JPH0683218A - 転写ローラ装置 - Google Patents

転写ローラ装置

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JPH0683218A
JPH0683218A JP23594792A JP23594792A JPH0683218A JP H0683218 A JPH0683218 A JP H0683218A JP 23594792 A JP23594792 A JP 23594792A JP 23594792 A JP23594792 A JP 23594792A JP H0683218 A JPH0683218 A JP H0683218A
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JP
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transfer roller
transfer
image forming
forming body
roller
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JP23594792A
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English (en)
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Hidetoshi Kaneko
英敏 金子
Toshiki Ogida
利樹 扇田
Yasuhiro Ono
泰宏 小野
Yoshiaki Masuda
佳昭 増田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 転写ローラ27は、用紙が転写ローラ27と
転写ベルトとの圧接部を通過した後、電磁クラッチ65
がOFFされて回転を停止すると共に、ソレノイド35
が瞬間的にONになり、スプリングクラッチ34が連結
されることにより、転写ベルトから離間して下降するよ
うになっている。 【効果】 転写ローラ27上のトナーを除去するため、
転写ローラ27に圧接されているクリーニングレード
と、転写ローラ27との摩耗を減少させ、両者の延命化
を図ると共に、長期にわたり安定した画像を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、プリン
タ等の画像形成装置に備えられ、用紙等に画像を転写す
る転写ローラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラー複写機では、通常、感光体上
にイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像を個別に形
成した後、各トナー像をその都度、感光体に圧接される
転写ベルトに転写することにより像重ねが行われてい
る。そして、レジストローラにより所定のタイミングで
搬送された用紙が、転写ローラにより上記の転写ベルト
に圧接されることで、転写ベルト上のトナー像が、用紙
に転写されるようになっている。
【0003】従来、上記のようなフルカラー複写機に備
えられた転写ローラ装置では、転写ローラが、転写ベル
トに対して離接可能に設けられており、例えば図14に
示すようなユニットフレーム85に回転自在に取り付け
られている。そして、ユニットフレーム85に取り付け
られたカップリング付ギヤ95が、駆動伝達軸97に取
り付けられた連結カップリング90に連結されることに
より、図示しないモータ及びギヤ列等で構成される駆動
ユニットからの駆動力が伝達され、転写ローラ87が回
転されるようになっている。
【0004】すなわち、カップリング付ギヤ95に伝達
された駆動力は、カップリング付ギヤ95と噛み合う第
1駆動ギヤ94、および第1駆動ギヤ94と同じアイド
ル軸81に固定された第2駆動ギヤ82・82を介し
て、転写ローラ87の両端部に固定された転写ローラ駆
動ギヤ88・88に伝達される。
【0005】また、アイドル軸81における第1駆動ギ
ヤ94とは反対側の端部に設けられた第3駆動ギヤ83
は、下レジストローラ86bの駆動を制御する電磁クラ
ッチ89の入力ギヤ91、及びアイドルギヤ92aと噛
み合うようになっている。これにより、転写ローラ87
と転写ベルトとの圧接部に所定のタイミングで用紙を搬
送する上および下レジストローラ86a・86bが回転
駆動される。
【0006】さらに、上記のアイドルギヤ92aは、カ
ム100が固定されたカム軸93の駆動を制御するスプ
リングクラッチ96の入力ギヤ98と噛み合っている。
カム100は、スプリングクラッチ96の駆動を制御す
る図示しないソレノイドのON/OFFにより、入力ギ
ヤ98から伝達される回転が制御されており、このカム
100が回転すると、転写ローラ87を回転自在に保持
するプレート101がアイドル軸81を中心に回転し、
転写ローラ87が昇降するようになっている。
【0007】したがって、上記のような機構により転写
ローラ87は、感光体から転写されたトナー像を担持す
る転写ベルトに対して離接可能に設けられており、転写
開始時に、ソレノイドがONされ、カム100が回転す
ることにより、用紙を転写ベルトに圧接するように上昇
すると共に、転写が終了し、用紙が転写ローラ87を通
過したときに、再度ソレノイドをONすることにより、
転写ベルトから離間して下降するようになっている。
【0008】このように、転写ローラ87を転写ベルト
に対して離接可能に設けることにより、転写ベルトから
用紙へのトナー像の転写を行うときのみ、転写ローラ8
7と転写ベルトとを圧接させ、それ以外のときには転写
ローラ87と転写ベルトとの圧接を解除することで、転
写ベルトおよび転写ローラ87の摩耗を防ぎ、延命化を
図ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な転写ローラ装置84を備える複写機では、転写ベル
ト、転写ローラ87、および転写ローラ87を上下動さ
せるカム100等は、同一の駆動装置によって回転駆動
されており、転写ベルトは、転写ローラ87の離間後も
残留トナーのクリーニングのため、回転を続ける必要が
あるので、必然的に転写ローラ87も、転写ベルトから
離れて下降した後に回転を続けることになる。
【0010】また、転写ローラ87の表面には、転写ベ
ルト上の残留トナーを吸着して汚れが生じているので、
これを除去するためのクリーニングブレードが圧接され
ている。したがって、上記のように転写ローラ87の回
転を転写ベルト12から離間した後も継続すると、クリ
ーニングブレードおよび転写ローラの摩耗を早めること
になる。
【0011】これにより、転写の均一化と用紙の剥離性
を向上させるため、表面をテフロンコーティングし研磨
してなる、高価な転写ローラの寿命が短縮されると共
に、転写不良が生じ易くなるという問題が生じている。
また、摩耗したクリーニングブレードを用いると、転写
ローラのクリーニング不良が発生し、用紙の裏面側に残
留トナーが付着して汚れが生じるという問題も生じてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る転
写ローラ装置は、上記課題を解決するために、像形成体
と転写ローラとの圧接部に転写材を挟み込み、転写ロー
ラ及び像形成体を各々回転させながら転写材を送り出す
間に、像形成体上の像を転写材に転写すると共に、上記
の転写ローラは、駆動手段からの回転駆動力が伝達手段
を介して伝達されることにより回転駆動され、離接手段
により像形成体に対して離接可能に設けられている転写
ローラ装置において、転写材の後端が転写ローラと像形
成体との圧接部を通過した後に離接手段を駆動して転写
ローラを像形成体から離間させる離接制御手段と、転写
材の後端が転写ローラと像形成体との圧接部を通過した
後に駆動手段から伝達手段への回転駆動力の伝達を遮断
して転写ローラの回転を停止させる回転制御手段とが設
けられていることを特徴としている。
【0013】また、請求項2の発明に係る転写ローラ装
置は、上記課題を解決するために、像形成体と転写ロー
ラとの圧接部に転写材を挟み込み、転写ローラ及び像形
成体を各々回転させながら転写材を送り出す間に、像形
成体上の像を転写材に転写すると共に、上記の転写ロー
ラは、駆動手段からの回転駆動力が伝達手段を介して伝
達されることにより回転駆動され、離接手段により像形
成体に対して離接可能に設けられている転写ローラ装置
において、転写材の後端が転写ローラと像形成体との圧
接部を通過した後に離接手段を駆動して転写ローラを像
形成体から離間させる離接制御手段と、転写ローラの離
間動作から、さらに所定の時間が経過した後に駆動手段
から伝達手段への回転駆動力の伝達を遮断して転写ロー
ラの回転を停止させる回転制御手段とが設けられている
ことを特徴としている。
【0014】また、請求項3の発明に係る転写ローラ置
装置は、上記課題を解決するために、像形成体と転写ロ
ーラとの圧接部に転写材を挟み込み、転写ローラ及び像
形成体を各々回転させながら転写材を送り出す間に、像
形成体上の像を転写材に転写すると共に、上記の転写ロ
ーラは、駆動手段からの回転駆動力が伝達手段を介して
伝達されることにより回転駆動され、離接手段により像
形成体に対して離接可能に設けられている転写ローラ装
置において、伝達手段から回転駆動力が伝達されるとき
には、この回転駆動力により転写ローラを回転させる一
方、転写ローラが像形成体に圧接され、かつ伝達手段か
ら回転駆動力が伝達されない場合には、像形成体の回転
に従動させて転写ローラを回転可能とする駆動力伝達切
換手段が備えられていることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、転写材の後端が転写
ローラと像形成体との圧接部を通過した後、離接制御手
段により離接手段が駆動されて、転写ローラが像形成体
から離間すると共に、回転制御手段により伝達手段への
回転駆動力の伝達が遮断されて、転写ローラの回転が停
止されるようになっている。すなわち、転写ローラの回
転は、像形成体と圧接されているときにのみ行われるも
のである。したがって、転写ローラに付着したトナーを
除去するため、例えばクリーニングブレードが転写ロー
ラに常時圧接されている場合には、転写ローラ及びクリ
ーニングブレードの摩耗を防ぎ、延命化を図ると共に、
転写不良及びクリーニング不良をおこすことなく、長期
にわたり安定した画像を得ることができる。
【0016】請求項2の構成によれば、転写材の後端が
転写ローラと像形成体との圧接部を通過した後、離接制
御手段により離接手段が駆動されて、転写ローラが像形
成体から離間すると共に、転写ローラの離間動作からさ
らに所定の時間が経過した後に、回転制御手段により伝
達手段への回転駆動力の伝達が遮断されて、転写ローラ
の回転が停止されるようになっている。
【0017】ところで、何らかの理由により、誤作動が
生じ、転写ローラが像形成体から離間せず、転写ローラ
の回転だけが停止された場合には、残留トナーのクリー
ニングのため回転を続ける像形成体に回転を停止した転
写ローラが圧接されることになるため、転写ローラ及び
像形成体の両方にキズ等が生じ、転写不良をおこすとい
う問題が生じる。
【0018】しかしながら、上記のように、転写ローラ
の回転停止を離間動作よりも遅らせるように制御するこ
とにより、転写ローラが離間しないという誤作動が生じ
た場合でも、像形成体には、回転を継続する転写ローラ
が圧接されることになるので、両者に損傷を与えること
なく、表面平滑性を保持し、延命化を図ることができ、
転写不良を防ぐことができる。また、転写ローラの回転
停止を遅らせるための時間を、わずかな時間とすること
により、請求項1に係る発明と同様に、転写ローラに圧
接されるクリーニングブレードの延命化を図ることも可
能であり、長期にわたり安定した画像を得ることができ
る。
【0019】また、請求項3の構成によれば、伝達手段
から回転駆動力が伝達されない場合でも、駆動力伝達切
換手段により、転写ローラは、像形成体に圧接されてい
れば、像形成体の回転に従動して回転するようになって
いる。したがって、何らかの理由により、誤作動が生
じ、転写ローラが像形成体から離間せず、回転だけが停
止された場合でも、転写ローラは像形成体の回転に伴っ
て回転を続けることになるので、転写ローラおよび像形
成体の表面平滑性を保持し、延命化を図ることができ
る。これらの結果、転写不良を防ぎ、長期にわたり安定
した画像を得ることができる。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図8
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0021】本実施例に係る転写ローラ装置を備えるフ
ルカラー複写機(以下、複写機と称する)は、図2に示
すように、その上端部に、硬質の透明ガラスで形成さ
れ、原稿47が載置される原稿載置台1を有している。
上記原稿載置台1の下方には、原稿47に光を照射する
光源ランプ2a、原稿47からの反射光を感光体ドラム
3に導くミラー2b…、反射光の光路上に配設された結
像レンズ2c、及び赤・緑・青の3原色の色フィルタを
有するフィルタ装置2d等からなる露光光学系2が設け
られている。
【0022】原稿47からの反射光が照射される感光体
ドラム3は、図中A方向に回転可能に設けられており、
その周囲には、上記露光光学系2による露光に先立っ
て、感光体ドラム3の表面を均一に帯電する帯電チャー
ジャ4が配設されており、露光により、感光体ドラム3
上に静電潜像が形成されるようになっている。感光体ド
ラム3の周囲における帯電チャージャ4の下流側には、
現像槽7〜10、中間転写装置11、クリーニング装置
6、および除電ランプ5がこの順に配置されている。
【0023】現像槽7〜10には、ブラック、イエロ
ー、マゼンタ、シアンのトナーがそれぞれ収納されてい
る。そして、各現像槽7〜10より供給されるトナー
が、上記の感光体ドラム3上に形成された静電潜像に付
着することにより、感光体ドラム3上にトナー像が形成
されるようになっている。
【0024】中間転写装置11は、無端ベルト状に形成
された転写ベルト(像形成体)12と、この転写ベルト
12を回転駆動するローラ13a・13b・13cと、
感光体ドラム3上に形成されたトナー像を転写ベルト1
2に転写するため感光体ドラム3に転写ベルト12を圧
接する中間転写ローラ45・45とを備えている。ま
た、転写ベルト12を挟んでローラ13aと対向する位
置には、転写ベルト12上に残留するトナーを除去する
クリーナ14が設けられている。
【0025】クリーニング装置6は、転写ベルト12へ
のトナー像の転写後に、感光体ドラム3上に残留したト
ナーを回収するものである。除電ランプ5は、帯電チャ
ージャ4による次の帯電を行う前に感光体ドラム3の残
留電位を除去するものである。
【0026】中間転写装置11の下方には、複写機本体
に対して着脱自在な転写ローラ装置24が配設されてい
る。この転写ローラ装置24は、上記の転写ベルト12
を挟んでローラ13cに対向する位置に設けられた転写
ローラ27と、ローラ13c及び転写ローラ27により
形成される圧接部に用紙(転写材)15を所定のタイミ
ングで供給する上レジストローラ26a・下レジストロ
ーラ26bと、転写ローラ27及び上レジストローラ2
6a・下レジストローラ26bを支持するユニットフレ
ーム25とを有している。
【0027】また、転写ローラ27の近傍には、トナー
像転写後の用紙15を転写ローラ装置24の出紙側に設
けられた搬送ベルト29方向に送り出すための剥離プレ
ート28が配設されている。尚、この転写ローラ装置2
4のさらに詳しい構造、駆動系等については、後に説明
する。
【0028】上記中間転写装置11に対する給紙側に
は、用紙15が収納され、複写機本体から着脱自在な給
紙カセット16・17と、用紙15が載置される給紙ト
レー18が設けられている。この給紙カセット16・1
7および給紙トレー18付近には、用紙15を上記の上
および下レジストローラ26a・26bまで搬送する給
紙ローラ19・20・21及び搬送ローラ22・23等
が備えられている。また、上記搬送ベルト29の出紙側
には、転写されたトナー像を用紙15に加熱定着する定
着ローラ31・31を内設した定着装置30と、定着後
の用紙15を機外に排出する出紙ローラ32・32とが
設けられている。
【0029】次に、上記の転写ローラ装置24につい
て、図1に基づいて詳細に説明する。
【0030】転写ローラ装置24のユニットフレーム2
5には、転写ローラ27と、上および下レジストローラ
26a・26bとが、それぞれ回転自在に取り付けられ
ており、上および下レジストローラ26a・26bの上
方には、用紙を搬送路に案内するためのペーパーガイド
36が配設される。
【0031】このように、上および下レジストローラ2
6a・26bは、転写ローラ27と同一のユニットフレ
ーム25に取り付けられ、複写機本体から着脱自在に設
けられいるので、上および下レジストローラ26a・2
6bの交換、クリーニング等を行う際のメンテナンス性
が向上すると共に、転写ローラ装置24を複写機本体か
ら外した状態で、転写ローラ27と上および下レジスト
ローラ26a・26bとの位置合わせを行うことができ
るので、両者を正常な位置関係に保持できる。
【0032】転写ローラ装置24の複写機本体への挿入
方向を前側とすると、上記のユニットフレーム25の前
端部(図において右側端部)には、カップリング付ギヤ
55が回転自在に取り付けられており、このカップリン
グ付ギヤ55は、転写ローラ装置24が、複写機本体内
に挿入されて位置合わせが行われることで、複写機本体
側に設けられたローラ用駆動伝達軸67の一端部に取り
付けられたローラ用駆動連結カップリング60と連結さ
れるようになっている。ローラ用駆動伝達軸67の他端
部には、駆動力の伝達を制御する電磁クラッチ(回転制
御手段)65が設けられており、この電磁クラッチ65
の入力ギヤ66は、図示しないモータ及びギヤ列等によ
り構成される後述の駆動ユニット57からの駆動力で回
転する伝達ギヤ68と噛み合っている。
【0033】上記のローラ用駆動伝達軸67には、電磁
クラッチ65とローラ用駆動連結カップリング60との
間に、スプリング61と、このスプリング61の電磁ク
ラッチ65方向への移動を規制するEリング62とが介
装されている。ローラ用駆動連結カップリング60は、
ローラ用駆動伝達軸67に回り止めされ、上記のスプリ
ング61によりローラ用駆動伝達軸67の先端側に押圧
されると共に、カップリング付ギヤ55と連結された際
には、スプリング61を電磁クラッチ65方向に圧縮す
るようになっている。そして、電磁クラッチ65がON
状態で、駆動ユニット57からの駆動力が伝達ギヤ68
を介して入力ギヤ66に伝達されると、ローラ用駆動連
結カップリング60は、ローラ用駆動伝達軸67に伴な
って回転し、カップリング付ギヤ55を回転駆動するよ
うになっている。
【0034】転写ローラ27と略平行に配設されたアイ
ドル軸33には、その前端側にカップリング付ギヤ55
と噛み合う第1駆動ギヤ54が固定されていると共に、
その両端部近傍には、転写ローラ27の両端部に設けら
れた転写ローラ駆動ギヤ38・38と噛合する第2駆動
ギヤ37・37が設けられ、さらに、後端側には、下レ
ジストローラ26bの後端部に設けられたレジストロー
ラ駆動ギヤ39と噛合する第3駆動ギヤ43が設けられ
ている。尚、下レジストローラ26bの端部にスプリン
グクラッチ等を設けることも可能であり、この場合に
は、転写ローラ27の回転駆動とは別に、下レジストロ
ーラ26bの回転駆動を単独で制御することができる。
【0035】第3駆動ギヤ43の下方には、オウガー軸
42を回転駆動するオウガー軸駆動ギヤ41が設けられ
ている。オウガー軸42は、後述のクリーニングブレー
ド59により転写ローラ27から掻き落とされた廃トナ
ーを排出するための図示しないスクリューを備えてい
る。また、上記第3駆動ギヤ43と、オウガー軸駆動ギ
ヤ41との間には、第3駆動ギヤ43と噛合する第1ア
イドルギヤ40bと、オウガー軸駆動ギヤ41および第
1アイドルギヤ40bと噛合する第2アイドルギヤ40
aとが配設されている。
【0036】このように、上記のローラ駆動用連結カッ
プリング60、カップリング付ギヤ55、及び各種ギヤ
37・38・54等により、本転写ローラ装置の伝達手
段が構成されている。
【0037】また、上記のローラ用駆動伝達軸67と略
平行に配設されたカム用駆動伝達軸63の一端部には、
入力ギヤ66と噛合するカム駆動ギヤ64が設けられい
てる。カム用駆動伝達軸63には、上記ローラ用駆動伝
達軸67と同様に、Eリング62及びスプリング61が
取り付けられており、他端部に、カム用駆動連結カップ
リング69が取り付けられている。
【0038】一方、上記下レジストローラ26bの下方
には、カム50・50が固定されたカム軸44が配設さ
れており、カム軸44の前方には、カム用駆動連結カッ
プリング69と連結されるカップリング56が設けられ
ている。また、上記のカム軸44の前端側には、カム軸
44の回転駆動を制御するスプリングクラッチ34、お
よびスプリングクラッチ34の駆動を制御するソレノイ
ド(離接制御手段)35が設けられいてる。
【0039】カム50・50の上端面が当接されるカム
当接部51a・51aを有するプレート51・51は、
図3に示すように、転写ローラ27及びアイドル軸33
を回転自在に支持している。また、プレート51・51
には、カム50・50の下端面に当接すると共に、当接
部51a・51aとカム50・50との当接状態を保持
する板バネ52・52が取り付けられている。カム50
・50が回転すると、プレート51・51が、アイドル
軸33を中心に回転し、転写ローラ27の昇降動作が行
われる。
【0040】すなわち、カム50の最大偏心部が、プレ
ート51の当接部51aと当接状態にあるときには、転
写ローラ27は、転写ベルト12から離間した状態とな
っているが、カム50がB方向に回転し始めると、板バ
ネ52が徐々に押し下げられて、プレート51がアイド
ル軸33を中心として転写ローラ27を転写ベルト12
に近づける方向に回転し始める。そして、図4に示す位
置までカム50が回転すると、転写ローラ27は、転写
ベルト12に接触する。さらに、カム50が、θ°回転
し、板バネ52にLmmの撓みを作ると、図5に示すよ
うに、転写ローラ27が、所定の圧力で転写ベルト12
に圧接されることになり、上および下レジストローラ2
6a・26b間を通り搬送されてくる用紙15へのトナ
ー像の転写が行われる。
【0041】一方、転写ローラ27が、転写ベルト12
への圧接状態から、離間状態に移行するときには、カム
50がさらにB方向に半回転することにより、プレート
51が、転写ローラ27を転写ベルト12から遠ざける
方向に回転し、転写ローラ27が図3に示す位置まで下
降する。また、プレート51・51間には、転写ローラ
27に付着したトナーを除去するため、転写ローラ27
に圧接されるクリーニングブレード59と、昇降する転
写ローラ27の位置を検知するマイクロスイッチ46と
が設けられている。
【0042】このように、スプリングクラッチ34、カ
ム軸44、カム50・50、及びプレート51・51等
により本転写ローラ装置の離接手段が構成されている。
【0043】また、本実施例の複写機には、図6に示す
ように、後述のコピースタート信号が出力された後の時
間をカウントするタイマ48と、指定された用紙15の
長さを検出する用紙長さ検知手段49と、これら、タイ
マ48及び用紙長さ検知手段49の出力信号に応じて、
前述の駆動ユニット57、ソレノイド36、及び電磁ク
ラッチ65等を制御することにより、転写ローラ27の
回転および上下動を開始、あるいは停止するタイミング
等を制御する制御装置(回転制御手段、離接制御手段)
53とが設けられている。
【0044】上記の構成において、複写を行う際の動作
を図7に示すフローチャート及び図8のタイミングチャ
ートに基づいて説明する 複写機が待機状態にあるときには、転写ローラ27は回
転を停止していると共に、転写ベルト12と転写ローラ
27とは離間した状態にある。そして、操作者等により
用紙15のサイズが選択されると、上記の用紙長さ検知
手段49により、その用紙15の長さが判別される(S
1)。続いて、コピーボタンが押されると、帯電チャー
ジャ4により感光体ドラム3の帯電が開始されると共
に、転写ベルト12が回転し始め、転写ベルト12にお
ける所定の場所を図示しないセンサで読み取ることによ
り、例えば転写ベルト12が回転を開始してからT0(se
c)後にコピースタート信号が発生する(S2)。このコ
ピースタート信号により露光光学系2の原稿走査が開始
され、感光体ドラム3に静電潜像が形成される。コピー
スタート信号の発生は、全ての動作の基準となるので、
このコピースタート信号が発せられた時間を0として、
タイマ48がリセットされる。
【0045】そして、使用するトナーの色により異なる
が、コピースタート信号の発生から所定の時間が経過し
た後に、現像槽7〜10の何れかからトナーが供給さ
れ、感光体ドラム3上の静電潜像が現像されてトナー像
が形成される。次に、トナー像は、転写ベルト12に中
間転写される。中間転写後、感光体ドラム3上の残留ト
ナーは、クリーニング装置6により除去され、さらに、
感光体ドラム3上の残留電位は、除電ランプ5からの光
が照射されることにより除去される。尚、フルカラー複
写を行う場合には、上記の帯電、露光、現像、中間転
写、除電等の動作が3回(イエロー、シアン、マゼン
タ)繰り返して行われ、転写ベルト12上で像重ねが行
われる。
【0046】上記のコピースタート信号の発生から用紙
寸法に応じた所定時間T1(sec)が経過すると(S3)、
給紙スタート信号が発生され(S4)、先に選択した用
紙サイズに応じて給紙カセット16・17、あるいは給
紙トレー18からの用紙15の給紙が開始されると共
に、電磁クラッチ65がONされる(S5)。これによ
り、駆動ユニット57からの駆動力が、伝達ギヤ68、
入力ギヤ66、ローラ用連結カップリング60、カップ
リング付ギヤ55、第1駆動ギヤ54、および第2駆動
ギヤ37・37を介して転写ローラ駆動ギヤ38・38
に伝達され、転写ローラ27が回転を開始する(S
6)。また、レジストローラ駆動ギヤ39にも、第3駆
動ギヤ43を介して駆動力が伝達されるので、下レジス
トローラ26bも回転を開始すると共に、上レジストロ
ーラ26aが、下レジストローラ26bに従動して回転
する。
【0047】その後、コピースタート信号の発生からの
経過時間がT2(sec)に達すると(S7)、ソレノイド3
5に1パルスが入力され(S8)、ソレノイド35が瞬
間的にON状態になる。これにより、スプリングクラッ
チ34の係止状態が解除されて、スプリングクラッチ3
4が連結され(S9)、駆動ユニット57からの駆動力
が、伝達ギヤ68、入力ギヤ66、カム用駆動ギヤ6
4、カム用連結カップリング69、及びカップリング5
6を介して伝達され、カム軸44が半回転する(S1
0)。これにより、カム50・50及びプレート51が
回転し、これに伴って、転写ローラ27が上昇して(S
11)、転写ベルト12に圧接され、上および下レジス
トローラ26a・26bより搬送される用紙15へのト
ナー像の転写が開始される(S12)。
【0048】そして、コピースタート信号発生からの経
過時間がT3(sec)に達すると(S13)、再度、ソレノ
イド35に1パルスが入力される(S14)と共に、電
磁クラッチ65がOFFされる(S15)。これによ
り、転写ローラ27の回転が停止する(S16)と共
に、ソレノイド35が瞬間的にON状態になることによ
り、スプリングクラッチ34との係止状態が解除され
て、カム軸44及びカム50が半回転し、プレート51
の回転に伴い転写ローラ27が下降して(S17)、再
び転写ベルト12と離間した状態となる。
【0049】尚、上記コピースタート信号発生からの経
過時間T3(sec)は、用紙15の後端が、転写ローラ27
と転写ベルト12との圧接部を通過した直後に、転写ロ
ーラ27が回転を停止すると共に、下降するように、先
に用紙長さ検知手段49により判別された用紙15の長
さに応じて設定されたものである。また、転写ローラ2
7の回転開始、及び転写ローラ27の上昇開始のタイミ
ングを示すコピースタート信号発生からの経過時間T
1(sec)・T2(sec)についても、T3(sec)と同様に、複写
する用紙の長さに応じてそれぞれ設定されたものであ
る。
【0050】一方、転写ベルト12は、用紙15に転写
されず転写ベルト12上に残留したトナーをクリーナ1
4により除去された後、所定時間後にその回転を停止さ
れる。また、上記の転写工程終了後、トナー像が転写さ
れた用紙15は、搬送ベルト29によって定着装置30
に搬送され、定着装置30の定着ローラ31・31間に
てトナー像が加熱定着された後、排出ローラ32・32
により機外に排出される。
【0051】以上のように、本実施例の転写ローラ装置
24には、転写ローラ27を回転させるためのアイドル
軸33、および転写ローラ27を昇降させるためのカム
軸44を回転駆動するために、それぞれ、ギヤ64・6
6、駆動伝達軸63・67、連結カップリング60・6
9等が設けられ、さらに、電磁クラッチ65、ソレノイ
ド35、スプリングクラッチ34等により、各々個別に
その回転が制御されるようになっているので、転写ロー
ラ27の回転と、転写ローラ27の上下動とを各々単独
で制御することができる。
【0052】そして、トナー像が転写される用紙15の
後端が、転写ローラ27と転写ベルト12との圧接部を
通過した直後に、転写ローラ27の回転を停止させると
共に、転写ローラ27を下降させるようになっているの
で、常時クリーニングブレード59と圧接されている転
写ローラ27の回転を転写動作を行っているとき以外
は、停止させることができる。この結果、高価な転写ロ
ーラ27およびクリーニングブレード59の摩耗を防ぐ
ことができ、両者の延命化が図れると共に、転写不良
や、クリーニング不良を防ぎ、良好な複写画像を得るこ
とができる。
【0053】〔実施例2)次に、本発明の他の実施例
を、図1、図2、図9、及び図10に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明便宜上、前記の実施例
