JPH07114146A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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Publication number
JPH07114146A
JPH07114146A JP25724593A JP25724593A JPH07114146A JP H07114146 A JPH07114146 A JP H07114146A JP 25724593 A JP25724593 A JP 25724593A JP 25724593 A JP25724593 A JP 25724593A JP H07114146 A JPH07114146 A JP H07114146A
Authority
JP
Japan
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film
spool
camera
wound
lens
Prior art date
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Application number
JP25724593A
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English (en)
Inventor
Kazuo Todo
和夫 藤堂
Kiyoaki Hazama
清昭 硲
Masaru Ishida
賢 石田
Kojiro Yoshida
康二郎 吉田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクロール室及びスクロール室に収納される
スプール及びストロボ機能部品との関係寸法やスペース
又個々の部品寸法や形状等も見直して出来る限りカメラ
の寸法を小さくしたレンズ付フィルムユニットを提供す
る。 【構成】 予めフィルムが装填されていて直ちに撮影を
可能とし、巻上ノブの巻上操作によってスクロール室の
スプールに巻かれたフィルムを1駒宛巻き上げ、撮影の
終えたフィルムは順次パトローネ内に巻き込むようにし
たレンズ付フィルムユニットにおいて、前記スプールに
は下部に鍔を1ケ設け、前記スプールにフィルムを巻き
込む回転力を伝達するための結合部を前記スプールの鍔
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填された未露光フィルムに
対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、「撮りっ
きりカメラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えた
いわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如
く装填されている一本のフィルムの撮影にのみ使用さ
れ、露光済のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃
棄されるものであることから、簡易な構造をもって低い
コストで製造されている。
【0003】またこのようなカメラは多くの場合旅行等
の外出先で購入し使用されるものであるが、携行に便利
であるとは言い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形
も110mm×60mm×35mm程度で、ワイシャツの胸ポケット
にも入らず不便をかこっていた。
【0004】そのため、小型化した撮りっきりカメラで
あるレンズ付フィルムユニットが、その後市場には提供
されるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、小型化された
とは言ってもその外形寸法は108mm×59mm×24mm程度で
厚み寸法で11mm程度小さくなったとは言え、全体的に更
に小型化して携行に便利なものが要求されるようになっ
た。
【0006】カメラを小型化するためにはカメラを構成
する構成部品を小型に収まるようにその寸法を小さくす
る必要があるが、その一環としてカメラのスペースも有
効に使用し、部品の小型化と相まってカメラを可能な限
り小型化する必要があった。
【0007】特にカメラの高さ方向寸法を小さくするこ
とは、カメラの小型化に大きな効果があるので高さ寸法
を小さくする事はカメラの小型化にとって大きな課題で
あった。
【0008】ここで前記カメラの高さ寸法を決めている
内蔵ストロボのある側のスクロール室及びその周辺の構
造について説明する。
【0009】図6は前記従来例の撮りっきりカメラであ
るレンズ付フィルムユニットの、前述のように高さ寸法
を決めている内蔵ストロボのある側のスクロール室の断
面図である。
【0010】図6において、スプールS2は上下に鍔F
Lを有し、この上下の鍔FLの間にスリットSLに設け
た爪HにフィルムFのパーフォレーションPを係止して
フィルムFが巻き込まれるようになっている。そしてこ
のフィルムFの巻き込まれるスプールS2はカメラ本体
10に設けられたスクロール室15Bに収納されている。
(なおフィルムの装填については後で本発明の実施例に
おいて詳述する内容と同じ。)そしてカメラ本体10の全
面にはストロボ基板40が取り付けられ、ストロボ基板40
に取り付けられたストロボ反射鏡42は従ってストロボ発
光器43は、スクロール室15Bの天井板部に干渉しない図
示高さ位置に取り付けられる。従って、ストロボ反射鏡
42、ストロボ発光器43を覆う前カバー20の上面部も当然
これらをカバーする高さを有していることになる。
【0011】又スプールS2の下部の鍔FLは2段に間
を隔てて設けられていて、この2段の鍔FLの間には図
示のようにカメラ本体10の側と裏蓋30の側から遮光用の
板材が下側の軸AXを囲むように突き出ている。このよ
うにしてフィルム巻上時に下側の鍔に設けた結合部Jと
結合する巻上軸が挿入される前カバー20と裏蓋30の下面
板の突き当て部に設けられた巻上窓Wからの光を遮光し
ている。
【0012】なお上側の軸AXは前記スクロール室15B
の天井板と裏蓋30より突き出ている板材とで挟支されて
いる。
【0013】このように前記カメラの高さ寸法は上で述
べたように、前カバーの上面及び下面の板厚、ストロボ
反射鏡42の高さ寸法、スクロール室15Bの天井板厚、上
下3ケの鍔FLの板厚、フィルムFの巾寸法、カメラ本
体より突き出ている遮光板厚、そして若干の隙間寸法と
いったものの合計によって決まることになる。
【0014】そこで本カメラにおいてカメラの高さ寸法
を出来る限り小さくするためには、部品の小型化と相ま
ってスペースを可能な限り有効に使用して小型化を計る
必要があった。
【0015】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものである。すなわち、スクロール室及びスクロー
ル室に収納されるスプール及びストロボ機能部品との関
係寸法やスペース又個々の部品寸法や形状等も見直し
て、出来る限りカメラの寸法を小さくしたレンズ付フィ
ルムユニットを提供することを目的としたものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、予めフィル
ムが装填されていて直ちに撮影を可能とし、巻上ノブの
巻上操作によってスクロール室のスプールに巻かれたフ
ィルムを1駒宛巻き上げ、撮影の終えたフィルムは順次
パトローネ内に巻き込むようにしたレンズ付フィルムユ
ニットにおいて、前記スプールには下部に鍔を1ケ設
け、前記スプールにフィルムを巻き込む回転力を伝達す
るための結合部を前記スプールの鍔に設けたことを特徴
とするレンズ付フィルムユニットによって達成されるも
のである。
【0017】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)の外観を示したもので、本カ
メラには予め35mmフィルム(J135)を装填して提供さ
れ、撮影終了後には巻戻しをすることなくフィルムをカ
メラに収めたままの状態で現像所に送られフィルムの現
像とプリントが行われる。
【0018】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行なうことによってパトロ
ーネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになってい
る。従って現像所においては撮影済のフィルムを明室に
おいてパトローネのままカメラから取出すことが出来
る。
【0019】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従ってカメ
ラ部材についてのチェックを行い新たに未露光フィルム
を装填して裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使用す
なわちリユースカメラとして使用することも出来る。
【0020】本カメラに装填されるパトローネは、一般
に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる外
径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0021】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの總厚さを23mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0022】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等と表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0023】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0024】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0025】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0026】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係され
る。
【0027】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされ
る。
【0028】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0029】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0030】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3 電池Eを挟持する。
【0031】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0032】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0033】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0034】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0035】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0036】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0037】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室とスクロール室
(何れも図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光
フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装填され
る。
【0038】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているので、パ
トローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0039】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0040】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0041】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1 に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0042】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0043】図3は前記の各機構部をカメラの背面側よ
り見た斜視図、図4はフィルムが巻き込まれたパトロー
ネとスプールをカメラ本体に挿入する方向より見た斜視
図である。
【0044】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネP1に巻き込まれたJ135
フィルムFが装填されるようになっている。
【0045】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0046】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二又
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、本実施例においては
フィルムFのフィルムノッチFNの先端が、下側レール
面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引き出し、フ
ィルムFの先端をスプールS2のスリットSLに差し込
んでフィルムFのパーフォレーションPを爪Hに係止す
る。なお、フィルムノッチFNはフィルム先端のベロ部
に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロット番号等を
表示するようにしたものである。
【0047】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置である
専用具に取り付け、フィルムF全部(但し他端がパトロ
ーネP1のスプールS1から離脱しない範囲で)をスク
ロール室15BのスプールS2に巻き取ってフィルムの装
填は終ることになる。すなわち、この様にフィルムFを
装填することによりフィルムFは撮影毎に順次パトロー
ネP1の中に巻き込まれることになり、所定枚数の撮影
が終了した後本実施例においては2駒の空送りを行なう
と、フィルムFの先端部はパトローネ内に巻き込まれる
ことなく必要長さを残して撮影済みフィルムはパトロー
ネP1の中に巻き込まれることになる。従って、このパ
トローネは明室において本カメラから取り出すことが出
来る。
【0048】次に、本体部の機構を説明する。
【0049】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0050】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0051】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0052】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0053】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に回
転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバー
61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向に
付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計方
向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状の
ケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65Bを
押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態の
様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0054】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二又部に挿入されてい
る。
【0055】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0056】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0057】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0058】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25の先端の作
動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記ば
ね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上スト
ッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部61
Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカムス
トッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時計
方向に回転する。
【0059】そして、セクタバネ67より強力なチャージ
レバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時計
方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61
Cは、セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして
立上り部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセク
タレバーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の
引張力に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67
の引張力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65A
はセクタ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルム
に露光を与えた後閉じることになる。
【0060】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0061】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0062】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0063】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0064】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0065】この様にして、本実施例においては2駒の
フィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は2歯
分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出部72
Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレバー
61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出部62
Eからは外れる様になっている。従って前記突出部62D
はカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止
が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわ
れ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の様に
チャージレバー61の動きは阻止されているのでフィルム
への露光も出来ない。この様にしてフィルム先端のベロ
がパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防止され
必要長さのベロが確保される。従ってカメラのコンパク
ト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使用しても
現像時のパトローネからのフィルム引き出しに問題はな
い。
【0066】このようなレンズ付フィルムユニットにお
いて、本発明のカメラの高さを低くするための、内蔵ス
トロボのある側のスクロール室及びその周辺の構造につ
いて次に説明する。
【0067】図5は、本発明の内蔵ストロボのある側の
スクロール室の断面図である。
【0068】図5において、スプールS2は下部に鍔F
L1ケを有し、スクロール室15Bの天井板と前記鍔FL
の間にスリットSLに設けた爪HにフィルムFのパーフ
ォレーションPを係止してフィルムFが巻き込まれるよ
うになっている。このフィルムFの巻き込まれるスプー
ルS2はカメラ本体10に設けられたスクロール室15Bに
収納されている。そしてフィルムの装填については既に
述べた通りの方法により装填される。
【0069】そしてカメラ本体10の前面にはストロボ基
板40が取り付けられ、ストロボ基板40に取り付けられた
ストロボ反射鏡42は、従ってストロボ発光器43はスクロ
ール室15Bの天井板部の逃げCUに干渉しない図示高さ
位置に取り付けられる。そしてこの高さ位置は従来例の
図6で示した位置と比べて当然低い位置となっている。
従って、ストロボ反射鏡42、ストロボ発光器43を覆う前
カバー20の上面高さも当然低い位置となっている。
【0070】スプールS2の下部の鍔は、従来例の図6
で示したものと異なり、既に述べたように1ケの鍔FL
が設けられていて、この鍔FLを受けているカメラ本体
10の側及び裏蓋30の側から出ている受け板の下には遮光
蓋Cが図示のように前カバー20の下面板と前記本体10の
受け板との間に作られた溝及び裏蓋30に設けられた前記
溝と同一高さに設けられた溝に挿入され完全に遮光して
いる。従って図6で示した従来例のように2ケの鍔を必
要としないようになっている。
【0071】従って本カメラの高さは前カバーの上面及
び下面の板厚、ストロボ反射鏡42の高さ寸法、スクロー
ル室15Bの天井板厚から逃げCUを引いた厚さ、下部の
1ケの鍔FLの板厚、フィルムFの巾寸法、カメラ本体
より突き出ている受け板の厚さそして遮光蓋の厚さとい
ったものの合計ということになる。
【0072】従って図6で示した従来例と比べても少な
くとも鍔FL2ケの厚さ+スクロール室15Bの天井板部
に近い厚さ+αはカメラの高さを低くする事が可能であ
る。
【0073】又、鍔FLにはフィルムを巻き込む回転力
を伝達するための結合部Jが設けてある。従って比較的
に機械による自動化の容易なフィルムの巻上装置による
スプールS2へのフィルム巻取り、そして遮光蓋Cの取
り付け迄の間のみ暗室で作業した後は明室で作業をする
ようにして作業性の向上を計ることが出来る。又このよ
うな場合はスプールS2は遮光性を持たせるための例え
ばカーボン等の添加剤を入れていない低価格のナチュラ
ル樹脂材を使用しても遮光蓋が遮光性を持っていればフ
ィルムカブリの心配は無い。
【0074】
【発明の効果】本発明により、カメラを小型化するため
カメラの高さを容易に低くすることが出来、小型のレン
ズ付フィルムユニットが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの外
観図。
【図2】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットの構
成を示す展開図。
【図3】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのカ
メラ本体、前カバー等の各機構を背面側より見た斜視
図。
【図4】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットに使
用されるフィルムの斜視図。
【図5】本発明に基づくレンズ付フィルムユニットのス
クロール室の断面図。
【図6】従来例のレンズ付フィルムユニットのスクロー
ル室の断面図。
【符号の説明】
10 カメラ本体 15B スクロール室 20 前カバー 30 裏蓋 42 ストロボ反射鏡 C 遮光蓋 CU 逃げ F フィルム FL 鍔 J 結合部 S2 スプール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 康二郎 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めフィルムが装填されていて直ちに撮
    影を可能とし、巻上ノブの巻上操作によってスクロール
    室のスプールに巻かれたフィルムを1駒宛巻き上げ、撮
    影の終えたフィルムは順次パトローネ内に巻き込むよう
    にしたレンズ付フィルムユニットにおいて、前記スプー
    ルには下部に鍔を1ケ設け、前記スプールにフィルムを
    巻き込む回転力を伝達するための結合部を前記スプール
    の鍔に設けたことを特徴とするレンズ付フィルムユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 予めフィルムが装填されていて直ちに撮
    影を可能とし、巻上ノブの巻上操作によってスクロール
    室のスプールに巻かれたフィルムを1駒宛巻き上げ、撮
    影の終えたフィルムは順次パトローネ内に巻き込むよう
    にしたレンズ付フィルムユニットにおいて、前記スクロ
    ール室の外側前面上部には傾斜状の逃げを設けたことを
    特徴とするレンズ付フィルムユニット。
JP25724593A 1993-10-14 1993-10-14 レンズ付フィルムユニット Pending JPH07114146A (ja)

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