JPH068913Y2 - トロリ線用セパレータ - Google Patents

トロリ線用セパレータ

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JPH068913Y2
JPH068913Y2 JP1988115594U JP11559488U JPH068913Y2 JP H068913 Y2 JPH068913 Y2 JP H068913Y2 JP 1988115594 U JP1988115594 U JP 1988115594U JP 11559488 U JP11559488 U JP 11559488U JP H068913 Y2 JPH068913 Y2 JP H068913Y2
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JP
Japan
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separator
slit
hanger
axial direction
trolley
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JP1988115594U
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JPH0238233U (ja
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正彦 小林
孜 河村
三四郎 入谷
龍興 坂上
晃久 青山
幹生 橋本
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Central Japan Railway Co
Original Assignee
Central Japan Railway Co
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鉄道の軌道の上方に張設された2本のちょう
架線にちょう下支持された2本のトロリ線間を所定距離
に保持するためのセパレータに関する。
[従来の技術] 従来の、この種のトロリ線用セパレータとしては、例え
ば第8図及び第9図に示すようなものがある。
このものは、第8図に示すように、四角形の棒状をなす
セパレータ本体1の両端部に、スリット2とボルト3と
割ピン4とからなる係合部5を夫々設けたものである。
スリット2はセパレータ本体1の端面6から軸方向の中
途部まで延びていて、そのスリット2の中途部には、セ
パレータ本体1を前後に貫通する孔が連通している。そ
して、孔にはボルト3が挿通されていて、そのボルト3
の抜けを割ピン4によって防止している。
かかる構造を有するセパレータは、第9図に示すような
状態で使用されている。即ち、7はちょう架線、8はち
ょう架線用保護カバー、9はハンガイヤー、10はトロ
リ線、11は、ハンガイヤー9のハンガである。平行に
張設された2本のトロリ線10は夫々ハンガイヤー9を
介して2本のちょう架線7に個別にちょう下支持されて
いて、各ハンガ11はセパレータ本体1の両端に設けた
係合部5のスリット2を貫通しており、そのハンガ11
の軸方向外側への抜けをボルト3で防止している。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、かかる従来のトロリ線用セパレータにあ
っては、架設時には、まず、両端のスリット2にハンガ
11を夫々挿入して2本のハンガイヤー9間にセパレー
タ本体1を掛け渡し、次に、ボルト3をセパレータ本体
1の孔に挿通してナット締めすることにより各ハンガ1
1の抜けを防止し、しかる後、ボルト3の通孔に割ピン
4を通して先端を割り広げることによりナットの抜けを
防止していた。そのため、架設時の作業工数が多く必要
とされ、特に当該セパレータの架設は実際にトロリ線が
張設された高所における作業であることから、作業が繁
雑であって作業効率が悪いという課題があった。
また、セパレータ本体1と2個のボルト3と2個の割ピ
ン4とを必要とすることから、部品点数が多くてコスト
アップを招くという課題もあった。
本考案は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであ
り、セパレータ本体のみで2本のトロリ線間を所定距離
に保持できるようにすることにより、上記課題を解決す
ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案におけるトロリ線用
セパレータは、第1のちょう架線にちょう下された第1
のハンガイヤーと第2のちょう架線にちょう下された第
2のハンガイヤーとの間に架設され、各ハンガイヤーに
挟持された第1のトロリ線及び第2のトロリ線間を所定
距離に保持するトロリ線用セパレータにおいて、棒状を
なすセパレータ本体の軸方向の両端部に、軸方向の中途
部まで延びるスリットと、前記中途部にて前記スリット
と交差する方向に貫通して一部を当該スリットに連通さ
せて軸方向に延びる貫通孔と、前記連通部に形成された
四隅の連結片のうち一方の対角線方向に対向する2片を
切欠いて形成した横溝とからなる係合部を前記軸方向に
対称に設けたことを特徴としている。
[作用] 本セパレータの架設は、まず、セパレータ本体の両端に
設けた各係合部のスリットに、トロリ線を夫々挟持した
各ハンガイヤーのハンガを挿入し、次に、セパレータ本
体を90度回転することにより横溝を介して貫通孔に各
ハンガを挿入する。この貫通孔はセパレータ本体の軸方
向中途部に穿設されていて、その両端が閉じられている
ため、ハンガが軸方向の移動によって当該貫通孔から脱
離することがなく、係合部におけるハンガの係合状態を
確保することができ、従って、2本のトロリ線を常に所
定間隔に保持することができる。
[実施例] 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図乃至第7図は、本考案の一実施例を示す図であ
る。
まず、構成を説明すると、図中12はセパレータ本体で
あり、このセパレータ本体12は横断面形状が四角形の
棒状をなしていて、その軸方向Aの長さは、2本の平行
に張設されるトロリ線13,13間を所定距離に保持す
るための所定長さに設定している。かかるセパレータ本
体12の両端部には、軸方向に左右対称をなす係合部1
4,14を夫々形成している。
係合部14はスリット15と貫通孔16と横溝17とか
らなり、スリット15は一端が端面18に開口して他端
が軸方向Aの中途部まで延びている。貫通孔16は、上
記中途部であるスリット15の内側において当該スリッ
ト15と直角に交差する方向に貫通して一部を連通させ
た状態で軸方向に延びており、これによりスリット15
と連通する部分の四隅には、軸方向に延びる4本の連結
片18,19,20,21を形成している。
上記4本の連結片18〜21のうち、一方の対角線方向
に対向する2本の連結片18,20には、幅方向に延び
てこれを切欠く横溝17を形成し、これにより連通部に
おいてスリット15に挿入された軸部材を90度回転変
移が可能としている。
なお、上記セパレータ本体12の材質としては、一般的
には絶縁性を有する合成樹脂材が好適ではあるが、その
他にも、例えば木材,セラミックス等のような各種の材
質のものを適用することができる。
次に、作用について説明する。
第7図は、本実施例に係るセパレータの使用状態を示す
図である、同図において、23は、ハンガ24の下端に
設けたイヤー片25でトロリ線13を挟持したハンガイ
ヤーであり、ハンガ24の上端に設けた吊輪26にちょ
う架線27を挿通し、これにより複数本のハンガイヤー
23を介して2本のちょう架線27で2本のトロリ線1
3を個別にちょう下支持している。
本実施例に係るセパレータの架設は、次のようにして行
うことができる。
まず、平行に張設された2本のちょう架線27にちょう
下された対向する2本のハンガイヤー23の各ハンガ2
4を、セパレータ本体12の両端に設けた係合部14の
スリット15に夫々挿入し、貫通孔16との間に設定さ
れた4本の連結片18〜21のうち、一方の対角線方向
に対向する2本の連結片18,20に設けた横溝17に
当該ハンガ24を臨ませる。
次に、セパレータ本体12を90度回転させることによ
りハンガ24を、横溝17を介して貫通孔16に挿入す
る。これにより、本セパレータの架設が完了する。
この場合、貫通孔16はセパレータ本体12の中途部に
穿設されていてその両端が閉じられているため、ハンガ
24は貫通孔16の長さ内においてのみ軸方向へ移動
し、それ以上の距離を移動することができない。さら
に、横溝17は一方の対角線方向に設定されていて、他
方の対角線方向に対向する2本の連結片19,21によ
ってハンガ24のセパレータ本体12幅方向への移動が
制限されるため、当該ハンガ24が貫通孔16から抜け
出すことがない。
これにより、各係合部14におけるハンガ24の係合状
態が確保されるため、対向設置された2本のハンガイヤ
ー23間の間隔が所定距離に保持される。従って、複数
本のハンガイヤー23でちょう下支持された2本のトロ
リ線13間の間隔を、予め設定された係合部14間の所
定距離に保持することができる。そのため、2本のトロ
リ線13同士が接触するのを防止することができると共
に、両トロリ線13が近づき過ぎて当該トロリ線13内
を流れる電流による電磁作用の影響が生じるのを防止す
ることができる。
なお、上記実施例では、セパレータ本体12の横断面形
状を四角形とした例について説明したが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、例えば六角形,八角形,楕
円形等のように、振動等によっては当該セパレータ本体
12が回転変位し難い形状であればよい。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、スリットと
貫通孔と横溝とからなる係合部をセパレータ本体の両端
に設ける構造としたため、セパレータ本体のみでトロリ
線用セパレータを構成することができる。従って、従来
のように多数の構成部品を必要とすることがなく、しか
も、セパレータ本体の構造自体が簡単であって容易に製
造することができ、安価で実用性の高いトロリ線用セパ
レータを提供することができる。また、セパレータ本体
の操作のみで架設作業ができることから、架設作業を簡
単且つ迅速に行うことができて作業効率に優れ、安全性
の高いトロリ線用セパレータを提供することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同じ
く一部を断面した正面図、第3図は同じく一部を断面し
た平面図、第4図は第2図の左側面図、第5図は第2図
のV−V線断面図、第6図は同じく第2図のVI-VI線断面
図、第7図は同じく使用状態を示す説明図、第8図は従
来のトロリ線用セパレータを示す斜視図、第9図は同じ
く従来のセパレータの使用状態を示す説明図である。 12:セパレータ本体、13:トロリ線 14:係合部、15:スリット 16:貫通孔、17:横溝 18,19,20,21:連結片、23:ハンガイヤー 24:ハンガ、27:ちょう架線 A:軸方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 青山 晃久 滋賀県坂田郡米原町醒井233 (72)考案者 橋本 幹生 東京都大田区大森西1丁目15番20号 株式 会社菅沼製作所内 (56)参考文献 実公 昭37−9964(JP,Y2) 実公 昭44−1433(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電車線ツインシンプル構造における第1の
    ちょう架線にちょう下された第1のハンガイヤーと第2
    のちょう架線にちょう下された第2のハンガイヤーとの
    間に架設され、各ハンガイヤーに挟持された第1のトロ
    リ線及び第2のトロリ線間を所定距離に保持するトロリ
    線用セパレータにおいて、棒状をなすセパレータ本体の
    軸方向の両端部に、軸方向の中途部まで延びるスリット
    と、前記中途部にて前記スリットと交差する方向に貫通
    して一部を当該スリットに連通させて軸方向に延びる貫
    通孔と、前記連通部に形成された四隅の連結片のうち一
    方の対角線方向に対向する2片を切欠いて形成した横溝
    とからなる係合部を前記軸方向に対称に設けたことを特
    徴とするトロリ線用セパレータ。
JP1988115594U 1988-09-03 1988-09-03 トロリ線用セパレータ Expired - Lifetime JPH068913Y2 (ja)

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JPH0238233U JPH0238233U (ja) 1990-03-14
JPH068913Y2 true JPH068913Y2 (ja) 1994-03-09

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