の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同
一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0054】本実施例の転写ローラ装置は、図2に示す
ように、前記実施例1と同様の複写機に備えられ、図1
に示すように、前記実施例1と同様の構成で、転写ロー
ラ27の回転駆動と、転写ローラ27の上下動とを各々
単独で制御するようになっている。そして、用紙15の
後端が転写ローラ27と転写ベルト12との圧接部を通
過した後、転写ローラ27を下降させ、転写ベルト12
と離間させてから、さらに所定時間が経過した後に転写
ローラ27の回転を停止させるようになっている。
【0055】以下、図9のフローチャート及び図10の
タイミングチャートに基づいて複写動作時における転写
ローラ27の動作について説明する。尚、本実施例にお
いて、用紙サイズが設定され、用紙の長さが判別された
後、電磁クラッチ65、ソレノイド35等の制御によ
り、転写ローラの回転が開始され、転写ローラが上昇し
て、転写が行われるまで(S21〜S32)の工程は、
前記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
【0056】転写開始後、用紙15の長さに応じた所定
時間が経過して、コピースタート信号の発生からの経過
時間がT3(sec)に達すると(S33)、ソレノイド35
に1パルスが入力され(S34)、スプリングクラッチ
34が連結されて、転写ローラ27が転写ベルト12か
ら離間して下降する(S35)。そして、さらに所定の
時間が経過して、コピースタート信号発生からの経過時
間がT4(sec)に達したときに(S36)、電磁クラッチ
37がOFFされ(S37)、転写ローラ27の回転が
停止される(S38)。
【0057】すなわち、本実施例では、転写ローラ27
の下降は、前記実施例1と同様に、用紙15の後端が転
写ベルト12と転写ローラ27の圧接部を通過した直後
に行われるが、転写ローラ27の回転停止は、その下降
動作から所定の時間が経過した後に行われるようになっ
ている。
【0058】ところで、転写ローラ27の下降と回転停
止を略同時に行うと、何らかの理由により、転写ローラ
27の下降動作に遅れが生じた場合に、転写ベルト12
と転写ローラ27との圧接時間が延長されることにな
る。このとき、転写ベルト12は、残留トナーの除去の
ためクリーナ14によるクリーニングを行う必要がある
ので、回転を続けることになるが、転写ーラ27は回転
を停止している。このような状態で、転写ベルト12と
転写ローラ27とが圧接されると、転写ベルト12およ
び転写ローラ27の双方にキズ等を生じさせる原因とな
る。さらに、上記のようなキズが転写ベルト12および
転写ローラ27に生じると、表面平滑性が失われ、クリ
ーニング不良や、転写性能の悪化を招来することにな
り、良好な複写画像が得られないとう問題が生じる。
【0059】そこで、前記実施例1に係る複写機と同様
に、転写ローラの回転と、上下動とをそれぞれ個別に制
御するように構成されている本実施例の転写ローラ装置
では、転写ローラ27の回転を停止するタイミングを、
下降させるタイミングよりも遅らせることにより、転写
ローラ27の下降動作に遅れが生じた場合でも、回転を
続ける転写ベルト12には、同様に回転を続ける転写ロ
ーラ27が圧接されることになる。
【0060】したがって、転写ローラ27および転写ベ
ルト12にキズ等が生じる虞れがなく、良好な表面平滑
性を保持することができるため、クリーニング不良や、
転写性能の悪化を防ぎ、良好な複写画像を得ることがで
きる。尚、転写ローラ27の回転停止は、下降のタイミ
ングよりも、若干遅らせるだけなので、前記実施例1と
同様に、転写ローラ27および、転写ローラ27上のト
ナーを除去するためのクリーニングブレードの摩耗を防
ぎ、両者の延命化を図るという効果も得ることができ
る。
【0061】〔実施例3〕次に、本発明のさらに他の実
施例を図11ないし図13に基づいて説明すれば、以下
の通りである。尚、説明便宜上、前記の実施例の図面に
示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0062】本実施例に係る転写ローラ装置は、図11
に示すように、転写ローラ装置71における複写機本体
への挿入方向を前側とすると、転写ローラ27の前端部
にのみ転写ローラ駆動ギヤ38が設けられている。ま
た、転写ローラ駆動ギヤ38と噛合する第2駆動ギヤ3
7も、複写機本体側に設けられた駆動ユニットからの駆
動力が伝達されるアイドル軸33の前端側にのみ設けら
れている。
【0063】尚、上記以外の転写ローラ装置71および
駆動力を伝達するギヤ等の構成については、前記実施例
1に係る転写ローラ装置等と同様であり、本実施例の転
写ローラ装置71を備えた複写機におけるその他の構成
についても、前記実施例1と同様である。また、転写ロ
ーラ27における回転及び上下動についても、前記実施
例1における転写ローラ装置と同様のタイミングで行わ
れるものとする。
【0064】上記転写ローラ駆動ギヤ38には、図12
に示すように、転写ローラ軸27aに駆動ユニットから
の駆動力を伝達するためのワンウェイクラッチ(駆動伝
達切換手段)38aが内蔵されている。したがって、第
2駆動ギヤ37が、駆動ユニットからの駆動力が伝達さ
れてC方向に回転すると、第2駆動ギヤ37と噛合する
転写ローラ駆動ギヤ38がD方向に回転し、上記のワン
ウェイクラッチ38aがD方向に回転する。
【0065】ワンウェイクラッチ38aは、D方向に回
転するときのみ、転写ローラ軸27aに駆動力を伝達で
きるようになっており、ワンウェイクラッチ38aがD
方向に回転すると、転写ローラ27もD方向に回転す
る。これにより、転写ベルト12と転写ローラ27との
圧接部にて、用紙へのトナー像の転写が行われる。
【0066】一方、第2駆動ギヤ37が回転を停止し、
転写ローラ駆動ギヤ38が停止すると、内蔵されている
ワンウェイクラッチ38aも停止するが、転写ローラ2
7が、転写ベルト12に圧接されている場合には、転写
ベルト12のE方向への回転に従動して、転写ローラ2
7はD方向に回転する。すなわち、転写ローラ軸27a
の回転方向は、ワンウェイクラッチ38aにおける駆動
力の伝達方向であるので、ワンウェイクラッチ38aが
停止していても、転写ローラ27の回転が可能になって
いる。
【0067】前記実施例1および実施例2の転写ローラ
装置では、転写ローラ27の両端に転写ローラ駆動ギヤ
38・38が設けられ、この転写ローラ駆動ギヤ38・
38と噛合する第2駆動ギヤ37・37も、アイドル軸
33に一対設けられていたが(図1参照)、本実施例の
場合には、転写ローラ駆動ギヤ38を介しての駆動力の
伝達を解除したうえで転写ローラ27を回転させる必要
があるため、転写ローラ27およびアイドル軸33の片
側にしか、駆動ギヤ37・38が設けられていない。
【0068】ところで、用紙15の後端が転写ベルト1
2と転写ローラ27との圧接部を通過すると、通常は、
ここで転写ローラ27が転写ベルト12から離間して下
降し、転写ローラ27の回転が停止するように制御され
る。ところが、何らかの理由より、転写ローラ27の下
降動作が遅れた場合には、転写ベルト12と転写ローラ
27との圧接状態が継続されることになる。ここで、前
記実施例1のように、転写ローラの回転を停止すると、
圧接される転写ベルト12は、クリーニングを実施する
ため回転を続けているので、前記実施例2でも述べたよ
うに、転写ベルト12及び転写ローラ27にキズ等を生
じることになる。
【0069】しかしながら、本実施例では、転写ローラ
駆動ギヤ38にワンウェイクラッチ38aを内蔵してい
るので、転写ローラ27は転写ベルト12に従動して回
転を続けることが可能になる。したがって、誤作動によ
り、転写終了後に転写ローラ27の下降が遅れた場合に
おいても、転写ローラ27及び転写ベルト12は、回転
を継続しながら圧接されることになるので、双方の延命
化が可能になり、長期間安定して良好な複写画像を提供
することが可能になる。
【0070】さらに、転写ローラ27が、転写ベルト1
2から離間したときには、転写ローラ27の回転は停止
するので、前記実施例1と同様に転写ローラ27に圧接
されているクリーニングブレード、および転写ローラ2
7の摩耗を防ぐことができ、両者の延命化を図り、転写
性能を向上させることもできる。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明に係る転写ローラ装置
は、以上のように、転写材の後端が転写ローラと像形成
体との圧接部を通過した後に離接手段を駆動して転写ロ
ーラを像形成体から離間させる離接制御手段と、転写材
の後端が転写ローラと像形成体との圧接部を通過した後
に駆動手段から伝達手段への回転駆動力の伝達を遮断し
て転写ローラの回転を停止させる回転制御手段とが設け
られている構成である。
【0072】それゆえ、転写ローラや、例えば転写ロー
ラに圧接されているクリーニングブレード等の摩耗を減
少し、延命化を図ることが可能になるため、長期にわた
り、安定した画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0073】また、請求項2の発明に係る転写ローラ装
置は、以上のように、転写材の後端が転写ローラと像形
成体との圧接部を通過した後に離接手段を駆動して転写
ローラを像形成体から離間させる離接制御手段と、転写
ローラの離間動作から、さらに所定の時間が経過した後
に駆動手段から伝達手段への回転駆動力の伝達を遮断し
て転写ローラの回転を停止させる回転制御手段とが設け
られている構成である。
【0074】それゆえ、転写ローラが像形成体から離間
しないという誤作動が生じた場合でも、転写ローラは回
転を継続した状態で、回転する像形成体に圧接されるこ
とになるので、転写ローラおよび像形成体の表面平滑性
を保持することができ、両者の延命化を図り、長期にわ
たり安定した画像を得ることができるという効果を奏す
る。
【0075】また、転写ローラの回転を停止させるタイ
ミングを、転写ローラの離間動作から若干遅らせる程度
に設定することにより、前記の請求項1に係る発明と同
様に、転写ローラに圧接されるクリーニングブレードの
延命化をも図ることができ、転写性能をさらに向上させ
るという効果も併せて奏する。
【0076】また、請求項3の発明に係る転写ローラ装
置は、以上のように、伝達手段から回転駆動力が伝達さ
れるときには、この回転駆動力により転写ローラを回転
させる一方、転写ローラが像形成体に圧接され、かつ伝
達手段から回転駆動力が伝達されない場合には、像形成
体の回転に従動させて転写ローラを回転可能とする駆動
力伝達切換手段が備えられている構成である。
【0077】それゆえ、転写ローラが像形成体から離間
せず、その回転だけが停止するという誤作動が生じた場
合でも、転写ローラは像形成体に従動して回転するの
で、転写ローラ及び像形成体の延命化を図ることがで
き、長期にわたり安定した画像を得ることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における転写ローラ装置の構
成を示す部分破断した斜視図である。
【図2】図1に示す転写ローラ装置を備える複写機の概
略の構成を示す模式図である。
【図3】図1に示す転写ローラ装置において、転写ロー
ラが転写ベルトから離間した状態を示す模式図である。
【図4】図3に示す転写ローラ装置において、転写ロー
ラが上昇して転写ベルトに接触した状態を示す模式図で
ある。
【図5】図4に示す転写ローラ装置において、転写ロー
ラがさらに上昇して転写ベルトに圧接されている状態を
示す模式図である。
【図6】図2に示す複写機が備える制御系の構成を示す
ブロック図である。
【図7】図1に示す転写ローラ装置において、転写を行
う際の動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す各動作を開始するタイミングを示す
タイミングチャートである。
【図9】本発明の他の実施例における転写ローラ装置に
おいて、転写を行う際の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】図9に示す各動作を開始するタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図11】本発明のさらに他の実施例における転写ロー
ラ装置の構成を示す部分破断した斜視図である。
【図12】図11に示す転写ローラ装置において、転写
ローラが、ワンウェイクラッチからの駆動力の伝達によ
り回転している状態を示す模式図である。
【図13】図11に示す転写ローラ装置において、転写
ローラが転写ベルトに従動して回転している状態を示す
模式図である。
【図14】従来の転写ローラ装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 転写ベルト(像形成体) 15 用紙(転写材) 24 転写ローラ装置 27 転写ローラ 34 スプリングクラッチ(離接手段) 35 ソレノイド(離接制御手段) 33 アイドル軸(伝達手段) 37 第2駆動ギヤ(伝達手段) 38 転写ローラ駆動ギヤ(伝達手段) 38a ワンウェイクラッチ(駆動力伝達切換手段) 44 カム軸(離接手段) 50 カム(離接手段) 51 プレート(離接手段) 53 制御装置(回転制御手段、離接制御手段) 54 第1駆動ギヤ(伝達手段) 55 カップリング付ギヤ(伝達手段) 57 駆動ユニット(駆動手段) 59 クリーニングブレード 60 ローラ用駆動連結カップリング(伝達手段) 65 電磁クラッチ(回転制御手段) 71 転写ローラ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 佳昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像形成体と転写ローラとの圧接部に転写材
    を挟み込み、転写ローラ及び像形成体を各々回転させな
    がら転写材を送り出す間に、像形成体上の像を転写材に
    転写すると共に、上記の転写ローラは、駆動手段からの
    回転駆動力が伝達手段を介して伝達されることにより回
    転駆動され、離接手段により像形成体に対して離接可能
    に設けられている転写ローラ装置において、 転写材の後端が転写ローラと像形成体との圧接部を通過
    した後に離接手段を駆動して転写ローラを像形成体から
    離間させる離接制御手段と、転写材の後端が転写ローラ
    と像形成体との圧接部を通過した後に駆動手段から伝達
    手段への回転駆動力の伝達を遮断して転写ローラの回転
    を停止させる回転制御手段とが設けられていることを特
    徴とする転写ローラ装置。
  2. 【請求項2】像形成体と転写ローラとの圧接部に転写材
    を挟み込み、転写ローラ及び像形成体を各々回転させな
    がら転写材を送り出す間に、像形成体上の像を転写材に
    転写すると共に、上記の転写ローラは、駆動手段からの
    回転駆動力が伝達手段を介して伝達されることにより回
    転駆動され、離接手段により像形成体に対して離接可能
    に設けられている転写ローラ装置において、 転写材の後端が転写ローラと像形成体との圧接部を通過
    した後に離接手段を駆動して転写ローラを像形成体から
    離間させる離接制御手段と、転写ローラの離間動作か
    ら、さらに所定の時間が経過した後に駆動手段から伝達
    手段への回転駆動力の伝達を遮断して転写ローラの回転
    を停止させる回転制御手段とが設けられていることを特
    徴とする転写ローラ装置。
  3. 【請求項3】像形成体と転写ローラとの圧接部に転写材
    を挟み込み、転写ローラ及び像形成体を各々回転させな
    がら転写材を送り出す間に、像形成体上の像を転写材に
    転写すると共に、上記の転写ローラは、駆動手段からの
    回転駆動力が伝達手段を介して伝達されることにより回
    転駆動され、離接手段により像形成体に対して離接可能
    に設けられている転写ローラ装置において、 伝達手段から回転駆動力が伝達されるときには、この回
    転駆動力により転写ローラを回転させる一方、転写ロー
    ラが像形成体に圧接され、かつ伝達手段から回転駆動力
    が伝達されない場合には、像形成体の回転に従動させて
    転写ローラを回転可能とする駆動力伝達切換手段が備え
    られていることを特徴とする転写ローラ装置。
JP23594792A 1992-09-03 1992-09-03 転写ローラ装置 Pending JPH0683218A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4814239A (en) * 1987-03-24 1989-03-21 Ube Industries, Ltd. Vertical magnetic recording medium and method of manufacturing the same
US5719684A (en) * 1995-05-24 1998-02-17 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having an endless conveying and transferring belt with an interrupt control
JP2007003578A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009008816A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014112179A (ja) * 2012-03-19 2014-06-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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