JPH0698691A - ウニ用飼料 - Google Patents

ウニ用飼料

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JPH0698691A
JPH0698691A JP4273616A JP27361692A JPH0698691A JP H0698691 A JPH0698691 A JP H0698691A JP 4273616 A JP4273616 A JP 4273616A JP 27361692 A JP27361692 A JP 27361692A JP H0698691 A JPH0698691 A JP H0698691A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短期間の給餌日数にて、ウニの生殖巣の重量
の増大と色調の改善とを、同時に図ることができ、更に
はそのような商品価値の高いウニの生殖巣を、周年生産
し得るウニ用飼料を提供すること。 【構成】 蛋白質源としての動植物性蛋白質含有材料
と、嗜好原料としての海藻類とを少なくとも含む基本飼
料に対して、水溶性乃至は水分散性としたカロチノイド
を添加せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ウニ用飼料に係り、特に生殖巣
の重量を増大せしめると共に、色調を改善せしめ、商品
価値の高いウニ生殖巣を生産することのできるウニ用飼
料に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、ウニ用飼料としては、一般的
に、天然物が使用されており、特に、その有用なものと
して、福岡水産試験場昭和56〜57年度研究業務報告
や北海道水産試験場月報第42巻第4−6号に記載があ
るように、天然海域より採取したアラメ、カジメ、クロ
メ、ワカメ、コンブ等の褐藻、アナアオサ等の緑藻、紅
藻等の生鮮物及び塩干物、また大根葉、ギシギシ、タン
ポポ、イタドリ等の陸生植物及びその乾燥物等が用いら
れてきている。
【0003】しかしながら、それら天然物は、その採取
量に限度があり、また採取の季節によって、その組成が
変化することから、年間を通して、安定した成分で、充
分な量を供給することが困難であり、更にはそれらの粗
蛋白質含量が低いことから、天然物を飼料として用いる
場合においては、ウニの成長に長い期間を必要とする等
の問題があった。
【0004】このため、それら天然物飼料に代わるもの
として、通年的に安定供給することができ、しかも、ウ
ニの成長に好適な、栄養価の高い人工飼料が、種々、提
案されている。
【0005】例えば、特公昭60−13660号公報や
特開平2−39861号公報、更には特開平2−534
46号公報等には、海藻粉末、魚粉、大豆粕、小麦粉、
酵母、ビタミン類、ミネラル類等を、それぞれ、所定量
にて配合してなる、ウニ類用配合飼料が、明らかにされ
ている。そして、それら公報には、何れも、かかる配合
飼料が、飼料効率に優れ、ウニの成長率を向上せしめ得
ることが、示されている。
【0006】ところで、よく知られているように、ウニ
の養殖においては、ウニの生殖巣を生産対象としてお
り、生殖巣の重量や色調の良し悪しが、ウニの養殖の採
算性を左右するのであるが、上記の如き配合飼料をウニ
に給餌した場合、該配合試料が、天然物飼料よりも高蛋
白質であるところから、天然物飼料を給餌するよりも、
ウニの生殖巣の重量を増大せしめることが可能となるも
のの、生殖巣が消色してしまい、品質が著しく低下する
といった、新たな問題が惹起されている。
【0007】そこで、近年においては、ウニの生殖巣の
色調の改善を図るために、様々な試みが為されており、
例えば、1989年の北海道立函館水産試験場報告書に
おいては、イカナゴ、ブラウンミールとコンブとの二段
階給餌により、ウニの生殖巣の重量の増大と色調の改善
を図ることができる、との報告が為されているが、これ
は、天然海藻である生コンブを用いることや、給餌日数
が、113日間と長期に亘るものである点に問題を有し
ており、また、昭和58年度春季水産学会においては、
短期間の給餌日数にてウニの生殖巣の色調を改善せしめ
るために、ウニの生殖巣の色素の大部分を占めるカロチ
ノイドの一種である、油溶性のβ−カロチンやカンタキ
サンチンを添加したものを給餌しても、生殖巣の色調の
改善効果が認められないことが、報告されている。
【0008】このように、短期間の給餌日数にて、ウニ
