JPH0687114U - ウインドウウォッシャ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウォッシャ装置の機能を高める。 【構成】 車両のウインドウガラスに液体を噴射するポ
ンプ１０を設けたウインドウウォッシャ装置において、
ウォータを貯えるウォータタンク１１と、洗浄液を貯え
る洗浄液タンク１２とを設け、これらのタンク１１，１
２とポンプ１０とを結ぶ配管１３にウォータと洗浄液と
の混合比率を設定可能なバルブ１６を設置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ウインドウウォッシャ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両のウインドウガラスを洗浄するためのウインドウウォッシャ装置は 、ウォッシャスイッチを押すと、タンクに貯えた洗浄液をポンプによって吸上げ 、ノズルからウインドウガラスに噴射するようになっている（実開平３ー１２１ ０６５号、８３１５７号、実開昭５５ー１０６１５７号公報等参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のウォッシャ装置は、所定の洗浄液をタンクに入れておき、これ を噴射するだけのため、例えばウインドウガラスの汚れが落ちにくいときに洗浄 液の濃度を濃くしたり、あるいは洗浄後等に水だけを使用したくてもできず、用 途に幅がなかった。

【０００４】 なお、従来のものに、タンク内の洗浄液を加温するものがあるが、この洗浄液 を冬季のフロントガラスの氷結を溶かすことに使ったりしたのでは具合が悪い。

【０００５】 この考案は、高い機能のウインドウウォッシャ装置を提供することを目的とし ている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、車両のウインドウガラスに液体を噴射するポンプを設けたウイン ドウウォッシャ装置において、ウォータを貯えるウォータタンクと、洗浄液を貯 える洗浄液タンクとを設け、これらのタンクとポンプとを結ぶ配管にウォータと 洗浄液との混合比率を設定可能なバルブを設置する。

【０００７】

【作用】

したがって、バルブによってウォータと洗浄液との比率を変えることにより、 噴射する洗浄液の濃度を濃くしたり、あるいはウォータのみを噴射することが可 能になる。

【０００８】 ウォータタンク内のウォータを加温するようにすれば、温水を噴射することも できる。

【０００９】

【実施例】

図１は本考案の実施例を示すもので、１０はポンプ、１１はウォータタンク、 １２は洗浄液タンクである。

【００１０】 ウォータタンク１１、洗浄液タンク１２は、配管１３を介してポンプ１０の吸 込側に接続され、ポンプ１０の吐出側の配管１４の先端に図示しないノズルが設 けられる。

【００１１】 ポンプ１０は、ウォッシャスイッチ１５をオンすると、バッテリにより駆動さ れる。ウォータタンク１１には水が、洗浄液タンク１２には高濃度の洗浄液が入 れられる。

【００１２】 配管１３には、ポンプ１０と洗浄液タンク１２との間に洗浄液の流路断面積を 設定する混合比調整バルブ１６が介装される。

【００１３】 混合比調整バルブ１６は、手動式あるいは図示しない混合比スイッチからの信 号によって駆動される電動式のもので、手動あるいは混合比スイッチの操作によ って流路断面積が増減されることで洗浄液の流量が増減設定、即ち水との混合比 率が増減設定される。

【００１４】 この場合、流路断面積が０にされると洗浄液が遮断される。なお、電動式の混 合比調整バルブの場合等、流路断面積が混合比スイッチの操作によって段階的に 切換えられるもので良い。

【００１５】 また、ウォータタンク１１には、タンク１１内の水を加温するヒータ１７が設 置される。ヒータ１７は、ヒータスイッチ１８をオンすると、バッテリにより通 電される。

【００１６】 このような構成のため、ポンプ１０を駆動すると、混合比調整バルブ１６によ って洗浄液の流路が遮断されていないときは、ウォータタンク１１内の水および 洗浄液タンク１２内の洗浄液が吸引され、配管１４の先端のノズルから車両のウ インドウガラスに噴射される。

【００１７】 混合比調整バルブ１６による流路断面積がほぼ半分のときは、水と洗浄液との 比率がほぼ１対１になり、通常濃度の洗浄液が噴射される。

【００１８】 混合比調整バルブ１６を駆動し、流路断面積を大きくすると、洗浄液の流量が 増えて洗浄液の比率が高くなり、高濃度の洗浄液が噴射される。

【００１９】 また、流路断面積を小さくすると、洗浄液の流量が減って水の比率が高くなり 、流路断面積を０にすると、水のみが噴射される。

【００２０】 このため、ウインドウガラスの汚れがひどいときは、高濃度の洗浄液を噴射さ せることで、汚れを落とすことができ、簡単な汚れは洗浄液の比率を下げること で、洗浄液の消費を軽減できる。

【００２１】 一方、ヒータスイッチ１８をオンすると、ヒータ１７によりウォータタンク１ １の水が加温される。

【００２２】 このため、汚れがひどいときに温水を噴射するようにすれば、高濃度の洗浄液 とで、汚れを効率良く落とすことができる。この場合、温水に混じって洗浄液が 温められるので、洗浄液側のヒータは不要である。

【００２３】 また、ウォータタンク１１の水を温水にできるため、冬季に温水を噴射させる ことで、フロントガラスの氷結を簡単に溶かすことができ、この場合洗浄液を消 費せずにすみ、極めて便利である。

【００２４】 なお、実施例では、混合比調整バルブ１６を洗浄液タンク１２側に設けたが、 図２のように洗浄液タンク１２、ウォータタンク１１のポンプ１０への配管２０ の合流部に設けても良い。この場合、混合比調整バルブ１６は、水および洗浄液 の両流路の断面積を反転増減できるものが良い。

【００２５】 また、図３のように１つのタンク３０内に仕切り３１を設けて、ウォータタン ク３２と洗浄液タンク３３とを形成することもできる。

【００２６】

【考案の効果】

以上のようにこの考案は、車両のウインドウガラスに液体を噴射するポンプを 設けたウインドウウォッシャ装置において、ウォータを貯えるウォータタンクと 、洗浄液を貯える洗浄液タンクとを設け、これらのタンクとポンプとを結ぶ配管 にウォータと洗浄液との混合比率を設定可能なバルブを設置したので、ウインド ウガラスの汚れ具合等によって、洗浄液の濃度を濃くしたり、ウォータだけを使 うことができ、高い実用性を確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の要部構成図である。

【図２】他の実施例の要部構成図である。

【図３】他の実施例の部分構成図である。

【符号の説明】

１０ ポンプ １１ ウォータタンク １２ 洗浄液タンク １３，１４ 配管 １６ 混合比調整バルブ １７ ヒータ ２０ 配管 ３２ ウォータタンク ３３ 洗浄液タンク

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のウインドウガラスに液体を噴射す
   るポンプを設けたウインドウウォッシャ装置において、
   ウォータを貯えるウォータタンクと、洗浄液を貯える洗
   浄液タンクとを設け、これらのタンクとポンプとを結ぶ
   配管にウォータと洗浄液との混合比率を設定可能なバル
   ブを設置したことを特徴するウインドウウォッシャ装
   置。