JPH0692577B2 - 融氷雪剤 - Google Patents
融氷雪剤Info
- Publication number
- JPH0692577B2 JPH0692577B2 JP61003480A JP348086A JPH0692577B2 JP H0692577 B2 JPH0692577 B2 JP H0692577B2 JP 61003480 A JP61003480 A JP 61003480A JP 348086 A JP348086 A JP 348086A JP H0692577 B2 JPH0692577 B2 JP H0692577B2
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- JP
- Japan
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- snow
- water
- soluble inorganic
- melting
- inorganic salt
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、塩化アンモニウムを含む水溶性無機塩よりな
る、特に散布後の路面（散布面）のすべり抵抗性を改良
した融氷雪剤に関する。
る、特に散布後の路面（散布面）のすべり抵抗性を改良
した融氷雪剤に関する。
（従来技術およびその問題点） 従来、道路や空港等の融氷雪や氷結（凍結）防止のため
に例えば塩化カルシウム，塩化ナトリウム，塩化マグネ
シウム等の水溶性無機塩よりなる融氷雪剤が使用されて
いる。
に例えば塩化カルシウム，塩化ナトリウム，塩化マグネ
シウム等の水溶性無機塩よりなる融氷雪剤が使用されて
いる。
しかしながら、これら水溶性無機塩は、水より粘度が高
い為、特に不適切な散布（散布過多）により路面のすべ
り抵抗が減少して、通常の降雨時よりスリップし易くな
る。
い為、特に不適切な散布（散布過多）により路面のすべ
り抵抗が減少して、通常の降雨時よりスリップし易くな
る。
（問題を解決するための手段） 本発明者等は上記問題に鑑み、潮解性を有する水溶性無
機塩の有する優れた融氷雪性能を損うことなく、すべり
抵抗性に優れ、安価な融氷雪剤について鋭意検討した。
その結果、以外にも潮解性を有する水溶性無機塩に特定
の割合で塩化アンモニウムを併用することにより、融氷
雪剤の濃縮に起因する前記問題が解決され、所期の目的
が達成されることを見い出し、本発明を提案するに至っ
た。即ち、本発明は、潮解性を有する水溶性無機塩（以
下、単に「水溶性無機塩ともいう」）及び塩化アンモニ
ウムを主成分とし、該水溶性無機塩と塩化アンモニウム
との重量比が4:1〜1:1である融氷雪剤である。
機塩の有する優れた融氷雪性能を損うことなく、すべり
抵抗性に優れ、安価な融氷雪剤について鋭意検討した。
その結果、以外にも潮解性を有する水溶性無機塩に特定
の割合で塩化アンモニウムを併用することにより、融氷
雪剤の濃縮に起因する前記問題が解決され、所期の目的
が達成されることを見い出し、本発明を提案するに至っ
た。即ち、本発明は、潮解性を有する水溶性無機塩（以
下、単に「水溶性無機塩ともいう」）及び塩化アンモニ
ウムを主成分とし、該水溶性無機塩と塩化アンモニウム
との重量比が4:1〜1:1である融氷雪剤である。
本発明は塩化アンモニウムと潮解性を有する水溶性無機
塩よりなる組成物として用いることが特徴で、このよう
な組成物の融氷雪剤は、融氷雪時における粘度が該水溶
性無機塩だけの状態に比べて低く、路面のすべり抵抗が
増すため、スリップし難く、且つ塩化アンモニウムも融
氷雪性能を有する。そのため、潮解性を有する水溶性無
機塩の有する優れた融氷雪性能を損うことがない。むし
ろ、融氷雪剤の主たる目的は、氷雪と路面との固着部分
に浸透し、該部分の剥離性を向上させる事から鑑みる
と、本発明の融氷雪剤は融氷雪に速効性を発揮する前記
水溶性無機塩が路面に到達した後、遅効性の塩化アンモ
ニウムが路面上で徐々に融氷雪性を発揮するため、上記
目的はより効果的に達成されると考えられる。
塩よりなる組成物として用いることが特徴で、このよう
な組成物の融氷雪剤は、融氷雪時における粘度が該水溶
性無機塩だけの状態に比べて低く、路面のすべり抵抗が
増すため、スリップし難く、且つ塩化アンモニウムも融
氷雪性能を有する。そのため、潮解性を有する水溶性無
機塩の有する優れた融氷雪性能を損うことがない。むし
ろ、融氷雪剤の主たる目的は、氷雪と路面との固着部分
に浸透し、該部分の剥離性を向上させる事から鑑みる
と、本発明の融氷雪剤は融氷雪に速効性を発揮する前記
水溶性無機塩が路面に到達した後、遅効性の塩化アンモ
ニウムが路面上で徐々に融氷雪性を発揮するため、上記
目的はより効果的に達成されると考えられる。
本発明の潮解性を有する水溶性無機塩としては、例え
ば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が挙げられ
る。これらの水溶性無機塩は、前記した濃縮により粘度
が上昇するという問題を有するが、凝固点が低く融氷雪
性能に優れているという特性を有する。
ば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が挙げられ
る。これらの水溶性無機塩は、前記した濃縮により粘度
が上昇するという問題を有するが、凝固点が低く融氷雪
性能に優れているという特性を有する。
本発明において、該水溶性無機塩と塩化アンモニウムと
は、その重量比（水溶性無機塩／塩化アンモニウム）が
4:1〜1:1の範囲となるように使用することが、塩化アン
モニウムのによる粘度の上昇の防止効果を発揮し、且つ
該水溶性無機塩による融氷雪性能を維持するために重要
である。
は、その重量比（水溶性無機塩／塩化アンモニウム）が
4:1〜1:1の範囲となるように使用することが、塩化アン
モニウムのによる粘度の上昇の防止効果を発揮し、且つ
該水溶性無機塩による融氷雪性能を維持するために重要
である。
本発明に用いる塩化アンモニウムおよび上記した水溶性
無機塩は、結晶状，粒状，フレーク状等の固体のまま、
あるいは水溶液のいずれでもよい。また、これらを混合
して融氷雪剤とする方法は、使用目的に応じて、固体混
合物あるいは水溶液の混合物としてのいずれの態様でも
よく、更にこれらの混合物に必要に応じて防錆剤や着色
剤等を添加することもできる。
無機塩は、結晶状，粒状，フレーク状等の固体のまま、
あるいは水溶液のいずれでもよい。また、これらを混合
して融氷雪剤とする方法は、使用目的に応じて、固体混
合物あるいは水溶液の混合物としてのいずれの態様でも
よく、更にこれらの混合物に必要に応じて防錆剤や着色
剤等を添加することもできる。
本発明における塩化アンモニウムまたは水溶性無機塩の
濃度は、使用目的に応じて適宜選定される。一般には融
氷雪時における水溶性無機塩の濃度は５〜40重量％であ
り、本発明の融氷雪剤はこのような状態下でのすべり抵
抗性を改良することが好ましく、このため塩化アンモニ
ウムの濃度は３〜25重量％が一般的である。
濃度は、使用目的に応じて適宜選定される。一般には融
氷雪時における水溶性無機塩の濃度は５〜40重量％であ
り、本発明の融氷雪剤はこのような状態下でのすべり抵
抗性を改良することが好ましく、このため塩化アンモニ
ウムの濃度は３〜25重量％が一般的である。
（効果） 上記の説明の如く、本発明の融氷雪剤は、融氷雪剤本来
の優れた融氷雪性能を損うことなく、散布面のすべり抵
抗性を改良でき、しかも安価であるため、特に冬期にお
ける道路，空港，岩壁，駅構内等の融氷雪や氷（凍）結
防止のために好適である。
の優れた融氷雪性能を損うことなく、散布面のすべり抵
抗性を改良でき、しかも安価であるため、特に冬期にお
ける道路，空港，岩壁，駅構内等の融氷雪や氷（凍）結
防止のために好適である。
（実施例） 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発
明は以下の実施例に特に限定されるものではない。
明は以下の実施例に特に限定されるものではない。
尚、以下の実施例における融氷量は、−５℃の温度下
で、厚み10mmの氷に融氷雪剤1g存在させた状態におい
て、４時間後の液状化部分の重量を測定したものを示し
た。また、粘度は０℃における値を示した。
で、厚み10mmの氷に融氷雪剤1g存在させた状態におい
て、４時間後の液状化部分の重量を測定したものを示し
た。また、粘度は０℃における値を示した。
実施例１ 第１表に示す濃度の塩化カルシウムと塩化アンモニウム
よりなる溶液の粘度および融氷量を測定した結果を第１
表に示した。
よりなる溶液の粘度および融氷量を測定した結果を第１
表に示した。
実施例２ 塩化マグネシウム14.3重量％と塩化マグネシウム10.7重
量％よりなる合計濃度25.0重量％の組成の融氷雪剤を調
製した。この溶液の粘度は、25重量％という高濃度にも
かかわらず、2.8cpであった。
量％よりなる合計濃度25.0重量％の組成の融氷雪剤を調
製した。この溶液の粘度は、25重量％という高濃度にも
かかわらず、2.8cpであった。
尚、同濃度の塩化マグネシウム溶液の粘度は8.9cpであ
った。
った。
また、上記組成の本発明の融氷雪剤は、同濃度の塩化マ
グネシウム溶液とほぼ同等の融氷雪能力を示した。
グネシウム溶液とほぼ同等の融氷雪能力を示した。
また、比較のため、上記塩化アンモニウムに代えて塩化
ナトリウムを使用して融氷雪剤を構成した結果、溶液の
粘度は、3.8cpと極めて高いものであった。
ナトリウムを使用して融氷雪剤を構成した結果、溶液の
粘度は、3.8cpと極めて高いものであった。
Claims (1)
- 【請求項１】潮解性を有する水溶性無機塩及び塩化アン
モニウムを主成分とし、該水溶性無機塩と塩化アンモニ
ウムとの重量比が4:1〜1:1である融氷雪剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61003480A JPH0692577B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 融氷雪剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61003480A JPH0692577B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 融氷雪剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62161879A JPS62161879A (ja) | 1987-07-17 |
| JPH0692577B2 true JPH0692577B2 (ja) | 1994-11-16 |
Family
ID=11558500
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61003480A Expired - Fee Related JPH0692577B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 融氷雪剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0692577B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03174484A (ja) * | 1989-12-04 | 1991-07-29 | Suzuka Toryo Kk | 氷等用の融解剤 |
| JP7048333B2 (ja) * | 2018-01-25 | 2022-04-05 | 公益財団法人 塩事業センター | 製塩用母液の管理方法および塩の製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60195178A (ja) * | 1984-03-16 | 1985-10-03 | Yoshinari Masuyama | 凍結防止及び防塵剤 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP61003480A patent/JPH0692577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62161879A (ja) | 1987-07-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |