JPH07112383A - 物品の位置認識方法並びに物品の移載制御方法及び移載制御装置 - Google Patents

物品の位置認識方法並びに物品の移載制御方法及び移載制御装置

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JPH07112383A
JPH07112383A JP6061472A JP6147294A JPH07112383A JP H07112383 A JPH07112383 A JP H07112383A JP 6061472 A JP6061472 A JP 6061472A JP 6147294 A JP6147294 A JP 6147294A JP H07112383 A JPH07112383 A JP H07112383A
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Application number
JP6061472A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Nishijima
孝祥 西嶋
Kazuhiro Shinohara
一寛 篠原
Yasuaki Yonezawa
康明 米沢
Tomoyuki Nozaki
智之 野▲崎▼
Hiroo Arataki
博夫 荒滝
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q7/00Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/44Local feature extraction by analysis of parts of the pattern, e.g. by detecting edges, contours, loops, corners, strokes or intersections; Connectivity analysis, e.g. of connected components

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理用カメラの視野内に複数のワークが
入っている場合でも、移載すべきワークの位置姿勢を正
確に検出することができる手段を提供する。 【構成】 画像処理装置48においては、予め記憶され
ているワークの各形状部の特徴量パターン(基準パター
ン)を有する形状部集団が画像中に含まれているか否か
が判定される。そして、基準パターンと一致する形状部
集団が含まれていれば、上記集団に属する形状部の特徴
量に基づいて、移載すべきワークの重心位置が演算さ
れ、該ワークの位置姿勢が演算される。したがって、画
像中に複数のワークが含まれている場合でも、移載すべ
きワークに属する形状部を選定することができ、ワーク
の位置姿勢を正確に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の位置認識方法並
びに物品の移載制御方法及び制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、機械装置(例えば、自動車)の生
産・組立においては、所定の物品ないしはワーク(例え
ば、シリンダブロック、シャフト、シリンダヘッド、ト
ランスミッションケース等)を自動的に所定の生産ライ
ン(例えば、搬送コンベア)に移載するワーク移載装置な
いしはワーク移載ロボットが用いられることが多い。そ
して、かかるワーク移載装置においては、所定の置き場
所に置かれたパレットの上面に載せられた複数のワーク
を順次1つづつ、ワーク把持部材で把持して所定の位置
まで運んだ後、該把持を解除してワークを所定の生産ラ
インに載せるようになっている。
【0003】ここで、移載すべき複数のワークはパレッ
トの上に載せられているがかかるパレット上のワークの
位置姿勢は一定ではない。したがって、かかるワーク移
載装置においては、毎回該ワークの位置姿勢を検出(把
握)した上で、ワーク把持部材を該ワークを把持できる
位置に配置する必要がある。このため、ワーク移載装置
には、移載すべきワークの位置姿勢を検出するワーク位
置検出手段が設けられる。
【0004】そして、かかるワーク位置検出手段の1つ
として、例えば移載すべきワークを撮影する画像処理用
カメラと、該画像処理用カメラによって撮影された画像
を処理(解析)することによってワークの位置姿勢を検出
(演算)する画像処理手段とを備えたものが提案されてい
る(例えば、特開平3−228591号公報参照)。
【0005】このように、画像処理によりワークの位置
姿勢を検出(演算)するようにしたワーク位置検出手段で
は、普通、画像処理用カメラによって撮影された画像な
いし画面を多数の素域(以下、これを画素という)にわ
け、該画素中で、所定のしきい値より明るいものを例え
ば1とし、該しきい値より暗いものを例えば0として、
画像の各画素を1又は0の2値であらわすといった、い
わゆる画像の2値化処理を行い、これらの各画素の値の
パターンに基づいてワークの位置姿勢を検出(演算)する
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、特開平3−228591号公報に開示されているよ
うな、2値化処理によりワークの位置姿勢を検出(演算)
するようにした従来のワーク移載装置においては、画像
処理用カメラの視野内に複数のワークが入っているとき
には、画素のどの部分が移載すべきワークに属するのか
を判定するのがむずかしく、このため移載すべきワーク
の位置姿勢を検出するのが困難であるといった問題があ
る。また、ワークの位置姿勢を検出することができなか
ったときには、これに有効に対処することができないと
いった問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、画像処理によりワークの位
置姿勢を検出するようにしたワーク移載装置に対して、
画像処理用カメラの視野内に複数のワークが入っている
場合でも、移載すべきワークの位置姿勢を正確に検出す
ることができる手段を提供することを目的とする。ま
た、ワークの位置姿勢を検出できなかったときに、これ
に有効に対処することができる手段を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、物品を画像処理用カメラで撮影し、
該撮影によって得られた画像から、上記物品の構成部分
であり所定の形状を有する複数の形状部の相互の相対的
な位置関係を検出し、該位置関係に基づいて上記物品の
位置姿勢を認識するようにしたことを特徴とする物品の
位置認識方法を提供する。
【0009】第2の発明は、物品を画像処理用カメラで
撮影し、該撮影によって得られた画像から、上記物品の
構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部のうち
の2つの形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の
組みについて検出した上で、これらの直線同士がなす角
度を検出し、これらの角度に基づいて上記物品の位置姿
勢を認識するようにしたことを特徴とする物品の位置認
識方法を提供する。
【0010】第3の発明は、物品を画像処理用カメラで
撮影し、該撮影によって得られた画像から、上記物品の
構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部のうち
の2つの形状部の中心同士の間隔を複数の形状部の組み
について検出し、これらの間隔に基づいて上記物品の位
置姿勢を認識するようにしたことを特徴とする物品の位
置認識方法を提供する。
【0011】第4の発明は、物品を画像処理用カメラで
撮影し、該撮影によって得られた画像から、上記物品の
構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部のうち
の2つの形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の
組みについて検出した上で、これらの直線同士がなす角
度を検出し、さらに、上記の2つの形状部の中心同士の
間隔を複数の形状部の組みについて検出し、上記角度と
上記間隔とに基づいて上記物品の位置姿勢を認識するよ
うにしたことを特徴とする物品の位置認識方法を提供す
る。
【0012】第5の発明は、複数の物品を画像処理用カ
メラで撮影し、該撮影によって得られた画像から、各物
品の構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部の