の生殖巣の重量を増大せしめ、更にはその色調を改善す
るのことのできるウニ用飼料は、未だ、得られていない
のである。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、短期間の給餌日数にて、ウニの生殖巣の重
量の増大と色調の改善とを、同時に図ることができ、更
にはそのような商品価値の高いウニの生殖巣を周年生産
し得る、ウニ用飼料を提供することにある。
【0010】
【解決手段】ところで、前述したように、ウニの生殖巣
の色素の大部分が、カロチノイドであるにも拘わらず、
飼料中に、カロチノイドの通常の形態である、油溶性の
ものを添加して、これを、ウニに摂餌させても、生殖巣
中へのカロチノイドの蓄積は認められない。これに対し
て、よく知られているように、カロチノイドを含むコン
ブ等の生藻体を給餌した場合、生殖巣の色調の向上が認
められるのである。これは、飼料中のカロチノイドの存
在形態が、飼料中から、生殖巣中へのカロチノイドの移
行に大きく関与しているためと考えられる。
【0011】そこで、本発明者らは、ウニの生殖巣中へ
の移行が、スムーズに行なわれ得る、カロチノイドの飼
料中における存在形態をつきとめるべく、種々の実験を
行なった結果、そのような油溶性のカロチノイドを、水
溶性乃至は水分散性と為し、これを飼料中に添加し、ウ
ニに摂餌させることによって、生殖巣中へのカロチノイ
ドの蓄積が、効率的に為され得ることを見い出したので
ある。
【0012】すなわち、本発明は、かかる知見に基づい
て完成されたものであって、その特徴とするところは、
蛋白質源としての動植物性蛋白質含有材料と、嗜好原料
としての海藻類とを少なくとも含む基本飼料に対して、
水溶性乃至は水分散性としたカロチノイドを添加せしめ
たことにある。
【0013】
【具体的構成・作用】ところで、そのような本発明に従
うウニ用飼料にあっては、アカウニ、ムラサキウニ、バ
フンウニ、シラヒゲウニ等の正形類やカシパン、ブンプ
ク等の不正形類等、全べてのウニ類に適用され得るもの
で、しかも、嗜好原料としての海藻類と、蛋白質源とし
ての動植物性蛋白質含有材料とを少なくとも含むもの
が、基本飼料として用いられるのである。そして、この
基本飼料においては、ウニの嗜好性の高い海藻類を含ん
でいることにより、飼料に対するウニの食いが良好とな
って、飼料効率が向上せしめられているのであり、ま
た、動植物性蛋白質含有材料を含んでいることによっ
て、海藻類の組成の時季的な変化等に拘わらず、飼料中
の蛋白質含有量が、常に良好な状態に維持されて、栄養
価の高い、成分の安定した飼料となっており、それによ
って、ウニの生殖巣の重量が、効率的に増大せしめられ
ようになっているのである。
【0014】従って、本発明にあっては、ウニ類に給し
得るもので、それら二つの材料が、少なくとも含まれる
ものであれば、如何なる飼料であっても、基本飼料とし
て採用され得るのであるが、有利には、先に、本願出願
人が、特願平1−333473号(特開平3−1954
61号公報)において明らかにした、耐海水性の改善さ
れた人工飼料の製造方法に従って製造される基本飼料
が、用いられることとなる。そして、それによって、上
記の如き特徴に加えて、海水中における耐崩壊性に優
れ、残餌の回収作業の負担が大幅に軽減され得るといっ
た特徴が、発揮され得るのである。
【0015】また、本発明に係るウニ用飼料の基本飼料
中に含まれる海藻類としては、ウニの嗜好性の高いもの
であれば、何等限定されるものではなく、例えば、アラ
メ、カジメ、クロメ、ワカメ、コンブ等の褐藻類、アオ
サ等の緑藻類、オゴノリ等の紅藻類等が用いられ得るの
であり、更に蛋白質源として用いられる動植物性蛋白質
含有材料としては、一般に、動物性蛋白質含有材料とし
て、カゼイン、魚粉、ミートミール等が、また植物性蛋
白質含有材料として、大豆粕、グルテンミール、アルフ
ァルファミール等が、使用され得るのである。そして、
本発明においては、それらが、それぞれ、適宜に選択さ
れ、種々組み合わされて、用いられることとなる。な
お、かかるウニ用飼料においては、よく知られているよ
うに、栄養強化剤として、各種ビタミン混合物、ミネラ
ル混合物、ガーリック等が添加され得ることは勿論、そ
の他、ウニ用飼料として有用なもの、例えば油脂等が添
加されても、何等差し支えない。
【0016】而して、本発明に係るウニ用飼料において
は、該飼料中から、ウニの生殖巣中に、容易に移行、蓄
積され得る、水溶性乃至は水分散性としたカロチノイド
が、上記の如き基本飼料に対して、添加せしめられてい
る。ここにおいて、かかる水溶性乃至は水分散性とした
カロチノイドとしては、通常、油溶性のカロチノイドを
乳化、分散処理することによって得られるものが使用さ
れ得るのであり、また顆粒状、粉末状、液状の何れの形
態のものであっても良く、一般に市販されているものが
適宜に用いられるものである。
【0017】より具体的には、一般の市販品としては、
例えば、油溶性のカロチノイドであるβ−カロチンを、
dl−α−トコフェロールとL−アスコルビン酸ステア
リン酸エステルにて酸化防止を行ない、ゼラチン等の保
護膠質とデキストリン等を用いて、水中に分散させる形
にした、粉末状のもの〔商品名:β−カロチン10%水
溶性粉末(ws),日本ロッシュ株式会社製〕及びそれ
を顆粒化したものや、同じくβ−カロチンを、ショ糖脂
肪酸エステルやグリセリン脂肪酸エステル等の乳化剤を
用いて、乳化油脂の形にしたもの〔商品名:水溶性β−
カロチン液(2%)、水溶性β−カロチン乳液(1
%),三共株式会社製〕等が、使用され得るのであり、
また、油溶性のカロチノイドを乳化、分散処理したもの
としては、油溶性のカロチノイドを含む油相と水相と
を、乳化剤を用いて、O/W型に乳化せしめ、その後、
これをホモジナイザーにて均質化せしめた乳化液や、更
にこの乳化液を、例えばデキストリンや糖類等の水に可
溶な顆粒乃至は粉末に吸着させ、これを乾燥させたもの
等が使用され得る。
【0018】なお、そのように乳化、分散処理される油
溶性のカロチノイドとしては、β−カロチン、カンタキ
サンチン、アスタキサンチン等の他、全べてのカロチノ
イドが採用され得るのであり、それらの中から、ウニの
生殖巣に移行、蓄積され易いものが、適宜に選択される
こととなる。また、かかる乳化、分散処理において用い
られるものとしては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、レシチン等の乳化剤や、乳化分散作用をもつアラビ
アガム、ガティガム、キサンタンガム等の増粘安定剤、
更には乳化作用をもつカゼインナトリウム、グルテンの
分解物(商品名:グルパール,片山化学株式会社製)
等、飼料用として許可されているもので、乳化分散作用
をもつものであれば、如何なるものも採用され得るので
ある。
【0019】このように、本発明に従うウニ用飼料にあ
っては、飼料中からウニの生殖巣中への移行、蓄積が容
易に為され得る、水溶性乃至は水分散性のカロチノイド
が、基本飼料に対して添加せしめられていることから、
短期間の給餌によって、ウニの生殖巣の色調の改善が、
効果的に図られ得るのである。
【0020】しかも、前述したように、かかるウニ用飼
料においては、基本飼料として、年間を通して、常に安
定した成分にて供給され得ると共に、飼料効率に優れ、
ウニの生殖巣の重量を有利に増大せしめ得るものが使用
されている。
【0021】従って、本発明に係るウニ用飼料にあって
は、短期間の給餌日数にて、ウニの生殖巣の重量を増大
せしめ、更にはその色調を有利に改善せしめ得ることと
なったのであり、その上、そのような量、品質共に優れ
た、商品価値の高いウニの生殖巣を、年間を通して、安
定的に生産し得るようになったのである。
【0022】ところで、上記の如き優れた特徴を有する
ウニ用飼料は、有利には、以下のようにして得られるこ
ととなる。なお、前述したように、本発明にあっては、
基本飼料として、特願平1−333473号(特開平3
−195461号公報)において明らかにされた、耐海
水性の改善された人工飼料の製造方法に従って製造され
るものが、好適に使用されることとなるが、かかる人工
飼料(基本飼料)の詳細な製造方法については、上記公
報を参照すれば、自ずと明らかなところであるため、こ
こでは、その詳細な説明は省略し、簡単な説明に止める
こととする。
【0023】すなわち、先ず、ウニの嗜好性の高い、前
記例示の如き海藻類の一種、或いは二種以上を、例えば
炭酸ナトリウム水溶液等の稀アルカリ性水溶液中で、通
常、60〜100℃の温度にて、2〜6時間加熱して、
溶解せしめる。そして、その後、それら海藻類が溶解せ
しめられた溶液中に、前記したような蛋白質源としての
動植物性蛋白質含有材料を、適宜に組み合わせて、添加
せしめ、均一な流動性粘稠物として調整された、基本飼
料の原料組成物を得るのである。
【0024】なお、かかる動植物性蛋白質含有材料は、
望ましくは、蛋白質が飼料全体として20〜50重量%
の割合となる量にて、添加せしめられることとなる。け
だし、飼料中において、動植物性蛋白質含有材料の添加
量が少なく、飼料中の蛋白質含有量が20%を下回る場
合にあっては、ウニの生殖巣の増大を図るのに、長期間
の給餌が余儀なくされるからであり、また、飼料中に5
0%を越える量にて、蛋白質が含有されていても、飼料
効率が向上しないからである。
【0025】次いで、かくして得られた原料組成物に対
して、例えば、塩酸や燐酸、或いは酢酸やクエン酸等を
添加して、該原料組成物のpHを6.5〜9.5に調製
するのであり、これによって、ウニの嗜好性に、より合
致した飼料が得られることとなる。
【0026】ここにおいて、前述したように、本発明に
係るウニ用飼料にあっては、海藻類や動植物性蛋白質含
有材料の他、飼料としての有用性を高めるために、種々
の材料が添加され得るが、アルカリ性下で分解の恐れの
あるビタミン剤等は、pH調整後に添加されても良いの
であり、また、原料組成物の性状等に応じて、動植物性
蛋白質含有材料の一部や油脂等が、pH調整後に添加さ
れることとなる。
【0027】そして、このpH調整が為された後の原料
組成物に対して、水溶性乃至は水分散性としたカロチノ
イドを添加せしめ、更に必要に応じて、抗酸化剤を所定
量、例えばBHTを0.1%添加せしめた後、常法に従
って、それらが均一となるように攪拌せしめて、流動性
の粘稠状態のウニ用飼料を得るのである。なお、かかる
カロチノイドは、最終的に得られるウニ用飼料におい
て、好ましくは50〜1000ppm、より好ましくは
500ppm程度残存するような量にて添加せしめられ
ることとなる。かかるカロチノイドの含有量が、50p
pm未満である飼料にあっては、生殖巣の色調の改善を
充分に図ることが難しく、また1000ppmを越えて
含有されていても、その改善効果は向上せず、寧ろ、低
下する傾向を示すからである。
【0028】次いで、かくして得られた、流動性の粘稠
状態のウニ用飼料を、従来から公知の押出しや圧扁等の
手法にて、所定の形状に成形した後、得られた成形体を
カルシウム塩中に浸漬して固化せしめ、しかる後、常法
に従って、乾燥させることにより、目的とするウニ用飼
料を得るのである。なお、ここで用いられるカルシウム
塩としては、通常、塩化カルシウムが用いられることと
なるが、その他、グルコン酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム等も、使用され得
る。
【0029】また、ここにおいて、上記の如くして得ら
れる成形体を、カルシウム塩中に浸漬して固化せしめる
ことにより、ウニ用飼料において、良好な保形性が得ら
れることとなるが、そのようなカルシウム塩中の浸漬時
や、その後の乾燥の際に、かかる成形体中に含まれる、
水溶性乃至は水分散性としたカロチノイドの分解を可及
的に抑えるために、好ましくは、該成形体のカルシウム
塩中への浸漬時間を1時間以内、乾燥温度を100℃以
下、より好適には60℃以下、乾燥時間を12時間以内
とすることが、望ましい。なお、かくして得られるウニ
用飼料にあっては、海水中における、該飼料中からの水
溶性乃至は水分散性としたカロチノイドの溶出速度が緩
慢であるため、海水中への、かかるカロチノイドの溶出
が、有利に抑制されているのである。
【0030】
【実施例】以下に本発明の幾つかの実施例を示し、本発
明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨に逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0031】実施例 1 先ず、コンブとワカメとからなる海藻粉末を、下記表1
に示される如き配合割合となる量だけ秤量し、これを7
0℃に恒温設定した5%の濃度の炭酸ナトリウム水溶液
(炭酸ナトリウムとして、海藻粉末の25重量%)中で
6時間加熱して、溶解せしめた。次いで、この得られた
溶液中に、下記表1に示される如き配合割合となる量に
て、魚粉及び大豆蛋白を、動植物性蛋白質含有材料とし
て添加し、また同様に、表1に示される配合割合となる
ように、小麦粉、ビタミン混合物及びミネラル混合物
を、それぞれ、添加して、均一な流動性粘稠物として調
整された、複数の基本飼料の原料組成物を得た。なお、
ここで用いられるビタミン混合物の形態は、従来から公
知のハルバー(Halver)処方のものであり、また
ミネラル混合物の形態は、同じく公知のUSP,No.
