを中性付近まで低下させること
を目的として設置されているが、この目的を達成するた
めに一般には中和層と中和タイミング層が組合され、ア
ルカリ処理液が該中和タイミング層を経由して中和層に
到達するようなシステムを採用している。但し、中和タ
イミング層と中和層は同一であっても良い。還元糖は該
中和システムにおける中和タイミング層または中和層に
添加することが好ましく、これにより生保存性や写真性
を確保しつつ画像保存性を向上させることが可能とな
る。
また、糖類はアルカリ性では不安定で分解し易いので、
アルカリ処理液が直接触れるような位置は添加位置とし
て好ましくない。このような要求においても、中和シス
テムは処理液が中和されながら浸透して行く系なので添
加位置として好ましく、最も好ましくは該中和システム
の中和層が良い。
ところで、該中和システムは一体型カラー拡散転写法写
真における感光要素内に設置されていても、該感光要素
に対面したカバーシート(感光要素とカバーシートは所
定のすき間をあけて重ね合わせてあり、アルカリ処理液
はこのすき間に展開される様になっている)内に設置さ
れていても良い。感光要素中に設置する場合は、中和シ
ステムが感光層に直接触れることがあるので、中和タイ
ミング層や媒染層など少くとも一層隔てた位置に本発明
で使用する還元糖を添加することが好ましい。例えば支
体上に支持体側から順次、中和層、中和タイミング層お
よび感光層を塗設した場合、還元糖は中和タイミング層
よりも中和層に添加した方が望ましい。
また、中和システムは前述のように中和層と中和タイミ
ング層との組合せから成るのが公知であるが、各層とも
複数あっても良く、例えば上層から順に第1中和タイミ
ング層、第2中和タイミング層および中和層から構成さ
れても良いし、特開昭60-19137号に開示されている様な
層構成、即ち第1中和タイミング層、補助中和層、第2
中和タイミング層、および中和層から成る中和システム
であっても良い。この場合も還元糖はどの層に添加され
ても良いが、好ましくは中和層または補助中和層に添加
する。
本発明に使用する中和層には皮膜形成性の酸性ポリマー
の使用が好ましく、このような酸性ポリマーならばいか
なるものも使用できる。酸性ポリマーとしては例えば、
無水マレイン酸とエチレンの共重合体のモノブチルエス
テル、無水マレイン酸とメチルビニルエーテルの共重合
体のモノブチルエステル、無水マレイン酸とエチレンの
共重合体のモノエチルエステル、同共重合体のモノプロ
ピルエステル、同共重合体のモノペンチルエステル、同
共重合体のモノヘキシルエステル、無水マレイン酸とメ
チルビニルエーテルの共重合体のモノエチルエステル、
同共重合体のモノプロピルエステル、同共重合体のモノ
ベンジルエステル、同共重合体のモノヘキシルエステ
ル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸と
メタクリル酸の種々の比の共重合体、アクリル酸あるい
はメタクリル酸と他のビニル系モノマー、即ち例えばア
クリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニル
エーテル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類な
どとの種々の比、好ましくはアクリル酸もしくはメタク
リル酸含量が50〜90モル%の共重合体などを用いること
ができる。中和層に関しては米国特許3,362,819号、同
3,765,885号、同3,819,371号、フランス特許2,290,699
号などにも記載がある。なかでもポリアクリル酸、アク
リル酸−アクリル酸ブチル共重合体の使用が有効であ
る。
中和層と組合せて使用される中和タイミング層には例え
ばゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニル、β−ヒド
ロキシエチルメタクリレートとエチルアクリレートとの
共重合体、またはアセチルセルロールなどが主成分とし
て使用され、その他米国特許3,455,686号、同3,421,893
