JPH068431B2 - 自動車ベルトの鳴き防止剤 - Google Patents

自動車ベルトの鳴き防止剤

Info

Publication number
JPH068431B2
JPH068431B2 JP60270108A JP27010885A JPH068431B2 JP H068431 B2 JPH068431 B2 JP H068431B2 JP 60270108 A JP60270108 A JP 60270108A JP 27010885 A JP27010885 A JP 27010885A JP H068431 B2 JPH068431 B2 JP H068431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
agent
belt
particle size
squeal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60270108A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62129387A (ja
Inventor
幾夫 伊藤
哲嗣 梶浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumico Lubricant Co Ltd
Original Assignee
Sumico Lubricant Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumico Lubricant Co Ltd filed Critical Sumico Lubricant Co Ltd
Priority to JP60270108A priority Critical patent/JPH068431B2/ja
Publication of JPS62129387A publication Critical patent/JPS62129387A/ja
Publication of JPH068431B2 publication Critical patent/JPH068431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のフアンベルトとプーリーとの接触によ
つて発生する不快な音即ち所謂「鳴き」を低減するため
の鳴き防止剤に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車のフアンベルトの鳴きは、ベルトの張力低下、ベ
ルトゴムの劣化、乾燥、プーリーの偏摩耗などにより、
フアンベルトとプーリー間の摩擦係数及び接触圧が不均
一となり、摩擦係数、接触圧及びすべり速度の三要素の
条件が合つた部分で付着すべりが生じ、その付着すべり
による振動が周辺補機類の共振により拡大されて発生す
る。
このような鳴きを低減する方法として従来ベルトの張力
を上げたり、ベルトの表面を湿潤させるようなことが行
なわれている。然しながら、このような方法ではベルト
張力を上げるための作業の手間がかかつたり、ベルト表
面の潤いが大気中の塵埃等により奪われたり、蒸発によ
り失なわれると効果がなくなるためフアンベルトの鳴き
の現象を簡単に解決することはできなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明は前記した欠点を解決し、極めて簡単で且つ効
果の持続性のある鳴き防止剤を提供するものであつて、
フアンベルトの鳴きの主原因であるフアンベルトとプー
リー間の付着すべりを防止することができる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は自動ベルトの鳴き防止剤を粒子径100μm以下
の固体潤滑剤15〜35重量%と、粒子径0.1〜100μmの研
磨材10〜70重量%とを付着性の良い液状又は半固体状鉱
物油、合成油もしくは油脂15〜75重量%中に分散させて
なり、これら三成分の合計が95重量%以上であるように
構成したものであつて、その他の添加物等が5重量%未
満混入されていてもよい。
この発明の鳴き防止剤は付着すべりの原因となるフアン
ベルトとプーリーの接触面の摩擦係数及び接触圧の条件
を固体潤滑剤と研磨材とを接触面に導入することにより
変化させることができ、この両者を接触面に付着させる
ために付着性の良い油を使用する。
本発明の鳴き防止剤を構成する固体潤滑剤は、摩擦係数
が低く、自己潤滑性を有する粉体であつて二硫化モリブ
デン、グラフアイト、テトラフルオロエチレン樹脂、メ
ラミンとシアヌル酸の付加物、二硫化タングステン、弗
化黒鉛、弗化セリウム、窒化硼素等一般に固体潤滑剤と
云われているものであればいずれでも良く、これらのう
ち少なくとも一種を使用する。
研磨材はモース硬度5以上の高硬度鉱物の粒子であつ
て、例えば炭化珪素、酸化アルミニウム、酸化クロム及
びこれらの鉱物の含有物等一般に研磨材として用いられ
ているものであれば良く、これらのうち少なくとも一種
を使用する。
固体潤滑剤及び研磨材の粒子径は、フアンベルトとプー
リーとの接触面に容易に導入される必要があり、粒子径
が100μm以上となるとフアンベルトとプーリー間の摺
動抵抗が大きくなり、接触面から固形物が脱落しやすく
なる。好ましい粒子径は固体潤滑剤及び研磨材とも0.1
〜50μmである。固体潤滑剤は0.1μmより粒子径が小
さくなつてもよいが、研磨材は0.1μmより粒子径が小
さくなると作用を期待できなくなるので0.1μm以上と
する。
付着性をよくするための油分は液体状又は半固体状の付
着性の良い油で、原油から精製された鉱物油、ワツク
ス、パラフインろう等、また合成油、動植物油もしくは
これらを原料としたグリース組成物などの油脂類のいず
れもが使用可能である。
固体潤滑剤の配合量は本発明の防止剤の全重量に対して
15〜35重量%、好ましくは20〜28重量%であり、15重量
