JPH069379A - 治療用物質投与のための滴定可能な経皮パッチ剤形および方法 - Google Patents

治療用物質投与のための滴定可能な経皮パッチ剤形および方法

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JPH069379A
JPH069379A JP4102393A JP4102393A JPH069379A JP H069379 A JPH069379 A JP H069379A JP 4102393 A JP4102393 A JP 4102393A JP 4102393 A JP4102393 A JP 4102393A JP H069379 A JPH069379 A JP H069379A
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JP
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bandage
skin
substance
sheet
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JP4102393A
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Kirti H Valia
キルティ・ヒマトラル・バリア
Joachim F Wernicke
ヨアヒム・フランツ・ベルニッケ
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Eli Lilly and Co
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 治療物質の投与量を選択的に変更できる経皮
投与剤形および方法を提供する。 【構成】 ミシン目のような複数の分離線で区切られ、
相互に連結した包帯要素のシートからなる治療用物質を
経皮的に投与する滴定可能な剤形を提供する。各包帯要
素は、背面膜、および背面膜と連結したコンタクト接着
剤の層を含んだサンドイッチ型の積層品からなる。各包
帯要素はさらに、接着剤層を経て皮膚へ伝達可能な治療
用物質の放出形の予定量を含有している。包帯要素の所
望数を分離線に沿ってシートから剥がし、ついでこれを
皮膚へ適用する。治療用物質の投与量は、使用する包帯
要素の枚数を変えることによって容易に決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は治療用物質を経皮的に投
与する剤形および方法に関するものであって、より詳細
には治療用物質の濃度を種々に変えられる経皮投与を提
供する剤形および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】全身的な薬物およびその他の治療用物質
の経皮的投与は当業界周知の技術である。さまざまな商
業的な生成物がこの目的のために入手可能である。また
先行技術文献には、皮膚へ接着させると、物質を皮膚へ
放出するように設計された一般に「パッチ」と呼ばれる
包帯の特殊形態が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】治療用物質投与の際の
問題点の1つは、投与割合を個々の使用者に適合させな
ければならないことである。所望の投与割合は個々の使
用者間で異なり、ある場合には同一の個人であっても投
与割合を変えることが好ましい。先行技術では、包帯の
サイズを変え、あるいは異なった投与割合の治療用物質
を含んだ経皮包帯を提供することによって、この問題に
対応してきた。然しこの方法は、包帯の製造業者、病
院、薬局、そして究極的には使用者にとって不便であ
る。
【0004】本発明は、治療用物質の経皮投与量を変え
ることができる、容易でしかも安価に製造し得る包帯剤
形を提供することによってこの問題を解決した。この包
帯剤形を使用する方法は、簡単で信頼でき、しかも包帯
のサイズ、または投与特性の仕分けをさらに付け加える
必要性を取り除いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴を簡
単に説明すると、相互に連結し、複数の分離線で区切ら
れた包帯要素のシートからなる治療用物質を経皮的に投
与する剤形を提供する。各包帯要素は、不透過性の背面
膜、および背面膜と連結したコンタクト接着剤の層を含
んだサンドイッチ型の積層品からなる。各包帯要素は、
さらに治療用物質の放出形の予定量を含有しており、こ
