JPH07110826B2 - 2−メチル−レゾルシノ−ルの製造法 - Google Patents

2−メチル−レゾルシノ−ルの製造法

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JPH07110826B2
JPH07110826B2 JP61274871A JP27487186A JPH07110826B2 JP H07110826 B2 JPH07110826 B2 JP H07110826B2 JP 61274871 A JP61274871 A JP 61274871A JP 27487186 A JP27487186 A JP 27487186A JP H07110826 B2 JPH07110826 B2 JP H07110826B2
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JP
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methylresorcinol
acid
catalyst
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明 竹下
真三郎 正木
健夫 藤井
融 徳丸
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住友化学工業株式会社
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、4,6−ジ−ターシャリブチル−2−メチルレ
ゾルシノールを脱ブチル反応させることにより2−メチ
ルレゾルシノールを製造する方法に関するものである。 2−メチルレゾルシノールは、顔料、染料、毛髪染剤、
合成樹脂、医薬等の中間体として有用なものである。
【従来の技術及び問題点】
4,6−ジ−ターシャリブチル−2−メチルレゾルシノー
ルの脱ブチル化反応により、2−メチルレゾルシノール
を製造する方法は、よく知られており、一般に、その時
に使用される触媒として、硫酸、アルミニウムフェノレ
ート、アルミニウムクレゾレート等のほか珪藻土、白
土、シリカアルミナ、強酸性イオン交換樹脂等が公知で
ある。 しかし、これらの触媒はたとえば硫酸の場合、脱ブチル
化反応を起こすと共に、自身が反応してスルホン酸類が
副生し、収率の低下をまねくだけでなく、得られた2−
メチルレゾルシノールを蒸留により取り出す前には、中
和処理が必要であるが、この時に発生する無機塩は蒸留
操作を円滑に進める上で、しばしば障害となっている。 又、スルホン酸類と生成したイソブチレンが反応した物
質は、蒸留操作時悪影響を及ぼすので、中和処理時に無
害化させねばならないが、そのために高温過酷な処理を
必要とする。 本発明者らは、上記実情に鑑み、鋭意研究を重ねた結
果、触媒としてヘテロポリ酸を使用することにより、高
収率でかつ工業的に有利に目的物が得られる事を見出
し、本発明を完成するに至った。
【問題点を解決するための手段】
本発明の目的は、本発明に従って、4,6−ジーターシャ
リブチル−2−メチルレゾルシノールをヘテロポリ酸の
存在下、脱ブチル化反応させることにより達成される。 以下、本発明を詳細に説明する。 〈触媒〉 本発明は、触媒としてヘテロポリ酸を用いることを必須
の要件とするものである。本発明にいうヘテロポリ酸と
は、無機酸と結合してできるポリ酸のうち、2種以上の
金属によって生成される酸をいい、一般的には1種の金
属(またはヘテロ原子)を中心として、それに酸素等を
介して他の金属(ポリ原子)が配位して形成されたもの
の総称である。ここで、ヘテロ原子としては、ホウ素、
アルミニウム、ケイ素、リン、チタン、ゲルマニウム、
ヒ素、ジルコニウム、スズ、テルルなどを例示すること
ができる。また、ポリ原子としてはモリブデン、タング
ステン、バナジウム又はニオブ等を例示することができ
る。 具体的には、モリブドリン酸、モリブドケイ酸、モリブ
ドヒ酸、モリブドテルル酸、モリブドアルミン酸、タン
グストケイ酸、タングストリン酸、タングストホウ酸、
タングストチタン酸、タングストスズ酸等であり、これ
らのなかでもモリブドリン酸、モリブドケイ酸、タング
ストリン酸、タングストケイ酸等が好ましく用いられ
る。なお、これらのヘテロポリ酸は、通常水和物の形で
用いられる。 触媒の使用量は、4,6−ジターシャリブチル−2−メチ
ルレゾルシノールに対して0.01〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%である。 〈反応条件〉 本発明における反応温度は、140〜300℃、好ましくは16
0〜250℃である。 反応温度は使用する触媒量と組合せて工業的に有利な反
応時間となる様に決めることができる。 反応時間は通常0.5〜10時間で充分である。 本発明の脱ブチル反応は、無溶媒でも可能であるが、溶
媒存在下でも可能である。使用される溶媒は、反応系で
レゾルシノール、触媒及び生成物に対して化学的に不活
性でなければならない。この様な性質を有する適当な溶
媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ニトロベ
ンゼン等の芳香族化合物が挙げられる。 これらの中で、ニトロベンゼンが特に好ましい溶媒とし
て使用される。 溶媒の使用量は、4,6−ジーターシャリブチル−2−メ
チルフェノールに対して0.2〜10重量倍、好ましくは0.5
〜1.0重量倍が適量である。 本発明の反応様式は、常圧、加圧もしくは減圧の回分式
または連続式のいずれでも可能であることは言うまでも
ない。本発明の反応は、窒素、ヘリウム、アルゴン等の
不活性気体の雰囲気下においても実施できる。 〈反応後の処理〉 反応後の処理は、析出する触媒を分離することにより、
再使用可能である。 分離する手段としては、濾過あるいは遠心分離あるいは
デカンターなど通常の分離手段で充分に目的を達するこ
とができる。 あるいは水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどのアル
カリで中和することにより触媒を無害化できる。これに
よって硫酸触媒使用時の様な、スルホン酸類の副生がな
いため、中和処理も高温にする必要がなく、緩和な条件
で充分である。 あるいは更に、水洗、分液によっても系内に存在するヘ
テロポリ酸を除くこともできる。 触媒除去あるいは無害化後の反応物は、触媒留去後通常
の蒸留操作を実施することにより、高収率、高純度の2
−メチルレゾルシノールを得ることができる。
【発明の効果】
本発明方法で用いるヘテロポリ酸によって副反応が極め
て少なく、また反応終了後、析出するヘテロポリ酸を系
内から取り出すことによって、反応に再使用することも
でき、ヘテロポリ酸のコストを低くすることができる。 又、触媒として硫酸を使用した時の様なスルホン化物等
の不純物がなく、極めて高い収支で反応を実施すること
ができる。 〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。 尚、実施例中、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を
意味する。 実施例1 4,6−ジ−ターシャリブチル−2−メチルレゾルシノー
ル50部(純度98%)とタングストケイ酸0.1部をフラス
コに入れ、窒素雰囲気下200℃まで昇温した。同温度に
て1.5時間保温した。留出するイソブチレンガスは深冷
・トラップに導いて回収した。 反応混合物27.5部が得られた。 ガスクロマトグラフィーにより組成分析したところ、2
−メチルレゾルシノール含量88.9%であった。これは4,
6−ジ−ターシャリブチル−2−メチルレゾルシノール
に対して95%の収率であった。 実施例2 4,6−ジーターシャリブチル−2−メチルレゾルシノー
ル100部(純度98%)とニトロベンゼン80部をフラスコ
に仕込み、タングストリン酸0.1部を加えて、210℃まで
昇温した。同温度にて2時間保温した。100℃まで冷却
後、ソーダ灰にて中和し、濾過後、濾液をロータリーエ
バポレーターで処理して53.1部の固形物を得た。この固
形物をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、
2−メチルレゾルシノール含量93.5%であった。これは
4,6−ジ−ターシャリブチル−2−メチルレゾルシノー
ルに対して96.5%の収率であった。 比較例 実施例1でタングストケイ酸0.1部の代わりに98%硫酸
0.8部を使用し、以下同様の条件で反応実施した。 反応混合物の重量は30.2部であり、ガスクロマトグラフ
ィー分析による組成は2−メチルレゾルシノール含量6
8.2%であった。これは4,6−ジ−ターシャリブチル−2
−メチルレゾルシノールに対して80%の収率である。 その他の成分として原料が20.2%、中間生成物が5.4
%、不明6.2%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4,6−ジ−ターシャリブチル−2−メチル
    レゾルシノールをヘテロポリ酸の存在下、脱ブチル化反
    応させることを特徴とする2−メチル−レゾルシノール
    の製造法。
  2. 【請求項2】ヘテロポリ酸の使用量が、4,6−ジ−ター
    シャリブチル−2−メチルレゾルシノールに対して0.01
    〜10重量%である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】反応温度が、140℃〜300℃である特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載の方法。
JP61274871A 1986-11-18 1986-11-18 2−メチル−レゾルシノ−ルの製造法 Expired - Lifetime JPH07110826B2 (ja)

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JPH0558931A (ja) * 1991-08-30 1993-03-09 Sumitomo Chem Co Ltd 2−メチルレゾルシノールおよび2−メチル−1,3−シクロヘキサンジオンの製造方法

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