相互の相対的な位置関係を検出し、該位置関係に基づい
て、所定の1つの物品に属する形状部を選別し、選別さ
れた各形状部の相互の相対的な位置関係に基づいて、上
記所定の物品の位置姿勢を認識するようにしたことを特
徴とする物品の位置認識方法を提供する。
【0013】第6の発明は、複数の物品を画像処理用カ
メラで撮影し、該撮影によって得られた画像から、各物
品の構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部の
うちの2つの形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状
部の組みについて検出した上で、これらの直線同士がな
す角度を検出し、これらの角度に基づいて、所定の1つ
の物品に属する形状部を選別し、選別された各形状部に
かかる上記角度に基づいて、上記所定の物品の位置姿勢
を認識するようにしたことを特徴とする物品の位置認識
方法を提供する。
【0014】第7の発明は、複数の物品を画像処理用カ
メラで撮影し、該撮影によって得られた画像から、各物
品の構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部の
うちの2つの形状部の中心同士の間隔を複数の形状部の
組みについて検出し、これらの間隔に基づいて、所定の
1つの物品に属する形状部を選別し、選別された各形状
部にかかる上記間隔に基づいて、上記所定の物品の位置
姿勢を認識するようにしたことを特徴とする物品の位置
認識方法を提供する。
【0015】第8の発明は、複数の物品を画像処理用カ
メラで撮影し、該撮影によって得られた画像から、各物
品の構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部の
うちの2つの形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状
部の組みについて検出した上で、これらの直線同士がな
す角度を検出し、さらに、上記の2つの形状部の中心同
士の間隔を複数の形状部の組みについて検出し、上記角
度と上記間隔とに基づいて、所定の1つの物品に属する
形状部を選別し、選別された各形状部にかかる上記角度
と上記間隔とに基づいて、上記所定の物品の位置姿勢を
認識するようにしたことを特徴とする物品の位置認識方
法を提供する。
【0016】第9の発明は、第1〜第8の発明のいずれ
か1つにかかる物品の位置認識方法において、画像処理
用カメラを広がり面方向に移動することができるように
し、物品の位置姿勢を認識することができなかったとき
には、画像処理用カメラを所定の距離だけ広がり面方向
に移動させるようにしたことを特徴とする物品の位置認
識方法を提供する。
【0017】第10の発明は、第1〜第9の発明のいず
れか1つにかかる物品の位置認識方法において、画像処
理用カメラを視野範囲を変更することができるように
し、物品の位置姿勢を認識することができなかったとき
には、画像処理用カメラの視野範囲を変更するようにし
たことを特徴とする物品の位置認識方法を提供する。
【0018】第11の発明は、第1〜第10の発明のい
ずれか1つにかかる物品の位置認識方法において、画像
処理用カメラの画像処理のしきい値の変更回数が所定値
未満のときには、前回のしきい値をそのまま用いるよう
にしたことを特徴とする物品の位置認識方法を提供す
る。
【0019】第12の発明は、パレット上の物品を、物
品把持部材で所定の位置に移載する移載装置の物品の移
載制御方法であって、パレット上の所定の1つの物品の
位置姿勢を、第1〜第11の発明のいずれか1つにかか
る方法で認識し、該位置姿勢に応じて物品把持部材の把
持動作を制御するようにしたことを特徴とする物品の移
載制御方法を提供する。
【0020】第13の発明は、パレット上の物品を、物
品把持部材で所定の位置に移載する移載装置の物品の移
載制御装置であって、移載すべき物品を撮影する画像処
理用カメラと、該画像処理用カメラによって撮影された
画像から、物品の構成部分であり所定の形状を有する複
数の形状部のうちの2つの形状部の中心同士を結ぶ直線
を複数の形状部の組みについて検出した上で、これらの
直線同士がなす角度を検出する形状部角度検出手段と、
上記の2つの形状部の間隔を複数の形状部の組みについ
て検出する形状部間隔検出手段と、形状部角度検出手段
によって検出された上記角度と、形状部間隔検出手段に
よって検出された上記間隔とのうちの少なくとも一方に
基づいて、今回移載すべき所定の1つの物品に属する形
状部を選別する物品選別手段と、選別された各形状部に
かかる上記角度と上記間隔とに基づいて、移載すべき上
記所定の物品の位置姿勢を認識する物品位置認識手段
と、上記位置姿勢に応じて物品把持部材の把持動作を制
御する把持動作制御手段とが設けられていることを特徴
とする物品の移載制御装置を提供する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図1〜図5に示すように、ワーク移載装置WAは、ベー
スパレット1の上面又は中間パレット2の上面に載せら
れたワーク3を自動的に搬送コンベア4に移載するとと
もに、空になったベースパレット1又は中間パレット2
を自動的に台車5の上に移載するようになっている。な
お、搬送コンベア4に移載されたワーク3は、矢印Cで
示す方向に搬送される。なお、ワーク3は、特許請求の
範囲に記載された「物品」に相当する。
【0022】ワーク3(図1ではトランスミッションケ
ースが例示されている)は、1つのベースパレット1と
複数の中間パレット2とを用いて、フォークリフト(図
示せず)等によりワーク移載装置WA内の所定の位置に
矢印A1〜A3方向に搬入されるようになっている。ここ
で、各ワーク3は、両パレット1,2に次のような状態
で積載されている。すなわち、ベースパレット1の上に
複数のワーク3が載せられ、これらのワーク3の上に1
枚の中間パレット2が載せられ、この中間パレット2の
上に複数のワーク3が載せられている。そして、かかる
中間パレット2の上にワーク3が載せられたものがさら
に複数積み重ねられている。
【0023】一般に、ワーク3としては種々のものが取
り扱われるが、本実施例ではワーク3としてシリンダブ
ロック、プライマリシャフト、シリンダヘッド及びトラ
ンスミッションケースを例にとって説明する。
【0024】ベースパレット1の下面には該ベースパレ
ット1の下側にフォークリフトのフォークを差し込める
ように、複数の脚部1fが取り付けられている。他方、
中間パレット2はその下側にフォークを差し込むことは
ないので平板状とされている。ここで、ワーク3がすべ
て払い出されて空になったベースパレット1又は中間パ
レット2は順次、後で説明するように自動的に台車5の
上に移載され、これらのベースパレット1又は中間パレ
ット2が所定の枚数までたまったときに、台車5を矢印
B方向に動かすことによって外部へ搬出される。
【0025】ワーク3が払い出されて空になったベース
パレット1又は中間パレット2は順に、ワーク移載装置
WAによって自動的に台車5の上に積み重ねられるが、
この場合ワーク移載装置WAは、台車上で一番下には必
ずベースパレット1が配置されるように、ベースパレッ
ト1又は中間パレット2を移載する。具体的には、台車
5の上にある程度以上のベースパレット1又は中間パレ
ット2が積み重ねられた後、新たに空のベースパレット
1が生じたときに、今回のパレット1,2の台車上への
移載を終了する。この場合、パレット層1,2を積載し
た台車5は外部に搬送されて、その後(場所)に別の空の
台車5が搬入され、続いて次回のパレット1,2の台車
上への移載が開始される。そして、このとき空のベース
パレット1が残されているので、まず最初にこの空のベ
ースパレット1が台車上に移載されることになる。した
がって、台車5の上のパレット層1,2の一番下は必ず
ベースパレット1となる。
【0026】このようにしているので、外部に搬送され
た台車5に積載されているパレット層1,2をフォーク
リフトで一括して積み下ろしあるいは運搬することが可
能となる。なお、図1において、台車5の上のパレット
層1,2の一番下はベースパレット1であるのはもちろ
んであるが、該ベースパレット1の脚部1fは見えてい
ない。
【0027】ワーク移載装置WAには、夫々上下方向に
のびる複数の支柱6によって支持されワーク移載装置W
Aの幅方向(以下、この方向を横方向という)に延びる第
1,第2横フレーム7a、7bと、支柱6及び第1,第2横
フレーム7a,7bによって支持されワーク移載装置WA
の長手方向(以下、この方向を縦方向という)に延びる第
1縦フレーム8aと、第1,第2横フレーム7a,7bのみ
によって支持され縦方向に延びる第2縦フレーム8bと
が設けられている。
【0028】第1,第2縦フレーム8a,8bの上端面には
夫々、縦方向に延びる第1,第2レール9a,9bが配設さ
れている。そして、両縦フレーム8a,8bにまたがって
横方向に延びる可動フレーム10が設けられ、この可動
フレーム10は第1,第2レール9a,9bと係合して、該
第1,第2レール9a,9bに沿って縦方向に移動できるよ
うになっている。そして、可動フレーム10を駆動する
可動フレーム駆動機構11が設けられ、この可動フレー
ム駆動機構11は、第1,第2チェン12a,12bを介し
て可動フレーム10を縦方向に自在に往復移動させるこ
とができるようになっている。
【0029】図6にも示すように(図6ではワーク3と
してシリンダブロックが図示されている)、可動フレー
ム10の第1横フレーム7a側の側部には、上下方向に
延びるパレットアーム13がパレットアーム連結部13
aを介して取り付けられ、このパレットアーム13の下
端部にはベースパレット1又は中間パレット2をクラン
プ(把持)することができるパレットクランプ部材19が
付設されている。ここで、パレットアーム連結部13a
は可動フレーム10に固定されている。そして、パレッ
トアーム連結部13aには、パレットアーム13を上下
方向に自在に往復移動させることができるパレットアー
ム昇降機構17が設けられている。
【0030】また、可動フレーム10の第2横フレーム
7b側の側部には、上下方向に延びるワークアーム14
がワークアーム連結部14aを介して取り付けられ、こ
のワークアーム14の下端部にはワーク3をクランプ
(把持)することができるワーククランプ部材20が付設
されている。また、ワークアーム14の上下方向中間部
には、後で説明する画像処理用カメラ22が取り付けら
れている。なお、ワークアーム14とワーククランプ部
材20とからなる組立体は、特許請求の範囲に記載され
た「物品把持部材」に相当する。
【0031】ここで、ワークアーム連結部14aは可動
フレーム10に沿って横方向に移動できるようになって
いる。そして、可動フレーム10にはワークアーム連結
部14aを駆動するワークアーム駆動機構15が設けら
れ、ワークアーム駆動機構15は、駆動チェン16を介
してワークアーム連結部14aを横方向に自在に往復移
動させることができるようになっている。そして、ワー
クアーム連結部14aには、ワークアーム14を上下方
向に自在に往復移動させることができるワークアーム昇
降機構18が設けられている。
【0032】さらに、ワークアーム14の上端部には、
該ワークアーム14をその軸線まわりに回動させること
ができる旋回駆動機構21が設けられている。
【0033】図7及び図8(a),(b)に示すように、ワー
ククランプ部材20においては、ワークアーム14の下
端部に連結・固定された連結部材31と、本体部32と
が、ボールジョイント33とコイルスプリング34とを
介して連結されている。そして本体部32には、ワーク
3(図7、図8においてはシリンダブロックが例示され
ている)への接近を検出する近接スイッチ35を備えた
当接部材36と、エアシリンダ37によって駆動される
クランプアーム38とが設けられている。ここで、当接
部材36は、ワーククランプ部材20がワーク3をクラ
ンプしているときに該ワーク3の上面に当接してその位
置を安定させるようになっている。また、クランプアー
ム38は、ワーク3の所定の部位に係合してワーク3を
確実にクランプできるようになっている。なお、図7に
おいて、左半部はワーク3をクランプしていない状態
(アンクランプ)を示し、右半部はワーク3をクランプし
ている状態を示している。
【0034】図9に拡大して示すように、ボールジョイ
ント33は、連結部材31に固定された第1ボール受部
33aによって揺動可能に支持された第1リンクボール
33bと、本体部32に固定された第2ボール受部33c
によって揺動可能に支持された第2リンクボール33d
と、夫々第1,第2リンクボール33b,33dに延設され
た第1,第2軸部33f,33gを把持・連結する筒部材3
3eとで構成されたユニバーサルジョイントであって、
連結部材31(ワークアーム14)と本体部32とを水平
方向に互いに相対変位させる(ずれさせる)ことができる
ようになっている。
【0035】このように、連結部材31と本体部32と
が、ボールジョイント33とコイルスプリング34とを
介して相対変位可能に連結されているので、本体部32
は、基本的にはワークアーム14によって吊り下げられ
た状態となり、材本体部32は水平方向にある程度変位
できることになる。なお、図8(b)は、本体部32が水
平方向に相対変位した(ずれた)状態を示している。この
ため、移載すべきワーク3の姿勢が傾斜している場合で
も、該ワーク3をクランプする際には本体部32が水平
方向に変位し、クランプアーム38は該ワーク3を確実
にクランプすることができる。
【0036】なお、ワーククランプ部材20がワーク3
をクランプした状態で移動しているときには、連結部材
31(ワークアーム14)に取り付けられた差し込み部材
39を、本体部32に取り付けられた受け部40に差し
込むことによって、ワークアーム14と本体部32とを
リジッドに合体させることができるようになっている。
したがって、かかる移動時に本体部32が水平方向に揺
れることはない。
【0037】ところで、ワーク移載装置WAには、移載
すべきワーク3の位置姿勢等を検出し、各駆動機構によ
るワーク3及び中間パレット2の把持・移載動作を制御
する制御装置が設けられているが、以下この制御装置に
ついて説明する。図10に示すように、ワーク移載装置
WAの制御装置Sには、上位リンクユニットとベーシッ
クユニットとA/D変換ユニットと複数のI/Oユニッ
トとを備えた第1制御ユニット51と、シーケンサと位
置決めユニット等とを備えた第2制御ユニット52とが
設けられている。
【0038】ここで、第1制御ユニット51の上位リン
クユニットは、第1制御ユニット51と第2制御ユニッ
ト52とをリンクし、両ユニット51,52間の相互通
信を行わせる。なお、上位リンクユニットには、オペレ
ータによって操作されるタッチパネル41の各種出力信
号が入力される。
【0039】第1制御ユニット51のベーシックユニッ
トは、画像処理用カメラ22(以下、これをカメラ22
と略称する)によって撮影された画像をカメラアンプ4
7と画像処理装置48とで処理した結果を受け入れる。
ここで、画像処理装置48は、後で説明するように、カ
メラ22によって撮影されたワーク3の多値画像の各画
素を所定のしきい値に基づいて2値化処理し、この2値
化処理によって得られた2値画像から、ワーク3の位置
姿勢を検出(演算)する。なお、画像処理装置48の処理
結果はCRT49(ディスプレイ)に表示されるようにな
っている。
【0040】第1制御ユニット51のA/D変換ユニッ
トには、距離センサ42によって検出された、パレット
クランプ部材19とその下方の中間パレット2との間の
距離、あるいはワーククランプ部材20とその下方のワ
ーク3との間の距離が、センサアンプ50を介して入力
される。なお、第1制御ユニット51の各I/Oユニッ
トには、バルブ43、リミットスイッチ44、押しボタ
ン45、ランプ46等が接続されている。
【0041】第2制御ユニット52のシーケンサは、主
として、可動フレーム駆動機構11、ワークアーム駆動
機構15、パレットアーム昇降機構17、ワークアーム
昇降機構18、旋回駆動機構21、パレットクランプ部
材19、ワーククランプ部材20等の動作順序を制御す
る。
【0042】また、第2制御ユニット52の位置決めユ
ニットは、第1〜第5アンプ53〜57を介して第1〜
第5モータ58〜62を制御し、パレットアーム13及
びワークアーム14の位置決めを行う。ここで、第1モ
ータ58は可動フレーム駆動機構11の駆動源であり、
第2モータ59はワークアーム駆動機構15の駆動源で
あり、第3モータ60はワークアーム昇降機構18の駆
動源であり、第4モータ61は旋回駆動機構21の駆動
源であり、第5モータ62はパレットアーム昇降機構1
7の駆動源である。つまり、第1モータ58はパレット
アーム13及びワークアーム14の縦方向の移動ないし
は位置決めを行い、第2モータ59はワークアーム14
の横方向の移動ないしは位置決めを行い、第3モータ6
0はワークアーム14の上下方向の移動ないしは位置決
めを行い、第4モータ61はワークアーム14のその軸
線まわりの回転方向の移動ないしは位置決めを行い、第
