JPH071070B2 - 管継手構造 - Google Patents

管継手構造

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JPH071070B2
JPH071070B2 JP2011758A JP1175890A JPH071070B2 JP H071070 B2 JPH071070 B2 JP H071070B2 JP 2011758 A JP2011758 A JP 2011758A JP 1175890 A JP1175890 A JP 1175890A JP H071070 B2 JPH071070 B2 JP H071070B2
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、管継手構造に関し、とくに水力発電用貯水の
輸送や上・下水の輸送、鉱石スラリーあるいは腐食性流
体の輸送などに用いられるラインパイプの管端部突合わ
せ接続、とくにそのような接続構造を備えるラインパイ
プを一括接続するために有利に用いられる新規な管継手
構造について提案する。
〔従来の技術〕
従来、ラインパイプなどの管継手としては、 溶接継手によるもの、フランジ継手によるもの、
メカニカル継手によるもの、などがある。
溶接継手は、管端どうしを現地で直接溶接して接続す
る必要があるため、高度の熟練を要するうえ、溶接継手
部のX線検査や補修塗装が必要になるため、施工に長時
間(800mφで1継手当たり約5時間)を必要とする。
フランジ継手は、上記溶接継手と比較すると、高価で
ありかつ曲げモーメントに弱く、不等沈下の起こり易い
埋設管には不向きである。
メカニカル継手は、施工が容易で、継手部分に適度の
伸縮性と可撓性を有する点で上記、継手に比べると
優れているが、次のような欠点もある。即ち、溶接継手
などに比べると高価であり、またシール性が次第に低下
すること、特に地震の際はゴムリング破損、継手離脱な
どが多発しやすい傾向がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
第8図は、従来のメカニカル継手を示すものである。こ
の継手の場合、パイプ81内に内圧Pがかかると、通常こ
の圧力はミドルリング(外筒管)82とゴムパッキン83に
負荷される。従って、前記ミドルリング82には、ゴムパ
ッキン83の外幅Wに等しい内圧が負荷されることにな
り、それに十分に耐えられるように設計されていなけれ
ばならない。また、前記ゴムパッキン83の押え金具につ
いても、前記内圧に耐えられるように多数のボルト・ナ
ット84で締め付けなければならない。そのために、構造
が複雑化し高価になるのである。
また、継手部分のシールは、本来、第8図示中の伸縮間
隙Cの部分だけである。
ところで、従来のメカニカル継手は、大地震などの振動
に際して、継手部分も自由に摺動するようにした考え方
に立脚しており、そのために、たとえ大きな振動があっ
ても、接合パイプが継手部分より離脱しないように前記
幅Wを大きくとっている。
また、従来のメカニカル継手は、ゴムパッキン83の摺動
面が流体に接するようになっており、この摺動面はエポ
キシ塗料などで防食塗装されてはいるものの、激しい摺
動のため、あるいは土砂の堆積による影響等により塗膜
が摩耗し発錆することが多い。そして、こうした発錆部
分が次第に成長していったときに、地震などの大きな振
動要因に会うと、前記ゴムパッキン83が発錆こぶや土砂
で破損し、漏洩が起こりやすい。
一方で、前記ゴムパッキン83の摺動面が発錆して摺動抵
抗が大きくなると、地震などの際に摺動抵抗の比較的少
ない継手部分にこの地震動による変位が集中し、ひいて
はその部分の継手が離脱する場合がある。このように、
継手幅の大きさWを大きくしても、摺動面が発錆したり
すれば摺動抵抗に大きなバラツキが生じ、結局は所期し
た効果が達成できなくなる。
本発明の目的は、従来の各種管継手構造が抱える上述し
た課題を克服できる管継手構造を完成することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を実現すべく鋭意研究を重ねた結果、次の事
項を要旨とする有効な手段に想到した。
すなわち本発明は、 接合すべき一方のパイプ1a管端部には、その内周面に、
内接継手管2をその一端部を軸端から若干突出させて固
着し、またその外周面には、管端部から少し離間する位
置にストッパーリング15を固着すると共に、このストッ
パーリング近傍に環状係止溝11を欠設し、 接合すべき他方のパイプ1bの管端部には、その外周面
に、接合状態で前記環状係止溝11内に係合する係止環10
を先端部に有する外接補強管3a,3bをその一端部を軸端
から若干突出させて固着し、またその内周面には、管端
部近くに複数の環状突起4a,4bを形成し、 そして、前記ストッパーリング15から管端部方向にかけ
てのパイプ1aの外周囲には粘着剤8を有する被覆テープ
9を設け、一方前記外接補強管3aの遊端部にある前記係
止環10から前記環状突起4a,4bにかけてのパイプ1b内周
面に、粘着剤に対して可塑性を有する潤滑剤を含浸させ
た補強布を内挿させてなる粘着剤層5,6を形成すること
により、接合時、前記外接補強管3a,3b、内接継手管2
とを介して接合される両パイプ1a,1bの各接合面に粘着
剤の層が介在するようにしたことを特徴とする管継手構
造、を開発したのである。
〔作用〕
従来のメカニカル継手は、地震などの振動に対し、容易
に振動するような構造とし、ゴムパッキンが自由に摺動
するものとなっている。このような構造だと、継手とパ
イプとの相互の摺動長さを長くしなければならず、それ
だけ継手構造が重量化することになる。また、摺動面が
発錆した場合には、ゴムリングの損傷や継手離脱がおこ
る。
そこで本発明では、継手の伸縮部分に高粘性の粘着剤を
充填し、この粘着剤のもつ粘弾性(Rheology)にて振動
を吸収して上述した課題の克服に努めるようにしたこと
が第1の特徴である。
すなわち、本発明では継手構造として粘着剤を利用して
いるため、温度変化による管の伸縮や不等沈下による角
変位、または緩い速度の曲げモーメントなどに対して
は、この粘着剤が液体のように流動して応力の緩和が進
行し、そのために従来懸念されていた摺動抵抗の少ない
継手に変位が避けられる。
一方、地震動のような急激な変位に対しては、この粘着
剤は殆ど流動せず、そのために弾性変位を起こして該継
手部に大きな応力が発生する。ただし、この場合、粘着
剤の大きな内部摩擦力(流動抵抗)によって地震動の機
械的エネルギーが熱エネルギーに変わり、放散する。
本発明の継手構造は、以上説明したような構成(制振構
造)にすることによって、上述した管継手構造の伸縮間
隙Cは、管の温度変化による伸縮,不等沈下および地形
の変化に順応する角変位だけに限定することができるよ
うになる。
次に、本発明では、継手構造の部分をパイプ本体と一体
化させた構造とし、その継手にかかる内圧および外圧を
管端部にも分担させるようにすると共に、その分担に耐
え得るように管端部分に補強構造を採用することとした
点に第2の特徴がある。
この点、従来のメカニカル継手は、内圧に対しパイプと
継手とが個別に耐えるように設計してあり、無駄な部分
があったが、これが一体構造となったことによりその無
駄を解消することができる。
さらに本発明においては、管端接続部にかかる内圧と外
圧とに対し、それぞれの負荷とは逆方向の降伏点以下の
歪を、接続時に予め付与しておき、内圧,外圧が負荷さ
れたときにそれぞれの応力が相殺されるような構造を採
用するとともに、接続部を自封性(セルフ・シール)構
造とした点に第3の特徴がある。
なお、本発明において、継手部の構造材としては、パイ
プ本体より高抗張力,高降伏点の耐衝撃性に優れた材料
を使い、またシール材としては、微細な空隙を有する繊
維にその空隙内に高粘性の粘着剤を圧入させる形式のも
のを採用することにより、コスト的に有利で自封性の高
い継手構造となるように工夫されているものである。
〔実施例〕
次に、上述したような基本設計思想の下に構成された本
発明管継手構造の一具体例を第1〜4各図に示す。第1
図は、接続する2つのパイプ1a,1bを突合わせ接続する
前の状態の全体図である。
第2図は、接続部の拡大図である。
まず、突合わせ接合するパイプ1a,1bの一方のパイプ1a
の管端部内周面に、内接継手管2をそれの一端部(遊
端)が軸方向に突出するようにして溶接固着する。
一方、このパイプ1aの外周面には、管端部から管軸方向
の所定の位置にストッパーリング15を固着すると共に、