号、同3,785,815号、同3,847,615号、同4,009,030号、
特開昭52-14,415号などに記載されているものも使用で
きる。さらに上記中和タイミング層と、例えば米国特許
4,056,394号、同4,061,496号、特開昭53-72,622号ある
いは特開昭54-78,130号に記載されているようなアルカ
リ性処理液の透過について温度依存性が大きいポリマー
層を併用することもできる。
その他,本発明に用いることのできる中和タイミング層
には、アルカリ性環境においてβ‐脱離を受けうる単量
体の重合生成物が利用でき、このような重合生成物とし
ては例えば、特開昭60-19137号、米国特許4,297,431
号、同4,288,523号、同4,201,587号、同4,229,516号、
特開昭55-121438号、同56-166212号、同55-41490号、同
55-54341号、同56-102852号、同57-141644号、同57-173
834号、同57-179841号、同59-202463号、***特許出願
公開(OLS)2,910,271号、欧州特許出願公開EP3195A1、
リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e)誌No.18452等に記載のものを挙げる事ができる。
また、ラテックスポリマーでも良く、例えばリサーチ・
ディスクロージャー誌15162(151巻、1976年11月)、米
国特許4,056,394号、特開昭53-72622号等に記載されて
いるポリマーラテックスの皮膜が挙げられる。これらポ
リマーラテックスの具体例としてはメチルアクリレート
・イタコン酸・塩化ビニリデンの3元コポリマー、アク
リロニトリル・アクリル酸・塩化ビニリデンの3元コポ
リマー、スチレン・ブチルアクリレート・アクリル酸の
3元コポリマー、メチルアクリレート・アクリル酸・塩
化ビニリデンの3元コポリマー、スチレン・ブチルアク
リレート・アクリル酸・N-メチロールアクリルアミドの
4元コポリマー、メチルメタクリレート・アクリル酸・
N-メチロールアクリルアミドの3元コポリマー等が挙げ
られる。これらのラテックスの平均粒子径は約0.05〜0.
4μmが適当であり、好ましくは0.1〜0.2μmである。
酸モノマー含量は好ましくは2〜10モル%である。
ところで、減色法による天然色の再現には、ある波長範
囲に選択的分光感度をもつハロゲン化銀乳剤とその波長
範囲に選択的な分光吸収をもつ色素像形成化合物(以下
「色材」という)(又はそのような色素を形成する基を
含む色材)との組合せの少くとも二つからなる感光材料
が使用される。
本発明の写真要素が感光材料又はフィルム・ユニットの
場合には、特に青感性ハロゲン化銀乳剤と黄色色材との
組合せ、緑感性乳剤とマゼンタ色材との組合せ並びに赤
感性乳剤とシアン色材との組合せからなる感光要素を含
む事が有用である。これらの乳剤と色材との組合せ単位
は感光材料中で面対面の関係で層状に重ねて塗布されて
もよいし、或いは各粒子状(色材とハロゲン化銀粒子が
同一粒子中に存在する)に形成されて混合して一層とし
て塗布されてもよい。
以下、転写画像を形成するための拡散性色素を放出する
色材を例に説明する。
本発明で好ましく使用する色材は、アルカリ性処理条件
下で、実質上不動性であり、一般に次式で表わすことが
できるDRR化合物である。
(Ballast)‐(レドックス開裂原子団Dye) 式中、(Ballast)は本化合物をアルカリ性処理条件下
で実質上不動化するための基であるが、レドックス開
裂原子団Dye)だけで実質上不動性であれば、この
基は不要である。(Dye)はこの化合物から分離された
ときに、少くともアルカリ性処理条件下で感光要素中を
移動しうる色素基またはその前駆体であり、(レドック
ス開裂原子団)は、アルカリ性条件下で酸化により切断
を受けるような性質を有するものである。
本発明に特に有用な色材は、アルカリ性で酸化されて色
素を放出するネガティブ・ワーキングのDRR化合物であ
る。その他、拡散性色素を放出するカプラー(例えば米
国特許3,227,550号等に記載のもの)や色素現像薬も使
