JPH07113017A - 発泡性組成物及び発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡性組成物及び発泡体の製造方法

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JPH07113017A
JPH07113017A JP25970793A JP25970793A JPH07113017A JP H07113017 A JPH07113017 A JP H07113017A JP 25970793 A JP25970793 A JP 25970793A JP 25970793 A JP25970793 A JP 25970793A JP H07113017 A JPH07113017 A JP H07113017A
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weight
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water
foam
particles
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JP25970793A
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Osamu Takagi
脩 高木
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物を焼却や埋め立て処理しても問題がな
く、資源を有効に利用することができ、且つ、加工性に
すぐれた発泡性組成物及び発泡体の製造方法を提供す
る。 【構成】 乾燥した籾殻をボールミルにより40メッシ
ュの篩いを通過する細かさに粉砕したものと、植物性バ
インダーとしてアルファー化澱粉、水、界面活性剤とし
てラウリル硫酸アンモニウム、発泡剤として炭酸水素ナ
トリウムを表1に示す配合とし、各々の配合物をらいか
い機で混練して発泡性組成物を得た。これら発泡性組成
物を5cm×5cm×1cmの大きさにプレス成形した
ものをフッ素樹脂コーティングされた硝子繊維製シート
に載せ、180℃の熱風中で40分間加熱することによ
り発泡と乾燥を行った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物性粉体を使用する
ことにより、廃棄物として処理し易く、加工性にすぐれ
た発泡性組成物及び発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチ
レン等の合成樹脂発泡体が各分野において多量に使われ
ている。しかし、これらは燃焼温度が高いので廃棄物を
焼却処理すると有害物質を発生したり焼却炉を傷めると
いう問題がある。これらの欠点を解消する目的で植物性
原料を用いた発泡体が提案されている。例えば、特開平
2−298525号公報には高アミロース澱粉を含有す
る低密度で独立気泡、且つ生分解性の発泡体が記載され
ている。
【0003】又、特開平4−128157号公報には、
米を加圧状態で加熱し、炊飯が完了すると同時に減圧す
ることにより得られる発泡体が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−298
525号公報に記載のものは、原料としてコーン、えん
どう、大麦、米等の高アミロース含有のものが用いられ
る。これらは食料や工業用製品の材料として有用なもの
であり、高価なものであるから容器やクッション材等の
ように使い捨てとして用いるのは資源の無駄となる。
【0005】又、特開平4−128157号公報に記載
の発泡体も食料である米を原料とするので、資源の無駄
な使い方である。更に、この発泡体を製造するためには
高圧を得るための大きなエネルギーを必要とする。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解消し、廃棄
物を焼却や埋め立て処理しても問題がなく、資源を有効
に利用することができ、且つ、加工性にすぐれた発泡性
組成物及び発泡体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明発
泡性組成物は、植物性粉体の乾燥重量100重量部に対
して、水溶性高分子バインダー10〜100重量部、水
100〜1000重量部、分解温度が100℃以下であ
る発泡剤5〜100重量部、界面活性剤0.1〜20重
量部とからなるものである。
【0008】請求項2記載の本発明発泡性組成物は、植
物性粉体の乾燥重量100重量部に対して、固形分20
〜80%の合成樹脂エマルジョン又はゴムラテックス5
0〜200重量部、水100〜400重量部、分解温度
が100℃以下である発泡剤5〜100重量部、界面活
性剤0.1〜20重量部とからなるものである。
【0009】更に、請求項3記載の発泡体の製造方法
は、請求項1又は2に記載の発泡性組成物を粒状に成形
し、該粒状物の表面に単位面積あたり0.1〜1.0g
/cm 2 の量の無機粉体を付着させ、該粒状物を完全に
は密閉されていない型に入れて発泡剤の分解温度以上に
加熱することを特徴とする。
【0010】本発明で使用される植物性粉体とは、植物
の実の殻や皮、葉、又は植物性食品の搾りかす等を粉体
としたものである。植物の実の殻や皮としては、米、
麦、そば、大豆等の穀類、コーヒー、落花生等の実の
殻、栗、オレンジ、りんご、梨等の果物の皮が挙げられ
る。植物の葉は針葉樹、広葉樹を問わず利用できる。
又、茶殼のように一旦利用された後の廃棄物も利用でき
る。食品の搾りかすとしては、抽出済みのコーヒー豆、
果物ジュース、ビール、ワイン、清酒、焼酎、味噌、醤
油等を製造した後に残る植物性の搾りかすが挙げられ
る。
【0011】上記植物の実の殻や皮、葉、又は植物性食
品の搾りかす等は、そのまま又は乾燥した後にすり潰し
たり、粉砕して40メッシュの篩いを通過する程度に細
かくされて使用される。
【0012】本発明で用いる発泡剤は、分解温度が10
0℃以下、好ましくは60℃以上100℃以下のもので
あり、水溶性のものが更に好ましい。このようなものと
しては、例えば、炭酸水素ナトリウム(90℃)、炭酸
アンモニウム(60℃)、アゾジカルボンアミドと塩化
亜鉛との混合物(80℃)、ジニトロソペンタメチレン
テトラミンと蓚酸との混合物(60℃)などが挙げられ
る。(( )内は分解温度を示す。)
【0013】本発明で用いる界面活性剤は水溶性のもの
である。例えば、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルアリル硫酸エステル塩等の陰イオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、アルキルアミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤
等が挙げられる。
【0014】界面活性剤の使用量は、乾燥状態の植物性
粉体100重量部に対し0.1〜20重量部である。
0.1重量部未満では植物性粉体間に形成される膜の強
度が弱く、高倍率の発泡体が得られない。20重量部を
超える量を使用してもその効果は増加しないばかりか、
高分子バインダー又は合成樹脂エマルジョンもしくはゴ
ムラテックスによる植物性粉体の接着性を低下させる場
合がある。
【0015】請求項1記載の発泡性組成物に用いられる
水溶性高分子バインダーとしては、澱粉、アルギン酸
塩、アラビアゴム等の天然高分子物質、膠、ゼラチン、
卵白等の動物性高分子物質、メチルセルロース、カルボ
キシ澱粉等の天然高分子誘導体、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸等の合成高分子物質等が挙げられ
る。
【0016】水溶性高分子バインダーの使用量は、植物
性粉体の乾燥重量100重量部に対し10〜100重量
部である。10重量部未満では上記粉体同士の接着が不
充分となり、乾燥した発泡体が粉化し易くなる。100
重量部を超えると発泡倍率が低下する。
【0017】請求項2記載の発泡性組成物に使用される
合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリエチレン、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル
共重合体等のエマルジョンがあり、固形分が20〜80
重量%のものである。ゴムラテックスとしては、スチレ
ンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、
イソプレンゴム、天然ゴム等のラテックスがある。その
固形分は20〜80%のものである。
【0018】合成樹脂エマルジョンもしくはゴムラテッ
クスの使用量は、植物性粉体の乾燥重量100重量部に
対し50〜200重量部である。50重量部未満では植
物性粉体同士の接着力が不充分で、乾燥された発泡体は
粉化し易い。200重量部を超えると発泡倍率が低下す
る。
【0019】本発明発泡性組成物には必要に応じて充填
剤、着色剤、難燃剤、防虫剤、撥水剤、防鼠剤、防黴剤
などを添加してもよい。
【0020】請求項1及び請求項2記載の本発明発泡性
組成物の第1の特徴は、水と界面活性剤によって植物性
粉体相互の間に形成される膜により、発泡剤が分解して
発生するガスの逸散が防止され、高倍率に発泡した発泡
体が得られ、更に界面活性剤の作用により均一な気泡を
有する発泡体が得られることである。
【0021】第2の特徴は、上記の発泡条件となるよう
に水の量が調整されていることである。使用される水の
量は、植物性粉体100重量部に対し100重量部以上
であり、請求項1記載の発泡性組成物では1000重量
部以下、請求項2記載の発泡性組成物では400重量部
以下である。
【0022】水の量が100重量部未満であると、植物
性粉体と水溶性高分子バインダー、又は植物性粉体と合
成樹脂エマルジョンもしくはゴムラテックスが充分湿潤
しないので良好な発泡が行われない。又、水の量が上記
の範囲を超えて多くなると、一旦発泡しても固化する前
に気泡が収縮してしまうので高倍率の発泡体が得られな
い。
【0023】水の量が上記の範囲に調節された場合に
は、発泡剤の分解により発泡しながら水が蒸発して組成
物の粘度が高くなり、発生した気泡は粉体に囲まれて固
定される。更に加熱すると水分が少なくなり、水溶性高
分子バインダー又は合成樹脂エマルジョンもしくはゴム
ラテックスが植物性粉体を連続的に取り巻いて粉体同士
が強固に接着される。
【0024】次に、請求項3記載の発泡体の製造方法
は、上記請求項1又は請求項2記載の発泡性組成物を粒
状物とし、該粒状物表面に無機質粉末を付着することに
より発泡前から発泡中の粒状物同士の接触部に流動性を
付与し、これを型の形状に沿って供給し、発泡剤の分解
温度以上に加熱して発泡させ、発泡終了前に型内で発泡
圧力により粒状物同士を圧接して接着せしめ、発泡成形
体とするものである。
【0025】上記発泡性組成物が発泡剤の分解により発
泡しながら水が蒸発して組成物の粘度が高くなり、発生
した気泡は繊維間に固定される。更に加熱すると水分が
少なくなり、動植物性糊料又は合成樹脂エマルジョンも
しくはゴムラテックスが繊維の交差部分を取り巻いて繊
維同士が強固に接着される。
【0026】請求項3記載の発泡体の製造方法に用いる
無機質粉末は、発泡性組成物の発泡前から発泡中の粒状
物同士の接触部に流動性を付与させるための粘着防止用
のものであって、例えば、タルク、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、ゼオライト等が挙げられ、その平均
粒径は100μm以下であることが好ましい。
【0027】無機質粉末の使用量は、発泡性組成物の粒
状物表面の接着性、大きさ、形状により異なるが、該粒
状物の単位表面積当たり0.1〜1.0g/cm2 の量
を用いる。0.1g/cm2 未満では発泡前に該粒状物
同士が接着して粒状物の形状を維持したままで発泡する
ことができない。1.0g/cm2 を超えると発泡後の
粒状物同士を接着させることが困難である。
【0028】上記粒状物を完全には密閉されていない型
に入れて発泡させるので、粒状物の発泡による膨張に伴
い、型内の空気は排除されて粒状物による発泡体が型内
に充満して型の形状どおりに成形される。成形後の発泡
体は水分が多い場合には乾燥される。乾燥は完全に行っ
てもよく、用途によっては水分は残っていてもよい。発
泡させるための加熱は電気ヒーター、熱風、液体を熱媒
体とするもの、マイクロ波等による方法が採用できる。
【0029】
【作用】請求項1記載の本発明発泡性組成物では、植物
性粉体を連続的に囲んで形成される水と水溶性高分子バ
インダーと界面活性剤による膜により、発泡剤が分解し
て発生するガスの逸散が防止されるので、高倍率に発泡
し、更に界面活性剤の作用により均一な気泡を有する発
泡体が得られる。更に植物性粉体100重量部に対し水
の量が100〜1000重量部であるから上記発泡条件
が得られる。
【0030】請求項2記載の本発明発泡性組成物では、
植物性粉体を連続的に囲んで形成される水と合成樹脂エ
マルジョンもしくはゴムラテックスと界面活性剤による
膜により、発泡剤が分解して発生するガスの逸散が防止
されるので、高倍率に発泡し、更に界面活性剤の作用に
より均一な気泡を有する発泡体が得られる。更に植物性
粉体100重量部に対し水の量が100〜400重量部
であるから上記発泡条件が得られる。
【0031】請求項3記載の発泡体の製造方法では、粒
状物表面に無機質粉末を付着することにより粒状物同士
の粘着力を抑制し、発泡前及び発泡中の粒状物同士の接
触部に流動性が付与されているので型の形状に沿って充
填され易くなり、成形性が良好となる。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜7)乾燥した籾殻をボールミルにより40
メッシュの篩いを通過する細かさに粉砕したものと、植
物性バインダーとしてアルファー化澱粉(松谷化学社製
商品名:サイザリンP)、水、界面活性剤としてラウ
リル硫酸アンモニウム、発泡剤として炭酸水素ナトリウ
ムを表1に示す配合とし、各々の配合物をらいかい機で
混練して発泡性組成物を得た。これら発泡性組成物を5
cm×5cm×1cmの大きさにプレス成形したものを
フッ素樹脂コーティングされた硝子繊維製シートに載
せ、180℃の熱風中で40分間加熱することにより発
泡と乾燥を行った。得られた発泡体の密度、平均気泡径
及び気泡の均一性を表1に示す。
【0033】(比較例1〜8)実施例1〜7で用いたも
のと同じ材料を使用し、表1に示す配合とした以外は実
施例1〜7と同様にして発泡性組成物を作製して発泡体
を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡径及び気泡の
均一性を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】但し、※1は単位が重量部である。 ※2 ○:均一 ×:不均一 ※3 ○:良好 ×:接着不充分で崩れ易い
【0036】(実施例8〜14)籾殻の代わりに乾燥し
た茶殻をボールミルにより40メッシュの篩いを通過す
る細かさに粉砕したものを用いて表2に示す配合とした
他は実施例1〜7と同様にして発泡体を得た。得られた
発泡体の密度、平均気泡径及び気泡の均一性を表2に示
す。
【0037】(比較例9〜16)実施例8〜14で用い
たものと同じ材料を使用し、表2に示す配合とした以外
は実施例8〜14と同様にして発泡性組成物を作製して
発泡体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡径及び
気泡の均一性を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】但し、※1は単位が重量部である。 ※2 ○:均一 ×:不均一 ※3 ○:良好 ×:接着不充分で崩れ易い
【0040】(実施例15〜21)籾殻の代わりに乾燥
した杉の葉を使用し、バインダーとしてアルファー化澱
粉の代わりにスチレンブタジエンゴムラテックス(ファ
イアーストーン社製 商品名:FR−S2000,固形
分40%)を用いて表3に示す配合とした他は実施例1
〜7と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の密
度、平均気泡径及び気泡の均一性を表3に示す。
【0041】(比較例17〜24)実施例15〜21で
用いたものと同じ材料を使用し、表3に示す配合とした
以外は実施例15〜21と同様にして発泡性組成物を作
製して発泡体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡
径及び気泡の均一性を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】但し、※1は単位が重量部である。 ※2 ○:均一 ×:不均一 ※3 ○:良好 ×:接着不充分で崩れ易い
【0044】(実施例22〜28)籾殻の代わりに乾燥
した抽出済みのコーヒー豆をボールミルにより60メッ
シュの篩いを通過する細かさに粉砕したものを用いて表
4に示す配合とした他は実施例1〜7と同様にして発泡
体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡径及び気泡
の均一性を表4に示す。
【0045】(比較例25〜32)実施例22〜28で
用いたものと同じ材料を使用し、表4に示す配合とした
以外は実施例22〜28と同様にして発泡性組成物を作
製して発泡体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡
径及び気泡の均一性を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】但し、※1は単位が重量部である。 ※2 ○:均一 ×:不均一 ※3 ○:良好 ×:接着不充分で崩れ易い
【0048】(実施例29〜35)籾殻の代わりに乾燥
したビールの搾りかすをボールミルにより40メッシュ
の篩いを通過する細かさに粉砕したものと、バインダー
としてアルファー化澱粉の代わりにスチレンブタジエン
ゴムラテックス(ファイアーストーン社製 商品名:F
R−S2000,固形分40%)を用いて表5に示す配
合とした他は実施例1〜7と同様にして発泡体を得た。
得られた発泡体の密度、平均気泡径及び気泡の均一性を
表5に示す。
【0049】(比較例33〜40)実施例29〜35で
用いたものと同じ材料を使用し、表5に示す配合とした
以外は実施例29〜35と同様にして発泡性組成物を作
製して発泡体を得た。得られた発泡体の密度、平均気泡
径及び気泡の均一性を表5に示す。
【0050】
【表5】
【0051】但し、※1は単位が重量部である。 ※2 ○:均一 ×:不均一 ※3 ○:良好 ×:接着不充分で崩れ易い
【0052】次に、請求項3の発明の実施例を説明す
る。 (実施例36〜44)乾燥したオレンジの皮をボールミ
ルにより60メッシュ篩いを通過する細かさに粉砕した
もの100重量部と、バインダーとしてアルギン酸ナト
リウム50重量部、水300重量部、界面活性剤として
ラウリル硫酸アンモニウム1重量部、発泡剤として炭酸
水素ナトリウム30重量部を表6に示す配合とし、各々
の配合物をらいかい機で混練して発泡性組成物を得た。
これら発泡性組成物を直径4mmの粒状にプレス成形
し、この粒状物表面に平均粒径50μmのタルク粉末、
平均粒径20μmの炭酸カルシウム、平均粒径60μm
のアルミナをそれぞれ表6に示す量で付着させた。
【0053】該粒状物20gを5cm×5cm、深さ1
0cmのポリプロピレン製の容器に入れ、直径1mmの
孔を多数設けたポリプロピレン製の蓋をして、出力1k
wの調理用電子レンジで5分間加熱して発泡させた後、
容器から取り出し更に5分間加熱して乾燥させた。得ら
れた発泡体の形状、粒子間の接着性、見かけ密度は表6
に示すとおりであった。
【0054】(比較例41〜44)実施例36〜44で
用いたものと同じ材料を使用し、無機質粉末の付着量を
表6に示す量とした以外は実施例36〜44と同様にし
て発泡性組成物を作製して発泡体を得た。得られた発泡
体の形状、粒子間の接着性、見かけ密度を表6に示す。
【0055】
【表6】
【0056】但し、※1 ○:ほゞ容器内部の形状に発
泡 ×:容器内部の形状どおりに発泡せず ※2 ○:完全に接着 ×:部分的に不充分 ※3 発泡不均一のため密度測定不可
【0057】(実施例45〜53)乾燥したオレンジの
皮の代わりに乾燥したぶなの木の葉を使用し、無機質粉
末の付着量を表7に示す量とした以外は実施例36〜4
4と同様にして発泡性組成物を作製して発泡体を得た。
得られた発泡体の形状、粒子間の接着性、見かけ密度を
表7に示す。
【0058】(比較例45〜48)実施例45〜53で
用いたものと同じ材料を使用し、無機質粉末の付着量を
表7に示す量とした以外は実施例36〜44と同様にし
て発泡性組成物を作製して発泡体を得た。得られた発泡
体の形状、粒子間の接着性、見かけ密度を表7に示す。
【0059】
【表7】
【0060】但し、※1 ○:ほゞ容器内部の形状に発
泡 ×:容器内部の形状どおりに発泡せず ※2 ○:完全に接着 ×:部分的に不充分 ※3 発泡不均一のため密度測定不可
【0061】(実施例54〜62)乾燥したオレンジの
皮の代わりに乾燥したりんごの搾りかすを使用し、無機
質粉末の付着量を表8に示す量とした以外は実施例36
〜44と同様にして発泡性組成物を作製して発泡体を得
た。得られた発泡体の形状、粒子間の接着性、見かけ密
度を表8に示す。
【0062】(比較例49〜52)実施例54〜62で
用いたものと同じ材料を使用し、無機質粉末の付着量を
表8に示す量とした以外は実施例54〜62と同様にし
て発泡性組成物を作製して発泡体を得た。得られた発泡
体の形状、粒子間の接着性、見かけ密度を表8に示す。
【0063】
【表8】
【0064】但し、※1 ○:ほゞ容器内部の形状に発
泡 ×:容器内部の形状どおりに発泡せず ※2 ○:完全に接着 ×:部分的に不充分 ※3 発泡不均一のため密度測定不可
【0065】
【発明の効果】本発明は以上の構成となされており、請
求項1記載の発泡性組成物によると水溶性高分子バイン
ダーにより、請求項2記載の発泡性組成物によると合成
樹脂エマルジョン又はゴムラテックスにより、植物性粉
体同士が強固に接着され、発泡剤が分解して発生するガ
スの逸散が防止されるので、発泡倍率が高く、更に界面
活性剤の作用により均一な気泡を有する発泡体が得られ
る。
【0066】又、本発明の発泡性組成物は植物性粉体を
主成分としているので、廃棄される材料が利用でき、資
源を有効利用することができる。そのため廃棄物の量を
減らし、且つ、焼却処理が容易であり、土中に埋めると
バクテリアの作用により分解されるので公害のおそれが
ない。
【0067】更に、本発明の発泡性組成物は、型の中で
発泡させることにより任意の形状の発泡体とすることが
でき、表面を塗装したり、紙や木と接着したり、刃物で
切断することも容易にできるので、断熱材、包装材、緩
衝材、芯材などとして建築、車両、電気機器等の分野で
利用できる。
【0068】請求項3記載の発泡体の製造方法による
と、上記発泡性組成物の粒状物表面に無機質粉体を付着
することにより粒状物同士の粘着力を抑制し、個々の粒
状物の膨張空間を保ちながら充分に発泡させるので、高
倍率で均一な大きさの気泡を有する発泡体が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物性粉体の乾燥重量100重量部に対
    して、水溶性高分子バインダー10〜100重量部、水
    100〜1000重量部、分解温度が100℃以下であ
    る発泡剤5〜100重量部、界面活性剤0.1〜20重
    量部とからなる発泡性組成物。
  2. 【請求項2】 植物性粉体の乾燥重量100重量部に対
    して、固形分20〜80%の合成樹脂エマルジョン又は
    ゴムラテックス50〜200重量部、水100〜400
    重量部、分解温度が100℃以下である発泡剤5〜10
    0重量部、界面活性剤0.1〜20重量部とからなる発
    泡性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の発泡性組成物を
    粒状に成形し、該粒状物の表面に単位面積あたり0.1
    〜1.0g/cm2 の量の無機粉体を付着させ、該粒状
    物を完全には密閉されていない型に入れて発泡剤の分解
    温度以上に加熱することを特徴とする発泡体の製造方
    法。
JP25970793A 1993-10-18 1993-10-18 発泡性組成物及び発泡体の製造方法 Pending JPH07113017A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247399A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Toppan Printing Co Ltd 断熱性紙容器

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