の治療用物質は、接着剤層を経て皮膚へ伝達可能であ
る。使用に当たっては、包帯要素の所望数を分離線に沿
ってシートから剥がし、ついでこれを皮膚へ適用する。
選ばれた包帯要素の枚数によって治療用物質の投与量が
決まる。また治療用物質の経皮投与量を変える方法も提
供する。
【0006】本発明の目的はまた、治療用物質の経皮投
与剤形、より詳細には投与量を選択的に変えることがで
きる経皮投与剤形を提供することにある。
【0007】本発明のもう1つの目的は、使用の際に簡
単で信頼性のある治療用物質をさまざまな割合で経皮的
に投与する方法を提供することにある。
【0008】本発明のもう1つの目的は、おびただしい
包帯サイズおよび投与特性を提供する必要なく、投与量
を変更できる治療用物質を経皮的に投与する剤形および
方法を提供することにある。
【0009】本発明のその他の目的および利点について
は、下記の好ましい実施態様の説明から明らかである。
【0010】図1は本発明で考案した経皮包帯シートを
示した斜視図、図2は本発明で有用な代表的な経皮包帯
の断面図、図3は本発明で有用な別の型の経皮包帯の断
面図である。
【0011】本発明の原理について理解を深める目的の
ため、図面および本明細書に用いる具体的な用語に基づ
いて実施態様を説明する。これらの説明は、それによっ
て本発明の範囲を制限する意図をもつものでないことは
容易に理解し得よう。また説明した用具の変更および修
飾、および説明した本発明の原理の応用は、本発明に関
連する当業者であれば普通に思いつくものである。
【0012】本発明は治療用物質を経皮的に投与する剤
形および方法を提供する。本発明は数種の異なった型の
経皮包帯を提供することなく、治療用物質の投与割合を
変える容易な方法を提供する。本発明で使用する包帯は
容易に製造でき、容易に使用できる。
【0013】さまざまな理由から、治療用物質の経皮投
与の割合を調節することが望ましい。使用者は好ましく
はその状況に適合した投与割合を投与されるが、その状
況は彼らの体格、年令、または状態、処置理由等によっ
て異なり得る。また同一の個人であっても、恐らく薬物
の性状のため、または使用者の状態の変化に応じて定期
的に適宜投与量を変え得る。また別の例として、ある種
の薬物では、例えば使用者の身体を薬物投与に適合させ
るため、あるいは薬物の最大強度を直ちに投与すると起
こり得る副作用を避けるため、投与量を漸増することも
あり得る。
【0014】本発明は、治療用物質の投与割合を容易に
調節できる経皮包帯剤形およびその方法を提供すること
によって、前述の要望をすべて満たすことができる。経
皮投与のための例として示した剤形10を図面により説
明する。剤形10は複数の分離線13によって区切ら
れ、相互に連結している包帯要素12からなるシート1
1である。以下さらに詳細に説明するように、各包帯要
素は分離線に沿ってシート11から容易に分離し得る。
【0015】包帯要素は任意のさまざまな配置を取り得
るサンドイッチ型の積層品からなる。そのような積層品
は当業界周知のものであり、標準的には少なくとも背面
膜、接着剤層、および治療用物質の放出可能な形の供給
源を含んでいる。接着剤層は包帯をしっかりと皮膚へ固
着し、接触した皮膚を通って治療用物質を対象へ放出す
る。図2に例示的に示したように、包帯要素は背面膜1
4を含んでいる。この背面膜は、好ましくは包帯の支持
体として使用するのに十分な強度と耐久性をもつ不透過
性の層である。また不透過性背面膜は任意の揮発成分の
揮散を防いでいる。背面膜自体は、ポリマーおよび/ま
たはアルミ箔のような金属箔からなるフィルムの積層品
であり得る。使用し得るポリマーとしては、高密度およ
び低密度のポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ポリビ
ニル、およびポリエチレンテトラフタレート等が挙げら
れる。容易に理解し得るように、好適な背面膜は周知の
ものであり、その選択は本発明にとって決定的なもので
はない。好ましい態様では、背面膜は50ミクロンの厚
さをもつポリエステルフィルムであり、例えば「スコッ
チパック(SCOTCHPAK)1012」の商標のもとに商業的
に入手可能なものである。
【0016】さらに積層品は、背面膜15と直接的また
は間接的に結合している接着剤層15を含む。接着剤層
は包帯要素を皮膚へ接着させ、従って最も好ましくは皮
膚へしっかり固着させるのに好適な感圧接着剤、即ち
「コンタクト」接着剤を含有する。接着剤は、例えば低
アレルギー性のように生物学的に許容し得るものでなけ
ればならず、また包帯の他の成分とも適合し得るもので
なければならない。
【0017】そのような多数の接着剤は当業界周知であ
り、本発明は使用する特別な接着剤によって制限されな
い。経皮パッチに有用な代表的な接着剤として、ポリジ
メチルシロキサン、ある種のポリアクリル系接着剤ポリ
マー類(アルキルエステル、アミド、遊離酸等の形
で)、およびポリイソブチレン接着剤ポリマー等が挙げ
られる。
【0018】さらに例示すれば、接着剤層は、疎水性モ
ノマーであるアクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
アルコールエステルを含むアクリル系ポリマー、および
所望により参考文献として本明細書に引用した米国特許
第4751087号(ウィック(Wick))に記載されてい
る補強モノマー等を含み得る。
【0019】好適な接着剤のもう1つの例は、参考文献
として本明細書に引用した米国特許第4031894号
(1977年6月28日発行、アークハルト(Urquhart)
ら)に記載されている25℃で約10〜約100cpの
鉱油とポリイソブテン調合品とのゲル化混合物である。
この特許文献によれば、そのような混合物は標準的に鉱
油35〜65%を含有し、ポリイソブテンは低分子量の
ポリイソブテン(粘度平均分子量35000〜5000
0)10%〜40%、および高分子量のポリイソブテン
(粘度平均分子量1000000〜1500000)2
0%〜40%を含有し得る。
【0020】最初に剥離ライナー16を通常の態様で接
着剤層へ固着させ、包帯の使用前に容易に剥離する。剥
離ライナーの選択は本発明には関係なく、当業者周知の
技術範囲のものである。剥離ライナーは、好ましくは背
面膜を構成しているような不透過性物質で作られるが、
但しシリコーン化のような処理によって剥離可能にした
ものである。好ましい実施態様では、この剥離ライナー
16は、例えば「スコッチパック1022」の商標のも
とに商業的に入手可能な75ミクロンの厚さをもつポリ
エステルフィルムからなる。
【0021】また各包帯要素には、経皮的に投与し得る
治療用物質の放出可能な形の予定量を含有する。この物
質は放出可能なものであって、包帯を皮膚へ接着させる
ことにより包帯から皮膚へ通過する。治療用物質は、接
着剤層によって物質が皮膚へ伝達されることを目的とす
る当業界既知のさまざまな方法で、包帯要素へ含まれ
る。例えば接着剤層中で、物質を接着剤と混合してもよ
く、あるいは物質を接着剤層と背面膜の間に配置するこ
ともできる。
【0022】治療用物質は、使用者の皮膚と接触して物
質が接着剤層の外表面を通過できる態様で提供する。図
2に示した実施態様では、治療用物質を接着剤層15内
で結合させる。剥離ライナー16を剥離することによ
り、包帯要素を皮膚へ貼付することができ、治療用物質
は接着剤層から皮膚へ移行する。包帯要素の別の形式を
図3に示す。この図の例では、治療用物質の少なくとも
1部を、背面膜14と、微孔性ポリマー膜18および接
着剤層15との間に設けた薬物貯蔵層17内に提供す
る。この配置では、貯蔵層内の物質は、皮膚へ入るため
に放出制御膜および接着剤層を通って移行する。
【0023】本発明はまたその他のさまざまな包帯積層
品の配置で有用である。例えば積層品は治療用物質のさ
まざまな濃度および/または形態を有する多層膜を含み
得る。層はまた、物質に対して異なった透過性を有する
態様であり得、それによって物質の皮膚への移行割合を
調節し得る。その他、既知の経皮包帯積層品の例とし
て、米国特許第4031894号(アークハルトら)、
同第4797284号(ローパー(Loper)ら)、同第4
781924号(リー(Lee)ら)、同第4764381
号(ボーダー(Bordor)ら)、同第4764379号(サ
ンダース(Sanders)ら)、および同第4814168号
(サブロツスキー(Sablotsky)ら)が挙げられる。上記
の特許の該当部分をそれぞれ参考文献として本明細書に
引用する。
【0024】シート内の各包帯要素は治療用物質の予定
量を含み、それによって要素を皮膚へ貼付すると、物質
の投与を予定の割合で行ない得ることが期待される。治
療用物質の投与量およびその割合は、各包帯要素毎に同
一であることが好ましい。また治療用物質を各包帯要素
の全域にわたって均一に展着させることが好ましい。
【0025】個々の包帯要素12はシート11の形で相
互に連結させる。分離線は、シートを数枚の包帯要素へ
分割するゴバン目を作る。本明細書で用いる「分離線」
の語は、その線に沿ってシートを1またはそれ以上の包
帯要素へ容易に分割し得る線をいう。分離線は相互に連
結した包帯要素の連続したシートを作り出す任意の態様
で配置できる。好ましいシートは例えば図1に示したよ
うに、切手シートと類似した配置で、シートを包帯要素
の正方形または長方形の配列へ分割するミシン目の線か
らなるゴバン目等である。
【0026】分離線はシートの分離を容易に行なえる任
意の態様で提供し得る。線13は好ましくはミシン目の
線からなる。別法としてこれらの線を、例えばスコア線
とすることもできる。使用に際してシートの分割を容易
にするため、剥離ライナー16を包帯要素の分離線と一
致した分離線として提供する。
【0027】図面で分かるように、分離線は、任意数の
包帯要素を1グループとしてシート11から剥離するこ
とができるように配置する。例えば図1のシートは容易
に半分に分けることができる。別法として3枚の包帯要
素を4枚目から分け、これを1グループとして使用でき
る。当然のことながら、一層多くの枚数の包帯要素を有
するシートを容易に作成できる。さらにもう1つの例と
して、包帯要素を1、2、またはそれ以上に横断して分
離し、切手ロールと類似した配置で縦間隔で分割できる
要素を有する連続したロールとして提供することができ
る。
【0028】治療用物質はシート11の全域へ均等に塗
り広げるのが好ましい。また標準的な使用のために、分
離線はシートを均等なサイズの包帯要素へ分割するのが
好ましい。
【0029】容易に理解し得るように、本発明は経皮的
投与に好適な本質的に任意の治療用物質で有用である。
本明細書の「治療用物質」の語は、ある有益な効果また
は治療的効果を局所的もしくは全身的に提供する目的で
経皮的に投与し得る任意の薬剤を意味する広範囲な意味
で用いられる。一般に本発明で有用な治療用物質として
は、抗生物質および抗ウイルス薬のような抗感染薬、鎮
痛薬および鎮痛性複合剤、食欲減退薬、駆虫薬、抗関節
炎薬、抗喘息薬、抗痙れん薬、抗うつ薬、糖尿病治療
薬、止瀉薬、抗ヒスタミン薬、抗炎症薬、抗片頭痛薬製
剤、乗物酔い止め薬、鎮吐薬、抗がん薬、抗パーキンソ
ン病薬、止痒薬、抗精神病薬、解熱薬、消化器系および
尿路系等の鎮痙薬、ドパミン・アゴニスト、抗コリン作
動薬、交感神経刺激薬、キサンチン誘導体、カルシウム
チャネル拮抗薬、ベータ遮断薬、抗不整脈薬、強心薬、
抗高血圧薬、利尿薬、および全身血管、冠状動脈、末梢
血管および脳血管等を含む血管拡張薬等のような各種の
心・血管作動薬、中枢神経系興奮薬、コルチコステロイ
ド類、咳・風邪薬製剤、うっ血除去薬、診断薬、ホルモ
ン類、睡眠薬、免疫抑制薬、筋弛緩薬、副交換神経遮断
薬、副交換神経興奮薬、精神刺激薬、鎮静薬、精神安定
薬等を含む主な治療薬の分野のすべてを含むが、これだ
けに限定されるものではない。
【0030】本発明で有用な治療用物質のさらに具体的
な例を以下に列挙すれば、(+)−1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(3−ニトロフェニル)−3,
5−ピリジンジカルボン酸、1−(フェニルメチル)−
3−ピロリジニル−メチルエステル、強力な冠状動脈お
よび末梢血管拡張薬であるジヒドロピリジン・カルシウ
ムチャネル拮抗薬の遊離塩基、強心および血管拡張薬活
性をともに有する1,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル
−5−(1,4,5,6−テトラヒドロ−6−オキソ−
3−ピリダジニル)−2H−インドール−2−オン、ピ
ナシジル[即ち、(±)−N−シアノ−N'−4−ピリ
ジニル−N"−(1,2,2−トリメチルプロピル)グ
アニジン・1水和物、抗高血圧薬]、キネロラン[即
ち、トランス(−)−5,5A,6,7,8,9,9
A,10−オクタヒドロ−6−プロピルピリミジノ
(4,5−G)キノリン−2−アミン)、ドパミン・ア
ゴニストの遊離塩基]、ペルゴリド(米国特許第416
6182号に報告され、パーキンソン病のある種の症状
の処置に有効であることが立証された置換エルゴリ
ン)、およびドブタミン[米国特許出願第07/630
480号(出願日1990年12月20日)]等であ
る。また広く一般に経皮的に投与され、最近の特許に報
告されているその他の薬物の例は、ニトログリセリン、
エストラジオールのようなステロイド系医薬品、ニコチ
ン、およびベラパミル等[米国特許第4715087号
(ウィック))、同第4615699号(ゲール(Gale)
ら)、同第4883669号(チェン(Chien)ら)、同
第4908213号(ゴビル(Govil)ら)、および同第
4690683号(チェンら)参照]等である。