用できる。
本発明に用いる写真乳剤にはハロゲン化銀として臭化
銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀および塩化銀のい
ずれを用いてもよい。好ましいハロゲン化銀は沃化物含
量が20モル%以下、塩化物含量が30モル%以下の臭化
銀、沃臭化銀または沃塩臭化銀である。特に好ましいの
は臭化銀である。
ハロゲン化銀乳剤は、潜像が主としてハロゲン化銀粒子
内部に形成される内部潜像型乳剤であり、そして造核剤
との併用により直接ポジ像を形成するもの(直接反転写
真乳剤)が好ましい。
本発明の写真要素が受像材料又はフィルム・ユニットの
場合には、写真要素は受像要素は少なくとも媒染層(受
像層)を含むが、この媒染層はポリマー媒染剤からなる
事が好ましい。ポリマー媒染剤としては二級および三級
アミノ基を含むポリマー、含窒素複素環部分をもつポリ
マー、これらの4級カチオン基を含むポリマーなどで分
子量が5,000以上のもの、特に好ましくは10,000以上の
ものである。
本発明の感光材料を処理するのに用いられる処理組成物
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、リン酸ナトリウムのような塩基を含みpH約9以上で
あることが適当であり、好ましくは11.5以上のアルカリ
強度を持つ。処理組成物は亜硫酸ナトリウム、アスコル
ビン酸塩、ピペリジノヘキソースレタクトンの如き酸化
防止剤を含有してもよいし、又臭化カリウムのような銀
イオン濃度調節剤を含有し得る。又ヒドロキシエチルセ
ルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの如
き粘度増加化合物を含有してもよい。
又本アルカリ性処理組成物中には現像促進もしくは色素
の拡散を促進する作用を有する。例えばベンジルアルコ
ールの如き化合物を含ませてもよい。現像主薬は、処理
組成物中に添加してもよいし、又少くとも一部を感材
(又はフィルムユニット)中の適当な層(例えばハロゲ
ン化銀乳剤層、色材含有層、中間層、受像層等)に含有
してもよい。
このような現像主薬の具体例としては、ハイドロキノン
化合物たとえばハイロドキノン、2,5-ジクロロハイドロ
キノンおよび2-クロロハイドロキノン;アミノフェノー
ル化合物たとえば、4-アミノフェノール、N-メチルアミ
ノフェノール、3-メチル‐4-アミノフェノールおよび3,
5-ジブロモアミノフェノール;カテコール化合物たとえ
ばカテコール、4-シクロヘキシルカテコール、3-メトキ
シカテコールおよび4-(N-オクタデシルアミノ)カテコ
ール;フェニレンジアミン化合物たとえばN,N-ジエチル
‐p-フェニレンジアミン、3-メチル‐N,N-ジエチル‐p-
フェニレンジアミン、3-メトキシ‐N-エチル‐N-エトキ
シ‐p-フェニレンジアミンおよびN,N,N′,N′‐テトラ
メチル‐p-フェニレンジアミン;3-ピラゾリドン化合物
たとえば1-フェニル‐3-ピラゾリドン、1-フェニル‐4,
4-ジメチル‐3-ピラゾリドン、4-ヒドロキシメチル‐4-
メチル‐1-フェニル‐3-ピラゾリドン、1-m-トリル‐3-
ピラゾリドン、1-p-トリル‐4-メチル‐4-ヒドロキシメ
チル‐3-ピラゾリドン、1-フェニル‐4-メチル‐3-ピラ
ゾリドン、1-フェニル‐5-メチル‐3-ピラゾリドン、1-
フェニル‐4,4-ビス‐(ヒドロキシメチル)‐3-ピラゾ
リドン、1,4-ジメチル‐3-ピラゾリドン、4-メチル‐3-
ピラゾリドン、4,4-ジメチル‐3-ピラゾリドン、1-(m-
クロロフェニル)‐4-メチル‐3-ピラゾリドン、1-(p-
クロロフェニル)‐4-メチル‐3-ピラゾリドン、1-(m-
クロロフェニル)‐3-ピラゾリドン、1-(p-クロロフェ
ニル)‐3-ピラゾリドン、1-(p-トリル)‐4-メチル‐
3-ピラゾリドン、1-(o-トリル)‐4-メチル‐3-ピラゾ
リドン、1-(p-トリル)‐3-ピラゾリドン、1-(m-トリ
ル)‐4,4-ジメチル‐3-ピラゾリドン、1-(2-トリフル
