JPH068455U - マンホール蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚水地下水路に使用するマンホール蓋に於
て、該地下水路の増水によって、逆流による蓋体の飛出
しを防止するため、ロック構造を有し、且つ該ロック構
造からの雨水流入を防止することを得る構造とする。 【構成】 蓋体１に面取部３を有する透孔２を穿ち、
これに長い皿ネジ４を貫挿し、該皿ネジ４の突出部にゴ
ムパッキン５、座金６、六角ナット７、羽根付六角ナッ
ト８を順次嵌込んで一体的、且つ廻動自在に組込み、更
に受枠１０の前記羽根付六角ナット８の羽根９が廻動す
ることにより係脱する部位に突片１１を備えた構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、汚水地下水路に使用するマンホール蓋に於て、逆流防止対策として のロック構造を有するマンホール蓋に係る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、蓋体にピンで揺動自在に支承され、重力によって自動的にロックするス トッパーを有する構成、又蓋体に比較的大な透孔を有し、これにストッパーを有 する廻動自在なコマを遊嵌させ、且つ板止構造を有し、且つこれを旋回させるた めに中央に鍵孔を有する構成がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本来、汚水地下水路に使用するマンホール蓋は、雨水の流入、臭気の逸散を防 止するために開放された連通孔が無いことが要望される。しかるに前記従来技術 では、前者に於ては開蓋時にロックを解除するためのバール等道具を挿入するた めの連通孔を要し、又后者に於てはコマが自由に廻動するための隙間を要し、し かも鍵孔が連通しており、このため不満足なものである。この水密構造を簡単な 構成で実施することを解決すべき技術的課題とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための技術的手段】

上記課題を解決するための技術的手段は、表面に突起を出さず、上面より廻動 操作をすべく、蓋体に長い皿ネジを貫挿し、水密を維持するためにゴムパッキン を挟んで六角ナットで止め、更に該六角ナットに羽根を取付け、該羽根が廻動す ることにより該蓋体を支承する受枠に構成する突片と係脱する如く構成する。

【０００５】

【作用】

例えば、大量の降雨があり、汚水地下水路の標高の低い地域に設置された本案 品は、該地下水路よりの逆流によって蓋体が持上げられるが、蓋体に形成された 羽根が、受枠に構成された突起に係合されることにより拘束されて、又蓋体表面 からの雨水の流入、臭気の散逸はゴムパッキンによって阻止されるものである。

【０００６】

【実施例】

以下に、本案の実施例を図面に基づいて説明する。図１、図２に於て、１は蓋 体、２は透孔、３は長い皿ネジ４の頭部を沈める面取部、５はゴムパッキン、６ は座金、７はダブルナットとするための六角ナット、８は鉄板等からなる羽根９ を溶着した羽根付六角ナット、１０は受枠、１１は前記羽根９と係脱する突片を 示すものであり、図３、及び図４は従来技術の説明であり、１２はこじ開けるた めのバール孔、１３はピン、１４は重錘兼用ストッパー、１５は透孔、１６はス トッパー１７及び鍵孔１８を有するコマ、１９は板止めネジ、２０は開蓋道具を 示すものである。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本案によれば、ロック構造部が簡単な構成で水密性が保たれ、構 成自体がコンパクトにまとめられるから小型のマンホール蓋にも容易に実施出来 、生産性良く、且つ安価に提供することが出来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施せるマンホール蓋の正面断面図

【図２】本案を実施せる要部の一部断面分解斜視図

【図３】従来構造例の要部正面断面図

【図４】従来構造例の要部正面断面図

【符号の説明】

１．蓋体 ２．透孔 ４． 皿ネジ
５．ゴムパッキン ６．座金 ７．六角ナット ８． 羽根付六角
ナット １０．受枠 １１．突片 １３．ピン
１４．重錘兼用ストッパー １６．コマ １７．ストッパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋体の周縁一部に厚肉部を形成し、該部
   に上面に面取部を有する垂直方向に貫通する孔を穿ち、
   該孔の遊嵌する長い皿ネジを挿通し、該皿ネジの突出部
   にゴムパッキン、座金、六角ナット、羽根付六角ナット
   を順次嵌込んで、一体的、且つ廻動自在に組込み、更に
   該蓋体を支承する受枠の前記羽根六角ナットの廻動にと
   もなってその羽根と係脱する部位に突片を構成したこと
   を特徴とするロック構造を有するマンホール蓋。