このストッパーリング15と管端との間の該パイプ1a外周
面に鋸歯状の切欠き環状係止溝11を欠設する。なお、前
記ストッパーリング15には、それの外表面からパイプ1a
の管端部を覆うための、いわゆる片面に粘着剤を有する
被覆テープ9で包囲しておく。
これに対し、接合すべき他方のパイプ1bには、その管端
部外周面に、外接補強管3a,3bを、それの一部が管端部
より管軸方向に若干突出するように溶接固着すると共
に、この外接補強管3b遊端部にはパイプ1a,1bどうしの
接合状態において、他方のパイプ1aに設けた前記環状係
止溝11に係合させるべき係止環10を固着する。そして、
このパイプ1bの管端部内周面(接合状態で前記内接継手
管の遊端部が重なり合う位置)には、複数個の環状溝を
離隔して設けることによって複数個の環状突起4a,4bを
形成する。そして、前記外接補強管3a,3bの遊端部に固
着した前記係止環10の部分を囲繞するように取付けるも
のを含めて、この外接補強管3bの内周面からパイプ1b内
周面の前記環状突起4a,4bにかけての全内周面に、両面
に粘着剤を有する粘着シールテープを圧着することによ
り、粘着剤層を形成する。さらに、このシールテープ
(粘着剤層)5の内側面には、粘着剤に対して可塑性を
有する潤滑剤を含浸させてなる補強布6を添接させる。
さらにその内側には、前記環状突起4a,4b部を除く外接
補強管3b内周面とパイプ1b内周面との部分に粘着剤5″
を被覆する。
いわゆる、パイプ1a,1bを突合わせて接合したときは、
前記ストッパーリング15と前記係止環10、パイプ1aの外
周面と外接補強管3a,3bの内周面、パイプ1a,1bの管端
面、およびパイプ1bの内周面を形造る環状突起4a,4bと
前記内接継手管2とのそれぞれの間には常に粘着剤が介
在することになる。
そして、このような状態において、パイプ1a,1bの管端
部は、パイプ1aの前記内接継手管2の外径d1よりも、パ
イプ1bの前記環状突起4a,4b部の内径d2の方がほんの少
し小さくなる程度に形成されており、それ故に前記粘着
剤層5,5″および補強布6が存在すれば、内接継手管2
とパイプ1bとは、この粘着剤層5を介して気密に接合さ
れることになる。
上述したように、このような継手構造においては、外接
補強管3a,3bおよび内接継手管2と各パイプ1a,1b間の各
シール面およびその周辺部には、主として両面に粘着剤
を有するシールテープ5を圧着して粘着剤層が形成され
ているが、このシールテープ5の表面(内側面)には、
上述したような補強布6が圧着してある。それ故に、接
合すべき各パイプ1a,1bの端部どうしを接合のために嵌
め合わせる際は、パイプ1aに固着した内接継手管2は、
前記補強布6に接して圧迫しながらその中に含浸させた
潤滑剤と粘着剤とを前方へ絞り出すようにして前進し、
第3図に示すように接合されることになる。
その結果、該内接継手管2は、パイプ1bの管端部環状突
起4a,4b部と接触すると、接着剤層5の存在のために内
径d2が内接継手管2の外径d1よりも大きくなることによ
り、降伏点以下の圧縮歪を受ける。すなわち、この内接
継手管2の内径が若干減少して圧縮応力が発生する。一
方、前記環状突起4a,4bは、その反力Prでもって外方に
加圧される。この反力Prにより、パイプ1bの管端部内周
面に取付けた粘着剤5,5″が補強布6の繊維間の微細な
空隙中に侵入し、それ故に粘着剤は漏洩しないですむ。
このとき前記潤滑剤は粘着剤に対し可塑性を有するの
で、前記補強布6内への侵入を大いに助ける作用とす
る。
一方、パイプ1a,1の外面では、嵌め合いの進行に伴い、
外接補強管3aは拡管歪を受け、その先端に固着してある
鍵形の係止環10も同様の歪を受けながら前進する。な
お、このときストッパーリング15との間に生じる空隙e
に封じ込められた空気については、該係止環10とパイプ
1a(粗面)外周面の微細な間隙を通じて外部へ絞り出す
ことができる。
結局、パイプ1a,1bの接合のための嵌め合わせは、粘着
剤で囲繞された前記係止環10の先端がストッパーリング
15に突き当たるまで挿入することによって終了する。第
3図はそうした接合後の状態を示すものである。なお、
各所に生じる空隙、例えば空隙e′には潤滑剤などが滞
留することがあるが、かかる余剰の潤滑剤は、微細間隙
を通って自然と外部方向へ流動する。
なお、パイプ1a,1bに突合わせ接合時の気温より高温に
なりパイプが膨脹して第3図に示すような間隙C程度よ
り小さくなることが予測される場合、間隙をさらに拡げ
なければならないが、そのときはパイプ1a,1bの突合わ
せ端部間に必要な厚さのシールテープを介挿し、そして
ストッパーリング15と係止環10との管には脱着自在の所
定の厚さのスペーサーをかませることで対処できる。ま
た、接合後、接続部をある角度で曲げたい場合は、外側
曲部に当たるストッパーリング15部に着脱自在なスペー
サーをかませることで対処する。
以上説明したように構成された接合すべきパイプ1a,1b
の各端部に対し、それらの設計最高圧力Pwが、このパイ
プ1a,1bに負荷されると、通常、パイプの降伏点の約1/2
程度の拡管歪を受けて膨らむ。この場合、パイプ1aの管
端部の膨らみは、ストッパーリング15および内接継手管
2で補強されているので膨らみはパイプ本体部分よりは
少ない。一方、パイプ1bの管端部は、前記内接継手管2
の圧縮応力の反力Prと内圧Pwの合計の拡管力を受ける
が、パイプ1a,1b本体より少ない拡管歪になるよう外接
補強管3a,3bにて補強されているので、やはりパイプ本
体よりも少ない。このように構成したことによって、前
記内接継手管2の突出部で圧縮歪を受けているパイプ1b
端部、すなわち環状突起4a,4bの部分は、内圧を受けて
も、その圧縮応力は低減するものの、なお若干の圧縮応
力が残っている状態にある。ただし、この内圧を受けて
いる状態で、間隙C部に位置する前記内接継手管2は、
その外周面側についてはパイプの制約を受けていないフ
リーの状態なので、圧縮応力の負荷は小さい。それ故
に、パイプ1a,1bが温度変化などにより収縮して間隙C
が大きくなると、内接継手管2に働く円周方向の圧縮応
力が零になる。この間隙Cがさらに大きくなると、内圧
Pwによる拡管に伴って逆にこの内接継手管2に働く円周
方向の引張応力に変わり、この間隙Cがさらに大きくな
ると、該内接継手管2の許容引張応力σaになる。この
時の間隙Cを許容間隙Caとし、この許容間隙Caに見合う
値以下に前記環状係止溝11と係止環の位置を決め間隙f
を決定する。
すなわち、前記許容間隙Caのときの該内接継手管2の応
力は、第5図に示すようになる。この図に明らかなよう
に、前記内接継手管2の間隙C部を挟むその両端部分
は、固定支持でかつ圧縮応力があるため、両端からある
所までは圧縮応力の範囲があり、そこより間隙Cの中心
に向かって引張応力となるのである。
この点、従来のメカニカル継手の外筒管の両端は、無支
持となっているため、パイプと同等以上の厚みが必要で
あったが、本発明の管継手構造のように両端部が固定支
持され且つ圧縮圧力が与えられた状態だと、応力が大幅
に軽減されるので、継手部材の軽量化が可能となる。
このことは次のように説明できる。すなわち、応力と設
計諸元との一般式は、下記の式のような関係になる。
f=応力 P=内圧 C=間隙 t=継手部材の厚み b=圧縮応力−圧縮歪の量および管端補強の程度によっ
て定まる常数 a:パイプ外径および両端固定支持等の方法によって定ま
る常数 この式より次のことが判る。
(1)地震動に対し制振構造にして殆ど伸縮させないよ
うにすれば、最大伸縮間隙を小さくすることができる。
これは所定の許容応力faに対し、内接継手管2の厚みt
を薄くして軽量化できることを意味する。
(2)前記内接継手管2に圧縮歪を与え、かつ管端部を
補強して剛性を高めると、上記式のbを大きくでき
る。これは内接継手管2の厚さtを薄くすることにな
る。
(3)パイプと内接継手管2を固定端支持の形式にする
ことによりaが小さくなる。このことは、該内接継手管
2の厚みtを薄くすることになる。
(4)そして、かかる内接継手管2の材料を高抗張力,
高降伏点の材料にすれば許容応力faを高くすることがで
き、このことも継手部材の軽量化に寄与することにな
る。
この点、従来のメカニカル継手は、継手となる外筒管が
本発明のようにパイプによって支持されていないため、
薄肉軽量化ができない。
なお、本発明の各内接継手管2および外接補強短管2,3,
3′には、高抗張力,高降伏点でかつ疲労強度が高く、
溶接性のよく低廉な材料を吟味して使う。例えば、引張
強さ70kgf/mm2熱延高張力鋼(Ti-Nb鋼)を用い、熱間圧
延直後制御冷却と低温巻取りを併用して、疲労強度,溶
接性共に優れた材料を使う。または、Ni,Cr,Mo等の成分
を添加し、焼入・焼戻し等の熱処理をして引張強さ100k
gf/mm2以上とした高張力鋼を使う。
粘着剤としては、圧入時の剪断引張力に十分耐えるため
に、基材7として高強度の材料、例えばナイロン,ポリ
エステルの不織布などに貼着したものを使う。さらに、
補強布6としては、潤滑剤を良く含浸し、かつ圧入時の
剪断引張力に十分耐える強度の、例えばポリアミド系ナ
イロン、ポリエステル系等の剛性繊維を使う。さらに、
潤滑剤としては、潤滑性の他に、レオロジー特性をよく
発揮させるために、ある程度の粘性をもつものが必要で
あり、また粘着剤に対して可塑性も必要で、例えば液状
ポリブデン樹脂などを使う。
パイプ1a,1bと各短管2,3a,3bの接合のための嵌合状態で
は、潤滑剤が第3図に図示した空隙e′部に侵入し、残
余の潤滑剤は係止環10とパイプ1aとの間に不可避に生じ
ている微細間隙を通って外へ絞り出される。外気温が下
がって間隙Cが大きくなると、一端絞り出された前記潤
滑剤はこの微細間隙を通って再び流入する。緩やかな角
変位を起こす場合も同様である。
ただし、地震動のような衝撃的な変位に対しては、かか
る微細間隙を通って急速な流入出は大きな粘性抵抗を発
生し、殆ど流動せず粘着剤や潤滑剤の弾性変位のみとな
り、その際、かかる粘弾性物質(レオロジー物質)は、
それのもつ内部摩擦により振動エネルギーを熱エネルギ
ーに変換して放散する。
なお、本発明にかかる継手構造では、内接継手管2や粘
着剤層5が管内表面に若干突出するが、これについては
第4図に示すように、パイプ内面に粘着剤14および可塑
剤13を介挿したライニングチューブ12でライニングすれ
ば、その弊害は全く解消することができる。
次に、上述したパイプ1a,1bを本発明にかかる管継手構
造を使って接合する方法について説明する。
上記管継手構造を有するパイプの接合は、従来メカニカ
ル継手のように、多数のボルトナットを締付けるような
煩雑な作業はなく、ただ突合わせて軸方向に加圧するだ
けで接続することができる。したがって、接合すべきパ
イプ1a…を、敷設ラインに沿って軸芯を合わせて軽く接
触させた状態にし、こうした多数のパイプを敷設した状
態のものについて、ジャッキで一挙に相互加圧して嵌め
合わせ接続を行う。
例えば、100個のパイプを敷設して、これをジャッキを
使って一度に加圧するとすれば、1ケ所の継手の圧入長
さを40mmとして、100ケ所の継手であれば40mm×100=40
00mmほどジャッキを前進させることになる。ジャッキス
ピードは500mm/分であり、4000mm/500mmで8分で100ケ
の継手が圧入できる(1ケ当り8×60/100=4.8秒)。
第6図は、そのときの概念図である。すなわちパイプ1a
…をコロ16の上に乗せて、パイプ相互の軸芯を合わせて
入力で軽く接触させて順次敷設する。そして、地盤その
他に固定された基準パイプの1aに、それの内接継手管2
の突出部を滑り止めにして、ワイヤ固定金具17を脱着自
在な状態で取付ける。そのワイヤ固定金具17にジャッキ
牽引用ワイヤ18の一端を固定する。そして、他方のワイ
ヤ最終端側のパイプ1xにジャッキ取付用金具19を取付
け、それにジャッキスライデング工法用のものなどのジ
ャッキ20を1〜複数個を必要に応じて取付ける。このジ
ャッキは、油圧を作動させるとワイヤ18を油圧の力を利
用してたぐり寄せるように引き込む形式のものである。
パイプラインの途中に曲部がある場合は、曲がりパイプ
1dを地盤などに固定し、その曲がりパイプ1bの両側に接
合すべきパイプを接続する方式を取るとよい。
第7図は、その曲がりパイプ1dを含むラインに沿ってパ
イプどうしを相互に軽く接触させて敷設した多数のパイ
プ1a…1xを一度に接合するときのもようを示す説明図で
ある。それは、曲がりパイプ1dの両側に接合すべき各パ
イプをコロに乗せて管軸を合わせながら軽く接触させた
状態とし、一端部にある敷設パイプ1aに、ジャッキ牽引
用ワイヤ18の先端を固定するワイヤ固定金具17を取付け
て固定する。このワイヤ18を敷設管に沿わせて曲管にお
いては基礎などに固定されたガイドローラ21を介してワ
イヤーの方向をパイプの曲がりに沿わせて彎曲させる。
そして、他端側の敷設パイプ1xに沿わせて、ラインの末
端のパイプ1xにジャッキ固定金具19とジャッキ20を取付
けてそれによってワイヤ18を牽引し、各管を一度に接合
すればよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように構成される本発明は、次のような効
果を有する。
(1)継手構造が軽量化するとともに、工場自動加工の
容易な単純構造になったので、工場生産費が大幅に安く
なった。特に、継手部が制振構造となっているので、伸
縮間隙を大幅に減少させることができ、それ故継手は前
記伸縮間隙に負荷される内圧および外圧だけを支持すれ
ばよい。また、継手構造の主体(内接継手管)を管端部
に固定端支持の形式で予め固着してあるので、継手構造
への負荷(内・外圧)をパイプの管端部に分担させるこ
とができる。しかも、加圧嵌合時にパイプにかかる負荷
に対し、内・外圧と逆方向の応力が発生するように構成
したので、接合構造がしっかりとする反面、振動に追随
しやすく管継手としてのフレキシビリティに優れる。
(2)現場での接合のための施工がパイプを単に加圧嵌
合するだけの単純作業であるため、多数の管をジャッキ
のみで一度に接合することができ、現場作業時間を大幅
に短縮することができる。
(3)シール部には、流体や流体中の土砂が浸入するこ
とはなく、シール部が発錆したり土砂により損傷したり
してシール性が低下することがない。
(4)制振構造になっているので、地震時継手の離脱は
起こらない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の管継手構造部の一部切欠き図、 第2図は、第1図の拡大部分図、 第3図は、接合状態の拡大部分図、 第4図は、本発明の別の実施態様の拡大部分図、 第5図は、パイプ接続時の応力分布図、 第6図および第7図はそれぞれ、本発明の管継手構造を
使って実際にパイプを接合する方法を説明する略線図、 第8図は、従来のメカニカル継手の説明図である。 1a,1b……パイプ、2……内接継手管、3a,3b……外接補
強管、4a,4b……環状突起、5……シールテープ、6…
…補強布、7……基材、8……粘着剤、9……被覆テー
プ、10……係止環、11……環状係止溝、12……ライニン
グチューブ、13……可塑剤、14……粘着剤、15……スト
ッパーリング、16……コロ、17……ワイヤ固定金具、18
……牽引用ワイヤ、19……ジャッキ取付用金具、20……
ジャッキ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接合すべき一方のパイプ(1a)管端部に
    は、その内周面に、内接継手管(2)をその一端部を軸
    端から若干突出させて固着し、またその外周面には、管
    端部から少し離間する位置にストッパーリング(15)を
    固着すると共に、このストッパーリング近傍に環状係止
    溝(11)を欠設し、 接合すべき他方のパイプ(1b)の管端部には、その外周
    面に、接合状態で前記環状係止溝(11)内に係合する係
    止環(10)を先端部に有する外接補強管(3a),(3b)
    をその一端部を軸端から若干突出させて固着し、またそ
    の内周面には、管端部近くに複数の環状突起(4a),
    (4b)を形成し、 そして、前記ストッパーリング(15)から管端部方向に
    かけてのパイプ(1a)の外周囲には粘着剤(8)を有す
    る被覆テープ(9)を設け、一方前記外接補強管(3a)
    の遊端部にある前記係止環(10)から前記環状突起(4
    a),(4b)にかけてのパイプ(1b)内周面に、粘着剤
    に対して可塑性を有する潤滑剤を含浸させた補強布を内
    挿させてなる粘着剤層(5),(6)を形成することに
    より、接合時、前記外接補強管(3a),(3b)、内接継
    手管(2)とを介して接合される両パイプ(1a),(1
    b)の各接合面に粘着剤の層が介在するようにしたこと
    を特徴とする管継手構造。
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