オロエチル)‐4,4-ジメチル‐3-ピラゾリドンおよび5-
メチル‐3-ピラゾリドン等を挙げる事ができる。なかで
も3-ピラゾリドン化合物が好ましい。
現像主薬は、米国特許3,039,869号に開示されているよ
うに、種々のものを組合せて用いる事ができる。
(実施例) 以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明をさらに詳
細に説明する。
実施例1 (カバーシート) ポリエチレンテレフタレート透明支持体上に以下の層
(1)〜(4)をこの順序で塗布して比較用カバーシー
ト(i)を作成した。
(1)平均分子量50,000のアクリル酸‐ブチルアクリレ
ート(重量比8:2)共重合体を9g/m2および1,4-ビス(2,
3-エポキシプロポキシ)‐ブタン0.18g/m2を塗布した中
和層。
(2)酢化度51.0%のセルロースアセテートおよびメチ
ルビニルエーテル−マレイン酸モノメチルエステル交互
共重合体を重量比95/5で7.5g/m2、および1,3-ビス〔2-
(1-フェニル‐5-テトラゾリルチオ)エチルスルホニ
ル〕‐2-プロパノール0.825mmol/m2を塗布した第2タイ
ミング層。
(3)メチルビニルエーテル−無水マレイン酸交互共重
合体0.735g/m2、スチレン−マレイン酸交互共重合体0.3
15g/m2、酢化度55.0%のセルロースアセテート0.45g/m2
を塗布した補助中和層。
(4)スチレン−ブチルアクリレート−アクリル酸−N
メチロールアクリルアミドを重量比49.7/42.3/4/4の比
で乳化重量したポリマーラテックスと、メチルメタクリ
レート/アクリル酸/N-メチロールアクリルアミドを重
量比93対3対4の比で乳化重合したポリマーラテックス
を固型分比が6対4になるようにブレンドし、総固型分
1.6g/m2を塗布した第1タイミング層。
また、中和層に表1の如く還元糖を添加した以外は比較
用カバーシートと同様にして本発明のカバーシート
(i)〜(x)を作成した。
(感光シート) ポリエチレンテレフタレート透明支持体上に、次の如く
各層を塗布して感光シートを作った。
(1)ゼラチン3.0g/m2、下記重合体ラテックス媒染剤
を3.0g/m2を含有する媒染層。
(2)二酸化チタン18g/m2、ゼラチン2.0g/m2を含有す
る白色反射層。
(3)カーボンブラック2.0g/m2とゼラチン1.0g/m2を含
有する遮光層。
(4)下記のシアン色素放出レドックス化合物0.44g/
m2、トリシクロヘキシルホスフェート0.09g/m2、2,5-ジ
‐t-ペンタデシルハイドロキノン0.008g/m2、およびゼ
ラチン0.8g/m2を含有する層。
(5)二酸化チタン1.5g/m2およびゼラチン0.40g/m2
含有する層。
(6)赤感性内潜型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で1.03
g/m2)、ゼラチン1.2g/m2、下記の造核剤0.04mg/m2およ
び2-スルホ‐5-n-ペンタデシルハイドロキノン・ナトリ
ウム塩0.13g/m2を含有する赤感性乳剤層。
(7)2,5-ジ‐t-ペンタデシルハイドロキノン0.43g/
m2、ポリメチルメタクリレート0.1g/m2およびゼラチン
0.4g/m2を含有する層。
(8)下記のマゼンタ色素放出レドックス化合物0.3g/m
2、トリシクロヘキシルホスフェート0.08g/m2、2,5-ジ
‐tert-ペンタデシルハイドロキノン0.009g/m2及びゼラ
チン0.5g/m2を含有する層。
(9)二酸化チタン0.8g/m2、ゼラチン0.25g/m2および
下記化合物を0.05g/m2を含有する層。
(10)緑感性内潜型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で0.82
g/m2)、ゼラチン0.9g/m2、層(5)と同じ造核剤0.03m
g/m2および2-スルホ‐5-n-ペンタデシルハイドロキノン
・ナトリウム塩0.08g/m2を含有する緑感性乳剤層。
(11)(7)と同一の層。
(12)下記構造のイエロー色素放出レドックス化合物0.
