JPH0710730A - ゲル状調合物の皮膚保護剤としての用途及び新規皮膚保護剤 - Google Patents
ゲル状調合物の皮膚保護剤としての用途及び新規皮膚保護剤Info
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- JPH0710730A JPH0710730A JP6138140A JP13814094A JPH0710730A JP H0710730 A JPH0710730 A JP H0710730A JP 6138140 A JP6138140 A JP 6138140A JP 13814094 A JP13814094 A JP 13814094A JP H0710730 A JPH0710730 A JP H0710730A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/81—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K8/8141—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- A61K8/8147—Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof, e.g. crotonic acid, (meth)acrylic acid; Compositions of derivatives of such polymers
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61K8/84—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
- A61K8/89—Polysiloxanes
- A61K8/891—Polysiloxanes saturated, e.g. dimethicone, phenyl trimethicone, C24-C28 methicone or stearyl dimethicone
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- A—HUMAN NECESSITIES
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- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q17/00—Barrier preparations; Preparations brought into direct contact with the skin for affording protection against external influences, e.g. sunlight, X-rays or other harmful rays, corrosive materials, bacteria or insect stings
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油でべとつくことなく、扱い易く、しかも、
皮膚への浸透性に優れ、皮膚に耐久性のよい弾力性を付
与する皮膚保護剤を提供する。 【構成】 この保護剤は、（Ａ）１，０００，０００な
いし４，０００，０００の分子量を有する高分子量のア
クリル酸単独重合物および／あるいはデカジエンによっ
て架橋されたメチルビニルエーテル−無水マレイン酸−
共重合物の少なくとも１種を０．３ないし４重量パーセ
ント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシロキサンの少なく
とも１種を１０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）非イ
オン系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少なく
とも１種を０．１ないし３重量パーセント、および
（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプロパノールを
１０ないし５０重量パーセントを組み合わせて含有する
ゲル状調合物からなるものである。
皮膚への浸透性に優れ、皮膚に耐久性のよい弾力性を付
与する皮膚保護剤を提供する。 【構成】 この保護剤は、（Ａ）１，０００，０００な
いし４，０００，０００の分子量を有する高分子量のア
クリル酸単独重合物および／あるいはデカジエンによっ
て架橋されたメチルビニルエーテル−無水マレイン酸−
共重合物の少なくとも１種を０．３ないし４重量パーセ
ント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシロキサンの少なく