5モータ62はパレットアーム13の上下方向の移動な
いしは位置決めを行う。そして、位置決めユニットによ
って第1〜第5モータ58〜62を制御することによっ
て、パレットアーム13(パレットクランプ部材19)及
びワークアーム14(ワーククランプ部材20)を任意の
位置に移動させ、あるいは位置決めすることができる。
【0043】以下、図11及び図12に示すフローチャ
ートに従って、適宜図1〜図10を参照しつつ、ワーク
3がシリンダブロックである場合を例にとって、制御装
置Sによるワーク移載装置WAの移載制御方法ないしは
ワーク3(シリンダブロック)の位置姿勢の認識方法を説
明する。なお、図11はかかる制御のメインルーチンで
あり、図12はメインルーチンのステップ#5を実行す
るためのサブルーチン(画像処理ルーチン)である。
【0044】ここでは、ワーク3がシリンダブロックと
されているが、該シリンダブロックの形状はおよそ図1
4(a)及び図14(b)に示すとおりである。すなわち、図
14(a)及び図14(b)に示すように、シリンダブロック
70には、シリンダブロック長手方向(図14(a),(b)で
は左右方向)に一列に並ぶ4つのシリンダボア71〜7
4が形成されている。そして、これらのシリンダボア7
1〜74の平面画像が形状部とされ、これらに基づいて
該シリンダブロック70(ワーク3)の位置姿勢が検出
(認識)されるようになっている。
【0045】図11に示すように、メインルーチンにお
いては、まずステップ#1〜ステップ#2で次サイクル
動作の判定、すなわち次サイクル動作がシリンダブロッ
ク70(ワーク3)の移載であるかそれともパレット1,
2(ベースパレット1又は中間パレット2)の移載である
かが判定され、この判定結果に応じて、ステップ#3〜
ステップ#12のワーク移載ルーチン又はステップ#1
3〜ステップ#20のパレット移載ルーチンのうちいず
れか一方が実行される。
【0046】次サイクル動作がシリンダブロック70
(ワーク3)の移載であると判定された場合は、まずステ
ップ#3で、第1,第2モータ58,59が駆動され、可
動フレーム10が縦方向に所定の距離だけ移動させら
れ、かつワークアーム連結部14a(ワークアーム14)
が横方向に所定の距離だけ移動させられ、ワークアーム
14(カメラ22)が平面視における画像読み取り位置に
配置される。
【0047】ステップ#4では、第3モータ60が駆動
され、ワークアーム14が所定の距離だけ下降させら
れ、ワークアーム14(カメラ22)が画像読み取り位置
(高さ)に配置される。続いて、ステップ#5で、サブル
ーチンである画像処理ルーチン(図12参照)が実行さ
れ、移載すべきシリンダブロック70の位置姿勢が演算
(検出)され、これに基づいて移載すべきシリンダブロッ
ク70を的確にクランプするためにワークアーム14
(ワーククランプ部材20)を配置すべき位置が演算さ
れ、さらにこれに対応するワークアーム14(ワークク
ランプ部材20)の移動量、すなわち第1〜第4モータ
58〜61の駆動量が演算される。なお、画像処理ルー
チン(ステップ#5)の具体的な内容は後で説明する。
【0048】ステップ#6では、画像処理ルーチンでの
演算結果に基づいて、第1,第2,第4モータ58,59,
61が駆動され、ワークアーム14は、平面視において
移載すべきシリンダブロック70を的確にクランプする
ことができる位置に配置される。続いて、ステップ#7
で、第3モータ60が駆動され、ワークアーム14(ワ
ーククランプ部材20)は、移載すべきシリンダブロッ
ク70を的確にクランプすることができる位置(高さ)ま
で下降させられる。
【0049】ステップ#8では ワーククランプ部材2
0のエアシリンダ37が駆動され、クランプアーム38
によって移載すべきシリンダブロック70がクランプ
(把持)される。続いて、ステップ#9で第3モータ60
が駆動され、ワークアーム14が走行位置まで上昇させ
られる。
【0050】ステップ#10では、第1,第2,第4モー
タ58,59,61が駆動され、シリンダブロック70を
クランプしたワークアーム14が、平面視において該シ
リンダブロック70を搬送コンベア4の所定の位置に移
載することができる位置に移動させられる。次に、ステ
ップ#11で、第3モータ60が駆動され、ワークアー
ム14が、シリンダブロック70搬送コンベア4上に移
載することができる位置(高さ)まで下降させられ、続い
てステップ#12で、エアシリンダ37が駆動され、ク
ランプアーム38によるシリンダブロック70のクラン
プが解除(アンクランプ)され、シリンダブロック70が
搬送コンベア4上に移載される。
【0051】ところで、前記のステップ#1〜ステップ
#2で、次サイクル動作がパレット1,2の移載である
と判定された場合は、まずステップ#13で第1モータ
58が駆動され、可動フレーム10が縦方向に所定の距
離だけ移動させられ、パレットアーム13が平面視にお
いて移載すべきパレット1,2に対応する位置に配置さ
れる。
【0052】ステップ#14では、第5モータ62が駆
動され、パレットアーム13が所定の距離だけ下降させ
られ、パレットアーム13(パレットクランプ部材19)
が、移載すべきパレット1,2を的確にクランプするこ
とができる位置(高さ)に配置される。
【0053】ステップ#15では パレットクランプ部
材19によって移載すべきパレット1,2がクランプ(把
持)される。続いて、ステップ#16で第5モータ62
が駆動され、パレットアーム13が走行位置まで上昇さ
せられる。
【0054】ステップ#17では、パレット1,2の降
ろし位置の距離データが取り込まれる。すなわち、台車
5の上に段積みされているパレット1,2の枚数が演算
され、この枚数からパレット層の高さが演算され、これ
に基づいて現在クランプされているパレット1,2をお
ろすべき位置(高さ)が演算される。
【0055】ステップ#18では、第1モータ58が駆
動され、パレット1,2をクランプしたパレットアーム
13が、平面視において該パレット1,2を台車5上の
所定の位置に移載することができる位置に移動させられ
る。次に、ステップ#19で第5モータ62が駆動さ
れ、パレットアーム13がステップ#17での演算結果
に基づいて、台車5の上のパレット層の上端面付近まで
下降させられる。続いてステップ#20で、パレットク
ランプ部材19によるパレット1,2のクランプが解除
(アンクランプ)され、パレット1,2が台車5の上のパ
レット層の上に移載される。なお、台車5の上のパレッ
ト層の一番下のパレットがベースパレット1となるよう
に制御されるのは前に説明したとおりである。このよう
にして、シリンダブロック70(ワーク3)とパレット
1,2とが、いずれも自動的に所定の位置に移載され
る。
【0056】以下 画像処理ルーチン(図12)を説明す
る。この画像処理ルーチンの概要は次のとおりである。
すなわち、カメラ22によって撮影された画像を2値化
処理することによって、移載すべきシリンダブロック7
0(ワーク3)の位置姿勢を検出するようにしているが、
かかる画像処理によってシリンダブロック70の位置姿
勢を検出することができなかった場合は、2値化処理の
しきい値を変更して(ステップS19)再度画像処理を行
いシリンダブロック70の位置姿勢を検出する。このよ
うなしきい値の変更を所定回数繰り返してもなお該シリ
ンダブロック70の位置姿勢を検出することができなか
った場合は、カメラ22の位置を変更して(ステップS
21)以上の手順を繰り返す。なお、この場合カメラ2
2は水平方向に所定の距離だけ移動させられる。そし
て、カメラ22の位置を所定回数変更してもなお該シリ
ンダブロック70の位置姿勢を検出することができなか
った場合は、画像処理に何らかの異常が生じているもの
として、該画像処理を打ち切る(ステップS21)。
【0057】なお、しきい値の変更を繰り返してもシリ
ンダブロック70の位置姿勢を検出することができなか
った場合には、カメラ22の視野範囲を変更するように
してもよい。かかる視野範囲の変更は、カメラ22を上
下方向に移動させることにより行っても、またカメラ2
2の撮影特性を変更することにより行ってもよい。
【0058】具体的には、図12に示すように、まずス
テップS1でカメラ移動回数カウンタのカウント値mに
所定の初期値がセットされる。このカメラ移動回数カウ
ンタは、移載すべきシリンダブロック70の位置姿勢を
検出する際に、カメラ22を移動させた回数をカウント
するためのカウンタである。すなわち、前記したとお
り、しきい値の変更を所定回数繰り返してもシリンダブ
ロック70の位置姿勢を検出することができなかった場
合はカメラ22の位置を変更するようにしているが、か
かるカメラ位置の変更回数をカウントするカウンタであ
る。なお、カウント値mは、カメラ22が1回移動する
たびに1づつデクリメントされる(ステップS22)。そ
して、カウント値mが0となったときには画像処理異常
(NG)であると判定され、画像処理が打ち切られる(ス
テップS4)。
【0059】ステップS2では、カウント値mが0であ
るか否かが判定され、m=0であると判定された場合は
(YES)、ステップS4で画像処理異常(NG)であると
判定され、該画像処理ルーチンが打ち切られる。他方、
ステップS2で、m≠0であると判定された場合は(N
O)、ステップS3で画像が取り込まれた後、ステップ
S5で濃淡画像ノイズが除去される。
【0060】次に、ステップS6でNGフラグがオンで
あるか否かが判定される。このNGフラグは、しきい値
の変更を繰り返しても、移載すべきシリンダブロック7
0の位置姿勢を検出することができなかった場合にオン
されるフラグである。NGフラグがオンでないと判定さ
れた場合は(NO)、ステップS7で前回のしきい値がそ
のまま用いられる。現在のしきい値でも、まだシリンダ
ブロック70の位置姿勢を検出できる可能性があるから
である。他方、NGフラグがオンであると判定された場
合は(YES)、現在のしきい値のままあるいはその若干
の変更程度ではシリンダブロック70の位置姿勢を検出
することが困難であると考えられるので、ステップS8
でしきい値が平均輝度とされる。ここで、平均輝度と
は、、カメラ22に取り込まれた画像全体の輝度の平均
値である。なお、画面上では、シリンダブロック70の
本体部に対応する部分は白っぽくなり、シリンダボア7
1〜74に対応する部分(形状部)は黒っぽくなる。
【0061】ステップS9では、しきい値変更回数カウ
ンタのカウント値nに所定の初期値がセットされる。こ
のしきい値変更回数カウンタは、移載すべきシリンダブ
ロック70の位置姿勢を検出する際に、2値化処理のし
きい値を変更した回数をカウントするカウンタである。
なお、このしきい値変更回数カウンタのカウント値n
は、しきい値を1回変更するたびに1づつデクリメント
される(ステップS20)。そして、カウント値nが0と
なったときに、カメラ22の位置が変更される。
【0062】ステップS10では、しきい値変更回数カ
ウンタのカウント値nが0であるか否かが判定され、n=
0であると判定された場合は(YES)、ステップS21
でカメラ22が水平方向に所定の距離だけ移動させら
れ、ステップS22でカメラ移動回数カウンタのカウン
ト値mが1だけデクリメントされ、ステップS23でN
Gフラグがオンされた後、ステップS2に戻される。
【0063】他方、ステップS10で、n≠0であると
判定された場合は(NO)、ステップS11で2値化処理
が行われ、ステップS12で2値画像ノイズが除去さ
れ、ステップS13でラベリングが行われ、ステップS
14で所定の特徴量が抽出される。ここで、2値化処理
は、カメラ22によって撮影された多値画像を、所定の
しきい値よりも明るい画素を白(1)とし、該しきい値よ
りも暗い画素を黒(0)とするといった普通の手法で行わ
れる。なお、かかる2値化処理あるいはその他の画像処
理を、特定の波長の光を選択して行うようにしてもよ
い。
【0064】また、ラベリングは、まず1つの黒い画素
にあるラベル(例えばAとする)をつけ、この画素と隣合
う画素が黒である場合はこの画素にもラベルAをつけ、
さらにすでにラベルAがつけられた画素と隣合う画素が
黒である場合にはこれらの画素にもすべてラベルAをつ
けるといった手順を繰り返し、かかるラベルつけが収束
した時点で、ラベルAがつけられた黒い画素の集団を1
つの形状部の画像として認識するといった普通の手法で
行われる。なお、形状部とは、一般的にはワーク3の構
成部分であって、所定の簡素な形状(例えば円)を有し、
2値化処理により独立した黒い画素の集団として認識す
ることが可能なものであるが、ここでは画像中のシリン
ダボア71〜74に対応する部分(円型)が形状部とされ
ている。
【0065】かかる2値化処理及びラベリングによっ
て、撮影された画像中の形状部(シリンダボア71〜7
4に対応する部分)がすべて認識される。しかしなが
ら、画像中の形状部がすべて同一シリンダブロック70
に対応する形状部であるとは限らない。例えば、図23
に示すように、画面100中に2つのシリンダブロック
の映像101,102が映っている場合は、画面100
中には一方のシリンダブロックに対応する形状部101
a〜101dと、他方のシリンダブロックに対応する形状
部102a,102bとが存在する。そこで、ステップS
14〜ステップS15で、以下で説明するように形状部
の所定の特徴量に基づいて、同一のシリンダブロック7
0に属する形状部を選別するようにしている。そして、
同一のシリンダブロック70に属する形状部がすべて選
別されたときには、ステップS16で選別された形状部
の特徴量に基づいて該シリンダブロック70の位置姿勢
を検出ないしは認識するようにしている。
【0066】ステップS14では、画像中の各形状部の
所定の特徴量が演算(抽出)される。ここで、特徴量とし
ては、画像中で注目している部分が形状部であるか否か
を検出するための特徴量(以下、これを穴検出用特徴量
という)と、形状部が同一シリンダブロック70に属す
るか否かないしはシリンダブロック70の位置姿勢を検
出するための特徴量(以下、これをワーク検出用特徴量
という)とがあり、ここでは各特徴量は次のように設定
されている。
【0067】<穴検出用特徴量> (1)各形状部の面積 (2)各形状部の周長 (3)各形状部の円形状係数(面積と周長の比) (4)各形状部の直径(x方向及びy方向) <ワーク検出用特徴量> (1)2つの形状部の重心(中心)同士の間隔(ピッチ) (2)2つの形状部の重心(中心)同士を結ぶ直線の傾き、
ないしはかかる2種の直線がはさむ角度 なお、上記の2つの形状部の選択はとくには限定されな
いが、隣接する形状部同士としてもよい。
【0068】続いて、ステップS15で、予め記憶され
ているシリンダブロック70の各形状部の特徴量のパタ
ーン(以下、これを基準パターンという)を有する形状部
集団が、画像中に含まれているか否かが判定される。そ
して、シリンダブロック70の基準パターンと一致する
形状部集団が画像中に含まれていない場合は、2値化処
理が適切に行われていないものと考えられるので、ステ
ップS19でしきい値が変更され、ステップS20でし
きい値変更回数カウンタのカウント値nが1だけデクリ
メントされた後、ステップS10に戻される。すなわ
ち、しきい値が高すぎ、あるいは低すぎるため、シリン
ダブロック70の形状部が適切に認識されず、このため
画像中にシリンダブロック70の基準パターンがみつか
らないといった可能性があるので、しきい値を変更し
て、再度ステップS11〜ステップS15を繰り返すわ
けである。なお、しきい値の変更は、初期値から±方向
に交互に行われる(探索される)。
【0069】他方、ステップS15で、シリンダブロッ
ク70の基準パターンと一致する形状部集団が画像中に
含まれていると判定された場合は、かかる形状部集団が
移載すべきシリンダブロック70の形状部であると考え
られるので、ステップS16で上記集団に属する形状部
の特徴量に基づいて、移載すべきシリンダブロック70
の位置姿勢が検出(認識)される。
【0070】ここで、シリンダブロック70の位置姿勢
は、次の式1〜式3によって得られる特性値X,Y,θに
より検出(認識)される。
【数1】 X=(x1+x4)/2……………………………………………………式1
【数2】 Y=(y1+y4)/2……………………………………………………式2
【数3】 θ=(y1−y4)/(x1−x4)・180/π……………………………式3 なお、図24(a)に示すように、式1〜式3中のx1〜x4
は画像中の4つの形状部C1〜C4の重心の画面上でのx
座標であり、y1〜y4は該重心の画面上でのy座標であ
る。また、θは4つの形状部C1〜C4の重心を結ぶ直線
1と基準線L2(水平線)とがはさむ角度(°)である。
【0071】ステップS17では、次の式4〜式6によ
り、画面上の座標である上記X、Y及びθが、ワーク移
載装置WAにおける実際の座標X'、Y'及びθ'に変換
される。そして、かかるX'、Y'及びθ'に基づいて、
該シリンダブロック70を的確にクランプするために、
ワークアーム14(ワーククランプ部材20)を配置すべ
き位置、すなわちワークアーム14の移動量が演算さ
れ、ステップS18でこの演算結果がメインルーチン側
