JPH0685399U - ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造 - Google Patents

ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造

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JPH0685399U
JPH0685399U JP2569193U JP2569193U JPH0685399U JP H0685399 U JPH0685399 U JP H0685399U JP 2569193 U JP2569193 U JP 2569193U JP 2569193 U JP2569193 U JP 2569193U JP H0685399 U JPH0685399 U JP H0685399U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
sleeve
hoist
rope
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP2569193U
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English (en)
Inventor
雅之 上林
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Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokyo Rope Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2569193U priority Critical patent/JPH0685399U/ja
Publication of JPH0685399U publication Critical patent/JPH0685399U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホイスト用ワイヤロープの端末を簡易かつ安
価に処理してホイストのドラムに取り付けることができ
るホイスト用ワイヤロープの端末処理構造を提供する。 【構成】 ホイスト用のワイヤロープ1の端末を金属製
のスリーブ2内に挿入し、さらにこのスリーブ2内に前
記ワイヤロープ1の端末の外周に均等的に配置するよう
に、そのワイヤロープ1の直径より小さい直径の複数本
の添えロープ3を挿入し、この状態で前記スリーブ2を
その径方向に圧縮させて前記ワイヤロープ1の端末に固
定し、このスリーブ2を介して前記ワイヤロープ1をホ
イストのドラム4に定着させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ホイスト用のワイヤロープの端末を、ホイストのドラムへの取り 付けに適応するように処理したホイスト用ワイヤロープの端末処理構造に関する 。
【0002】
【従来の技術】
ホイスト用ロープの端末をホイストのドラムに取り付けて定着させる代表的な 手段として、バビット加工による方式が知られている。 この方式は、ロープ径の2倍の長さおよび2倍の直径を有するテーパ筒状のソ ケット金具内に、ワイヤロープの端末を各素線ごとにばらして挿入し、この状態 でソケット金具内にバビットメタル或いはハンダ等の溶融金属を流し込んでこれ を固化させることによりワイヤロープの端末にソケット金具を固定し、このソケ ット金具を介してホイストのドラムにワイヤロープを取り付けて定着させるよう にしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなバビット加工による方式においては、ロープの素線 をばらす作業、そのばらした素線を酸洗いにより洗浄し、その後に中和させる作 業、バビットメタルやハンダ等の金属を溶融してソケット金具内に鋳込む作業を 必要とし、作業工程が煩雑で手間が掛かり、作業能率が低下するばかりでなく、 酸洗いや金属溶融の設備を整えなければならないから、加工コストが高くなる難 点がある。
【0004】 この考案はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは 、ホイスト用のワイヤロープの端末を簡易かつ安価に処理してホイストのドラム に安定して取り付けることができるホイスト用ワイヤロープの端末処理構造を提 供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案はこのような目的を達成するために、ホイスト用のワイヤロープの端 末を金属製のスリーブ内に挿入し、さらにこのスリーブ内に前記ワイヤロープの 端末の外周に均等的に配置するように、そのワイヤロープの直径より小さい直径 の複数本の添えロープを挿入し、この状態で前記スリーブをその径方向に圧縮さ せて前記ワイヤロープの端末に固定し、このスリーブを介して前記ワイヤロープ をホイストのドラムに定着させるようにしたものである。
【0006】
【作用】
スリーブを径方向に圧縮させることにより、ホイスト用のワイヤロープの表面 の凹凸と添えロープの凹凸とが強く圧接してその相互間にその軸方向に対する強 大な摩擦力が生じるとともに、スリーブの内面が添えロープの表面の凹凸部に食 い込み、スリーブと添えロープとの間にもその軸方向に対する強大な摩擦力が生 じる。したがってワイヤロープの端末にスリーブが強固に固定し、このスリーブ を介してワイヤロープをホイストのドラムに取り付けることにより、充分な定着 強度が得られる。
【0007】 ワイヤロープの端末の処理にあたっては、スリーブ内にホイスト用のワイヤロ ープおよび添えロープを挿入してそのスリーブを径方向に圧縮させるだけでよく 、したがってバビット加工による方式のような酸洗いや溶融金属の鋳込み等の面 倒な作業およびその設備が不要で、容易に能率よくかつ安価に処理することがで きる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の実施例について図面を参照して説明する。 図に示す符号1がホイスト用のワイヤロープ、2がアルミニウムで形成された スリーブであり、スリーブ2内にワイヤロープ1の端末および一対の添えロープ 3が挿入され、この状態でスリーブ2がその外周からの加圧力で圧縮され、これ によりワイヤロープ1の端末にスリーブ2が固定されている。
【0009】 図4および図5に示す4はホイストのドラムで、このドラム4の周面の一部に 取付孔5が形成されている。この取付孔5は円形部5aと長孔部5bとが連なる 異形形状に形成されており、前記ワイヤロープ1に固定されたスリーブ2を前記 円形部5aを通してドラム4の内側に挿入し、さらに前記ワイヤロープ1をスラ イドして前記長孔部5b内に移行させることにより、前記スリーブ2を介してワ イヤロープ1の端末がドラム4に取り付けられるものである。
【0010】 図1(a)にはスリーブ2を圧縮する前の状態を、図1(b)にはスリーブ2 を圧縮した後の状態をそれぞれ示してある。 スリーブ2はその長さLが例えば 120mmで、圧縮前の断面形状が楕円形をなし 、かつ充分な肉厚を有している。
【0011】 ホイスト用のワイヤロープ1は、例えば6×Fi(29)% の構造の直径が26mmのワ イヤロープであり、また添えロープ3は、ホイスト用のワイヤロープ1より直径 の小さい例えば6×37% の構造の直径が12mmのワイヤロープで、前記スリーブ2 の長さLとほぼ同寸法の長さに切断されている。
【0012】 ホイスト用のワイヤロープ1の端末にスリーブ2を取り付ける際には、まずス リーブ2内にワイヤロープ1の端末をスリーブ2の全長区間に亘るように挿入す る。さらに前記ワイヤロープ1の外周にその両側に均等的に配置するように一対 の添えロープ3を挿入してワイヤロープ1に添わせる。なお、ワイヤロープ1と 一対の添えロープ3とをスリーブ2内に同時に挿入しても差し支えない。
【0013】 こののち、加圧クランプを用い、スリーブ2をその長径方向から加圧して圧縮 させる。 この圧縮加工により、図1(b)に示すように、スリーブ2がほぼ円形に変形 し、その内面がワイヤロープ1および添えロープ3の表面の凹凸に食い込むよう に密着し、これによりホイスト用のワイヤロープ1の端末にスリーブ2が固定さ れる。
【0014】 このような構造においては、ワイヤロープ1の表面の凹凸と添えロープ3の凹 凸とが強く圧接してその相互間にその軸方向に対する強大な摩擦力が生じるとと もに、スリーブ2の内面がワイヤロープ1および添えロープ3の表面の凹凸に食 い込み、スリーブ2とワイヤロープ1および添えロープ3との間にもその軸方向 に対する強大な摩擦力が生じる。
【0015】 したがってワイヤロープ1の端末にスリーブ2が強固に固定され、このスリー ブ2を介してワイヤロープ1をホイストのドラム4に取り付けることにより、充 分な定着強度が得られる。実験に結果によれば、ワイヤロープ1、添えロープ3 、スリーブ2を前記の条件としたとき、ワイヤロープ1に加わる荷重が30Tま ではスリーブ2の滑りがなく、充分な定着強度が得られた。
【0016】 一方、このような端末処理においては、スリーブ2内にワイヤロープ1および 添えロープ3を挿入してそのスリーブ2を加圧クランプで長径方向に圧縮させる だけでよく、したがってバビット加工による方式のような酸洗いや溶融金属の鋳 込み等の面倒な作業およびその設備が不要であり、したがって容易に能率よくか つ安価に処理することができる利点ある。
【0017】 なお、ホイスト用のワイヤロープの外周に配する添えロープの本数は2本の場 合に限らず、2〜8本程度の範囲内で適宜変更することが可能で、図6には4本 の添えロープを用いた場合の例を示してある。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案によれば、ホイスト用のワイヤロープの端末を簡 易に能率よくかつ安価に処理してそのワイヤロープを充分な定着強度でホイスト のドラムに取り付けることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係るホイスト用ワイヤロ
ープの端末処理構造を示す断面図。
【図2】その端末処理部分の側面図。
【図3】その端末処理部分の分解状態の斜視図。
【図4】ホイストのドラムにホイスト用ワイヤロープを
取り付けた状態を示す正面図。
【図5】図4中のA−A線に沿う断面図。
【図6】4本の添えロープを用いてホイスト用ワイヤロ
ープの端末を処理した場合の例を示す断面図。
【符号の説明】
1…ホイスト用のワイヤロープ 2…スリーブ 3…添えロープ 4…ホイストのドラム 5…取付孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイスト用のワイヤロープの端末を金属製
    のスリーブ内に挿入し、さらにこのスリーブ内に前記ワ
    イヤロープの端末の外周に均等的に配置するように、そ
    のワイヤロープの直径より小さい直径の複数本の添えロ
    ープを挿入し、この状態で前記スリーブをその径方向に
    圧縮させて前記ワイヤロープの端末に固定してなるホイ
    スト用ワイヤロープの端末処理構造。
JP2569193U 1993-05-18 1993-05-18 ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造 Pending JPH0685399U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2569193U JPH0685399U (ja) 1993-05-18 1993-05-18 ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造

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JP2569193U JPH0685399U (ja) 1993-05-18 1993-05-18 ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造

Publications (1)

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JPH0685399U true JPH0685399U (ja) 1994-12-06

Family

ID=12172819

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2569193U Pending JPH0685399U (ja) 1993-05-18 1993-05-18 ホイスト用ワイヤロープの端末処理構造

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JP (1) JPH0685399U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070882A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Toko Bridge Co Ltd ロープの端末定着方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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