【0031】本発明は、使用する物質の種類について制
限はない。背面膜、接着剤層、剥離ライナー、および包
帯積層品全体の配置は、単に使用する物質と適合するよ
うに選び得る。個々の包帯要素のサイズは、積層品の配
置に基づく治療用物質の種類、濃度、および投与割合に
合わせて便宜的に選ばれる。
【0032】治療用物質の投与割合は、包帯要素の単位
表面積当たりの割合(例えばmg/hr/cm2)によって制
御できる。また包帯要素のサイズもこの要素によって調
節され得る。従って単位表面積当たりの投与割合および
個々の包帯要素のサイズは、治療用物質の特性および包
帯要素の配置と関連して選ぶことができる。
【0033】本発明は、同一個人で、その投与量の調節
または変更を共通して必要とするある種の薬物のための
特殊適用を有する。例えばペルゴリド・メシレートのよ
うなドパミン・アゴニストは、高投与量で経口投与する
と悪心・嘔吐を生じる得る。最近ペルゴリドは、完了す
るまでに数週間を要する一定の滴定計画によって経口投
与されるが、悪心およびその他の副作用は最後に持続し
得る。
【0034】これらの薬物の投与割合を恐らく数日ない
し数週間で徐々に増加することにより、この結果を最小
化または消失させることができる。経皮手段の場合、経
皮投与の間、投入割合は低く、タキフィラキシーまたは
薬物耐性が数日で発現して、定常状態の血漿濃度を提供
する。本発明の滴定可能なパッチは、そのようなドパミ
ン・アゴニストおよびその他の薬物に一層優れた薬物治
療を提供する。
【0035】本発明によって、包帯要素の使用枚数を逐
次増加することにより、投与割合を徐々に増加すること
ができる。1枚のシートを使用する場合、使用者はまず
1枚の包帯要素を剥離し、これを貼付する。連続的な適
用では、使用者は包帯要素を2枚、3枚等と所望の枚数
まで剥がして貼付し、従って投与割合に達する。薬物が
有効でなければ、さらに包帯要素の枚数を増加する。好
ましくない副作用が起こったら、包帯要素の枚数を減ら
す。
【0036】本発明の包帯シートは容易に製造される。
1手段として、接着剤層およびその他の薄層を背面膜へ
展着し、剥離ライナーを被覆する。ついで背面膜および
剥離ライナーをともに含むシートに、ミシン目の線また
はスコア線のような分離線を通常の態様で設ける。別法
として、積層品を作る前に、まず背面膜および剥離ライ
ナーを分離線とともに提供する。その他の方法もまた当
業者の技術範囲で明らかである。
【0037】図面および前述の説明で本発明を詳細に説
明したが、これらは例示的なものと考えるべきであっ
て、特性を制限するものではなく、好ましい実施態様を
示し、これを説明しただけのものである。本発明の精神
の範囲内で思い浮かぶすべての変更および修飾は保護さ
れるのが望ましいことはいうまでもない。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で考案した経皮包帯シートを説明する斜
視図である。
【図2】本発明で有用な代表的な経皮包帯を説明する断
面図である。
【図3】本発明で有用な別の型の経皮包帯を説明する断
面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に連結し、複数の分離線で区切られ
    た包帯要素のシートであって、各包帯要素はサンドイッ
    チ型の積層品からなり、これらの積層品は不透過性の背
    面膜を含み、積層品はさらに背面膜と連結したコンタク
    ト接着剤の層を含んで包帯要素を使用者の皮膚へ接着さ
    せるものであって、各包帯要素はさらに、包帯要素を皮
    膚へ接着させると、接着剤層を経て皮膚へ伝達可能な放
    出形の治療用物質の予定量を含有しており、それによっ
    て使用者がこのシートを分離線に沿って分割し、皮膚へ
    適用する包帯要素の所望数を得ることができることから
    なる治療用物質を経皮的に投与する剤形。
JP4102393A 1992-03-04 1993-03-02 治療用物質投与のための滴定可能な経皮パッチ剤形および方法 Withdrawn JPH069379A (ja)

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US846519 1992-03-04

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JP (1) JPH069379A (ja)
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