に送信される。
【数4】 X'=(x原点−X)・スケール値+オフセット値………………………式4
【数5】 Y'=(y原点−Y)・スケール値+オフセット値………………………式5
【数6】 θ'=θ+オフセット値……………………………………………………式6
【0072】かかる画像処理によれば、カメラ22によ
って撮影された画像中に、複数のシリンダブロック70
が含まれている場合でも、移載すべきシリンダブロック
70に属する形状部を選別することができ、このように
選別された形状部の特徴量から、該シリンダブロック7
0の位置姿勢を正確に検出することができ、該シリンダ
ブロック70を的確にクランプして所定の位置に移載す
ることができる。また、シリンダブロック70を載せた
中間パレット2が複数積み重ねられ、したがって移載す
べきシリンダブロック70の位置(高さ)すなわち照度が
変化する場合でも、2値化処理のしきい値が変更される
ので、移載すべきシリンダブロック70の位置姿勢を正
確に検出することができる。
【0073】以下、ワーク3がプライマリシャフト、シ
リンダヘッド又はトランスミッションケースである場合
について、制御装置Sによるワーク移載装置WAの移載
制御方法ないしはワーク3の位置姿勢の検出方法(認識
方法)を説明するが、かかる制御方法ないしは検出方法
の基本部分は、前記のワーク3がシリンダブロック70
である場合(図11及び図12参照)と同様であるので、
説明の重複を避けるため、以下では図13に示すフロー
チャートを参照しつつシリンダブロック70の場合とは
異なる点についてのみ説明する。
【0074】ワーク3がプライマリシャフトである場合
は、該プライマリシャフトがワーク移載装置によって支
持ケースに移載されるが、プライマリシャフトあるいは
支持ケース(パレット)の形状はおよそ図15〜図20に
示すとおりである。すなわち、この場合はワーク移載装
置は図15に示すようなプライマリシャフト77を、図
16及び図17に示すような支持ケース78に移載す
る。図16及び図17に示すように、支持ケース78に
はアッパプレート79とロアプレート80とが設けられ
ている。そして、図18及び図19に示すようにアッパ
プレート79にはやや大径の複数の上側穴部81が設け
られ、ロアプレート80には上記上側穴部81と対応す
る位置に夫々やや小径の下側穴部82が設けられてい
る。
【0075】そして、ワーク移載装置はプライマリシャ
フト77を、その一端77aが上側穴部81を通り抜け
て下側穴部82に挿入されるように移載する。なお、図
20(a),(b),(c)は、このようにしてプライマリシャフ
ト77が支持ケース78に移載された状態を示してい
る。この場合、ワーク移載装置は支持ケース78の上側
穴部81の位置を検出(認識)した上で、プライマリシャ
フト77を該上側穴部81に差し込むといった動作を行
う。したがって、この場合は上側穴部81が形状部とな
る。
【0076】シリンダヘッドの形状は、図21(a),(b),
(c)に示すとおりであるが、かかるシリンダヘッド85
の場合は、4つの点火プラグ穴86〜89が形状部とな
る。なお、シリンダヘッド85の場合は、ワーク移載装
置は矢印Y1,Y2で示す位置でシリンダヘッド85をク
ランプする。
【0077】トランスミッションケースの形状あるいは
そのパレット1,2上での配置状態は、図22(a),(b)に
示すとおりであるが、かかるトランスミッションケース
90の場合は、大径の第1穴部91と小径の第2穴部9
2とが形状部となる。
【0078】そして、図13に示すように、ワーク3が
プライマリシャフト77、シリンダヘッド85又はトラ
ンスミッションケース90である場合のワーク3の位置
姿勢の検出方法(認識方法)は、図12に示すシリンダブ
ロック70の位置姿勢の検出方法とは、以下の点で異な
るだけでありその他の点についてはシリンダブロック7
0の場合と同一である。なお、ワーク3の移載制御方法
は、リンダブロック70の場合と同様である(図11参
照)。
【0079】すなわち、図13に示すワーク3がプライ
マリシャフト77、シリンダヘッド85又はトランスミ
ッションケース90である場合のフローチャートは、図
12に示すフローチャートのステップS6〜ステップS
8が削除されてその部分にステップS30が挿入される
とともに、ステップS23が削除されたものである。そ
して、ステップS30では、次の式7により初期しきい
値が設定される。
【数7】 初期しきい値=a・輝度最大値+b・輝度最小値+c……………………式7
【0080】式7において、a、b、cは夫々、ワーク毎
に設定される定数である。つまり、ワーク3がプライマ
リシャフト77、シリンダヘッド85又はトランスミッ
ションケース90である場合は、しきい値は毎回式7に
よって設定され、この設定値でワーク3の位置姿勢を検
出することができない場合は、ステップS19でしきい
値がシリンダブロック70の場合と同様の方法で変更さ
れる。したがって、この場合はNGフラグが不要となる
ので、ステップS23が削除されている。このようにす
るのは、ワーク3がプライマリシャフト77、シリンダ
ヘッド85又はトランスミッションケース90である場
合は平均輝度が安定しないので、しきい値を平均輝度と
したのではワーク3の位置姿勢を検出することが困難と
なるからである。かくして、このように式7により設定
された値をしきい値とした場合は、ワーク3の位置姿勢
の検出が容易となる。
【0081】また、ワーク3がプライマリシャフト7
7、シリンダヘッド85又はトランスミッションケース
90である場合は、特徴量の設定方法及びワーク3の位
置姿勢の検出方法はシリンダブロック70の場合とは異
なり、以下ように設定されている。すなわち、ワーク3
がプライマリシャフト77である場合は、穴検出用特徴
量は以下のように設定される。 <穴検出用特徴量> (1)形状部の面積 (2)形状部の周長 (3)形状部の円形状係数 また、上側穴部81の位置は、該上側穴部81の画像の
重心位置(x,y)のみにより検出される。なお、重心位置
(x,y)は、図24(b)に示すような形状部Dの重心(x,y)
である。
【0082】ワーク3がシリンダヘッド85である場合
は、特徴量は以下のように設定される。 <穴検出用特徴量> (1)各形状部の面積 (2)各形状部の周長 (3)各形状部の円形状係数 <ワーク検出用特徴量> (1)2つの形状部の重心(中心)同士の間隔(ピッチ) (2)2つの形状部の重心(中心)同士を結ぶ直線の傾き、
ないしはかかる2種の直線がはさむ角度 (3)2つの形状部の重心(中心)同士を結ぶ直線の切片
【0083】また、シリンダヘッド85の位置姿勢は、
次の式8〜式10によって得られる特性値X,Y,θによ
り検出(認識)される。
【数8】 X=(x1+x2+x3+x4)/4……………………………………………式8
【数9】 Y=(y1+y2+y3+y4)/2……………………………………………式9
【数10】 θ=(y1−y4)/(x1−x4)・180/π………………………………式10 なお、図24(c)に示すように、式8〜式10中のx1〜x
4は画像中の4つの形状部E1〜E4の重心の画面上でのx
座標であり、y1〜y4は該重心の画面上でのy座標であ
る。また、θは4つの形状部E1〜E4の重心を結ぶ直線
3と基準線L4(水平線)とがはさむ角度(°)である。
【0084】ワーク3がトランスミッションケース90
である場合は、特徴量は以下のように設定される。 <穴検出用特徴量> (1)各形状部の面積 (2)各形状部の周長 (3)各形状部の円形状係数 (4)各形状部の直径(x方向及びy方向) <ワーク検出用特徴量> (1)2つの形状部の重心(中心)同士の間隔(ピッチ)
【0085】また、トランスミッションケース90の位
置姿勢は、次の式11〜式13によって得られる特性値
X,Y,θにより検出(認識)される。
【数11】 X=x1……………………………………………………………………式11
【数12】 Y=y1……………………………………………………………………式12
【数13】 θ=(y2−y1)/(x2−x1)・180/π………………………………式13 なお、図24(d)に示すように、式11〜式13中のx1
〜x2は画像中の2つの形状部F1〜F2の重心の画面上で
のx座標であり、y1〜y2は該重心の画面上でのy座標であ
る。また、θは2つの形状部F1〜F2の重心を結ぶ直線
5と基準線L6(水平線)とがはさむ角度(°)である。
【0086】ワーク3の位置姿勢の検出方法は、その他
の点についてはワーク3がシリンダブロック70である
場合と同様である。かくして、ワーク3がプライマリシ
ャフト77、シリンダヘッド85又はトランスミッショ
