JPH07119050B2 - 平板状短繊維混入エラストマーの製造装置 - Google Patents

平板状短繊維混入エラストマーの製造装置

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JPH07119050B2
JPH07119050B2 JP4254843A JP25484392A JPH07119050B2 JP H07119050 B2 JPH07119050 B2 JP H07119050B2 JP 4254843 A JP4254843 A JP 4254843A JP 25484392 A JP25484392 A JP 25484392A JP H07119050 B2 JPH07119050 B2 JP H07119050B2
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9115Cooling of hollow articles
    • B29C48/912Cooling of hollow articles of tubular films
    • B29C48/9125Cooling of hollow articles of tubular films internally
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、短繊維混入エラストマ
ーを円筒状に押出した後、切開して平板状にするように
した平板状短繊維混入エラストマーの製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、短繊維混入エラストマーの製
造装置として、例えば特開平4−80013号公報に開
示される如く、図3に示すように、外側ダイ1Aと内側
ダイ1Bとで環状溝2が形成される拡張ダイ1と、拡大
アダプタ3とを備え、短繊維を混入したエラストマーE
を拡張ダイ1で円筒状に押出すことで短繊維を円周方向
に配向させた後、さらに、拡大アダプタ3を用いて円周
方向に伸長させることにより、円周方向に高い配向をも
った円筒状エラストマーEp を形成し、この円筒状エラ
ストマーEp から短繊維が表面に平行方向に配向した平
板状の短繊維混入エラストマーシートを得ようとするも
のは公知の技術である。
【0003】なお、4,5,6はそれぞれ外側ダイ1A
と内側ダイ1Bとを連結するためのねじ棒,ワッシャ及
びナットである。
【0004】そして、その場合、円筒状エラストマーE
p を平板状に形成するには、同図に示すように、押出装
置Aの拡大アダプタ3の出口にナイフ等の切断装置10
aを設け、押出装置Aから押出された直後の円筒状エラ
ストマーEp を切断装置10aで軸方向に連続的に切断
て、平板状エラストマーに展開させるようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、下記のような問題があった。
【0006】短繊維Fの配向が、図4に示すごとく、平
板状となったエラストマーシートEs の中央部で先に進
み、エラストマーシートEs の端部で遅れた弧形状にな
り、正確な反列理配向からずれるという現象が現れる。
このずれは、例えば、d/W(dは弧の最大幅、Wはシ
ート幅である)が0.07〜0.15程度である。
【0007】また、エラストマーシートEs の両端部が
長く、中央部が短くなって、エラストマーシートEs を
後にカットすると、図5に示すように、端部にフレア
(波打ち)が生じるという現象が現れる。
【0008】そして、上述のような配向のずれと端部の
フレアとによって、この短繊維混入エラストマーシート
Es から円筒ベルトを成形する時に、底ゴムの長さが一
定しないことになり、成形が困難で、シートの先後端の
突き合わせ、ジョイント成形が不能となっていた。
【0009】また、成形の工程数を増加することで上記
困難を克服して円筒ベルトの成形を行ったとしても、加
硫後の円筒ベルトを研削すべくロール状治具に掛けて回
転させると、底ゴムの配向が乱れているために加硫済み
の円筒ベルトが治具上で固定せず、前後いずれかに移動
してV形状を作り込みにくい。したがって、加硫済みの
円筒ベルトをロール状治具に固定しなければならず、工
程が非常に繁雑なものになってしまう。
【0010】さらに、製品ベルトへの影響として、短繊
維の配向がバラツクので、製品の品質そのものに悪影響
を及ぼす虞れがあった。
【0011】ここで、上述のような問題の原因を究明す
べく観察した結果、以下の知見が得られた。すなわち、
このような短繊維を円周方向に配向させるいわゆる反列
理押出しでは、押出し時におけるゴム圧力は、押出し成
形をしようとするゴムのーニ粘度,温度条件,得よう
とするシートの厚さ、押出し速度等によって異なるが、
通常300kg/cm2 にも達し、押出しダイ出口から出た
時の温度は通常100℃を越える。したがって、押出し
ダイから押出されたゴムは、300kg/cm2 の高圧状態
から大気圧まで一気に解放され、かつ短繊維が円周方向
に配向されて出てくるので、上述のごとく拡大アダプタ
4の出口で切断したときに、急激な応力緩和が生じるこ
とになる。そして、この応力緩和は、後に端部となる切
断部位で最も著しく、円周方向及び押出し方向に大きく
縮もうとする。一方、切断部位と相対峙する円周上の部
位つまりエラストマーシートEs の中央部となる部位で
は、この時点では応力緩和現象が弱い。一方、切断され
た円筒体は100℃付近の高温状態であるから、前述の
ごとくその後の変形をできるだけ少なくするように配置
された多数のコンベアからなる展開装置20aによって
引き出され、同時に平板状態まで冷却しながら展開され
るが、上述のような端部と中央部における応力緩和の程
度の相違から、短繊維の配向がシートの中央部で先に進
み、シートの端部で遅れた弧形状になる(図4参照)。
【0012】また、基本的な問題として、円筒を平板状
まで展開した場合には、図6に示すように、切断部位か
ら平板となる位置における両端部位までの両側縁部分の
距離L2 ,L3 が、切断部位に直径方向に相対峙する円
周上の部位から平板状となる位置における中央部までの
中央部分の距離L1 よりも長くなり、これが等しくなる
のはL1 〜L3 が無限大の時に限られる。しかし、現実
に円筒を平板状まで展開する距離を長くするには限界が
あり、どうしても両側縁部分と中央部分とに長さの差異
生じることになる。
【0013】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、切断された円筒状エラストマーが平
板状になるまでの過程において、両側縁部分と中央部分
との長さの差異を解消する手段を講ずることにより、あ
るいはさらに、押出された後の円筒状エラストマーを円
筒状態を保持しながら円周方向について均一な応力緩和
を生じさせ、応力緩和がなくなった時点で切断すること
により、平板状短繊維混入エラストマーにおける短繊維
の配向の均一化を実現しうる製造装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、ゴム等のエラストマー内で短繊維が所定方向に配向
してなる円筒状エラストマーを形成するための円筒押出
装置と、該円筒押出装置で作成された円筒状エラストマ
ーを軸方向に連続的に切断する切断装置と、該切断装置
で切開かれたエラストマーを平板状態まで展開するベル
トコンベアによる展開装置とを備えた平板状短繊維混入
エラストマーの製造装置を対象とする。
【0015】そして、上記ベルトコンベアは、上記円筒
状エラストマーを間において上記切断装置の反対側に基
端が位置付けられてエラストマー押出方向の前方に延
び、切断されたエラストマーが該ベルトコンベアの先端
で平板状態になるように展開されて懸けられるととも
に、上記ベルトコンベアは、上記切断されたエラストマ
ーの搬送中に、該エラストマーの上記切断装置によって
切断される部位から該ベルトコンベアの先端に懸けられ
た部位の左右の各端部に至る両側縁部分に加わる張力
と、該エラストマーの切断部位とは直径方向に相対時す
る部位から該ベルトコンベアの先端に懸けられた部位の
中央部に至る中央部分に加わる張力とがほぼ均一になる
ように、搬送面が上記エラストマーの押出方向に対して
傾斜し該ベルトコンベアの先端が上記基端よりも上記切
断装置の側に位置付けられていることを特徴とする。
【0016】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、さらに、上記円筒押出装置と切断
装置との間に、円筒押出装置から押出される円筒状エラ
ストマーを案内する円筒部を有し、かつ該円筒部の表面
から外方にエアーを吹き出すように構成された円筒状案
内装置を設けるようにしたものである。
【0017】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、展開装置を、その送り速度が押出
装置による押出し速度と同じ速度から押出し速度の1.
10倍の速度まで調節可能に設けたものである。
【0018】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、ベル
トコンベアの搬送面がエラストマー押出方向に対して傾
斜し、上記切断されたエラストマーの搬送中に、該エラ
ストマーの上記切断装置によって切断される部位から該
ベルトコンベアの先端に懸けられた部位の左右の各端部
に至る両側縁部分に加わる張力と、該エラストマーの切
断部位とは直径方向に相対時する部位から該ベルトコン
ベアの先端に懸けられた部位の中央部に至る中央部分に
加わる張力とがほぼ均一になるから、端部フレアの発生
が防止され、また、上記エラストマーの切断部位に適度
の張力を付与することはできるから上記切断装置による
該エラストマーの切断に支障はない。
【0019】請求項2の発明では、押出装置から押出さ
れた円筒状エラストマーがすぐに切開されるのではな
く、円筒状案内装置で案内されるので、その間における
円周方向の応力緩和は少なく、また、収縮が生じても円
筒全体に均一に分布する。しかも、案内装置の円筒部か
ら吹き出されるエアーによって、円筒状エラストマーが
円筒部との摩擦を生じることなくスムーズに案内される
とともに、エアーによって円筒状エラストマー全体が外
方への圧力を受けるので、円周方向の収縮が妨げられ
る。加えて、案内装置による案内中に円筒状エラストマ
ーが速やかに冷却されているので、切断装置による切断
後には、切開されたエラストマーの応力緩和がごく小さ
くなる。
【0020】したがって、収縮の不均一に伴う短繊維の
配向の乱れが防止されて短繊維の配向状態が安定するこ
とになる。
【0021】請求項3の発明では、展開装置の送り速度
が、押出装置の押出し速度と同じ速度から1.10倍の
速度まで可変に調節されるので、展開中のエラストマー
に強い張力が作用することなく開体し、シート状エラス
トマーの厚みが安定するとともに、上述のエラストマー
Es のd/Wも0.00〜0.05に改善されることに
なる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1及び図
2に基づき説明する。
【0023】図1は、本発明の実施例に係る平板状短繊
維混入エラストマーの製造装置を示し、上記従来の押出
装置と同様の押出装置A(図3参照)を備えている。す
なわち、クロロプレンゴム等のエラストマーに短繊維を
混入した練りゴムEを円筒状に押出し、さらにその円筒
を拡大させることにより、短繊維を円周方向に配向させ
た反列理配向円筒状エラストマーEp を形成するように
したものである。
【0024】そして、本発明の特徴として、上記押出装
置Aの拡大アダプタ4の出口側には、円筒状の案内装置
30が配設されている。この案内装置30は、押出装置
Aから押出される円筒状エラストマーEp の内径よりも
やや小径の外径を有する外円筒31と、該外円筒31と
は所定の間隙を有するように配設された小径の内円筒3
2と、この外円筒31と内円筒32との間隙にエアを供
給する供給管33と、この供給管33と空気圧縮機(図
示せず)とを接続するエア配管配管34と、これらの支
持部材35とを備えている。そして、上記外円筒31と
内円筒32との間隙に圧縮空気を供給し、外円筒31の
筒壁に設けられた多数の細孔から空気を吹き出させて、
円筒状エラストマーEp と外円筒31との間に一定の空
隙を確保しながらつまり空気軸受となって円筒状エラス
トマーEp を案内するようになされている。すなわち、
押出装置Aを出た円筒状エラストマーEp の円筒形状を
保ちつつ、外方に圧縮空気による圧力を印加して、円筒
状エラストマーEp の応力緩和に伴う収縮を妨げるよう
にしている。
【0025】なお、この案内装置30の二重管の長さL
と径Dとの関係は、L/D≧2/3になるように十分長
く設定することで、冷却効果つまり切断後の応力緩和の
低減効果を特に良好に発揮しうる。
【0026】また、上記案内装置30の出口には、丸刃
状の上刃11と、同じく丸刃状の下刃12とを備えた切
断装置10が配置されている。すなわち、案内装置30
で案内されてくる円筒状エラストマーEp の円周上の一
部位を軸方向に連続的に切開くようになされている。な
お、ナイフ状の切断装置では、低温状態(50〜60
℃)の短繊維配向エラストマーを切断するのは困難であ
るので、上述のごとく、丸刃状の切断装置10とし、し
かも丸刃を加熱している。
【0027】さらに、この切断装置10の後方には、シ
ート状ベルト21を一対のローラ22,23間に巻回し
てなる展開装置としてのコンベア20が配設されてい
る。このベルトコンベア20は、その基端が上記円筒状
エラストマーEp を間において上記切断装置10の反対
側に位置付けられてエラストマー押出方向の前方に延び
ており、切断されたエラストマーが該ベルトコンベア2
0の先端で平板状態になるように展開されて懸けられて
いる。
【0028】すなわち、上記コンベア20のシート状ベ
ルト21は、上記切断装置10による円筒状エラストマ
ーEp の切断部位(後述の図2における部位P)に直径
方向に相対峙する円周上の一部位(後述の図2における
部位S)で円筒状エラストマーEp に接触するように配
置されており、上記切断装置10で切断された円筒状エ
ラストマーEp をこのコンベア20上に受けて、摩擦力
によってエラストマーを引張りながら、徐々に平板状に
展開させるようになされている。
【0029】ここで、このコンベア20のシート状ベル
ト21がなす搬送面は、図示しないが調節機構によっ
て、水平面(エラストマー押出方向)に対して該コンベ
ア20の先端が基端よりも上記切断装置10の側に位置
する所定角度αになるよう調節可能になされており、こ
の角度αは円筒状エラストマーEp の径によって異なる
が、図2に示すように、円筒状エラストマーEp の切断
装置10による切断部位Pから円筒状エラストマーEp
が平板状に展開される位置におけるシート状エラストマ
ーEs の左右端部Q,Rまでの両側縁部分の距離L2 ,
L3 と、円筒状エラストマーEp の切断部位Pに相対峙
する円周上の一部位Sから平板状に展開される位置にお
けるシート状エラストマーEs の中央部Tまでの中央部
分の距離L1 とが等しくなる角度である。すなわち、シ
ート状エラストマーEs の上記両側縁部分と上記中央部
とに作用する張力をほぼ均一に保持し、応力緩和によ
る収縮の不均一を解消するようになされている。
【0030】また、このコンベア20の送り速度は、押
出装置Aの押出し速度と同じ速度ないし押出し速度の
1.10倍の速度に調節可能に設けられている。つま
り、円筒状エラストマーEp を平板状に展開するまでの
間、エラストマーに加わる張力をできる限り小さくする
ようにしている。
【0031】したがって、上記実施例では、押出装置A
から押出された円筒状エラストマーEp が、すぐに切開
されるのではなく、円筒状案内装置30で案内されるの
で、その間における円周方向の応力緩和は少なく、ま
た、収縮が生じても円筒全体に均一に分布する。しか
も、外円筒31から吹き出されるエアーによって、円筒
状エラストマーEp が外円筒31との摩擦を生じること
なくスムーズに案内されるとともに、圧縮空気によって
円筒状エラストマーEp 全体が外方への圧力を受けてい
るので、円周方向の収縮が妨げられる。加えて、案内
中、圧縮空気は切断装置10の直前まで円筒状エラスト
マーEp に吹き付けられるので、切断されるまでに円筒
状エラストマーEp が速やかに冷却され(上記実施例で
は50〜60℃まで)、切断装置10による切断後に
は、切開されたエラストマーの応力緩和がごく小さくな
る。
【0032】よって、収縮の不均一に伴う短繊維の配向
の乱れが防止されて短繊維の配向状態が安定することに
なり、短繊維配向エラストマーを使用したベルト等の品
質の向上を図ることができるのである。
【0033】また、円筒状エラストマーEp の切断部位
Pに相対峙する円周上の部位Sからエラストマーを上方
に持ち上げるようにコンベア20を設け、その水平面と
の傾き角αを、上述の両端部における距離L2 ,L3 と
中央部における距離L1 とが等しくなる角度にしている
ので、展開中のエラストマーの両側縁部分と中央部分
に加わる張力がほぼ均一となり、上記従来の装置の場合
のような応力緩和の差異に起因する端部フレアの発生を
有効に防止することができる。
【0034】特に、コンベア20の送り速度を、押出装
置Aの押出し速度と同期する速度から1.10倍まで可
変にするにすることで、展開中のエラストマーに対する
張力をほぼ無視しうる程度に低減することができ、シー
ト状エラストマーEs の厚みの安定化を図ることができ
る。例えば従来の製造装置ではシートの厚みのバラツキ
が±0.3mm程度であったが、本発明の製造装置では、
厚みのバラツキを±0.1mm程度に抑えることができ
る。
【0035】そして、以上のようなシート状エラストマ
ーEs の特性の向上によって、このエラストマーを素材
として作成される伝動ベルトでは蛇行が極めて少なくな
るなど短繊維混入エラストマー製品の品質の向上を図る
ことができ、かつ前述のような表面研削時における問題
等を解消することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、切断されたエラストマーをベルトコンベアに該
ベルトコンベアの先端で平板状態になるように展開して
懸けるとともに、該ベルトコンベアの搬送面を、該エラ
ストマーの上記切断装置によって切断される部位から該
ベルトコンベアの先端に懸けられた部位の左右の各端部
に至る両側縁部分に加わる張力と、該エラストマーの切
断部位とは直径方向に相対時する部位から該ベルトコン
ベアの先端に懸けられた部位の中央部に至る中央部分に
加わる張力とがほぼ均一になるように、エラストマーの
出方向に対して傾斜させたから、エラストマー展開中に
おける不均一な張力が作用するのを防止することがで
き、よって、該エラストマーの切断性を阻害することな
く、平板状エラストマーの両端におけるフレアの発生を
有効に防止することができる。
【0037】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、エラストマーの円筒押出装置と切断装置
との間に、表面から外方にエアーを吹き出すように構成
された円筒状案内装置を介設したので、押出装置から押
出された円筒状エラストマーの円周方向の収縮を抑え、
かつ均一な収縮を維持しながら冷却することができ、よ
って、切断後の不均一な応力緩和に起因する短繊維の配
向の乱れを防止して、短繊維の配向状態の安定化を図る
ことができる。
【0038】請求項3の発明の発明によれば、上記請求
項1の発明において、展開装置の送り速度を、押出装置
の押出し速度と同じ速度から1.10倍の速度まで可変
に調節しうるように設けたので、展開中のエラストマー
に強い張力を作用させることなく開体させることがで
き、よって、平板状エラストマーの厚みの安定化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る短繊維混入エラストマー
シートの製造装置の構成を示す縦断面図である。
【図2】エラストマーの展開中における両端部と中央部
との長さの関係を示す斜視図である。
【図3】従来の短繊維混入エラストマーシートの製造装
置の構成を示す縦断面図である。
【図4】従来の短繊維混入エラストマーシートにおける
短繊維の配向の乱れを示す説明図である。
【図5】従来の短繊維混入エラストマーシートにおける
端部のフレアを示す説明図である。
【図6】従来の装置における円筒から平板への展開時に
おける両端部と中央部との距離の食違いを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 円筒押出装置 10 切断装置 20 コンベア(展開装置) 30 案内装置 31 外円筒 32 内円筒 33 エアー供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム等のエラストマー内で短繊維が所定
    方向に配向してなる円筒状エラストマーを形成するため
    の円筒押出装置と、該円筒押出装置で作成された円筒状
    エラストマーを軸方向に連続的に切断する切断装置と、
    該切断装置で切開かれたエラストマーを平板状態まで展
    開するベルトコンベアによる展開装置とを備えた平板状
    短繊維混入エラストマーの製造装置において、上記ベルトコンベアは、上記円筒状エラストマーを間に
    おいて上記切断装置の反対側に基端が位置付けられてエ
    ラストマー押出方向の前方に延び、切断されたエラスト
    マーが該ベルトコンベアの先端で平板状態になるように
    展開されて懸けられるとともに、 上記ベルトコンベアは、上記切断されたエラストマーの
    搬送中に、該エラストマーの上記切断装置によって切断
    される部位から該ベルトコンベアの先端に懸けられた部
    位の左右の各端部に至る両側縁部分に加わる張力と、該
    エラストマーの切断部位とは直径方向に相対時する部位
    から該ベルトコンベアの先端に懸けられた部位の中央部
    に至る中央部分に加わる張力とがほぼ均一になるよう
    に、搬送面が上記エラストマーの押出方向に対して傾斜
    し該ベルトコンベアの先端が上記基端よりも上記切断装
    置の側に位置付けられている ことを特徴とする平板状短
    繊維入エラストマーの製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の平板状短繊維混入エラス
    トマーの製造装置において、 上記円筒押出装置と切断装置との間に介設され、円筒押
    出装置から押出される円筒状エラストマーを案内する円
    筒部を有し、かつ該円筒部の表面から外方にエアーを吹
    き出すように構成された円筒状案内装置を備えているこ
    とを特徴とする平板状短繊維混入エラストマーの製造装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の平板状短繊維混入エラス
    トマーの製造装置において、 展開装置は、その送り速度が押出装置による押出し速度
    と同じ速度から押出し速度の1.10倍の速度まで調節
    可能に設けられていることを特徴とする平板状短繊維混
    入エラストマーの製造装置。
JP4254843A 1992-09-24 1992-09-24 平板状短繊維混入エラストマーの製造装置 Expired - Fee Related JPH07119050B2 (ja)

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