JPH0687330U - リニア振動フィーダ - Google Patents

リニア振動フィーダ

Info

Publication number
JPH0687330U
JPH0687330U JP3277593U JP3277593U JPH0687330U JP H0687330 U JPH0687330 U JP H0687330U JP 3277593 U JP3277593 U JP 3277593U JP 3277593 U JP3277593 U JP 3277593U JP H0687330 U JPH0687330 U JP H0687330U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trough
coil spring
cylindrical body
alignment track
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3277593U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2588734Y2 (ja
Inventor
拓巳 井上
Original Assignee
神鋼電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神鋼電機株式会社 filed Critical 神鋼電機株式会社
Priority to JP1993032775U priority Critical patent/JP2588734Y2/ja
Publication of JPH0687330U publication Critical patent/JPH0687330U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588734Y2 publication Critical patent/JP2588734Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigging Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] コイルばねを次工程へ1個ずつ供給するに当
り、からんだコイルばねのからみを確実にほぐし、かつ
使用する圧縮空気量を格段に少なくすること。 [構成] 多量のコイルばねmの一部を貯蔵し振動移送
させる第1トラフからからみほぐし装置3に導いて噴
出空気で複数の平板34に衝突させ、排出されるからみ
のほぐされたコイルばねmは転送台4から第2トラフ
と一体的な整列トラック5へ転送整列させて次工程へ供
給するようにすると共に、整列トラック5の下流側にか
らんでいないコイルばねmのみを通過させるゲートブロ
ック6を設け、通過しないからんだコイルばねmはゲー
トブロック6を上昇させて噴出空気で第2トラフへ排
除するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコイルばねを供給するためのリニア振動フィーダに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
振動フィーダを用いてコイルばねを1個ずつ次工程へ供給しようとする場合に 問題となるのは、コイルばねがからまったまま供給されるのを如何にして防ぐか ということにある。
【0003】 これに対処するために、ねじり振動によるボウル振動フィーダについては、例 えば実公昭52−4693号公報では、ボウル(わん状容器)の内壁に取り付け たコイルばねを移送する螺旋状トラックの広幅部分とコイルばねを1個ずつ整列 させる狭幅部分との接続個所に空気噴出口を上向きに設け、狭幅部分からはみ出 すからんだコイルばねを噴出空気で吹き飛ばして選別し、かつ吹き飛ばしたから んだコイルばねはボウルカバーの狭幅トラック上方部に設けた小型円筒状の反撥 体に衝突させてからみをほぐし、ボウル内へ戻すようにしている。しかし、この 装置では、からんだコイルばねのほぐしを反撥体への衝突のみによっているので 衝突したものが必ずしも全てほぐれる訳ではないこと、ないしはほぐれたコイル ばねをコイルばねが多量に振動状態で存在するボウル内へ戻しているので、ほぐ れたものも再びからむことが多いなど全体として効率が悪く、からんだコイルば ねをほぐすのに大量の圧縮空気を要するものである。それに伴い必然的に空気の 噴出音も大きくなって作業環境の面からも好ましいものではない。
【0004】 また、特公昭55−5445号公報においても、ボウル振動フィーダの螺旋状 トラック上で所定サイズよりはみ出しているからんだコイルばねは噴出空気で吹 き飛ばすことによって選別排除してボウル内へ落下させ、これらを別の噴出空気 でボウル底部中央に集め、上向きに吹き上げてボウル内の中央部に設けた陣笠状 被衝突体の内壁面に衝突させ、からみのほぐれたコイルばねはボウル内部へ戻し ている。この装置も前述の従来例と全く同様の欠点を有している。
【0005】 以上のねじり振動によるものではなく、直線振動による部品供給用の振動フィ ーダ、すなわち互に逆方向に直線振動する供給トラフと返還トラフとの間で部品 を循環させながら、両トラフに挟まれる位置で供給トラフに近接し、返還トラフ に固定した整列トラックによって部品を次工程へ供給するようにしたリニア振動 フィーダが本出願人によって提案されている(特願昭57−73780号)。し かし、この装置はからみほぐし機能を持たず一般的な部品供給用のものであって 、からみ易いコイルばねの供給には適していない。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は上述の問題に鑑みてなされたものであり、からんだコイルばねを確実 にほぐし、一旦ほぐれたコイルばねは再びからむことのないようにし、かつから みのほぐしに使用する空気量を格段に少なくした、コイルばねのリニア振動フィ ーダを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は、第1直線振動駆動部により所定の方向にコイルばねを移送する 第1トラフと、第2直線振動駆動部により前記所定の方向とは逆方向にコイルば ねを移送する第2トラフと、該第2トラフのコイルばね移送方向に沿って該第2 トラフ内で上方に一体的に取り付けられた直線的な整列トラックとを備え、前記 第1トラフと第2トラフ内に多量のコイルばねを貯蔵し、前記整列トラックに沿 ってコイルばねを1個ずつ整列して次工程へ供給するようにし、前記整列トラッ クに転送されなかったコイルばねは前記第1トラフ、第2トラフ内で循環させる ようにしたリニア振動フィーダにおいて、前記第1トラフの下流側の端部に、ほ ぼ水平に配設された円筒体と、該円筒体の内壁部に軸心に沿って所定のピッチで 固定された複数の平板または棒状部材と、前記円筒体の一端部の底壁部に設けら れた空気噴出口とを備えたからみほぐし装置を連接し、該装置の前記円筒体の一 端に供給されるからんだコイルばねを前記空気噴出口から噴出される空気によっ て前記円筒体の内壁面に沿って圧送させながら、かつ前記平板にまたは棒状部材 に衝突させながら該円筒体の軸心に沿って移送し、該円筒体の他端側から排出さ れるからみのほぐされたコイルばねを前記第2トラフ内の前記整列トラック上へ 転送するようにし、前記整列トラックの下流側に、シリンダ装置の駆動ロッドの 下端部に取り付けられ、整列して移送されるコイルばねの輪郭に対応する形状の 切欠きを下面に有するゲートブロックを設け、かつ該ゲートブロックに近接して コイルばね検出手段とコイルばね排除手段を設け、前記ゲートブロックの下方を 通過せず、ここで停止されたからんだコイルばねが前記コイルばね検出手段によ り検出された時には、前記シリンダ装置を駆動して前記駆動ロッドを上昇させ、 かつ前記コイルばね排除手段により前記からんだコイルばねを前記第2トラフ内 へ排除するようにしたことを特徴とするリニア振動フィーダ、によって達成され る。
【0008】 また以上の目的は、第1直線振動駆動部により所定の方向にコイルばねを移送 する第1トラフと、第2直線振動駆動部により前記所定の方向とは逆方向にコイ ルばねを移送する第2トラフと、該第2トラフのコイルばね移送方向に沿って該 第2トラフ内で上方に一体的に取り付けられた直線的な整列トラックとを備え、 前記第1トラフと第2トラフ内に多量のコイルばねを貯蔵し、前記整列トラック に沿ってコイルばねを1個ずつ整列して次工程へ供給するようにし、前記整列ト ラックに転送されなかったコイルばねは前記第1トラフ、第2トラフ内で循環さ せるようにしたリニア振動フィーダにおいて、前記第1トラフの下流側の端部に 、ほぼ水平に配設され、その軸心に沿って下方に開口を形成した円筒体と、該円 筒体の内壁部に、前記軸心に沿って所定のピッチで固定された複数の平板または 棒状部材と、前記開口の側縁部に隙間をおき、かつ上方に突出するように配設さ れ、その軸心の回りに回転する長手状回転体とを備えたからみほぐし装置を連接 し、該装置の前記円筒体の一端に供給されるからんだコイルばねを、前記長手状 回転体の回転により前記コイルばねを反跳させ、かつ前記平板または棒状部材に 衝突させながら、前記円筒体の軸心に沿って移送し、該円筒体の他端側から排出 されるからみのほぐされたコイルばねを前記第2トラフ内の前記整列トラック上 へ転送するようにし、前記整列トラックの下流側に、シリンダ装置の駆動ロッド の下端部に取り付けられ、整列して移送されるコイルばねの輪郭に対応する形状 の切欠きを下面に有するゲートブロックを設け、かつ該ゲートブロックに近接し てコイルばね検出手段とコイルばね排除手段を設け、前記ゲートブロックの下方 を通過せず、ここで停止されたからんだコイルばねが前記コイルばね検出手段に より検出された時には、前記シリンダ装置を駆動して前記駆動ロッドを上昇させ 、かつ前記コイルばね排除手段により前記からんだコイルばねを前記第2トラフ 内へ排除するようにしたことを特徴とするリニア振動フィーダ、によって達成さ れる。
【0009】
【作用】
請求項1によるリニア振動フィーダにおいては、直線振動によって所定の方向 にコイルばねを移送する第1トラフと、同じく直線振動によって第1トラフとは 逆方向にコイルばねを移送する第2トラフとに多量に貯蔵されているコイルばね は、第1トラフと第2トラフとの間を循環する中で、第1トラフの下流側へ移送 されたコイルばねは第1トラフの下流側端部に連接されたからみほぐし装置の円 筒体の一端に供給される。円筒体の一端部の底壁部に設けられた空気噴出口から 圧縮空気が噴出されているので、この近傍に供給されたコイルばねは噴出空気に よって円筒体の内壁面に沿って圧送されながら、かつ円筒体の内壁部に軸心に沿 い所定のピッチで固定されている複数の平板または棒状部材に何度も衝突される 。この衝突によってからんだコイルばねはそのからみをほぐされながら円筒体の 他端側に至りからみほぐし装置から排出される。排出されるからみのほぐされた コイルばねは次いで第2トラフ内の上方に一体的に取り付けられている整列トラ ックへ転送されるが、転送されなかったコイルばねは第2トラフ内へ落下する。 整列トラックへ転送されたコイルばねは第2トラフの振動を受けて下流側へ移送 されゲートブロックに至る。からんでいないコイルばねはゲートブロックの下方 をそのまま通過するが、からみほぐし装置からゲートブロックに至る間にからん だコイルばね、ないしはからんだまま移送されて来たコイルばねはゲートブロッ クを通過することが出来ずに停止する。この停止はコイルばね検出手段によって 検出されるのでシリンダ装置が駆動されてゲートブロックが上昇し、コイルばね 排除手段が働いてからんだコイルばねは第2トラフ内へ排除される。ゲートブロ ックを通過したコイルばねは整列トラック上を更に下流側へ移送され、次工程へ 1個ずつ順次、供給される。
【0010】 請求項2によるリニア振動フィーダにおいては、直線振動によって所定の方向 にコイルばねを移送する第1トラフと、同じく直線振動によって第1トラフとは 逆方向にコイルばねを移送する第2トラフとに多量に貯蔵されているコイルばね は、第1トラフと第2トラフとの間を循環する中で、第1トラフの下流側へ移送 されたコイルばねは第1トラフの下流側端部に連接されたからみほぐし装置の円 筒体の一端に供給される。円筒体の下方開口には突出した状態で長手状回転体が その軸心の回りに回転しているので、供給されたコイルばねはその表面で反跳さ れ円筒体の内壁部に軸心に沿い所定のピッチで固定されている複数の平板または 棒状部材に何度も衝突される。この衝突によってからんだコイルばねはそのから みをほぐされながら円筒体の他端側に至りからみほぐし装置から排出される。排 出されるからみのほぐされたコイルばねは次いで第2トラフ内の上方に一体的に 取り付けられている整列トラックへ転送されるが、転送されなかったコイルばね は第2トラフ内へ落下する。整列トラックへ転送されたコイルばねは第2トラフ の振動を受けて下流側へ移送されゲートブロックに至る。からんでいないコイル ばねはゲートブロックの下方をそのまま通過するが、からみほぐし装置からゲー トブロックに至る間にからんだコイルばね、ないしはからんだまま移送されて来 たコイルばねはゲートブロックを通過することが出来ずに停止する。この停止は コイルばね検出手段によって検出されるのでシリンダ装置が駆動されてゲートブ ロックが上昇し、コイルばね排除手段が働いてからんだコイルばねは第2トラフ 内へ排除される。ゲートブロックを通過したコイルばねは整列トラック上を更に 下流側へ移送され、次工程へ1個ずつ順次、供給される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例によるリニア振動フィーダについて、図面を参照して説 明する。
【0012】 図1〜図10は本考案の請求項1に対応する第1実施例によるリニア振動フィ ーダを示す図である。すなわち、図1は本考案の第1実施例によるリニア振動フ ィーダの部分破断側面図であり、図2は同フィーダの平面図、図3は同フィーダ の、図2における[3]−[3]線方向の破断側面図であり、図4は同フィーダ の部分破断斜視図である。図1〜図4に明示されるように、本考案の第1実施例 によるリニア振動フィーダ100は全体としては、コイルばねmが図において左 方向に移送される第1トラフ、コイルばねmが右方向に移送される第2トラフ 、第1トラフの下流側端部に連接されたからみほぐし装置3、からみのほぐ されたコイルばねmを転送する第2トラフと一体的な転送台4、転送されたコ イルばねmを整列させ図において右方向へ移送する整列トラック5、整列トラッ ク5の下流側に設けられているゲートブロック6、このゲートブロック6に近接 してその上流側に設けた、コイルばねmの所定時間以上の停止またはコイルばね mの移送切れ(空検知)を検出する光電センサ71、ゲートブロック6に近接し てその下流側に設けた、コイルばねmのオーバーフローを検出する光電センサ7 2、及びゲートブロック6を通過せずに停止しているからんだコイルばねmを空 気で吹き飛ばして排除するための、ゲートブロック6の上流側に近接して整列ト ラック5の底壁部に設けた空気噴出口8から構成されている。
【0013】 以下、各構成要素について詳しく説明する。図1、図2、図4に示すように第 1トラフは、その第2トラフ側の側壁に、第2トラフから循環移送される コイルばねmを受け入れる開口12が、また幅が絞られた下流側の底壁部にはコ イルばねmをからみほぐし装置3へ導くための円形開口13が設けられている。 また、第1トラフは直線振動駆動部P上に架設されており、詳しくは第1トラ フは取付ブロック11に固定され、その取付ブロック11は一対の傾斜した板 ばね14a、14bによってベースブロック15aと結合されている。また、ベ ースブロック15aは共通基台101への振動の伝達を防ぐための一対の柔軟な 防振ばね16a、16bによって、基台17上に固定された底ブロック15bと 結合されている。ベースブロック15a上にはコイル18を巻装した電磁石19 aが固定されており、これは取付ブロック11に固定された可動コア19bと空 隙をおいて対向している。直線振動駆動部Pは以上のように構成されるが、その 全体は筒状のカバーpにより被覆されている。
【0014】 また、図2〜図6に示すように、第1トラフとは僅かな隙間をおいて平行に 配設される第2トラフは、コイルばねmの第1トラフへの循環の流れを容易 にするべく、その底部が第1トラフ側へ向けて若干下向きに傾斜しており、そ の下流端には傾斜した誘導面21が設けられている(図4)。また下流端の側壁 にはコイルばねmを第1トラフへ送り出すための開口22が設けられ、この開 口22は第1トラフの開口12と整列している。図2、図4に見られるように、 第1トラフと比べて長く、かつ転送台4、整列トラック5、ゲートブロック6 等が一体的に設けられている第2トラフは振動させるに必要な力及びエネルギ も大きいので、2台の直線振動駆動部Q、R上に架設されている。直線振動駆動 部Q、Rは第2トラフ上のコイルばねmの移送方向が第1トラフ上のコイル ばねmとは逆方向になるように設置されているが、それらの機構は前述の直線振 動駆動部Pと同様であるので、その説明は省略する。
【0015】 からみほぐし装置3の配置は図1、図2、図4に、その詳細は図5、図7、図 8に示されている。図5は図2における[5]−[5]線方向の部分破断正面図 、図7はからみほぐし装置3の、図2における[7]−[7]線方向の破断側面 図、図8はからみほぐし装置3の、図7における[8]−[8]線方向の破断正 面図である。からみほぐし装置3は全体として、第1トラフの円形開口13に 整列される弧状の導入パイプ31、ほぼ水平に配設された円筒体32a、32b 、この排出側に気密に上向きに接続されて排出口が下向きの排出パイプ33から なっている。
【0016】 図7、図8に示すように、円筒体32aの上壁部には複数の長方形状の平板3 4が所定のピッチで固定されており、このピッチはコイルばねmの高さより若干 小さい。また円筒体32aの一端部の底壁部には空気噴出ノズル35が取り付け られており、その噴出口35aは円筒体32aの円周面に対しほぼ接線方向を向 いており、更に僅か軸心方向に傾けられている。なお、空気噴出ノズル35は圧 縮空気供給パイプ36に接続されており、これは図示せずとも電磁弁に接続され 、やはり図示しない制御器により開閉が行なわれる。更には、下向き半円形状の 隔板37を挟んで円筒体32aの下流側に存在する円筒体32bは、必要な場合 にその上壁部に覗き窓を設けられるようにした円筒部と排出パイプ33を取付る ための上向き半円筒部とからなる。
【0017】 以上のように構成されるからみほぐし装置3は、円筒体32a、32bの両端 において夫々支持体38a、38bを介し、共通基台101にボルト39でボル ト留めされている。
【0018】 からみのほぐされたコイルばねmが排出される排出パイプ33の下向き排出口 の下方には、図2〜図5に見られるように、該排出口と対向して、第2トラフ と一体的に転送台4が設けられており、この転送台4の上面は同じく第2トラフ と一体的な整列トラック5側に向いて下向きの僅かな傾斜を持っている(図5 )。整列トラック5へ転送されなかったコイルばねmは転送台4から第2トラフ 内へ落下するようになっており、その方向以外の転送台4の三方には落下し反 跳するコイルばねmの外方への散乱を防ぐための散乱防止板41が設けられてい る。
【0019】 整列トラック5は、図5に見られるように、第2トラフの第1トラフとは 反対側の側壁の上部において、転送台4の面とほぼ同一の高さにボルト51で固 定されている。コイルばねmを次工程へ整列移送するための整列トラック5は第 2トラフの下流端を越えて長くシュート状に作成されている。
【0020】 更には、図1〜図4、図6に示すように、整列して移送されるコイルばねmの 輪郭に対応する切欠き61を形成したゲートブロック6はこれを上昇下降させ得 るようにエアシリンダ64の駆動ロッド63の下端に取り付けられ、エアシリン ダ64は同取付部材65を介しボルト66によって整列トラック5の下流側に一 体的に固定されている。また、図6、図9に示すように、ゲートブロック6がそ の下降位置において、からんでいないコイルばねmのみを通過させるように、ゲ ートブロック6の別の切欠き62と整列トラック5の稜角部52とを当接させる ことによって、ゲートブロック6の下降位置を規制している。
【0021】 また、ゲートブロック6より下流側の整列トラック5には、ゲートブロック6 を通過したコイルばねmが振動で踊って再びからむことのないように、整列トラ ックの蓋53がビス54で固定して設けられている。
【0022】 更には、ゲートブロック6に近接してその上流側の整列トラック5にはコイル ばねmの所定時間以上の停止またはコイルばねmの移送切れを検出するための光 電センサ71が一体的に設けられている。光電センサ71は整列トラック5の下 方の発光素子71aと整列トラック5の上方の受光素子71bとからなり、整列 トラック5には光ビームを通過させるための開口スリット73が設けられている 。コイルばねmがその一部をゲートブロック5に挟まれる場合、またはゲートブ ロック5を全く通過しない場合、すなわちからんだコイルばねmがゲートブロッ ク5によって停止され、開口スリット73上で光電センサ71の光ビームを所定 時間以上遮る場合には、これは図示しない制御器によって停止もしくはからんだ コイルばねm有りと判定される。更には、コイルばねmの定常的な移送が途切れ て光ビームが所定時間以上連続する場合には、これは同じく制御器によって移送 切れと判定される。
【0023】 また、図9、図10に示すようにからんだコイルばねmが停止される位置の下 方の、整列トラック5の底部には、停止したコイルばねmを吹き飛ばすための空 気噴出口8が設けられており、これには圧縮空気供給パイプ81、及び図示しな い電磁弁が接続されている。
【0024】 なお、コイルばねmの停止の判定、ゲートブロック6の上昇、空気の噴出によ るコイルばねmの吹き飛ばし、噴出空気の停止、及びゲートブロック6の元の位 置への下降は所定時間内に実施される一連のシーケンス動作として、図示しない 制御器によってコントロールされる。
【0025】 ゲートブロック5を通過したコイルばねmは1個ずつ定常的に次工程へ供給さ れるが、この過程でオーバーフローの状態すなわち供給過剰になった場合に、こ れを検出するための光電センサ72がゲートブロック6に近接してその下流側の 整列トラック5に一体的に設けられている。光電センサ72は前述の光電センサ 71と同様で、発光素子72a、受光素子72bからなり、整列トラック5には 開口スリット74、整列トラックの蓋53には開口スリット75が光ビームの通 過のために設けられている。コイルばねmが開口スリット74上に停止して、光 電センサ72の光ビームを所定時間以上遮断してオーバフローと判定される場合 には、図示しない制御器によって、第1トラフの直線振動駆動部Pが停止され 、からみほぐし装置3の圧縮空気供給パイプ36に接続されている図示されてい ない電磁弁が閉じられる。
【0026】 また、整列トラック5の下流端には、移送されて来るコイルばねmを次工程の 受け入れ周期と同期させて供給するように、整列トラック5を周期的に開閉する タイミングゲート55が設けられ、コイルばねmの供給を制御している。
【0027】 なお、本第1実施例においては、上述したように第1トラフ、第2トラフ 、からみほぐし装置3が共通基台101上に固定されているが、共通基台101 は更に防振ゴム102を介して床に設置され、直線振動駆動部P、Q、Rの振動 が床へ伝わるのを防いでいる。また共通基台101から第1トラフ及び第2ト ラフの底部近くまでの周囲は、共通基台101にビス留めした薄板103でカ バーされている。
【0028】 本考案の第1実施例によるリニア振動フィーダは以上のように構成されるが、 以下にこの作用について説明する。
【0029】 図1〜図3において、振動ホッパHには図示せずとも多量のコイルばねmが貯 蔵されており、光電センサ71がコイルばねmの移送切れを検出すると、振動ホ ッパHの振動装置が所定時間作動してコイルばねmが切り出され第2トラフへ 供給されてから自動停止する。第2トラフ上の多量のコイルばねmは直線振動 駆動部Q、Rの振動を受けて、図2〜図4において右方向へ移送され、かつ第2 トラフの底面の第1トラフへ向っての下向き傾斜(図5、図6)及び誘導面 21に誘導されて、開口22から第1トラフの開口12を経て第1トラフ内 へ移送される。なお、図2、図6においてはコイルばねmを散在的に示している が、実際にはもっと高密度に存在する。
【0030】 第1トラフ上のコイルばねmは直線振動駆動部Pの振動を受けて、図1、図 2、図4において左方向へ移送され、第1トラフの下流端の円形開口31から 、これと整列するからみほぐし装置3の導入パイプ31内を落下し、円筒体32 a内へ導かれる。図5、図7、図8に示されるように、円筒体32aの一端部に 配設された空気噴出ノズル35の噴出口35aから圧縮空気が噴出されているの で、この近傍に導入されたコイルばねmは、円筒体32aの内周に沿い、かつ若 干下流側へも圧送されて全体としてヘリカルな運動をしながら円筒体31aの内 壁の上壁部に固定されている平板34に衝突し、からんだコイルばねmはからみ がほぐされる。すなわち、衝突の衝撃によって、またからんだコイルばねmの一 方に2枚の平板34がくい込むような形となることによって、更にはまたこの時 に他方のコイルばねmに後続するコイルばねmが衝突することによって、からみ がほぐされるのである。更には平板34が複数枚存在し、下流側へ圧送されなが ら、これら平板34に何度も衝突されることによってからんだコイルばねmはそ んからみが確実にほぐされる。隔板37の下を通過する時にはコイルばねmは完 全にからみがほぐされ、かつヘリカルな運動から直線的な運動に変わりつつ噴出 空気流に乗って、円筒体32bを経て排出パイプ33内を上昇し、第2トラフ と一体的な転送台4上へ落下排出される。
【0031】 転送台4へ排出されたコイルばねmは、図5に見られるように、転送台4の整 列トラック5へ向う下向き傾斜面(図5)によって整列トラック5へ転送され、 整列トラック5の溝内に整列される。この時、整列トラック5へ転送されないコ イルばねmは第2トラフへ落下する。整列トラック5上のコイルばねmは第2 トラフの振動を受け、図2〜図4において右方向へ移送される。からんでいな いコイルばねmは下流に設けられているゲートブロック6をそのまま通過するが (図6)、例えば整列トラック5を振動移送される途中で僅かでもからみの発生 したコイルばねmがある場合には、そのからんだコイルばねmはゲートブロック 5を通過することが出来ず、ゲートブロック5の手前の上流側で停止する(図9 )。その停止は光電センサ71の発光素子71a、受光素子71b間の光ビーム を所定時間以上遮るので、図示されていない制御器によって停止と判定され、制 御器からの信号によってエアシリンダ64が作動してゲートブロック6を上昇さ せ、次いで圧縮空気供給パイプ81の図示されていない電磁弁を開き、空気噴出 口8から噴出する空気がからんだコイルばねmを第2トラフ内へ吹き飛ばして 排除する(図10)。続いて制御器からの信号によって、空気の噴出は停止され ると共にゲートブロック6が下降し元の状態に復帰する。
【0032】 ゲートブロック6を通過したコイルばねmは整列トラック5上を更に下流側へ 移送されるが、移送がオーバフロー状態になった場合、すなわち過剰供給となっ て相接した状態が所定時間以上、連続すると光電センサ72の発光素子72a、 受光素子72b間の光ビームが所定時間以上遮断されるので、制御器はこれをオ ーバフローと判定して、第1トラフの直線振動駆動部Pを停止し、からみほぐ し装置3の円筒体32aへ空気を噴出させている圧縮空気供給パイプ36の図示 されていない電磁弁を閉じる。また、オーバフロー状態の解消が検出されると制 御器は第1トラフ及びからみほぐし装置3の作動を再開させる。
【0033】 本考案の第1実施例によるリニア振動フィーダ100は以上のように構成され 、かつ作用を行なうものであり、前述の従来例に比べて次のような長所を有して いる。すなわち、実公昭52−4693号公報、特公昭55−5445号公報い ずれの例においても、からんだコイルばねmは噴出空気で吹き上げ、円筒状の反 撥体または陣笠状の被衝突体への単なる衝突のみによってほぐしているので、ほ ぐし効率が低く大量の圧縮空気を必要とすること、更にはからみのほぐされたコ イルばねmをコイルばねmが振動状態で貯蔵されているボウル内へ戻しているた め再びからむことが多いなど、全体としてほぐし効率が低いものであるに対し、 本考案の第1実施例によるリニア振動フィーダは、からんだコイルばねmのほぐ しを所定のピッチで固定されている複数の平板34に衝突させ、平板34をコイ ルばねにくい込ませ、かつ下流側へ圧送中に平板34へ何度も衝突させるもので あるためにほぐしが確実であること、更にはからみのほぐれたコイルばねmをコ イルばねが振動状態で貯蔵されている第2トラフ(または第1トラフ)へ戻 すのではなく、転送台4から整列トラック5へ導くものであるためにほぐしたコ イルばねmが再度からむことが少なく、全体としてのほぐし効率は極めて高いも のである。従ってまた圧縮空気の使用量は格段に少なく、圧縮空気の噴出音が低 減されるので、作業環境の観点からも好ましいものとなっている。更には従来例 が何れもねじり振動によるボウル振動フィーダを使用するものであるに対し、本 願の第1実施例によるリニア振動フィーダは直線振動によっているので振動機構 のメンテナンス、調整が単純であるという利点も有している。
【0034】 図11〜図13は本考案の請求項1に対応する第2実施例によるリニア振動フ ィーダを示す図である。すなわち、図11は第2実施例によるリニア振動フィー ダの部分破断側面図、図12は同フィーダの平面図、図13は同フィーダの、図 11における[13]−[13]線方向の断面正面図である。前述の第1実施例 との相違点はからみほぐし装置3の配設位置、及びそれに伴うコイルばねmの導 入、排出方法とそれらの経路である。図11〜図13においては、第1実施例と 同様の部分には同一の符号を付してあり、それらの説明は省略する。
【0035】 図11、図12に示されるように、第2実施例によるリニア振動フィーダ20 0は第1トラフの下流側の底面を漏斗状に絞って円形開口14が設けられ、そ の先端にはメッシュ95が取り付けられている。一方、共通基台101に立ち上 がり部の先端が前記メッシュ95の下方に整列するように、L字型の空気ブロー パイプ92がバンド91によって固定され、メッシュ95と空気ブローパイプ9 2の立ち上がり部の先端とは蛇腹93で連結されている。なお、空気ブローパイ プ92は図示しない電磁弁と接続されている。
【0036】 からみほぐし装置3は共通基台101にボルト86で固定されている支持体8 5によって第2トラフの側壁より高い位置に配設されており(図13)、また 図11に見られるようにからみほぐし装置3へコイルばねmを導くための導入パ イプ96が、第1トラフの内部まで深く、前記メッシュ95の直上まで垂下し て設けられている。更には、第1実施例における排出パイプ33に代えて、円筒 体32bの上向き半円筒部の第2トラフ側の円筒面に設けた開口97にガイド トラフ98を接続し、ガイドトラフ98はその面が転送台4へ向いてゆるい下向 き傾斜を持ち、その排出端が転送台4の直上方にあるように設けられている。
【0037】 本考案の第2実施例によるリニア振動フィーダ200は以上のように構成され るが、以下にその作用を説明する。
【0038】 図11、図12において、第1トラフの円形開口14に到達したコイルばね mは空気ブローパイプ92から吹き上げる空気によって導入パイプ96を上昇し てからみほぐし装置3へ導かれる。円形開口14にはメッシュ95が取り付けら れているのでコイルばねmは落下を阻まれ、空気ブローパイプ92内へ落下する ことはない。からんだコイルばねmは、からみほぐし装置3においては第1実施 例におけると同様にからみがほぐされ、次いで下流側へ移送されて、円筒体32 bの下流部の開口97を経てガイドトラフ98から転送台4へ排出される。転送 台4へ到達したコイルばねmは、以後、第1実施例におけると同様に整列トラッ ク5、ゲートブロック6を経て次工程へ供給される。
【0039】 本考案の第2実施例によるリニア振動フィーダ200は以上のように構成され 、作用を行なうが、前述の第1実施例との相異点を挙げれば次のごとくである。 すなわち、コイルばねmの転送台4への移送に関し、第1実施例では排出パイプ 33から転送台4へ落下させているに対し、第2実施例においてはガイドトラフ 98の面からの転がりを主体としているので、転送台4から整列トラック5への 転送も第2実施例の方が円滑である。また、からみほぐし装置3への導入から転 送台4への移送過程において、コイルばねmを最低位置から最高位置まで上昇さ せるに必要な変位エネルギは、図1と図11とを比較しても明らかなように、コ イルばねmを排出パイプ33から転送台4へ落下させている第1実施例の方が大 きく、従って噴出空気またはブロー空気に要求されるエネルギは第2実施例の方 が小さいので、その分必要な圧縮空気量は少なくて済む。本考案の第2実施例が 従来例と比較して、からんだコイルばねmのからみのほぐしが確実であること、 ほぐれたコイルばねmをコイルばねが振動状態で貯蔵されている個所へ戻すので はなく、整列トラック5へ転送するようにしているのでほぐし効率が高いこと、 これらの効果によって圧縮空気の消費量が格段に少ないものであることは第1実 施例の場合と同様である。
【0040】 本考案の請求項2に対応する第3実施例によるリニア振動フィーダにおいては 、からみほぐし装置の一部以外は請求項1に対応する第1実施例、または第2実 施例のリニア振動フィーダと同一の構成要素からなるので、それらについての図 面、説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0041】 第3実施例におけるからみほぐし装置30は、請求項1におけるからみほぐし 装置の円筒体32aに相当するものとして、図14、図15に示すような円筒体 32cが設けられており、それ以外の部分は第1実施例または第2実施例におけ るからみほぐし装置と同様である。円筒体32cはその下方に設けた開口に突出 するように配設され、その軸心の回りに回転する長手状回転体34と円筒体32 cの内壁の上壁部に軸心に沿い所定のピッチで固定した複数の棒状部材38を備 えている。
【0042】 第1実施例または第2実施例によるリニア振動フィーダと同様な作用で第1ト ラフからからみほぐし装置30の円筒体32cの一端へ導入されるからんだコ イルばねmは回転している長手状回転体34の表面で反跳され、棒状部材38に 衝突することによって、からみがほぐされる。複数の棒状部材38に衝突を繰り 返しながらからみのほぐされたコイルばねmは下流側へ排出されるが、これ以降 は第1実施例または第2実施例におけるリニア振動フィーダと同様の構成とその 作用により、からんでいないコイルばねmが次工程へ供給される。
【0043】 第3実施例のからみほぐし装置によれば、平板または棒状部材へのコイルばね mの衝突を回転する長手状回転体34の表面での反跳によっているので、空気の 使用量が更に大幅に削減されるほか、慣性重量の大きい長手状回転体34の表面 での反跳であるため1個当りの重量の大きいコイルばねmも処理し得る。
【0044】 以上、本考案の各実施例について説明したが、勿論、本考案はこれらに限定さ れることなく、本考案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0045】 例えば上述の各実施例において、からみほぐし装置3の中の移送を空気圧送に よるものとしたが、円筒体32a、32bをその軸心に沿い僅か下向きに傾斜さ せて移送を補助してもよい。
【0046】 また第1実施例においては、コイルばねmの排出パイプ33中の上昇は空気噴 出口35aからの噴出空気によっているが、例えばコイルばねmの重量が大きい 場合には、排出パイプ33の直下にあたる円筒体32bの底面に、コイルばねm の吹き上げを補助するための別な空気噴出口を設けてもよい。
【0047】 また各実施例では、からみほぐし装置3における円筒体32aの内壁の上壁部 にコイルばねmの被衝突体として所定ピッチの複数の平板34または棒状部材3 8を固定したが、必ずしも内壁の上壁部であることを必要とせず、ほぐしのため の衝突エネルギが最大であるような場所に固定することは更に好ましい。
【0048】 図14、図15においては、からんだコイルばねmを衝突させる棒状部材をU 字状の丸棒としたが、三角形状、多角形状、リング状ないしは単なる線状とする ことは本考案の技術的思想の範囲に属する。
【0049】 また各実施例では、コイルばねmの検出手段として光電センサ71、72を利 用したが、他の公知の検出手段、例えばCCD撮像素子による工業用TVカメラ を使用してもよい。
【0050】 また各実施例では、上昇下降させるゲートブロック6の駆動にエアシリンダ6 4を使用したが、これを他の公知のシリンダ装置、例えば油圧シリンダとしても よいことは言うまでもない。
【0051】 また各実施例では、からんだコイルばねmの排除に空気噴出口8からの噴出空 気を使用したが、これを電磁石で吸着、移動して排除するようにしてもよい。
【0052】 また各実施例においては、整列トラック5の下流端にタイミングゲート55を 設けたが、コイルばねmを受け入れる次工程によっては、これを省略することも 出来る。
【0053】 また以上の実施例ではからんだコイルばねmを検出するのにゲートブロック6 に近接してその上流側で光電センサ71を設けたが、ゲートブロック6の下流側 に設けて、所定時間以上、コイルばねmが到来しないことで、ゲートブロック6 の上流側端面で停止していると判断させてもよい。
【0054】 更には各実施例においては、コイルばねmを供給するリニア振動フィーダを例 示し説明したが、電球フイラメントのようなからみ易いコイル状部品も本考案で はコイルばねmと均等物であるものとする。
【0055】
【考案の効果】
以上述べたように本考案のリニア振動フィーダによれば、複数の平板または棒 状部材に何度も衝突させるのでからんだコイルばねのほぐしが確実であり、かつ ほぐしたコイルばねを整列トラックを介してそのまま次工程にへ供給するように しているので再度のからみが抑制されてほぐし効率が高く、従ってからんだコイ ルばねのほぐしに要する圧縮空気の使用量が格段に少ない。その故にまた、空気 の噴出音が低減されて作業環境の改善効果も大きい。更には、直線振動を利用し たフィーダであるため、ねじり振動を利用したフィーダよりも調整、メンテナン スが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例によるリニア振動フィーダ
の部分破断側面図である。
【図2】同フィーダの平面図である。
【図3】同フィーダの、図2における[3]−[3]線
方向の破断側面図である。
【図4】同フィーダの部分破断斜視図である。
【図5】同フィーダの、図2における[5]−[5]線
方向の部分破断正面図である。
【図6】同フィーダの、図2における[6]−[6]線
方向の部分破断部分正面図である。
【図7】同フィーダのからみほぐし装置の、図2におけ
る[7]−[7]線方向の破断側面図である。
【図8】同フィーダのからみほぐし装置の、図7におけ
る[8]−[8]線方向の破断正面図である。
【図9】同フィーダのゲートブロック廻りの、図2にお
ける[9]−[9]線方向の破断正面図である。
【図10】図9のゲートブロック廻りにおける、ゲート
ブロックの上昇と噴出空気によるからんだコイルばねの
吹き飛ばし排除を示す図である。
【図11】本考案の第2実施例によるリニア振動フィー
ダの部分破断側面図である。
【図12】同フィーダの平面図である。
【図13】同フィーダの、図11における[13]−
[13】線方向の破断正面図である。
【図14】本考案の第3実施例におけるからみほぐし装
置の部分断面正面図であり、図8と一部対応する。
【図15】図14における[15]−[15]線方向の
破断部分側面図である。
【符号の説明】
1 第1トラフ 2 第2トラフ 3 からみほぐし装置 4 転送台 5 整列トラック 6 ゲートブロック 8 空気噴出口 71 光電センサ 72 光電センサ P 直線振動駆動部 Q 直線振動駆動部 R 直線振動駆動部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1直線振動駆動部により所定の方向に
    コイルばねを移送する第1トラフと、第2直線振動駆動
    部により前記所定の方向とは逆方向にコイルばねを移送
    する第2トラフと、該第2トラフのコイルばね移送方向
    に沿って該第2トラフ内で上方に一体的に取り付けられ
    た直線的な整列トラックとを備え、前記第1トラフと第
    2トラフ内に多量のコイルばねを貯蔵し、前記整列トラ
    ックに沿ってコイルばねを1個ずつ整列して次工程へ供
    給するようにし、前記整列トラックに転送されなかった
    コイルばねは前記第1トラフ、第2トラフ内で循環させ
    るようにしたリニア振動フィーダにおいて、前記第1ト
    ラフの下流側の端部に、ほぼ水平に配設された円筒体
    と、該円筒体の内壁部に軸心に沿って所定のピッチで固
    定された複数の平板または棒状部材と、前記円筒体の一
    端部の底壁部に設けられた空気噴出口とを備えたからみ
    ほぐし装置を連接し、該装置の前記円筒体の一端に供給
    されるからんだコイルばねを前記空気噴出口から噴出さ
    れる空気によって前記円筒体の内壁面に沿って圧送させ
    ながら、かつ前記平板にまたは棒状部材に衝突させなが
    ら該円筒体の軸心に沿って移送し、該円筒体の他端側か
    ら排出されるからみのほぐされたコイルばねを前記第2
    トラフ内の前記整列トラック上へ転送するようにし、前
    記整列トラックの下流側に、シリンダ装置の駆動ロッド
    の下端部に取り付けられ、整列して移送されるコイルば
    ねの輪郭に対応する形状の切欠きを下面に有するゲート
    ブロックを設け、かつ該ゲートブロックに近接してコイ
    ルばね検出手段とコイルばね排除手段を設け、前記ゲー
    トブロックの下方を通過せず、ここで停止されたからん
    だコイルばねが前記コイルばね検出手段により検出され
    た時には、前記シリンダ装置を駆動して前記駆動ロッド
    を上昇させ、かつ前記コイルばね排除手段により前記か
    らんだコイルばねを前記第2トラフ内へ排除するように
    したことを特徴とするリニア振動フィーダ。
  2. 【請求項2】 第1直線振動駆動部により所定の方向に
    コイルばねを移送する第1トラフと、第2直線振動駆動
    部により前記所定の方向とは逆方向にコイルばねを移送
    する第2トラフと、該第2トラフのコイルばね移送方向
    に沿って該第2トラフ内で上方に一体的に取り付けられ
    た直線的な整列トラックとを備え、前記第1トラフと第
    2トラフ内に多量のコイルばねを貯蔵し、前記整列トラ
    ックに沿ってコイルばねを1個ずつ整列して次工程へ供
    給するようにし、前記整列トラックに転送されなかった
    コイルばねは前記第1トラフ、第2トラフ内で循環させ
    るようにしたリニア振動フィーダにおいて、前記第1ト
    ラフの下流側の端部に、ほぼ水平に配設され、その軸心
    に沿って下方に開口を形成した円筒体と、該円筒体の内
    壁部に、前記軸心に沿って所定のピッチで固定された複
    数の平板または棒状部材と、前記開口の側縁部に隙間を
    おき、かつ上方に突出するように配設され、その軸心の
    回りに回転する長手状回転体とを備えたからみほぐし装
    置を連接し、該装置の前記円筒体の一端に供給されるか
    らんだコイルばねを、前記長手状回転体の回転により前
    記コイルばねを反跳させ、かつ前記平板または棒状部材
    に衝突させながら、前記円筒体の軸心に沿って移送し、
    該円筒体の他端側から排出されるからみのほぐされたコ
    イルばねを前記第2トラフ内の前記整列トラック上へ転
    送するようにし、前記整列トラックの下流側に、シリン
    ダ装置の駆動ロッドの下端部に取り付けられ、整列して
    移送されるコイルばねの輪郭に対応する形状の切欠きを
    下面に有するゲートブロックを設け、かつ該ゲートブロ
    ックに近接してコイルばね検出手段とコイルばね排除手
    段を設け、前記ゲートブロックの下方を通過せず、ここ
    で停止されたからんだコイルばねが前記コイルばね検出
    手段により検出された時には、前記シリンダ装置を駆動
    して前記駆動ロッドを上昇させ、かつ前記コイルばね排
    除手段により前記からんだコイルばねを前記第2トラフ
    内へ排除するようにしたことを特徴とするリニア振動フ
    ィーダ。
JP1993032775U 1993-05-26 1993-05-26 リニア振動フィーダ Expired - Fee Related JP2588734Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993032775U JP2588734Y2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 リニア振動フィーダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993032775U JP2588734Y2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 リニア振動フィーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0687330U true JPH0687330U (ja) 1994-12-22
JP2588734Y2 JP2588734Y2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=12368222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993032775U Expired - Fee Related JP2588734Y2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 リニア振動フィーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588734Y2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143215A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Nkk Corp 振動フィーダー
JP2005029314A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Shinko Electric Co Ltd 微小部品供給装置
JP2012126547A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Ntn Corp 振動式部品供給装置
JP2013023312A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Denso Corp 小型部品の分離整列供給装置
CN106852109A (zh) * 2017-04-19 2017-06-13 深圳苇科技有限公司 一种适应于yamaha贴片机的电动供料器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143215A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Nkk Corp 振動フィーダー
JP2005029314A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Shinko Electric Co Ltd 微小部品供給装置
JP2012126547A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Ntn Corp 振動式部品供給装置
JP2013023312A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Denso Corp 小型部品の分離整列供給装置
CN106852109A (zh) * 2017-04-19 2017-06-13 深圳苇科技有限公司 一种适应于yamaha贴片机的电动供料器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2588734Y2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1757407B1 (en) Ejection processing device
US20030042112A1 (en) Vibratory part feeding system
KR102127507B1 (ko) 전복치패 자동 계수장치
JPH0687330U (ja) リニア振動フィーダ
JP2013144599A (ja) 振動式部品供給装置
CN103964186B (zh) 用于刷子的缓冲器
US7150349B2 (en) Mechanical device combined with airflow for untangling springs
CN210126936U (zh) 振动送料装置
US5404991A (en) Article orienting device
CN111908171A (zh) 振动送料装置
CN206172412U (zh) 弹簧专用振动盘及其所应用的弹簧生产线
JPH05262423A (ja) バッファ機構付ワーク供給装置
US8079456B1 (en) Spring detangler
JPS6392518A (ja) からまり合つているか又はくつつき合つている個体をばらばらに分離する方法及び該方法を実施する装置
CN210260396U (zh) 振动送料装置
CN112875227A (zh) 供给装置、用于振动给料机的改装套件以及用于供给装置的制造方法和操作方法
JP3613825B2 (ja) 部品選別装置
JP3727008B2 (ja) パーツ供給装置
KR101072012B1 (ko) 너트 정렬 장치
JP5010152B2 (ja) 物品の繰出機構及び分離送給装置
KR20030079646A (ko) 사료 반송 장치 및 디스크 케이블 장력 부여 기구
CN111908172A (zh) 振动送料装置
CN111908173A (zh) 振动送料装置
KR101783102B1 (ko) 스프링쿨러 헤드용 자동세척장치
JP2014031273A (ja) パーツほぐし装置及びこれを用いた供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees