JPH07109851A - 膜屋根を備えた大型建物 - Google Patents

膜屋根を備えた大型建物

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JPH07109851A
JPH07109851A JP12194593A JP12194593A JPH07109851A JP H07109851 A JPH07109851 A JP H07109851A JP 12194593 A JP12194593 A JP 12194593A JP 12194593 A JP12194593 A JP 12194593A JP H07109851 A JPH07109851 A JP H07109851A
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JP
Japan
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stiffening
membrane roof
roof
building
girder
Prior art date
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Application number
JP12194593A
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English (en)
Inventor
Akifumi Makino
章文 牧野
Yoshiteru Iwasa
義輝 岩佐
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】屋根が軽量になり、建築費及び管理費が安くな
り、且つ屋根を開閉自在にする際にその開閉装置等の構
成が簡素になる膜屋根を備えた大型建物を提供するこ
と。 【構成】多数の支柱14Aを建物12の桁行方向の両側
に間隔をおいて設け、多数の支持ケーブル16Aを梁間
方向の対向する各支柱14A間に懸垂させて張り、多数
の補剛大梁17Aを各支持ケーブル16Aの下側に配
し、各補剛大梁17Aの梁間方向の間隔をおいた部分を
吊りケーブル16Bで吊り、屋根体を膜材の葺材等で構
成し、屋根体を各補剛大梁17A間に配し、屋根体を各
補剛大梁17Aに対して固定的に又は可動的に取付け
る。 【効果】屋根を容易に大スパン化でき、建築費及び管理
費を安くしうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、膜屋根を備えた大型
建物、特に、球技、徒競走、イベント等に使う開閉でき
膜屋根を備えた大型建物に関する。
【0002】
【従来の技術】通常屋外で行なう野球、サッカー等の球
技、徒競走、催し物等を晴雨にかかわらず行い、それら
を観戦又は観覧し得るようにするために、競技、催し物
等を行う大空間を大屋根で覆った大型建物が建造されて
いる。従来の競技用等の大型建物01には、例えば、図
12ないし図15に示すように、円筒形の外側壁1と、
該外側壁1の外側の一対の屋根支持壁2と、外側壁1の
上端の一部に固定した固定三日月状屋根部3と、外側壁
1の上端において、固定三日月状屋根部3の内側又は外
側に設けた円形軌道7と、この円形軌道7に沿って回動
する移動三日月状屋根4と、一対の屋根支持壁2の上側
にそれぞれ屋根支持壁2の長手方向に沿って設けた複数
条の直線軌道8、9と、この直線軌道8、9に沿って移
動する幅と高さが互いに異なる複数の移動門型屋根5、
6とからなり、屋根の閉じた状態において、移動三日月
状屋根4が固定三日月状屋根3と対向して位置し、移動
三日月状屋根4と固定三日月状屋根3との間に複数の移
動門型屋根5、6が位置し、屋根の開いた状態におい
て、移動三日月状屋根4が固定三日月状屋根3に入れ子
状に嵌合し、かつ複数の移動門型屋根5、6がそれぞれ
移動三日月状屋根4および固定三日月状屋根3に入れ子
状に嵌合するように成っている大型建物(たとえば、特
開平2ー24427号公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12ないし図15に
示す大型建物01においては、風、地震、積雪等による
外力、例えば、積雪により移動三日月状屋根4及び移動
門型屋根5、6に鉛直方向の力が作用すると、それらの
屋根の支持部に鉛直方向の力と外方向に向く力が作用
し、図15に示すように、その支持部が水平方向に変位
し、それらの支持部を構成する台車、軌道7、8、9等
に無理な力が作用する。そのため、風、地震、積雪等に
よる外力が大きくなっても、前記水平変位が大きくなら
ないように、大きな安全率をもって屋根4、5、6等を
堅牢に製作し、又はある程度の水平変位に耐え得るよう
に台車、軌道7、8、9、外周壁1等を製作しなければ
ならない欠点がある。また、屋根4、5、6自体が重く
なり、屋根を開閉する装置も大がかりなものになり、多
額の費用を必要とする欠点がある。この発明の解決しよ
うとする課題は、従来の大型建物の上記のような欠点を
有しない屋根の一部が開閉できる大型建物を提供するこ
と、換言すると、屋根が軽量になり、建築費及び管理費
が安くなり、且つ屋根を開閉自在にする際にその開閉装
置等の構成が簡素になる膜屋根を備えた大型建物を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するための手段として、次の構成を採用する。この
発明の構成は、多数の支柱が建物の桁行方向の両側に間
隔をおいて設けられ、多数の支持ケーブルが梁間方向の
対向する各支柱間に懸垂させて張られ、多数の補剛大梁
が各支持ケーブルの下側に配され、各補剛大梁の梁間方
向の間隔をおいた部分が支持ケーブルに取付けた吊りケ
ーブルで吊られ、屋根体が膜材の葺材等で構成され、屋
根体が各補剛大梁間に配され、屋根体が各補剛大梁に対
して固定的に又は可動的に取付けられていることを特徴
とする膜屋根の大型建物にある。各屋根体は、その全部
を各補剛大梁に対して固定的に取付けてもよいが、好ま
しい実施形態においては、一部の屋根体を各補剛大梁に
対して固定的に取付け、他の一部の屋根体を各補剛大梁
に対して可動的に取付け、屋根を開閉できるようにす
る。好適な実施形態においては、グラウンドの周囲に建
物を設け、建物のグラウンドに面する傾斜等に観覧席を
形成し、多数の支柱を建物の桁行方向の両側に間隔をお
いて設け、多数の支持ケーブルを梁間方向の対向する各
支柱間に懸垂させて張り、多数の補剛大梁を各支持ケー
ブルの下側に配し、各補剛大梁の梁間方向の間隔をおい
た部分を支持ケーブルに掛けた吊りケーブルで吊り、多
数の固定膜屋根体を観覧席等の上側の各補剛大梁間に配
設し、多数の可動膜屋根体をグラウンドの主要部等の上
側の各補剛大梁間に配し、各可動膜屋根体を各補剛大梁
に沿って移動可能に支持し、所望時に各可動膜屋根体を
各固定膜屋根体上に移動させてグラウンドの主要部等の
上側を開放し、所望時に各可動膜屋根体を各固定膜屋根
体上からグラウンドの主要部等の上側に移動させてグラ
ウンドの主要部等の上側を閉ざすようにする。
【0005】可動膜屋根体の移動のさせ方には、例え
ば、次の(イ)ないし(ハ)のものがある。 (イ)各可動膜屋根体を縦部材と横部材とからなる枠体
に膜材の葺材を取付けて形成し、各可動膜屋根体の両側
の縦部材に間隔をおいて複数の車輪を取付け、各補剛大
梁に梁間方向に延びる案内軌道を設け、各可動膜屋根体
の両側の各車輪を両側の補剛大梁の案内軌道に係合さ
せ、各可動膜屋根体の各側の複数の車輪の少なくとも一
つを所望時に積極的に正転又は逆転とせ得るようにす
る。 (ロ)各可動膜屋根体を縦部材と横部材とからなる枠体
に膜材の葺材を取付けて形成し、各可動膜屋根体の両側
に間隔をおいて複数の案内体(例えば、車輪)を取付
け、各補剛大梁に梁間方向に延びる案内軌道を設け、各
可動膜屋根体の両側の各案内体を両側の補剛大梁の案内
軌道に係合させ、各可動膜屋根体の梁間方向の両端等に
それぞれロープの一端を連結し、各ロープの他端を巻胴
装置等に連結して、所望時に可動膜屋根を前記巻胴装置
等の作動によるロープの引取又は繰出により梁間方向に
移動させ得るようにする。 (ハ)可動膜屋根体を所定の幅と長さを有する連続した
膜材で形成し、可動膜屋根体の両側に間隔をおいて案内
体を取付け、各補剛大梁に梁間方向に延びる案内軌道を
設け、各可動膜屋根体の両側の各案内体を両側の補剛大
梁の案内軌道に係合させ、各可動膜屋根体の梁間方向の
両端(及び間隔をおいた部分)にそれぞれロープの一端
を連結し、各ロープの他端を巻胴装置等に連結して、所
望時に可動膜屋根を前記巻胴装置等の作動によるロープ
の引取又は繰出により梁間方向に移動させ得るようにす
る。好ましい実施形態においては、補剛大梁間に間隔を
おいて補剛小梁を配し、補剛小梁の両端を補剛大梁に接
合し、補剛大梁、補剛小梁等からなる屋根体の支持体に
所望の剛性を与える。また、各補剛大梁の両端から離れ
た複数の部分と各補剛大梁に対応する支柱の基部等の部
分とを緊張ケーブルで連結し、補剛大梁、補剛小梁から
なる屋根体の支持体が強風、地震等の場合に揺れないよ
うにする。
【0006】
【実施例】実施例の開閉できる膜屋根を備えた大型建物
10は、図1ないし図11に示され、グラウンド11、
建物躯体12、観覧席13、支柱14A、片持受梁15
A、支持ケーブル16A、補剛大梁17A、固定膜屋根
体18、可動膜屋根体19、固定屋根22等で構成され
ている。図3に示すように、グラウンド11は、サッカ
ー、ラグビー等の球技を行い得る広さの矩形状の部分1
1A、その周囲の徒競走等を行い得る広さの楕円環状の
部分11B等で構成されている。そして、図1及び図3
に示すように、グラウンド11の周囲に平面視で4隅部
に丸みのある矩形環状の鉄筋コンクリート造の建物躯体
12を構築する。この建物躯体12は、内方に傾斜した
傾斜部12A等を備え、その外周部に外周壁12Bを備
え、この外周壁12Bは、矩形の長辺部となる建物の桁
行方向の平行な外周壁12B1、矩形の短辺部となる梁
間方向に平行な外周壁12B2及び矩形の長辺部と短辺
部とを結ぶ円弧状の外周壁12B3から構成されてい
る。建物躯体12の傾斜部12A等に観覧席13が形成
される。観覧席13は1階の観覧席、2階の観覧席等に
分りてもよいし、分けなくてもよい。なお、建物躯体1
2の部分12Cにはスコアボートを形成する。
【0007】図1、図2、図4及び図5に示すように、
多数本(図示のものは10本)の支柱14A及び片持受
梁15Aを、建物躯体12の桁行方向の両外周壁12B
1に沿って等しい間隔をおいて平行に設ける。各支柱1
4Aは、鉄骨鉄筋コンクリート造で、外側に一定角度傾
斜させ、その下部を建物躯体12中に埋め込んで建築す
る。各支柱14Aの先端部間は、必要に応じて、鉄骨鉄
筋コンクリート造の連結梁14Bで連結する。片持受梁
15Aは、各支柱14Aの基部から外側に向け略水平に
突出して設けられ、鉄骨鉄筋コンクリート造で、その基
端が支柱14及び建物躯体12に片持的に結合されてい
る。各片持受梁15Aの先端部間は、必要に応じて、鉄
骨鉄筋コンクリート造の連結梁15Bで連結する。な
お、支柱14A、連結梁14B、片持受梁15A及び連
結梁15Bは、例えば、クロスH形の鉄骨14a、15
a、該鉄骨の周囲に配した主筋14b、15b、帯び筋
14c、15c等で強化した鉄骨鉄筋コンクリート造に
なっている。対向する支柱15Aの上端間にそれぞれ支
持ケーブル16Aを懸垂させて懸架し、各支持ケーブル
16Aの自由端よりの部分を片持受梁15Aの先端部に
当て、それらの自由端を建物躯体12の外周壁12B1
の下部に固定する。図1、図2及び図4に示すように、
支柱15A間の各支持ケーブル16Aの下方にケーブル
16Aに沿って補剛大梁17Aを配し、各補剛大梁17
Aを各支持ケーブル16Aの多数の間隔をおいた部分に
かけた吊りケーブル16Bを使って吊り下げる。相隣る
補剛大梁17Aと補剛大梁17Aとを間隔をおいて配し
た補剛小梁17Bで連結する。補剛大梁17A及び補剛
小梁17Bは、例えば、H形鋼、立体トラス等で構成す
る。図1、図2及び図4に示すように、支柱14Aの基
部から中央部までの各補剛大梁17Aの少なくとも一つ
の個所(図示のものは2個所)をその補剛大梁17Aに
対応する一方の支柱14Aの基部に緊張ケーブル16C
で連結し、補剛大梁17A、補剛小梁17B等とから構
成される膜屋根の支持体を揺動しないようにする。な
お、各支持ケーブル16Aの中央部等を、必要に応じ
て、連結ケーブル16Dでそれぞれ連結する。
【0008】固定膜屋根体18は、図6ないし図10に
示すように、補剛大梁17A、補剛小梁17B等とから
なる膜屋根の支持体の外周壁12B1よりの観覧席13
等の上方の部分の各補剛大梁17A間に配設する。固定
膜屋根体18は、例えば、縦部材18a1、18a2、横
部材18a3等を結合して形成した枠体18aに膜材の
葺材を取付けて形成し、その縦部材18a1等を補剛大
梁18A、補剛小梁18B等に取付ける。なお、固定膜
屋根体18の縦部材及び横部材を補剛大梁18A及び補
剛小梁18Bで構成することもできる。可動膜屋根体1
9は、図6ないし図10に示すように、補剛大梁17
A、補剛小梁17B等とからなる膜屋根の支持体の中央
部のグラウンド11の主要部の上方の部分の各補剛大梁
17A間に配設する。可動膜屋根体19は、例えば、縦
部材19a1、19a2、横部材19a3等を結合して形
成した枠体19aに膜材の葺材19bを取付け、且つ縦
部材19a1の複数の個所に所望時にモータ等の駆動装
置20により正転又は逆転できる車輪20aを取付けて
構成する。そして、各補剛大梁17Aの両側にこれに沿
って平行に案内軌道21を固定し、可動膜屋根体19の
各車輪20aを案内軌道21に係合させて、可動膜屋根
体19を配設する。そして、モータ等の駆動装置20の
作動により車輪20aを正転させて、可動膜屋根体19
を観覧席13等の主要部の上方の固定膜屋根体18上に
位置させて、膜屋根の中央の主要部COを開放する。ま
た、モータ等の駆動装置20の作動により車輪20aを
逆転させて、可動膜屋根体19を固定膜屋根体18上か
らグラウンド11の主要部上に移動させて、膜屋根を閉
じ得るようにする。
【0009】または、可動膜屋根体19の両側の縦部材
に間隔をおいて複数の車輪(案内体)を取付け、それら
の車輪を補剛大梁17Aに平行に設けた案内軌道21に
係合させ、可動膜屋根体19の両端の横部材19a3
にそれぞれロープの一端を取付け、各ロープの他端を巻
胴装置等に連結し、巻胴装置等の作動により、ロープの
引取及び繰出を行って、可動膜屋根体19を移動させる
ようにしてもよい。図11に示すように、建物躯体12
の矩形の短辺部となる外周壁12B2及びこれに連なる
円弧状の外周壁12B3とグラウンド11との間の観覧
席13の上側等を固定屋根22で覆う。固定屋根21
は、例えば、立体トラス等からなる上方に湾曲したシェ
ル体22aの上側に膜材からなる葺材等を取付けて構成
する。実施例の大型建物10は、膜屋根を開けて、グラ
ウンド上で、サッカー、ラグビー等の球技、徒競走等の
陸上競技等を行いたい場合は、モータ等の駆動装置20
の作動により車輪20aを正転させて、可動膜屋根体1
9を観覧席13等の主要部の上方の固定膜屋根体18上
に位置させて、屋根の中央の主要部COを開放する。ま
た、膜屋根を閉じて、グラウンド上で、サッカー、ラグ
ビー等の球技、徒競走等の陸上競技、その他の催し物等
を行いたい場合は、モータ等の駆動装置20の作動によ
り車輪20aを逆転させて、可動膜屋根体19を固定膜
屋根体18上からグラウンド11の主要部上に移動さ
せ、屋根の中央の主要部COを閉じる。なお、グラウン
ド11に天然の芝を植える場合は、少なくとも芝を植え
たグラウンド11の部分に日光が当たり且つ雨等が降る
ように、可動膜屋根体及び固定膜屋根体を形成する。
【0010】
【発明の作用効果】この発明は、特許請求の範囲の欄に
記載した構成を備えることにより、次の(イ)ないし
(ホ)の作用効果を奏する。 (イ)請求項1記載の膜屋根の大型建物は、多数の支柱
を建物の桁行方向の両側に間隔をおいて設け、多数の支
持ケーブルを梁間方向の対向する各支柱間に懸垂させて
張り、多数の補剛大梁を各支持ケーブルの下側に配し、
各補剛大梁をその梁間方向の間隔をおいた部分で支持ケ
ーブルに取付けた吊りケーブルで吊り、屋根体を膜材の
葺材等で構成し、屋根体を各補剛大梁間に配し、各補剛
大梁に対して固定的に又は可動的に取付けるから、屋根
体を容易に軽量化でき、大スパンの屋根を備えた大型建
物の建築費及び管理費を安くすることできる。 (ロ)請求項2記載のように、多数の固定膜屋根体を観
覧席等の上側の各補剛大梁間に配設し、多数の可動膜屋
根体をグラウンドの主要部等の上側の各補剛大梁間に配
し、各可動膜屋根体を各補剛大梁に沿って移動可能に支
持し、所望時に各可動膜屋根体を各固定膜屋根体上に移
動させて、グラウンドの主要部等の上側を開放し、所望
時に各可動膜屋根体を各固定膜屋根体上からグラウンド
の主要部等の上側に移動させ、グラウンドの主要部等の
上側を閉じるようにすると、屋根を容易に軽量化でき、
大スパンの屋根を容易に開閉でき、その開閉装置等の構
成も簡素になり、大型建物の建築費及び管理費を安くす
ることができる。 (ハ)請求項3又は4記載のようにすると、開閉装置等
の構成が簡素化でき、建物の建築費及び管理費を安くす
ることができる。 (ニ)請求項5記載のように、各補剛大梁間に間隔をお
いて補剛小梁を配し、補剛小梁の両端を補剛大梁に接合
すると、所望の剛性の補剛大梁及び補剛小梁とからなる
膜屋根体の支持体を少ない材料で形成でき、屋根の軽量
化に役立つ。 (ホ)請求項6記載のように、各補剛大梁の両端から離
れた複数の部分を緊張ケーブルを介して前記補剛大梁に
対応する支柱の基部等に連結すると、補剛大梁、補剛小
梁等からなる膜屋根体の支持体の強風、地震等の時の揺
れを容易に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の大型建物を図6のA−A線で断面した
立面図
【図2】実施例の大型建物の支柱、支持ケーブル、吊り
ケーブル、緊張ケーブル、補剛大梁、補剛小梁等の関係
を概略的に示す斜視図
【図3】実施例の大型建物のグラウンド、観覧席等の関
係を概略的に示す平面図
【図4】実施例の大型建物の要部を図7のC−C線で断
面した立面図
【図5】実施例の大型建物の支柱、片持受梁等の断面図
【図6】実施例の大型建物の膜屋根を閉じた状態の概略
的な平面図
【図7】実施例の大型建物の膜屋根を開いた状態の概略
的な平面図
【図8】実施例の大型建物の要部の支柱、支持ケーブ
ル、膜屋根の支持体、固定膜屋根体、可動膜屋根体等を
示す平面図
【図9】実施例の大型建物の可動膜屋根体等の要部を図
8のD−D線で断面した側面図
【図10】図9に示す可動膜屋根体等の要部の一部を拡
大した側面図
【図11】実施例の大型建物を図6のB−B線で断面し
た立面図
【図12】従来の開閉できる屋根を備えた大型建物の屋
根が開いた状態の平面図
【図13】図12のものをそのE−E線で断面した立面
【図14】図12に示す大型建物の屋根が閉じた状態の
平面図
【図15】図14のものをそのF−F線で断面した立面
【符号の説明】
10 大型建物 11 グラウンド 12 建物躯体 12A 傾斜部 12B、12B1、12B2、12B3 外周壁 13 観覧席 14A 支柱 14B 連結梁 15A 片持受梁 15B 連結梁 16A 支持ケーブル 16B 吊りケーブル 16C 緊張ケーブル 17A 補剛大梁 17B 補剛小梁 18 固定膜屋根体 19 可動膜屋根体 20 駆動装置 20a 車輪 21 案内軌道 22 固定屋根

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の支柱が建物の桁行方向の両側に間隔
    をおいて設けられ、多数の支持ケーブルが梁間方向の対
    向する各支柱間に懸垂させて張られ、多数の補剛大梁が
    各支持ケーブルの下側に配され、各補剛大梁の梁間方向
    の間隔をおいた部分が支持ケーブルに取付けた吊りケー
    ブルで吊られ、屋根体が膜材の葺材等で構成され、屋根
    体が各補剛大梁間に配され、屋根体が各補剛大梁に対し
    て固定的に又は可動的に取付けられていることを特徴と
    する膜屋根の大型建物。
  2. 【請求項2】グラウンドの周囲に建物が設けられ、建物
    のグラウンドに面する傾斜等に観覧席が形成され、多数
    の支柱が建物の桁行方向の両側に間隔をおいて設けら
    れ、多数の支持ケーブルが梁間方向の対向する各支柱間
    に懸垂させて張られ、多数の補剛大梁が各支持ケーブル
    の下側に配され、各補剛大梁の梁間方向の間隔をおいた
    部分が支持ケーブルに掛けた吊りケーブルで吊られ、多
    数の固定膜屋根体が観覧席等の上側の各補剛大梁間に配
    設され、多数の可動膜屋根体がグラウンドの主要部等の
    上側の各補剛大梁間に配され、各可動膜屋根体が各補剛
    大梁に沿って移動可能に支持され、所望時に各可動膜屋
    根体を各固定膜屋根体上に移動させてグラウンドの主要
    部等の上側を開放し、所望時に各可動膜屋根体を各固定
    膜屋根体上からグラウンドの主要部等の上側に移動させ
    てグラウンドの主要部等の上側を閉ざし得るようになっ
    ていることを特徴とする開閉できる膜屋根を備えた大型
    建物。
  3. 【請求項3】各可動膜屋根体が縦部材と横部材とからな
    る枠体に膜材の葺材を取付けて形成され、各可動膜屋根
    体の両側の縦部材に間隔をおいて複数の車輪が取付けら
    れ、各補剛大梁に梁間方向に延びる案内軌道が設けら
    れ、各可動膜屋根体の両側の各車輪が両側の補剛大梁の
    案内軌道に係合し、各可動膜屋根体の複数の車輪の少な
    くとも一つが所望時に積極的に正転又は逆転し得るよう
    になっていることを特徴とする請求項2記載の開閉でき
    る膜屋根を備えた大型建物。
  4. 【請求項4】各可動膜屋根体が縦部材と横部材とからな
    る枠体に膜材の葺材を取付けて形成され、各可動膜屋根
    体の両側に間隔をおいて複数の案内体が取付けられ、各
    補剛大梁に梁間方向に延びる案内軌道が設けられ、各可
    動膜屋根体の両側の各案内体を両側の補剛大梁の案内軌
    道に係合させ、各可動膜屋根体の梁間方向の両端にそれ
    ぞれロープの一端を連結し、各ロープの他端を巻胴装置
    等に連結して、所望時に可動膜屋根が前記巻胴装置等の
    作動によるロープの引取又は繰出により梁間方向に移動
    するようになっていることを特徴とする請求項2記載の
    開閉できる膜屋根を備えた大型建物。
  5. 【請求項5】各補剛大梁間に間隔をおいて補剛小梁が配
    され、補剛小梁の両端が補剛大梁に接合されていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つの項記載
    の大型建物。
  6. 【請求項6】各補剛大梁の両端から離れた複数の部分と
    各補剛大梁に対応する支柱の基部等の部分とが緊張ケー
    ブルで連結されていることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか一つの項記載の大型建物。
JP12194593A 1993-04-26 1993-04-26 膜屋根を備えた大型建物 Pending JPH07109851A (ja)

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