ンケース90である場合も、ワーク3がシリンダブロッ
ク70である場合と同様に、ワーク3の位置姿勢を正確
に検出することができ、ワーク3を所定の位置に移載す
ることができる。
【0087】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、画像処理用
カメラで撮影された画像から、物品の形状部の相互の相
対的な位置関係を検出し、該位置関係に基づいて上記物
品の位置姿勢を認識するようにしているので、物品の位
置姿勢の検出精度を高めることができる。
【0088】第2の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の2つの形状部の中心同士を
結ぶ直線を複数種検出した上で、これらの直線同士がな
す角度に基づいて物品の位置姿勢を認識するようにして
いるので、物品の位置姿勢の検出精度を有効に高めるこ
とができる。
【0089】第3の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の2つの形状部の間隔を複数
種検出し、これらの形状部間の間隔に基づいて物品の位
置姿勢を検出するようにしているので、物品の位置姿勢
の検出精度を有効に高めることができる。
【0090】第4の発明によれば、物品の2つの形状部
の中心同士を結ぶ直線を複数種検出し、さらに物品の2
つの形状部の間隔を複数種検出した上で、上記直線同士
がなす角度と上記間隔とに基づいて物品の位置姿勢を認
識するようにしているので、物品の位置姿勢の検出精度
を大幅に高めることができる。
【0091】第5の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の形状部の相互の相対的な位
置関係を検出し、該位置関係に基づいて所定の物品に属
する形状部を選別し、選別された所定の物品の位置姿勢
を上記位置関係に基づいて認識するようにしているの
で、画像中に複数の物品が含まれている場合でも、所定
の物品の位置姿勢を正確に検出することができる。
【0092】第6の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の2つの形状部の中心同士を
結ぶ直線を複数種検出した上で、これらの直線同士がな
す角度に基づいて所定の物品に属する形状部を選別し、
選別された物品の位置姿勢を上記角度に基づいて認識す
るようにしているので、画像中に複数の物品が含まれて
いる場合でも、所定の物品の位置姿勢を正確に検出する
ことができる。
【0093】第7の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の2つの形状部の間隔を複数
種検出した上で、これらの形状部間の間隔に基づいて所
定の物品に属する形状部を選別し、選別された物品の位
置姿勢を上記間隔に基づいて認識するようにしているの
で、画像中に複数物品が含まれている場合でも、所定の
物品の位置姿勢を正確に検出することができる。
【0094】第8の発明によれば、画像処理用カメラで
撮影された画像から、物品の2つの形状部の中心同士を
結ぶ直線を複数種検出し、さらに2つの形状部中心同士
の間隔を複数種把握した上で、上記直線のなす角度と上
記間隔とに基づいて所定の物品に属する形状部を選別
し、選別された物品の位置姿勢を上記角度と上記間隔と
に基づいて認識するようにしているので、画像中に複数
の物品が含まれている場合でも、所定の物品の位置姿勢
を極めて正確に検出することができる。
【0095】第9の発明によれば、基本的には、第1〜
第8の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、物品の位置姿勢を認識することができなか
ったときには、画像処理用カメラを所定の距離だけ広が
り面方向に移動させるようにしているので、物品の位置
がずれている場合でも、物品の位置姿勢の検出精度を高
めることができる。
【0096】第10の発明によれば、基本的には、第1
〜第9の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得ら
れる。さらに、物品の位置姿勢を認識することができな
かったときには、画像処理用カメラの視野範囲を変更す
るようにしているので、物品の位置がずれている場合で
も、物品の位置姿勢の検出精度を高めることができる。
【0097】第11の発明によれば、基本的には、第1
〜第10の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得
られる。さらに、画像処理のしきい値の変更回数が所定
値未満のときには、前回のしきい値を用いるので、しき
い値の精度が良くなり、2値化処理の精度を高めること
ができ、物品の位置姿勢の検出精度を高めることができ
る。
【0098】第12の発明によれば、物品の位置姿勢を
正確に検出することができ、該位置姿勢に基づいて物品
の移載を行うようにしているので、移載制御の制御精度
を高めることができる。
【0099】第13の発明によれば、画像処理用カメラ
で撮影された画像から、物品の2つの形状部の中心同士
を結ぶ直線が複数種検出され、さらに2つの形状部の間
隔が複数種検出され、上記直線のなす角度と上記間隔と
に基づいて所定の物品に属する形状部が選別され、選別
された物品の位置姿勢が上記角度と上記間隔とに基づい
て認識されるので、画像中に複数の物品が含まれている
場合でも、所定の物品の位置姿勢が極めて正確に検出さ
れる。さらに、かかる正確な位置姿勢に基づいて物品の
移載が行われるので、移載制御の制御精度が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるワーク移載装置の斜視図であ
る。
【図2】 図1に示すワーク移載装置の平面説明図であ
る。
【図3】 図1に示すワーク移載装置の側面説明図であ
る。
【図4】 図2に示すワーク移載装置のX−X線断面立
面説明図である。
【図5】 図2に示すワーク移載装置のY−Y線断面立
面説明図である。
【図6】 本発明にかかるワーク移載装置の、パレット
アーム及びワークアームまわりの立面説明図である。
【図7】 ワーククランプ部材の正面説明図である。
【図8】 図7に示すワーククランプ部材の側面説明図
である。
【図9】 ボールジョイントの立面断面説明図である。
【図10】 ワーク移載装置の制御装置のシステム構成
図である。
【図11】 ワーク移載装置制御のメインルーチンを示
すフローチャートである。
【図12】 ワークがシリンダブロックである場合の、
画像処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】 ワークがプライマリシャフト、シリンダヘ
ッド又はトランスミッションケースである場合の画像処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】 (a)はシリンダブロックの平面説明図であ
り、(b)は(a)に示すシリンダブロックのA−A線断面説
明図である。
【図15】 プライマリシャフトの立面断面説明図であ
る。
【図16】 プライマリシャフトの支持ケースの側面説
明図である。
【図17】 図16に示す支持ケースの正面説明図であ
る。
【図18】 支持ケースのアッパプレートの平面説明図
である。
【図19】 支持ケースのロアプレートの平面説明図で
ある。
【図20】 (a)はプライマリシャフトがセットされた
支持ケースの一部断面正面説明図であり、(b)は(a)に示
す支持ケースのプライマリシャフト付近における一部断
面側面説明図であり、(c)は(a)に示す支持ケースの立面
断面説明図である。
【図21】 (a)はシリンダヘッドの平面説明図であ
り、(b)は(a)に示すシリンダヘッドの側面説明図であ
り、(c)は(a)に示すシリンダヘッドの正面説明図であ
る。
【図22】 (a)は、トランスミッションケースが載せ
られたパレットの平面説明図であり、(b)は(a)に示すパ
レットの正面説明図である。
【図23】 画像処理用カメラでシリンダブロックが撮
影された画像の模式図である。
【図24】 (a)はシリンダブロックのシリンダボアの
画像を示す模式図であり、(b)は支持ケースの上側穴部
の画像を示す模式図であり、(c)はシリンダヘッドの点
火プラグ穴の画像を示す模式図であり、(d)はトランス
ミッションケースの第1,第2穴部の画像を示す模式図
である。
【符号の説明】
WA…ワーク移載装置 S…制御装置 2…中間パレット 3…ワーク 20…ワーククランプ部材 22…画像処理用カメラ 48…画像処理装置 51…第1制御ユニット 52…第2制御ユニット 70…シリンダブロック 71〜74…シリンダボア 77…プライマリシャフト 78…支持ケース 81…上側穴部 85…シリンダヘッド 86〜89…点火プラグ穴 90…トランスミッションケース 91,92…第1,第2穴部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野▲崎▼ 智之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 荒滝 博夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を画像処理用カメラで撮影し、 該撮影によって得られた画像から、上記物品の構成部分
    であり所定の形状を有する複数の形状部の相互の相対的
    な位置関係を検出し、 該位置関係に基づいて上記物品の位置姿勢を認識するよ
    うにしたことを特徴とする物品の位置認識方法。
  2. 【請求項2】 物品を画像処理用カメラで撮影し、 該撮影によって得られた画像から、上記物品の構成部分
    であり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの
    形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の組みにつ
    いて検出した上で、これらの直線同士がなす角度を検出
    し、 これらの角度に基づいて上記物品の位置姿勢を認識する
    ようにしたことを特徴とする物品の位置認識方法。
  3. 【請求項3】 物品を画像処理用カメラで撮影し、 該撮影によって得られた画像から、上記物品の構成部分
    であり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの
    形状部の中心同士の間隔を複数の形状部の組みについて
    検出し、 これらの間隔に基づいて上記物品の位置姿勢を認識する
    ようにしたことを特徴とする物品の位置認識方法。
  4. 【請求項4】 物品を画像処理用カメラで撮影し、 該撮影によって得られた画像から、上記物品の構成部分
    であり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの
    形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の組みにつ
    いて検出した上で、これらの直線同士がなす角度を検出
    し、 さらに、上記の2つの形状部の中心同士の間隔を複数の
    形状部の組みについて検出し、 上記角度と上記間隔とに基づいて上記物品の位置姿勢を
    認識するようにしたことを特徴とする物品の位置認識方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の物品を画像処理用カメラで撮影
    し、 該撮影によって得られた画像から、各物品の構成部分で
    あり所定の形状を有する複数の形状部の相互の相対的な
    位置関係を検出し、 該位置関係に基づいて、所定の1つの物品に属する形状
    部を選別し、 選別された各形状部の相互の相対的な位置関係に基づい
    て、上記所定の物品の位置姿勢を認識するようにしたこ
    とを特徴とする物品の位置認識方法。
  6. 【請求項6】 複数の物品を画像処理用カメラで撮影
    し、 該撮影によって得られた画像から、各物品の構成部分で
    あり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの形
    状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の組みについ
    て検出した上で、これらの直線同士がなす角度を検出
    し、 これらの角度に基づいて、所定の1つの物品に属する形
    状部を選別し、 選別された各形状部にかかる上記角度に基づいて、上記
    所定の物品の位置姿勢を認識するようにしたことを特徴
    とする物品の位置認識方法。
  7. 【請求項7】 複数の物品を画像処理用カメラで撮影
    し、 該撮影によって得られた画像から、各物品の構成部分で
    あり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの形
    状部の中心同士の間隔を複数の形状部の組みについて検
    出し、 これらの間隔に基づいて、所定の1つの物品に属する形
    状部を選別し、 選別された各形状部にかかる上記間隔に基づいて、上記
    所定の物品の位置姿勢を認識するようにしたことを特徴
    とする物品の位置認識方法。
  8. 【請求項8】 複数の物品を画像処理用カメラで撮影
    し、 該撮影によって得られた画像から、各物品の構成部分で
    あり所定の形状を有する複数の形状部のうちの2つの形
    状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部の組みについ
    て検出した上で、これらの直線同士がなす角度を検出
    し、 さらに、上記の2つの形状部の中心同士の間隔を複数の
    形状部の組みについて検出し、 上記角度と上記間隔とに基づいて、所定の1つの物品に
    属する形状部を選別し、 選別された各形状部にかかる上記角度と上記間隔とに基
    づいて、上記所定の物品の位置姿勢を認識するようにし
    たことを特徴とする物品の位置認識方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記
    載された物品の位置認識方法において、 画像処理用カメラを広がり面方向に移動することができ
    るようにし、 物品の位置姿勢を認識することができなかったときに
    は、画像処理用カメラを所定の距離だけ広がり面方向に
    移動させるようにしたことを特徴とする物品の位置認識
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれか1つに
    記載された物品の位置認識方法において、 画像処理用カメラを視野範囲を変更することができるよ
    うにし、 物品の位置姿勢を認識することができなかったときに
    は、画像処理用カメラの視野範囲を変更するようにした
    ことを特徴とする物品の位置認識方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10のいずれか1つ
    に記載された物品の位置認識方法において、 画像処理用カメラの画像処理のしきい値の変更回数が所
    定値未満のときには、前回のしきい値をそのまま用いる
    ようにしたことを特徴とする物品の位置認識方法。
  12. 【請求項12】 パレット上の物品を、物品把持部材で
    所定の位置に移載する移載装置の物品の移載制御方法で
    あって、 パレット上の所定の1つの物品の位置姿勢を、請求項1
    〜請求項11のいずれか1つに記載された方法で認識
    し、 該位置姿勢に応じて物品把持部材の把持動作を制御する
    ようにしたことを特徴とする物品の移載制御方法。
  13. 【請求項13】 パレット上の物品を、物品把持部材で
    所定の位置に移載する移載装置の物品の移載制御装置で
    あって、 移載すべき物品を撮影する画像処理用カメラと、 該画像処理用カメラによって撮影された画像から、物品
    の構成部分であり所定の形状を有する複数の形状部のう
    ちの2つの形状部の中心同士を結ぶ直線を複数の形状部
    の組みについて検出した上で、これらの直線同士がなす
    角度を検出する形状部角度検出手段と、 上記の2つの形状部の間隔を複数の形状部の組みについ
    て検出する形状部間隔検出手段と、 形状部角度検出手段によって検出された上記角度と、形
    状部間隔検出手段によって検出された上記間隔とのうち
    の少なくとも一方に基づいて、今回移載すべき所定の1
    つの物品に属する形状部を選別する物品選別手段と、 選別された各形状部にかかる上記角度と上記間隔とに基
    づいて、移載すべき上記所定の物品の位置姿勢を認識す
    る物品位置認識手段と、 上記位置姿勢に応じて物品把持部材の把持動作を制御す
    る把持動作制御手段とが設けられていることを特徴とす
    る物品の移載制御装置。
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