JPH0692001A - インキリボン - Google Patents

インキリボン

Info

Publication number
JPH0692001A
JPH0692001A JP26551292A JP26551292A JPH0692001A JP H0692001 A JPH0692001 A JP H0692001A JP 26551292 A JP26551292 A JP 26551292A JP 26551292 A JP26551292 A JP 26551292A JP H0692001 A JPH0692001 A JP H0692001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribbon
ink
base cloth
thickness
dot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26551292A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Terayama
哲夫 寺山
Minoru Shirohige
稔 白髭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Powdered Metals Co Ltd filed Critical Hitachi Powdered Metals Co Ltd
Priority to JP26551292A priority Critical patent/JPH0692001A/ja
Publication of JPH0692001A publication Critical patent/JPH0692001A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドットインパクトプリンターのドットワイヤ
のインパクト力が小さくても良好な印字品質が得られ、
かつ耐久性があるインキリボンを製造することを目的と
する。 【構成】 基布にインキを含浸させたドットインパクト
プリンター用インキリボンにおいて、前記基布は25か
ら35デニールの糸からなる織物であり、かつ厚さが8
2〜100μmであることを特徴とする。前記基布の糸
が30デニールの場合には縦横合計本数が1平方インチ
当たり300〜330本である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドットインパクトプ
リンター(以下単に「ドットプリンター」という)用の
インキリボンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドットプリンター用のインキリボンは、
通常6,6-ナイロン等の織物基布にインキを含浸させた
ものである。リボン用の基布としては、34本のフィラ
メント(F)からなる40デニール(d)の糸を、1イ
ンチ当たり縦170本、横117本で平織りされた一般
布、または1インチ当たり縦212本、横124本で平
織りされた高密布などが通常使用されている。これらの
基布の厚さは、定圧マイクロメータで測定すると、一般
布は約110μmであり、高密布は約125μmであ
る。また、基布に含浸されている通常のインキは、合成
油、オレイン酸等の分散媒および溶媒約75〜80重量
%に、ソルベントブラックのような染料、および黒鉛や
カーボンブラックのような顔料を添加したものである。
【0003】これらのインキリボンは、低インパクトで
低騒音のプリンター用としては、一般布のリボンが用い
られることがある。その場合、基布の耐久性に不安があ
るために主として9ピンプリンタに使用されている。ま
た、一般の24ピンプリンタ用としては殆ど高密布リボ
ンが使用されている。一方、多部複写紙を用いてプリン
トする場合、下層の用紙の複写性を考慮すると、プリン
ターヘッドのドットワイヤには約5mJ/dotの運動エネ
ルギーが必要であるとされており、また印字騒音レベル
は50〜55dB程度となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のインキリボンを
用いて多部複写紙に印字を行なう場合、ドットワイヤに
要する運動エネルギーが大きく、印字騒音が高いという
問題点があった。この発明は、ドットワイヤのインパク
ト力が小さくても良好な印字品質が得られ、かつ耐久性
があるインキリボンを得ることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の基布にインキ
を含浸させたドットプリンター用インキリボンにおいて
は、25から35デニールの糸からなる織物で、かつ厚
さが82〜100μmである基布を使用することを特徴
とするものである。また、通常入手し易い30デニール
の糸からなる織物を使用する場合には、糸の縦横合計本
数が1平方インチ当たり300〜330本にして織成し
たものが好ましい。
【0006】上記の基布としては6,6-ナイロン製の織
物が好適である。市販の6,6-ナイロン製織物には、4
0d/34F、または30d/26Fの糸を例えば平織
りしたものがあるが、この発明に係る基布は後者のも
の、あるいはそれに近い性状のものである。インキは通
常の染料インキでも、黒鉛やカーボンブラックを含む染
顔料インキでもよい。但し、黒鉛を含むものはドットワ
イヤの摩耗を少なくする効果はあるが、印字の黒濃度が
低下するので必要最小限の量にする。また、カーボンブ
ラックを含むインキは、印字の黒濃度は高いが、カーボ
ンブラックの含有量が5重量%を超えるとドットワイヤ
および基布の摩耗を早めるので、5重量%以下にするこ
とが好ましい。
【0007】
【作用】リボンの基布に必要とされる特性は、インキを
良好に保持し、ヘッドのドットワイヤで敲かれたときに
インキを用紙に適度に転写すると共に、ドットワイヤの
インパクト力をできるだけ減衰させずに用紙へ伝え、し
かも反復印字に対する耐久性があり、またリボン走行中
に折れ曲がることのない剛性がある(腰が強い)ことな
どが挙げられる。一般的に、薄い基布のリボンはインパ
クト力の減衰が少ないから、ヘッドに必要なエネルギー
を小さくでき、また印字騒音を低くすることができる
が、リボンの腰が弱くなる。反対に、厚いリボンは腰が
強い代わりに、ドットワイヤのインパクト力を大きくし
なければならず、それに伴い騒音が高くなり、また厚い
けれども耐久性は悪い。
【0008】従来の40dの糸で作られたインキリボン
用の基布は厚さが大で、高い印字圧力を必要とする。そ
れに比べ30dの糸で作られた基布は厚さが小で、低い
インパクト力でも高い印字濃度を得ることができる。そ
の場合、基布の1平方インチ当たりの糸の縦横合計本数
が300本よりも少ないと、リボンの腰が弱くなり過ぎ
てリボン走行中に折れ曲がり易いので好ましくない。基
布の1平方インチ当たりの糸の縦横合計本数が増加する
と、リボンの厚さおよび単位面積当たりの重量はほぼ比
例して増加する。所定の印字濃度を得るためには、リボ
ンの厚さに比例して高いインパクト力が必要となり、1
平方インチ当たりの糸の縦横合計本数が330本より多
い場合は従来の基布の場合とほぼ近い結果になる。従っ
て、基布の1平方インチ当たりの糸の縦横合計本数は、
30dの糸の場合には300〜330本とすることが好
ましい。なお、糸が30dの基布の1平方インチ当たり
の糸の縦横合計本数と基布の厚さの関係は、約300本
のときは82μmであり、330本のときは100μm
である。
【0009】一方、基布の糸が比較的細くて薄いリボン
は、太くて厚いリボンに比べて印字による耐久性が悪く
なる。従って、リボンに含浸するインキ中にカーボンブ
ラックを含有させる場合は5重量%以下が好ましい。5
重量%より多いと印字の繰返しによりリボンが波打った
状態になって基布が損傷され、走行異状を起こし易くな
るので好ましくない。上記のような特定の仕様のインキ
リボン用基布を用いることにより、少ないインパクト力
で良好な印字品質が得られ、また耐久性も良好なものに
なる。
【0010】
【実施例】以下に従来例と比較して実施例により本発明
を説明する。 [実施例1]6,6-ナイロンで40d/34Fの糸で平
織りされた従来の基布と、6,6-ナイロンで30d/2
6Fの糸で平織りされた基布とを準備した。各基布は表
1に示すように1インチ当たりの縦横の糸本数が異な
り、前者は2種類、後者は5種類である。また、定圧マ
イクロメータで測定した基布の厚さ および1m2当たり
の重さを表1に示す。各基布に従来と同様の染料インキ
を所定量含浸させ、長さ8mのリボンの両端を接合して
エンドレスとし、カートリッジに収納して試料とした。
なお、インキの組成は重量比で5%のソルベントブラッ
ク3(黒色染顔料インキの商品名、オイルブラックHB
B、オリエント化学(株)製)、15%のソルベントブラ
ック7(黒色染料インキの商品名、オイルブラックB
Y、オリエント化学(株)製)、40%のオレイン酸およ
び40%のα−オレフィン合成油からなるものである。
【0011】次に、各試料をドットプリンタにセット
し、ドットワイヤの運動エネルギーを5mJ/dot に調
整して4部複写紙を用いて連続印字を行なった。各試料
毎に、リボンの走行性、印字の鮮明度、複写紙の2枚目
から4枚目の感圧濃度を調べた。なお感圧濃度はシアン
色をマクベス濃度計RD914型(商品名、マクベス社
製)で測定した。また、試料番号2で印字したときの4
枚目の感圧濃度と同等の濃度が得られるドットワイヤの
エネルギー(mJ/dot)を各試料毎に調べた。表1にこ
れらの試験結果を示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1に示す結果の主な項目について図1か
ら図5に示す。図中のデータを示す白丸および黒丸に付
した数字は試料番号である。図1は1平方インチ当たり
の糸の本数と基布の厚さとの関係を示すグラフである。
40dの基布は厚さが110μm以上あるのに対し、3
0dの基布はそれよりも薄いことが判る。また、糸の本
数が増えると厚さが増加しており、糸の本数と厚さには
相関関係がある。
【0014】図2は糸の本数と4部複写紙の3枚目の感
圧印字濃度との関係を示したグラフである。40dのも
のは濃度が低レベルにあり、糸の本数が増加しても濃度
はあまり変化しない。30dのものは全て前者よりも濃
度が高いレベルにある。糸の本数が増加すると濃度が低
くなる傾向を示しており、糸の本数が335本程度で4
0dのリボンの値に近付いているので、糸の本数は33
0本以下が好ましいことが判る。一方、糸の本数が少な
いと濃度は高くなるが、試料番号3は表1に示すように
リボンの折れが発生し耐久性が悪いので、糸の本数は約
300本以上が好ましいことが判る。
【0015】図3は、図2の糸の本数の代わりにリボン
の厚さと3枚目の感圧印字濃度との関係を示すグラフで
ある。同図から、感圧印字濃度はリボンの厚さと逆相関
の関係にあることが判る。
【0016】図4は、糸の本数とドットワイヤの必要エ
ネルギーとの関係を示したグラフである。40dのもの
は必要エネルギーが高レベルにあり、糸の本数が増加し
てもあまり変化しない。30dのものは前者より必要エ
ネルギーが低レベルにある。糸の本数が増加すると必要
エネルギーが高くなる傾向を示しており、40dのリボ
ンの値に近付いている。従って、糸の本数は330本以
下が好ましいということが判る。一方、糸の本数が少な
いと必要エネルギーは低いが、前記と同様にリボンの折
れを考慮すると、糸の本数は約300本以上が好適であ
る。
【0017】図5は、図4の糸の本数の代わりにリボン
の厚さとドットワイヤの必要エネルギーとの関係を示す
グラフである。必要エネルギーはリボンの厚さと正相関
の関係があることが解る。
【0018】以上の結果を総合的に考慮し、本発明の目
的を好適に達成し得る範囲を図6に示す。すなわち、一
点鎖線で囲んだ長方形の内部が本発明の要件を充足する
部分である。本発明のインキリボンの基布は、25dか
ら35dの糸を使用して、厚さ82から100μmに織
成することが必要である。例えば、比較的入手し易い3
0dの糸を使用する場合には、1平方インチ当たりの縦
横合計本数を300〜330本として82〜100μm
の厚さにする。また二点鎖線で補間して示すように、そ
れよりも少し太い糸、例えば35dの糸を使用する場合
には、基布の厚さが前記の長方形の範囲に入るように糸
の縦横合計本数を定めればよい。
【0019】[実施例2]試料番号5で使用した厚さ9
0μmの基布に、表2に示す組成のカーボンブラックの
含有量が異なる4種類のインキをそれぞれ含浸した。表
中のインキ組成は重量%である。
【0020】
【表2】
【0021】次に、各試料毎に実施例1と同様に300
万字印字して、基布の損傷状態およびリボンの走行異状
の有無を観察した。その結果は、カーボンブラックの含
有量が5%までは、実施例1の結果と同等であったが、
カーボンブラックの含有量が10%では走行異状はない
ものの、リボンの折れが見られ、リボンの波打ち現象が
発生した。また、カーボンブラックの含有量が15%に
なると、300万字に達する前に基布の損傷が発生し、
リボンの走行異状が認められた。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のインキ
リボンは、基布を構成する糸の仕様と織物の糸の密度を
特定し、基布厚さを最適にしたものであり、従来よりも
小さい印字力で良好な印字を行なうことができると共
に、印字中のヘッドの騒音を低くすることができ、しか
もリボン寿命が長くなるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インキリボンの基布の1平方インチ当たりの糸
の本数と基布の厚さとの関係を示すグラフである。
【図2】基布の糸の本数と4部複写紙の3枚目の感圧印
字濃度との関係を示すグラフである。
【図3】基布の厚さと3枚目の感圧印字濃度との関係を
示すグラフである。
【図4】基布の糸の本数とドットワイヤの必要エネルギ
ーの関係を示すグラフである。
【図5】基布の厚さとドットワイヤの必要エネルギーと
の関係を示すグラフである。
【図6】インキリボンの基布について本発明の好適範囲
を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布にインキを含浸させたドットインパ
    クトプリンター用インキリボンにおいて、前記基布は2
    5〜35デニールの糸からなる織物であり、かつ厚さが
    82〜100μmであることを特徴とするインキリボ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記基布は、30デニールの糸を、1平
    方インチ当たり縦横合計本数300〜330本を使用し
    て、厚さ82〜100μmに織成したものであることを
    特徴とする請求項1に記載のドットインパクトプリンタ
    ー用インキリボン。
JP26551292A 1992-09-08 1992-09-08 インキリボン Pending JPH0692001A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26551292A JPH0692001A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 インキリボン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26551292A JPH0692001A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 インキリボン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0692001A true JPH0692001A (ja) 1994-04-05

Family

ID=17418194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26551292A Pending JPH0692001A (ja) 1992-09-08 1992-09-08 インキリボン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0692001A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10286432B2 (en) 2013-12-23 2019-05-14 Posco Continuous casting and rolling apparatus and method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10286432B2 (en) 2013-12-23 2019-05-14 Posco Continuous casting and rolling apparatus and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0692001A (ja) インキリボン
EP0676297B1 (en) Ink ribbon fabric foundation
JP2968480B2 (ja) インクリボン
US6080484A (en) Heat sensitive stencil sheet
JPH0712005Y2 (ja) インクリボン
JP3544762B2 (ja) インクリボン用基布
JP3772556B2 (ja) 感熱孔版原紙用薄葉紙及び感熱孔版原紙
US2054264A (en) Ribbon for typewriters and other machines
JPH01133772A (ja) インパクトプリンタ用インクリボン
JPH0717499Y2 (ja) ドットインパクトプリンター用インクリボン
JP3748276B2 (ja) 電子写真用転写紙及びインクジェット記録用紙として兼用可能な非塗工上質タイプの記録用紙及びその製造方法
RU2005628C1 (ru) Красящая лента для печатающих устройств
JPH0671989A (ja) インクリボン
JPH0319882A (ja) インクリボン
JPH10183445A (ja) インクリボン用基布
SU1676830A1 (ru) Крас ща лента дл печатающих механизмов литерного типа
JPH08332763A (ja) インクリボン用基布
JPH082073A (ja) インクリボン用基布の製造方法
JP3521638B2 (ja) インクリボン用基布およびインクリボン
JP4280651B2 (ja) 感熱孔版原紙用薄葉紙
US5534334A (en) Base fabric for ink ribbons
JPH04211978A (ja) インクリボン用基布
JP2631914B2 (ja) 改良された感熱孔版原紙用薄葉紙
JP2002293054A (ja) 感熱孔版原紙用薄葉紙およびその製造方法
JP3000751B2 (ja) インクリボン用基布