とも１種を１０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）非イ
オン系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少なく
とも１種を０．１ないし３重量パーセント、および
（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプロパノールを
１０ないし５０重量パーセントを組み合わせて含有する
ゲル状調合物からなるものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲル状調合物の皮膚保
護及び養護用としての用途および新規皮膚保護剤に関す
る。
護及び養護用としての用途および新規皮膚保護剤に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】人間の皮膚、特に手の皮膚は、繰り返し
石鹸や界面活性剤を含む洗浄剤に触れることによって、
相当に損傷を被る。そして絶えず水と接触していること
によって皮膚は膨潤し、この膨潤によって皮膚の損傷は
益々ひどくなる。特に主婦や手を使う仕事に従事してい
る人においては、これは問題である。中でも手を絶えず
パーマネント加工剤や染毛剤に、さらには界面活性剤を
含有する泡に曝している美容師の場合は、なおさらであ
る。石鹸や界面活性剤によって、表皮層ないし組織層内
の保護脂質が洗い流される。このために皮膚は荒れて、
鱗状に乾燥し、弾力性を失う。このような状態の皮膚は
バクテリアによって炎症をおこしやすく、また慢性的に
湿疹に冒されやすい。
石鹸や界面活性剤を含む洗浄剤に触れることによって、
相当に損傷を被る。そして絶えず水と接触していること
によって皮膚は膨潤し、この膨潤によって皮膚の損傷は
益々ひどくなる。特に主婦や手を使う仕事に従事してい
る人においては、これは問題である。中でも手を絶えず
パーマネント加工剤や染毛剤に、さらには界面活性剤を
含有する泡に曝している美容師の場合は、なおさらであ
る。石鹸や界面活性剤によって、表皮層ないし組織層内
の保護脂質が洗い流される。このために皮膚は荒れて、
鱗状に乾燥し、弾力性を失う。このような状態の皮膚は
バクテリアによって炎症をおこしやすく、また慢性的に
湿疹に冒されやすい。
【０００３】上述のような状態になる前に皮膚を保護す
るために、従来は一般的に油−中−水−型エマルジョ
ン、あるいは水−中−油−型エマルジョンの形態で提供
される皮膚保護クリームが使用されてきた。しかしエマ
ルジョン型の皮膚保護クリームには欠点がある。すなわ
ちエマルジョン型皮膚保護クリームは、皮膚を油でべと
べとにするために、特に主婦、美容師、医者、そのほか
多数の人々からいやがられ、受け入れられないでいる。
たとえば油でべたべたした手では日用品などを扱いにく
い。
るために、従来は一般的に油−中−水−型エマルジョ
ン、あるいは水−中−油−型エマルジョンの形態で提供
される皮膚保護クリームが使用されてきた。しかしエマ
ルジョン型の皮膚保護クリームには欠点がある。すなわ
ちエマルジョン型皮膚保護クリームは、皮膚を油でべと
べとにするために、特に主婦、美容師、医者、そのほか
多数の人々からいやがられ、受け入れられないでいる。
たとえば油でべたべたした手では日用品などを扱いにく
い。
【０００４】さらにエマルジョン型皮膚保護剤は、水に
よって簡単に皮膚から洗い流されてしまい、新たに塗布
し直さなければならないという欠点を有する。
よって簡単に皮膚から洗い流されてしまい、新たに塗布
し直さなければならないという欠点を有する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚を保護
ないし養護するための調合物において、従来公知の皮膚
保護クリームにおける上記のような欠点を持たない調合
物を提供すること、特に皮膚を予防的に保護することが
できると同時に、皮膚に弾力性を付与し、皮膚を滑らか
にすることができるものを提供することを課題とする。
ないし養護するための調合物において、従来公知の皮膚
保護クリームにおける上記のような欠点を持たない調合
物を提供すること、特に皮膚を予防的に保護することが
できると同時に、皮膚に弾力性を付与し、皮膚を滑らか
にすることができるものを提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、驚くべきこと
に、皮膚の保護および皮膚の養護に対して、（Ａ）１，
０００，０００ないし４，０００，０００の分子量を有
する高分子量のアクリル酸単独重合物および／あるいは
デカジエンによって架橋されたメチルビニルエーテル−
無水マレイン酸−共重合物の少なくとも１種を０．３な
いし４重量パーセント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシ
ロキサンの少なくとも１種を１０ないし５０重量パーセ
ント、（Ｃ）非イオン系および／あるいはアニオン系界
面活性剤の少なくとも１種を０．１ないし３重量パーセ
ント、および（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプ
ロパノールを１０ないし５０重量パーセント、組み合わ
せて含有するゲル状の調合物を使用することよって、上
記の課題が良好に解決され得ることを見い出し、達成さ
れた。
に、皮膚の保護および皮膚の養護に対して、（Ａ）１，
０００，０００ないし４，０００，０００の分子量を有
する高分子量のアクリル酸単独重合物および／あるいは
デカジエンによって架橋されたメチルビニルエーテル−
無水マレイン酸−共重合物の少なくとも１種を０．３な
いし４重量パーセント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシ
ロキサンの少なくとも１種を１０ないし５０重量パーセ
ント、（Ｃ）非イオン系および／あるいはアニオン系界
面活性剤の少なくとも１種を０．１ないし３重量パーセ
ント、および（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプ
ロパノールを１０ないし５０重量パーセント、組み合わ
せて含有するゲル状の調合物を使用することよって、上
記の課題が良好に解決され得ることを見い出し、達成さ
れた。
【０００７】さらに本発明は、（Ａ）１，０００，００
０ないし４，０００，０００の分子量を有する高分子量
のアクリル酸単独重合物および／あるいはデカジエンに
よって架橋されたメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−共重合物の少なくとも１種を０．３ないし４重量パ
ーセント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシロキサンの少
なくとも１種を１０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）
非イオン系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少
なくとも１種を０．１ないし３重量パーセント、および
（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプロパノールを
４０．０１ないし５０重量パーセント、組み合わせて含
有するゲル状皮膚保護剤をも対象とする。
０ないし４，０００，０００の分子量を有する高分子量
のアクリル酸単独重合物および／あるいはデカジエンに
よって架橋されたメチルビニルエーテル−無水マレイン
酸−共重合物の少なくとも１種を０．３ないし４重量パ
ーセント、（Ｂ）不揮発性ポリジメチルシロキサンの少
なくとも１種を１０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）
非イオン系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少
なくとも１種を０．１ないし３重量パーセント、および
（Ｄ）エタノールおよび／あるいはイソプロパノールを
４０．０１ないし５０重量パーセント、組み合わせて含
有するゲル状皮膚保護剤をも対象とする。
【０００８】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は、乾燥する前に、そして弾力
性を失う前に、皮膚を保護することができる。本発明に
基づいて使用される調合物あるいは本発明による皮膚保
護剤で処理した皮膚は、滑らかで、弾力性があるが、油
でべとべとするということはない。
本発明による皮膚保護剤は、乾燥する前に、そして弾力
性を失う前に、皮膚を保護することができる。本発明に
基づいて使用される調合物あるいは本発明による皮膚保
護剤で処理した皮膚は、滑らかで、弾力性があるが、油
でべとべとするということはない。
【０００９】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は、共に（Ａ）成分を０．４な
いし２重量パーセント含有することが望ましい。デカジ
エンによって架橋されたメチルビニルエーテル−無水マ
レイン酸−共重合物としては、たとえばＩＳＰ社（英
国、スレリー）の市販品 Ｓｔａｂｉｌｅｚｅ ０６が
有用である。
本発明による皮膚保護剤は、共に（Ａ）成分を０．４な
いし２重量パーセント含有することが望ましい。デカジ
エンによって架橋されたメチルビニルエーテル−無水マ
レイン酸−共重合物としては、たとえばＩＳＰ社（英
国、スレリー）の市販品 Ｓｔａｂｉｌｅｚｅ ０６が
有用である。
【００１０】適当なアクリル酸単独重合物として、約
１，２５０，０００の分子量を有する、たとえばシグマ
社（イタリア、ベルガモ）の市販品 Ａｃｒｉｓｉｎｔ
４１０、３，０００，０００の分子量を有する、たと
えばビー．エフ．グッドリッチ社（米国、クレバーラン
ド）の市販品 Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９３４、Ｃａｒｂｏ
ｐｏｌ ２９８４およびＣａｒｂｏｐｏｌ ５９８４、
あるいはシグマ社の市販品 Ａｃｒｉｓｉｎｔ ４３
０、あるいは４，０００，０００の分子量を有する、た
とえばＢ．Ｆ．Ｇｏｏｄｒｉｃｈ社の市販品 Ｃａｒｂ
ｏｐｏｌ ９４０あるいはシグマ社の市販品 Ａｃｒｉ
ｓｉｎｔ ４００を挙げることができる。
１，２５０，０００の分子量を有する、たとえばシグマ
社（イタリア、ベルガモ）の市販品 Ａｃｒｉｓｉｎｔ
４１０、３，０００，０００の分子量を有する、たと
えばビー．エフ．グッドリッチ社（米国、クレバーラン
ド）の市販品 Ｃａｒｂｏｐｏｌ ９３４、Ｃａｒｂｏ
ｐｏｌ ２９８４およびＣａｒｂｏｐｏｌ ５９８４、
あるいはシグマ社の市販品 Ａｃｒｉｓｉｎｔ ４３
０、あるいは４，０００，０００の分子量を有する、た
とえばＢ．Ｆ．Ｇｏｏｄｒｉｃｈ社の市販品 Ｃａｒｂ
ｏｐｏｌ ９４０あるいはシグマ社の市販品 Ａｃｒｉ
ｓｉｎｔ ４００を挙げることができる。
【００１１】本発明に基づいて使用される調合物あるい
は本発明による皮膚保護剤中に含有される重合物を中和
するために、たとえば水酸化ナトリウム、アンモニア、
トリエタノールアミンあるいはジイソプロパノールアミ
ンの希薄溶液を使用することができる。
は本発明による皮膚保護剤中に含有される重合物を中和
するために、たとえば水酸化ナトリウム、アンモニア、
トリエタノールアミンあるいはジイソプロパノールアミ
ンの希薄溶液を使用することができる。
【００１２】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は６．５ないし７．５のｐＨ値
を有することが望ましい。
本発明による皮膚保護剤は６．５ないし７．５のｐＨ値
を有することが望ましい。
【００１３】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は、共に（Ｂ）成分として不揮
発性ポリジメチルシロキサンの少なくとも１個を２０な
いし４０重量パーセント含有することが望ましい。有用
な不揮発性ポリジメチルシロキサンとして、たとえば５
０ないし１，０００ mm2・ｓ-1 の粘度を有するポリジ
メチルシロキサン、たとえばゴールドシュミット社（ド
イツ、エッセン）の市販品 Ａｂｉｌ ５００、Ａｂｉ
ｌ ４５０およびＡｂｉｌ ３５０、あるいはバッカー
社（ドイツ、ミュンヘン）の市販品 Ｓｉｌｉｋｏｎ
ＡＫ ３５０、Ｓｉｌｉｋｏｎ ＡＫ ５００およびＳ
ｉｌｉｋｏｎ ＡＫ １０００、あるいはまたダウ・コ
ーニング社（米国、ミッドランド）の市販品 Ｄｏｗ
Ｃｏｒｎｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−２００、Ｄｏｗ Ｃｏｒ
ｎｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−５００およびＤｏｗ Ｃｏｒｎ
ｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−３５０を挙げることができる。
本発明による皮膚保護剤は、共に（Ｂ）成分として不揮
発性ポリジメチルシロキサンの少なくとも１個を２０な
いし４０重量パーセント含有することが望ましい。有用
な不揮発性ポリジメチルシロキサンとして、たとえば５
０ないし１，０００ mm2・ｓ-1 の粘度を有するポリジ
メチルシロキサン、たとえばゴールドシュミット社（ド
イツ、エッセン）の市販品 Ａｂｉｌ ５００、Ａｂｉ
ｌ ４５０およびＡｂｉｌ ３５０、あるいはバッカー
社（ドイツ、ミュンヘン）の市販品 Ｓｉｌｉｋｏｎ
ＡＫ ３５０、Ｓｉｌｉｋｏｎ ＡＫ ５００およびＳ
ｉｌｉｋｏｎ ＡＫ １０００、あるいはまたダウ・コ
ーニング社（米国、ミッドランド）の市販品 Ｄｏｗ
Ｃｏｒｎｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−２００、Ｄｏｗ Ｃｏｒ
ｎｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−５００およびＤｏｗ Ｃｏｒｎ
ｉｎｇ Ｆｌｕｉｄ−３５０を挙げることができる。
【００１４】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は、（Ｃ）成分である非イオン
系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少なくとも
１個を、０．１５ないし０．５重量パーセント含有する
ことが望ましい。非イオン系界面活性剤は、オキシエチ
ル化ヒマシ油、オキシエチル化還元ヒマシ油あるいはポ
リオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステルの中か
ら選択することが望ましい。オキシエチル化ヒマシ油と
してエチレンオキサイド３０ないし４０モルでオキシエ
チル化されたヒマシ油が望ましいが、このようなヒマシ
油として、たとえばローン・プーラン社（フランス、パ
リ）の市販品 Ｅｍｕｌｐｈｏｒ ＥＬ−６２０および
Ｅｍｕｌｐｈｏｒ ＥＬ−７１９、あるいはＢＡＳＦ社
（ドイツ、ルドビックスハヘン）の市販品 Ｃｒｅｍｏ
ｐｈｏｒ ＥＬを使用することができる。またエチレン
オキサイド４０モルでオキシエチル化された還元ヒマシ
油も望ましいが、このような還元ヒマシ油として、たと
えばＢＡＳＦ社の市販品Ｃｒｅｍｏｐｈｏｒ ＲＨ４０
およびＣｒｅｍｏｐｈｏｒ ＲＨ４１０を使用すること
ができる。ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エ
ステルとしては、たとえばエチレンオキサイド２０モル
でオキシエチル化されたソルビタンモノパルミテート、
たとえばＩＣＩ社（米国、ウイルミントン）の市販品
Ｔｗｅｅｎ４０を、またエチレンオキサイド２０モルで
オキシエチル化されたソルビタンモノステアレート、た
とえばＩＣＩ社の市販品 Ｔｗｅｅｎ ６０を使用する
ことができる。アニオン系界面活性剤としては、アルカ
ンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アル
キルエーテルスルヘート、アルキルエーテルカルボキシ
レートあるいはアルキル硫酸のアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩あるいはアルカノールア
ミン塩、たとえばＣ12ないしＣ18のアルキル硫酸ナトリ
ウム塩、特にセチルステアリル硫酸ナトリウムおよびラ
ウリル硫酸ナトリウムを使用することが望ましい。
本発明による皮膚保護剤は、（Ｃ）成分である非イオン
系および／あるいはアニオン系界面活性剤の少なくとも
１個を、０．１５ないし０．５重量パーセント含有する
ことが望ましい。非イオン系界面活性剤は、オキシエチ
ル化ヒマシ油、オキシエチル化還元ヒマシ油あるいはポ
リオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステルの中か
ら選択することが望ましい。オキシエチル化ヒマシ油と
してエチレンオキサイド３０ないし４０モルでオキシエ
チル化されたヒマシ油が望ましいが、このようなヒマシ
油として、たとえばローン・プーラン社（フランス、パ
リ）の市販品 Ｅｍｕｌｐｈｏｒ ＥＬ−６２０および
Ｅｍｕｌｐｈｏｒ ＥＬ−７１９、あるいはＢＡＳＦ社
（ドイツ、ルドビックスハヘン）の市販品 Ｃｒｅｍｏ
ｐｈｏｒ ＥＬを使用することができる。またエチレン
オキサイド４０モルでオキシエチル化された還元ヒマシ
油も望ましいが、このような還元ヒマシ油として、たと
えばＢＡＳＦ社の市販品Ｃｒｅｍｏｐｈｏｒ ＲＨ４０
およびＣｒｅｍｏｐｈｏｒ ＲＨ４１０を使用すること
ができる。ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エ
ステルとしては、たとえばエチレンオキサイド２０モル
でオキシエチル化されたソルビタンモノパルミテート、
たとえばＩＣＩ社（米国、ウイルミントン）の市販品
Ｔｗｅｅｎ４０を、またエチレンオキサイド２０モルで
オキシエチル化されたソルビタンモノステアレート、た
とえばＩＣＩ社の市販品 Ｔｗｅｅｎ ６０を使用する
ことができる。アニオン系界面活性剤としては、アルカ
ンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、アル
キルエーテルスルヘート、アルキルエーテルカルボキシ
レートあるいはアルキル硫酸のアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩あるいはアルカノールア
ミン塩、たとえばＣ12ないしＣ18のアルキル硫酸ナトリ
ウム塩、特にセチルステアリル硫酸ナトリウムおよびラ
ウリル硫酸ナトリウムを使用することが望ましい。
【００１５】本発明に基づいて使用される調合物は
（Ｄ）成分を４０．０１ないし５０重量パーセント含有
することが望ましい。
（Ｄ）成分を４０．０１ないし５０重量パーセント含有
することが望ましい。
【００１６】本発明に基づいて使用される調合物あるい
は本発明による皮膚保護剤においては、（Ｄ）成分は非
常に重要である。保護成分（Ｂ）の表皮層内への浸透
は、（Ｄ）成分であるアルコールの溶剤としての特性に
よって著しく助長される。（Ｂ）成分は体温によって
（Ｄ）成分のアルコールが蒸発した後も表皮層内に留ま