13処方のものである。
【0032】そして、かくして得られた基本飼料の原料
組成物に、各々、燐酸を加えて、pHを7.8に調整し
た後、それら原料組成物に対して、最終的に得られるウ
ニ用飼料中のカロチノイドの含有量が約500ppmと
なるように、下記表1に示される配合割合にて、油溶性
のβ−カロチン製剤(β−カロチン含有量:10%)、
油溶性のアスタキサンチン製剤(アスタキサンチン含有
量:8%)、油溶性のカンタキサンチン製剤(カンタキ
サンチン含有量:10%)、市販の、水溶性乃至は水分
散性としたβ−カロチンの製剤〔商品名:β−カロチン
10%水溶性粉末(ws),日本ロッシュ株式会社製,
β−カロチン含有量:10%〕を、それぞれ、添加し、
攪拌して、添加カロチノイドの種類が異なる、4種類の
ウニ用飼料の流動性粘稠物を得、また、カロチノイドの
製剤ではなく、基本飼料の原料組成物に、β−カロチン
を2.8%含む藻類であるデュナリエラ・バルダヴィル
を、同じく、ウニ用飼料中のβ−カロチンの含有量が約
500ppmとなるように、表1に示される配合割合に
て添加し、攪拌して、上記4種類とはカロチノイドの存
在形態の異なるウニ用飼料の流動性粘稠物を得た。更に
比較のために、カロチノイドを添加せずに、基本飼料の
原料組成物を、そのまま、ウニ用飼料の流動性粘稠物と
して用いた。
【0033】
【表1】
【0034】次いで、かくして得られた6種類のウニ用
飼料の流動性粘稠物を、それぞれ、厚さが約2mmになる
ように押出成形した後、この得られた成形体を、10%
の濃度の塩化カルシウム溶液に20分間浸漬して、固化
せしめた。その後、この固化物を、それぞれ、1×1c
mの大きさに切断し、しかる後、それら固化物に対し
て、45℃の温風を、6時間吹きつけることにより、乾
燥処理を施して、目的とするウニ用飼料である試料1〜
6を得た。なお、それら試料1〜6の一般成分値を、そ
れぞれ、分析したところ、粗蛋白質30.8〜31.1
%、粗脂肪8.1〜8.2%、粗繊維1.2%、粗灰分
9.5〜9.6%、水分9.8〜10.1%であった。
【0035】そして、それら試料1〜6を、各試験区ご
とに、アカウニに給餌して、その生殖巣の重量と色調の
変化を測定、観察した。より詳細には、先ず、30×4
5×30cmの独立水槽中に飼育籠を六つ設置する一
方、平均体重24.48gのアカウニ個体群より、12
0個体を選び出し、それらのうち20個体ずつを、六つ
の飼育籠の中に、それぞれ、収容せしめ、6区の試験区
を設けた。そして、各試験区ごとに、試料1〜6を、そ
れぞれ、1回/3日の割合で、ウニの湿重量の3〜5%
/回を目安に、16時頃給餌する一方、飼育開始から所
定日数経過毎に、各試験区から、それぞれ、ウニを4個
体ずつ取り出し、各々のウニの生殖巣の重量を測定する
と共に、ウニの湿重量を測定し、それらの比により、生
殖巣重量比を求め、また同時に、それらのウニの生殖巣
の色調を観察、評価した。このような操作を飼育開始か
ら45日めまで実施した結果を、それぞれ、図1及び図
2に示す。なお、飼育期間中の水温は19.4〜25.
3℃であった。また、生殖巣の色調の評価は、白色=0
点、淡黄色=1点、黄色=2点、濃い橙色=3点という
基準を設け、この基準に従って、4段階評価法にて評価
した。
【0036】かかる図1から明らかなように、飼育開始
から45日めには、何れの試験区においても、生殖巣重
量比が20%を越えており、試料1〜6の何れによって
も、45日間という短期間にて、生殖巣の重量の増大
が、効率的に図られていることが認められる。
【0037】また、図2から明らかなように、カロチノ
イド無添加の試料6を給餌したコントロール区のウニに
おいては、生殖巣の色調の変化が全く認められず、また
油溶性のβ−カロチン製剤を添加した試料1を給餌した
試験区のものにおいても、0.5点程度の僅かな色調の
変化が認められたに過ぎなかったが、これらに対して、
水溶性乃至は水分散性としたβ−カロチンの製剤を添加
した試料4を給餌した試験区のものにあっては、最も高
い2.5点以上もの生殖巣の色調の変化が認められ、短
期間にて、生殖巣の色調の著しい改善効果が得られるこ
とが、判明した。なお、油溶性のアスタキサンチンやカ
ンタキサンチンの製剤を添加した試料2及び3、またデ
ュナリエラ・バルダヴィルを添加した試料5を、それぞ
れ、給餌した試験区のものにあっては、試料1を給餌し
た試験区よりも、生殖巣の色調の変化は認められたもの
の、試料4を給餌した試験区のものにおける程の生殖巣
の色調の改善効果は得られず、特に、試料2や試料3を
給餌した試験区のウニの生殖巣においては、天然のウニ
の生殖巣の色調とは異なり、薄紅色を呈するようになっ
た。
【0038】実施例 2 実施例1において得られた、カロチノイドが添加されて
いない試料6と同様な組成を有する基本飼料の原料組成
物に対して、実施例1で用いたものと同じ、市販の、水
溶性乃至は水分散性としたβ−カロチンの製剤(β−カ
ロチンの含有量:10%)を、それぞれ、300pp
m、500ppm、1000ppm添加し、攪拌して、
3種類のウニ用飼料の流動性粘稠物を得た。また比較の
ために、かかるβ−カロチンを添加せずに、基本飼料の
原料組成物を、そのまま、ウニ用飼料の流動性粘稠物と
して用いた。
【0039】次いで、かくして得られた4種類のウニ用
飼料の流動性粘稠物を、実施例1と同様にして、成形、
固化せしめ、その後、乾燥せしめて、水溶性乃至は水分
散性としたβ−カロチンの含有量が、各々異なるウニ用
飼料を得た。それらのうち、水溶性乃至は水分散性とし
たβ−カロチンが、300ppm添加されたものを試料
7、500ppm添加されたものを試料8、1000p
pm添加されたものを試料9、全く添加されなかったも
のを試料10とした。ここで、それら試料7〜10の残
存β−カロチン含有量を分析したところ、下記表2に示
される如き結果となった。
【0040】
【表2】
【0041】そして、それら試料7〜10を用い、飼育
日数を55日とした以外、実施例1と同様にして、アカ
ウニに、それら試料7〜10を摂餌せしめ、それらのウ
ニの生殖巣の色調と生殖巣重量比の変化を調べた。その
結果を、図3及び図4に示す。なお、飼育期間中の水温
は、19〜25℃であった。
【0042】かかる図3から明らかなように、飼育開始
から55日めには、試料7〜10を給餌した何れの試験
区においても、生殖巣重量比は20%前後となり、それ
らの試験区の間には、殆ど差が認められず、ウニの生殖
巣の重量の変化に対して、水溶性乃至は水分散性とした
β−カロチンは、殆ど影響を及ぼすものでないことが示
される結果となっている。
【0043】また、図4から明らかなように、水溶性乃
至は水分散性としたβ−カロチンを500ppm添加し
た試料8を給餌した試験区のウニが、生殖巣の色調の変
化が最も大きく、かかるβ−カロチンを500ppm程
度含有するウニ用飼料が、生殖巣の色調の最も高い改善
効果が期待され得ることが、示される結果となってい
る。更に、かかるβ−カロチンを1000ppm添加し
た試料9を給餌した試験区のものにあっては、生殖巣の
色調の変化が、試料8を摂餌したウニの生殖巣の色調の
変化よりも小さいことから、水溶性乃至は水分散性のβ
−カロチンを1000ppmを越えて添加しても、それ
以上のウニの生殖巣の色調の改善効果を得られないであ
ろうことが、容易に推察される。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うウニ用飼料にあっては、飼料中からウニの生殖巣
中への移行、蓄積が容易に為され得る、水溶性乃至は水
分散性としてカロチノイドが、基本飼料に対して添加せ
