JPH07119348B2 - 変性ゴム組成物 - Google Patents

変性ゴム組成物

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JPH07119348B2
JPH07119348B2 JP26258687A JP26258687A JPH07119348B2 JP H07119348 B2 JPH07119348 B2 JP H07119348B2 JP 26258687 A JP26258687 A JP 26258687A JP 26258687 A JP26258687 A JP 26258687A JP H07119348 B2 JPH07119348 B2 JP H07119348B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加熱により架橋し、優れた機械的性質、耐熱
老化性、電気的特性を与えるゴム組成物に関する。
(従来技術及びその問題点) エチレン・α−オレフィン共重合ゴムは、耐薬品性、電
気絶縁性に優れたゴムとして、自動車部品、電気部品、
一般工業部品等に賞用されている。しかるに最近自動車
部品、電気部品などで更に高強度で且つ高い耐熱老化性
を求める場合がでてきた。
このため、例えば耐熱老化性の改良については、合成ゴ
ム加工技術全書「エチレン・プロピレンゴム」に見られ
る如く、この種のゴムには老化防止剤の添加が試みられ
ているが、その改良効果は十分でない。
従って本発明は、エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
の有する優れた耐薬品性、電気絶縁性が発現され、高強
度で且つ耐熱老化性にも極めて優れた加硫可能ゴム組成
物を提供することを技術的課題とする。
(問題点を解決すべき手段) 本発明は、グラフト変性エチレン・α−オレフィン共重
合ゴム(A)と、下記一般式(I)、 (R1)a(R2)bSiO(4-a-b)/2 ……(I) 式中、 R1は、一価の炭化水素基、 R2は、ビニル基、 aは、1乃至2.5の数であり、 bは、0.01乃至1.2の数であり、 且つa+bは1.8乃至3の範囲にある、 で表わされる平均組成を有するポリオルガノシロキサン
(B)及びシリカ系充填剤(C)とを併用することを構
成上の特徴とするものである。
(作用) 本発明の耐熱ゴム組成物は、グラフト変性エチレン・α
−オレフィン系共重合ゴム(A)に、前記のポリオルガ
ノシロキサン(B)及びシリカ系充填剤(C)が配合さ
れていることにより、強度等の優れた機械的性質ととも
に、顕著に優れた耐熱老化性を示す。
即ち、後述する実施例から明らかなとうり、本発明の組
成物は180℃−96時間の試験での保持率が約60%以上と
いう驚くべき値を示すのである。通常の耐熱試験が140
℃の温度で行われ、これで60%以上の値を示す時には耐
熱処方と言えることから考えても本発明組成物の優位性
が理解されよう。
本発明に於て、このように耐熱老化性が顕著に向上する
理由は未だ明確ではないが充填材とエチレン・α−オレ
フィン共重合ゴムとの界面特性が特定のポリオルガノシ
ロキサンにより顕著に改善されることに起因しているも
のと思われる。
(発明の好適な態様) (A)変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴム 本発明において使用する変性エチレン・α−オレフィン
共重合ゴムは、不飽和カルボン酸、その無水物及びその
エステルから選択された1種以上の化合物をグラフト共
重合単量体として使用し、エチレンとα−オレフィン系
共重合ゴムにグラフト共重合したものである。
グラフト共重合すべきエチレン・α−オレフィン系共重
合ゴムは、エチレンとC数が3乃至10のα−オレフィン
とから形成されており、エチレン含量は50乃至95モル
%、好ましくは60乃至92モル%の範囲にある。
C数が3乃至10のα−オレフィンとは、具体的にはプロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−
ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−デセン等を例示できる。
更にこのエチレン・α−オレフィン共重合ゴムには、1
種以上のポリエン成分が含有されていてもよい。
ポリエン成分として具体的には、1,4−ヘキサジエン、
1,6−オクタジエン、2−メチル−1.5−ヘキサジエン、
6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オ
クタジエンのような鎖状非共役ジエン、シクロヘキサジ
エン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロイン
デン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−
ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−
イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチ
ル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのような環
状非共役ジエン、2,3−ジイソプロピリデン−5−ノル
ボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5
−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジ
エン、1.3.7−オクタトリエン、1,4,9−デカトリエンの
ようなトリエンを代表例として例示することができる。
好適なポリエンは環状非共役ジエン及び1,4−ヘキサジ
エン、とりわけジシクロペンタジエン又は5−エチリデ
ン−2−ノルボルネンである。これらポリエン成分は、
生成共重合体において、ヨウ素価表示で最大30、好まし
くは20以下となる様に共重合される。
上記エチレン・α−オレフィン系共重合ゴムにグラフト
共重合すべき不飽和カルボン酸、その無水物及びそのエ
ステルトシテは、これに限定されるものではないが、例
えば次に掲げるものが使用される。
不飽和カルボン酸; アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、
イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸
等。
不飽和カルボン酸無水物; 無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト
−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物等。これらの中
でも、無水マレイン酸が好ましい。
不飽和カルボン酸エステル; アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸モノメチル、フマール酸ジエチル、
イタコン酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、テトラヒ
ドロ無水フタル酸ジメチル、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプト
−2−エン−5,6−ジカルボン酸ジメチル等。これらの
中でも、アクリル酸メチル及びアクリル酸エチルが好ま
しい。
上記の不飽和カルボン酸等のグラフト共重合単量体は、
それぞれ単独又は2種以上の組み合わせで使用される
が、何れの場合も前述したエチレン・α−オレフィン系
共重合ゴム100g当たり、0.1乃至10重量部、特に0.2乃至
5重量部の範囲でグラフト共重合することが好適であ
る。
このグラフト量が上記範囲よりも少ない場合には、所望
の耐熱老化性が得られない傾向にあり、また上記範囲よ
りも多い場合には、得られるゴム組成物は、加工性や耐
寒性において不満足なものとなる傾向にある。
グラフト共重合は、前述したエチレン・α−オレフィン
系共重合ゴムと不飽和カルボン酸等とを、ラジカル開始
剤の存在下に反応させることにより得られる。
反応は溶液にして行なうこともできるし、溶融状態で行
なってもよい。溶融状態で行なう場合には、押出機の中
で連続的に行なうことが最も効率的である。
グラフト反応に使用されるラジカル開始剤としては、半
減期が1分となる様な分解温度が、150乃至270℃の範囲
にあるものが好適に使用される。
具体的には有機ペルオキシド、有機ペルエステル、例え
ばベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオ
キシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾ
エート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−
ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペル
フェニルアセテート、tert−ブチルペルイソブチレー
ト、tert−ブチルペル−sec−オクトエート、tert−ブ
チルペルビバレート、クミルペルビバレートおよびtert
−ブチルペルジエチルアセテートが挙げられる。
上述したグラフト変性エチレン・α−オレフィン共重合
ゴムは、特に機械的性質及び加工性等の見地から、ムー
ニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が5乃至、180、特に20乃
至120の範囲にあるものが好適に使用される。
(B)ポリオルガノシロキサン 本発明において使用するポリオルガノシロキサンとして
は、下記平均組成式、(I)、 (R1)a(R2)bSiO(4-a-b)/2 ……(I) 式中、 R1は、一価の炭化水素基、 R2は、ビニル基、 aは、1乃至2.5の数であり、 bは、0.01乃至1.2の数であり、 且つa+bは1.8乃至3の範囲にある、 で表わされるものが使用され、特に基R1がメチル基或い
はフエニル基であるものが好適に使用される。
またこのポリオルガノシロキサンの数平均分子量〔Mn
は、一般に102乃至106、好適には103乃至105、最も好適
には5×103乃至5×104の範囲にある。
重合度が上記範囲よりも高い時には、グラフト変性エチ
レン・α−オレフィン共重合ゴムと充分に相溶せず、こ
の結果として強度低下を生じ、また上記範囲よりも低い
時には所望の耐熱老化性が得られない傾向にある。
(C)シリカ系充填材 シリカ系充填材としては、ゴム配合剤としてそれ自体公
知のものは全て使用でき、例えば乾式シリカ、湿式シリ
カ、合成ケイ酸塩系ホワイトカーボン、タルク、クレイ
等が使用される。
ゴム組成物 本発明におけるゴム組成物は、グラフト変性エチレン・
α−オレフィン共重合ゴム(A)100重量部にたいし
て、特定のポリオルガノシロキサン(B)を0.5〜30重
量部、好ましくは1〜25重量部、更に好ましくは1.5〜2
0重量部の割合で配合する。
ポリオルガノシロキサン(B)が上記範囲よりもあまり
に少ない場合には所望の耐熱老化性が得られず、またあ
まりに多い場合には所望の強度が得られないばかりでな
く極めて高価となり実用的でない。
シリカ系充填材(C)は、グラフト変性エチレン・α−
オレフィン共重合ゴム(A)100重量部にたいして単独
あるいは混合物を10〜100重量部、好ましくは15〜80重
量部、更に好ましくは20〜60重量部の割合で配合する。
シリカ系充填材が上記範囲よりあまりに少ない場合に
も、またあまりに多い場合にも所望の強度が得られず実
用的でない。
配合剤 本発明のゴム組成物には、意図する加硫物の用途等に応
じて、それ自体公知の配合剤、例えばゴム用補強剤、軟
化剤、加硫剤、加硫助剤等を配合することができる。
この場合、組成物中を占める前記(A)乃至(C)成分
の総量が、用途等によっても異なるが一般に60重量%以
上、特に80重量%以上とすることが好適である。
使用し得るゴム用補強剤としては、SRF、GPF、FEF、HA
F、ISAF、SAF、FT、MTなどのカーボンブラックが例示さ
れる。
これらのゴム用補強剤は、その用途等に応じて適宜選択
し得るが、前述した(A)乃至(C)成分の総量100重
量部当たり、50重量部以下、特に30重量部以下であるこ
とが好適である。
本発明で使用できる軟化剤は通常ゴムに使用される軟化
剤で充分であるが、例えばプロセスオイル、潤滑油、合
成潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファ
ルト、ワセリンなどの石油系軟化剤、コールタール、コ
ールタールピッチなどのコールタール系軟化剤、ヒマシ
油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化
剤、トール油;サブ;密ロウ、カルナウバロウ、ラノリ
ンなどのロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステア
リン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸
亜鉛などの脂肪酸および脂肪酸塩;石油樹脂、アタクチ
ックポリプロピレン、クマロンインデン樹脂、ポリエス
テル系樹脂などの合成高分子物質、あるいはジオクチル
アジペート、ジオクチルフタレートなどのエステル系可
塑剤その他マイクロクリスタリンワックス、サブ(ファ
クチス)などを挙げることができる。
これらの軟化剤の配合量は、その用途等に応じて適宜選
択できるが、前述した(A)乃至(C)成分の総量100
重量部当たり50重量部以下、特に30重量部以下であるこ
とが好ましい。
本発明の組成物からに加硫物は通常一般にゴムを加硫す
るときと同様に、後述する方法で未加硫の配合ゴムを一
度調整し、次いで該配合ゴムを意図する形状に成形した
後加硫を行うことにより製造される。そして加硫方法と
して加硫剤を使用し加熱する方法と電子線を照射する方
法がある。
加硫剤を用いる際に使用される加硫剤としては有機過酸
化物が推奨される。有機過酸化物としてはジクミルペル
オキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第三
ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、ジ第三ブチルペルオ
キシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、第三ブチルヒドロペルオキシドを例示
できるが、なかでもジクミルペルオキシド、ジ第三ブチ
