JPH07111997A - 超音波吸引器 - Google Patents
超音波吸引器Info
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- JPH07111997A JPH07111997A JP5260016A JP26001693A JPH07111997A JP H07111997 A JPH07111997 A JP H07111997A JP 5260016 A JP5260016 A JP 5260016A JP 26001693 A JP26001693 A JP 26001693A JP H07111997 A JPH07111997 A JP H07111997A
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- vibration
- oscillation
- horn
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- Withdrawn
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/32—Surgical cutting instruments
- A61B17/320068—Surgical cutting instruments using mechanical vibrations, e.g. ultrasonic
- A61B2017/320098—Surgical cutting instruments using mechanical vibrations, e.g. ultrasonic with transverse or torsional motion
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は駆動時の破壊力を増し、硬質な患部組
織でも確実に破砕させて手術時間を短縮し、かつ構成を
簡略化することを最も主要な特徴とする。 【構成】超音波伝達部材４に縦振動と同時にねじり振動
を発生させるねじり結合子５を超音波振動素子部２から
超音波伝達部材４にいたる振動伝達系の間に配設したし
たものである。
織でも確実に破砕させて手術時間を短縮し、かつ構成を
簡略化することを最も主要な特徴とする。 【構成】超音波伝達部材４に縦振動と同時にねじり振動
を発生させるねじり結合子５を超音波振動素子部２から
超音波伝達部材４にいたる振動伝達系の間に配設したし
たものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば結石の破壊除去、
水晶体の乳化吸引、腫瘍の摘出など、外科医療の現場に
おいて、広く一般的に用いられる超音波吸引器に関す
る。
水晶体の乳化吸引、腫瘍の摘出など、外科医療の現場に
おいて、広く一般的に用いられる超音波吸引器に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、超音波吸引器には超音波振動を
発生させる超音波振動素子部と、超音波振動の振幅を拡
大伝播するホーンと、このホーンで振幅を拡大した超音
波振動を術部に伝える超音波伝達部材とが一体的に連結
されて超音波振動子が形成されている。この超音波振動
子はカバーで覆われ、ハンドピースが形成されている。
さらに、超音波振動子の軸心部には超音波伝達部材によ
って破砕、乳化された組織を吸引する吸引路が形成され
ている。
発生させる超音波振動素子部と、超音波振動の振幅を拡
大伝播するホーンと、このホーンで振幅を拡大した超音
波振動を術部に伝える超音波伝達部材とが一体的に連結
されて超音波振動子が形成されている。この超音波振動
子はカバーで覆われ、ハンドピースが形成されている。
さらに、超音波振動子の軸心部には超音波伝達部材によ
って破砕、乳化された組織を吸引する吸引路が形成され
ている。
【０００３】そして、超音波吸引器の使用時には超音波
振動素子部で発生させた軸方向の超音波縦振動をホーン
で増幅させた状態で、超音波伝達部材に伝達し、この超
音波伝達部材の先端を破砕したい患部組織や、結石など
にあてる。これにより、超音波伝達部材を通して患部組
織などに超音波振動を与え、その振動エネルギによって
目的の患部組織や、結石などを破砕、乳化する。このと
き、破砕、あるいは乳化された組織は超音波伝達部材に
設けられた吸引路を通って術部より吸引、除去される。
振動素子部で発生させた軸方向の超音波縦振動をホーン
で増幅させた状態で、超音波伝達部材に伝達し、この超
音波伝達部材の先端を破砕したい患部組織や、結石など
にあてる。これにより、超音波伝達部材を通して患部組
織などに超音波振動を与え、その振動エネルギによって
目的の患部組織や、結石などを破砕、乳化する。このと
き、破砕、あるいは乳化された組織は超音波伝達部材に
設けられた吸引路を通って術部より吸引、除去される。
【０００４】また、この種の超音波吸引器として例えば
特開昭６３−２９０５５７号公報に開示されているよう
に硬質な患部組織に対応するために患部組織などに与え
る振動エネルギを大きくする目的で、ハンドピース内に
超音波振動素子部を直列に複数並設させた構成のものが
提案されている。
特開昭６３−２９０５５７号公報に開示されているよう
に硬質な患部組織に対応するために患部組織などに与え
る振動エネルギを大きくする目的で、ハンドピース内に
超音波振動素子部を直列に複数並設させた構成のものが
提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超音波吸引器では超音波振動素子部から発生される単一
の弾性縦振動を利用しているので、単に振動の振幅を大
きくしただけでは、骨や、硬い結石などの硬質な患部組
織に対しては破砕できない問題がある。
超音波吸引器では超音波振動素子部から発生される単一
の弾性縦振動を利用しているので、単に振動の振幅を大
きくしただけでは、骨や、硬い結石などの硬質な患部組
織に対しては破砕できない問題がある。
【０００６】また、ハンドピース内に複数の超音波振動
素子部を装備したものでは超音波振動素子部と同じ数だ
けの電源装置が必要となるので、電源部が大型化し、電
力消費も増える問題がある。
素子部を装備したものでは超音波振動素子部と同じ数だ
けの電源装置が必要となるので、電源部が大型化し、電
力消費も増える問題がある。
【０００７】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、駆動時の破壊力を増し、硬質な患部組
織でも確実に破砕させることができ、手術時間の短縮を
図ることができるとともに、構成の簡略化を図ることが
できる超音波吸引器を提供することにある。
で、その目的は、駆動時の破壊力を増し、硬質な患部組
織でも確実に破砕させることができ、手術時間の短縮を
図ることができるとともに、構成の簡略化を図ることが
できる超音波吸引器を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は超音波振動を発
生させる超音波振動素子部と、超音波振動の振幅を拡大
伝播するホーンと、このホーンで振幅を拡大した超音波
振動を術部に伝える超音波伝達部材と、この超音波伝達
部材によって破砕、乳化された組織を吸引する吸引路と
を備えた超音波吸引器において、前記超音波伝達部材に
縦振動と同時にねじり振動を発生させるねじり結合子を
前記超音波振動素子部から前記超音波伝達部材にいたる
振動伝達系の間に配設したものである。
生させる超音波振動素子部と、超音波振動の振幅を拡大
伝播するホーンと、このホーンで振幅を拡大した超音波
振動を術部に伝える超音波伝達部材と、この超音波伝達
部材によって破砕、乳化された組織を吸引する吸引路と
を備えた超音波吸引器において、前記超音波伝達部材に
縦振動と同時にねじり振動を発生させるねじり結合子を
前記超音波振動素子部から前記超音波伝達部材にいたる
振動伝達系の間に配設したものである。
【０００９】
【作用】超音波振動素子部の駆動時には超音波振動素子
部で発生した超音波縦振動の一部をねじり結合子によっ
てさらにねじり振動に変換させ、この超音波縦振動、ね
じり振動を超音波伝達部材に伝播させることにより、超
音波伝達部材の先端にねじり振動と、縦振動とを同時に
発生させるようにしたものである。
部で発生した超音波縦振動の一部をねじり結合子によっ
てさらにねじり振動に変換させ、この超音波縦振動、ね
じり振動を超音波伝達部材に伝播させることにより、超
音波伝達部材の先端にねじり振動と、縦振動とを同時に
発生させるようにしたものである。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１乃至図５
を参照して説明する。図１は超音波吸引器１のハンドピ
ースに内蔵された超音波振動子の要部構成を示すもので
ある。図１中で、２は超音波振動子の超音波振動素子
部、３はホーン、４は超音波伝達部材である。この場
合、超音波振動子の駆動時には超音波振動素子部２にお
いて電気エネルギが機械的振動エネルギに変換され、超
音波縦振動として取り出される。そして、超音波振動素
子部２の前方に配設されたホーン３によって超音波縦振
動の振動振幅が拡大されて超音波伝達部材４側に伝達さ
れるようになっている。
を参照して説明する。図１は超音波吸引器１のハンドピ
ースに内蔵された超音波振動子の要部構成を示すもので
ある。図１中で、２は超音波振動子の超音波振動素子
部、３はホーン、４は超音波伝達部材である。この場
合、超音波振動子の駆動時には超音波振動素子部２にお
いて電気エネルギが機械的振動エネルギに変換され、超
音波縦振動として取り出される。そして、超音波振動素
子部２の前方に配設されたホーン３によって超音波縦振
動の振動振幅が拡大されて超音波伝達部材４側に伝達さ
れるようになっている。
【００１１】さらに、超音波振動素子部２から超音波伝
達部材４にいたる振動伝達系の間、例えば超音波振動素
子部２とホーン３との間には超音波縦振動を中心軸に対
するねじり振動に変換するねじり結合子５が挟み込まれ
ており、このねじり結合子５によって超音波伝達部材４
に縦振動と同時にねじり振動を発生させるようになって
いる。
達部材４にいたる振動伝達系の間、例えば超音波振動素
子部２とホーン３との間には超音波縦振動を中心軸に対
するねじり振動に変換するねじり結合子５が挟み込まれ
ており、このねじり結合子５によって超音波伝達部材４
に縦振動と同時にねじり振動を発生させるようになって
いる。
【００１２】また、超音波吸引器の超音波振動子は図３
（Ａ）に示す構成になっている。すなわち、ホーン３、
ねじり結合子５、超音波振動素子部２の中心軸上には締
結用の一本のボルト６が貫通されている。このボルト６
の両端部の外周面には雄ねじ部６ａ，６ｂがそれぞれ形
成されている。そして、このボルト６の先端部側の雄ね
じ部６ａはホーン３のねじ穴３ａに螺着されている。さ
らに、このボルト６の基端部側の雄ねじ部６ｂにはナッ
ト７が締め付け固定されている。そして、このボルト６
およびナット７によってホーン３、ねじり結合子５、超
音波振動素子部２が軸方向に圧縮される状態で締め付け
固定され、一体化されている。
（Ａ）に示す構成になっている。すなわち、ホーン３、
ねじり結合子５、超音波振動素子部２の中心軸上には締
結用の一本のボルト６が貫通されている。このボルト６
の両端部の外周面には雄ねじ部６ａ，６ｂがそれぞれ形
成されている。そして、このボルト６の先端部側の雄ね
じ部６ａはホーン３のねじ穴３ａに螺着されている。さ
らに、このボルト６の基端部側の雄ねじ部６ｂにはナッ
ト７が締め付け固定されている。そして、このボルト６
およびナット７によってホーン３、ねじり結合子５、超
音波振動素子部２が軸方向に圧縮される状態で締め付け
固定され、一体化されている。
【００１３】また、超音波振動素子部２には複数の圧電
素子８…と電極９…とが配設されている。これらの圧電
素子８…と電極９…とは交互に貼り合わされ、これらの
両側にそれぞれ配設された前後一対の慣性バランス１０
間にはさみ込まれている。さらに、各圧電素子８および
各電極９の軸心部のボルト貫通孔の内面にはボルト６を
介して各電極９間にリークがないように絶縁材１１が装
着されている。
素子８…と電極９…とが配設されている。これらの圧電
素子８…と電極９…とは交互に貼り合わされ、これらの
両側にそれぞれ配設された前後一対の慣性バランス１０
間にはさみ込まれている。さらに、各圧電素子８および
各電極９の軸心部のボルト貫通孔の内面にはボルト６を
介して各電極９間にリークがないように絶縁材１１が装
着されている。
【００１４】また、ねじり結合子５には図２（Ａ），
（Ｂ）に示すようにベース円板２１の一面側に中心部を
通る略直線状の梁部２２が突設され、他面側に一対の三
