JPH07119787A - 液体封入防振支持装置 - Google Patents

液体封入防振支持装置

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Publication number
JPH07119787A
JPH07119787A JP29007993A JP29007993A JPH07119787A JP H07119787 A JPH07119787 A JP H07119787A JP 29007993 A JP29007993 A JP 29007993A JP 29007993 A JP29007993 A JP 29007993A JP H07119787 A JPH07119787 A JP H07119787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
orifice passage
support device
elastic body
outer cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29007993A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Tanabe
守 田辺
Motoyuki Yokota
素行 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUGO GOMME KOGYO KK
Original Assignee
MARUGO GOMME KOGYO KK
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Publication date
Application filed by MARUGO GOMME KOGYO KK filed Critical MARUGO GOMME KOGYO KK
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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 液体ふにうゅう防振支持装置において、構造
が簡易で、液体漏れの心配のないオリフィス通路の流量
調整手段を設ける。 〔構成〕 内筒10と外筒12との間に介在するゴム弾
性体14に隔壁18で仕切る液体を充填した複数の液体
室20を形成し、液体室20間をオリフィス通路22で
連通した液体封入防振支持装置において、ゴム弾性体1
4と外筒12との間にゴム膜34を張設し、且つ、隔壁
18の外周に液体室20間を連通する第二オリフィス通
路36を形成する他、第二オリフィス通路36が存する
箇所の外筒12に窓40を形成し、窓40に、ゴム膜3
4の外側から出退して第二オリフィス通路36を閉塞、
開通させる制御部材38を設けたことを特徴とする液体
封入防振支持装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車におけるエンジ
ンの振動が車体に伝達されるのを吸収する目的で取り付
けられるエンジンマウント等に使用して好適な液体封入
防振支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車におけるエンジンの振動には、中
高速走行のときに発生する周波数が15Hz以下のシェ
イク振動と、アイドル運転や低速走行のときに発生する
20〜40Hz程度のアイドル振動とがある。従って、
液体室間を流れる液体の流動抵抗や液柱共振をいずれか
一方の振動の周波数にチューニングしたのでは他方の振
動を効果的に吸収しない。
【0003】このため、両振動に対応できるように、液
体室を連通するオリフィス通路に流量調整手段を設け、
アイドル振動のときには多くの流量を流し、シェイク振
動のときには少ない流量を流す方式のものが提案されて
いる(特開平4−125338号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した先行
例におけるオリフィス通路の流量調整手段は、オリフィ
ス通路にバイパス通路を付設し、このバイパス通路を開
閉して流量調整をするものであるため、部品点数が増し
て構造が複雑化するとともに、液漏れ等の問題も生ず
る。本発明は、このような課題を解決するものであっ
て、要するに、構造が簡単で、液漏れ等の心配のない液
体封入防振支持装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的の下、本発明
は、内筒と外筒との間に介在するゴム弾性体に隔壁で仕
切る液体を充填した複数の液体室を形成し、液体室間を
オリフィス通路で連通した液体封入防振支持装置におい
て、ゴム弾性体と外筒との間にゴム膜を張設し、且つ、
隔壁の外周に液体室間を連通する第二オリフィス通路を
形成する他、第二オリフィス通路が存する箇所の外筒に
窓を形成し、窓に、ゴム膜の外側から出退して第二オリ
フィス通路を閉塞、開通させる制御部材を設けたことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】以上の手段をとることにより、即ち、外筒に窓
を形成して第二オリフィス通路の外側に在るゴム膜の外
側から制御部材を出退させて液体室間を流れる液体の流
量制御を行うので、構造が簡単であるし、液漏れ等の心
配もない。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る液体封入防振支持装置の
横断面図、図2は縦断面図、図3及び図4はゴム弾性筒
の側面図、図5は外筒の側面図、図6は作動状態を示す
要部横断面図であるが、液体封入防振支持装置は、金属
製の内筒10と外筒12との間にゴム弾性体14を介在
させ、ゴム弾性体14に側壁16で囲包され、隔壁18
で仕切られる複数の液体室20を隔成するとともに、液
体室20間を連通するオリフィス通路22を形成したも
のである。
【0008】本例における液体室20はゴム弾性体14
の外周に上下二個形成され、ここでは、下方のものを主
液体室20a、上方のものを従液体室20bと称する。
主液体室20aの上部には攪拌翼24が隔壁18から垂
下する状態で設けられており、下部には両側壁16間を
架橋する架橋部26が形成されている。内筒10の上方
のゴム弾性体14には貫通部28が形成されており、従
液体室20bは貫通部28の上に左右二個のダイヤフラ
ム型に形成されている(各々のものは連通している)。
【0009】本例におけるオリフィス通路22はゴム弾
性体14の両端外周の側壁16の部分に少なくとも半周
以上周回して二本形成される。即ち、一方の隔壁18近
くで中央側の溝壁を欠落させた出入り口30によって両
液体室20に接続し(図3参照)、他方の隔壁18はこ
れを横切って延びている(図4参照)。更に、ゴム弾性
体14の外周近くには液体室20が存在する部分を切り
欠いた金属製の補強リング32が封入されている。
【0010】以上の構成のゴム弾性体14を液体中で外
筒12に挿入すると、各液体室20及びオリフィス通路
22に液体が充填される。これを、内筒10又は外筒1
2の一方をエンジン等の振動発生体に、他方を車体等の
固定部材にそれぞれ連結しておけば、振動発生体が振動
すると、ゴム弾性体14は弾性変形するとともに、液体
室20の液体はオリフィス通路22を通って流動し、そ
の吸振及び減衰効果によって振動が固定部材に伝達され
るのを遮断する。
【0011】本発明は、先ず、外筒12の内周にゴム膜
34を加硫接着又はコーティング等してゴム弾性体14
と外筒12との間にゴム膜34を存在させる。次に、隔
壁18の外周に両液体室20間を連通する第二オリフィ
ス通路36を形成するとともに(図3参照)、第二オリ
フィス通路36を閉塞、開通する制御部材38をゴム膜
34の外側に設けるのである。
【0012】具体的には、第二オリフィス通路36が存
在する箇所の外筒12に窓40を形成し、窓40の中の
ゴム膜34の外側に押圧片42を加硫接着等によって取
り付けておく。そして、押圧片42を押圧棒44等によ
って出退させることで、ゴム膜34を変形させて第二オ
リフィス通路36を閉塞、開通させるのである。尚、第
二オリフィス通路36が設けられる隔壁18は片側でも
両側でもよいが、本例では出入り口30側の一方にある
ものを示した。更に、本例では第二オリフィス通路36
を隔壁18に直接形成するものを示したが、長さや断面
積を適宜調整した別体の部材を取り付ける構造にしても
よい。
【0013】ところで、押圧片42をゴム膜34に予め
一体化させた場合、外筒12に挿入するのが問題となる
が、押圧片42とゴム膜34とをオリフィス通路22一
杯に押し付けたときに外筒12の内径よりも凹むような
寸法設定にしておけば、この状態にして外筒12に挿入
すればよい。尚、外筒12には窓40ではなく、挿入側
を予め欠落させた切欠を設けておくことも考えられる。
この場合は、押圧片42等に寸法制約は受けないから、
押圧片42と押圧棒44を一体にしたものを挿入し、残
りの部分は後から適当な部材で蓋をしておくことにな
る。
【0014】この他、図1における46は外筒12を嵌
着するブラケットであり、液体封入防振支持装置を固定
部材等に固定するためのものである。尚、押圧片42や
押圧棒44等はこのブラケット46の外部にはみ出るこ
とも考えられるから、これにも適当に窓48を形成して
おく。
【0015】以上により、制御部材38を操作して短絡
溝36を開通させれば(図1参照)、液体室20間の液
体の流れは第二オリフィス通路36とオリフィス通路2
2の両方を通って移動するから、減衰効果が高まり、中
振幅、中周波数のアイドル振動の減衰に有効である。こ
れに対して第二オリフィス通路36を閉塞させれば(図
6参照)、液体室20間の液体の流れはオリフィス通路
22だけを通って移動するから、大振幅、低周波数のシ
ェイク振動の吸収に有効である。この場合、制御部材3
8はゴム膜34の外側から作用するものであるから、即
ち、第二オリフィス通路36の外側はゴム膜34で覆わ
れているから、液漏れの虞はない。
【0016】第二オリフィス通路36の閉塞、開通の制
御は、エンジン回転数や走行速度等を検出し、これを適
当な出力機構によって制御部材38に入力して行うこと
になる。尚、制御部材38は第二オリフィス通路36を
全閉塞と全開通させる二位置だけでなく、その中間の任
意の位置に制御させることも可能である。このようにす
ることで、幅広い振動数に対する振動吸収効果が期待で
きる。
【0017】
【発明の効果】以上、本発明は、振動時に液体室間を流
れる液体の流量を調整する手段につき、構造が簡単で低
コストで製作でき、且つ、液漏れ等の心配のないものを
具現できたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す液体封入防振支持装置の
横断面図である。
【図2】本発明の実施例を示す液体封入防振支持装置の
縦断面図である。
【図3】本発明の実施例を示すゴム弾性筒の側面図であ
る。
【図4】本発明の実施例を示すゴム弾性筒の側面図であ
る。
【図5】本発明の実施例を示す外筒の側面図である。
【図6】本発明の実施例を示す液体封入防振支持装置の
要部の横断面図である。
【符号の説明】
10 内筒 12 外筒 14 ゴム弾性体 18 隔壁 20 液体室 22 オリフィス通路 34 ゴム膜 36 第二オリフィス通路 38 制御部材 40 窓