ルペルオキシド、ジ第三ブチルペルオキシ−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサンが好ましく使用される。有機過
酸化物は変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
(A)100重量部に対して3×10-4ないし5×10-2モル
部、好ましくは1×10-3ないし3×10-2モル部使用す
る。
加硫剤として有機過酸化物を使用するときは加硫助剤の
併用が好ましい。加硫助剤としては硫黄、p−キノンジ
オキシムなどのキノンジオキシム系、ポリエチレングリ
コールジメタクリレートなどのメタクリレート系、ジア
リルフタレート、トリアリルシアヌレートなどのアリル
系、その他マレイミド系、ジビニルベンゼンなどが例示
される。このような加硫助剤は使用する有機過酸化物1
モルに対して1/2ないし2モル、好ましくは約等モル使
用する。
加硫方法として加硫剤を使用せず、電子線を使用する場
合は後述する成形された未加硫の配合ゴムに0.1ないし1
0MeV(メガエレクトロンボルト)、好ましくは0.3ない
し2.0MeVのエネルギーを有する電子を吸収線が0.5ない
し35Mrad(メガラッド)、好ましくは0.5ないし10Mrad
になるように照射すればよい。このとき前記の加硫剤と
しての有機ペルオキシドと併用する加硫助剤を使用して
もよく、その量は変性エチレン・α−オレフィン共重合
ゴム(A)100重量部に対して1×10-4ないし1×10-1
モル部、好ましくは1×10-3ないし3×10-2モル部配合
する。更に本発明組成物は必要に応じ、着色剤、老化防
止剤、分散剤、難燃剤を添加できる。
ゴム組成物の調製 未加硫の配合ゴムは次の方法で調製される。すなわちバ
ンバリーミキサーの如きミキサー類により変性エチレン
・α−オレフィン共重合ゴム(A)、ポリオルガノシロ
キサン(B)、シリカ系充填剤(C)及び、必要に応じ
ゴム用補強剤を80ないし170℃の温度で3ないし10分間
混練した後、オーブンロールの如きロール類を使用し
て、加硫剤、必要に応じて加硫促進剤又は加硫助剤を追
加混合し、ロール温度40ないし80℃で5ないし30分間混
練した後、分出し、リボン状又はシート状の配合ゴムを
調製する。
このように調製された配合ゴムは押出成形機、カレンダ
ーロール、又はプレスにより意図する形状に成形され、
成形と同時に又は成形物を加硫槽内に導入し、150ない
し270℃の温度で1ないし30分間加熱するかあるいは全
記した方法により電子線を照射することにより加硫物が
得られる。この加流の段階は金型を用いてもよいし、又
金型を用いずに実施してもよい。金型を用いない場合は
成形、加硫の工程は通常連続的に実施される。
勿論、電子線照射により加硫を行う場合は加硫剤の配合
されない配合ゴムを用いる。
又、加硫層における加熱方法としては熱空気、ガラスビ
ース流動床、UHF(極超短波電磁波)、スチームなどの
加熱層を用いることができる。
(発明の効果) かくして製造された本発明のゴム組成物は、後述する実
施例に示す通り、強度及び耐熱老化性に優れ、電線皮
覆、チューブ、ベルト、ゴムロール、ガスケット、パッ
キン類、ゴムホース等に好適に使用される。
本発明の優れた効果を次の例で説明する。
(実施例) 実施例1 変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A)、ポリ
オルガノシロキサン(B)及びシリカ系充填材(C)と
して以下に示すものを使用し、且つ下記処方に従ってゴ
ム組成物を調製した。
・変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴム(A) α−オレフィン:プロピレン エチレン/プロピレン=80/20 (モル比) ムーニー粘度ML1+4(100℃):20 無水マレイン酸含量:0.5wt% ・ポリオルガノシロキサン(B) (CH2)1.8(CH2=CH)0.2SiO Mn:5.1×103 ・シリカ系充填剤(C) 乾式シリカ:比表面積200m2/g 配合処方 混練は8インチオーブンロールを用いて60℃〜70℃で20
分行った。次に混合物を170℃で10分間プレス加硫し、
厚さ2mmの加硫ゴムシートを作成し測定に供した。測定
はいずれもJIS K 6301の方法に従い、以下の項目を測定
した。
常態物性 引張強さ(TB)、伸び(EB)、 耐熱老化性〔熱老化条件:180℃−90時間〕 引張強さ保持率AR(TB)、 伸び保持率AR(EB) 結果は、後記表1に示す。
実施例2 実施例1で変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと
して以下のものを用いた以外は実施例1と全く同様に行
った。
αオレフィン:プロピレン エチレン/プロピレン=70/30 (モル比) ヨウ素価:2(ビニルノルボルネン) ムーニー粘度ML1+4(100℃):60 無水マレイン酸含量:0.5wt% 実施例3 実施例1で変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと
して以下のものを用いた以外は実施例1と全く同様に行
った。
αオレフィン:1−ブテン エチレン/1−ブテン=90/10 (モル比) ムーニー粘度ML1+4(100℃):15 無水マレイン酸含量:1.0wt% 実施例4 実施例1で配合処方を以下の如くした以外は、実施例1
と全く同様に行った。
実施例5 実施例1でポリオルガノシロキサンの平均組成式を(C
H3)1.9(CH2=CH)0.1SiO Mn4.5×103とした以外は実施例1と全く同様に行った。
実施例6 実施例1でポリオルガノシロキサンの平均組成式を(C
H3)1.5(CH2=CH)0.5SiO Mn6.1×103とした以外は実施例1と全く同様に行った。
実施例7 実施例1でポリオルガノシロキサンのMnを8.0×104とし
た以外は実施例1と全く同様に行った。
実施例8 実施例1でシリカ系充填材として以下のものを用いた以
外は実施例1と全く同様に行った。
湿式シリカ:商品名 ニプシルVN3 (日本シリカ社製) 実施例9 実施例1でシリカ系充填材として以下の示すものを用
い、配合処方を以下の如くした以外は実施例1と全く同
様に行った。
焼成クレー:商品名 サテントンNo1 (Engelhard Minerals & Chem.社製) 比較例1 実施例1でポリオルガノシロキサンを用いなかった以外
は、実施例1と全く同様に行った。
比較例2 実施例1でポリオルガノシロキサンとして以下の物を用
いた以外は、実施例1と全く同様に行った。
ポリジメチルシロキサン Mn:4.8×103 実施例10 実施例1で変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴムと
して以下のものを用いた以外は実施例1と全く同様に行
った。
α−オレフィン:1−ブテン エチレン/1−ブテン=90/10 (モル比) ムーニー粘度ML1+4(100℃):30 アクリル酸エチル含量:2.0wt% 比較例3 実施例9で配合処方を以下の如くした以外は実施例9と
同様に行った。
配合処方 比較例4 実施例9で配合処方を以下の如くした以外は、実施例9
と同様に行った。
配合処方 商品名 ルーカントHC-600 :三井石油化学社製 比較例5 実施例9で変性エチレン・α−オレフィン共重合ゴムの
かわりに、変性前のエチレン・α−オレフィン共重合ゴ
ムを用いた以外は、実施例9と全く同様に行った。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)不飽和カルボン酸、その酸無水物及
    びそのエステルから選択された1種以上の化合物をグラ
    フト共重合して成る変性エチレン・α−オレフィン共重
    合ゴム100重量部、 (B)下記一般式 (R1)a(R2)bSiO(4-a-b)/2 ……(I) 式中、 R1は、一価の炭化水素基、 R2は、ビニル基、 aは、1乃至2.5の数であり、 bは、0.01乃至1.2の数であり、 且つa+bは1.8乃至3の範囲にある、 で表わされる平均組成を有するポリオルガノシロキサン
    0.5乃至30重量部、 及び、 (C)シリカ系充填剤10乃至100重量部、 を必須成分として含有していることを特徴とする変性ゴ
    ム組成物。
  2. 【請求項2】グラフト変性前のエチレン・α−オレフィ
    ン共重合ゴムは、135℃、デカリン中で測定した極限粘
    度〔η〕が0.5乃至4.0dl/gの範囲にある特許請求の範囲
    第1項記載のゴム組成物。
  3. 【請求項3】グラフト変性前のエチレン・α−オレフィ
    ン共重合ゴム(A)の組成が、モル比でエチレン/α−
    オレフィン=50/50〜95/5である特許請求の範囲第1項
    記載のゴム組成物。
  4. 【請求項4】グラフト変性エチレン・α−オレフィン共
    重合ゴム(A)が、ヨウ素価表示で最大30の非共役ポリ
    エンを含む特許請求の範囲第1項記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】ポリオルガノシロキサン(B)の組成を示
    す一般式(I)において、基R1がメチル基又はフエニル
    基である特許請求の範囲第1項記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】ポリオルガノシロキサン(B)の数平均分
    子量(Mn)が、100乃至106の範囲にある特許請求の範囲
    第1項項記載のゴム組成物。
JP26258687A 1987-10-20 1987-10-20 変性ゴム組成物 Expired - Fee Related JPH07119348B2 (ja)

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