JPH068823U - 湿式多板クラッチ - Google Patents

湿式多板クラッチ

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JPH068823U
JPH068823U JP5381592U JP5381592U JPH068823U JP H068823 U JPH068823 U JP H068823U JP 5381592 U JP5381592 U JP 5381592U JP 5381592 U JP5381592 U JP 5381592U JP H068823 U JPH068823 U JP H068823U
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利恭 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチばねにより入り状態を維持する湿式
多板クラッチを、構造簡単で組立て容易であると共にコ
ンパクトで、かつ、摩擦板押圧度を変更する設計上の自
由度が高いものとする。 【構成】 摩擦板8,9を装備する両クラッチ筒6,7
のうちの一方のクラッチ筒6を摺動操作してクラッチを
切る構造とする一方、クラッチばねを複数個のコイルば
ね11から構成した。両クラッチ筒の内側に各コイルば
ねの一部を支承するばねホルダ10を設置してクラッチ
周方向へのばね抜出しを阻止し、ばねを両端で両クラッ
チ筒に係合させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はクラッチばねの附勢力により摩擦板間の摩擦係合を得てクラッチ入 り状態を維持する、車両用等の湿式多板クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような湿式多板クラッチは例えば車両において変速部の原動側に設けられ 、変速操作に際し同操作を容易とするため切るように利用される。摩擦板は、回 転伝動部材を構成する原動側及び従動側のクラッチ筒に互に対面位置させて複数 枚宛、それぞれ摺動のみ自在に支持させて設けられる。
【0003】 クラッチを切ることは、例えば実公昭52−1954号公報に開示されている ように摩擦板を押圧して摩擦係合させる加圧板をクラッチばねにより押圧方向に 移動附勢して設けておいて、該加圧板を押圧解除方向に摺動操作して行なうか、 或は特開平1−273724号公報に開示されているように一方のクラッチ筒を 摺動可能に設けてクラッチばねによりクラッチ入り方向に摺動附勢し、このクラ ッチ筒を摺動操作して行なうこととされている。
【0004】 実公昭52−1954号公報のものは両クラッチ筒の内側で上記加圧板に、ク ラッチ軸線方向に沿う複数の円筒状ばね支承突起を一体突設し、これらのばね支 承突起に外嵌支承させた複数個のコイルばねによってクラッチばねを構成してい る。クラッチの中心部には摺動可能に支持した筒状部材が設けられ、この筒状部 材に突設した鍔部を上記ばね支承突起端に螺着して各コイルばねを受けさせる一 方、筒状部材を押圧してクラッチ切り方向に摺動させるための押圧子を該筒状部 材に係合させて設けている。特開平1−273724号公報のものは上記した一 方のクラッチ筒に、伝動軸にスプライン嵌めするボス部を設け、このボス部端に 複数枚の板ばねから成るクラッチばねを作用させる一方、該ボス部にクラッチ切 り操作用のシフタを係合させている。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】
実公昭52−1954号公報のものはクラッチばねを、複数個のコイルばねか ら構成して両クラッチ筒の内側に配置していることから、コイルばね個数の増減 により摩擦板押圧度の変更が容易に行なえると共にクラッチばねがクラッチの軸 線方向幅内に納められてクラッチ構造がコンパクトとなる長所を有するが、本公 報のもののように両クラッチ筒を共に摺動不能としておいて複数個のコイルばね で附勢されている加圧板をクラッチ中心部で摺動操作しクラッチを切ることとす る構造は、摩擦板群の一端に配置の加圧板をクラッチ中心部の摺動操作部に連動 させる機構及び同機構中に設ける複数コイルばねからして、どうしても部品点数 の多い複雑なものとなりコストが高くなる。すなわち例えば加圧板の上記複数の ばね支承突起に外嵌支承させる複数コイルばねを圧縮させつつ上記した筒状部材 の鍔部をばね支承突起端にボルトを用い螺着して行く組立て作業は、面倒で困難 なものと認められる。他方、特開平1−273724号公報のもののように一方 のクラッチ筒を、外部に配置のクラッチばねによりクラッチ入り方向に附勢して おいてその摺動操作によりクラッチを切ることとする構造は、クラッチの部品点 数を少なくし組立てを容易とする反面、外部に配置のクラッチばねによりクラッ チの全長が大となり、またそのため設置幅が小さくて済む板ばねを、クラッチ係 合状態を維持するためのものとして大径のものとしばね外周端を支えた構造で用 いざるを得なくなり、板ばね枚数を簡単に変更して摩擦板押圧度を変更するよう な設計上の自由度に欠けると認められる。
