JPH0683392U

JPH0683392U - 黒板上下スライダ

Info

Publication number: JPH0683392U
Application number: JP3160593U
Authority: JP
Inventors: 重信長村
Original assignee: 重信長村
Priority date: 1993-05-20
Filing date: 1993-05-20
Publication date: 1994-11-29

Abstract

(57)【要約】【目的】この考案は、黒板上下スライド装置の軽量
化、装置の黒板支持間隔の自由設定、機能の強化を目的
とした、黒板上下スライダに関するものである。【構成】左装置部１と右装置部３を中空軸４で連結
し、左右装置部を壁面に取付け固定する上レール１１、
下レール１２はガイドパイプ８で支持、油圧シリンダ５
の働きでレールが上下し、レールには黒板を取付け使用
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、従来汎用の上下スライド装置を全面改良し、黒板支持間隔を自由に設定でき、全体を小型・軽量化した黒板上下スライダに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の上下スライド装置は駆体が単体枠組み構造で、同一駆体のため装置は大型で重量があり、近時の輸送事情にマッチせず、黒板設置場所の高層化に伴い、装置搬入が容易でなく難点が多い。装置内部には黒板を軽く上下できるように、引張ばね１４で黒板と重量バランスをとるが、限界があり黒板重量に制限がある。駆体中央部分には、多少のアンバランスで黒板が固定せず、上下するのを防ぐ制動部、黒板・引張ばね間を連結するワイヤ１５、ワイヤガイドプーリ１０があり、機器構造が複雑である。主枠左右部分に黒板を両端でサポートする支持部があるが、構造的に黒板支持間隔が定まるため、大型でワイド化し重量の増加した最近の黒板を、従来の黒板用上下スライド装置の支持間隔では、黒板の支持架設に支持部分の強度、全体のバランスから安全性に問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、序上の問題点の解決手段として、装置全体を小型化、簡易な機械構成にし、黒板横幅の広さに充分に対応し、自由に安全性のある位置に、黒板支持部を両端に設定でき、制動措置・引張ばねなど、スペースを多分に必要とし構造的に簡単でない部分の欠点を除いて、強度、安全性のある装置に開発しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

いま、構成を図面で説明すると、黒板の支持部分は、それぞれに支持部分をもつ独立分離した枠組み構造の、左装置部１、右装置部３を左右に配置架設する。左装置部１に、油圧シリンダ５、小型油圧モータポンプ６、制御部７を付け、左端上下部分にガイドパイプ８用のスラストベアリー１３、下部にワイヤガイドプーリ１０を付ける。右装置部３に、上部にワイヤガイドプーリ１０、右端上下部分にガイドパイプ８用のスラストベアリー１３を付ける。左装置部１、右装置部３は相互間補強のため中空軸４で連結するが、中空軸の長さを変えることで、左装置部１、右装置部３のガイドパイプ８、との間隔が変わりワイド化した黒板の安全な支持間隔の策定に対応できる。ガイドパイプ８は、黒板を支持する上レール１１、下レール１２に接続する。上レール１１には、油圧シリンダ５のピストンロッド、バランスワイヤ９を接続、下レール１２には、バランスワイヤ９他端を接続する。

【０００５】

【作用】

この考案は、以上のような構造で、油圧シリンダの働きで、黒板を上下にスライドアップ、スライドダウンするものである。油圧シリンダはピストンロッドを上レールに接続したとき、押し上げ作動、下レールに接続したとき、引き上げ作動となるが、いずれかに接続する。上レール、下レールはガイドパイプを介して接続されているので、上レールの上昇は下レールの上昇であり、上下レールで支持した黒板もレールの上下に同期する。なお、本考案では油圧シリンダ１台のみが、左装置部１に使用されており、動作時バランスを欠いた働き、黒板の片上がりが想像される。それらの状況を避けるためバランスワイヤ９があり、上レールの上昇にしたがって左装置部１のワイヤも引き上げられ、ワイヤガイドプーリ１０にガイドされ、右装置部３より下レールに接続したワイヤも同一であるので、引っ張られ同期した動作となる。

【０００６】

【実施例】本考案の実施に当って、油圧を利用したことが自動化にした結果となり、他装置との連動も可能となった。

【０００７】

【考案の効果】

搬出入が人力での処理範囲内であること。輸送時、小型、軽量のため簡易梱包で対処できる。装置の取付けが容易であり、壁面に直接取り付けるが軽量化で、壁面への負担が少ない。油圧を利用し黒板の大型、ワイド化に対応した強力性、従来サイズの黒板にも対応でき、施工側に有利である。ユーザーサイドには、黒板取付け後に利用者の使用負担が少なく、本装置の便利さを享受できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の上下スライド装置正面図。

【図２】本考案の正面図。

【符号の説明】

１左装置部２中間部分３右装置部４中空軸５油圧シリンダ６小型油圧モータポンプ７制御部８ガイドパイプ９バランスワイヤ１０ワイヤガイドプーリ１１上レール１２下レール１３スラストベアリー１４引張ばね１５ワイヤ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）黒板の支持部を左右２装置に分離構
成した。（ロ）左右２装置間を中空軸４を設け連結する。以上の如く構成された、黒板上下スライダ。
【請求項２】従来装置の引張ばねを、油圧シリンダにし
た請求項１の黒板上下スライダ。