%未満では研磨材の作用が強くなり、ベルトの摩耗が促
進されてベルトの寿命が短くなるか、油の量に比して全
固形分の量が少なくなりすぎ、また35重量%を超える
と、固体潤滑剤の作用が強くなりすぎベルトが空転する
可能性がある。
研磨材の配合量は10〜70重量%、好ましくは30〜50重量
%であり、10重量%未満では固体潤滑剤の作用が強くな
りすぎるか、あるいは油の量が多すぎて、固形分の作用
が弱くなり、鳴き防止剤としての有効性が薄くなる。一
方、70重量%を超えると、他の配合物の配合量が少なく
なつて所期の効果を有するものが得られなくなる。
液体状又は半固体状鉱物油、合成油もしくは油脂の配合
量は15〜75重量%であり、15重量%未満では固形分の付
着性が弱まるため長期に渉る効果の持続が期待し難くな
る。油分の配合量が30%未満だと塗布の作業性が悪くな
るがそのような場合には常温で揮発する有機溶剤を加え
て稀釈して塗布することも可能である。一方75重量%を
超えると固形分の作用が弱くなり有効性が薄くなるとと
もに他の配合物の配合量が少なくなつて所期の目的が達
せられなくなる。
本発明の防止剤は前記三成分の他に固体潤滑剤並びに研
磨材の油中への分散性を良くするための分散剤や、油の
酸化を防止する酸化防止剤の他各種の添加剤を必要に応
じて5重量%未満添加することができ、従つて前記三成
分の合計量は95重量%以上あればよい。
これらの配合物は十分混合して固体潤滑剤及び研磨材を
液体状又は半固体状の油分の中に十分分散させて用いる
ことが必要である。
〔作用〕
本発明の鳴き防止剤は、まず固体潤滑剤により接触表面
の摩擦係数が異常に高い部分をなくし、接触面の摩擦係
数のバラツキを減少させる。次いで研磨材がフアンベル
トとプーリーの接触圧が低い部分に作用し、部分的なス
テツプスリツプを防止すると同時に、ベルトゴム及びプ
ーリー表面を研磨し、劣化乾燥し、硬化したゴムを接触
面から取り除くと共に、接触面の状態を硬質のゴムと不
均一な凹凸のプーリーとの接触から、柔軟なベルト内部
構造物質と平滑なプーリーとの接触へと変化させ、接触
面の接触圧を均一にすることができる。即ち、フアンベ
ルトとプーリー間の接触面の状態を変化させることによ
り付着すべりを防止しようとするものである。
〔実施例〕
実施例1〜19 固体潤滑剤として平均粒径1.5μm及び5μmの二硫化
モリブデン、粒径3μmのグラフアイト、粒径8μmの
テトラフルオロエチレン樹脂、粒径1.3μmのメラミン
とシアヌル酸の付加物、粒径10μmの窒化硼素及び弗化
セリウムのうち少なくとも一種と研磨材として平均粒径
55μm及び38μmの酸化アルミニウム、粒径35μmの炭
化珪素のうち少なくとも一種と、油類としてリチウム石
鹸増稠剤グリス(リチウム石鹸10〜15重量%をグリスに
混入したもの:稠度NO.2)、ベントナイト系粘土鉱物
増稠剤グリス(ベントナイト系粘土7〜10重量%をグリ
スに混入したもの:稠度NO.2)、ワセリン及び精製鉱
油のうち少なくとも一種とを第1表に示した割合で混合
して鳴き防止剤を調整し、これらの各々を1,1,1-トリク
ロロエタンで重量で2倍に稀釈しスプレー原液とした。
このスプレー原液を27重量%、噴射剤としてのフロンガ
スを73重量%の配合量で夫々スプレーを試作した。本発
明の鳴き防止剤はこのようにスプレー状にすることによ
り適用個所への塗布作業を簡易化できる。各実施例のス
プレーを用いて自動車フアンベルトの鳴く症状を示す乗
用車のフアンベルトとオルタネータープーリーとの接触
面に5秒間噴射塗布し、150km、500km及び1000km走行後
のベルトの異音発生の有無を聴覚により判定した結果な
らびにそのときのベルト表面の状態を第2表に示す。
比較例1〜5 実施例1〜19で使用したと同じ固体潤滑剤、研磨材、油
類のうちから選んで本発明の範囲外の混合割合になるよ
うに第1表に示した割合で混合して鳴き防止剤を調整
し、実施例に示したと同様にしてスプレーを試作し、接
触間に噴射塗布してテストを行なつた結果を第2表に併
記する。
上表の結果から本発明の鳴き防止剤を使用した場合は10
00km走行後も異音の発生もなくまた、ベルトの表面状態
も特に異常が認められなかつたが、本発明の範囲外の調
合割合の比較例1〜5においてはいずれも1000km走行ま
でに異音を発生するようになるか、ベルト表面状態が荒
れて防止剤を使用したため却つてベルト寿命を縮めた
り、あるいはベルトが空転してエンジンのオーバーヒー
トの恐れが出たりすることが認められた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、固体潤滑剤と研磨材と油類
を適当な割合に配合した摩擦調整剤をフアンベルトとプ
ーリーの接触面に塗布することにより、フアンベルトの
鳴きの原因であるフアンベルトとプーリーの付着すべり
が発生する条件を接触面から根本的に取り除くことがで
き、その効果は長期間に亘り持続可能である利点があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 107:38 107:44 125:08 125:10) C10N 20:06 Z 8217−4H 30:00 Z 8217−4H 40:00 Z 8217−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子径100μm以下の固体潤滑剤15〜35重
    量%と、粒子径0.1〜100μmの研磨材10〜70重量%とを
    付着性の良い液状又は半固体状の鉱物油、合成油もしく
    は油脂15〜75重量%中に分散させてなり前記三成分の合
    計が95重量%以上である自動車ベルトの鳴き防止剤。
  2. 【請求項2】研磨材は炭化珪素、酸化アルミニウム、酸
    化クロム及びこれらの鉱物の含有物のうち少なくとも一
    種である特許請求の範囲(1)項記載の自動車ベルトの鳴