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒との間に介在するゴム弾性体
    に隔壁で仕切る液体を充填した複数の液体室を形成し、
    液体室間をオリフィス通路で連通した液体封入防振支持
    装置において、ゴム弾性体と外筒との間にゴム膜を張設
    し、且つ、隔壁の外周に液体室間を連通する第二オリフ
    ィス通路を形成する他、第二オリフィス通路が存する箇
    所の外筒に窓を形成し、窓に、ゴム膜の外側から出退し
    て第二オリフィス通路を閉塞、開通させる制御部材を設
    けたことを特徴とする液体封入防振支持装置。
  2. 【請求項2】 制御部材が第二オリフィス通路を全閉塞
    から全開通に亘って制御する請求項1の液体封入防振支
    持装置。
JP29007993A 1993-10-25 1993-10-25 液体封入防振支持装置 Pending JPH07119787A (ja)

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JP29007993A JPH07119787A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 液体封入防振支持装置

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JP29007993A JPH07119787A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 液体封入防振支持装置

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JPH07119787A true JPH07119787A (ja) 1995-05-09

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ID=17751530

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JP29007993A Pending JPH07119787A (ja) 1993-10-25 1993-10-25 液体封入防振支持装置

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JP (1) JPH07119787A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205550A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入型防振装置
DE102006013084B4 (de) * 2006-03-20 2012-09-20 Zf Friedrichshafen Ag Hydraulisch dämpfendes Elastomerlager

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205550A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Tokai Rubber Ind Ltd 液体封入型防振装置
DE102006013084B4 (de) * 2006-03-20 2012-09-20 Zf Friedrichshafen Ag Hydraulisch dämpfendes Elastomerlager

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