JPH071128Y2 - 内視鏡下手術用圧定鈎 - Google Patents

内視鏡下手術用圧定鈎

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JPH071128Y2
JPH071128Y2 JP9367092U JP9367092U JPH071128Y2 JP H071128 Y2 JPH071128 Y2 JP H071128Y2 JP 9367092 U JP9367092 U JP 9367092U JP 9367092 U JP9367092 U JP 9367092U JP H071128 Y2 JPH071128 Y2 JP H071128Y2
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JP
Japan
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tip
spatula
outer tube
groove
base
Prior art date
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JP9367092U
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JPH0648609U (ja
Inventor
進 高橋
Original Assignee
ゾンネ医科工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内視鏡下での手術におけ
る臓器、血管等組織の牽引、圧排、保護に使用する圧定
鈎に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡下で人体の内部を観察しようとす
ることは古くから行われ、その器具もいろいろ開発さ
れ、観察のみならず、処置、手術にも内視鏡下において
行うことが近年行われている。胆のう摘出術のごとき、
従来の開腹による手術を内視鏡下で行う術式が1987
年フランスで初めて行われ、この術式を用いての手術は
欧米及び日本でも増加し、腹腔鏡下において胆のう摘出
以外の手術が研究され、試みられている。この手術の利
点としては、 (1)開腹によられないので、美容的醜形を残さない。 (2)術後の疼痛が軽い。 (3)入院期間が短い。 欠点としては、 (1)視野が狭く、術者の技術の熟達が必要なため、不
十分な手術になる例がある。 (2)出血、胆道損傷等がおこることがある。 この出血、臓器損傷は誤ってメス、鉗子、レーザー等の
器具で血管や臓器を傷つけることにより起り、しばしば
重大な結果をまねくこととなる。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】上述の如き内視鏡下
での手術で、血管や臓器の損傷を防止することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案は内視鏡下での
手術個所の近くに穿刺管を使用して、先端に複数個の開
閉スパーテル(へら)を取付けた圧定鈎を挿入し、先端
のスパーテルを圧定鈎の手元の把手操作により扇子状に
開き、この開いたスパーテルで手術個所近くの血管や臓
器等を押し離して手術の際の損傷を防止しようとするも
のである。
【0005】
【実施例】本考案圧定鈎は先端に取付けるスパーテルを
扇子状に開くことを主旨とするので2個以上使用するも
のであるが、3個使用した実施例について説明する。図
1は本考案の内視鏡下手術用圧定鈎の側面図を示すもの
で、図2は圧定鈎先端のスパーテル部を閉じた状態の平
面図、図3はスパーテル部を扇子状に開いた状態の平面
図、図4乃至図6は圧定鈎先端部の構造説明図で、図4
は圧定鈎本体先端構造を示すもので、Aは側面図、Bは
平面図、CはA図の先端部を左方より見た図、DはA図
の右方端面を見た図を示す。図5は圧定鈎本体の軸心に
嵌挿されて本体手元の把手操作により軸方向に進退する
軸棒先端構造を示すもので、Aは平面図、Bは側面図、
Cは下面図、DはB図を左方より見た図、EはB図を右
方より見た図を示す。図6は圧定鈎先端部に取付ける3
枚のスパーテルを示すもので、Aは3枚のうちの上部ス
パーテル、Bは中間部スパーテル、Cは下部スパーテル
のそれぞれ平面図を示す。本考案の圧定鈎は手術用鉗子
と同様に、上端部1で軸支された開閉把手2、3のそれ
ぞれの内側には弾発の板バネ4、5を有し、その一方の
把手2の上部にこれと一体に、体内挿入用外管6が取付
けられ、他方の把手3の上部には、外管6の軸心に嵌挿
されて両把手2、3の握り操作により、外管6の軸方向
に進退する軸棒7の基部が連結されている。外管6の先
端は図1及び図4に示すように先端の一部8を残して上
半部9が切除され、その切除空隙部には、切除された外
管上半部とほぼ同形で、軸棒7の先端に一体に取付けら
れて軸方向に運動する部材10が設置されている。又外
管6の先端部8から切除部9の一部にわたって軸方向に
図4に示すように、縦の割り溝11が設けられ、又先端
部8には割り溝11に直角に横方向に、図6に示す上部
スパーテルAと下部スパーテルCの開閉基部側を嵌込む
横溝12、13が設けられている。又軸棒7の先端に取
付けられた部材10の先端と下面には、軸方向中心に細
巾突片14が部材10と一体に形成されていて、この突
片14が上記外管先端部8の割り溝11に嵌入し、軸棒
先端部材10の軸方向運動を正確に案内させている。又
この突片先端には上中下3枚のスパーテルA、B、Cの
基部側を嵌挿して、各スパーテル基部側中心部を、軸棒
先端部材10の突片14に軸ピン20で共通に連結でき
るように切込み溝15が設けられている。以上の如き構
造の外管6と軸棒7で組立てられた本体先端に、図6に
示す如き上中下3枚のスパーテルA、B、Cの基部側
a、b、cを取付けるには、外管先端部8及び軸棒先端
部材の突片14に設けられた縦溝11及び横溝12、1
3、15で形成される空隙溝部に、3枚のスパーテル
A、B、Cの基部側a、b、cを図1に示すように嵌込
み、上部スパーテルAの基部aの外側部を、縦割りされ
た外管先端部8の一方16にピン17で軸止めし、又下
部スパーテルCの基部cの外側部を、外管先端部の他方
の縦割り部18にピン19で軸止めし、次に上中下3枚
のスパーテルA、B、Cの基部側a、b、cの中心部を
共通のピン20により、軸棒先端部材の突片14に軸止
めする。以上の如く、3枚のスパーテルA、B、Cは本
体先端部に取付けられているので、基部把手の操作によ
り軸棒7を前進させると中間スパーテルBは軸方向に前
進するが、上下のスパーテルA、Cはそれぞれ基部外側
軸ピン17、19を支軸として外方に回転し図3に示す
ように扇子状に開く。又軸棒7を後退させると上下のス
パーテルA、Cは前進の場合と反対に、スパーテル基部
外側軸ピン17、19を支軸として内方、すなわち中心
軸線側に回動して図2に示すように3枚のスパーテル
A、B、Cは互に重なり、開いた扇子状から一枚のスパ
ーテル巾に外形が縮小する。
【0006】
【考案の効果】本考案の内視鏡下手術用圧定鈎は上述の
ように構成されているので、内視鏡下手術の場合、本考
案圧定鈎を穿刺管を使用して、手術個所近くの体内に挿
入し、別に挿入されている内視鏡で手術個所近くの血管
や臓器等を見ながら、圧定鈎の手元の把手操作により圧
定鈎先端のスパーテルを扇子状に開き、この広く開いた
スパーテルで手術個所近くの血管や臓器等を押し離すこ
とができ、手術の際の手術個所近くの血管や臓器等の損
傷を防止できると共に、術者がそのために周辺の組織に
気を使う必要がないので、手術に集中することができ
る。又先端の開いた複数枚のスパーテルは軸棒の後退に
より一枚巾のスパーテルに重なり外形が小さくなるの
で、圧定鈎外管の径も細いものを使用でき、体内に挿入
する際、使用する穿刺管刺通によって体皮膚面に残る傷
口も小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の内視鏡下手術用圧定鈎の側面図
【図2】圧定鈎先端のスパーテル部を閉じた状態の平面
【図3】スパーテル部を扇子状に開いた状態の平面図
【図4】圧定鈎本体先端構造を示す。
【図5】圧定鈎本体の軸心に嵌挿される軸棒先端構造を
示す。
【図6】圧定鈎先端に取付ける3枚のスパーテルの構造
を示す。
【符号の説明】 2、3…上端部1で軸支された開閉把手 4、5…板バネ 6…圧定鈎外管 7…軸棒 9…外管6の先端の一部8を残して上半部を切除された
空隙部 10…軸棒7の先端に取付けられて空隙部9に設置され
た部材 11、12、13…外管先端部8に設けられた縦溝及び
横溝 14…軸棒先端部材10の先端と下面に設けられた細巾
突片 15…突片14に設けられた切込み溝 16、18…外管先端部8の縦割りされた両側部 17、19、20…軸ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸着された開閉把手2、3の上部に、外管
    6と、この外管に嵌挿された軸棒7を取付け、この外管
    の先端には一部8を残して上半部を切除した空隙部9を
    設け、その先端部8に縦の割り溝11と横の溝12、1
    3を設け、又軸棒の先端には、外管の切除上半部とほぼ
    同形で外管の軸方向に進退する部材10を取付け、この
    部材の先端中心には、外管先端部8の縦割り溝に嵌入す
    る細巾突片14を設け、これら外管先端部8の溝11、
    12、13と軸棒先端部材突片14の溝15には、上中
    下複数枚のスパーテルA、B、Cの基部側a、b、cを
    嵌込み、上部スパーテルAの基部aの外側部を縦割りさ
    れた外管先端部8の一方16にピン17で軸止めし、又
    下部スパーテルCの基部cの外側部を外管先端部8の他
    方の縦割り部18にピン19で軸止めし、かつ、これら
    複数枚のスパーテルの基部側中心部を共通のピン20で
    軸棒先端部突片14に軸止めしてなる内視鏡下手術用圧
    定鈎。
JP9367092U 1992-12-14 1992-12-14 内視鏡下手術用圧定鈎 Expired - Lifetime JPH071128Y2 (ja)

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JPH0648609U JPH0648609U (ja) 1994-07-05
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JP2573138B2 (ja) * 1993-04-01 1997-01-22 日新器械株式会社 腹壁吊り上げ手術に使用する内臓押圧器具
JP6322475B2 (ja) * 2013-05-14 2018-05-09 国立大学法人鳥取大学 喉頭鏡及び喉頭鏡用ブレード
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