JPH0686546A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH0686546A
JPH0686546A JP4234398A JP23439892A JPH0686546A JP H0686546 A JPH0686546 A JP H0686546A JP 4234398 A JP4234398 A JP 4234398A JP 23439892 A JP23439892 A JP 23439892A JP H0686546 A JPH0686546 A JP H0686546A
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JP
Japan
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switching element
output
transformer
current
voltage
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Pending
Application number
JP4234398A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Koji Yoshida
幸司 吉田
Takuya Ishii
卓也 石井
Takaharu Murakami
孝晴 村上
Toshishige Ueyama
敏成 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4234398A priority Critical patent/JPH0686546A/ja
Publication of JPH0686546A publication Critical patent/JPH0686546A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0083Converters characterised by their input or output configuration
    • H02M1/009Converters characterised by their input or output configuration having two or more independently controlled outputs

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  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 各種電子機器に使用されるスイッチング電源
装置において、複数の出力を安定化し、効率を改善し、
ノイズの発生を抑制することで小型で高効率のスイッチ
ング電源装置の実現を目的とする。 【構成】 第1のスイッチング素子4がオンの時にトラ
ンス3の一方の2次巻線3bに誘起する電圧を整流手段
と平滑チョークコイル11と平滑コンデンサ12よりな
る第1の整流平滑回路を介して第1の出力13a−13
bに供給し、第2のスイッチング素子7がオンの時にト
ランス3の他の2次巻線3cに誘起する電圧を整流手段
と平滑チョークコイル16と平滑コンデンサ17よりな
る第2の整流回路を介して第2の出力18a−18bに
供給するようにすることにより、複数の出力を安定化
し、効率を改善し、ノイズの発生を抑制することで小型
で高効率のスイッチング電源装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用や民生用の電子機
器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で出力の安定性が高く、高効率なものが強
く求められている。
【0003】以下に、従来のスイッチング電源装置につ
いて説明する。図6は従来のスイッチング電源装置で、
いわゆるフィードフォワードコンバータである。図6に
おいて1は入力直流電源で交流電圧を整流平滑すること
で、もしくは電池などで構成されるものであり、入力端
子2a−2bに入力電圧を供給し正電圧を入力端子2a
に接続し、負電圧を入力端子2bに接続している。3は
トランスであり1次巻線3aの一端を入力端子2aに接
続し、他端を第1のスイッチング素子4を介して入力端
子2bに接続され、2次巻線3bの一端を整流ダイオー
ド9に、他端を出力端子13bに接続している。4は第
1のスイッチング素子であり、制御回路20のオンオフ
信号VGによりオンオフされ、入力電圧VINを前記トラ
ンス3の1次巻線3aに印加したり遮断したりする。
【0004】9は整流ダイオードでありアノードを前記
2次巻線3bの一端に接続し、カソードを平滑チョーク
コイル11を介して出力端子13aに接続している。1
0は整流ダイオードでありアノードを前記2次巻線3b
の他端と出力端子13bの接続点に接続し、カソードを
整流ダイオード9と平滑チョークコイル11の接続点に
接続している。12は平滑コンデンサであり出力端子1
3aと13bの間に接続している。21はコンデンサ、
22は抵抗、23はダイオードであり、コンデンサ21
と抵抗22の並列接続回路はダイオード23を介して、
1次巻線3aの両端に接続され、スナバー回路24を構
成している。20は制御回路であり、出力端子13a−
13b間の電圧を検出し、出力電圧を一定に保つように
第1のスイッチング素子4のオンオフ比を変化させる。
【0005】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について図7も参照して詳しく動作説明を行う。図
7(a)〜(f)は、図6の従来のスイッチング電源装
置の各部動作波形を示しており、(a)は第1のスイッ
チング素子4に印加される制御回路20のオンオフ信号
波形VGであり、(b)はトランス3の1次巻線3aを
流れる電流波形ILであり、(c)は第1のスイッチン
グ素子4の両端電圧波形VDSであり、(d)は第1のス
イッチング素子4に流れる電流波形IQであり、(e)
は整流ダイオード10の両端電圧波形VDであり、
(f)は整流ダイオード9に流れる電流波形IDであ
る。
【0006】動作状態の時間的変化を示すためt1,t
3,t5を図中に記している。時刻t1で制御回路20の
オンオフ信号VGによりターンオンすると、第1のスイ
ッチング素子4にはVDSの急激な電圧降下に伴ってスパ
イク電流が流れる。これはトランス3の1次巻線3aと
2次巻線3bの各巻線間に存在する線間容量および層間
容量などの分布容量への充放電電流や整流ダイオードの
寄生容量の放電電流もしくはリカバリー電流によるもの
である。このスパイク電流はノイズの増加や信頼制の低
下および損失の増加を招く。第1のスイッチング素子4
がオンとなりVDSが十分に小さくなると、1次巻線3a
に入力電圧VINが印加され、第1のスイッチング素子4
にはトランス3の2次巻線3bから整流ダイオード9と
平滑チョークコイル11を介して出力に供給される電流
と1次巻線3aのインダクタンス値で決まり直線的に増
加する励磁電流との和電流IQが流れ、トランス3に励
磁電流を貯える。
【0007】時刻t2で第1のスイッチング素子4がタ
ーンオフとすると、第1のスイッチング素子4に流れて
いた電流IQが急激に遮断されることで、2次巻線3b
を介して出力に供給していた電流がなくなり、すでにト
ランス3に貯えられた励磁電流により、逆起電圧(以
下、フライバック電圧と言う)が発生し、コンデンサ2
1に貯えられた電圧を越えダイオード23がオンするま
で急激に第1のスイッチング素子4の両端電圧VDSが上
昇し、整流ダイオード9もオフする。この急激な第1の
スイッチング素子4のターンオフ時の電流と電圧変化に
より、第1のスイッチング素子4に大きなターンオフ損
失とノイズが発生する。第1のスイッチング素子4がオ
フとなり、トランス3の励磁電流は、ダイオード23を
介してコンデンサ21にすべて放出し吸収されると、フ
ライバック電圧もなくなり巻線間電圧はなくなる。第1
のスイッチング素子4がオフの期間では、平滑チョーク
コイル11に貯えた励磁電流により、整流ダイオード1
0を介して出力電流IOは供給され続ける。
【0008】時刻t5で第1のスイッチング素子4がタ
ーンオフすると、再び第1のスイッチング素子4がター
ンオンして最初の動作を繰り返すことで出力に電流が供
給される。一方、出力電圧VOは、第1のスイッチング
素子4のオン期間に平滑チョークコイル11に印加され
る電圧とオフ期間に印加される電圧より、平滑チョーク
コイル11のリセット条件から (VIN×N−VO)×TON=VO×TOFF となり、 VO=(TON/(TON+TOFF))×VIN×N が導ける。ここで、Nは1次巻線3aの巻線数NPと2
次巻線3bの巻線数NSの巻数比(N=NS/NP)であ
る。したがって出力電圧VOUTは、第1のスイッチング
素子4のオンオフ比を変化させることにより制御可能で
あることがわかる。またコンデンサ21の電圧は、抵抗
22により放電される電流と充電される励磁電流により
バランスされる。
【0009】図8は他の従来のスイッチング電源装置
で、図6で説明したフィードフォワードコンバータのト
ランスの極性を反転させることで、オン−オフ伝達とし
てフライバック電圧を出力に印加するようにしたもので
ある。図8において図6と同じものは同一の符号を記し
説明は省略する。
【0010】図8において、1は入力直流電源であり、
2a−2bは入力端子であり、3はトランスで1次巻線
3aと2次巻線3bを有し、4は第1のスイッチング素
子で制御回路19によりオンオフ制御され、9および1
0は整流ダイオードであり、11は平滑チョークコイル
であり、12は平滑コンデンサであり、13a−13b
は出力端子である。5はダイオードであり、第1のスイ
ッチング素子4の両端にアノードを入力端子2bと第1
のスイッチング素子4の接続点に接続され、カソードを
1次巻線3aと第1のスイッチング素子4の接続点に接
続し、出力へ供給される電流がトランス3の励磁電流よ
りも小さくなった時に、入力へ過剰電流を回生するとき
に利用される。7は第2のスイッチング素子であり、制
御回路19によりオンオフ制御され、コンデンサ30を
介して1次巻線3bの両端に接続されている。8はダイ
オードであり、第2のスイッチング素子7の両端に接続
される。コンデンサ30は、第1のスイッチング素子4
がオン期間に1次巻線3aに貯えた励磁電流の一部をダ
イオード8を介して貯え、また貯えた電流は第2のスイ
ッチング素子7のオン期間に1次巻線3aに励磁電流と
して戻される。19は制御回路であり、出力端子13a
−13b間の電圧を検出し、出力電圧を一定に保つよう
に第1のスイッチング素子4と第2のスイッチング素子
7を交互にオンオフさせると共に、オンオフ比を変化さ
せる。
【0011】以上のように構成されたスイッチング電源
装置において、図9も参照して詳しく動作説明を行う。
図9(a)〜(i)は、図8の従来のスイッチング電源
装置の各部動作波形を示しており、(a)は第1のスイ
ッチング素子4に印加される制御回路19のオンオフ信
号VG1であり、(b)は第2のスイッチング素子7に印
加される制御回路19のオンオフ信号VG2であり、
(c)はトランス3の1次巻線3aを流れる電流波形I
Lであり、(d)は第1のスイッチング素子4の両端電
圧波形VDS1であり、(e)は第1のスイッチング素子
4とダイオード5に流れる電流波形IQ1であり、(f)
は第2のスイッチング素子7の両端電圧波形VDS2であ
り、(g)は第2のスイッチング素子7とダイオード8
に流れる電流波形IQ2であり、(h)は整流ダイオード
10の両端電圧波形VDであり、(i)は整流ダイオー
ド9に流れる電流波形IDである。
【0012】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t5
を図中に記している。時刻t1で制御回路19のオンオ
フ信号VG1により第1のスイッチング素子4がターンオ
ンすると、第1のスイッチング素子4にはVDS1の急激
な電圧降下に伴ってスパイク電流が流れる。これはトラ
