JPH0711148B2 - ほぼ垂直な地下みぞ穴を形成する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、機械フレーム、支持シールド、少なくとも２
つの切削輪、およびモータおよび変速機装置が設けられ
ており、その際支持シールドは機械フレームに接続され
ており、かつ切削輪とモータおよび変速機装置を支持し
ており、その際さらに切削輪は共通の軸上に配置されて
おり、かつ変速機装置の一部は切削輪に囲まれている、
密閉または保護壁の製造の途中でほぼ垂直な地下みぞ穴
を形成する装置に関する。支持シールドが機械フレーム
にかじ取り可能に接続されていてもよいことは明らかで
ある（ドイツ連邦共和国特許出願公開第36 02 387号明
細書、PatG §3,（２））。

従来の技術 前記のような公知の構成（ドイツ連邦共和国特許出願公
開第34 24 999号明細書、PatG §3,（１））におい
て、駆動モータは機械フレーム内の支持シールドの上に
ある。伝動要素は、これら駆動モータから支持シールド
の切り欠きおよび空所を通って切削輪の軸の範囲にまで
通じている。支持シールドの切り欠きまたは空所内には
その他の変速機も収容されている。切り欠きまたは空所
は、切削輪の駆動トルクが大きくなると共に大きくな
る。これら切り欠きまたは空所は、支持シールドの幾何
学的慣性モーメントを減少する。それにもかかわらずか
なりの応力を吸収できるようにするためには、相応して
支持シールドを厚く構成しなければならない。このこと
は不利である。なぜならその結果切削輪の間隔が比較的
広くなり、従って切削輪の作業の際これら切削輪の間に
許容できない程広い地盤の盛り上がりが残ってしまうか
らである。

発明の目的 本発明の課題は、切削輪の支持シールド側間隔を狭くす
る極めて狭い支持シールドが使用でき、かつそれにもか
かわらず大きな駆動トルクを切削輪に供給できるよう
に、初めに述べたような装置を改善することにある。

発明の構成 この課題を解決するため、本発明は次のことを示してい
る。すなわち両側に張り出した管状ケーシングが支持シ
ールドに接続されており、このケーシング内において両
方の切削輪が、共通軸上に取り付けられまわりを囲んだ
ボスによって支持されており、一方のボスに切削輪用の
駆動内歯車が取り付けられており、この駆動内歯車は、
回転遊びを持ってケーシング内に押し込まれており、か
つ駆動内歯車は、駆動内歯車の周にわたって分散配置さ
れた複数の駆動モータの駆動ピニオンにはまっており、
これら駆動モータは、ケーシング内に挿入された駆動モ
ータ支持体に支持されている。

詳細に述べれば、このことは種々の方法で実現できる。
簡単な点および確実な動作の点で優れている本発明の有
利な構成は、次のような特徴を有する。すなわちケーシ
ング内において切削輪のボスは、円錐ころ軸受によって
支持されている。駆動内歯車は締め付けユニットにより
所属のボスに取り付けると有利である。駆動内歯車の周
にわたって分散配置された駆動モータの数は原則的に任
意である。おおいに均一な応力釣り合いを達成するため
には、一般に少なくとも３つの駆動モータを設ける。切
削輪に極めて大きな駆動トルクを供給することができる
本発明の有利な構成は、次のような特徴を有する。すな
わち駆動内歯車の周にわたって、液圧モータとして構成
された５つの駆動モータが配置されている。切削輪は、
一般にはめ歯をはさんで共通の軸に取り付けられてお
り、この時切削輪は、修理および保守作業の際に容易に
取り出すこともできる。

得られた利点は次の点にある。すなわち本発明による装
置では極めて狭い支持シールドで、従って切削輪の支持
シールド側間隔を狭くして作業を行うことができる。そ
れ故に切削輪の間には、取り除かれまたは容易にくずす
ことができる狭い地盤の盛り上がりしか残らない。本発
明にとって重要なケーシングは、同時にモータおよび変
速機装置の確実なカプセル化を行う。明らかに回転部分
と非回転部分の間には適当なパッキンが配置される。回
転部分と非回転部分の間の透き間空間は、容易に洗浄で
き、かつそれにより空けておくことができる。

実施例の説明 本発明の実施例を以下図面により説明する。

第１図に一部を示した装置は、密閉または保護壁の製造
の途中でほぼ垂直な地下みぞ穴を形成するために使用す
るものである。かわり易くするため非回転部分は、狭い
ハッチングで示した回転部分よりも太い線で示してあ
る。基本構造には、機械フレーム、支持シールド１、少
なくとも２つの切削輪２、およびモータおよび変速機装
置３が含まれている。

機械フレームは図示されていない。支持シールド１は、
場合によってはかじ取り可能に機械フレームに接続され
ている。この支持シールドは、切削輪２とモータおよび
変速機装置３を支持している。切削輪２は共通の軸４上
に配置されている。変速機装置の一部は切削輪２に囲ま
れている。

両側に張り出した管状ケーシング５は支持シールド１に
接続されており、このケーシングは、切削輪２の側では
ケーシング５の管状部分に結合されたふた６によりほと
んど閉じられている。ケーシング５内において、さらに
正確に述べればふた６内において、両方の切削輪２は、
共通軸４上に取り付けられまわりを囲んだボス７によっ
て支持されている。右側のボス７に切削輪２用の駆動内
歯車８が取り付けられている。この駆動内歯車は、周に
回転遊びＳを持ってケーシング５内に押し込まれてい
る。駆動内歯車８は、駆動内歯車８の周にわたって分散
配置された複数の駆動モータ３の駆動ピニオン９にはま
っている。これら駆動モータ３は、ケーシング５内に挿
入された駆動モータ支持体10に支持されている。

ケーシング内において切削輪２のボス７は、円錐ころ軸
受11によって支持されている。駆動内歯車８は締め付け
ユニット12により所属のボス７に取り付けられている。
本実施例においては駆動内歯車８の周にわたって、５つ
の駆動モータ５が配置されている。これら駆動モータ
は、液圧モータとして構成されている。切削輪２は、は
め歯13をはさんで共通の軸４に取り付けられている。切
削輪２は、周面に切削歯14を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置の一部を示す垂直断面図、
第２図は、第１図の装置のＡ−Ａ方向に見た断面図であ
る。 １……支持シールド、２……切削輪、23……モータおよ
び変速機装置、４……軸、５……ケーシング、７……ボ
ス、８……駆動内歯車、９……駆動ピニオン、10……駆
動モータ支持体、11……円錐ころ軸受、12……締め付け
ユニット、13……はめ歯

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】機械フレーム、支持シールド、少なくとも
   ２つの切削輪、およびモータおよび変速機装置が設けら
   れており、その際支持シールドは機械フレームに接続さ
   れており、かつ切削輪とモータおよび変速機装置を支持
   しており、その際さらに切削輪は共通の軸上に配置され
   ており、かつ変速機装置の一部は切削輪に囲まれてい
   る、密閉または保護壁の製造の途中でほぼ垂直な地下み
   ぞ穴を形成する装置において、 両側に張り出した管状ケーシング（５）が支持シールド
   （１）に接続されており、このケーシング内において両
   方の切削輪（２）が、共通軸（４）上に取り付けられま
   わりを囲んだボス（７）によって支持されており、一方
   のボス（７）に切削輪（２）用の駆動内歯車（８）が取
   り付けられおり、この駆動内歯車は、回転遊び（Ｓ）を
   持ってケーシング（５）内に押し込まれており、かつ駆
   動内歯車（８）は、駆動内歯車（８）の周にわたって分
   散配置された複数の駆動モータ（３）の駆動ピニオン
   （９）にはまっており、これら駆動モータは、ケーシン
   グ（５）内に挿入された駆動モータ支持体（10）に支持
   されていることを特徴とする、ほぼ垂直な地下みぞ穴を
   形成する装置。
2. 【請求項２】ケーシング（５）内において切削輪（２）
   のボス（７）が、円錐ころ軸受（11）によって支持され
   ている、特許請求の範囲第１項記載の装置。
3. 【請求項３】駆動内歯車（８）が締め付けユニット（1
   2）により所属のボス（７）に取り付けられている、特
   許請求の範囲第１または２項記載の装置。
4. 【請求項４】駆動内歯車（８）の周にわたって、液圧モ
   ータとして構成された５つの駆動モータ（５）が配置さ
   れている、特許請求の範囲第１−３項の１つに記載の装
   置。
5. 【請求項５】切削輪（２）が、はめ歯（13）をはさんで
   共通の軸（４）に取り付けられている、特許請求の範囲
   第１−４項の１つに記載の装置。