JPH0687397B2 - 陰極線管の磁気転写方法 - Google Patents

陰極線管の磁気転写方法

Info

Publication number
JPH0687397B2
JPH0687397B2 JP13303986A JP13303986A JPH0687397B2 JP H0687397 B2 JPH0687397 B2 JP H0687397B2 JP 13303986 A JP13303986 A JP 13303986A JP 13303986 A JP13303986 A JP 13303986A JP H0687397 B2 JPH0687397 B2 JP H0687397B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode ray
ray tube
magnetic field
twist
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13303986A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62290034A (ja
Inventor
辰二 佐藤
隆司 説田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13303986A priority Critical patent/JPH0687397B2/ja
Publication of JPS62290034A publication Critical patent/JPS62290034A/ja
Publication of JPH0687397B2 publication Critical patent/JPH0687397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陰極線管の零磁界におけるビームランディン
グパターンの傾き即ち所謂ランディングツイスト成分を
補正するための磁気転写方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、陰極線管の磁気転写方法であり、色選別電極
の近傍に配置したリングコイルを使用してバイアス磁界
をかけ、この状態でデガウスコイルにより交流の減衰磁
界を与えて色選別電極に磁気転写することにより零磁界
でのランディングツイスト成分の補正をすることができ
るようにしたものである。
〔従来の技術〕
カラー陰極線管では、色選別電極が螢光面に対向するよ
うに支持スプリングを介してパネル内に装着されている
が、例えばそのスプリング圧に基づく色選別電極の機械
的ずれ等によって、零磁界の状態で電子ビームのランデ
ィング・パターンが変化してしまう。このランディング
・パターンの変化は第4図A、Bの破線(1)に示すよ
うに画面のY軸に対して傾むいた状態となるもので、通
常、これをランディングツイストと呼んでいる。従来、
例えば大型管種の場合には陰極線管をミニヘルムホルツ
・コイルで発生した磁場内に配し、強力な交流の減衰磁
界をかけてランディング・パターンの整形を行ってい
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したミニヘルムホルツ・コイルを使用した場合、補
正することができるランディング補正量は微量であり、
これによる補正には限界がある。また、陰極線管の管軸
方向に磁束を発生させるコイルが組み込まれていないの
で、完成管でのランディングパターンのツイスト成分を
補正することはできない。従来、平均的なツイスト傾向
については螢光面の作製時にレンズを用いて補正する方
法が採られているが、新たな管種に応じて新規に補正レ
ンズを作製しようとする導入までにかなりの期間を要
し、またそのための費用もかなりかかる。またセット組
み立て工場においては、画面コーナーのランディング補
正を行うためにファンネル部1〜2個のマグネットを貼
り付けているが、中央のいわゆるY軸付近のツイスト成
分の補正に関しては画曲りの要因になり、且つ補正効果
が十分得られないためにマグネット補正は原則として行
われない。従って、完成管でツイスト成分の大きいもの
は不良としている。
本発明は、上述の点に鑑み、零磁界でのツイスト成分の
補正を可能にした陰極線管の磁気転写方法を提供するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、陰極線管(12)の色選別電極の近傍
を囲むように配設したリングコイル(11)を用いて管軸
方向にバイアス磁界を発生させ、このバイアス磁界をか
けた状態でデカウスコイル(17)により交流の減衰磁界
を与えて色選別電極に対する磁気転写を行う。
〔作用〕
陰極線管(12)の色選別電極の近傍を囲むように配設し
たリングコイル(11)を用いることにより、陰極線管
(12)の管軸方向に磁束を発生させることができる。こ
の向きの強力なバイアス磁界がかかった状態で交流の減
衰磁界を与えて消磁することにより、リングコイル(1
1)で発生した磁界が色選別電極に転写され、これによ
って零磁界におけるランディングパターンのツイスト成
分の補正が可能になる。
リングコイル(11)に流す電流値を可変することにより
ツイスト補正量が変化し、電流の極性を逆にすれば逆方
向に補正が可能になる。
〔実施例〕
第1図と第2図を参照して本発明の1実施例を説明す
る。
本実施例において使用するバイアス磁界をかけるための
ツイスト補正リングコイル(TRC)(11)は、直径0.8mm
の銅線を陰極線管(12)に装着されるテンションバンド
の周長より若干大き目の寸法に300ターン巻回すること
により構成する。そして、このツイスト補正リングオイ
ル(TRC)(11)をパネル面(15)を下に向けて配置し
た陰極線管(12)の色選別電極(例えばアパーチャグリ
ル)の近傍に陰極線管(12)のパネル(13)を囲むよう
に配設する。(18)はファンネル、(19)はネック部、
(20)はアノードボタン、(21)はスペーサである。こ
のツイスト補正リングコイル(11)に直流電源(14)か
ら2Aの電流を流すとパネル面(15)に対してZ軸方向
(16)、即ち管軸方向に磁束が発生する。このコイル
(11)の所要の巻き数は、直流電源(14)の容量によっ
て変わり得るが、数回の実験から600AT(電流×巻き
数)位が適当である。また、本実施例において、交流の
減衰磁界を与えるためのデガウスコイルは、図示するよ
うに陰極線管(12)の周囲にツイスト補正リングコイル
(11)を囲むように所定の間隔を置いて配したトライア
ック・デガウス・コイル(TA)(17)を使用する。(2
2)はこのコイル(17)の電源、(23)は取付け金具で
ある。そして、ツイスト補正リングコイル(11)でバイ
アス磁界をかけた状態でこのトライアック・デガウス・
コイル(17)により交流の強力な減衰磁界を与えると、
ランディングパターンのツイスト成分を打ち消すような
形の磁気が色選別電極に転写される。この後直流電源
(14)をオフにする。そして、ツイスト補正リングコイ
ル(11)に流す電流値を変えることによりそれに応じて
ツイスト成分の補正量が変化し、また電流の極性を逆に
すればツイスト成分を逆方向に補正することが可能であ
る。
第3図A乃至Cは14インチの高精細度管において、ツイ
スト補正リングコイル(11)に流す電流値を夫々1A,2A,
2.8Aと変えたときのツイスト成分の補正量の変化を示し
たものである。これによれば、電流値が大きくなるほど
補正量が大きくなる。ツイスト補正リングコイル(11)
の配置場所は、種々の実験から色選別電極に近い程効果
が大きく、パネル面(15)側に配置した場合には補正効
果が減少することが明らかとなった。本実施例は、パネ
ル面(15)中央部におけるグリルハイト(パネル内面と
色選別電極との距離)が6.34mmと小さい14インチの高精
細度管について行ったが、これよりグリルハイトの大き
な管種についてはツイスト成分の補正効果が更に大きく
なることが推定できる。これは、グリルハイトが大きく
なる程、組立て工場及びサービスマンによって使用され
る棒状デガウスの影響を回避できるからである。本発明
では棒状デガウスと受像機の自動消磁回路によって消さ
れない強さの磁気転写を陰極線管に対して行うことがで
きる。なお、陰極線管の管軸方向に磁界を発生させる例
として、管のサイズが大きくなったときには、ツイスト
補正リングコイルを複数のリングコイルに分けて管面に
設けるようにすることもできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来のミニヘルムホルツ・コイルより
も強力な磁束を陰極線管の管軸方向に発生させて消磁を
行うため、ランディングパターンの大きなツイスト成分
の補正が可能になる。従って、補正レンズは不要とな
り、またミニヘルムホルツ・コイルよりも簡易な装置で
済む。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の正面図、第2図は実施例の平面図、第
3図A〜Cはツイスト補正リングコイルに流す電流値を
変化させたときのツイスト補正量の変化を示す測定図、
第4図A及びBは本発明の説明に供するツイスト成分を
示す図である。 (11)はツイスト補正リングコイル、(12)は陰極線
管、(13)はパネル、(15)はパネル面、(17)はトラ
イアック・デガウス・コイルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管の色選別電極の近傍を囲むリング
    コイルによりバイアス磁界をかけた状態で、 デガウスコイルにより交流の減衰磁界を与えて該色選別
    電極に磁気転写することを特徴とする陰極線管の磁気転
    写方法。
JP13303986A 1986-06-09 1986-06-09 陰極線管の磁気転写方法 Expired - Fee Related JPH0687397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13303986A JPH0687397B2 (ja) 1986-06-09 1986-06-09 陰極線管の磁気転写方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13303986A JPH0687397B2 (ja) 1986-06-09 1986-06-09 陰極線管の磁気転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62290034A JPS62290034A (ja) 1987-12-16
JPH0687397B2 true JPH0687397B2 (ja) 1994-11-02

Family

ID=15095381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13303986A Expired - Fee Related JPH0687397B2 (ja) 1986-06-09 1986-06-09 陰極線管の磁気転写方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0687397B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08340544A (ja) * 1995-06-14 1996-12-24 Sony Corp 陰極線管の消磁方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62290034A (ja) 1987-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3375389A (en) Adjustable convergence magnets
JP2680000B2 (ja) 永久磁石を用いてカラー受像管の静コンバーゼンスと純度の少くとも一方を設定する方法
JPH0687397B2 (ja) 陰極線管の磁気転写方法
US4894593A (en) Method of correcting electron beam misconvergence in a color display tube and a color display tube system
US5176556A (en) Method of manufacturing color cathode ray tube apparatus
KR100240100B1 (ko) 음극선관장치의 래스터 일그러짐 보정장치
US4578661A (en) Method of manufacturing a cathode ray tube and device for carrying out this method
JP2905204B2 (ja) カラー受像管の消磁方法
JPH08322059A (ja) カラー陰極線管の消磁方法、カラー陰極線管の消磁装置及びカラー陰極線管ディスプレイ
JP3490243B2 (ja) ラスタ歪補正装置および偏向ヨークならびに陰極線管装置
US6586893B2 (en) Convergence correction device for electron beams in color picture tube and process of using
JPH08306316A (ja) 陰極線管の磁気処理方法
JPS59101745A (ja) カラ−受像管
JPH0730911A (ja) 電子ビームの軌道修正方法
JPH0815339B2 (ja) 陰極線管の磁気転写方法
JPH0221542A (ja) 陰極線管の電磁集束装置
JPH07302557A (ja) 偏向ヨーク
JPS62131449A (ja) 電磁偏向歪補正装置
JPH06251724A (ja) 陰極線管ディスプレイ装置
JPH08321268A (ja) 陰極線管装置
JPH03269932A (ja) カラー受像管の製造方法
JP2002010303A (ja) ランディングパターン調整装置及び陰極線管製造方法
JPH06333507A (ja) 陰極線管
JP2000165910A (ja) カラー受像管の消磁装置
JPH0568059U (ja) 電子ビーム調整用マグネットの着磁装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees