JPH0697670A - 多層プリント配線用基板 - Google Patents

多層プリント配線用基板

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JPH0697670A
JPH0697670A JP9040992A JP9040992A JPH0697670A JP H0697670 A JPH0697670 A JP H0697670A JP 9040992 A JP9040992 A JP 9040992A JP 9040992 A JP9040992 A JP 9040992A JP H0697670 A JPH0697670 A JP H0697670A
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JP
Japan
Prior art keywords
glass cloth
prepreg sheet
glass
base material
printed wiring
Prior art date
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Pending
Application number
JP9040992A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kariba
力 狩場
Kazunori Takeguchi
和則 竹口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Risho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Risho Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Risho Kogyo Co Ltd filed Critical Risho Kogyo Co Ltd
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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱に対する寸法安定性を損することなく、ド
リル加工性、耐ハローイング性、低誘電率化等の改善を
計った多層プリント配線板用基板を提供する。 【構成】 ガラス不織布基材プリプレグシートの上下面
にそれぞれガラスクロス基材プリプレグシートおよび銅
箔を配して積層一体化した複合構造の両面銅張積層板の
上下面に、公称厚み0.18mmのガラスクロスに50
〜55%のエポキシ樹脂を付着させて樹脂量をアップし
たガラスクロス基材プリプレグシートC1枚と銅箔4と
をそれぞれ重ね合せ、全体を加熱・加圧して積層一体化
した多層プリント配線板用基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多層プリント配線板用
の基板に関するものである。
【0002】
【従来技術および問題点】電子機器の高機能化小型軽量
化の進展に伴い、プリント配線板の多層化高密度化が進
んでいる。このような多層のプリント配線用基板は、従
来、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸、乾燥させたガ
ラスクロス基材プリプレグシート(ガラエポ基材)を使
用して各絶縁層を構成して作られていた。しかし、この
ような構成は補強用の基材がガラスクロスのみであるた
め寸法安定性には優れるものの、次のような問題点を潜
在的に有している。 1)ガラス成分はエポキシ樹脂成分に較べて硬いのでド
リル刃の摩耗が早く、ガラス成分の多い構成はドリル刃
の寿命を縮める。 2)積層したガラエポ基材のガラスクロスとガラスクロ
スが樹脂層を介さずに接触し易くなり、後の加工工程で
種々の問題を発生させる恐れがある。 ミーズリングと呼ばれるガラスクロス交点上の白い
斑点発生の問題。 接触面は樹脂層が少ないために接着力が低下してお
り、機械的衝撃や熱衝撃により微小クラツクを生じ易
く、ハローイング(内層回路面の接着力を向上させるた
めに施した黒化処理が、スルーホールからのめつき液の
しみ込みにより侵され接着力が低下する現象)やマイグ
レーション(高温高湿度条件下で電位差のある二点間の
ガラスクロス繊維に沿って銅イオンが伸長し、短絡に至
る現象)の一因となり易いという問題。 3)ガラス成分は誘電率が高い(1MHzにおいて、ε
=5.8)ので樹脂成分を多くすることが低誘電率化に
対して有効であるが、樹脂成分の多いガラエポ基材を2
枚以上重ねて多層プレスすると、加熱・加圧時にスリッ
プ現象を生じ易くなるという問題がある。
【0003】
【発明の目的】この発明は、熱に対する寸法安定性を損
することなく、ドリル加工性、耐ハローイング性、低誘
電率化等の改善を計った多層プリント配線用基板を提供
することを目的になされたものである。
【0004】
【発明の構成】この発明は、上記問題点を解決するため
に、ガラス不織布基材プリプレグシートの上下面にそれ
ぞれガラスクロス基材プリプレグシートおよび銅箔を重
ね合せ、全体を加熱・加圧して積層一体化した複合構造
の銅張積層板の上下面の銅箔に所望の回路パターンを形
成して内層材とし、この内層材の上下面に各1枚づつの
樹脂量をアップしたガラスクロス基材プリプレグシート
および銅箔を重ね合せ全体を加熱・加圧して積層一体化
するようにしたのであり、コア層の上下面に用いるガラ
スクロス基材プリプレグシートは公称厚みが0.18m
mのガラスクロスにエポキシ樹脂を50〜55%含有さ
せることが好ましい。
【0005】
【作用】コア層に用いる内層回路基板の絶縁接着層とし
て、不織布基材プリプレグシートの上下面にそれぞれガ
ラスクロス基材プリプレグシートを積み重ねた構成で形
成することにより、ドリルに対して硬いガラスクロス基
材プリプレグシートのみを用いるものに較べてドリル加
工性が向上する。内層回路基板の上下面に公称厚み0.
18mmのガラスクロスに50〜55%のエポキシ樹脂
を付着せしめた樹脂量アッププリプレグシートを使用す
ることにより、接着界面に樹脂層を保持でき、樹脂量の
少ない部分に発生し易いミーズリングやハローイングの
発生を抑える効果がある。ガラスクロス基材プリプレグ
シートを各1枚づつ使用することにより樹脂量の多い層
の重なりがなくなり、多層プレス時のスリップ現象を回
避できる。さらに、相対的に樹脂量の多いガラス不織布
層および樹脂量アッププリプレグ層により、誘電率の高
いガラス成分を減少せしめ、低誘電率化を計れる。
【0006】以下、この発明を提出物件の図を引用し実
施例および比較例により説明する。
【実施例】図1は実施例の基材構成を説明する説明図で
ある。先ず、ガラス不織布基材プリプレグシートA、ガ
ラスクロス基材プリプレグシートB、ガラスクロス基材
プリプレグシートCを作成する。 (a)ガラス不織布基材プリプレグシートA: (i) ガラス不織布:本州製紙(株)製GMC−00
−050(E) (ii) 樹脂ワニスI: エポキシ樹脂として、 低臭素化エポキシ樹脂(ダウケミカル社製DER−511) 100部 エポキシ樹脂硬化剤として、 ジシアンジアミド 2.1部 硬化促進剤として、 2エチル4メチルイミダゾール 0.15部 溶剤として、 DMK 30部 MEK 10部 上記ガラス不織布に上記樹脂ワニスIを含浸し、半硬化
状態に乾燥してガラス不織布基材プリプレグシートAを
得た。 (b)ガラスクロス基材プリプレグシートB: (i) ガラスクロス:旭シェーベル(株)製7628
AS905 (ii) 樹脂ワニス:ガラス不織布基材プリプレグシ
ートAに使用した樹脂ワニスIを用いる。 上記ガラスクロス(公称厚み0.18mm)に樹脂ワニ
スIを含浸し、半硬化状態に乾燥して樹脂含有率42%
のガラスクロス基材プリプレグシートBを得た。 (c)ガラスクロス基材プリプレグシートC: (i) ガラスクロス:ガラスクロス基材プリプレグシ
ートBに使用したガラスクロスを使用する。 (ii) 樹脂ワニス:ガラス不織布基材プリプレグシ
ートAに使用した樹脂ワニスIを用いる。 ガラスクロス(公称厚み0.18mm)に樹脂ワニスI
を含浸し、半硬化状態に乾燥して樹脂含有率52%のガ
ラスクロス基材プリプレグシートCを得た。次に、上記
プリプレグシートを用い内層回路基板を作成する。内層
回路基板はガラス不織布基材プリプレグシートA2枚の
上下面にそれぞれガラスクロス基材プリプレグシートB
および銅箔4を重ね合せ、全体を加熱・加圧して積層一
体化した複合構造の両面銅張積層板を形成し、この複合
構造の両面銅張積層板表面層の銅箔にエッチング法等に
より所望の回路パターン1および位置合せ用のターゲッ
トマーク(図面に現れていない)を形成して内層回路基
板2を得た。次いで、この内層回路基板2の上下面にそ
れぞれガラスクロス基材プリプレグシートCおよび銅箔
4を重ね合せ、全体を加熱・加圧して積層一体化して内
層回路入り4層プリント配線用基板を得た。この4層プ
リント配線用基板の寸法安定性、ドリル加工性、耐ハロ
ーイング性、誘電率を測定し、或いは観察して表1に示
した。寸法安定性は多層プレス成形の後、ターゲットマ
ークを座ぐり出し、基準ピッチの基準設定値に対する変
化率で評価した。ドリル加工性は1.6mm厚みの多層
板を2枚重ねて、0.4mmφのドリル刃を回転速度7
0000rpmで4000ショットし、ドリル刃の残存
度合いで評価した。耐ハローイング性は1.1mmφの
穴を明け12%塩酸に50℃3分間浸漬した後、コア層
とプリプレグ層界面を機械的に剥離して穴周囲のしみ込
み長さの最大値で評価した。誘電率は外層銅箔をエッチ
ング除去し、内層回路パターンのない部分をJISC6
481に準拠して測定した。
【0007】
【比較例1】先ず、実施例で用いたガラスクロス基材プ
リプレグシートBを3枚重ね、その上下面にそれぞれ銅
箔4を重ね合せ、全体を加熱・加圧して積層一体化して
両面銅張積層板を形成し、この両面銅張積層板表面層の
銅箔にエッチング法等により所望の回路パターン1およ
び位置合せ用のターゲットマーク(図面に現れていな
い)を形成して内層回路基板3を得た。次いで、この内
層回路基板の表面にそれぞれガラスクロス基材プリプレ
グシートB2枚および銅箔4を重ね合せ、全体を加熱・
加圧して積層一体化して4層プリント配線用基板を得
た。この多層プリント配線用基板の寸法安定性、ドリル
加工性、耐ハローイング性、誘電率を実施例と同様の方
法で測定し観察して表1に示した。
【0008】
【表1】
【0009】この表1より実施例の4層プリント配線板
用基板は、寸法安定性が従来例とほぼ同等で、ドリル加
工性、耐ハローイング性、低誘電率化の点で改善されて
いることが解る。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の4層
プリント配線板は寸法安定性を損することが少なくし
て、ドリル加工性、耐ハローイング性、低誘電率化の点
で改善できると云う特有の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の基材構成を説明する説明図
である。
【図2】実施例に使用する内層回路基板の基材構成を説
明する説明図である。
【図3】従来例の基材構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・回路パターン 2 ・・・内層回路基板 3 ・・・内層回路基板 4 ・・・銅箔 A ・・・ガラス不織布基材エポキシ樹脂プリプレグシ
ート A′・・・ガラス不織布基材エポキシ樹脂硬化層 B ・・・ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグシ
ート B′・・・ガラスクロス基材エポキシ樹脂硬化層 c ・・・ガラスクロス基材エポキシ樹脂プリプレグシ
ート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス不織布基材プリプレグシートの上
    下面にそれぞれガラスクロス基材プリプレグシートおよ
    び銅箔を配して積層一体化した複合構造の両面銅張積層
    板の上下面の銅箔に所望の回路パターンを形成して内層
    材とし、この内層材の上下面に各一枚づつの前記ガラス
    クロス基材プリプレグシートに対し樹脂量をアップした
    ガラスクロス基材プリプレグシートおよび銅箔を重ね合
    せ、全体を加熱・加圧して積層一体化したことを特徴と
    する内層回路入り多層プリント配線用基板。
  2. 【請求項2】 樹脂量をアップしたガラスクロス基材プ
    リプレグシートが、公称厚み0.18mmのガラスクロ
    スに50〜55%のエポキシ樹脂を付着させたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の多層プリント配線用
    基板。
JP9040992A 1992-02-26 1992-02-26 多層プリント配線用基板 Pending JPH0697670A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004281456A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Matsushita Electric Works Ltd 多層プリント配線板
US6846549B2 (en) 2001-04-23 2005-01-25 Fujitsu Limited Multilayer printed wiring board
US6958535B2 (en) * 2000-09-22 2005-10-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thermal conductive substrate and semiconductor module using the same
JP2008085106A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Kyocera Corp プリント配線板
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WO2022059166A1 (ja) * 2020-09-18 2022-03-24 昭和電工マテリアルズ株式会社 有機コア材及びその製造方法

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