日月状の脚部２３，２３が突設されている。この場合、
梁部２２は図３（Ｂ），（Ｃ）に示すようにベース円板
２１の底部における一対の三日月状の脚部２３，２３間
の溝部の対角位置に形成されている。さらに、一対の三
日月状の脚部２３，２３間の溝部の中心位置にはボルト
６が貫通されるボルト貫通孔２４が形成されている。
（Ｂ）に示すようにベース円板２１の一面側に中心部を
通る略直線状の梁部２２が突設され、他面側に一対の三
日月状の脚部２３，２３が突設されている。この場合、
梁部２２は図３（Ｂ），（Ｃ）に示すようにベース円板
２１の底部における一対の三日月状の脚部２３，２３間
の溝部の対角位置に形成されている。さらに、一対の三
日月状の脚部２３，２３間の溝部の中心位置にはボルト
６が貫通されるボルト貫通孔２４が形成されている。
【００１５】なお、ホーン３の先端部には超音波伝達部
材４が例えばねじ止め等の手段によって結合されてい
る。そして、超音波振動子の駆動時には超音波振動素子
部２で発生した超音波縦振動の一部がねじり結合子５に
よってさらにねじり振動に変換され、この超音波縦振
動、ねじり振動がホーン３で拡大された状態で超音波伝
達部材４に伝播され、超音波伝達部材４の先端にねじり
振動と、縦振動とが同時に発生されるようになってい
る。
材４が例えばねじ止め等の手段によって結合されてい
る。そして、超音波振動子の駆動時には超音波振動素子
部２で発生した超音波縦振動の一部がねじり結合子５に
よってさらにねじり振動に変換され、この超音波縦振
動、ねじり振動がホーン３で拡大された状態で超音波伝
達部材４に伝播され、超音波伝達部材４の先端にねじり
振動と、縦振動とが同時に発生されるようになってい
る。
【００１６】また、図１に示すように超音波振動子の駆
動時に発生する超音波縦振動の振動モードＴと、ねじり
振動の振動モードＮとはそれぞれ超音波伝達部材４の先
端で、振動の腹となる定在波となるように超音波振動子
の形状が決定されている。なお、図１中で、Ｓ1 は超音
波振動素子部２の領域、Ｓ2 はねじり結合子５の領域、
Ｓ3 はホーン３の領域、Ｓ4 は超音波伝達部材４の領域
である。
動時に発生する超音波縦振動の振動モードＴと、ねじり
振動の振動モードＮとはそれぞれ超音波伝達部材４の先
端で、振動の腹となる定在波となるように超音波振動子
の形状が決定されている。なお、図１中で、Ｓ1 は超音
波振動素子部２の領域、Ｓ2 はねじり結合子５の領域、
Ｓ3 はホーン３の領域、Ｓ4 は超音波伝達部材４の領域
である。
【００１７】さらに、超音波振動子の超音波伝達部材
４、ホーン３、ねじり結合子５、超音波振動素子部２の
軸心部には吸引路１２が形成されている。この吸引路１
２の基端部は図示しない吸引ポンプ等を備えた吸引手段
に連結されている。そして、超音波吸引器１の使用時に
は超音波振動子が駆動されるとともに、吸引手段が駆動
され、超音波伝達部材４によって破砕、乳化された組織
がこの超音波伝達部材４の先端開口部に連結された吸引
路１２を介して吸引されるようになっている。
４、ホーン３、ねじり結合子５、超音波振動素子部２の
軸心部には吸引路１２が形成されている。この吸引路１
２の基端部は図示しない吸引ポンプ等を備えた吸引手段
に連結されている。そして、超音波吸引器１の使用時に
は超音波振動子が駆動されるとともに、吸引手段が駆動
され、超音波伝達部材４によって破砕、乳化された組織
がこの超音波伝達部材４の先端開口部に連結された吸引
路１２を介して吸引されるようになっている。
【００１８】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、超音波吸引器１の使用時にはハンドピース内の超
音波振動子が駆動される。このとき、超音波振動素子部
２に加えられた電気信号はここで超音波縦振動として機
械的エネルギに変換される。さらに、超音波振動素子部
２で発生した超音波縦振動の一部はねじり結合子５によ
ってさらにねじり振動に変換される。
まず、超音波吸引器１の使用時にはハンドピース内の超
音波振動子が駆動される。このとき、超音波振動素子部
２に加えられた電気信号はここで超音波縦振動として機
械的エネルギに変換される。さらに、超音波振動素子部
２で発生した超音波縦振動の一部はねじり結合子５によ
ってさらにねじり振動に変換される。
【００１９】すなわち、図４（Ａ）に示すように超音波
振動素子部２側からねじり結合子５の一対の三日月状の
脚部２３，２３に縦モードの弾性振動が入力された場合
にはベース円板２１に図４（Ｂ）に示すように撓み振動
が生じ、略はばたき状態の振動（屈曲モードの振動）が
発生する。このとき、ベース円板２１の円周に法線を立
てると三日月状の脚部２３，２３間の溝部の中心線と接
する場所以外の法線は中心線上の法線に対して対称に傾
く。例えば、溝部の縁部と接する円周上の４本の法線は
ベース円板２１の撓み変形につれて左側の２本が右向き
に傾いたときは右側の２本は左向きに傾く。この変形動
作は円板上に円柱を立てて、その円柱にねじり振動を与
えたときの円柱周面の変形と同じである。
振動素子部２側からねじり結合子５の一対の三日月状の
脚部２３，２３に縦モードの弾性振動が入力された場合
にはベース円板２１に図４（Ｂ）に示すように撓み振動
が生じ、略はばたき状態の振動（屈曲モードの振動）が
発生する。このとき、ベース円板２１の円周に法線を立
てると三日月状の脚部２３，２３間の溝部の中心線と接
する場所以外の法線は中心線上の法線に対して対称に傾
く。例えば、溝部の縁部と接する円周上の４本の法線は
ベース円板２１の撓み変形につれて左側の２本が右向き
に傾いたときは右側の２本は左向きに傾く。この変形動
作は円板上に円柱を立てて、その円柱にねじり振動を与
えたときの円柱周面の変形と同じである。
【００２０】さらに、ベース円板２１に撓み振動が生じ
ると、ベース円板２１上の法線である梁部２２の稜線が
傾き、図４（Ｃ），（Ｄ）に示すように梁部２２の上面
にねじり振動が生じる。以上のようにしてねじり結合子
５によって超音波縦振動の一部が一旦、屈曲モードに変
換された後に、ねじり振動に変換される。
ると、ベース円板２１上の法線である梁部２２の稜線が
傾き、図４（Ｃ），（Ｄ）に示すように梁部２２の上面
にねじり振動が生じる。以上のようにしてねじり結合子
５によって超音波縦振動の一部が一旦、屈曲モードに変
換された後に、ねじり振動に変換される。
【００２１】なお、ねじり結合子５も弾性体であるの
で、縦振動モードの振動も同時に行なわれ、ホーン３に
伝播される。したがって、超音波振動素子部２で発生し
た超音波縦振動の一部はねじり結合子５によってさらに
ねじり振動に変換され、残りは超音波縦振動のままの状
態でホーン３側に伝播される。
で、縦振動モードの振動も同時に行なわれ、ホーン３に
伝播される。したがって、超音波振動素子部２で発生し
た超音波縦振動の一部はねじり結合子５によってさらに
ねじり振動に変換され、残りは超音波縦振動のままの状
態でホーン３側に伝播される。
【００２２】さらに、ホーン３に伝播された超音波縦振
動、ねじり振動はこのホーン３によって振動振幅が拡大
された状態で、超音波振動伝達部材４に伝播される。そ
のため、超音波振動伝達部材４の先端には図５に示すよ
うにねじり振動と、縦振動とが同時に発生しているの
で、この超音波振動伝達部材４の先端を生体組織に当て
ることによって、生体組織に縦、ねじりの振動エネルギ
を伝え、この複合的な振動エネルギによって生体組織を
効率よく破砕、乳化させることができる。
動、ねじり振動はこのホーン３によって振動振幅が拡大
された状態で、超音波振動伝達部材４に伝播される。そ
のため、超音波振動伝達部材４の先端には図５に示すよ
うにねじり振動と、縦振動とが同時に発生しているの
で、この超音波振動伝達部材４の先端を生体組織に当て
ることによって、生体組織に縦、ねじりの振動エネルギ
を伝え、この複合的な振動エネルギによって生体組織を
効率よく破砕、乳化させることができる。
【００２３】そこで、上記構成のものにあっては超音波
振動素子部２とホーン３との間に、超音波縦振動を中心
軸に対するねじり振動に変換するねじり結合子５を配設
し、超音波振動子の駆動時にはこのねじり結合子５によ
って超音波伝達部材４に縦振動と同時にねじり振動を発
生させるようにしたので、従来の超音波吸引器とは異な
り、超音波振動子の駆動時に縦振動モードだけではな
く、ねじり振動モードをも加えているために破壊エネル
ギが大きく、骨などの硬質な生体組織や、硬い結石など
に対しても容易に破砕、乳化を行うことができる。した
がって、従来の超音波吸引器の適用外であった骨切除な
どの手術に対しても適用することができるので、超音波
吸引器１の適用可能な分野の範囲を広げることができ
る。
振動素子部２とホーン３との間に、超音波縦振動を中心
軸に対するねじり振動に変換するねじり結合子５を配設
し、超音波振動子の駆動時にはこのねじり結合子５によ
って超音波伝達部材４に縦振動と同時にねじり振動を発
生させるようにしたので、従来の超音波吸引器とは異な
り、超音波振動子の駆動時に縦振動モードだけではな
く、ねじり振動モードをも加えているために破壊エネル
ギが大きく、骨などの硬質な生体組織や、硬い結石など
に対しても容易に破砕、乳化を行うことができる。した
がって、従来の超音波吸引器の適用外であった骨切除な
どの手術に対しても適用することができるので、超音波
吸引器１の適用可能な分野の範囲を広げることができ
る。
【００２４】また、超音波吸引器１の使用中、術者が手
によってハンドピースに力を加えることが不要になるの
で、安全で微細な手術を短時間で行うことができ、術
者、患者双方の負担を低減することができる。
によってハンドピースに力を加えることが不要になるの
で、安全で微細な手術を短時間で行うことができ、術
者、患者双方の負担を低減することができる。
【００２５】さらに、ハンドピース内に複数の超音波振
動素子部を装備する必要がないので、ハンドピース内に
複数の超音波振動素子部を装備した場合のように電源装
置の数が増えるおそれがなく、電源部の構成を簡略化す
ることができるとともに、電力消費の増加を防止するこ
とができる。
動素子部を装備する必要がないので、ハンドピース内に
複数の超音波振動素子部を装備した場合のように電源装
置の数が増えるおそれがなく、電源部の構成を簡略化す
ることができるとともに、電力消費の増加を防止するこ
とができる。
【００２６】また、図６は本発明の第２の実施例を示す
ものである。図６は超音波治療器３１全体の概略構成を
示すもので、３２は治療器本体、３３はこの治療器本体
３２のハンドピースである。この場合、治療器本体３２
には電源部３４と、超音波振動子３５とが設けられてい
る。この超音波振動子３５には超音波振動素子部３６と
ホーン３７との間に第１の実施例と同様に超音波縦振動
を中心軸に対するねじり振動に変換するねじり結合子５
が挟み込まれている。
ものである。図６は超音波治療器３１全体の概略構成を
示すもので、３２は治療器本体、３３はこの治療器本体
３２のハンドピースである。この場合、治療器本体３２
には電源部３４と、超音波振動子３５とが設けられてい
る。この超音波振動子３５には超音波振動素子部３６と
ホーン３７との間に第１の実施例と同様に超音波縦振動
を中心軸に対するねじり振動に変換するねじり結合子５
が挟み込まれている。
【００２７】また、超音波振動子３５のホーン３７先端
には可撓性の振動伝達部材３８の基端部が取付けられて
いる。さらに、この振動伝達部材３８の先端部には患者
Ｈに対して直接作用するプローブ３９が取付けられてい
る。このプローブ３９と振動伝達部材３８との結合部の
周辺部位には術者がこれらを把持できるようにカバーで
覆われ、ハンドピース３３が形成されている。
には可撓性の振動伝達部材３８の基端部が取付けられて
いる。さらに、この振動伝達部材３８の先端部には患者
Ｈに対して直接作用するプローブ３９が取付けられてい
る。このプローブ３９と振動伝達部材３８との結合部の
周辺部位には術者がこれらを把持できるようにカバーで
覆われ、ハンドピース３３が形成されている。
【００２８】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、電源部３４にて発生した交流電圧を超音波振動素
子部３６の圧電素子に印加することによって電気エネル
ギが機械的超音波振動エネルギに変換され、この超音波
振動の振動振幅がホーン１によって増幅される。さら
に、振幅増幅された超音波振動は振動伝達部材３８を介
して治療器本体３２とは離れた位置にあるハンドピース
３３内のプローブ３９に伝播される。術者はハンドピー
ス３３を手に持ち、プローブ３９の先端を患者Ｈの患
部、例えば眼球内の水晶体などに当てることにより、こ
れが超音波エネルギによって破砕される。
まず、電源部３４にて発生した交流電圧を超音波振動素
子部３６の圧電素子に印加することによって電気エネル
ギが機械的超音波振動エネルギに変換され、この超音波
振動の振動振幅がホーン１によって増幅される。さら
に、振幅増幅された超音波振動は振動伝達部材３８を介
して治療器本体３２とは離れた位置にあるハンドピース
３３内のプローブ３９に伝播される。術者はハンドピー
ス３３を手に持ち、プローブ３９の先端を患者Ｈの患
部、例えば眼球内の水晶体などに当てることにより、こ
れが超音波エネルギによって破砕される。
【００２９】そこで、上記構成のものにあっては従来の
超音波治療器とは異なり、超音波振動子３５がハンドピ
ース３３に内蔵されていないので、ハンドピース３３を
軽量にすることができる。そのため、軽量なハンドピー
ス３３の実現によって手術中の術者の負担を低減し、細
かな微妙な操作を行うことができ、手術の安全性を一層
高めることができる。なお、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
超音波治療器とは異なり、超音波振動子３５がハンドピ
ース３３に内蔵されていないので、ハンドピース３３を
軽量にすることができる。そのため、軽量なハンドピー
ス３３の実現によって手術中の術者の負担を低減し、細
かな微妙な操作を行うことができ、手術の安全性を一層
高めることができる。なお、本発明は上記実施例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば超音波伝達部材に縦振動
と同時にねじり振動を発生させるねじり結合子を超音波
振動素子部から超音波伝達部材にいたる振動伝達系の間
に配設したので、駆動時の破壊力を増し、硬質な患部組
織でも確実に破砕させることができ、手術時間の短縮を
図ることができるとともに、構成の簡略化を図ることが
できる。
と同時にねじり振動を発生させるねじり結合子を超音波
振動素子部から超音波伝達部材にいたる振動伝達系の間
に配設したので、駆動時の破壊力を増し、硬質な患部組
織でも確実に破砕させることができ、手術時間の短縮を
図ることができるとともに、構成の簡略化を図ることが
できる。
【図１】 本発明の第１の実施例の超音波吸引器の要部
の概略構成図。
の概略構成図。
【図２】 ねじり結合子を示すもので、（Ａ）はねじり
結合子を斜め上方から見た斜視図、（Ｂ）はねじり結合
子を斜め下方から見た斜視図。
結合子を斜め上方から見た斜視図、（Ｂ）はねじり結合
子を斜め下方から見た斜視図。
【図３】 （Ａ）は超音波振動子の概略構成を示す縦断
面図、（Ｂ）はねじり結合子の平面図、（Ｃ）はねじり
結合子の側面図。
面図、（Ｂ）はねじり結合子の平面図、（Ｃ）はねじり
結合子の側面図。
【図４】 ねじり結合子の作用を示すもので、（Ａ）は
ねじり結合子への振動の伝達状態を示す側面図、（Ｂ）
は振動伝達時のねじり結合子の変形状態を示す側面図、
（Ｃ）は同平面図、（Ｄ）は同斜視図。
ねじり結合子への振動の伝達状態を示す側面図、（Ｂ）
は振動伝達時のねじり結合子の変形状態を示す側面図、
（Ｃ）は同平面図、（Ｄ）は同斜視図。
【図５】 超音波伝達部材の先端の振動状態を示す斜視
図。
図。
【図６】 本発明の第２の実施例の超音波治療器の概略
構成図。
構成図。
２…超音波振動素子部、３…ホーン、４…超音波伝達部
材、５…ねじり結合子。
材、５…ねじり結合子。
Claims (1)
- 【請求項１】 超音波振動を発生させる超音波振動素子
部と、超音波振動の振幅を拡大伝播するホーンと、この
ホーンで振幅を拡大した超音波振動を術部に伝える超音
波伝達部材と、この超音波伝達部材によって破砕、乳化
された組織を吸引する吸引路とを備えた超音波吸引器に
おいて、前記超音波伝達部材に縦振動と同時にねじり振
動を発生させるねじり結合子を前記超音波振動素子部か
ら前記超音波伝達部材にいたる振動伝達系の間に配設し
たことを特徴とする超音波吸引器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5260016A JPH07111997A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 超音波吸引器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5260016A JPH07111997A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 超音波吸引器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07111997A true JPH07111997A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17342140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5260016A Withdrawn JPH07111997A (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 超音波吸引器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07111997A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003043748A1 (fr) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Japan Science And Technology Agency | Generateur d'onde de pression thermo-induite |
| JP2004197940A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-15 | Hilti Ag | 超音波伝達継手構造 |
| JP2010082287A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nidek Co Ltd | 超音波手術装置 |
| JP2021522045A (ja) * | 2018-04-26 | 2021-08-30 | メクトロン・ソチエタ・ペル・アツィオーニＭｅｃｔｒｏｎ Ｓ．Ｐ．Ａ． | 超音波システム |
| KR20220072264A (ko) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 한국항공우주연구원 | 초음파 기기용 혼 및 이를 이용한 공진주파수 보정 방법 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP5260016A patent/JPH07111997A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003043748A1 (fr) * | 2001-11-20 | 2003-05-30 | Japan Science And Technology Agency | Generateur d'onde de pression thermo-induite |
| JP2004197940A (ja) * | 2002-12-13 | 2004-07-15 | Hilti Ag | 超音波伝達継手構造 |
| JP4599055B2 (ja) * | 2002-12-13 | 2010-12-15 | ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト | 超音波伝達継手構造 |
| JP2010082287A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Nidek Co Ltd | 超音波手術装置 |
| JP2021522045A (ja) * | 2018-04-26 | 2021-08-30 | メクトロン・ソチエタ・ペル・アツィオーニＭｅｃｔｒｏｎ Ｓ．Ｐ．Ａ． | 超音波システム |
| KR20220072264A (ko) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 한국항공우주연구원 | 초음파 기기용 혼 및 이를 이용한 공진주파수 보정 방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001226 |