【0006】 したがってこの考案の主たる課題は、構造が簡単で組立て容易なものでありな がらコンパクトに構成されると共に摩擦板押圧度の変更を容易とする新規な湿式 多板クラッチを、提供することにある。またこの考案はそのための構造を利用し て、クラッチの切り状態で摩擦板への潤滑油の供給を停止させ油の引きずりによ る従動側摩擦板の回転を防止するバルブ手段を、単純な構造で設けようとするも のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのためにこの考案は添付図に例示するように、回転伝動部材を構成する原動 側及び従動側のクラッチ筒6,7に互に対面位置させた複数枚宛の摩擦板8,9 を、それぞれ摺動のみ自在に支持させ、これらの摩擦板8,9をクラッチばねの 附勢力により摩擦係合させてクラッチ入り状態を維持する湿式多板クラッチ5に おいて、次のような技術的手段を講じた。
【0008】 すなわちこの考案は一方のクラッチ筒6を摺動可能に設けて、このクラッチ筒 6の摺動操作によりクラッチ5を切るように構成する一方、横断面形状が略円弧 状である複数個のばね支承溝10aを有するばねホルダ10を両クラッチ筒6, 7の内側に設置して、前記クラッチばねを、上記ばね支承溝10aに一部で支承 され内周側のクラッチ筒7と上記ばねホルダ10との間でクラッチ周方向への抜 出しを阻止してある複数個のコイルばね11から構成して両端で両クラッチ筒6 ,7に係合させるのである。
【0009】 またこの考案は前記ばねホルダ10を潤滑油供給通路12を有する伝動軸1上 に、前記一方のクラッチ筒6に対し係合する向きに移動附勢して摺動可能に設け 、上記潤滑油供給通路12を前記摩擦板8,9の設置空間内に連通させるための 油路13を該ばねホルダ10に、該一方のクラッチ筒6の摺動操作に連動したば ねホルダ10の摺動変位により該油路13が潤滑油供給通路12から遮断される ように配置して設ける(請求項2)。
【0010】
【作用】
クラッチの組立てに際しコイルばね11は、内周側のクラッチ筒7内にばねホ ルダ10を挿入しておき、ばね支承溝10aに一部を支承させつつクラッチ筒7 とばねホルダ10間に挿入して行くことにより、クラッチ周方向での抜出しを阻 止された状態で組込まれる。次に外周側のクラッチ筒6を所定位置に組付ければ 、コイルばね11が両クラッチ筒6,7間で所期の附勢力を与えるように圧縮さ れた状態でクラッチ軸縁方向での抜出しを阻止される。クラッチ周方向への抜出 しを阻止されているコイルばね11は、クラッチ使用状態で相互に干渉し合うこ とはない。
【0011】 ばねホルダ10を摺動可能に設けて、該ホルダ10の油路13をクラッチ切り 操作に連動して伝動軸1の潤滑油供給通路12から遮断されることとすると、湿 式多板クラッチ5の入り状態では摩擦板8,9に対し所要のように潤滑油が供給 されるのに対しクラッチ切り状態では同潤滑油の供給が断たれることになる。し たがって原動側摩擦板の回転に随伴して回転方向に流動する潤滑油の引きずりに より従動側の摩擦板が回転する傾向が大きく減らされ、クラッチ切り状態で車両 が不測発進する等の不具合が未然に防止される。
【0012】
【実施例】
図示の実施例はこの考案をトラクタにおいて実施した例に係り、図外のエンジ ンによって回転駆動される伝動軸1と、図例では内周側のクラッチ筒7のボス部 に一体形成された歯車2であって図外の走行変速部の入力歯車3を回転駆動する 歯車2との間の動力伝達を入断するために、この考案に係る湿式多板クラッチ5 が設けられている。伝動軸1はクラッチ5よりも後方にまで延長して、図外のP TO軸の駆動源としても用いることとされている。
【0013】 図例では原動側のクラッチ筒6を外周側のクラッチ筒とし、このクラッチ筒6 を伝動軸1にスプライン嵌め15して摺動可能に設けている。原動側の摩擦板8 はその外周縁上の凸起8aをクラッチ筒6の溝穴6bに嵌合して該クラッチ筒6 に摺動のみ自在に支持させてあり、また従動側の摩擦板9は内周縁のセレーショ ン状の爪をクラッチ筒7の同様の爪と噛合せて該クラッチ筒7に摺動のみ自在に 支持させてある。摩擦板8,9群の後端側でクラッチ筒6には押圧リング6aを 装着してあり、また摩擦板8,9群の前端側でクラッチ筒7には環状の受圧部7 aを一体形成してある。
【0014】 クラッチ筒7を摺動操作するためには、横向きの支軸16にボス部17aを回 転可能に支承させたシフトフォーク17を設けてある。図外のクラッチペダルに より回動操作される該シフトフォーク17は、スラストベアリング18と弱い皿 ばね19とを介してクラッチ筒6に係合させてある。前記コイルばね11により クラッチ筒6が前方向きに移動附勢され、これによって押圧リング6aが摩擦板 8,9群を加圧し受圧部7aに押付けて摩擦板8,9を摩擦係合させている図1 のクラッチ入り状態からクラッチペダルを踏込むと、図4の矢印A方向にシフト フォーク17が回動せしめられてクラッチ筒6を後方向きに移動させ、これによ る押圧リング6aの後方向き変位で摩擦板8,9間の係合が、皿ばね19による 附勢下でのスリップ係合状態を経て解除され、図4のクラッチ切り状態が得られ ることとされている。
【0015】 前記ばねホルダ10は内周面で伝動軸1に摺接する環状のものに形成され、外 周面側に複数個の放射方向での凸部10bを形成してクラッチ筒7に嵌合させて あると共に、該各凸部10bの前端面から突出する突起10cを形成してあるも のとされている。このばねホルダ10の前記ばね支承溝10aは図2,3に示す ように極く浅い、横断面形状が略円弧状のものに形成されている。各コイルばね 11は内外2重のコイルばねから成り、後半部の一部をばね支承溝10aに支承 されクラッチ筒7の内周面にほぼ接するように配置されている。コイルばね11 は前端でクラッチ筒6の放射方向に沿う壁部にスラストベアリング21を介して 作用させてあると共に、後端でクラッチ筒6の放射方向に沿う壁部に直接に接当 させてある。
【0016】 ばねホルダ10はさらに伝動軸1上に摺動可能に配置されており、伝動軸1の 外周面上に配置したコイルばね22により前方向きに移動附勢されて、上記突起 10c端で上記スラストベアリング21を介しクラッチ筒6に係合するものとさ れている。図例では上記凸部10bの後端面に小さな突起10dを形成してクラ ッチ筒7の放射方向に沿う壁部に形成した溝穴7bに突入させ、もってばねホル ダ10をクラッチ筒7と相対回転不能としている。前記潤滑油供給通路12は伝 動軸1に、環状溝12aでもって伝動軸外周面に開口させて形成されている。そ してばねホルダ10の前記油路13は各凸部10bに、伝動軸1の外周面に対面 する環状溝13aに内端を開口すると共にクラッチ筒7の内周面に向けて外端を 開口するようにして形成されている。この油路13はクラッチ筒7に形成した油 穴23によって、摩擦板8,9の設置空間内に連通させてある。油路13内端の 環状溝13aの形成位置は、図1のクラッチ入り状態では該環状溝13aが潤滑 油供給通路12端の環状溝12aと一部で重なり合って連通し、この状態からク ラッチ切り操作が行なわれクラッチ筒6に押されてばねホルダ10が後方向きに 変位せしめられると図4に示すように環状溝13aが環状溝12a位置を外れる ように、設定されている。
【0017】 図1,3に示すようにクラッチ筒7のボス部と伝動軸1間にはニードルベアリ ング25が配設され、また図1に示すようにクラッチ筒7のボス部後端面と伝動 軸1上の環状凸部1a間にはスラストベアリング26が配設されている。図示の 湿式多板クラッチ5の組立ては図3に示す状態から、内周側のクラッチ筒7及び コイルばね22を伝動軸1に外挿し、伝動軸1上でクラッチ筒7内にばねホルダ 10を挿入しておいて前述した通りにコイルばね11をクラッチ筒7とばねホル ダ10間に挿入するようにして、行なわれる。次に伝動軸1に外周側のクラッチ 筒6を外挿し、摩擦板8と摩擦板9とを交互にクラッチ筒6とクラッチ筒7とに 支持させて行った上でクラッチ筒6に押圧リング6aを装着する一方、シフトフ ォーク17を組込む。図例では前記歯車2,3がはすば歯車に形成されていて該 両歯車2,3を噛合せると伝動軸1の軸線方向でクラッチ筒7が位置決めされる こととなっており、このため押圧リング6aを装着するとクラッチ筒6も、クラ ッチ入り状態に対応する位置に位置決めされることになっている。
【0018】 摩擦板8,9に対する潤滑油の供給制御はクラッチ操作に連動するバルブ手段 として機能するばねホルダ10によって、前述した通りに行なわれる。図5は先 に述べたクラッチペダルの踏込み量Sを、最大踏込み量を零として横軸にとり、 クラッチ5の係合度Eを縦軸にとって、クラッチ特性をグラフ化したものである 。ペダルの非踏込み位置に対応する踏込み量S0 と或る浅い踏込み位置に対応す る踏込み量Saの間ではクラッチ5が複数コイルばね11の附勢力に対応する最 大係合度Eaを維持し、踏込み量Saとそれより深い或る踏込み位置に対応する 踏込み量Sbとの間では前記皿ばね19の附勢力と押圧リング6a位置とで決定 される可変の係合度Eb−零でクラッチ5のスリップ係合が得られる。ペダルが 更に踏込まれると係合度零のクラッチ切り状態となる。
【0019】 この考案は図示実施例の構造に限らず、例えば図示のクラッチ5の原動側と従 動側とを入れ替える等、種々の態様で実施できるのは言うまでもない。図例では ばねホルダ10の油路13とクラッチ筒7の油穴23間の連通状態を維持するた めばねホルダ10をクラッチ筒7に対し相対回転不能に係合させたが、例えばば ねホルダ10を、図示の凸部10bを有せずクラッチ筒7との間に全周にわたり 間隔をあけたものに形成し、コイルばね11の配置空間内を介して摩擦板8,9 方向に潤滑油を導く構造とすれば、ばねホルダ10がクラッチ筒7に対し相対回 転可能であっても差支えない。
【0020】
【考案の効果】
この考案はクラッチの切り状態を一方のクラッチ筒6の摺動操作により得るこ ととして操作機構の複雑化を防ぎつつ、両クラッチ筒6,7の内側に、内周側の クラッチ筒7との間でコイルばね11のクラッチ周方向への抜出し阻止、したが ってまたばね11相互間の干渉防止を行うばねホルダ10を設置し、コイルばね 11の両端を両クラッチ筒6,7に係合させ、もって締結具は何ら設けず単にば ね支承具としてのばねホルダ10のみを設けた構造でクラッチ筒6,7の内側に 配置の複数コイルばね11によりクラッチばねを構成させたから、湿式多板クラ ッチを部品点数が少なく構造が簡単で組立て容易なものとしつつ、クラッチの軸 線方向幅を圧縮してコンパクトとし、またコイルばね個数の増減により摩擦板押 圧度を容易に変更できる設計上の自由度を与える効果を奏する。
【0021】 請求項2の構造によれば、クラッチの切り状態で摩擦板8,9への潤滑油の供 給を停止しクラッチ従動側の不所望の回転を防止するこことするバルブ手段が、 ばね支承具としてのばねホルダ10を利用した単純な構造で提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案一実施例を、クラッチ入り状態で示す縦断
側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】実施例の分解斜視図である。
【図4】実施例を、クラッチ切り状態で示す縦断側面図
である。
【図5】実施例の作用を示すグラフである。
【符号の説明】
1 伝動軸 5 湿式多板クラッチ 6 クラッチ筒 6a 押圧リング 7 クラッチ筒 7a 受圧部 8 摩擦板 9 摩擦板 10 ばねホルダ 10a ばね支承溝 11 コイルばね 12 潤滑油供給通路 13 油路 17 シフトフォーク 23 油穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転伝動部材を構成する原動側及び従動
    側のクラッチ筒(6,7)に互に対面位置させた複数枚
    宛の摩擦板(8,9)を、それぞれ摺動のみ自在に支持
    させ、これら摩擦板をクラッチばねの附勢力により摩擦
    係合させてクラッチ入り状態を維持する湿式多板クラッ
    チにおいて、 一方のクラッチ筒(6)を摺動可能に設けて、このクラ
    ッチ筒の摺動操作によりクラッチを切るように構成する
    一方、横断面形状が略円弧状である複数個のばね支承溝
    (10a)を有するばねホルダ(10)を両クラッチ筒
    (6,7)の内側に設置して、前記クラッチばねを、上
    記ばね支承溝(10a)に一部で支承され内周側のクラ
    ッチ筒(7)と上記ばねホルダ(10)との間でクラッ
    チ周方向への抜出しを阻止してある複数個のコイルばね
    (11)から構成して両端で両クラッチ筒(6,7)に
    係合させたことを特徴とする湿式多板クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記ばねホルダ(10)を潤滑油供給通
    路(12)を有する伝動軸(1)上に、前記一方のクラ
    ッチ筒(6)に対し係合する向きに移動附勢して摺動可
    能に設け、上記潤滑油供給通路(12)を前記摩擦板
    (8,9)の設置空間内に連通させるための油路(1
    3)を該ばねホルダ(10)に、該一方のクラッチ筒
    (6)の摺動操作に連動したばねホルダ(10)の摺動
    変位により該油路(13)が潤滑油供給通路(12)か
    ら遮断されるように配置して設けたことを特徴とする請
    求項1の湿式多板クラッチ。
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