JPH07110530B2 - カーペットの製造方法 - Google Patents

カーペットの製造方法

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JPH07110530B2
JPH07110530B2 JP3111737A JP11173791A JPH07110530B2 JP H07110530 B2 JPH07110530 B2 JP H07110530B2 JP 3111737 A JP3111737 A JP 3111737A JP 11173791 A JP11173791 A JP 11173791A JP H07110530 B2 JPH07110530 B2 JP H07110530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カーペット基材の裏
面にポリ塩化ビニル樹脂を主体とするバッキング材が裏
打ちされたカーペットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイルカーペット等の製造にお
いては裁断端材が発生し、また一般家庭やオフィス等か
ら不要となって捨てられるカーペットも膨大な量に達し
ている。しかるに、これらカーペット不要材は廃棄物と
して主に焼却処理にまわされているが、処理コストが高
く付き、特にポリ塩化ビニル樹脂の如き熱可塑性樹脂の
バッキング材にて裏打ちされたものでは、高熱量で焼結
炉を傷め易い上に、有毒な塩素化合物を生じる原因にな
る。このため、近年では、省資源および公害防止の目的
で、カーペット不要材を回収して再利用することが強く
要望されている。従来、熱可塑性合成樹脂製品の廃物を
再利用する手段として、この廃物の粉砕粒子と新しい熱
溶融性樹脂粉末との混合物をTダイ等での溶融押出しに
より有用なシート状物としたり、このシート状物をカー
ペットに熱圧着してバッキング材とする方法や、上記混
合物を布や紙等のシート上に散布して加熱炉中で結合さ
せる方法(特公昭60−21859号)が知られる。ま
た、カーペット不要材を利用する手段として、カーペッ
ト基材の裏面にラテックスや合成樹脂エマルジョンを塗
布し、この塗布層が未乾燥ないし半乾燥の状態でカーペ
ット不要材の粉砕物を該層上に散布してバッキング材と
することも提案されている(実開昭59−132581
号、同59−132582号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記のTダ
イ等での溶融押出しによる方法では、廃物としてカーペ
ット不要材の粉砕物を用いた場合、溶融物が著しく高粘
度化することから、押出し可能とする上で該粉砕物の配
合割合を非常に少なくする必要があり、不要材の再利用
効率に劣ると共に、得られたシート状物をバッキング材
としてカーペット基材に裏打ちさせる際に充分な結着力
が得られないという難点があった。また、シート上に散
布した粉末混合物を加熱炉中で結合させる前記方法にお
いて、シートをカーペット基材として廃物にカーペット
不要材の粉砕物を用いて散布層にてバッキング材を構成
する場合、やはり基材とバッキング材との結着力が不充
分で基材のパイル繊維等の抜糸強度に劣るという問題が
あった。
【0004】一方、前記実開昭59−132581号に
よる提案のようにカーペット基材の裏面にラテックスや
合成樹脂エマルジョンを塗布した上にカーペット不要材
の粉砕物を散布する手段では、一般的なポリ塩化ビニル
樹脂等のバッキング材を用いる通常のカーペットの製造