しめられていることから、短期間の給餌によって、ウニ
の生殖巣の色調の改善が、効果的に図られ得るのであ
る。
【0045】しかも、かかるウニ用飼料においては、基
本飼料として、年間を通じて、常に安定した成分を有
し、飼料効率に優れ、更には栄養価が高く、ウニの生殖
巣の重量を有利に増大せしめ得るものが使用されてい
る。
【0046】従って、本発明に係るウニ用飼料を用いれ
ば、短期間の給餌日数にて、ウニの生殖巣の重量を増大
せしめ、更にはその色調を有利に改善せしめ得るのであ
り、その上、そのような量、品質共に優れた、商品価値
の高いウニの生殖巣を、年間を通して、安定的に生産し
得、それによって、周年的な計画出荷を可能ならしめ、
以てウニ養殖における経済効果が、著しく高められ得る
こととなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】各々、種類や存在形態の異なるカロチノイドを
含有するウニ用飼料と、カロチノイドを全く含有しない
ウニ用飼料とを、それぞれ、別個に給餌して飼育したウ
ニの、飼育日数の経過に伴う生殖巣重量比の変化を示す
グラフである。
【図2】各々、種類や存在形態の異なるカロチノイドを
含有するウニ用飼料と、カロチノイドを全く含有しない
ウニ用飼料とを、それぞれ、別個に給餌して飼育したウ
ニの、飼育日数の経過に伴う生殖巣の色調の変化を示す
グラフである。
【図3】各々、異なる量の水溶性乃至は水分散性とした
β−カロチンを含有するウニ用飼料と、かかるβ−カロ
チンを全く含有しないウニ用飼料とを、それぞれ、別個
に給餌して飼育したウニの、飼育日数の経過に伴う生殖
巣重量比の変化を示すグラフである。
【図4】各々、異なる量の水溶性乃至は水分散性とした
β−カロチンを含有するウニ用飼料と、かかるβ−カロ
チンを全く含有しないウニ用飼料とを、それぞれ、別個
に給餌して飼育したウニの、飼育日数の経過に伴う生殖
巣の色調の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 油溶性β−カロチン投与区 2 油溶性アスタキサンチン投与区 3 油溶性カンタキサンチン投与区 4 水溶性β−カロチン投与区 5 デュナリエラ・バルダヴィル投与区 6,10 コントロール区 7 水溶性β−カロチン300ppm投与区 8 水溶性β−カロチン500ppm投与区 9 水溶性β−カロチン1000ppm投与区
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹上 英之 三重県一志郡三雲町中林245−37 (72)発明者 高 行植 滋賀県大津市膳所1丁目12−1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質源としての動植物性蛋白質含有材
    料と、嗜好原料としての海藻類とを少なくとも含む基本
    飼料に対して、水溶性乃至は水分散性としたカロチノイ
    ドを添加せしめたことを特徴とするウニ用飼料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7114461B2 (en) 2004-09-28 2006-10-03 Winterlab Limited Method for raising aquatic animals
JP2012533285A (ja) * 2009-07-17 2012-12-27 オーシャン ハーベスト テクノロジー (カナダ) インコーポレイテッド 魚用飼料中の合成添加物を置換する、天然かつ持続可能な海藻配合物
JP2016187337A (ja) * 2015-03-27 2016-11-04 国立大学法人北海道大学 ウニ用畜養飼料
JP2020156418A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 公立大学法人宮城大学 ウニの飼育または養殖方法、ウニ用飼料および飼育または養殖されたウニ

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JP2016187337A (ja) * 2015-03-27 2016-11-04 国立大学法人北海道大学 ウニ用畜養飼料
JP2020156418A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 公立大学法人宮城大学 ウニの飼育または養殖方法、ウニ用飼料および飼育または養殖されたウニ

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