JPH07106938B2 - ベータアルミナ固体電解質 - Google Patents

ベータアルミナ固体電解質

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JPH07106938B2
JPH07106938B2 JP4114641A JP11464192A JPH07106938B2 JP H07106938 B2 JPH07106938 B2 JP H07106938B2 JP 4114641 A JP4114641 A JP 4114641A JP 11464192 A JP11464192 A JP 11464192A JP H07106938 B2 JPH07106938 B2 JP H07106938B2
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JP
Japan
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beta
alumina
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sio
solid electrolyte
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JP4114641A
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幹夫 中川
武英 桑原
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NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた機械的強度とナ
トリウムイオン伝導性とを兼ね備えたベータアルミナ固
体電解質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナトリウム硫黄電池に用いられるベータ
アルミナ管には長期間の使用に耐えうるよう一定値以上
の機械的強度とナトリウムイオン伝導性とが要求されて
いる。そして、前記ベータアルミナ管を製造する原料と
しては一般のセラミックス製品の原料と同様、鉄分のよ
うな着磁成分やシリカ成分を一律に有害な成分とみなし
それらの含有量を10ppm 以下のレベルにまで下げてあ
る高価な原料を用いたり、着磁成分を含有する安価なア
ルミナ原料を用いる場合にはそこから着磁成分を脱鉄処
理により10ppm 以下のレベルにまで除去処理したもの
を原料として使用していた。
【0003】ところが、このように着磁成分やシリカ成
分の含有量が10ppm 以下のレベルにまで下げてあるベ
ータアルミナ原料を用いた場合には、一定値以上の機械
的強度とナトリウムイオン伝導性の優れた製品を得るに
は1650℃以上の高い温度で焼成する必要があり、こ
の結果、温度コントロールが難しくなって同品質のベー
タアルミナ管を安定的に製造することが困難となるとい
う問題点や、大型炉とすることに適していないとともに
炉材が短命となって焼成コストが高くつくことになる等
の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、従来と同等の高品質のベータ
アルミナ管を効率よく製造することができるベータアル
ミナ固体電解質を提供することを目的として完成された
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のベータアルミナ固体電解質は、焼
結されたベータアルミナ中にFeをFe2O3 に換算して20
〜600ppm かつSiをSiO2に換算して20〜600ppm
含有したことを特徴とするものである。
【0006】本発明は、従来セラミックス製品に対して
一律に有害成分とみなされ原料中から10ppm 以下のレ
ベルの含有量となるまで除去されていた鉄分のような着
磁成分やシリカ成分が、実はベータアルミナ管の焼結時
においてはベータアルミナ原料の焼結助剤として作用す
るものであるということを解明し、焼結時に前記Fe2O 3
及びSiO2の存在によってより緻密な焼結を実現すること
ができるとの知見の基に完成されたもので、焼結された
ベータアルミナ管中のFe2O3 含有量を20〜600ppm
とし、かつSiO2含有量を20〜600ppm となるよう事
前に脱鉄処理や原料調整をする点がポイントである。
【0007】本発明においては、焼結されたベータアル
ミナ中の微量成分であるFe2O3 含有量を20〜600pp
m とし、かつSiO2含有量を20〜600ppm とすること
により、焼成温度を従来品の1650℃から1580℃
の低い温度まで下げることが可能となった。このように
焼結されたベータアルミナ中のFe2O3 、SiO2の含有量が
所定量範囲内であれば、従来品よりも低い温度で焼成処
理するにもかかわらず、従来品と同等のナトリウムイオ
ン伝導性及び機械的強度が得られるとともに、前記のFe
2O3 、SiO2成分を微量を含んだ安価な原料の使用が可能
となり、経済的にべータアルミナの製造ができることと
なる。前記Fe2O3 、およびSiO2の含有量が20ppm より
少ない場合には従来品と同様に1650℃の高い温度で
焼成処理する必要があり、高品質のベータアルミナ管を
安定的に製造することが困難となる。一方、Fe2O3 、及
びSiO2の含有量が600ppm より多い場合には焼結され
たベータアルミナ管の微構造組織に欠陥が生じて十分な
機械的強度を得ることができなくなり、例えば目標値と
して設定した圧環強度(220Mpa )をクリアすること
ができなくなる。なお、その他に微量成分として含有さ
れるCaO やK2O 成分については各々300ppm より少な
いレベルの含有量であれば本発明になんら悪影響を与え
ることはない。
【0008】
【実施例】焼結されたベータアルミナ中の微量成分を調
整するために、ベータアルミナの主原料であるα−アル
ミナ原料を高価で純度の高いものから、安価で純度の低
いものまで種々のものを準備し、これにSiO2を種々の割
合で添加した。また、このようにして得られた原料をス
ラリー化し12000 ガウスの湿式脱鉄器により脱鉄処理を
施して、種々のFe2O3 の含有量となるよう調整を行っ
た。その他の微量成分についてはすべて成行きで特別な
調整は行わなかったが、K2O 及びCaO の含有量は各々最
小値で10ppm 、最大値で300ppm の範囲内であっ
た。なお、これらのK2O やCaO 等の微量成分については
本発明において必ずしも存在しなければならないもので
はない。以上のようにして得られた原料を常法に従い造
粒し、その後ベータアルミナ管の成形を行って、それぞ
れの試料について、焼結体密度が最大でかつ焼結体圧環
強度が最大となる焼成温度を測定した。このようにして
得られた焼結体中のFe2O 3 及びSiO2含有量と焼成温度と
の関係をまとめた結果を図1に示す。また、同様にナト
リウムイオン伝導率との関係をまとめた結果を図2に示
す。更に、同様にベータアルミナ管の機械的強度を表す
圧環強度との関係をまとめた結果を図3に示す。
【0009】図1からも明らかなように、焼結体中にお
けるFe2O3 及びSiO2含有量を各々20ppm 以上となるよ
うにした場合には、焼成温度を従来品の1650℃より
も低い1580℃で焼成することができ、一方、Fe2O3
及びSiO2含有量を各々600ppm 以下となるようにした
場合には、図2及び図3からも明らかなように、ナトリ
ウムイオン伝導率を目標値である4.4Ω・cm(330
℃の場合)以下とすることができ、また、圧環強度を目
標値である240Mpa 以上とすることができ、従来より
も低い温度でかつ安価な原料で従来品と同じく高品質の
ベータアルミナ管を製造できることが確認できた。
【0010】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、ベー
タアルミナ中の微量成分であるFe2O3及びSiO2含有量を
各々20〜600ppm とすることにより、従来よりも低
い温度での焼成ができ、従来と同等の高品質のベータア
ルミナ管を効率よく製造することができるものであり、
更には鉄分のような着磁成分を含有した安価なアルミナ
原料を利用することも可能となり生産コストを大幅に低
下することができるという利点も有する。よって本発明
は従来の問題点を一掃したベータアルミナ固体電解質と
して、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるベータアルミナ焼成体
中のFe2O3 及びSiO2含有量と焼成温度との関係を示すグ
ラフである。
【図2】本発明の実施例におけるベータアルミナ焼成体
中のFe2O3 及びSiO2含有量とナトリウムイオン伝導率と
の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例におけるベータアルミナ焼成体
中のFe2O3 及びSiO2含有量と圧環強度との関係を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結されたベータアルミナ中にFeをFe2O
    3 に換算して20〜600ppm かつSiをSiO2に換算して
    20〜600ppm 含有したことを特徴とするベータアル
    ミナ固体電解質。
JP4114641A 1992-05-07 1992-05-07 ベータアルミナ固体電解質 Expired - Lifetime JPH07106938B2 (ja)

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JPH0672762A JPH0672762A (ja) 1994-03-15
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Effective date: 19980616