JPH07108875A - 自動車の夜間視認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストでしかも停止した状態で外から見た
時の意匠性に優れ、或いは発光材の早期の劣化を防止す
るようにした自動車の夜間視認装置を提供する。 【構成】 自動車のホイールにおいては、そのホイール
の表面に会社名や商標名等のロゴを自己発光性塗料によ
って表示するように付着させ、或いは、前照灯や後照
灯、サイドプロテクトモール、ルームミラー、シート枕
等の外部から視認出来る位置に自己発光性塗料を付着さ
せるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、夜間に停車若しくは
駐車した自動車を外部から視認可能とした視認装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】夕方の薄暮時や夜間に自動車の車輪の位
置を外部から視認出来るようにして、歩行者や自転車の
安全性を向上させるようにしたものは公知である。この
ような視認手段として、従来、実開昭６０−８１０１
号、実開平１−１１５９０１号等に開示されているよう
に、ダイオ−ド等の半導体或はランプをホイ−ル部分に
取付けたもの、或は、同じくホイ−ル部分やタイヤ部分
に発光塗料などの発光材を付着したものなどがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記において、半導体
やダイオ−ドを用いたものでは、そのための電源が必要
であり、発電機や電池を取付ける必要からコスト高とな
る欠点がある。また、蛍光塗料などの自己発光性材料を
付着塗布するものを含めて、従来の装置では、走行中は
ホイ−ルの回転によって意匠的効果を発揮するが、車輪
が停止した状態では、単に発光材が露出しているだけで
あるので、意匠的な効果に欠けるという欠点がある。他
方、自己発光性塗料などは、太陽光の影響を受けやすい
ところに付着すると、早期に劣化しやすいという問題が
ある。

【０００４】この発明は、これら従来の欠点を解消し
て、低コストでしかも停止した状態で外から見たときの
意匠性に優れ、或は発光材の早期の劣化を防止するよう
にした自動車の夜間視認装置を提供することを目的とす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この出願の第１の発明は、自動車のホイ−ル本体若
しくはそのホイ−ルのキャップ表面に、自己発光性塗料
によって会社名若しくは商標名などのロゴを表示してな
ることを特徴とする。

【０００６】また、この出願の請求項２の発明は、自動
車の外側に設けたランプ部分の外部から視認可能な位置
に、自己発光性塗料を付着してなることを特徴とする。

【０００７】同じく、この出願の請求項３の発明は、自
動車のフロント若しくはリヤ或はその双方のガラス周辺
部に、外部から視認可能な自己発光性塗料を付着してな
ることを特徴とする。

【０００８】更に、この出願の請求項４の発明において
は、自動車内のル−ムミラ−前面部に自己発光性塗料を
付着してなることを特徴とするものである。加えて、請
求項５の発明においては、自動車内のシ−ト枕の後面に
自己発光性塗料を付着してなるものが提供される。

【０００９】また、この出願の請求項６の発明では、自
動車のバンパー及びサイドプロテクトモールの一方若し
くは双方の表面に自己発光性塗料を付着してなることを
特徴とする。

【００１０】

【作用】上記のように、自動車の外部から視認出来る位
置に自己発光性塗料を付着していることから、薄暮や夜
間に、停車し或いは駐車した自動車をこの自己発光性塗
料の発光によって視認出来、歩行者や自転車の安全性を
向上することが出来る。

【００１１】また、ホイールの表面に、会社名若しくは
商標名等のロゴを表示することによって、単に塗料を付
着したものと異なって、意匠性を向上出来るとともに、
その会社の会社名やブランドイメージを増進するのに役
立てることが出来る。

【００１２】更に、このような自己発光性塗料を太陽光
の影響を受けることの少ない車内や内側の面に付着する
ことによって、早期に劣化するのを防止することが可能
となる。

【００１３】

【実施例】図１〜図３は、自動車の各部に、自己発光性
塗料を付着した場合の実施例を示している。これらの図
において、（１）は自動車のホイールであって、このホ
イール（１）の表面に自己発光性塗料（２）を付着して
いる。（３）は、自動車側面に取付けるサイドプロテク
トモールで、そのプロテクトモール（３）の表面に自己
発光性塗料（２）を付着している。

【００１４】更に、自己発光性塗料（２）（２）は、フ
ロントバンパー（４）及びリアバンパー（５）の表面に
も付着させてある。

【００１５】（６）は前照灯で、この前照灯（６）の周
辺部に沿って同様に自己発光性塗料（２）を付着し、同
じく後照灯（７）の周辺部に沿って同様に自己発光性塗
料（２）を付着されている。（８）（８）は、前照灯
（６）の外側に設けられる車幅灯であって、この車幅灯
（８）の周辺部に沿って同様に自己発光性塗料（２）を
付着しても良い。

【００１６】このような自己発光性塗料（２）は、フロ
ントガラス（９）及びリアガラス（10）の周辺部に沿っ
ても付着されており、これによってそのフロントガラス
（９）やリアガラス（10）の周辺部を発光させること
で、停車した車の位置を外部から視認出来る。

【００１７】更に、図２で示すように、自動車の前方か
ら視認出来るルームミラー（11）の裏面すなわち前面に
も、自己発光性塗料（２）を付着することによって、こ
のルームミラー（２）部分において、自動車の位置を視
認することが可能となる。

【００１８】同じく、車内において、リアシート（12）
におけるシート枕（13）の後面に、自己発光性塗料
（２）を付着させれば、リアガラス（10）を通して、自
動車の位置を確認出来ることになる。

【００１９】その他、ドアミラー（14）において、その
ドアミラー（14）の裏面すなわち前面に自己発光性塗料
（２）を付着することによって、前方からその車の全幅
を確認出来るようにすることも可能である。

【００２０】図３の（15）は、車内のリヤガラス（10）
の内側に取付けたハイマウントストップランプで、この
ストップランプ（15）に自己発光性塗料（２）を付着す
ることも出来る。

【００２１】更に、図２及び図３においては、ルーフ
（21）の前端及び後端に自己発光性塗料（２）（２）を
付着して、前方及び後方から視認できるようにしてい
る。

【００２２】その他、図２においては、ラジエータグリ
ル（22）の周囲及びフレーム部分に自己発光性塗料
（２）を付着し、図３においては、リヤランプ（７）
（７）間のテール部分（23）に自己発光性塗料（２）を
付着させている。

【００２３】上記図１〜３では、各部に全て自己発光性
塗料（２）を付着したものを示しているが、いずれかの
１又は複数個所に設ければ良い。また、この種の自己発
光性塗料（２）としては、耐候型の塗料を用いることに
よって、耐久性をより向上させることが出来る。

【００２４】図４〜図６は、前記ホイール（１）部分に
自己発光性塗料を実施した場合の実施例であり、図４に
おいては、そのホイール（１）のセンターキャップ（1
4）の中央部に、会社名或いは商標名等のロゴを、同様
に自己発光性塗料（２）で表示したものである。図５
は、ホイール（１）のホイール本体（18）におけるスポ
ーク（19）部分に、同様にしてロゴを表示したものを示
し、図６は、ホイール本体（18）の周辺部に沿って、ロ
ゴを自己発光性塗料（２）によって表示したものを示し
ている。

【００２５】図７は、前記前照灯（６）の部分に自己発
光性塗料（２）を付着する場合の一例を示しており、例
えば、この前照灯ガラス（20）の周辺部を支持する外周
枠（21）の表面に沿って自己発光性塗料（２）を表示
し、或いは、ガラス（20）の内側面周辺部に沿って自己
発光性塗料（２）を付着し、或いは、内部の反射面（2
2）の周辺部に沿って同様に自己発光性塗料（２）を付
着して、外部から視認出来るようにすることが考えられ
る。また、前照灯（６）の上部に張出させた庇（23）を
設けるものでは、この庇（23）の傾斜した裏面に同様の
塗料（２）を付着しても良い。

【００２６】上記において、自己発光性塗料（２）の付
着は、直接付着する方法とその塗料（２）を塗ったシー
トを粘着剤等によって貼着する方法とが考えられる。

【００２７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、自動
車の外部から視認可能な位置に自己発光性の塗料を付着
していることから、夜間に停車し或いは駐車した状態に
おいても、この自己発光性塗料の発光によって自動車の
位置を確認することが出来、自転車や歩行者等の安全性
を向上出来るとともに、また他の自動車の衝突から守る
ことが可能となる。また、ダイオード等の発光素子を用
いるものと異なって安価に実施することが出来る。

【００２８】特に、この出願の請求項１の発明において
は、ホイール部分において、会社名や商標名等のロゴを
その自己発光性塗料によって表示するように付着させて
いるため、単に塗料を付着したものと異なって、その会
社名や商標名のブランドイメージを向上出来、意匠性に
も優れたものが得られるという効果がある。

【００２９】他方、前照灯の内側や車内のシート枕或い
はルームミラー等太陽光の影響を受け難いところに付着
することによって、耐候性を向上し、塗料の早期劣化を
防止出来るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】自己発光性塗料を付着した自動車の側面図であ
る。

【図２】同じく前面図である。

【図３】同じく後面図である。

【図４】自己発光性塗料を付着した自動車ホイールの正
面図である。

【図５】同じく自己発光性塗料を他の位置に付着したホ
イールの正面図である。

【図６】同じく自己発光性塗料を付着したホイールの他
の実施例を示す正面図である。

【図７】前照灯部分に自己発光性塗料を付着した実施例
を示す要部縦断面図である。

【符号の説明】 （１） 自動車ホイール （２） 自己発光性塗料 （３） サイドプロテクトモール （４） フロントバンパー （５） リアバンパー （６） 前照灯 （７） 後照灯 （９） フロントガラス （10） リアガラス （11） ルームミラー （13） シート枕

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６０Ｑ 1/50 Ｚ Ｂ６０Ｒ 1/12 13/00 19/50 Ｅ Ｇ０９Ｆ 13/20 Ｚ 8621−5Ｇ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のホイ−ル本体若しくはそのホイ
   −ルのキャップ表面に、自己発光性塗料によって会社名
   若しくは商標名などのロゴを表示してなることを特徴と
   する自動車の夜間視認装置。
2. 【請求項２】 自動車の外側に設けたランプ部分の外部
   から視認可能な位置に、自己発光性塗料を付着してなる
   ことを特徴とする自動車の夜間視認装置。
3. 【請求項３】 自動車のフロント若しくはリヤ或はその
   双方のガラス周辺部に、外部から視認可能な自己発光性
   塗料を付着してなることを特徴とする自動車の夜間視認
   装置。
4. 【請求項４】 自動車内のル−ムミラ−前面部に自己発
   光性塗料を付着してなることを特徴とする自動車の夜間
   視認装置。
5. 【請求項５】 自動車内のシ−ト枕の後面に自己発光性
   塗料を付着してなることを特徴とする自動車の夜間視認
   装置。
6. 【請求項６】 自動車のバンパー及びサイドプロテクト
   モールの一方若しくは双方の表面に自己発光性塗料を付
   着してなることを特徴とする自動車の夜間視認装置。