り、本発明に基づいて使用される調合物あるいは本発明
による皮膚保護剤の皮膚保護作用が強化される。本発明
に基づいて使用される調合物の皮膚保護作用は、（Ｄ）
成分が、本発明による皮膚保護剤の場合と同様に、４
０．０１ないし５０重量パーセント含有されている場合
に特に顕著である。
は本発明による皮膚保護剤においては、（Ｄ）成分は非
常に重要である。保護成分（Ｂ）の表皮層内への浸透
は、（Ｄ）成分であるアルコールの溶剤としての特性に
よって著しく助長される。（Ｂ）成分は体温によって
（Ｄ）成分のアルコールが蒸発した後も表皮層内に留ま
り、本発明に基づいて使用される調合物あるいは本発明
による皮膚保護剤の皮膚保護作用が強化される。本発明
に基づいて使用される調合物の皮膚保護作用は、（Ｄ）
成分が、本発明による皮膚保護剤の場合と同様に、４
０．０１ないし５０重量パーセント含有されている場合
に特に顕著である。
【００１７】本発明に基づいて使用される調合物および
本発明による皮膚保護剤は共に、皮膚処理剤において一
般に使用されている構成成分を、補助的にすべて含有す
ることができる。特にカチオン系あるいは両性界面活性
剤、たとえばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アル
キルベタイン、アルキルアミノベタイン、アルキルスル
ホベタインあるいは脂肪酸アルキルアミドベタインを
０．０１ないし５．０重量パーセント；保管剤；乳化
剤；天然物質；および顔料を；また香油を０．５ないし
５．０重量パーセント；乳白剤、たとえばエチレングリ
コールジステアレートを約０．５ないし５．０重量パー
セント；真珠光沢剤、たとえば脂肪酸モノアルキロール
アミドとエチレングリコールジステアレートからなる混
合物を約１．０ないし１０．０重量パーセント；増粘
剤、たとえばココ椰子脂肪酸ジエタノールアミドあるい
はヒドロキシアルキルセルロースを０．５ないし１０．
０重量パーセント；緩衝物質、たとえばクエン酸ナトリ
ウムあるいは燐酸ナトリウムを０．１ないし１．０重量
パーセント；染料、たとえばフルオレスセイン−ナトリ
ウム塩、Ｇｅｌｂ ＺＮ３（Ｃ．Ｉ．４７０５５）を
０．１ないし１．０重量パーセント；さらに皮膚養護作
用を有する添加剤、たとえば脂肪酸エステル、脂肪族ア
ルコール、脂肪酸グリセリドを；天然重合物、天然変性
重合物あるいは合成重合物、たとえばカチオン系、アニ
オン系あるいは非イオン系セルロース誘導体、キトサ
ン、カチオン系キチン−あるいはキトサン誘導体、ポリ
ビニルピロリドンあるいはアクリル酸誘導体の重合物
を；保護剤、たとえばラノリン誘導体、コレステリン、
アラントイン、アルファ−ビサボロール、アツレンある
いはパントテン酸を０．１ないし１０重量パーセント；
そのほか保湿剤；遮光剤；酸化防止剤；錯化合物形成
剤；化粧オイルおよびワックス；並びに防腐剤を含有す
ることができる。ただし、これらの添加物は必要に応じ
て、また目的に応じて使用されるものであり、本発明に
基づいて使用される調合物と問題なく調合できるものに
限られる。
本発明による皮膚保護剤は共に、皮膚処理剤において一
般に使用されている構成成分を、補助的にすべて含有す
ることができる。特にカチオン系あるいは両性界面活性
剤、たとえばアルキルトリメチルアンモニウム塩、アル
キルベタイン、アルキルアミノベタイン、アルキルスル
ホベタインあるいは脂肪酸アルキルアミドベタインを
０．０１ないし５．０重量パーセント；保管剤；乳化
剤；天然物質；および顔料を；また香油を０．５ないし
５．０重量パーセント；乳白剤、たとえばエチレングリ
コールジステアレートを約０．５ないし５．０重量パー
セント；真珠光沢剤、たとえば脂肪酸モノアルキロール
アミドとエチレングリコールジステアレートからなる混
合物を約１．０ないし１０．０重量パーセント；増粘
剤、たとえばココ椰子脂肪酸ジエタノールアミドあるい
はヒドロキシアルキルセルロースを０．５ないし１０．
０重量パーセント；緩衝物質、たとえばクエン酸ナトリ
ウムあるいは燐酸ナトリウムを０．１ないし１．０重量
パーセント；染料、たとえばフルオレスセイン−ナトリ
ウム塩、Ｇｅｌｂ ＺＮ３（Ｃ．Ｉ．４７０５５）を
０．１ないし１．０重量パーセント；さらに皮膚養護作
用を有する添加剤、たとえば脂肪酸エステル、脂肪族ア
ルコール、脂肪酸グリセリドを；天然重合物、天然変性
重合物あるいは合成重合物、たとえばカチオン系、アニ
オン系あるいは非イオン系セルロース誘導体、キトサ
ン、カチオン系キチン−あるいはキトサン誘導体、ポリ
ビニルピロリドンあるいはアクリル酸誘導体の重合物
を；保護剤、たとえばラノリン誘導体、コレステリン、
アラントイン、アルファ−ビサボロール、アツレンある
いはパントテン酸を０．１ないし１０重量パーセント；
そのほか保湿剤；遮光剤；酸化防止剤；錯化合物形成
剤；化粧オイルおよびワックス；並びに防腐剤を含有す
ることができる。ただし、これらの添加物は必要に応じ
て、また目的に応じて使用されるものであり、本発明に
基づいて使用される調合物と問題なく調合できるものに
限られる。
【００１８】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明の対象をさらに
詳しく説明する。 実施例１：ゲル状皮膚保護剤 ３，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．００ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ １５．００ｇ ロキサン エチレンオキサイド４０モルでオキシエチル化さ ０．２７ｇ れた還元ヒマシ油 エタノール ２８．４１ｇ ２５％アンモニア水溶液 ０．８８ｇ 水（完全脱塩） ５４．４４ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
詳しく説明する。 実施例１：ゲル状皮膚保護剤 ３，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．００ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ １５．００ｇ ロキサン エチレンオキサイド４０モルでオキシエチル化さ ０．２７ｇ れた還元ヒマシ油 エタノール ２８．４１ｇ ２５％アンモニア水溶液 ０．８８ｇ 水（完全脱塩） ５４．４４ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００１９】 実施例２：ゲル状皮膚保護剤 ３，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．２０ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ ２０．００ｇ ロキサン エチレンオキサイド２０モルでオキシエチル化さ ０．４９ｇ れたソルビタンモノパルミテート アラントイン ０．１０ｇ エタノール ２３．６８ｇ ２５％アンモニア水溶液 １．０６ｇ 水（完全脱塩） ５３．４７ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００２０】 実施例３：ゲル状皮膚保護剤 ４，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．４０ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ １８．００ｇ ロキサン エチレンオキサイド２０モルでオキシエチル化さ ０．３９ｇ れたソルビタンモノパルミテート イソプロパノール ３５．００ｇ ２５％アツレン水溶液 ０．０１ｇ ２５％アンモニア水溶液 １．２３ｇ 水（完全脱塩） ４３．９７ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００２１】 実施例４：ゲル状皮膚保護剤 ４，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 ０．４００ｇ 単独重合物 １，０００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポ ３０．０００ｇ リシロキサン エチレンオキサイド４０モルでオキシエチル化さ ０．４５０ｇ れたヒマシ油 エタノール ４５．０００ｇ 香油 ０．４００ｇ グリセリン １．０００ｇ Ｇｅｌｂ ＺＮ３（Ｃ．Ｉ．４７０５５） ０．００１ｇ ２５％アンモニア水溶液 ０．３５２ｇ 水（完全脱塩） ２２．３９７ｇ １００．０００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００２２】 実施例５：ゲル状皮膚保護剤 ３，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．００ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ １５．００ｇ ロキサン エチレンオキサイド４０モルでオキシエチル化さ ０．２７ｇ れた還元ヒマシ油 イソプロパノール ４５．００ｇ ポリヘキサメチレン−ビグアニド−塩化水素の ０．１０ｇ ２０％水溶液 ２５％アンモニア水溶液 ０．８８ｇ 水（完全脱塩） ３７．７５ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００２３】 実施例６：ゲル状皮膚保護剤 ３，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．００ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシ １５．００ｇ ロキサン セチルステアリル硫酸ナトリウム ０．１５ｇ エタノール ４５．００ｇ アルファ−ビサボール ０．１０ｇ ２５％アンモニア水溶液 ０．８８ｇ 水（完全脱塩） ３７．８７ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。
【００２４】 実施例７：ゲル状皮膚保護剤 ４，０００，０００の分子量を有するアクリル酸 １．４０ｇ 単独重合物 ５００ mm2・s -1の粘度を有するジメチルポリシリ １６．００ｇ ロキサン ラウリルポリグリコールエーテル硫酸ナトリウムの ０．５０ｇ ２８％水溶液 エタノール ２３．６８ｇ ２５％アンモニア水溶液 １．２３ｇ 水（完全脱塩） ５７．１９ｇ １００．００ｇ ｐＨ値をアンモニア水溶液で７に調整する。 本出願において示したパーセント数はすべて重量パーセ
ント数である。
ント数である。
【００２５】
【発明の効果】本発明の皮膚保護剤は、油でべとつくこ
となく扱い易く、しかも、皮膚への浸透性に優れ、皮膚
に耐久性よく弾力性及び滑性を付与する。
となく扱い易く、しかも、皮膚への浸透性に優れ、皮膚
に耐久性よく弾力性及び滑性を付与する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パウル グロス ドイツ連邦共和国、デー‐64295 ダルム シュタット、フォルストベーク 54 (72)発明者 エルンスト フレミング ドイツ連邦共和国、デー‐63150 ホイゼ ンスタム、ケーニッヒスベルガーシュトラ ーセ 17
Claims (9)
- 【請求項１】（Ａ）１，０００，０００ないし４，００
０，０００の分子量を有する高分子量のアクリル酸単独
重合物および／あるいはデカジエンによって架橋された
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−共重合物の少
なくとも１種を０．３ないし４重量パーセント、（Ｂ）
不揮発性ポリジメチルシロキサンの少なくとも１種を１
０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）非イオン系および
／あるいはアニオン系界面活性剤の少なくとも１種を
０．１ないし３重量パーセント、および（Ｄ）エタノー
ルおよび／あるいはイソプロパノールを１０ないし５０
重量パーセント、組み合わせて含有するゲル状調合物の
皮膚保護及び養護用としての用途。 - 【請求項２】 使用する調合物が（Ａ）成分を０．４な
いし２重量パーセント含有していることを特徴とする、
請求項１に記載の用途。 - 【請求項３】 使用する調合物が（Ｂ）成分を２０ない
し４０重量パーセント含有していることを特徴とする、
請求項１または２に記載の用途。 - 【請求項４】 使用する調合物が（Ｃ）成分を０．１５
ないし０．５重量パーセント含有していることを特徴と
する、請求項１ないし３いずれか１項に記載の用途。 - 【請求項５】 使用する調合物が（Ｄ）成分を４０．０
１ないし５０重量パーセント含有していることを特徴と
する、請求項１ないし４いずれか１項に記載の用途。 - 【請求項６】 （Ａ）１，０００，０００ないし４，０
００，０００の分子量を有する高分子量のアクリル酸単
独重合物および／あるいはデカジエンによって架橋され
たメチルビニルエーテル−無水マレイン酸−共重合物少
なくとも１種を０．３ないし４重量パーセント、（Ｂ）
不揮発性ポリジメチルシロキサンの少なくとも１種を１
０ないし５０重量パーセント、（Ｃ）非イオン系および
／あるいはアニオン系界面活性剤の少なくとも１種を
０．１ないし３重量パーセント、および（Ｄ）エタノー
ルおよび／あるいはイソプロパノールを４０．０１ない
し５０重量パーセント、組み合わせて含有することを特
徴とするゲル状皮膚保護剤。 - 【請求項７】 （Ａ）成分を０．４ないし２重量パーセ
ント含有することを特徴とする、請求項６に記載の保護
剤。 - 【請求項８】 （Ｂ）成分を２０ないし４０重量パーセ
ント含有することを特徴とする、請求項６または７に記
載の保護剤。 - 【請求項９】 （Ｃ）成分を０．１５ないし０．５重量
パーセント含有することを特徴とする、請求項６ないし
８いずれか１項に記載の保護剤。
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|---|---|
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH05286716A (ja) * | 1992-04-03 | 1993-11-02 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 希土類元素酸化物粒子およびその製造方法 |
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