    き防止剤。
JP60270108A 1985-11-29 1985-11-29 自動車ベルトの鳴き防止剤 Expired - Lifetime JPH068431B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60270108A JPH068431B2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29 自動車ベルトの鳴き防止剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60270108A JPH068431B2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29 自動車ベルトの鳴き防止剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62129387A JPS62129387A (ja) 1987-06-11
JPH068431B2 true JPH068431B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=17481645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60270108A Expired - Lifetime JPH068431B2 (ja) 1985-11-29 1985-11-29 自動車ベルトの鳴き防止剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068431B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005028447B4 (de) 2005-06-17 2009-12-17 Wobben, Aloys Schiff
JP4933487B2 (ja) * 2008-05-21 2012-05-16 旭洋造船株式会社 低燃費型輸送船
JP5820283B2 (ja) * 2012-01-16 2015-11-24 有限会社コンタミネーション・コントロール・サービス 固体潤滑組成物及びこれを用いた潤滑剤組成物
JP6822733B2 (ja) * 2017-07-26 2021-01-27 住鉱潤滑剤株式会社 潤滑剤組成物

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650984A (en) * 1979-10-03 1981-05-08 Rotsuhonaa Kasupaa Dispersion type buffer
JPS58500408A (ja) * 1981-03-03 1983-03-17 アロス・ハイドラウリフ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツンク ペ−スト状ダンピング媒体それを製造および使用する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62129387A (ja) 1987-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0946693B1 (en) Solid lubricants and friction modifiers for heavy loads and rail applications
WO2007060978A1 (ja) 等速ジョイント用グリース組成物及び等速ジョイント
CZ261496A3 (en) Dry lubricant for household
JP4037067B2 (ja) 樹脂潤滑用グリース組成物
JP2002265968A (ja) 潤滑剤組成物
US4634545A (en) Railroad track lubricant
JPH068431B2 (ja) 自動車ベルトの鳴き防止剤
US9206377B1 (en) Solid lubricant blends for use in lubricating compositions
JP2795374B2 (ja) 摺動材料
JPH05171169A (ja) 潤滑剤
AU589869B2 (en) Lubricant additive mixtures of antimony thioantimonate and antimony trioxide
US3071543A (en) Solid lubricant containing compositions
US6245721B1 (en) Lubrication additive composition
CN101244458A (zh) 一种金属纳米微粒表面调理剂
CN114426898A (zh) 一种润滑脂复配添加剂及其制成的润滑脂组合物
JPH0657283A (ja) 等速ジョイント用グリース組成物
US2195669A (en) Lubricant composition
JP4396954B2 (ja) 等速ジョイント用潤滑剤
RU2139920C1 (ru) Пластичная смазка
JPH0551588A (ja) 含油軸受の潤滑方法および含油軸受ならびに含油軸受用潤滑油
EP0308759B1 (en) Shockproof, wearproof metal lubricant, with restoring action and relative manufacturing process
EP0799869B1 (en) Aqueous coating agent for forming lubricating films
JP3494011B2 (ja) チェーン用エアゾール潤滑剤組成物
US2285739A (en) Lubricant
KR101978276B1 (ko) 친환경 광물 엔진오일