5g/m2、トリシクロヘキシルホスフェート0.13g/m2およ
びゼラチン0.5g/m2を含有する層。
(13)ゼラチン0.23g/m2を含有する層。
(14)青感性内潜型直接ポジ臭化銀乳剤(銀の量で1.09
g/m2)、ゼラチン1.1g/m2、層(5)と同じ造核剤0.04m
g/m2および2-スルホ‐5-n-ペンタデシルハイドロキノン
・ナトリウム塩0.07g/m2を含有する青感性乳剤層。
(15)下記構造の紫外線吸収剤A、Bを各々4.0×10-4m
ol/m2、下記構造のカブリ防止剤A0.08g/m2、2,5-ジ‐te
rt-ペンタデシルハイドロキノン0.05g/m2およびポリメ
チルメタクリレート0.10g/m2を含有する層。
紫外線吸収剤A 紫外線吸収剤B カブリ防止剤A (16)ポリメチルメタクリレートラテックス(平均粒子
サイズ4μm)0.10g/m2、ゼラチン0.8g/m2及び硬膜剤
としてトリアクロイルトリアジン0.02g/m2を含有する保
護層。
処理液の組成 1-p-トリル‐4-ヒドロキシメチル‐4-メチル ‐3-ピラゾリドン 14.0g t-ブチルハイドロキノンスルホン酸ナトリウム 0.3g 5-メチルベンゾトリアゾール 3.5g 亜硫酸ナトリウム(無水) 0.2g カルボキシメチルセルロース・Na塩 58g 水酸化カリウム(28%水溶液) 200cc ベンジルアルコール 1.5cc カーボンブラック 150g 水 685cc 感光シートを連続ウェッジを通して露光した後、比較用
および本発明のカバーシートをそれぞれ、感光シートと
カバーシートの塗布面を向い合せて重ね、その間に処理
液を一対の加圧ローラーの間を通すことで展開処理し
た。展開1時間後に、生成画像の最低濃度部(Dmin)の
濃度を赤(R)、緑(G)、青(B)について測定した
後、サンプルを60℃70%RHで3週間保存し、再びDminを
測定した。展開1時間後のDminと60℃70%RH3週間保存
後のDminとの差ΔDminを求めたところ、表2の様な結果
が得られた。ΔDminの値が小さいと言う事は60℃70%RH
3週間保存によって最低濃度が上昇する程度が小さい事
を意味するので、小さければ小さい程良い。
表2の結果は中和層に還元糖を添加することで、高温高
湿下での画像保存性(Dminの上昇)を改良できることを
示している。特に、Dminの上昇程度が大きい において、その効果が大きいことを示している。また、
どの還元糖でも同様に効果があるが、単糖類の方が好ま
しいことが判る。
実施例2 実施例1のサンプルについて、マゼンタの最大濃度 についても展開後1時間と60℃70%RH3週間保存後との
を調べたところ、表3の結果が得られた。
画像を高温高湿下で保存するとマゼンタが退色する傾向
があり、比較用においてはその程度が大きい。それに対
し、本発明においては退色の程度が著しく減少してお
り、マゼンタ色素の保存性に関しても還元糖の添加が効
果的であることが表3の結果から明らかである。
実施例3 実施例1で作成した感光シートを、実施例1と同様に露
光、展開処理した試料の片側半分を遮光紙で隠し光が当
たらない様にしたものを、照度17,000luxの蛍光灯光退
色試験機内に入れ、4週間放置した後、光の当った部分
と当らなかった部分の濃度測定をした。光退色の程度を
調べるために、光の当った部分と当たらなかった部分
(遮光紙で隠した部分)の濃度差を読み取った。代表値
としてマゼンタの最大濃度の差 およびシアンの階調部(濃度1.0)の濃度差 を表4に示した。
ともその値が小さい程耐光性が良いことを意味する。
表4から、本発明により画像の耐光性が著しく向上する
ことが判る。特に酸化により退色し易いマゼンタ に効果があり還元糖が色像の酸化防止剤として働いてい
ることを示している。
実施例4 実施例1のカバーシートにおける中和層を下記構成のも
のにした以外は実施例1と同様の比較用カバーシートを
作成した。
アクリル酸重合体(日本純薬製ジュリマーAC-10L)を6.
2g/m2およびポリビニルアルコール(クラレ製PVA-205)
を6.2g/m2および1,4-ビス(2,3-エポキシプロポキシ)
‐ブタン0.124g/m2を塗布した中和層。
また、上記中和層に実施例1の表1で示した還元糖を添
加した以外は、上記比較用カバーシートと同様にして本
発明カバーシートを作成した。
これらのカバーシートについて実施例1,2および3と同
様のテストをしたところ、本発明品の画像保存性(明、
暗とも)が比較用より優れているという結果が得られ
た。
(発明の効果) 本発明により、高温高湿下の暗所および明所での画像保
存性を著しく改良する効果がえられた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ処理液のpHを低下させるための中
    和システムを有する一体型カラー拡散転写法写真要素に
    おいて、該中和システムが還元糖を0.1〜20mmol/m2含有
    することを特徴とする写真要素。
  2. 【請求項2】還元糖が、単糖類又は二糖類であることを
    特徴とする請求項1記載の写真要素。
  3. 【請求項3】中和システムが、中和タイミング層および
    中和層、又は中和層からなることを特徴とする請求項1
    記載の写真要素。
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