法、つまり離型性ベルト上にペースト樹脂を塗布してそ
の上にカーペット基材を圧着させる方法とは逆の工程手
段となるため、既存の製造設備を利用できず新規設備に
莫大なコストがかかるうえ、得られるカーペットはバッ
キング材の表面部に上記粉砕物が偏在するため、特にバ
ッキング材の表面特性が低下するという欠点があった。
【0005】この発明は、上述の事情に鑑み、カーペッ
ト基材の裏面にポリ塩化ビニルを主体とするバッキング
材を裏打ちしたカーペットとして、その原材料にカーペ
ット不要材を効率よく再利用できると共に、カーペット
としての充分な一般的性能を備え、しかも既存の一般的
なカーペット製造設備をそのまま使用して製造し得るカ
ーペットの製造方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明はカーペット基材の裏面に、ポリ塩化ビ
ニル樹脂からなるバッキング材上層と同下層とが積層状
に設けられ、バッキング下層中に、カーペット不要材の
粉砕物が該下層の深層部側に多く偏在して含有されてな
るカーペットの製造方法であって、 連続走行する離型性
ベルト上にポリ塩化ビニルのペースト樹脂を塗布してバ
ッキング材下層を形成し、次いで該下層の未硬化表面に
ポリ塩化ビニル樹脂バッキング層を有するカーペット不
要材による平均粒度3mm以下の粉砕物を均一散布 した
後、更にポリ塩化ビニルのペースト樹脂を塗布してバッ
キング材上層を形成し、この上層上にカーペット基材を
圧着したのち、加熱キユアを施すことを特徴とするカー
ペットの製造方法を要旨とするものである。
【0007】
【発明の細部構成と作用】この発明によって製造される
ーペットでは、バッキング材を構成する2層のポリ塩
化ビニル樹脂層のうち、下層つまりカーペット裏面側に
位置する樹脂層にカーペット不要材の粉砕物が含有さ
れ、カーペット基材に接する上層の樹脂層には該粉砕物
を含まないため、カーペット基材とバッキング材との接
合部分は構造的に不要材を使用しない通常のカーペット
と同様である。従って、このカーペットにおいては、基
材に対するバッキング材の裏打ち機能に不要材使用によ
る影響が及ばず、抜糸強度等で上記通常のカーペットと
同等の性能を確保できる上、寸法安定性等は後述するよ
うに不要材の配合効果で却って向上する場合もある。
【0008】また、下層の樹脂層に含有される不要材が
該層の深層部側に偏在するため、バッキング材の表面特
性は不要材を含有しない場合と大差なく、もってカーペ
ットの敷設床面に対して上記通常のカーペットと同等の
接触性能を発揮できる。
【0009】この発明で使用するカーペット不要材は、
カーペット製造時に生じる裁断端材や廃棄される使用済
みカーペット等を含むが、特にポリ塩化ビニル等の熱可
塑性樹脂からなるバッキング材にて裏打ちされたもの
用いられるものである。しかして、このような不要材は
前記の如く平均粒度3mm以下の粉砕物として使用する
のであり、これにより大きな平均粒度を有するものでは
繊維物質による毛玉状物を生成してカーペット品質を低
下させる要因となるため好ましくない。
【0010】また、上記粉砕物としては、不要材を粉砕
後に風力分級等で樹脂リッチ分と繊維リッチ分とに分け
たうちの樹脂リッチ分を使用することが望ましい。な
お、上記風力分級等で樹脂リッチ分の回収率を高めるに
は、不要材の粉砕物として1〜8mmのメッシュ通過
分、より好ましくは5〜7mmのメッシュ通過分を使用
して分級するのがよい。そして、得られる樹脂リッチ分
は、必要とあれば更に二次粉砕を行い、前記のように3
mm以下の平均粒度を有するもの、より好ましくは0.
5〜3mmのメッシュ通過物、最適には0.5〜1mm
のメッシュ通過物を使用する。
【0011】バッキング材の下層のポリ塩化ビニル樹脂
層に対する上記粉砕物の配合量は、該樹脂層中の5〜2
0重量%、特に好ましくは10〜15重量%を占める範
囲とするのがよく、少なすぎては不要材を使用すること
による経済的効果に乏しく、逆に多すぎては界面剥離を
生じ易くなると共に製造最終段階に行う加熱工程での溶
融に時間を要して製造能率が低下することになる。な
お、ポリ塩化ビニルからなるバッキング材にて裏打ちさ
れた不要材を、15重量%以上に亘って下層樹脂中に配
合する場合には、全粉砕物に占めるポリ塩化ビニル樹脂
分が10%以上となるようにするのが良い。
【0012】ところで、下層に配合されたカーペット不
要材の粉砕物は製造最終段階の加熱キユア工程で溶融し
て該下層のポリ塩化ビニルと一体化するが、前記のよう
な風力分級等によって分離した樹脂リッチ分においても
相当量の溶融しない繊維物質を含んでおり、該繊維物質
が下層の伸縮を抑制する結果、カーペットの寸法安定性
は不要材を用いない場合より向上することもあり得る。
【0013】なお、この発明の製造によるカーペットに
おけるバッキング材は、上下複層のポリ塩化ビニル樹脂
層のみで構成してもよいが、上下樹脂層の間に寸法安定
性の改善や補強の目的で一枚あるいは2枚の中間基布を
介在させたものがより好適である。
【0014】図1にこの発明によって製造されるカーペ
ットの構成の一例を示す。図中の1はパイル2を一次基
布3に植毛したカーペット基材であり、その裏面にポリ
塩化ビニル樹脂からなる上下層4、5と両層間に介在す
る中間基布6とで構成されるバッキング材7が裏打ちさ
れている。しかして、バッキング材7の下層5中には、
カーペット不要材の平均粒度3mm以下の粉砕物8が深
層部側つまり中間基布6との界面側に偏在して含有され
ている。
【0015】上述の如き構成のカーペットは、連続走行
する離型性ベルト上で順次、バッキング材下層用のペー
スト樹脂の塗布、カーペット不要材の粉砕物の散布、バ
ッキング材上層用のペースト樹脂の塗布、カーペット基
材の圧着、加熱キユアを行うこの発明の製造方法によっ
て既存の設備をほとんどそのまゝ用いながら効率よく容
易に連続生産できる。
【0016】ここで、バッキング材上下層の形成に用い
るペースト樹脂は、ポリ塩化ビニルの乳化重合物とDO
P(ジオクチルフタレート)等の可塑剤との混合物ゾル
に充填剤、安定剤、顔料等の所要の添加剤を配合したペ
ースト状物であり、加熱によってゲル化して均質な樹脂
層を形成する。
【0017】しかして、カーペット不要材の粉砕物は、
下層用のペースト樹脂中に予め混合するのではなく、上
記のように先に塗布形成したバッキング材下層の未硬化
表面上に散布する。これは、該粉砕物を予めペースト樹
脂に添加混合すると、混合物が著しく高粘度化(例えば
後述実施例のペースト樹脂組成に10重量%の粉砕物が
配合された場合の粘度は数十万cps、同じく5重量%
の配合でも十万cps以上となる)し、実際上、コータ
ーによる樹脂層の塗布形成が不可能になることによる。
なお、このような高粘度化の原因は、カーペット不要材
の粉砕物が多孔性であるためにペースト樹脂中の可塑剤
を大量に吸収することによると考えられる。
【0018】上記粉砕物の散布量は、前記した下層中の
粉砕物配合量に一致するが、通常1平方m当たり1kg
以下、特に好適には250g以下とするのがよい。
【0019】上述の如くバッキング材の上下層を形成し
てカーペット基材の圧着を行った後は、常法に準じて加
熱キュアを行って該上下層を硬化させ、次いで要すれば
カーペット製品の大きさまたは出荷形態に応じて裁断す
る。ここで、上記の加熱キュアは、格別な手段及び条件
を必要とせず、通常行われているように150〜190
℃にて5〜15分程度の加熱を行えばよい。しかして、
この加熱キュアによってカーペット不要材の粉砕物のポ
リ塩化ビニル樹脂成分が溶融して下層樹脂と一体化し
層樹脂と共に単一層を構成する。
【0020】図2はこの発明の製造方法に適用する装
の構成例を示す。図中9は一方向に一定速度でエンドレ
ス走行する離型性ベルトであり、その上側走行面上に、
走行上流側から順次、下層用樹脂供給管10a、コータ
ー11a、定量散布装置12、中間基布貼着ローラ13
a、押えローラ13b、上層用樹脂供給管10b、コー
ター11b、プレスローラ14が設置されている。
【0021】上記装置構成では、先ず供給管10aより
下層用のポリ塩化ビニルのペースト樹脂5aが一定割合
で連続的にベルト9上に導出され、コーター11aにて
通常1〜3mm程度の厚みの下層5に成形される。次い
で、この下層5の表面に散布装置12よりポリ塩化ビニ
ル樹脂バッキング材を有するカーペットから得た不要材
の平均粒度3mm以下の粉砕物8が連続的に均一に定量
散布され、その散布面上に中間基布6がローラ13aに
て貼着され、更にクリアランス調整または圧力調整され
た押えローラ13bにて圧着される。
【0022】なお、押えローラ13bは、中間基布6を
下層5に押し付けることによって、中間基布6を毛細管
現象を利用して下層5のペースト樹脂5aに濡らし、も
って中間基布6と下層との間の空気を排除して両者を濡
れた状態で密着させ、製造後のカーペットにおける両者
の界面剥離を防止する機能を果たす。ただし、中間基布
6を予め可塑剤や界面活性剤で濡らした形で用いれば、
この押えローラ13bを省略することが可能である。
【0023】かくして貼着された中間基布6上には供給
管10bより上層用のポリ塩化ビニルのペースト樹脂4
aが一定割合で連続的に導出され、コーター11bにて
通常1〜3mm程度の厚みの上層4に成形され、更にこ
の上層4の表面にカーペット基材1が積層されプレスロ
ーラ14にて圧着され、積層したカーペット原反が得ら
れる。しかして、得られたカーペット原反は、図示しな
い熱処理炉に導かれて既述の加熱キュアを施され、冷却
後に要すれば所要の大きさに裁断されて製品となされ
【0024】
【実施例】以下に、この発明の実施例および比較例につ
いて具体的に説明する。
【0025】実施例1〜3 バッキング材の上下層形成用のペースト樹脂として下記
配合組成のポリ塩化ビニル樹脂組成物を用い、既述した
図2に示す製造装置を用いる製造方法により、バッキン
グ材下層中に下記のカーペット不要材の粉砕物を該下層
中に占める重量比率が実施例1では10%、実施例2で
は5%、実施例3では15%となるように含有させた図
1の構成のカーペットを製造した。なお、実施例1〜3
におけるバッキング材上下層の厚みは共に1.7mmに
設定し、カーペット不要材の粉砕物の配合量の差異に対
応して下層用のペースト樹脂の供給量を増減した。
【0026】 <ペースト樹脂組成> ポリ塩化ビニル樹脂 100重量部 ジオクチルフタレート 100重量部 炭酸カルシウム 400重量部 安 定 剤 2重量部 顔 料 2重量部 気泡防止剤 5重量部 <カーペット不要材の粉砕物> パイルを植毛した基布にポリ塩化ビニル樹脂からなるバ
ッキング材を裏打ちしたカーペットの裁断端材を用い、
その粉砕物の5〜7mmのメッシュ通過分を採取して風
力分級により樹脂リッチ分と繊維リッチ分に分離し、こ
の樹脂リッチ分(樹脂分回収率70〜90重量%)を更
に二次粉砕した粉砕物中の0.5〜1mmのメッシュ通
過分をバッキング材下層への配合に用いた。
【0027】比較例 バッキング材下層に対してカーペット不要材の粉砕物を
配合しなかった以外は、実施例1〜3と同様にしてカー
ペットを製造した、なお、バッキング材下層は、ペース
ト樹脂を上記粉砕物不配合に見合う分だけ供給量を増や
すことより、実施例1〜3と同じ1.7mm厚に設定し
た。
【0028】以上の実施例および比較例で製造した各カ
ーペットに付き、カーペット性能として耐ファズ性、抜
糸強度、寸法安定性を試験した。その結果をバッキング
材下層に対するカーペット不要材の粉砕物配合量と共に
表1に示す。なお、各試験項目は次の方法によって調べ
た。
【0029】<耐ファズ性> カーペット表面を針付きの摩耗輪を用いて荷重300
g、20回転で摩擦してケバがとれるか否かを判定する
ことにより、パイルフィラメントの保持性を調べた。評
価は○…良好、×…不良とした。
【0030】<抜糸強度> JIS L 1021の規定に準じ、パイル糸の抜糸強
度(kgf/本)を測定した。
【0031】<寸法安定性> (A)…カーペットを60℃→40℃→0℃→−20℃
→20℃の各温度で順次2時間ずつ保持変温条件下に置
いた後、縦横寸法を測定し、該変温を経る前の寸法と対
比した値を縦横の平均値で示した。
【0032】(B)…カーペット表面上に荷重90kg
を加えたチェアーキャスターを2000回転動させた
後、縦横寸法を測定し、転動前の寸法と対比した値を縦
横の平均値で示した。
【0033】
【表1】 表1の結果から、この発明によって得られるカーペット
は、カーペット不要材を原材料に一部に利用しているに
もかかわらず、該不要材を用いていない同様構成のカー
ペットに比較して、同等以上の一般的性能を具備し、特
に寸法安定性に優れることが明らかであり、また寸法安
定性(B)の試験より層間剥離を生じないことも判明し
た。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、カーペット基材の裏
面にポリ塩化ビニルを主体とするバッキング材を裏打ち
したカーペットとして、その原材料にカーペット製造時
の裁断端材や不良品ならびに使用済みカーペット等のカ
ーペット不要材を効率よく再利用できる上、抜糸強度、
耐フィズ性、寸法安定性、耐層間剥離性等の一般的性能
において上記不要材を使用しないものと遜色がないカー
ペットを製造でき、もって省資源及び公害防止と廃棄物
処理コストの低減に大いに貢献できる。
【0035】とくにこの発明によれば、カーペット不要
材の粉砕物として、ポリ塩化ビニル樹脂バッキング材を
有するカーペット不要材から得たものを用いるので、同
様のポリ塩化ビニル樹脂からなるバッキング材の下層中
において上記粉砕物が加熱キユア工程で下層樹脂と溶融
一体化し、それと共に単一層を構成する。従って、バッ
キング材を耐層間剥離性の十分に優れたものとなしうる
と共に、下層中に分散する繊維物質により、むしろカー
ペットの寸法安定性を一段と優れたものとなしうる。
【0036】更にまた、この発明の製法によれば、従来
のカーペットの製造設備をほぼそのまゝ用い、これにカ
ーペット不要材粉砕物の定量散布装置を付加することに
よって実施できるから、既存の最も一般的なカーペット
製造設備をそのまゝ利用して上記のようなカーペット不
要材を有効利用したカーペットを安価に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカーペットの一例を示す断面図であ
る。
【図2】同カーペットの製造に用いる装置構成例を示す
概略側面図である。
【符号の説明】
1…カーペット基材 4…バッキング材下層 4a…下層用ペースト樹脂 5…バッキング材上層 5a…上層用ペースト樹脂 7…バッキング材 8…カーペット不要材の粉砕物 9…離型性ベルト 12…定量散布装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/248

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット基材の裏面に、ポリ塩化ビニ
    ル樹脂からなるバッキング材上層と同下層とが積層状に
    設けられ、バッキング下層中に、カーペット不要材の粉
    砕物が該下層の深層部側に多く偏在して含有されてなる
    カーペットの製造方法であって、 連続走行する離型性ベルト上にポリ塩化ビニルのペース
    ト樹脂を塗布してバッキング材下層を形成し、次いで該
    下層の未硬化表面にポリ塩化ビニル樹脂バッキング層を
    有するカーペット不要材による平均粒度3mm以下の粉
    砕物を均一散布した後、更にポリ塩化ビニルのペースト
    樹脂を塗布してバッキング材上層を形成し、この上層上
    にカーペット基材を圧着したのち、加熱キユアを施すこ
    とを特徴とするカーペットの製造方法。
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