JPH0698448A - ガス絶縁母線 - Google Patents

ガス絶縁母線

Info

Publication number
JPH0698448A
JPH0698448A JP24247092A JP24247092A JPH0698448A JP H0698448 A JPH0698448 A JP H0698448A JP 24247092 A JP24247092 A JP 24247092A JP 24247092 A JP24247092 A JP 24247092A JP H0698448 A JPH0698448 A JP H0698448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
tank
aluminum
conductive foreign
foreign matter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24247092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Uehara
京一 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP24247092A priority Critical patent/JPH0698448A/ja
Publication of JPH0698448A publication Critical patent/JPH0698448A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で導電性異物による耐電圧性能の
低下を確実に防止して、経済性及び絶縁信頼性の向上を
図る。 【構成】 本発明のガス絶縁母線はアルミタンク1内面
の全面に、アルミとの架橋結合が行えるエチレン−メタ
クリル酸共重合体製のシート3を加熱接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単相並びに3相のガス
絶縁母線に係り、特に、導電性異物による絶縁低下を防
止する対策が施されたガス絶縁母線に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、単相並びに3相のガス絶縁母線
は、絶縁性ガスとしてSF6 ガスを封入した金属製のタ
ンクと、このタンクに支持された通電用の導体とから構
成されており、ガス絶縁開閉装置と変圧器との接続等に
用いられている。ガス絶縁開閉装置は、所要スペースが
小さく大気条件から影響を受けないため、高電圧送電の
変電所における開閉設備として高い需要を得ている。従
って、高い絶縁性能や装置の小形化が要求されており、
同様にガス絶縁母線にも高い絶縁性能や口径の縮小化が
求められている。
【0003】例えば、ガス絶縁母線の口径の縮小化を実
現させるために、避雷器の高性能化及びSF6 ガスの高
圧化が図られている。避雷器の高性能化は、避雷器に酸
化亜鉛素子を使用することにより進められており、これ
により負極性雷インパルス試験電圧値を低減することが
できる。避雷器ガス絶縁母線の諸元は負極性雷インパル
スの試験電圧値に基づく絶縁設計により決定されるの
で、試験電圧値が低減すれば、これに基づく絶縁設計に
よりガス絶縁母線の口径を縮小化することが可能とな
る。また、SF6 ガスは3kgf/cm2 から4kgf
/cm2 へと高圧化することが実施されている。
【0004】ここで、ガス絶縁母線の従来例を図3及び
図4に示す。図4は図3のA−A断面図である。このガ
ス絶縁母線は、SF6 ガス3を封入したアルミタンク1
を備え、このアルミタンク1内に通電用のアルミ導体4
を支持する構成である。アルミタンク1及びアルミ導体
4は同一の中心を持つ中空の円筒状部材から成る。
【0005】ところで、アルミタンク1内に金属異物等
の導電性異物が混入することがある。この導電性異物は
倒れた状態でアルミタンク1の底部に位置しているが、
タンクから電荷を供給及び放出されることにより帯電す
る。従って、クーロン力が働くことにより、底部から浮
上してアルミタンク1内面とアルミ導体4との間を移動
する。この様に導電性異物がアルミタンク1内を移動す
ると、ガス絶縁母線は絶縁低下を引き起こした。なお、
たとえ導電性異物がアルミタンク1内に存在しても、タ
ンク1の底部に倒れた状態のままであるならば、ガス絶
縁母線の絶縁低下を回避することができる。しかし実際
には、アルミタンク1に機械的振動が加わることによ
り、アルミタンク1の底部に倒れていた導電性異物が起
立し、浮上することが多い。
【0006】特に、口径が縮小化されたガス絶縁母線で
は絶縁低下は深刻な問題となっている。つまり、口径が
異なる2つのガス絶縁母線の運転電圧が同一であるなら
ば、口径が小さいガス絶縁母線の方が運転ストレスはタ
ンク内面及び導体のいずれも高いからである。
【0007】そこで、ガス絶縁母線の口径の縮小化を進
めると共に、高い絶縁性能を確保するためには、絶縁低
下の原因である導電性異物をタンク内に混入させない工
夫が施されている。具体的には発生させ難い母線の接続
構造を採用することや、工場及び現地での異物に対する
厳重な品質管理が行われている。
【0008】また、ガス絶縁母線自体の改良としては、
タンク内面にエポキシ絶縁物がコーティングされたもの
が提案されている。このガス絶縁母線によれば、タンク
内面のエポキシ絶縁物が導電性異物に帯電する電荷の供
給と放出とを防ぐため、クーロン力による導電性異物の
挙動を抑えることができ、絶縁低下を引き起こすことを
防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のガス絶縁母線と
従来のケーブルを比較すると、前者はタンク及び導体の
口径が大きいため大電力送電に適しており、またSF6
ガスが主体なので誘電率が低く、静電容量が小さく補償
設備が少なくて済むという長所がある。この様な長所を
有するガス絶縁母線はケーブルに変わって採用される場
所も多くなって来ている。そのため、上述したような導
電性異物による絶縁低下を大量生産ベースで防ぐことが
急務となっている。導電性異物による絶縁低下を防ぐた
めには工場及び現地での品質管理が重要であるが、これ
を大量生産ベースで行うためには多数の人員が要求さ
れ、経済的に問題となっている。
【0010】また、タンク内面にエポキシ絶縁物をコー
ティングする従来例には次のような不具合がある。すな
わち、エポキシ絶縁物のコーティング処理を行う前に、
脱脂を行うためのナトリウム処理やプライマー処理等、
所定の処理工程が必要であり、工数が多いという欠点が
ある。また、エポキシ絶縁物のコーティング層を均一の
厚さで塗布することは技術的に困難である。そのため、
エポキシ絶縁物のコーティング層が薄い部分では導電性
異物の挙動を抑えることができず、絶縁低下を防止でき
ないという危険性がある。
【0011】以上のように従来のガス絶縁母線において
は、品質管理に大量人員を要する点や、処理工数が多い
という点で経済的に不利であり、またコーティングされ
る絶縁物の厚さが不均一であることにより、絶縁信頼性
が低下するという課題があった。
【0012】本発明は、以上のような従来のガス絶縁母
線が持つ課題を解決するために成されたものであり、そ
の目的は、簡単な構成で導電性異物による耐電圧性能の
低下を確実に防止して、経済性及び絶縁信頼性の向上を
図るガス絶縁母線を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、絶縁性ガスを封入したアルミ製のタンク
と、このタンクに支持されたアルミ製の導体とから構成
される単相並びに3相のガス絶縁母線において、少なく
とも前記タンク内面の一部もしくは全面に、アルミとの
架橋結合が行えるエチレン−メタクリル酸共重合体製の
シートを加熱接着したことを特徴とする。
【0014】
【作用】以上のような構成を有する本発明においては、
少なくともタンク内面の一部もしくは全面に、エチレン
−メタクリル酸共重合体製のシートを配置し加熱する。
エチレン−メタクリル酸共重合体はカルボン酸基を有し
ており、エチレン−メタクリル酸共重合体を加熱するこ
とにより、カルボン酸基とタンクのアルミイオンとが架
橋結合する。これにより、エチレン−メタクリル酸共重
合体製のシートはタンク内に接着する。従って、仮にア
ルミ製のタンク内に導電性異物が存在しても、タンクか
ら導電性異物へ電荷を供給及び放出することがなく、導
電性異物が帯電することがない。
【0015】また、エチレン−メタクリル酸共重合体製
のシートをタンクに加熱接着する際、このシートが導電
性異物を包み込むため、クーロン力による導電性異物の
挙動を確実に抑えることができる。更に、導電性異物に
対する電荷の直接の授受が無くなるため、タンク内面等
での微小な部分放電の発生を抑制することができる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明によるガス絶縁母線の一実施
例について、図1及び図2を参照して具体的に説明す
る。図2は図1のA−A断面図である。なお、図3及び
図4に示した従来例と同一部分に関しては同一符号を付
し、説明は省略する。本実施例は、アルミタンク1内面
の全面及びアルミ導体4の表面全面に、アルミとの架橋
結合が行えるエチレン−メタクリル酸共重合体シート2
が加熱接着されていることを構成上の特徴している。
【0017】以上の構成を有する本実施例においては、
アルミタンク1内面の全面及びアルミ導体4の表面全面
に、エチレン−メタクリル酸共重合体シート2を配置し
加熱する。これにより、エチレン−メタクリル酸共重合
体のカルボン酸基とアルミタンク1のアルミイオンとが
架橋結合する。従って、エチレン−メタクリル酸共重合
体製のシートはタンク内に接着する。その結果、アルミ
タンク1内に導電性異物が存在してもアルミタンク1か
ら導電性異物への電荷の供給及び放出がなく、導電性異
物が帯電しない。また、エチレン−メタクリル酸共重合
体シート2をアルミタンク1に加熱接着する際、このシ
ート2が導電性異物を包み込むため、導電性異物の挙動
を確実に抑えることができる。更に、導電性異物に対す
る電荷の直接の授受が無くなるため、タンク1内面等で
の微小な部分放電の発生を抑制できる。
【0018】以上述べた本実施例のガス絶縁母線によれ
ば、導電性異物による絶縁低下を大量生産ベースで防ぐ
ことが可能である。そのため、少ない人員でガス絶縁母
線の品質管理を行うことができ経済的に有利である。更
に、タンク内面にエポキシ絶縁物をコーティングする場
合のようにナトリウム処理やプライマー処理等の前処理
工程が不要であるため、工数を削減することができる。
また、エチレン−メタクリル酸共重合体シート2は均一
の厚さに製造することが容易である。そのため、導電性
異物の挙動を確実に抑えることができ、ガス絶縁母線の
絶縁低下を防止して絶縁性能の信頼性が向上する。な
お、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、各
構成部材の形状、寸法等は適宜変更可能である。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のガス絶縁母
線によれば、アルミタンクにエチレン−メタクリル酸共
重合体製のシートを加熱接着するという極めて簡単な構
成で導電性異物による耐電圧性能の低下を確実に防止し
て、経済性及び絶縁信頼性の向上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス絶縁母線の一実施例の構造を
示す斜視図。
【図2】図1に示すA−Aの断面図。
【図3】従来のガス絶縁母線のの構造を示す斜視図。
【図4】図3に示すA−Aの断面図。
【符号の説明】
1 アルミタンク 2 エチレン−メタクリル酸共重合体シート 3 SF6 ガス 4 アルミ導体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性ガスを封入したアルミ製のタンク
    と、このタンクに支持されたアルミ製の導体とから構成
    される単相並びに3相のガス絶縁母線において、 少なくとも前記タンク内面の一部もしくは全面に、アル
    ミとの架橋結合が行えるエチレン−メタクリル酸共重合
    体製のシートを加熱接着したことを特徴とするガス絶縁
    母線。
JP24247092A 1992-09-11 1992-09-11 ガス絶縁母線 Pending JPH0698448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24247092A JPH0698448A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガス絶縁母線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24247092A JPH0698448A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガス絶縁母線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0698448A true JPH0698448A (ja) 1994-04-08

Family

ID=17089566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24247092A Pending JPH0698448A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 ガス絶縁母線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0698448A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030003802A1 (en) Cable sealing end
EP1010226B1 (en) Cable termination
JP3860553B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2771505B2 (ja) 直流ブッシング
EP1103988B1 (en) SEmi-capacitance graded bushing insulator of the type with insulating gas filling, such as SF6
JPH0698448A (ja) ガス絶縁母線
EP4318835A1 (en) Solid insulated bus and gas-insulated switchgear provided therewith
JP3424994B2 (ja) ガス絶縁機器及びガス絶縁開閉装置及びガス絶縁母線及びケーブル直結ガス絶縁開閉装置
US4208543A (en) Insulating support means mounting bus conductors through an opening in a grounded metal wall
JPH06162854A (ja) 絶縁支持具
JPH03251014A (ja) ガス絶縁母線
JP7418672B1 (ja) 絶縁機器
JPH0715813A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP7137486B2 (ja) ガス絶縁開閉装置及びその製造方法
JPH03222621A (ja) ガス絶縁スペーサ
JP2001224120A (ja) ガス絶縁母線
JPH03251013A (ja) ガス絶縁機器
JP4130249B2 (ja) 直流避雷器
SU1561108A1 (ru) Высоковольтный газоизолированный ввод
KR960003829B1 (ko) 전계완화용 고분자애자
JP4253404B2 (ja) 高電圧機器用絶縁物
JPH084633Y2 (ja) 直流耐電圧試験用リードケーブル終端部
JPS593088B2 (ja) ガス絶縁導体
CN114694986A (zh) 具有减少的局部放电和改进的三相点特性的开关装置
JP2933747B2 (ja) ガス絶縁開閉装置