ンス3の1次巻線3aと2次巻線3bの各巻線間に存在
する線間容量および層間容量などの分布容量への充放電
電流や、整流ダイオードの寄生容量の放電電流もしくは
リカバリー電流によるものである。このスパイク電流は
ノイズの増加や信頼性の低下およびターンオン損失の増
加を招く。第1のスイッチング素子4がオンとなりVDS
が十分に小さくなると、トランス3の1次巻線3aに入
力電圧VINが印加され、同時にトランス3の2次巻線3
bに誘起電圧が発生するが、この時ダイオード9はオフ
であるように接続されているので、1次巻線3aのイン
ダクタンス値で決まり直線的に増加する励磁電流のみの
電流IQ1が流れる。この間、制御回路19のオンオフ信
号VG2により第2のスイッチング素子7はオフを維持す
る。
【0013】時刻t2で制御回路19のオンオフ信号VG
1により第1のスイッチング素子4がターンオフする
と、第1のスイッチング素子4に流れていた電流IQ1が
急激に遮断されることで、トランス3に貯えられた励磁
電流により、トランス3の各巻線にフライバック電圧が
発生し、コンデンサ30に貯えられた電圧を越えダイオ
ード8がオンするまで急激に第1のスイッチング素子4
の両端電圧VDS1が上昇する。この急激な第1のスイッ
チング素子4へ印加される電流と電圧変化により、第1
のスイッチング素子4に大きなターンオフ損失とノイズ
が発生する。トランス3の励磁電流は、2次巻線3bと
整流ダイオード9、平滑チョークコイル11を介して出
力電流IOとして供給されると共に、出力に供給しきれ
ない過剰な励磁電流はコンデンサ30に吸収される。
【0014】時刻t3で第2のスイッチング素子7は制
御回路19のオンオフ信号VG2によりターンオンする
が、第2のスイッチング素子7のオン期間に供給される
トランス3の励磁電流は直線的に減少し、出力電流IO
より減少した時に、コンデンサ30に吸収されていた励
磁電流が第2のスイッチング素子7と1次巻線3a、2
次巻線3b、平滑チョークコイル11を介して出力電流
IOの一部として供給され、出力に供給される電流は確
保される。
【0015】時刻t4で第2のスイッチング素子7がタ
ーンオフすると、コンデンサ30より出力に供給される
電流が遮断されるため、トランス3より出力に供給する
励磁電流だけでは出力電流IOを維持できないため、今
度は平滑チョークコイル11に貯えられた励磁電流が整
流ダイオード10および2次巻線3bを介した整流ダイ
オード9を通じて出力電流IOに供給される。これによ
り2次巻線3bの両端に発生するフライバック電圧がな
くなるため、トランス3の各巻線間電圧はなくなる。こ
の間、制御回路19のオンオフ信号VG1により第1のス
イッチング素子4はオフを維持する。
【0016】時刻t5で第1のスイッチング素子4がオ
ンすると、時刻t1で示した動作を繰り返すが、1次巻
線3aに入力電圧VINが印加されることで、2次巻線3
bには整流ダイオード9をオフするように誘起電圧が発
生するため、平滑チョークコイル11より供給される出
力電流IOは整流ダイオード10を介してのみ供給され
る。
【0017】一方、出力電圧VOは、第1のスイッチン
グ素子4のオフ期間に平滑チョークコイル11に印加さ
れる電圧とオフ期間に印加される電圧より、平滑チョー
クコイル11のリセット条件から (VC×N−VO)×TOFF=VO×TON となり、 VO=(TOFF/(TON+TOFF))×VC×N が導ける。また、トランス3のリセット条件からコンデ
ンサ30の両端電圧VCは、 VIN×TON=VC×TOFF となり、 VC=VIN×TON/TOFF が導ける。これから両方の関係式をまとめると、 VO=(TOFF/(TON+TOFF))×VIN×N が導ける。ここで、Nは1次巻線3aの巻線数NPと2
次巻線3bの巻線数NSの巻数比(N=NS/NP)であ
り、式を簡単化するため時刻t2−t3、t4−t5期間
は、TON,TOFF期間に比較して十分短い期間で無視で
きるとした。したがって出力電圧VOUTは、第1と第2
ののスイッチング素子4と7のオンオフ比を変化させる
ことにより制御可能であることがわかる。またコンデン
サ30の電圧VCは、第2のスイッチング素子7を介し
て出力に放電される電流と充電される励磁電流によりバ
ランスされ、上記式で示されるフライバック電圧が保持
される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来のスイッチング電源装置の構成では、第1のスイッチ
ング素子4のターンオン時のスパイク電流およびターン
オンおよびターンオフ時の損失の発生があるため、変換
効率の低下や大きなノイズの発生や信頼性の低下があ
る。特に、オン−オン伝達のフィードフォワードコンバ
ータにおいて、トランス3の励磁電流を処理して磁気リ
セットするための損失が発生し、またフィードフォワー
ドコンバータのトランス3の極性を反転させることで、
オン−オフ伝達としたコンバータにおいて、出力に供給
する電流をすべて励磁電流でまかなうため、大きな励磁
電流が遮断した時に発生するフライバック電圧の立ち上
がりが急峻で、ターンオフ損失やノイズが悪化するとい
う問題点を有していた。
【0019】本発明は以上のような従来の欠点を除去
し、スパイク電流の発生もなく、ノイズの少ないスイッ
チング電源装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスイッチング電源装置は、少なくとも1次巻
線と2つの2次巻線を有するトランスと、オンオフを繰
り返しオンの時に入力電圧を前記トランスの1次巻線に
印加する第1のスイッチング手段と、前記トランスの励
磁により発生する逆起電圧を保持するためのコンデンサ
と、この第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰
り返し、オンの時に前記コンデンサに保持された逆起電
圧を前記第1のトランスの1次巻線に印加する第2のス
イッチング手段を有し、前記第1のスイッチング手段が
オンの時に前記トランスの一方の2次巻線に誘起する電
圧を整流手段と平滑チョークコイルと平滑コンデンサよ
りなる第1の整流平滑回路を介して第1の出力に供給
し、前記第2のスイッチング手段がオンの時に前記トラ
ンスの他の2次巻線に誘起する電圧を整流手段と平滑チ
ョークコイルと平滑コンデンサよりなる第2の整流平滑
回路を介して第2の出力に供給する構成を有している。
【0021】
【作用】この構成によって、出力への電流供給はオン−
オンで供給すると共に、トランスの励磁電流も出力電流
として利用することができ効率的な電力変換が可能とな
り、さらに第1および第2のスイッチング手段のターン
オン時には、スイッチング手段の寄生コンデンサおよび
トランスの分布容量に貯えられたエネルギーを放電して
からターンオンするためスパイク電流の発生もなく、第
1および第2のスイッチング手段のターンオフ時には、
トランスの漏れインダクタンスの影響によるスパイク電
圧の発生もないものとすることができる。
【0022】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示す
ものである。図1において、図6と同じものは同一の符
号を記し説明は省略する。
【0023】1は入力直流電源であり、2a−2bは入
力端子であり、3はトランスで1次巻線3aと2つの2
次巻線3b,3cを有し、1次巻線3aの一端を入力端
子2aに接続し他端を第1のスイッチング素子4を介し
て入力端子2bに接続し、2次巻線3bは整流ダイオー
ド9、平滑チョークコイル11を介して出力端子13a
−13bに接続され、2次巻線3cは整流ダイオード1
4、平滑チョークコイル16を介して出力端子18a−
18bに接続される。4は第1のスイッチング素子であ
り、制御回路19によりオンオフされる。5はダイオー
ドでありカソードを第1のスイッチング素子4と1次巻
線3aの接続点に接続し、アノードを入力端子2bと第
1のスイッチング素子4の接続点に接続して、励磁電流
の過剰な電流を入力に回生するとき使用する。6はコン
デンサであり、第1のスイッチング素子4がオン期間に
1次巻線3aに貯えた励磁電流の一部をダイオード8を
介して貯え、また貯えた励磁電流分は第2のスイッチン
グ素子7のオン期間中に1次巻線3aに逆励磁電流とし
て戻される。7は第2のスイッチング素子であり、制御
回路19によりオンオフ制御され、コンデンサ6を介し
て第1のスイッチング素子4の両端に接続されている。
8はダイオードであり、第2のスイッチング素子7の両
端に接続される。
【0024】9および10は整流ダイオードであり、1
1は平滑チョークコイルであり、12は平滑コンデンサ
であり、13a−13bは出力端子である。14は整流
ダイオードでありアノードを2次巻線3cの一端に接続
し、カソードを平滑チョークコイル16を介して出力端
子18aに接続している。15は整流ダイオードであり
アノードを前記2次巻線3cの他端と出力端子18bの
接続点に接続し、カソードを整流ダイオード14と平滑
チョークコイル16の接続点に接続している。17は平
滑コンデンサであり出力端子18aと18bの間に接続
している。18a−18bは第2の出力端子である。1
9は制御回路であり出力端子18a−18b間の電圧を
検出し出力電圧が一定になるように第1のスイッチング
素子4と第2のスイッチング素子7のオンオフ比を変え
るオンオフ信号VG1とVG2を制御する。
【0025】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について図2も参照して詳しく動作説明を行う。図
2(a)〜(k)は、図1の第1の実施例のスイッチン
グ電源装置の各部動作波形を示しており、(a)は制御
回路19の第1のスイッチング素子4のオンオフ信号波
形VG1を示しており、(b)は制御回路19の第2のス
イッチング素子7のオンオフ信号波形VG2を示してお
り、(c)はトランス3の1次巻線3aに流れる電流波
形ILを示しており、(d)は第1のスイッチング素子
4の両端電圧波形VDS1を示しており、(e)は第1の
スイッチング素子4とダイオード5に流れる電流波形I
Q1を示しており、(f)は第2のスイッチング素子7の
両端電圧波形VDS2を示しており、(g)は第2のスイ
ッチング素子7とダイオード8に流れる電流波形IQ1を
示しており、(h)は整流ダイオード10の両端電圧波
形VD1であり、(i)は整流ダイオード9を流れる電流
波形ID1を示しており、(j)は整流ダイオード15の
両端電圧波形VD2であり、(k)は整流ダイオード14
を流れる電流波形ID2を示している。
【0026】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t5
を図中に記している。時刻t1で制御回路19のオンオ
フ信号VG1により第1のスイッチング素子4がターンオ
ンすると、トランス3の1次巻線3aに入力電圧VINが
印加され、同時にトランス3の2次巻線3bと3cの両
端に誘起電圧が発生するが、2次巻線3bの両端誘起電
圧により整流ダイオード9が遮断するように接続されて
おり、2次巻線3cの両端誘起電圧により整流ダイオー
ド14は導通するように接続されるため、1次巻線3a
から2次巻線3c、整流ダイオード14、平滑チョーク
コイル16を介して出力端子18a−18bに出力電流
IO2が供給される。第1のスイッチング素子4のオン期
間中は、第2のスイッチング素子7はオフを続けるため
コンデンサ6に電流が流れず、1次巻線3aに流れる電
流はインダクタンス値で決まる直線的に増加する励磁電
流と出力に供給される電流の和電流IQ1が流れ、トラン
ス3に励磁電流を貯える。
【0027】時刻t2で制御回路19のオンオフ信号VG
1で第1のスイッチング素子4がターンオフすると、第
1のスイッチング素子4を流れていた出力電流IQ1が急
激に遮断されることで、トランス3に貯えられた励磁電
流によりトランス3の各巻線にフライバック電圧が発生
し、コンデンサ6に貯えられた電圧を越えダイオード8
がオンするまで急激に第1のスイッチング素子4の両端
電圧が上昇するが、同時に2次巻線3bにも整流ダイオ
ード9をオンする方向のフライバック電圧が発生するた
め、トランス3の励磁電流は2次巻線3b、整流ダイオ
ード9、平滑チョークコイル11を介して出力端子13
a−13bに出力電流IO1が供給されると共に、出力に
供給しきれない過剰な励磁電流はコンデンサ6に吸収さ
れる。また、2次巻線3cに発生するフライバック電圧
は、整流ダイオード14をオフするため今度は平滑チョ
ークコイル16に貯えられた励磁電流が整流ダイオード
15を介して出力端子18a−18bに出力電流IO2を
供給する。
【0028】時刻t3で第2のスイッチング素子7は制
御回路19のオンオフ信号VG2によりターンオンする
が、第1のスイッチング素子4のオフ期間中にトランス
3より供給される励磁電流は直線的に減少し、出力電流
IO1より減少した時に、コンデンサ6に吸収されていた
励磁電流分が既にオンしている第2のスイッチング素子
7と1次巻線3a、2次巻線3b、平滑チョークコイル
11を介して出力電流IO1の不足分として供給されるた
め、出力に供給される出力電流IO1は連続的に確保され
る。
【0029】時刻t4で第2のスイッチング素子7がタ
ーンオフすると、コンデンサ6より供給される電流が遮
断されるため、トランス3より出力に供給する励磁電流
だけでは出力電流IO1を維持できないため、今度は平滑
チョークコイル11に貯えられた励磁電流が整流ダイオ
ード10および2次巻線3b、整流ダイオード9を通じ
て出力電流IOに供給される。これにより2次巻線3b
の両端に発生するフライバック電圧がなくなるため、ト
ランス3の各巻線間電圧はなくなる。この間、制御回路
19のオンオフ信号VG1により第1のスイッチング素子
4はオフを維持する。
【0030】時刻t5で第1のスイッチング素子4がオ
ンすると、時刻t1で示した動作を繰り返すが、1次巻
線3aに入力電圧VINが印加されることで、2次巻線3
bには整流ダイオード9をオフするように誘起電圧が発
生するため、平滑チョークコイル11より供給される出
力電流IO1は整流ダイオード10を介してのみ供給され
るようになる。
【0031】一方、出力電圧VO1は既に従来回路例の図
8で示したように、第1のスイッチング素子4のオフ期
間に平滑チョークコイル11とトランス3に印加される
電圧およびオフ期間に印加される電圧より、平滑チョー
クコイル11のリセット条件とトランス3のリセット条
件から、以下で示される。
【0032】 VO1=(TOFF/(TON+TOFF))×VIN×N1 さらに、出力電圧VO2は既に従来回路の図6に示したよ
うに、平滑チョークコイル16のリセット条件から、以
下に示される。
【0033】 VO2=(TOFF/(TON+TOFF))×VIN×N2 ここで、N1は1次巻線3aの巻線数NPと2次巻線3b
の巻線数NS1の巻数比(N1=NS1/NP)であり、N2
は1次巻線数3aの巻線数NPと2次巻線3cの巻線数
NS2の巻数比(N2=NS2/NP)であり、式を簡素化す
るため時刻t2〜t3、t4〜t5期間は、TON,TOFF期
間に比較して十分に短い期間で無視できるとした。した
がって、各出力電圧VO1,VO2は、第1と第2のスイッ
チング素子4と7のオンオフ比を変化させることによ
り、両出力電圧とも同時に制御可能であることがわか
る。
【0034】この構成により、オン−オン伝達で出力に
電流を供給する回路方式と、オン−オフ伝達で出力に電
流を供給する回路方式が同一のトランス3上で構成する
ことができ、しかも両方とも同一の入出力伝達特性を有
しているため、どちらか一方を制御することで両方の安
定化が可能となり、異なる複数の出力を簡単に取り出す
ことも可能となる。また効率についても、従来のオンー
オン型であるフォワードコンバータの場合はトランス3
の励磁電流を消費しリセット動作するための損失発生が
あったり、オン−オフ型であるフライバックコンバータ
の場合は出力電流がトランス3の励磁電流のみで供給さ
れるため、スイッチング電流の増加によるターンオフ損
失の増加等の課題がそれぞれあったが、本構成ではオン
−オン、オン−オフの両方で出力電流の供給を行うため
効率が改善される。
【0035】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図3を参照しながら説明する。図3は本発明の
第2の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示
すものである。図3において、図1と同じものは同一の
符号を記し説明は省略する。
【0036】1は入力直流電源であり、2a−2bは入
力端子であり、3はトランスで1次巻線3aと2次巻線
3b,3cを有する。4は第1のスイッチング素子であ
り、制御回路19によりオンオフされる。5はダイオー
ドであり、6はコンデンサであり、7は第2のスイッチ
ング素子であり、制御回路19によりオンオフされる。
8はダイオードであり、9および10は整流ダイオード
であり、11は平滑チョークコイルであり、12は平滑
コンデンサであり、13a−13bは出力端子であり、
14および15は整流ダイオードであり、16は平滑チ
ョークコイルであり、17は平滑コンデンサである。1
9は制御回路であり出力端子13a−13b間の電圧を
検出し出力電圧が一定になるように第1のスイッチング
素子4と第2のスイッチング素子7のオンオフ比を変え
るオンオフ信号VG1,VG2を発生する。
【0037】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。
【0038】図3において各部の動作波形は図2と同様
であり、その動作も全く同様であるが、図1と異なる点
は、出力端子13a−13bに2次巻線3bの出力回路
と2次巻線3cの出力回路が両方とも接続されている。
この場合、2次巻線3bおよび3cの巻線数NS1,NS2
を同一巻線数にすることで、両方の巻線から出力電流I
Oを取り出し、お互いの電流バランスもほぼ等しくな
る。この構成により、複数の2次巻線をパラ接続する場
合の循環電流による損失の防止、出力リップル電圧がお
互いの電圧変化を打ち消すように発生するために低リッ
プル電圧化が図れる等の特徴がある。ここで、平滑コン
デンサ12,17は一つにすることもできる。さらに、
本例では各出力を並列接続したが、各出力を直列に接続
した構成にすることで出力の低リップル電圧化の特徴を
有することができる。
【0039】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の
第3の実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示
すものである。図4において、図1と同じものは同一の
符号を記し説明は省略する。
【0040】1は入力直流電源であり、2a−2bは入
力端子であり、3はトランスで1次巻線3aと2次巻線
3b,3cを有する。4は第1のスイッチング素子であ
り、制御回路19によりオンオフされる。5はダイオー
ドであり、6はコンデンサであり、7は第2のスイッチ
ング素子であり、制御回路19によりオンオフされる。
8はダイオードであり、9および10は整流ダイオード
であり、11は平滑チョークコイルであり、12は平滑
コンデンサであり、13a−13bは出力端子であり、
14および15は整流ダイオードであり、16は平滑チ
ョークコイルであり、17は平滑コンデンサであり、1
8a−18bは出力端子である。19は制御回路であり
出力端子18a−18b間の電圧を検出し、出力電圧が
一定になるように第1のスイッチング素子4と第2のス
イッチング素子7のオンオフ比を変えるオンオフ信号V
G1,VG2を発生すると共に、オンとオフの間に両方とも
オフする期間を有している。
【0041】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について図5も参照して詳しく動作説明を行う。図
5(a)〜(k)は、図4の第3の実施例のスイッチン
グ電源装置の各部動作波形を示しており、(a)は制御
回路19のは第1のスイッチング素子4のオンオフ信号
波形VG1を示しており、(b)は制御回路19の第2の
スイッチング素子7のオンオフ信号VG2を示しており、
(c)はトランス3の1次巻線3aに流れる電流波形I
Lを示しており、(d)は第1のスイッチング素子4の
両端電圧波形VDS1を示しており、(e)は第1のスイ
ッチング素子4とダイオード5に流れる電流波形IQ1を
示しており、(f)は第2のスイッチング素子7の両端
電圧波形VDS2を示しており、(g)は第2のスイッチ
ング素子7とダイオード8に流れる電流波形IQ2を示し
ており、(h)は整流ダイオード10の両端電圧波形V
D1であり、(i)は整流ダイオード9を流れる電流波形
ID1を示しており、(j)は整流ダイオード15の両端
電圧波形VD2であり、(k)は整流ダイオード14を流
れる電流波形ID2を示している。
【0042】動作状態の時間的変化を示すためt1〜t5
を図中に記している。時刻t1で制御回路19のオンオ
フ信号VG1により第1のスイッチング素子4がターンオ
ンすると、トランス3の1次巻線3aに入力電圧VINが
印加され、同時にトランス3の2次巻線3bと3cの両
端に誘起電圧が発生するが、2次巻線3bに接続された
整流ダイオード9により遮断するように接続されてお
り、2次巻線3cに接続された整流ダイオード14は導
通するように接続されるため、1次巻線3aから2次巻
線3c、整流ダイオード14、平滑チョークコイル16
を介して出力端子18a−18bに出力電流IO2が供給
される。第1のスイッチング素子4のオン期間は、第2
のスイッチング素子7はオフを続けるためコンデンサ6
に電流が流れず、1次巻線3aに流れる電流はインダク
タンス値で決まる直線的に増加する励磁電流と、出力に
供給される電流の和電流IQ1が流れ、トランス3に励磁
電流を貯える。
【0043】時刻t2で制御回路19のオンオフ信号VG
1で第1のスイッチング素子4がターンオフすると、第
1のスイッチング素子4を流れていた出力電流IQ1が急
激に遮断されるが、トランス3に貯えられた励磁電流を
第1のスイッチング素子4に並列に接続されたコンデン
サ41が吸収すると共にコンデンサ40の電荷を放電す
るため、フライバック電圧の上昇を緩やかに抑制するこ
とで第1のスイッチング素子4のターンオフの損失を減
少させる。トランス3の各巻線のフライバック電圧が上
昇し、コンデンサ6に貯えられた電圧を越えダイオード
8がオンするまで緩やかに第1のスイッチング素子4の
両端電圧が上昇するが、同時に2次巻線3bにも整流ダ
イオード9をオンする方向のフライバック電圧が発生
し、トランス3の励磁電流は2次巻線3c、整流ダイオ
ード9、平滑チョークコイル11を介して出力端子13
a−13bに出力電流IO1が供給されると共に、出力に
供給しきれない過剰な励磁電流はコンデンサ6に吸収さ
れる。また、2次巻線3cに発生するフライバック電圧
は、整流ダイオード14をオフするため平滑チョークコ
イル16に貯えられた励磁電流が整流ダイオード15を
介して出力端子18a−18bに出力電流IO2を供給す
る。
【0044】時刻t3で第2のスイッチング素子7は制
御回路19のオンオフ信号VG2によりターンオンする
が、この時点でダイオード8がオンしているためゼロク
ロスターンオンとなり、第2のスイッチング素子7のオ
ン期間に供給される励磁電流は直線的に減少し、出力電
流IO1より減少した時に、コンデンサ6に吸収されてい
た励磁電流分が第2のスイッチング素子7と1次巻線3
a、2次巻線3b、平滑チョークコイル11を介して出
力電流IO1の一部として供給され、出力に供給される電
流は確保されると共に、出力に供給しきれない過剰な励
磁電流は1次巻線3aを介してトランス3を逆励磁す
る。
【0045】時刻t4で第2のスイッチング素子7がタ
ーンオフすると、コンデンサ6より供給される電流が急
激に遮断されるが、第2のスイッチング素子7に並列に
接続されたコンデンサ40がトランス3に貯えられた逆
励磁電流を吸収すると共にコンデンサ41の電荷を放電
し、逆起電圧(この電圧は、フライバック電圧と逆極性
の起電圧のためフォワード電圧と以下に記す。)の発生
と上昇を緩やかに抑制する。フォワード電圧の上昇を緩
やかに抑制することで第2のスイッチング素子7のター
ンオフの損失を減少させる。トランス3の各巻線のフォ
ワード電圧が上昇し、2次巻線3cの両端に発生する電
圧が零を超えようとするとき、2次巻線3c、整流ダイ
オード14、平滑チョークコイル16を介して出力電流
IO2としてトランス3に貯えられた逆励磁電流が供給さ
れるが、逆励磁電流が出力電流IO2より大きい場合、過
剰な励磁電流分によりコンデンサ40と41をさらに充
放電するため、トランス3の各巻線のフォワード電圧は
さらに上昇し1次巻線3aの両端電圧が入力電圧を超え
るまで上昇し、ダイオード5がオンするようになる。こ
の間2次巻線3bの両端に発生する電圧は整流ダイオー
ド9をオフするように発生するため、平滑チョークコイ
ル11に貯えられた励磁電流が整流ダイオード10およ
び2次巻線を介し3bを通じて出力電流IO1に供給され
る。また、制御回路19のオンオフ信号VG1により第1
のスイッチング素子4はこの間もオフを維持する。
【0046】時刻t5でダイオード5がオンしている間
に第1のスイッチング素子4をオンさせると、ゼロクロ
スターンオンが達成され、今度は1次巻線3aに入力電
圧VINが印加されることで時刻t1で示した動作を繰り
返す。このように、第1,第2のスイッチング素子4と
7の両方をオフする時刻t2〜t3、t4〜t5期間を設定
することで、ターンオンおよびターンオフの損失を大幅
に減少させることが可能となる。
【0047】この動作で出力電圧VO1は既に従来回路例
の図8で示したように、第1のスイッチング素子4のオ
フ期間に平滑チョークコイル11とトランス3に印加さ
れる電圧およびオフ期間に印加される電圧より、平滑チ
ョークコイル11のリセット条件とトランス3のリセッ
ト条件から、以下で示される。
【0048】 VO1=(TOFF/(TON+TOFF))×VIN×N1 さらに、出力電圧VO2は既に従来回路の図6に示したよ
うに、平滑チョークコイル16のリセット条件から、以
下に示される。
【0049】 VO2=(TOFF/(TON+TOFF))×VIN×N2 ここで、N1は1次巻線3aの巻線数NPと2次巻線3b
の巻線数NS1の巻数比(N1=NS1/NP)であり、N2
は1次巻線3aの巻線数NPと2次巻線3cの巻線数NS
2の巻数比(N2=NS2/NP)であり、式を簡素化する
ため時刻t2〜t3、t4〜t5期間は、TON,TOFF期間
に比較して十分に短い期間で無視できるとした。したが
って、各出力電圧VO1,VO2は、第1,第2のスイッチ
ング素子4と7のオンオフ比を変化させることにより、
両出力電圧とも同時に制御可能であることがわかる。
【0050】この構成により、オン−オン伝達で出力に
電流を供給する回路方式と、オン−オフ伝達で出力に電
流を供給する回路方式が同一のトランス3上で構成する
ことができ、しかも両方とも同一の入出力伝達特性を有
しているため、どちらか一方を制御することで両方の安
定化が可能となり、異なる複数の出力を簡単に取り出す
ことも可能となる。効率についても、従来のオンーオン
型であるフォワードコンバータの場合はトランス3の励
磁電流を消費しリセット動作するための損失発生があっ
たり、オン−オフ型であるフライバックコンバータの場
合は出力電流がトランス3の励磁電流のみで供給される
ため、スイッチング電流の増加によるターンオフ損失の
増加等の課題がそれぞれあったが、本構成ではオン−オ
ン、オン−オフの両方で出力電流の供給を行うため効率
が改善され、さらに第1,第2のスイッチング素子4お
よび7のゼロクロスターンオン実現によるターンオンの
無損失化と、ターンオフ損失の大幅な削減等により大幅
な効率改善が可能となる。発生ノイズについても、第
1,第2のスイッチング素子4および7のターンオンお
よびターンオフ時の電圧と電流の急峻な変化が抑制され
緩和するため、ノイズの発生が大幅に減少する。
【0051】実施例3の構成で2次巻線3bの出力回路
と2次巻線3bの出力回路を両方ともパラ接続すること
も可能で、この場合2次巻線3bおよび3cの巻数NS
1,NS2を同一巻線数にすることで、両方の巻線から出
力電流IOを取り出し、お互いの電流バランスもほぼ等
しくなる。この構成により、実施例3の効率改善と発生
ノイズの削減以外に、複数の2次巻線をパラ接続する場
合の循環電流による損失の防止、出力リップル電圧がお
互いの電圧変化を打ち消すように発生するために低リッ
プル電圧化が図れる等の特徴がある。ここで、平滑コン
デンサ12,17は一つにすることもできる。さらに、
各出力を直列に接続した構成にすることでも、実施例3
の効率改善と発生ノイズの削減および出力の低リップル
電圧化の特徴を有することができる。
【0052】本実施例では、第1,第2のスイッチング
素子4および7に並列接続したダイオード5および8
は、スイッチング素子にMOSFET等のあらかじめス
イッチング素子と並列にダイオードが内蔵された素子を
使用すれば、ダイオード5および8は不要となる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、実施例1
ではオン−オン伝達で出力に電流を供給する回路方式
と、オン−オフ伝達で出力に電流を供給する回路方式が
同一のトランス上で構成することができ、しかも両方と
も同一の入出力伝達特性を有しているため、どちらか一
方を制御することで両方の安定化が可能となり、異なる
複数の出力を簡単に取り出すことも可能となる。また効
率についても、従来のオン−オン型であるフォワードコ
ンバータの場合はトランスの励磁電流を消費しリセット
動作するための損失発生があったり、オン−オフ型であ
るフライバックコンバータの場合は出力電流がトランス
の励磁電流のみで供給されるため、スイッチング電流の
増加によるターンオフ損失の増加等の課題がそれぞれあ
ったが、本発明ではオン−オン、オン−オフの両方で出
力電流の供給を行うため効率が改善される。
【0054】実施例2では複数の2次巻線をパラ接続す
る場合の循環電流による損失の防止、出力リップル電圧
がお互いの電圧変化を打ち消すように発生するために低
リップル電圧化が図れる。実施例3ではオン−オン伝達
で出力に電流を供給する回路方式と、オン−オフ伝達で
出力に電流を供給する回路方式が同一のトランス3上で
構成することができ、しかも両方とも同一の入出力伝達
特性を有しているため、どちらか一方を制御することで
両方の安定化が可能となり、異なる複数の出力を簡単に
取り出すことも可能となる。効率についても、従来のオ
ンーオン型であるフォワードコンバータの場合はトラン
ス3の励磁電流を消費しリセット動作するための損失発
生があったり、オン−オフ型であるフライバックコンバ
ータの場合は出力電流はトランス3の励磁電流のみで供
給されるため、スイッチング電流の増加によるターンオ
フ損失の増加等の課題がそれぞれあったが、本発明では
オン−オン、オン−オフの両方とも出力電流の供給を行
うため効率が改善され、さらにスイッチング素子のゼロ
クロスターンオン実現によるターンオンの無損失化と、
ターンオフ損失の大幅な削減等により大幅な効率改善が
可能となる。発生ノイズについても、スイッチング素子
のターンオンおよびターンオフ時の電圧と電流の急峻な
変化が抑制され緩和するため、ノイズの発生が大幅に減
少するスイッチング電源装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図2】本発明の図1の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図4】本発明の第3の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図5】本発明の図4の回路構成図の動作波形を示す説
明図
【図6】第1の従来例におけるスイッチング電源装置の
回路構成図
【図7】従来の図6の回路構成図の動作波形を示す説明
【図8】第2の従来例におけるスイッチング電源装置の
回路構成図
【図9】従来の図8の回路構成図の動作波形を示す説明
【符号の説明】
1 入力直流電源 2a−2b 入力端子 3 トランス 4,7 スイッチング素子 5,8 ダイオード 9,10,14,15 整流ダイオード 11,16 平滑チョークコイル 12,17 平滑コンデンサ 13a−13b 出力端子 18a−18b 出力端子 19 制御回路
フロントページの続き (72)発明者 村上 孝晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植山 敏成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1次巻線と2つの2次巻線を有
    するトランスと、オンオフを繰り返しオンの時に入力電
    圧を前記トランスの1次巻線に印加する第1のスイッチ
    ング素子と、前記トランスの励磁により発生する逆起電
    圧を保持するためのコンデンサと、この第1のスイッチ
    ング素子と交互にオンオフを繰り返し、オンの時に前記
    コンデンサに保持された逆起電圧を前記第1のトランス
    の1次巻線に印加する第2のスイッチング素子を有し、
    前記第1のスイッチング素子がオンの時に前記トランス
    の一方の2次巻線に誘起する電圧を整流手段と平滑チョ
    ークコイルと平滑コンデンサよりなる第1の整流平滑回
    路を介して第1の出力に供給し、前記第2のスイッチン
    グ素子がオンの時に前記トランスの他の2次巻線に誘起
    する電圧を整流手段と平滑チョークコイルと平滑コンデ
    ンサよりなる第2の整流平滑回路を介して第2の出力に
    供給するスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】第1の整流平滑回路を介した出力と、第2
    の整流平滑回路を介した出力とを並列接続し出力に供給
    するようにした請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】少なくとも1次巻線と2つの2次巻線を有
    するトランスと、オンオフを繰り返しオンの時に入力電
    圧を前記トランスの1次巻線に印加する第1のスイッチ
    ング素子と、前記トランスの励磁により発生する逆起電
    圧を保持するためのコンデンサと、この第1のスイッチ
    ング素子と交互にオンオフを繰り返し、オンの時に前記
    コンデンサに保持された逆起電圧を前記第1のトランス
    の1次巻線に印加する第2のスイッチング素子を有し、
    前記第1のスイッチング素子の両端または第2のスイッ
    チング素子の両端またはその両方にコンデンサを接続
    し、さらに交互にオンオフを繰り返す時に前記第1のス
    イッチング素子と第2のスイッチング素子の両方ともオ
    フとなる期間を有し、前記第1のスイッチング素子がオ
    ンの時に前記トランスの一方の2次巻線に誘起する電圧
    を整流手段と平滑チョークコイルと平滑コンデンサより
    なる第1の整流平滑回路を介して第1の出力に供給し、
    前記第2のスイッチング素子がオンの時に前記トランス
    の他の2次巻線に誘起する電圧を整流手段と平滑チョー
    クコイルと平滑コンデンサよりなる第2の整流平滑回路
    を介して第2の出力に供給するスイッチング電源装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023162976A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 パナソニック株式会社 電力変換システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023162976A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 パナソニック株式会社 電力変換システム

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