JPH0693342A - ガスジェットチャンバのシール装置 - Google Patents

ガスジェットチャンバのシール装置

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JPH0693342A
JPH0693342A JP24678092A JP24678092A JPH0693342A JP H0693342 A JPH0693342 A JP H0693342A JP 24678092 A JP24678092 A JP 24678092A JP 24678092 A JP24678092 A JP 24678092A JP H0693342 A JPH0693342 A JP H0693342A
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strip
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Futahiko Nakagawa
二彦 中川
Hiroshi Kuramoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離されたハースロール室と冷却室との間
で,通板されるストリップの表面に沿って発生する冷却
ガスの板面気流及びそれに伴う循環流を制限して,ハー
スロールのサーマルクラウンを防止するための加熱ヒー
タの加熱効率を向上し、省エネルギーと歩留りの向上と
を実現するシール装置を提供する。 【構成】 冷却帯5内に分離形成されたロール室13と冷
却室12aとをストリップ通路19で連通し、冷却ガスチャ
ンバ室11の上方に,冷却ガスBの運動エネルギによって
発生する板面気流Dと逆向きの逆流ガスEを噴射する逆
流ガスジェットノズル7を,通板されるストリップAの
両表面に対向して設置し、更にこの逆流ガスから漏れた
板層流に対しては,前記逆流ガスジェットノズル7の上
方の冷却室12a内に空間8を形成して排気口16からの側
方排気の負圧により排気気流が生じる構成とした。ま
た、前記空間8の上方にシールロール9を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送給ロールを介して高
速で通板される薄金属板の少なくとも一方の表面に気体
噴射装置から気体を吹付けて加熱又は冷却を行う場合
に、前記気体噴射装置を内装する加熱又は冷却室と分離
した送給ロール室内側に、前記噴射気体が,金属板表面
に沿って生じる気流(以下板面気流と記す)によって流
入するのを制限しなければならないガスジェットチャン
バのシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、自動車産業のような金属二次加工
産業界からよせられるプレス加工性向上のために、例え
ば低炭素鋼等からなる金属板を溶接等によって一連の金
属帯となし、この金属帯を連続焼鈍処理によって再結晶
焼鈍することにより前記延性,深絞り性,時効性を得る
ことが提案され、実施化されている。一方で、こうした
金属帯の連続焼鈍処理を工業的に行うために、例えば図
3に示すような竪型炉を連設して構築された連続焼鈍設
備が広く採用されている。この連続焼鈍設備によれば、
余熱帯1で予熱された金属帯(ストリップ)Aに対して
加熱帯2又は均熱帯3で所定の再結晶を行った後、第1
冷却帯5及び第2冷却帯6で所定の冷却処理を行う。
【0003】ところで前記第1冷却帯5及び第2冷却帯
6内ではストリップAは固定されたハースロール10に
よって上下に昇降しながら通板される。そして、ハース
ロール10は後述するガスジェットチャンバ及びガスジ
ェットノズル等から構成される冷却ガス噴射装置を内装
する冷却室12a,12bに対して個別のハースロール
室13内に分離されている。前記冷却室内では図9に明
示するように、ガスジェットチャンバ14内に冷却ガス
Bを送給し、これを通板されるストリップAの両表面に
対向して設置されたガスジェットノズル15から該両表
面に吹付けて,この冷却ガスBがストリップAの熱を持
ち去ることにより冷却を行っている。これらのガスジェ
ットチャンバ14及びガスジェットノズル15から構成
される各冷却ガス噴射装置は冷却室12a,12b内で
幾つかの個別の冷却ガスチャンバ室11を形成する。ま
た冷却室12a,12b内では図10に示すように、送
出される冷却ガスBをバランスするためにストリップA
のほぼ幅方向両側で各冷却ガスチャンバ室11のほぼ中
央部に設置された排気口16から側方排気を行ってい
る。なお、前記ガスジェットノズル15はストリップA
の幅方向全域にわたって均一に冷却ガスBが噴射される
スリットタイプのものが使用されている。
【0004】一方、前記ハースロール室13内には前記
加熱帯2内の加熱気体を流入して加熱したり、電気式ヒ
ータを用いた加熱ヒータ17がほぼハースロール10の
長手方向端部に対向するように設置されている。既知の
ように冷却帯においてストリップはハースロールより温
度が高いため、ストリップの接触している当該ロールの
長手方向中央部が長手方向端部に比して高温となる温度
差が生じる。その結果、ロールの長手方向中央部が長手
方向端部より膨張する,所謂サーマルクラウンが発生
し、これがクーリングバックルと呼ばれるバックリング
の原因となる。そこで、前記加熱ヒータ17によってハ
ースロール10の長手方向端部を加熱し、ロールセンタ
とエッジ部との相対温度差を小さくしてサーマルクラウ
ン量を減少させるようにしている。
【0005】そして、前記加熱ヒータ17によるハース
ロール10の加熱効率を考えると冷却室12a,12b
と雰囲気を分離する必要が生じる。そのため、本出願人
が先に提案した特開昭60−141834号公報に記載
されるように、前記連続焼鈍設備の少なくとも第1冷却
帯5ではハースロール室13と冷却室12a,12bと
を個別の部屋に分離すると共に、ハースロール室13内
の冷却室12a,12b側において,ストリップAの両
表面にシールロール18を配設するなどして、冷却室1
2a,12b内の冷却ガスBがハースロール室13内側
に流入するのを低減している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記冷却室内の気流を
細かく考察すると、前記スリットタイプのガスジェット
ノズル15からストリップAの幅方向全域にわたって均
一に冷却ガスBが噴射されるため、前記冷却ガスBの運
動エネルギー及び/又はストリップAの通板に伴って、
ストリップの幅方向中央寄り表面に沿ってストリップの
長手方向に向かう冷却ガスBの板面気流が生じる。しか
も、この板面気流を正の気流とすると,ストリップの幅
方向両端部の外側ではこの板面気流と逆方向へ向かう負
の気流が生じている。これらにより前記各冷却ガスチャ
ンバ室11の入側及び出側では図10に示すように、ス
トリップAの幅方向中央部で正方向,ストリップの幅方
向両端部外側で負方向の循環流Cが発生することにな
る。
【0007】前記従来の連続焼鈍設備における第1冷却
帯5では前記のように冷却室12a,12bとハースロ
ール室13とを分離して、ハースロール室13内にはシ
ールロール18を設置してガスジェットチャンバをシー
ルしているが、実際のシールロール18はストリップに
接触していないので、前記循環流Cはハースロール10
の近傍で折り返すものとなる。
【0008】従って、この循環流Cによって冷却ガスチ
ャンバ室11内の冷却ガスBがハースロール10近傍に
まで流入し、しかも加熱ヒータ17によって加熱された
ハースロール10近傍の熱を持ち去るために、該加熱ヒ
ータ17の加熱効率は極端に低減する。このように加熱
効率の低い状態で前記ハースロール10のサーマルクラ
ウンを制限すべく加熱を行うためには、加熱ヒータ17
の加熱容量を大きくしなければならないが、実際問題で
は炉内壁に取付ける加熱ヒータ17の単位面積当たりの
加熱容量が壁諸元により予め決まっているので、炉内壁
総面積の加熱容量を越える加熱容量の加熱ヒータ17を
取付ける場合には壁面積を大きくしなければならず、そ
のためハースロール室13の内面積,容量を極端に大き
なものとしなければならないという問題が発生する。
【0009】しかも、前記冷却ガスチャンバ室11に対
してハースロール室13との間の冷却室12a,12b
内に全く空間がないため、せっかく前記側方排気によっ
て負圧が生じていても前記循環流Cはその影響を受ける
ことがなく、乱れることなく常時発生することになる。
こうした問題を解決するために、例えば冷却ガス噴射装
置の最上部のガスジェットノズルを閉塞すること,冷却
ガス噴射装置上部両サイド側への循環流を防止する防止
板を設置すること,シールロールに循環流の防風板を併
設することなどが考えられる。しかし、これらのうち冷
却ガス噴射装置の最上部のガスジェットノズルを閉塞し
ても、前記循環流はガスジェットノズルから噴射される
冷却ガスの運動エネルギーによって発生するものである
から、一つ二つのガスジェットノズルを閉塞しても循環
流の発生そのものを抑止することはできず、効果は小さ
いものとなる。また、循環流防止板を設置しても循環流
そのものの逃げ場がないから、効果は殆どないものな
る。また、シールロールに防風板を併設することは構造
上問題が生じる。
【0010】一方で、本出願人が先に提案した特開平2
−282431号公報に記載される逆流ノズルを設ける
こともガスジェットチャンバのシール装置として有効か
と思われる。この逆流ノズルは、前記ハースロール室と
冷却室との間にスリット状のストリップ通路を形成し、
このストリップ通路にストリップの板幅方向に平行で且
つハースロール室から冷却室に向かう速度成分を有する
逆流ガス噴流を,ストリップの表面に形成するものであ
る。この逆流ガス噴流は、自身の運動エネルギーによっ
て前記板面気流を抑制することが可能である。しかし、
この逆流ガス噴流によっても抑制しきれない板面気流の
残留分はハースロール室内側にダイレクトに流入するた
め、前記循環流の抑制効果にも限度がある。
【0011】一方、通板される温度の低い金属板にそれ
より温度の高い加熱気体を吹付けて該金属板を加熱する
場合は、これと全く逆の現象が生じるが、省エネルギー
の問題やヒートバックリングの発生については同様に解
決すべきである。本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発
されたものであり、例えば前記薄金属板の冷却装置にお
ける循環流のハースロール室への流入を制限して、加熱
ヒータの加熱効率を高めて省エネルギーを達成しなが
ら、ストリップのバックリング発生を防止して歩留りを
向上することのできるガスジェットチャンバのシール装
置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1に
係るガスジェットチャンバのシール装置は、送給ロール
を介して通板される薄金属板の少なくとも一方の表面に
気体噴射装置から気体を吹付けて該金属板を加熱又は冷
却し、前記送給ロールと気体噴射装置との夫々をロール
室と加熱又は冷却室とに分離し、前記薄金属板に吹付け
られた気体が、該金属板の表面に沿って生じる気流によ
ってロール室内側に流入するのを制限することを必要と
する薄金属板の加熱又は冷却装置にあって、前記金属板
の表面に沿って生じる気流と対向する方向に逆流気体を
噴射する逆流気体噴射装置を通板される薄金属板の少な
くとも一方の表面に対向して設置し、前記気体噴射装置
に対して逆流気体噴射装置の外側の加熱又は冷却室内に
前記噴射気体を逃がすための空間を設けたことを特徴と
するものである。
【0013】本発明のうち請求項2に係るガスジェトチ
ャンバのシール装置は、前記空間のロール室側寄りにあ
って,通板される薄金属板の少なくとも一方の表面と対
向する位置に、シールロールを配設したことを特徴とす
るものである。
【0014】
【作用】本発明のガスジェットチャンバのシール装置で
は、通板される薄金属板の表面に対向して設置された逆
流気体噴射装置から,前記板面気流と対向する方向に逆
流気体を噴射することにより、噴射気体の運動エネルギ
ーによって生じた板面気流を逆流気体の運動エネルギー
で抑制することができ、これによりストリップ回りに発
生する循環流を抑制することができる。更に、前記気体
噴射装置に対して逆流気体噴射装置の外側の加熱又は冷
却室内に設けられた空間において、前記逆流気体だけで
は回避できなかった板面気流に対して、例えば前記冷却
室内の側方排気による負圧によって排気気流を生じせし
め、これにより前記回避不能の板面気流に伴ってロール
室側に流入しようとする冷却ガスを排気することが可能
となるため、実質的にロール室内への冷却ガスの流入を
大幅に低減することができ、ロール室内の熱の持ち出し
を抑制して加熱ヒータの加熱効率を向上することができ
る。
【0015】
【実施例】図3は本発明のガスジェットチャンバのシー
ル装置を配設した薄金属板の冷却装置を有する,極低炭
素鋼からなるストリップの連続焼鈍設備の一例を示すも
のである。同図において極低炭素鋼ストリップAはコイ
ル巻戻し機,溶接機,洗浄機等を有する図示しない入側
設備、予熱帯1、加熱帯2、均熱帯3、第1冷却帯5、
第2冷却帯6、剪断機,巻取り機等の図示しない出側設
備の順に通板される。
【0016】前記加熱帯2は、入側設備から連続的に送
給され且つ予熱帯1で予熱されたストリップAを再結晶
温度以上まで加熱するものであり、具体的には炉内温度
が850〜1000℃でストリップAの温度が700〜
950℃になるように当該ストリップを加熱する。そし
て加熱されたストリップAは前記均熱帯3で必要な時
間,再結晶温度以上に保持されることにより、深絞り性
に有利な{1,1,1}集合組織を発達させる。
【0017】この均熱帯3から送出されたストリップA
は前記第1冷却帯5に送給される。この第1冷却帯5で
は再結晶温度以上に加熱されたストリップAを、鋼板温
度が600℃以下,好ましくは500〜400℃程度に
なるまで20℃/sec.以上の冷却速度で急冷する。この
第1冷却帯5内ではこの冷却条件が達成できるように冷
却帯内を搬送されるストリップに対して吹付けられる冷
却ガス流量,流速及び冷却ロール温度,巻付け角等が制
御される。
【0018】前記第1冷却帯5内ではストリップAはハ
ースロール10を介して第1冷却室12a内をまず上昇
され、ハースロール室13内をほぼ水平に搬送された
後、ハースロール10を介して第2冷却室12b内を下
降するように通板される。前記各冷却室12a,12b
内にはガスジェットチャンバ及びガスジェットノズル等
から構成される冷却ガスチャンバ室11を内装してい
る。また、前記ハースロール室13は各冷却室12a,
12bと個別に分離されており、両者はストリップAの
通過する通路19を介してのみ連結されている。前記各
冷却室12a,12b内では従来と同様に,図2に明示
するようにガスジェットチャンバ内に冷却ガスBを送給
し、これを通板されるストリップAの両表面に対向して
設置されたガスジェットノズル15から該両表面に吹付
けて,冷却ガスBがストリップAの熱を持ち去ることに
より冷却を行う。また各冷却室12a,12b内では送
出される冷却ガスBをバランスするために、図1に示す
ようにストリップAのほぼ幅方向両側で各冷却ガスチャ
ンバ室11のほぼ中央部に設置された排気口16から側
方排気を行っている。なお、前記ガスジェットノズル1
5は従来と同様にストリップ15の幅方向全域にわたっ
て均一に冷却ガスBが噴射されるスリットタイプのもの
が使用されている。また、このスリットタイプのガスジ
ェットノズル15を使用することにより、冷却ガスBの
運動エネルギーをドライビングフォースとする,ストリ
ップの幅方向中央寄り両表面に沿った板面気流Dが図1
に示すように各冷却ガスチャンバ室11の開口部から該
ストリップの長手方向外側に向けて発生する。
【0019】一方、前記ハースロール室13内には前記
加熱帯2内の加熱気体流入方式や電気式ヒータを用いた
加熱ヒータ17がほぼハースロール10の長手方向両端
部に対向するように設置されている。この加熱ヒータ1
7は前述のように、ハースロール10より温度の高いス
トリップAが当該ハースロール10に接触して生じるサ
ーマルクラウンを減少させるためのものであり、後述す
る各冷却室12a,12bからの冷却ガスBの流入量に
応じてその加熱容量を設定してある。
【0020】ここで前記各冷却室からハースロール室に
前記板面気流が流入すると冷却室−ハースロール室間で
冷却ガスの循環流が生じ、この冷却ガスの循環によって
ハースロール室内の熱量が奪われるので、前記加熱ヒー
タの加熱効率が低下し、結果的に加熱ヒータの加熱容量
を増加しなければならず、しかも付与する加熱エネルギ
ーが無駄になってしまう。これらの点から前記板面気流
に伴う冷却ガスのハースロール室内側への流入は可能な
限り抑制しなければならない。
【0021】そこで本発明のガスジェットチャンバのシ
ール装置では逆流ガスジェットノズル7を通板されるス
トリップAの両表面に対向して設置してある。この実施
例の逆流ガスジェットノズル7は具体的には図2に明示
するように前記ガスジェットチャンバ14に連設されて
いて、ストリップAのほぼ幅方向全域にわたって該ガス
ジェットチャンバ14内の冷却ガスBを,逆流ガスEと
して各冷却ガスチャンバ室11の最上下部のガスジェッ
トノズル15側に向けて噴射する。この逆流ガスジェッ
トノズル7から噴射される逆流ガスEは図1に示すよう
に相対的に前記板面気流と逆向きに吹付けられることに
なるから、該逆流ガスEの運動エネルギーにより,前記
冷却ガスBの運動エネルギーによって生じた板面気流D
を抑制することができ、これによりストリップ回りに発
生する循環流を抑制することができる。
【0022】また本発明のガスジェットチャンバのシー
ル装置では、前記逆流ガスジェットノズル15の上下方
の冷却室12内に空間8を形成してある。この空間8は
前記逆流ガスEの運動エネルギーだけでは回避できなか
った板面気流(D)に対して、前記側方排気による負圧
によって排気気流Fを生じせしめ、これにより前記回避
不能の板面気流(D)に伴ってハースロール室13側に
流入しようとする冷却ガスBを排気するためのものであ
る。この空間8の広さは吐出ガス流速や流量にもよる
が、図2のXの長さにおいて300〜1000mm程度
が望ましい。
【0023】更に本実施例では図1,図2に示すよう
に、ハースロール13室内の冷却室12側のストリップ
Aの両表面及び各冷却室12内のハースロール室13側
のストリップAの両表面にシールロール18,9を対向
して配設してある。このようにシールロール18,9を
配設することにより前記逆流ガスEによっても回避でき
なかった板面気流DをストリップA表面から離間させ、
板面気流Dのストリップ表面に沿った層流エネルギーを
分散して淀みを生じせしめ、これにより前記側方排気の
排気気流による冷却ガスの排気効率が向上するという効
果を発揮する。
【0024】前記第1冷却帯5から送出されたストリッ
プAは次いで第2冷却帯6に送給される。この第2冷却
帯6では鋼板温度が250〜200℃程度までガス冷却
が行われる。このようにして最終的には表層部にのみ固
溶Cが存在する極低炭素のプレス成形用冷延鋼板を得る
ことができる。次に前記第1冷却帯における冷却ガスの
板面気流を解析し、前記ハースロール室への冷却ガスの
流入量を算出して、加熱ヒータの加熱容量を設定してそ
の設定値について考察する。
【0025】まず、前述したように冷却帯のハースロー
ル室においてハースロールの長手方向中央部(以下ロー
ルセンタと記す)とハースロールの長手方向端部(以下
ロールエッジと記す)との温度降下(ロールセンタ−ロ
ールエッジ温度差)の原因はハースロール室に流入する
冷却ガスの循環流による冷却によるものと考えられるの
で、その冷却ガス流れのメカニズムとハースロール室へ
の流入量の求め方を明らかにする。
【0026】ここで、実測解析したストリップ表面にお
ける冷却ガス流速ベクトルを図4に示す。同図から明ら
かなように例えばチャンバ上端開口部の幅方向中央部で
は上方向き(正)のガス流速ベクトルが生じ、その結
果、その外側,即ちチャンバ上端開口部の幅方向両側端
部では下方向き(負)のガス流速ベクトルが生じてい
る。このことは図5に示すようにストリップAの幅方向
中央部で正,幅方向両外側部で負の循環流Cを生じせし
めるような板面気流Dが該ストリップAの表面に発生す
ることを意味する。このガス流速ベクトル,板面気流の
ドライビングフォースを考察すると、前記使用されるガ
スジェットノズル15がストリップAの幅方向全域にわ
たって冷却ガスBを噴射するスリットタイプのものであ
るため、該ガスジェットノズル15の中央部から吐出し
た冷却ガスBの逃げ場がなく、当該中央部から噴射され
た冷却ガスBの運動エネルギーによって発生するもので
あることが分かる。
【0027】前記のようにして算出したガス流速ベクト
ルに基づいてチャンバ開口部からのガス流速分布を求
め、このうち正のガス流速,即ち前記板面気流速度を吹
出しの面積で積分すれば単位時間当たりのハースロール
室側への流入量を得る。そして前記板面気流速度及び流
入量を抑制するための逆流ガスのエネルギーを算出し、
それから逆流ガスジェットノズルの能力に基づいて逆流
ガスEの流速及び流量を算出した。勿論、本実施例では
逆流ガスジェットノズルを冷却ガスチャンバに連通して
あるため、前記逆流ガスジェットの流速及び流量から算
出される運動エネルギー及び全冷却ガス噴射運動エネル
ギーの和はガスジェットチャンバ内の運動エネルギーに
等しいことになるが、必要に応じて逆流ガス加圧装置等
を付加すればよいことはいうまでもない。
【0028】次に本実施例による冷却ガスの吐出流速と
ロール室への冷却ガス侵入流量との相関を図6に示す。
同図から明らかなように、同図に一点鎖線で表される従
来のロール室への冷却ガス侵入流量に比して,同図に実
線で表される本実施例の設計冷却ガス侵入流量は冷却ガ
スの吐出流速に対して大幅に低減されており、前記板面
気流及びそれに伴う循環流の抑制が大幅に促進されたこ
とが分かる。同図では、冷却能力を変えずに従来方式に
比べてハースロール室への浸入ガス流量を約1/3にす
ることができた。また、同図に示す実測値は前記設計冷
却ガス侵入流量とほぼ一致している。
【0029】また、この実施例のよる加熱ヒータ容量の
低減効果を図7に示す。同図から明らかなように、例え
ばロールセンタとロールエッジとの温度差を150℃に
するのに必要なヒータの加熱量は従来の1/3にするこ
とができる。そこで冷却ガスの吐出流速が算出設計値で
76m/sでロール室への冷却ガス侵入流量が2200
Nm3 /hrのときをガスジェット冷却の能力限界と
し、これをロール室への冷却ガス侵入流量とロールセン
タ−ロールエッジ温度差の特性図にあてはめたのが図8
である。同図では前記ロールセンタ−ロールエッジ温度
差約70℃をバックリング発生限界とし、前記ガスジェ
ット冷却の能力限界とで囲まれた範囲を操業範囲に設定
した。同図から明らかなように本実施例では、前記加熱
ヒータを60%の負荷率で使用した場合でも、十分に前
記操業範囲を達成できることが分かる。そして、その結
果,従来方式において2〜3回/月発生していたクーリ
ングバックルによるトラブルは、本実施例のガスジェッ
トチャンバのシール装置の設置によって全く発生しなく
なった。
【0030】なお、本実施例では通板される金属板の両
表面に板面気流に伴う循環流が発生し、これを抑制する
ために当該金属板の両表面に対向して逆流ガス噴射装置
を設置した場合について詳述したが、例えば冷却ガスを
通板される金属板の何れか一方の表面に吹付けた結果、
当該表面にのみ循環流を発生させるような板面気流が生
じた場合には、当該表面にのみ逆流ガス噴射装置を対向
して設置すればよい。また、この逆流ガス噴射装置の具
体的ノズル数は金属板の各表面に対して幾つ設置するか
は必要に応じて選定すればよく、特に限定されるもので
はない。
【0031】また、本実施例では特に冷却ガス噴射装置
から上方のハースロール室内に冷却ガスが流入するのを
防止するための逆流ガス噴射装置についてのみ詳述した
が、本発明はこの冷却ガスの板面気流に伴う流入方向が
何れの方向であっても、要はこの板面気流に対向する逆
流ガスを噴射するように逆流ガス噴射装置を設置し、更
に冷却ガス噴射装置に対して逆流ガス噴射装置の外側に
排気気流を生じせしめる空間を形成すればよいのであっ
て、下方,側方に関わらずほぼ同様に展開することが可
能である。
【0032】また、前記逆流ガス噴射装置からの逆流ガ
スの噴射流速並びに流量,及び前記空間の容量の設定手
段は前記に限定されるものではなく、展開される冷却装
置の諸元に合わせて適宜選定すればよい。また、本実施
例では特に極低炭素鋼からなるストリップを連続焼鈍す
る場合についてのみ詳述したが、特に冷却工程の前工程
で浸炭処理を可能とした連続焼鈍設備をはじめ、冷却ガ
スのロール室側への侵入を抑制したいその他の金属板の
熱処理設備についても展開可能である。
【0033】また、本実施例では噴射気体として冷却ガ
スを使用する金属板の冷却装置におけるガスジェットチ
ャンバのシール装置についてのみ詳述したが、本発明で
はこの噴射気体として加熱ガスを使用する金属板の加熱
装置においても同様に展開することが可能であり、その
場合には熱エネルギーの収支が全く逆になると考えれば
よい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガスジェッ
トチャンバのシール装置によれば、板面気流と対向する
方向に逆流気体噴射装置から逆流気体を噴射して該板面
気流を逆流気体の運動エネルギーで抑制することがで
き、逆流気体噴射装置の外側の加熱又は冷却室内に設け
られた空間において、前記逆流気体だけでは回避できな
かった板面気流に対して排気気流を生じせしめてロール
室側に流入しようとする噴射気体を排気することができ
るから、従来,ロール室内と加熱又は冷却室内とで流動
する噴射気体の循環流を大幅に低減し、ロール室内の熱
の収支を抑制することができるため、例えばロール室内
に設ける加熱ヒータの加熱効率又は冷却クータの冷却効
率を向上することができ、これらの必要加熱又は冷却容
量は小さくしながらもハースロールのサーマルクラウン
を抑制してストリップのバックリングを確実に防止しな
がら、省エネルギーを促進して歩留りをも向上すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスジェットチャンバのシール装置を
用いた薄金属板の冷却装置の一実施例を示す概略構成及
び気流の説明図である。
【図2】図1の薄金属板の冷却装置のストリップ幅方向
の縦断面図である。
【図3】本発明のガスジェットチャンバのシール層を配
設した薄金属板の冷却装置を用いた連続焼鈍設備の一実
施例を示す概略構成図である。
【図4】図3の連続焼鈍設備の第1冷却帯において冷却
ガスチャンバ室開口部で生じる冷却ガス流の説明図であ
る。
【図5】図4で行われた冷却ガス流を冷却ガスチャンバ
室全体に広げた概略説明図である。
【図6】本実施例のガスジェットチャンバのシール装置
による冷却ガスの吐出流速とロール室への冷却ガス侵入
流量との相関関係の一例を示す説明図である。
【図7】本実施例のガスジェットチャンバのシール装置
を用いてロール室への冷却ガスの浸入流量を所定値に設
定して、所定のロールセンタ−ロールエッジ温度差を得
るための加熱ヒータの投入エネルギーの相関関係の一例
を示す説明図である。
【図8】図6で得られたロール室への冷却ガス侵入流量
とロールセンタ−ロールエッジ温度差との相関から操業
範囲を達成するために必要な加熱ヒータの負荷率の説明
図である。
【図9】従来のガスジェットチャンバのシール装置を用
いた薄金属板の冷却装置の概略構成を示すストリップ幅
方向の縦断面図である。
【図10】図9の薄金属板の冷却装置における概略構成
及び気流の説明図である。
【符号の説明】
1は予熱帯 2は加熱帯 3は均熱帯 4は浸炭帯 5は第1冷却帯 6は第2冷却帯 7は逆流ガスジェットノズル 8は空間 9はシールロール 10はハースロール 11は冷却ガスチャンバ室 12a,12bは冷却室 13はハースロール室 14はガスジェットチャンバ 15はガスジェットノズル 16は排気口 17は加熱ヒータ 18はシールロール Aはストリップ Bは冷却ガス Cは循環流 Dは板面気流 Eは逆流ガス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送給ロールを介して通板される薄金属板
    の少なくとも一方の表面に気体噴射装置から気体を吹付
    けて該金属板を加熱又は冷却し、前記送給ロールと気体
    噴射装置との夫々をロール室と加熱又は冷却室とに分離
    し、前記薄金属板に吹付けられた気体が、該金属板の表
    面に沿って生じる気流によってロール室内側に流入する
    のを制限することを必要とする薄金属板の加熱又は冷却
    装置にあって、前記金属板の表面に沿って生じる気流と
    対向する方向に逆流気体を噴射する逆流気体噴射装置を
    通板される薄金属板の少なくとも一方の表面に対向して
    設置し、前記気体噴射装置に対して逆流気体噴射装置の
    外側の加熱又は冷却室内に前記噴射気体を逃がすための
    空間を設けたことを特徴とするガスジェットチャンバの
    シール装置。
  2. 【請求項2】 前記空間のロール室側寄りにあって,通
    板される薄金属板の少なくとも一方の表面と対向する位
    置に、シールロールを配設したことを特徴とする請求項
    1に記載のガスジェットチャンバのシール装置。
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