JPH07114770A - ディスクプレーヤ - Google Patents

ディスクプレーヤ

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JPH07114770A
JPH07114770A JP28168293A JP28168293A JPH07114770A JP H07114770 A JPH07114770 A JP H07114770A JP 28168293 A JP28168293 A JP 28168293A JP 28168293 A JP28168293 A JP 28168293A JP H07114770 A JPH07114770 A JP H07114770A
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speed
frequency
disc
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JP28168293A
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Kazutoshi Shimizume
和年 清水目
Mamoru Akita
秋田  守
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Priority to EP00201404A priority patent/EP1028416B1/en
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Priority to DE69433100T priority patent/DE69433100T2/de
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力にて、トラックジャンプが発生し
たときの再生データの連続性を確保し得るディスクプレ
ーヤを提供する。 【構成】 VCO28の発振出力の周波数をスピンドル
・サーボ信号処理回路18からのサーボエラー信号に応
じて制御するとともに、この発振出力をDSP回路10
のシステムクロックとして供給する一方、その発振出力
の1/M分周器31による分周出力と基準クロックの1
/N分周器33の分周出力との位相差を位相比較器32
で検出し、その位相差に応じてディスク1の回転速度を
制御する。また、1/M分周器31と1/N分周器33
の各分周比を選定することで、再生速度を任意に設定で
きるようにし、1倍速再生時に震動等の外乱に起因して
トラックジャンプが発生したとき、再生モードを例えば
2倍速再生に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CD(コンパクトディ
スク)やMD(ミニディスク)と称されるディジタル・
オーディオ・ディスク等の情報記録ディスク(以下、単
にディスクと称する)を再生するディスクプレーヤに関
し、特にディスクからの読取データを大容量メモリに一
旦格納した後、この大容量メモリから読み出して出力す
る構成のディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】CDプレーヤ等のディスクプレーヤの中
には、再生中に、震動等の外乱に起因していわゆるトラ
ックジャンプが発生したときに、再生データの連続性を
確保して音飛びが発生しないように構成された耐震用デ
ィスクプレーヤがある。ここに、トラックジャンプと
は、ディスクの記録トラック(ピット列)に追従しつつ
記録情報を読み取るピックアップの情報読取用光スポッ
トが、記録トラックを飛び越すことを言う。
【0003】ところで、通常のCDプレーヤでは、ディ
スクから再生するデータレート(以下、再生データレー
トと称する)とオーディオ出力するデータレート(以
下、出力データレートと称する)とが同一である。これ
に対し、従来の耐震用CDプレーヤにおいては、通常の
CDプレーヤでの回転速度の2倍の回転速度でディスク
を回転駆動することにより、通常のCDプレーヤでの再
生データレートよりも高い再生データレートでデータを
読み取りかつこの読取データを大容量メモリに一時的に
格納する一方、この大容量メモリから通常のCDプレー
ヤの出力データレートで読み出してオーディオ出力とし
て導出するように構成されている。
【0004】そして、再生中に、トラックジャンプが発
生したときには、ピックアップの情報読取用光スポット
をトラックジャンプ発生直前の位置まで戻し、その位置
から再び再生を開始するとともに、大容量メモリの格納
データを利用してトラックジャンプ発生直前の再生オー
ディオデータに対し、再生再開後に得られる再生オーデ
ィオデータをリンキング処理することにより、再生オー
ディオデータの連続性を確保し、音飛びが発生しないよ
うにしている。また、常時、ディスクを通常のCDプレ
ーヤの2倍の回転速度で回転駆動し、その2倍速再生の
状態で大容量メモリに格納されているデータ量を監視し
つつ、そのデータ量がある設定量を超えたときオーバー
フローであると判断し、例えば1トラックのリバースジ
ャンプを繰り返して待機する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記構成
の従来の耐震用CDプレーヤでは、ディスクを常時高速
度で回転駆動するようにしていたので、消費電力が大き
くなり、例えば携帯用CDプレーヤのように低消費電力
化が要求される場合には不利であった。そこで、本発明
は、低消費電力にて、トラックジャンプが発生したとき
の再生データの連続性を確保し得るディスクプレーヤを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディスク
プレーヤは、ディスクからの再生信号を処理するととも
に、ディスクの回転速度の目標回転速度に対する速度差
を検出してこの速度差に応じた速度制御信号を出力する
信号処理手段と、発振出力を信号処理手段にシステムク
ロックとして供給するとともに、その発振出力の周波数
が上記速度制御信号に応じて変化する発振手段と、この
発振出力の基準クロックに対する位相差を検出してその
位相差に応じてディスクの回転速度を制御する速度制御
手段とを具備した構成となっている。
【0007】請求項2記載のディスクプレーヤは、請求
項1記載のディスクプレーヤにおいて、上記速度制御手
段が、上記発振出力を可変分周比にて分周する第1の分
周手段と、上記基準クロックを可変分周比にて分周する
第2の分周手段と、これらの分周手段の各分周出力の位
相差を検出する位相検出手段とを有する構成となってい
る。請求項3記載のディスクプレーヤは、請求項1又は
2記載のディスクプレーヤにおいて、上記発振出力およ
び上記基準クロックのいずれか一方を選択して上記信号
処理手段にシステムクロックとして供給する選択手段を
有する構成となっている。
【0008】
【作用】請求項1記載のディスクプレーヤにおいて、発
振手段の発振出力の周波数をディスクの速度制御信号に
応じて制御する一方、この発振出力を信号処理手段にシ
ステムクロックとして供給する。そして、その発振出力
の基準クロックに対する位相差に応じてディスクの回転
速度を制御することで、速度制御信号が0になるように
システムクロックが変化する。
【0009】これにより、再生モードを例えば1倍速再
生と2倍速再生で切り換えるような場合、回転速度が遷
移する期間でもスピンドルサーボ系をロックできるた
め、この期間においてもディスクから情報を読み取るこ
とができる。したがって、耐震用ディスクプレーヤにお
いて、震動等の外乱に起因してトラックジャンプが発生
したときのみ、再生モードを2倍速再生にして大容量メ
モリに対するデータチャージを早く行う一方、それ以外
では1倍速再生とすることにより、プレーヤの消費電力
を大幅に低減できる。
【0010】請求項2記載のディスクプレーヤにおい
て、発振手段の発振出力および基準クロックをそれぞれ
可変分周比にて分周し、各分周出力の位相差に応じてデ
ィスクの回転速度を制御する一方、各分周比を適宜選定
することで、再生モードを1倍速再生、2倍速再生など
任意に設定できる。請求項3記載のディスクプレーヤに
おいて、ディスクの回転速度のラフな制御のときは発振
手段の発振出力を選択し、その回転速度が目標回転速度
になり、安定したら基準クロックを選択することで、D
/Aコンバータとの信号の同期化が図れるので、ワウ・
フラッタのないオーディオ出力を導出できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、例えば耐震用CDプレーヤに適用
された本発明の一実施例を示す制御系のブロック図であ
る。図1において、ディスク(CD)1はスピンドルモ
ータ2によって回転駆動され、その記録情報は光学式ピ
ックアップ(以下、単にピックアップと称する)3によ
って読み取られる。
【0012】ピックアップ3は、レーザダイオード4、
このレーザダイオード4から発せられるレーザ光ビーム
をディスク1の信号面上に情報読取用光スポットとして
集束させる対物レンズ5、ディスク1からの反射光ビー
ムの進行方向を変える偏光ビームスプリッタ6、この反
射光ビームを受光するフォトディテクタ7などによって
構成され、スレッド送りモータ(図示せず)を駆動源と
してディスク半径方向において移動自在に設けられてい
る。
【0013】ピックアップ3にはさらに、図示しない
が、ディスク1の記録トラックに対して情報読取用光ス
ポットをディスク半径方向において偏倚せしめるトラッ
キングアクチュエータと、対物レンズ5をその光軸方向
において移動させるフォーカスアクチュエータとが内蔵
されている。このピックアップ3の出力信号は、I(電
流)/V(電圧)アンプ8で電流信号から電圧信号に変
換され、さらにRFイコライズ回路9で波形整形された
後、DSP(Digital Signal Processor)回路10に供給
される。
【0014】次に、このDSP回路10における信号処
理について説明する。先ず、PLLアシンメトリ補正回
路11において、アシンメトリ(asymmetry)の補正が行
われ、2値の信号が得られるとともに、この2値信号の
エッジに基づいてPLL(Phase Locked Loop) の構成に
よって連続したクロックパルスが生成される。ここで、
アシンメトリとは、RF信号のアイパターンの中心が振
幅の中心からずれる状態を言う。
【0015】次に、EFM復調回路12において、EF
M(Eight to Fourteen Modulation)が復調され、ディジ
タルオーディオのデータと、エラー訂正・検出用のパリ
ティになるとともに、フレーム同期信号のすぐ後ろに入
っているサブコードが復調される。EFM復調回路12
で復調されたサブコードは、サブコード処理回路13を
経てコントローラ20に供給される。コントローラ20
は、CPUによって構成されている。
【0016】EFM復調後のデータは一旦RAM14に
格納され、エラー訂正回路15によってエラー訂正・検
出用のパリティに基づいてエラー訂正が行われる。エラ
ー訂正後のデータは、デ・インターリーブ回路16にて
CIRC(Cross InterleaveReed-Solomon Code)のイン
ターリーブが解かれる。なお、DSP回路10は、クロ
ック発生器17で発生されるシステムクロックに基づい
て各種の信号処理を実行する。
【0017】DSP回路10を経たデータは、RAMコ
ントロール信号処理回路22を通して大容量RAM23
に一旦格納される。この大容量RAM23に格納された
データは、RAMコントロール信号処理回路22を通し
て通常のCDプレーヤの出力データレートで読み出さ
れ、ディジタルフィルタ24でフィルタリングされた
後、D/Aコンバータ25でアナログ化されてL,Rch
のオーディオ出力として導出される。
【0018】ここで、大容量RAM23は、再生中に、
震動等に起因してトラックジャンプが発生したときに、
再生オーディオデータの連続性を確保し、音飛びが発生
しないようにするために用いられるものである。なお、
トラックジャンプの発生はコントローラ20によって検
出される。すなわち、コントローラ20は、サブコード
処理回路13から供給されるサブコードを常に監視し、
サブコードのタイムコードが不連続になったときトラッ
クジャンプが発生したと判定する。
【0019】トラックジャンプが発生した場合、コント
ローラ20の制御下で、ピックアップ3の情報読取用光
スポットをトラックジャンプ発生直前の位置に戻し、そ
の位置から再び再生を開始する。さらに、RAMコント
ロール信号処理回路22の制御下で、大容量RAM23
にあらかじめ格納されているトラックジャンプ発生直前
の再生オーディオデータに対し、再生再開後に得られる
再生オーディオデータをリンキングする処理が行われ
る。
【0020】DSP回路10にはさらに、ディスク1か
らの再生フレーム同期信号に基づいてディスク1の回転
速度の目標回転速度に対する速度差を検出してこの速度
差に応じたサーボエラー信号(速度制御信号)を出力す
るスピンドル・サーボ信号処理回路18が設けられてい
る。なお、光学系サーボ信号処理回路26は、ピックア
ップ3の動作に関連する各サーボ系、即ち情報読取用光
スポットをディスク1の記録トラックに追従させるため
のトラッキングサーボ系、当該光スポットをディスク1
の信号面上に常に集束させるためのフォーカスサーボ系
およびピックアップ3のディスク半径方向における位置
制御をなすためのスレッドサーボ系を制御するためのも
のである。
【0021】スピンドル・サーボ信号処理回路18から
のサーボエラー信号は、LPF(ローパスフィルタ)2
7を介してVCO(電圧制御発振器)28に、その制御
信号として供給される。このVCO28の発振出力は、
切換えスイッチ29の一方の入力となる。切換えスイッ
チ29は、クリスタル発振器30で発生される例えば1
6.9344MHz(44.1KHz×384)の固定
クロックを他方の入力とし、コントローラ20によって
切換え制御されることにより、VCO28の発振出力お
よび16.9344MHzの固定クロックのいずれか一
方を選択し、クロック発生器17に供給する。
【0022】クロック発生器17は、クリスタル発振器
30の固定クロックが供給されたときは固定周波数のシ
ステムクロックを発生し、VCO28の発振出力が供給
されたときはその発振出力に応じて周波数が可変なシス
テムクロックを発生する。VCO28の発振出力はさら
に、1/M分周器31で1/Mに分周されて位相比較器
32の一入力となる。また、クリスタル発振器30の固
定クロックは、1/N分周器33で1/Nに分周されて
基準クロックとして位相比較器32の他入力となる。な
お、M,Nは共に任意の値をとり得る変数であり、コン
トローラ20によって適当な値に設定される。
【0023】位相比較器32は、1/M分周器31の分
周出力と1/N分周器33の分周出力との位相差を検出
し、この位相差に応じた位相差信号を出力する。この位
相差信号は、LPF34を介してスピンドルモータ2の
駆動信号としてスピンドルドライバ35に供給される。
なお、クリスタル発振器30の固定クロックは、RAM
コントロール信号処理回路22、ディジタルフィルタ2
4およびD/Aコンバータ25に対し、これらの信号処
理のためのクロックとして供給される。
【0024】上記構成の耐震用CDプレーヤにおいて、
切換えスイッチ29がクリスタル発振器30の固定クロ
ックを選択したときは、システムクロックが16.93
44MHz固定となる。一方、切換えスイッチ29がV
CO28の分周出力を選択したときは、スピンドル・サ
ーボ信号処理回路18から出力されるサーボエラー信号
が0になるようにシステムクロックが変化することにな
る。すなわち、ディスク1の回転速度が比較的ルーズで
あっても、その回転速度に追従してシステムクロックが
変化することになる。
【0025】このことは、PLLアシンメトリ補正回路
11のPLLのセンター周波数がディスク1の回転速度
に追従することになり、広い範囲の回転速度にロックで
きることになる。換言するならば、従来の再生回路で
は、システムクロックが固定であり、ディスク1の回転
速度が基準回転速度になるようにスピンドルサーボ系の
制御が行われていたのに対し、上記の構成では、任意の
回転速度に再生回路が追従するようにスピンドルサーボ
制御が行われることになる。
【0026】また、切換えスイッチ29がVCO28の
発振出力を選択した状態において、1/M分周器31,
1/N分周器33のM,Nの各値を選定することによっ
てディスク1の再生速度を任意に設定することができ
る。例えば、M=Nの場合、1/M分周器31,1/N
分周器33の各分周出力の周波数は等しくなり、ほぼ1
倍速再生となる。ここで、VCO28の発振出力の周波
数をFa、クリスタル発振器30の固定クロックの周波
数をFbとすると、
【数1】Fa=(M/N)・Fb という関係が成り立つ。
【0027】また、M/N=2とした場合には、VCO
28の発振出力の周波数Faは、クリスタル発振器30
の固定クロックの周波数Fbの2倍となり、2倍速再生
となる。ここで、先述したように、ディスク1の回転速
度は比較的ラフな制御で良いことから、VCO28が追
従できる範囲内でディスク1の回転速度が変化する分に
は、連続的にRF復調を正しく行うことができる。その
ためには、1/M分周器31,1/N分周器33のM,
Nの各値を、コントローラ20によって連続可変すれば
良い。
【0028】コントローラ20は、通常は、1/M分周
器31,1/N分周器33のM,Nの各値をM=Nに設
定して1倍速再生とし、震動等の外乱に起因してトラッ
クジャンプが発生したときは、M/N=2に設定して2
倍速の高速再生とする。すなわち、1倍速での再生中に
サブコードを常に監視し、サブコードのタイムコードが
不連続になったことを検知することによってトラックジ
ャンプの発生を知り、その時点で2倍速再生に切り換え
る。なお、高速再生モードでの再生速度は、2倍速に限
定されるものではない。
【0029】トラックジャンプが発生した際、コントロ
ーラ20は、連続性があった最後のサブコードを探し、
トラックジャンプ発生直前の位置にピックアップ3を戻
し、その位置から再び再生を開始すべく制御するととも
に、そこから再生オーディオデータを接続するリンキン
グ処理を行うべくRAMコントロール信号処理回路22
を制御する。ここで、トラックジャンプが発生したとき
に、2倍速で再生するようにした理由について述べる。
【0030】大容量RAM23として例えば4Mビット
を使用した場合、この大容量RAM23にデータがチャ
ージされる速度は、大容量RAM23にデータが書き込
まれる速度と読み出される速度の差分(2倍−1倍)と
なる。すなわち、ディスク1にはサンプリング周波数4
4.1KHz、量子化数16ビット直線でディジタル信
号が記録されていることから、
【数2】4,194,304bit /(44.1KHz ×2
(L,R) ×16)bit ×1=2.97〔秒〕 より、大容量RAM23をチャージするのに約3秒の時
間を要する。
【0031】この3秒の時間は、トラックジャンプの発
生によってディスク1からデータが再生されなくても、
音が途切れることなく再生できる時間である。この時間
は、実用上問題ない時間であり、大容量RAM23のメ
モリ容量と高速モードでの再生速度(本例では、2倍
速)、即ち再生データレートで決まる。この3秒の間
に、再生オーディオデータの連続性を保つためのリンキ
ング処理と大容量RAM23のデータチャージが行われ
る。コントローラ20は、2倍速再生中に、RAMコン
トロール信号処理回路22からオーバーフロー信号が出
力されると、これに応答して再生モードを1倍速再生に
切り換える。
【0032】ところで、再生モードが2倍速再生のとき
には、大容量RAM23に対するデータの書込みが読出
しより高速で行われることから、大容量RAM23がす
ぐにオーバーフローすることになるため、大容量RAM
23に格納されているデータ量を常に監視する必要があ
る。この大容量RAM23のデータ量の監視は、RAM
コントロール信号処理回路22によって行われる。
【0033】すなわち、RAMコントロール信号処理回
路22は、大容量RAM23に書き込んだデータの最終
アドレスを確定アドレスとして認識するとともに、読み
出したデータのアドレスを常に0番地として認識し、こ
の認識した確定アドレスを常にコントローラ20に対し
て与える。さらに、この確定アドレスに基づいてデータ
量を監視し、そのデータ量が所定の設定量を超えたとき
にオーバーフロー信号をコントローラ20に供給する。
【0034】コントローラ20は、RAMコントロール
信号処理回路22から与えられる確定アドレスを、サブ
コードとの対応をとって確定サブコードとして認識す
る。コントローラ20はさらに、再生モードを1倍速再
生から2倍速再生へ、又は2倍速再生から1倍速再生へ
切り換えた場合において、ディスク1の回転速度が目標
回転速度に到達した時点で切換えスイッチ29を切り換
えてクリスタル発振器30の固定クロックを選択する。
これによれば、D/Aコンバータ25との信号の同期化
が図れるので、ワウ・フラッタのないオーディオ出力を
導出できる。
【0035】また、通常のCDプレーヤでは、スピンド
ルドライバ35からスピンドルモータ2に対して加速電
圧/減速電圧を印加することにより、ディスク1の回転
速度が目標回転速度になるように制御している。そし
て、ディスク1の回転速度が目標回転速度の近傍になっ
たときは、所定の電圧を印加してロック状態とする。こ
こで、加速電圧は上記所定の電圧に対して正側の電圧、
減速電圧は上記所定の電圧に対して負側の電圧である。
【0036】ところが、本発明に係る耐震用CDプレー
ヤでは、先述したように、スピンドルサーボ系の制御は
ラフで良いことから、位相比較器32の減速成分をスピ
ンドルドライバ35で大幅にカットし、減速の際には上
記所定の電圧を印加するようにする。これによれば、ス
ピンドルモータ2の駆動に際し、減速成分をカットした
分だけエネルギー消費を抑制できるため、プレーヤの消
費電力を低減できる。
【0037】なお、上記実施例においては、耐震用CD
プレーヤに適用した場合について説明したが、通常のC
Dプレーヤにおいても、本発明を適用することで、ディ
スク1の回転速度が一定しないときでもデータを読み取
ることが可能となるため、高速アクセスに有用なものと
なる。また、上記実施例では、CDプレーヤに適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、MDやCD‐ROMディスクなどを再生する他のデ
ィスクプレーヤにも同様に適用し得るものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、VCO(発振手段)の発振出力の周波数を
ディスクの速度制御信号に応じて制御する一方、この発
振出力を信号処理回路にシステムクロックとして供給
し、その発振出力の基準クロックに対する位相差に応じ
てディスクの回転速度を制御するようにしたことによ
り、速度制御信号が0になるようにシステムクロックが
変化することから、再生モードを例えば1倍速と2倍速
で切り換えるような場合、回転速度が遷移する期間でも
スピンドルサーボ系をロックできるため、この期間にお
いてもディスクから情報を読み取ることができることに
なる。
【0039】その結果、耐震用ディスクプレーヤにおい
て、震動等の外乱に起因してトラックジャンプが発生し
たときのみ、再生モードを2倍速再生にして大容量メモ
リに対するデータチャージを早く行う一方、それ以外で
は1倍速再生とすることにより、プレーヤの大幅な低消
費電力化が図れるとともに、トラックジャンプが発生し
たときの再生データの連続性を確保できることになる。
また、スピンドルサーボ系のアンロック期間がなく、回
転速度が遷移する期間でもデータを大容量メモリに格納
できることから、大容量メモリとして特別に大容量のも
のを用いる必要はなく、安価なメモリを用いることがで
きるため、耐震用ディスクプレーヤを低コストにて実現
できることになる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、VCOの発
振出力および基準クロックをそれぞれ可変分周比にて分
周し、各分周出力の位相差に応じてディスクの回転速度
を制御ようにしたことにより、各分周比を適宜選定する
ことで、再生速度を1倍速再生、2倍速再生など任意に
設定できることになる。請求項3記載の発明によれば、
VCOの発振出力および基準クロックのいずれか一方を
選択する選択手段を設け、ディスクの回転速度のラフな
制御のときはVCOの発振出力を選択し、その回転速度
が目標回転速度になったら基準クロックを選択するよう
にしたことにより、D/Aコンバータとの信号の同期化
が図れるので、ワウ・フラッタのないオーディオ出力を
導出できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐震用CDプレーヤに適用された本発明の一実
施例を示す制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモー
タ 3 光学式ピックアップ 10 DSP回路 12 EFM復調回路 15 エラー訂正回
路 18 スピンドル・サーボ信号処理回路 20 コントローラ 22 RAMコント
ロール信号処理回路 23 大容量RAM 26 光学系サーボ
信号処理回路 28 VCO(電圧制御発振器) 29 切換えスイッ
チ 30 クリスタル発振器 31 1/M分周器 32 位相比較器 33 1/N分周器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクからの再生信号を処理するとと
    もに、ディスクの回転速度の目標回転速度に対する速度
    差を検出してこの速度差に応じた速度制御信号を出力す
    る信号処理手段と、 発振出力を前記信号処理手段にシステムクロックとして
    供給するとともに、その発振出力の周波数が前記速度制
    御信号に応じて変化する発振手段と、 前記発振出力の基準クロックに対する位相差を検出して
    その位相差に応じてディスクの回転速度を制御する速度
    制御手段とを具備したことを特徴とするディスクプレー
    ヤ。
  2. 【請求項2】 前記速度制御手段は、前記発振出力を可
    変分周比にて分周する第1の分周手段と、前記基準クロ
    ックを可変分周比にて分周する第2の分周手段と、この
    第1,第2の分周手段の各分周出力の位相差を検出位相
    比較手段とを有することを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクプレーヤ。
  3. 【請求項3】 前記発振出力および前記基準クロックの
    いずれか一方を選択して前記信号処理手段にシステムク
    ロックとして供給する選択手段を有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のディスクプレーヤ。
JP28168293A 1993-10-07 1993-10-15 ディスクプレーヤ Pending JPH07114770A (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28168293A JPH07114770A (ja) 1993-10-15 1993-10-15 ディスクプレーヤ
US08/317,390 US6269061B1 (en) 1993-10-07 1994-10-04 Servo control system for disk player
KR1019940025583A KR100317411B1 (ko) 1993-10-07 1994-10-06 디스크플레이어및그디스크플레이어를위한서보제어시스템
EP94402253A EP0649131B1 (en) 1993-10-07 1994-10-07 Servo control system for disk player
CN94118649A CN1084910C (zh) 1993-10-07 1994-10-07 光盘重放机的伺服控制***
DE69426441T DE69426441T2 (de) 1993-10-07 1994-10-07 Servosteuerungssystem für Plattenspieler
EP00201405A EP1028417B1 (en) 1993-10-07 1994-10-07 Rotation servo circuit in disk player
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DE69432572T DE69432572T2 (de) 1993-10-07 1994-10-07 Drehservorsteuerschaltung für Plattenspieler
DE69433100T DE69433100T2 (de) 1993-10-07 1994-10-07 Plattenspieler mit geringem Verbrauch
DE69431889T DE69431889T2 (de) 1993-10-07 1994-10-07 Drehservosteuerschaltung in einem Plattenspieler
EP00201403A EP1028415B1 (en) 1993-10-07 1994-10-07 Rotation servo circuit in disk player

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6295569B1 (en) 1996-05-20 2001-09-25 Fujitsu Limited Storage apparatus
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