JPH0693182B2 - 出力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ドットマトリックス形式の文字パターン情報
に基づいて、外部より入力されるコード情報に対応する
文字パターン情報を出力する出力装置に関するものであ
る。

［従来技術］ 従来より、ドットの集合で文字や記号を表現するドット
マトリックス形式の文字パターン情報に基づいて、外部
より入力されるコード情報に対応する文字パターン情報
を出力する出力装置があった。

このような従来の出力装置では、第３図（Ａ）に示すよ
うに、例えば、文字パターンを構成するビット数の少な
い文字“・”でも、他のビット数の多い文字"A"と同様
に同一サイズのメモリエリアに格納していたため、余分
な情報（空白情報）も格納されてしまった。

［発明が解決しようとする問題点］ 従って、従来の出力装置では、使用する文字の種類が増
加するほど余分な情報（空白情報）が増加し、メモリ使
用効率が悪く、しかも、余分な情報（空白情報）をも一
律に読み出すのであるから、処理効率も悪いという問題
があった。

本発明は、従来の問題点に鑑みなされたもので、空白情
報が削除された必要最小限の文字パターン情報をメモリ
に格納して、メモリの使用効率と、パターン情報の処理
効率が向上する出力装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明における出力装置は、ドットマトリックス形式の
文字パターン情報に基づいて、外部より入力されるコー
ド情報に対応する文字パターン情報を出力する出力装置
であって、文字パターン情報毎に、それぞれの文字パタ
ーン情報に応じて高さ方向１ドット単位の空白情報が削
除された文字パターン情報と前記文字パターン情報に対
応するアドレス情報と前記文字パターン情報を出力する
位置を示す出力位置情報と前記文字パターン情報の高さ
を示す高さ情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、前記コ
ード情報の入力に応じて、コード情報に対応する前記ア
ドレス情報と前記高さ情報と前記出力位置情報を前記記
憶手段から読み出し、当該読み出された前記アドレス情
報と前記高さ情報に基づいて、前記高さ情報の示す高さ
分の前記文字パターン情報を前記記憶手段から読み出す
読出手段と、前記読出手段で読み出された前記出力位置
情報と前記文字パターン情報に基づいて、前記出力位置
情報の示す位置に前記読み出された文字パターン情報を
出力用記憶手段に出力する制御手段とを有する。

［作用］ 高さ方向１ドット単位の空白情報が削除された文字パタ
ーン情報が、文字パターン情報に対応して記憶されてい
る高さ情報、出力位置情報に基づいて適正に出力され
る。

［実施例］ 以下、添付図面に従って本発明に係る一実施例の出力装
置を詳細に説明する。第１図は一実施例の出力装置の主
要な機能構成を示すブロック図である。図において、１
はROM等に複数の文字パターン情報を記憶させたフォン
トメモリ、２はフォントメモリ１のアクセスに必要な各
種情報を蓄えているフォントテーブル、３はコード情報
の入力に従ってフォントテーブル２をアクセスし、読み
出された情報を使用してフォントメモリ１をアクセスす
る読出手段、４はフォントメモリ１から読み出された文
字パターン情報とフォントテーブル２から読み出された
当該文字パターン情報の使用に係る情報に従って外部装
置に同期のとれた文字パターン情報を出力する制御手段
である。このために制御手段４には外部装置からの同期
信号が入力されている。

上述した構成において、以下にその動作を説明する。

読出手段３はライン５からのコード情報の入力があると
ライン６を介してそのコード情報に基づいた値でフォン
トテーブル２をアクセスする。第２図には１つのコード
情報の入力についてフォントテーブルに格納されている
情報の構造を示してある。

図においてコード情報の入力に基づいて読み出される情
報は、フォントメモリ１の文字パターン情報に対応する
アドレスａを示すアドレス情報101と、読み出されるべ
き文字パターン情報の巾ｂを示す巾情報102と、同じく
その高さｃを示す高さ情報103と、読み出された文字パ
ターン情報が外部装置の同期信号に従って出力される出
力位置ｄを示す出力位置情報104よりなっている。文字
パターン情報の巾ｂを示す巾情報102の内容は、一般に
半幅とか全幅の文字として取り扱われているのと同様
に、文字サイズとの関係から決まる。例えば、フォント
メモリ１の構造がバイト単位でアクセスされるものであ
るなら、横方向に16ビット分を必要とするような文字の
文字パターン情報の巾ｂは２である。文字パターン情報
の高さｃを示す高さ情報103については、当該文字パタ
ーン情報の幅ｂに相当するバイト数が縦に何回分読み出
されるかの数によつて決まる。

第３図（Ａ）及び（Ｂ）にはこれらの関係が示されてい
る。

第３図（Ｂ）において、アドレスａは当該文字パターン
情報に対応するアドレスを指している。巾ｂは横１バイ
ト分の読み出しでよいことを示している。高さｃは巾ｂ
の読み出しが２回必要であることを示している。上述し
た情報101〜103の内容はライン７を介して読出手段３に
送られる。次に読出手段３はライン８を介してアドレス
ａを送り、引きつづき巾ｂと高さｃで決まる回数分のメ
モリアクセスを実行する。このアクセスによつてフォン
トメモリ１から読み出された文字パターン情報はライン
９を介して制御手段４に入力される。第３図（Ａ）には
従来方式によるフォントメモリのデータ構造が示されて
いるが、１のビットパターンが存在しない余白の部分に
も一律に所定の大きさのフォントエリアが確保されてい
るから、無駄の多いものであつたことが確認されよう。
本実施例によれば、フォントメモリ１に関する情報を蓄
えるため、別にフォントテーブル２が付加されている
が、このメモリの大きさはフォント１個について数バイ
ト程度のものであるからメモリ全体としての使用効率の
改善が期待される。尚、この点については後述する。

次に、読み出された文字パターン情報は外部装置の同期
信号に従って出力されなければならない。制御手段４に
はライン11を介して同期信号が入力されている。外部装
置としてCRT表示装置を考えると、一般に文字は行方向
に想定されたベースラインを基準にして表示される。こ
の関係は第４図に示されている。図において、線ｐは表
示画面上に想定されたベースラインであつて、ここに各
文字の下端を合せるようにして表示すると画面が見易
い。図には大文字の“A"と、小文字の“b"と、これらに
相対的な位置関係を保つて表示されるべき点記号“・”
が示されている。画面の列方向の表示間隔は従来と同様
にして全幅の文字か半幅の文字か等の指定によつて決め
られる。従って、点記号“・”の文字パターン情報の縦
２バイト分が読み出されたときには、これが基準線ｐか
ら出力位置ｄだけ離れた位置に表示されなくてはならな
い。この出力位置ｄを保持しているのが第２図の出力位
置情報104である。フォントテーブル２はライン６を介
して読出手段３からのアクセスを受けると、ライン10を
介して出力位置情報104の出力位置ｄを制御手段４に送
る。そして制御手段４からの同期のとれた文字パターン
情報はライン12を介して、例えば高速で繰返しアクセス
可能な外部装置のビデオRAM（出力用記憶手段）に送ら
れる。ビデオRAMへの書き込み順序は、例えばベースラ
インｐの位置に相当するバイトの位置から始められる。
しかし、制御手段４は書込位置の同期を保つためｄ回分
の同期信号を受けとるまでは文字パターン情報を出力し
ない。つまりこの区間ライン12の出力データは０であ
る。ビデオRAMではこのデータに従って先ずベースライ
ンｐに相当するバイト位置の書き込みを終え、同期信号
を出力する。制御手段４ではこの同期信号により保持し
ている値ｄを１カウントダウンする。このようにして、
制御手段４の保持している値がやがて０になると文字パ
ターン情報のバイトを出力する。文字パターン情報は高
さｃに相当する回数だけ出力される。引きつづき、ビデ
オRAMからは表示エリアに必要なだけの同期信号が送ら
れるがこの区間制御手段４は再び０のデータを出力し
て、フォントメモリ１からライン９を介して次の文字パ
ターン情報が送られてくるのを待つ。また、第４図の大
文字“A"や小文字“b"の表示についてその出力位置ｄの
値は共に０である。

このようにして本実施例の出力装置に使用されているフ
ォントメモリ１は有効パターンの部分（空白情報が削除
された必要最小限の文字パターン情報）だけを効率良く
記憶している。

そして出力手段３はコード入力されたときに必要最小限
の文字パターン情報を読み出せば良い。

従って、このような読出手段３の機能をマイクロプロセ
ッサに実行させる場合は、従来のようにパターンの余白
の部分（空白情報）まで読み出す必要がないから、その
分の時間を他の処理のために使用できる。

また、制御手段４は、外部装置と同期してフォントメモ
リ１に記憶されていない余白の部分（空白情報）を再現
した形の文字パターン情報を出力する。

従って、外部装置はこの文字パターン情報出力に対して
何ら特別な処理を施す必要がない。

しかしながら、制御手段４は外部装置の所定の制御方法
に合せて文字パターン情報の出力を行なうものであるか
ら、この部分は外部装置との関係において自由に構成さ
れるべきものである。

従って、本発明の目的は、ライン９に出力される有効な
イメージからなる文字パターン情報と、ライン10に出力
される出力位置ｄの出力情報104を外部装置に与えるだ
けで十分に達成されるものである。

尚、上述した実施例では文字パターン情報の高さ方向に
ついて不要な余白の部分（空白情報）をフォントメモリ
１に記憶させない方法について述べが、文字パターン情
報の幅方向についても同様にして、不要な余白の部分
（空白情報）をフォントメモリ１に記憶させない方法で
扱えることは明らかである。

［効果］ 以上述べた如く本発明によれば、フォントメモリの使用
効率が格段に改善される。本発明者は、例えば30×50ド
ットの文字パターン190文字についてメモリの改善され
る度合を調べた所、約40％のメモリが節約される結果を
得た。

また本発明によれば、フォントメモリの平均読出回数が
減少するからそれだけパターン出力に係る平均処理時間
も改善される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の出力装置の主要な機能
構成を示すブロック図、 第２図はフォントテーブルのデータの構造を示す図、 第３図（Ａ）及び（Ｂ）はフォントメモリに関する情報
として文字パターン情報に対応するアドレスと、文字パ
ターン情報の巾と高さの関係を説明する図、 第４図は外部装置に文字が表示される一例を示す図であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ドットマトリックス形式の文字パターン情
   報に基づいて、外部より入力されるコード情報に対応す
   る文字パターン情報を出力する出力装置であって、 文字パターン情報毎に、それぞれの文字パターン情報に
   応じて高さ方向１ドット単位の空白情報が削除された文
   字パターン情報と前記文字パターン情報に対応するアド
   レス情報と前記文字パターン情報を出力する位置を示す
   出力位置情報と前記文字パターン情報の高さを示す高さ
   情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記コード情報の入力に応じて、コード情報に対応する
   前記アドレス情報と前記高さ情報と前記出力位置情報を
   前記記憶手段から読み出し、当該読み出された前記アド
   レス情報と前記高さ情報に基づいて、前記高さ情報の示
   す高さ分の前記文字パターン情報を前記記憶手段から読
   み出す読出手段と、 前記読出手段で読み出された前記出力位置情報と前記文
   字パターン情報に基づいて、前記出力位置情報の示す位
   置に前記読み出された文字パターン情報を出力用記憶手
   段に出力する制御手段とを有することを特徴とする出力
   装置。